JP2012246896A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関において、燃焼室内に強い双子渦を生成し、点火プラグの放電に気流が当たり易くすることにより、希薄燃焼や高EGR率燃焼において安定した燃焼を得ることにある。
【解決手段】燃焼室をシリンダ軸線C1方向から視た場合、吸気ポート11を2つの吸気口7・7の間と2つの排気口8・8の間とを通る燃焼室の中心線C2に対して対称な形状とし、且つ吸気ポート11の内部を2つの隔壁13・13によって燃焼室の中央寄りに連通するセンターポート14と燃焼室の外側寄りに連通する2つのサイドポート15・15とに分割し、センターポート14内に通路断面積を変更可能な吸気制御弁16を配置し、内燃機関1の運転状況に応じて吸気制御弁16を作動してセンターポート14の通路断面積を変化させる。
【選択図】図1
【解決手段】燃焼室をシリンダ軸線C1方向から視た場合、吸気ポート11を2つの吸気口7・7の間と2つの排気口8・8の間とを通る燃焼室の中心線C2に対して対称な形状とし、且つ吸気ポート11の内部を2つの隔壁13・13によって燃焼室の中央寄りに連通するセンターポート14と燃焼室の外側寄りに連通する2つのサイドポート15・15とに分割し、センターポート14内に通路断面積を変更可能な吸気制御弁16を配置し、内燃機関1の運転状況に応じて吸気制御弁16を作動してセンターポート14の通路断面積を変化させる。
【選択図】図1
Description
この発明は、内燃機関に係り、特に希薄混合気を燃焼させる内燃機関に関する。
従来、車両に搭載される内燃機関としては、希薄混合気を燃焼させる内燃機関がある。
この希薄混合気を燃焼させる内燃機関では、吸気ポート、燃焼室等の形状を変更して、燃焼室内にタンブル流やスワール流を生成させているものがある。
この希薄混合気を燃焼させる内燃機関では、吸気ポート、燃焼室等の形状を変更して、燃焼室内にタンブル流やスワール流を生成させているものがある。
特許文献1に係る複数点火エンジンの燃焼室構造は、2つの吸気バルブと2つの排気バルブの間とを通る中心線の近傍におけるインレット側スキッシュエリアの幅とエキゾースト側スキッシュエリアの幅との大小関係と、中心線に平行であって周辺点火プラグの中心を通過する直線の近傍におけるインレット側スキッシュエリアの幅とエキゾースト側スキッシュエリアの幅との大小関係とを、反対の関係になるような構造として、タンブル流から生成される双子渦の影響を受けても、未燃領域を残さないようにしたものである。
特許文献2に係る筒内噴射型火花点火内燃機関は、燃料噴射弁から噴射した2条の噴霧を案内溝により案内してジャンプ台まで輸送し、このジャンプ台で相互に衝突させて点火プラグ近傍に導き、壁面への燃料着を抑制するものである。
特許文献3に係る筒内噴射式火花点火機関は、ピストンの上面部の中央部位に、吸気弁配置側からなる他方の排気弁配置側に向けて平面視で漸次広幅となるランド部を突出形成することで、未燃HC等の発生を抑制するものである。
特許文献2に係る筒内噴射型火花点火内燃機関は、燃料噴射弁から噴射した2条の噴霧を案内溝により案内してジャンプ台まで輸送し、このジャンプ台で相互に衝突させて点火プラグ近傍に導き、壁面への燃料着を抑制するものである。
特許文献3に係る筒内噴射式火花点火機関は、ピストンの上面部の中央部位に、吸気弁配置側からなる他方の排気弁配置側に向けて平面視で漸次広幅となるランド部を突出形成することで、未燃HC等の発生を抑制するものである。
ところで、従来、希薄混合気を燃焼させる内燃機関において、タンブル流は、内燃機関の運転状態により渦中心が、点火プラグ近傍にくる場合と、外れる場合とがある。言い換えると、気流の変動が大きい所に点火プラグの電極が存在するため、燃焼のサイクルの変動が増加する。
これに対し、上記の特許文献1に記載のように燃焼室内に双子渦を生成する内燃機関では、気流が点火プラグの近くを常に排気側から吸気側へ流れる。その結果、タンブラ流より双子渦の方が、点火・燃焼のサイクルの変動が小さくできるメリットがある。そのため、より強い双子渦を燃焼室内に生成することが望まれる。
