JP3551572B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
機関に供給される混合気の空燃比をリーン化しても安定した燃焼を得る方法として、燃焼室に適度なスワールないしタンブルの旋回流を生起することが有効である。
【0003】
スワールないしタンブルを生起する装置として、例えば実開昭59−194533号公報に開示されたものは、燃焼室に吸入される吸気を運転条件に応じて絞る吸気流制御バルブを備え、吸気通路壁面に吸気流制御バルブの閉時に吸気を通すガイド溝を形成したものがある。
【0004】
低速時等の運転条件で、吸気流制御バルブが閉弁すると、吸気の大部分がガイド溝を通って導かれることにより、燃焼室に流入する吸気流速を高めて、燃焼室にスワールないしタンブルの旋回流を生起するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の吸気装置は、ガイド溝がその全域にわたって吸気通路壁面に凹状に窪む構造のため、ガイド溝の深さがシリンダヘッドに設けられるウォータジャケットによって制約され、吸気流を案内するのに十分な深さを確保できない可能性がある。
【0006】
ガイド溝の深さが不足すると、燃焼室に生起されるスワールないしタンブルの勢力が低下するため、安定した燃焼性が得られるリーン限界空燃比が低下して、燃費の悪化を招く。
【0007】
本発明は上記の問題点に着目し、内燃機関の吸気装置において、吸気流制御バルブによる吸気流の制御性を改善することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の内燃機関の吸気装置は、吸気通路を運転条件に応じて絞る吸気流制御バルブと、吸気流制御バルブの閉時に吸気を通すガイド溝と、を備える内燃機関の吸気装置において、前記ガイド溝の少なくとも一部を、吸気通路壁面に対して凹状に窪む部位と、吸気通路壁面から隆起するリブによって画成される部位とから構成する。
【0009】
請求項2に記載の内燃機関の吸気装置は、請求項1に記載の発明において、吸気流制御バルブにリブに係合して吸気をガイド溝に導く切欠きを形成する。
【0010】
請求項3に記載の内燃機関の吸気装置は、請求項1または2に記載の発明において、
前記ガイド溝をシリンダ軸と平行な平面状に延びる一対の側壁部と各側壁部を結ぶ底壁部とから画成する。
【0011】
請求項4に記載の内燃機関の吸気装置は、請求項3に記載の発明において、
前記底壁部を側壁部に直交する平面状に形成する。
【0012】
請求項5に記載の内燃機関の吸気装置は、請求項1から4のいずれか一つに記載の発明において、
前記燃焼室に接続する2つの吸気ポートをV字形に分岐して形成し、
2つのガイド溝を各吸気ポートに形成する。
【0013】
請求項6に記載の内燃機関の吸気装置は、請求項5に記載の発明において、
前記各吸気ポートを開閉する2本の吸気弁を備え、
前記2つのガイド溝をその中心の延長線が各吸気弁の中心線よりもシリンダの中心側に位置するように直線状に形成する。
【0014】
請求項7に記載の内燃機関の吸気装置は、請求項1から6のいずれか一つに記載の発明において、
前記ガイド溝の下方に機関冷却水を循環させるウォータジャケットを形成する。 請求項8に記載の内燃機関の吸気装置は、請求項1から7のいずれか一つに記載の発明において、
前記リブの先端断面形を円弧状に湾曲させる。
【0015】
【作用】
請求項1に記載の内燃機関の吸気装置において、所定の運転条件で吸気流制御バルブが閉弁すると、吸気の大部分がガイド溝を通ることにより、燃焼室に流入する吸気流速を高めて、燃焼室にスワールないしタンブルの旋回流を生起する。
【0016】
ガイド溝はリブを介してその溝深さを十分に確保するため、吸気流がリブを乗り越えてガイド溝の外側へ流出することを抑制し、燃焼室の所定位置へと向かう勢力を維持し、燃焼室に強い旋回流を生起する。
【0017】
この結果、燃料噴霧と空気の混合を促進して、良好な燃焼性が得られ、空燃比を希薄化するリーンバーン領域を拡大することができる。
【0018】
さらにガイド溝の少なくとも一部を吸気通路壁面に対して凹状に窪む部位と吸気通路壁面から隆起するリブによって画成される部位とから構成することにより、ガイド溝の溝深さを十分に確保し、吸気流がリブを乗り越えてガイド溝の外側へ流出することを抑制し、燃焼室の所定位置へと向かう勢力を維持し、燃焼室に強い旋回流を生起することができる。
【0019】