これに対し、上記の特許文献1に記載のように燃焼室内に双子渦を生成する内燃機関では、気流が点火プラグの近くを常に排気側から吸気側へ流れる。その結果、タンブラ流より双子渦の方が、点火・燃焼のサイクルの変動が小さくできるメリットがある。そのため、より強い双子渦を燃焼室内に生成することが望まれる。
そこで、この発明の目的は、燃焼室内に強い双子渦を生成し、点火プラグの放電に気流が当たり易くすることにより、希薄燃焼や高EGR率燃焼において安定した燃焼を得ることができる内燃機関を提供することにある。
この発明は、燃焼室を構成する天井壁の中央付近に点火プラグを配置し、前記天井壁に2つの吸気口と2つの排気口とを互いに対向するように開口させ、前記2つの吸気口と連通する吸気ポートを前記2つの排気口と反対側に延設し、前記2つの吸気口から前記燃焼室へ流入する空気の流路に沿って2方向に燃料を噴射する燃料噴射弁を配置した内燃機関において、前記燃焼室をシリンダ軸線方向から視た場合、前記吸気ポートを前記2つの吸気口の間と前記2つの排気口の間とを通る前記燃焼室の中心線に対して対称な形状とし、且つ前記吸気ポートの内部を2つの隔壁によって前記燃焼室の中央寄りに連通するセンターポートと前記燃焼室の外側寄りに連通する2つのサイドポートとに分割し、前記センターポート内に通路断面積を変更可能な吸気制御弁を配置し、前記内燃機関の運転状況に応じて前記吸気制御弁を作動して前記センターポートの通路断面積を変化させることを特徴とする。
この発明の内燃機関は、燃焼室内に強い双子渦を生成し、点火プラグの放電に気流が当たり易くすることから、希薄燃焼や高EGR率燃焼において安定した燃焼を得ることができる。
この発明は、希薄燃焼や高EGR率燃焼において安定した燃焼を得る目的を、燃焼室内に強い双子渦を生成し、点火プラグの放電に気流が当たり易くして実現するものである。
図1〜図7は、この発明の実施例を示すものである。
図1〜図4において、1は車両に搭載される内燃機関、2はシリンダヘッド、3はピストンである。
シリンダヘッド2には、燃焼室4を構成する天井壁5が形成されている。
この天井壁5の中央付近には、点火プラグ6が配置されている。
天井壁5には、2つの吸気口7・7と2つの排気口8・8とを、互いに対向するように開口させる。2つの吸気口7・7には、吸気バルブ9・9が配置される。2つの排気口8・8には、排気バルブ10・10が配置される。
シリンダヘッド2には、2つの吸気口7・7と連通する吸気ポート11を、2つの排気口8・8と反対側に延設する。
また、シリンダヘッド2には、2つの吸気口7・7から燃焼室4へ流入する空気の流路に沿って2方向に燃料を噴射する燃料噴射弁12を配置する。
図1〜図4において、1は車両に搭載される内燃機関、2はシリンダヘッド、3はピストンである。
シリンダヘッド2には、燃焼室4を構成する天井壁5が形成されている。
この天井壁5の中央付近には、点火プラグ6が配置されている。
天井壁5には、2つの吸気口7・7と2つの排気口8・8とを、互いに対向するように開口させる。2つの吸気口7・7には、吸気バルブ9・9が配置される。2つの排気口8・8には、排気バルブ10・10が配置される。
シリンダヘッド2には、2つの吸気口7・7と連通する吸気ポート11を、2つの排気口8・8と反対側に延設する。
また、シリンダヘッド2には、2つの吸気口7・7から燃焼室4へ流入する空気の流路に沿って2方向に燃料を噴射する燃料噴射弁12を配置する。
図1に示すように、燃焼室4は、シリンダ軸線C1方向から視た場合、吸気ポート11を2つの吸気口7・7の間と2つの排気口8・8の間とを通る中心線C2に対して対称な形状に形成される。
吸気ポート11は、2つの隔壁13・13によって燃焼室4の中央寄りに連通するセンターポート14と、燃焼室4の外側寄りに連通する2つのサイドポート15・15とに分割される。2つの隔壁13・13は、2つのサイドポート15・15内に気流の流線に平行な単純な長方体であって、且つ燃料噴射弁12からの噴霧に干渉しない所定長さで形成されている。
センターポート14内には、このセンターポート14の通路断面積を変更可能な吸気制御弁16・16を配置する。この吸気制御弁16・16は、図2に示すように、回転軸17・17に支持されて揺動可能なものであり、閉鎖状態において中央部位で隙間Sを形成する。この隙間Sは、生産コストを低減させるものであって、ゴム等シール材で気密を保つことも可能である。
吸気制御弁16・16は、内燃機関1の運転状況に応じて制御手段18によって作動され、センターポート14の通路断面積を変化させる。
吸気ポート11は、2つの隔壁13・13によって燃焼室4の中央寄りに連通するセンターポート14と、燃焼室4の外側寄りに連通する2つのサイドポート15・15とに分割される。2つの隔壁13・13は、2つのサイドポート15・15内に気流の流線に平行な単純な長方体であって、且つ燃料噴射弁12からの噴霧に干渉しない所定長さで形成されている。
センターポート14内には、このセンターポート14の通路断面積を変更可能な吸気制御弁16・16を配置する。この吸気制御弁16・16は、図2に示すように、回転軸17・17に支持されて揺動可能なものであり、閉鎖状態において中央部位で隙間Sを形成する。この隙間Sは、生産コストを低減させるものであって、ゴム等シール材で気密を保つことも可能である。
吸気制御弁16・16は、内燃機関1の運転状況に応じて制御手段18によって作動され、センターポート14の通路断面積を変化させる。
上記のような構造により、内燃機関1への吸入空気量が少ない場合に、吸気制御弁16・16によってセンターポート14の通路を閉鎖することによって、2つのサイドポート15・15から燃焼室4内へ流入する気流M・Mの流速を速くし、燃焼室4の内周壁に沿って互いに反対方向へ旋回する空気の流速を速くする。その結果、互いに対向する方向から衝突して2つの排気口8・8の間から点火プラグ6の下方へ流れる空気の流れ(双子渦)を速くすることができる。
このため、燃料噴射弁12から噴射された燃料を双子渦によって空気と混合しつつ燃焼可能な濃度の混合気を点火プラグ6の近くに確実に運び、希薄混合気の燃焼性を向上させることができる。
また、内燃機関1の運転状態に応じてセンターポート14の通路断面積を変化させることで、双子渦を安定した状態で発生させ、点火プラグ6による希薄混合気の燃焼性を向上させることができる。
更に、点火プラグ6の近傍で発生する火炎核を双子渦の流れで点火プラグ6から引き離し、火炎核の熱が点火プラグ6に奪われることを防止できる。このため、火炎核の成長を促進して希薄混合気の燃焼性を向上させることができる。
このように、双子渦を強化することで、図1に示すように、点火プラグ6の電極近傍の流速が速くなり、これにより、図6に示すように、点火プラグ6に形成される放電Rが気流で弓状に引き延ばされる。この結果、放電の中心が点火プラグ6の電極から遠くなるため、放電Rにより生成された火炎核が点火プラグ6と接触しにくくなる。このため、火炎核から点火プラグ6へ伝わる熱が小さくなる(火炎核の熱エネルギを失いにくい)ため、点火性能が向上し、安定した燃焼を得ることができる。
このため、燃料噴射弁12から噴射された燃料を双子渦によって空気と混合しつつ燃焼可能な濃度の混合気を点火プラグ6の近くに確実に運び、希薄混合気の燃焼性を向上させることができる。
また、内燃機関1の運転状態に応じてセンターポート14の通路断面積を変化させることで、双子渦を安定した状態で発生させ、点火プラグ6による希薄混合気の燃焼性を向上させることができる。
更に、点火プラグ6の近傍で発生する火炎核を双子渦の流れで点火プラグ6から引き離し、火炎核の熱が点火プラグ6に奪われることを防止できる。このため、火炎核の成長を促進して希薄混合気の燃焼性を向上させることができる。
このように、双子渦を強化することで、図1に示すように、点火プラグ6の電極近傍の流速が速くなり、これにより、図6に示すように、点火プラグ6に形成される放電Rが気流で弓状に引き延ばされる。この結果、放電の中心が点火プラグ6の電極から遠くなるため、放電Rにより生成された火炎核が点火プラグ6と接触しにくくなる。このため、火炎核から点火プラグ6へ伝わる熱が小さくなる(火炎核の熱エネルギを失いにくい)ため、点火性能が向上し、安定した燃焼を得ることができる。
図3、図4に示すように、燃焼室4の底部を構成するピストン3の上面部3Tには、ピストン3の上面に沿う断面が半円形であり且つ所定高さで隆起する2つの隆起部19・19を並列に配置する。
この2つの隆起部19・19は、双子渦を強化させるものであって、2つの吸気口7・7の下方から2つの排気口8・8の下方へ延設する。この2つの隆起部19・19の円弧状を成す外周面20・20は、燃焼室4の内周面21に所定間隔で対向している。
この2つの隆起部19・19における円弧状部の直径D1は、シリンダボアの70〜80%の円形で作成されている。
この2つの隆起部19・19の外周には、幅D3の溝部22・22が形成されている。
また、2つの隆起部19・19の間の距離D2は、シリンダボア周りに沿った2つの気流が衝突して通過できる程度を確保させるものであって、溝部22・22の幅D3の2倍程度に設定されている。
更に、図4に示すように、2つの隆起部19・19の高さH1は、火炎伝播の障害にならないように、ピストン3が上死点にある場合の燃焼室4の高さH2の5分の1以下(H1<H2/5)に設定すると良い。
なお、図7に示すように、シリンダヘッド2には、2つの排気口8・8に連通する排気ポート23が形成されている。
この2つの隆起部19・19は、双子渦を強化させるものであって、2つの吸気口7・7の下方から2つの排気口8・8の下方へ延設する。この2つの隆起部19・19の円弧状を成す外周面20・20は、燃焼室4の内周面21に所定間隔で対向している。
この2つの隆起部19・19における円弧状部の直径D1は、シリンダボアの70〜80%の円形で作成されている。
この2つの隆起部19・19の外周には、幅D3の溝部22・22が形成されている。
また、2つの隆起部19・19の間の距離D2は、シリンダボア周りに沿った2つの気流が衝突して通過できる程度を確保させるものであって、溝部22・22の幅D3の2倍程度に設定されている。
更に、図4に示すように、2つの隆起部19・19の高さH1は、火炎伝播の障害にならないように、ピストン3が上死点にある場合の燃焼室4の高さH2の5分の1以下(H1<H2/5)に設定すると良い。
なお、図7に示すように、シリンダヘッド2には、2つの排気口8・8に連通する排気ポート23が形成されている。
上記のような構造により、隆起部19・19の円弧状を成す外周面20・20によって2つのサイドポート15・15から燃焼室4内へ流入する空気を、夫々燃焼室4の内周壁に沿って互いに反対方向へ旋回させることができる。そして、互いに対向する方向から衝突する2つの空気を隆起部19・19の間の空間を通して2つの排気口8・8側から点火プラグ6の下方へ流し、燃焼室4内に生成される双子渦をさらに強くすることができる。この結果、燃料噴射弁12から噴射された燃料を双子渦によって点火プラグ6の近くに確実に運べて、希薄混合気の燃焼性をさらに向上させることができる。
図5〜図7に示すように、点火プラグ6は、中心電極24と接地電極25とを備える。
接地電極25は、2つの吸気口7・7の間と2つの排気口8・8との間とを通る燃焼室4の中心線C2と垂直に交差するように位置決めされている。また、燃焼室4の中心線C1(シリンダ軸線)と点火プラグ6の中心線C3とは、一定の距離Lで離れている。
このような構造により、点火プラグ6の下方を排気口8・8側から吸気口7・7側へ流れる空気の流れによって中心電極24と接地電極25との間に発生する放電を双子渦の流れ方向に湾曲させることができる。このため、点火プラグ6から離れた場所で火炎核を発生させ、火炎核の熱が点火プラグ6に奪われることを防止できる。このため、火炎核の成長を促進して希薄混合気の燃焼性を向上させることができる。
接地電極25は、2つの吸気口7・7の間と2つの排気口8・8との間とを通る燃焼室4の中心線C2と垂直に交差するように位置決めされている。また、燃焼室4の中心線C1(シリンダ軸線)と点火プラグ6の中心線C3とは、一定の距離Lで離れている。
このような構造により、点火プラグ6の下方を排気口8・8側から吸気口7・7側へ流れる空気の流れによって中心電極24と接地電極25との間に発生する放電を双子渦の流れ方向に湾曲させることができる。このため、点火プラグ6から離れた場所で火炎核を発生させ、火炎核の熱が点火プラグ6に奪われることを防止できる。このため、火炎核の成長を促進して希薄混合気の燃焼性を向上させることができる。
即ち、この実施例においては、上述したように、強い双子渦を生成するために、吸気ポート11内に吸気制御弁16を設置し、且つピストン3の上面部に隆起部19・19を備えることで、点火プラグ6近傍の気流の流速を早くする。さらに、点火プラグ6の向きを気流の影響を受けやすくする。これにより、放電Rを気流方向へ引き伸ばし、火炎核を電極から遠ざけることで冷却損失を減らすことができる。
以上 説明した本発明の要点をまとめると、以下の3点となる。
1、吸気ポート11の入口側に吸気制御弁16を設置し、且つ吸気ポート11内に縦に隔壁13・13を設置する。吸気ポート11内の空気をサイドポート15・15のみに流すことで、燃焼室4内に発生する気流M・Mを強くする(図1、図2参照)。
また、吸気制御弁16は、開口率を変化させる機構を有する。そして、希薄燃焼の内燃機関若しくはEGRガスを多く含んだ空気を燃焼させる内燃機関において、特に点火が困難になる軽負荷リーン領域で吸気制御弁16を閉じ、気流M・Mを発生させて混合気の燃焼を促進させる。例えば、空気+EGRの重量をGとし、燃料の重量をFとした場合、G/F>18の運転領域で吸気制御弁16を閉じる。一方、他の領域では吸気制御弁16を開くことで、吸入抵抗を低減して燃焼室4への吸入空気量を増やすことができる。この際、吸気制御弁16の開口率は、G/Fによって変更することができる。例えば、G/F≒25では開口率20%とし、G/F≒15では開口率50%とする等、G/Fが大きい程、開口率を小さくし、強い双子渦を生成するようにする。
2、ピストン3の形状に二つの半円状の隆起部19・19を設け、双子渦の生成を促す(図3参照)。
3、点火プラグ6の接地電極25を2つの吸気口7・7の間と2つの排気口8・8の間とを通る中心線C2と垂直に交差するように位置決めする(図5、図6参照)。これにより、放電が気流により電極から引き延ばされ易くする。
さらに、双子渦の生成により、以下の効果も期待できる。
図5、図6に示すように、排気側から吸気側へ流れる気流により、初期化の火炎核は、同方向へ流される。この結果、点火プラグ6の位置が排気側にあるため、火炎核は、シリンダボアの中心方向へ流されるため、燃焼が速くなる。そして、シリンダライナー近傍の流速が強いため、同部位の乱れ強度の強化が期待できる。
これにより、燃焼後半の燃焼速度向上によってノック緩和が期待できる。また、圧縮上死点付近まで速い気流を保持できるため、筒内直噴の燃料均質性向上を期待できる。
以上 説明した本発明の要点をまとめると、以下の3点となる。
1、吸気ポート11の入口側に吸気制御弁16を設置し、且つ吸気ポート11内に縦に隔壁13・13を設置する。吸気ポート11内の空気をサイドポート15・15のみに流すことで、燃焼室4内に発生する気流M・Mを強くする(図1、図2参照)。
また、吸気制御弁16は、開口率を変化させる機構を有する。そして、希薄燃焼の内燃機関若しくはEGRガスを多く含んだ空気を燃焼させる内燃機関において、特に点火が困難になる軽負荷リーン領域で吸気制御弁16を閉じ、気流M・Mを発生させて混合気の燃焼を促進させる。例えば、空気+EGRの重量をGとし、燃料の重量をFとした場合、G/F>18の運転領域で吸気制御弁16を閉じる。一方、他の領域では吸気制御弁16を開くことで、吸入抵抗を低減して燃焼室4への吸入空気量を増やすことができる。この際、吸気制御弁16の開口率は、G/Fによって変更することができる。例えば、G/F≒25では開口率20%とし、G/F≒15では開口率50%とする等、G/Fが大きい程、開口率を小さくし、強い双子渦を生成するようにする。
2、ピストン3の形状に二つの半円状の隆起部19・19を設け、双子渦の生成を促す(図3参照)。
3、点火プラグ6の接地電極25を2つの吸気口7・7の間と2つの排気口8・8の間とを通る中心線C2と垂直に交差するように位置決めする(図5、図6参照)。これにより、放電が気流により電極から引き延ばされ易くする。
さらに、双子渦の生成により、以下の効果も期待できる。
図5、図6に示すように、排気側から吸気側へ流れる気流により、初期化の火炎核は、同方向へ流される。この結果、点火プラグ6の位置が排気側にあるため、火炎核は、シリンダボアの中心方向へ流されるため、燃焼が速くなる。そして、シリンダライナー近傍の流速が強いため、同部位の乱れ強度の強化が期待できる。
これにより、燃焼後半の燃焼速度向上によってノック緩和が期待できる。また、圧縮上死点付近まで速い気流を保持できるため、筒内直噴の燃料均質性向上を期待できる。
この発明は、上述の実施例に限定されず、以下の各変形例のように、種々応用改変が可能であることは勿論である。
第1の変形例として、図8に示すように、筒内直噴内燃機関26において、燃料の噴射方向を燃焼室4のサイド方向へ向ければ、燃料噴霧により双子渦の生成を強化できる。
第2の変形例として、図9に示すように、吸気制御弁16・16の周りにゴム等からなるシール材27・27を設置すれば、気密性を高くできる。
第3の変形例として、図10に示すように、吸気ポート11内に配置される隔壁13に切欠部28を形成すれば、燃料噴射弁12から噴射された燃料との干渉を防ぎ、隔壁13を吸気バルブ9近傍まで延ばすことができ、強い双子渦の生成が期待できる。
第4の変形例として、図11、図12に示すように、隔壁13を合計4つとし、吸気制御弁16も4つとすれば、開口率を段階的(例えば2段階)に変えることができる。これにより、目標とするG/Fに合わせてより詳細に開口率を変更し、より安定した燃焼を得ることができる。
第5の変形例として、図13に示すように、ポート中央部に隔壁13を配置し、この隔壁13の下流端内に収納可能な制御弁稼動機構29を設置する。この制御弁稼動機構29は、例えば、2つの回動軸30・30に設けられた2つの制御弁31・31を備える。この2つの制御弁31・31は、互いに離れる方向へ動作するものであって、隔壁13の延長方向に延びる状態や、隔壁13から開いた状態となる。このような構造により、双子渦の生成が期待できる。
第1の変形例として、図8に示すように、筒内直噴内燃機関26において、燃料の噴射方向を燃焼室4のサイド方向へ向ければ、燃料噴霧により双子渦の生成を強化できる。
第2の変形例として、図9に示すように、吸気制御弁16・16の周りにゴム等からなるシール材27・27を設置すれば、気密性を高くできる。
第3の変形例として、図10に示すように、吸気ポート11内に配置される隔壁13に切欠部28を形成すれば、燃料噴射弁12から噴射された燃料との干渉を防ぎ、隔壁13を吸気バルブ9近傍まで延ばすことができ、強い双子渦の生成が期待できる。
第4の変形例として、図11、図12に示すように、隔壁13を合計4つとし、吸気制御弁16も4つとすれば、開口率を段階的(例えば2段階)に変えることができる。これにより、目標とするG/Fに合わせてより詳細に開口率を変更し、より安定した燃焼を得ることができる。
第5の変形例として、図13に示すように、ポート中央部に隔壁13を配置し、この隔壁13の下流端内に収納可能な制御弁稼動機構29を設置する。この制御弁稼動機構29は、例えば、2つの回動軸30・30に設けられた2つの制御弁31・31を備える。この2つの制御弁31・31は、互いに離れる方向へ動作するものであって、隔壁13の延長方向に延びる状態や、隔壁13から開いた状態となる。このような構造により、双子渦の生成が期待できる。
この発明の内燃機関を、各種車両に適用可能である。
1 内燃機関
2 シリンダヘッド
3 ピストン
4 燃焼室
5 天井壁
6 点火プラグ
7 吸気口
8 排気口
11 吸気ポート
12 燃料噴射弁
13 隔壁
14 センターポート
15 サイドポート
16 吸気制御弁
19 隆起部
20 外周面
21 内周面
22 溝部
24 中心電極
25 接地電極
2 シリンダヘッド
3 ピストン
4 燃焼室
5 天井壁
6 点火プラグ
7 吸気口
8 排気口
11 吸気ポート
12 燃料噴射弁
13 隔壁
14 センターポート
15 サイドポート
16 吸気制御弁
19 隆起部
20 外周面
21 内周面
22 溝部
24 中心電極
25 接地電極
Claims (3)
- 燃焼室を構成する天井壁の中央付近に点火プラグを配置し、前記天井壁に2つの吸気口と2つの排気口とを互いに対向するように開口させ、前記2つの吸気口と連通する吸気ポートを前記2つの排気口と反対側に延設し、前記2つの吸気口から前記燃焼室へ流入する空気の流路に沿って2方向に燃料を噴射する燃料噴射弁を配置した内燃機関において、前記燃焼室をシリンダ軸線方向から視た場合、前記吸気ポートを前記2つの吸気口の間と前記2つの排気口の間とを通る前記燃焼室の中心線に対して対称な形状とし、且つ前記吸気ポートの内部を2つの隔壁によって前記燃焼室の中央寄りに連通するセンターポートと前記燃焼室の外側寄りに連通する2つのサイドポートとに分割し、前記センターポート内に通路断面積を変更可能な吸気制御弁を配置し、前記内燃機関の運転状況に応じて前記吸気制御弁を作動して前記センターポートの通路断面積を変化させることを特徴とする内燃機関。
- 前記燃焼室の底部を構成するピストンの上面部には断面が半円形であり且つ所定高さで隆起する2つの隆起部を並列に配置し、前記2つの隆起部を前記2つの吸気口の下方から前記2つの排気口の下方へ延設するとともに前記2つの隆起部の円弧状を成す外周面を前記燃焼室の内周面に所定間隔で対向させたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
- 前記点火プラグは中心電極と接地電極とを備え、この接地電極を前記2つの吸気口の間と前記2つの排気口との間とを通る前記燃焼室の中心線と垂直に交差するように位置決めしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関。
Priority Applications (1)
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JP2011121528A JP2012246896A (ja) | 2011-05-31 | 2011-05-31 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011121528A JP2012246896A (ja) | 2011-05-31 | 2011-05-31 | 内燃機関 |
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JP (1) | JP2012246896A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015052290A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
-
2011
- 2011-05-31 JP JP2011121528A patent/JP2012246896A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015052290A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
US9976491B2 (en) | 2013-09-06 | 2018-05-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Controller for internal combustion engine |
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