請求項2に記載の内燃機関の吸気装置において、所定の運転条件で吸気流制御バルブが閉弁すると、吸気の大部分が吸気流制御バルブの切欠きを介してガイド溝を通って燃焼室の所定位置へと導かれ、燃焼室に旋回流を生起する。
【0020】
請求項3に記載の内燃機関の吸気装置において、ガイド溝をシリンダ軸と平行な平面状に延びる一対の側壁部と各側壁部を結ぶ底壁部とから画成することにより、ガイド溝の断面積を十分に確保し、吸気流がリブを乗り越えてガイド溝の外側へ流出することを抑制し、燃焼室の所定位置へと向かう勢力を維持し、燃焼室に強い旋回流を生起することができる。
【0021】
請求項4に記載の内燃機関の吸気装置において、底壁部を側壁部に直交する平面状に形成することにより、ガイド溝の深さを抑えつつ、ガイド溝の断面積を十分に確保し、吸気流がリブを乗り越えてガイド溝の外側へ流出することを抑制し、燃焼室の所定位置へと向かう勢力を維持し、燃焼室に強い旋回流を生起することができる。
【0022】
請求項5に記載の内燃機関の吸気装置において、2つのガイド溝をV字形に分岐した2つの吸気ポートに配設したため、所定の運転条件で吸気流制御バルブが閉弁すると、吸気の大部分が各吸気ポートにおいてガイド溝を通ることにより、燃焼室に流入する吸気流速を高めて、燃焼室に強い旋回流を生起する。
【0023】
請求項6に記載の内燃機関の吸気装置において、2つのガイド溝をその中心の延長線が各吸気弁の中心線よりもシリンダの中心側に位置するように直線状に形成することにより、所定の運転条件で吸気流制御バルブが閉弁すると、吸気の大部分がガイド溝を通って燃焼室の中央部へと直線的に導かれ、燃焼室に縦方向に旋回する強い旋回流を生起する。
【0024】
請求項7に記載の内燃機関の吸気装置において、ガイド溝はリブを介してその溝深さを十分に確保するため、ガイド溝の下方に形成されたウォータジャケットの形状に対する制約を少なくし、シリンダヘッドの冷却性を確保することと、ガイド溝を介して燃焼室に強い旋回流を生起することを両立することができる。
【0025】
請求項8に記載の内燃機関の吸気装置において、リブの先端断面形を円弧状に湾曲させることにより、ガイド溝からリブを乗り越えて燃焼室へと流れる吸気流がリブの先端部から剥離することが抑えられ、リブ周辺における吸気の流れを円滑にし、吸気充填効率の向上がはかれる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0027】
図1において、1は機関の燃焼室、4はピストン、2は吸気通路、6は吸気弁、3はインジェクタである。
【0028】
機関は吸気弁6が開かれるのに伴って吸気通路2から燃焼室1に吸気(混合気)を吸入し、この吸気をピストン4で圧縮して、点火プラグ5で着火燃焼させ、図示しない排気弁が開かれるのに伴って排気が排気通路に排出され、これらの各行程が連続して繰り返されるようになっている。
【0029】
シリンダヘッド10には、燃焼室1に接続する2本の吸気ポート11が形成される。図2にも示すように、吸気通路2は、1つの気筒の燃焼室1に開口する2本の吸気ポート11にV字形に分岐する。各吸気ポート11の燃焼室1に対する開口部が各吸気弁6によって機関回転に同期して開閉される。
【0030】
シリンダヘッド10にはインテークマニホールド20が連結される。インテークマニホールド20に吸気ポート11に接続する吸気通路2が画成されるとともに、吸気通路2に臨むインジェクタ3が取付けられ、インジェクタ3から各吸気ポート11に燃料を噴射するようになっている。
【0031】
吸気通路2のインジェクタ3より上流側に位置して吸気流制御バルブ8が設けられる。
【0032】
図3にも示すように、バタフライ式の吸気流制御バルブ8は、吸気通路2と同形をした板状の弁体15と、弁体15を回動可能に支持する弁軸16とからなり、弁軸16の一端に図示しないアクチュエータが連結される。吸気流制御バルブ8は、吸気通路2の通路中心線と略平行な全開位置から、吸気通路2の通路中心線に対して略直交する全閉位置にわたって回転駆動される。図示しない制御装置は機関の運転状態に応じて予め設定されたマップの内容にしたがって所定の低速低負荷域で吸気流制御バルブ8を閉じるようになっている。
【0033】
吸気通路壁面9の下部に2本のガイド溝23が吸気流れ方向に沿って直線状に形成される。吸気流制御バルブ8の閉時に吸気の大部分が各ガイド溝23を通って燃焼室1へと直線的に導かれることにより、図1に矢印で示すように、燃焼室1に縦方向に旋回する吸気流(タンブル)を生起する。
【0034】
各ガイド溝23はインテークマニホールド20とシリンダヘッド10の各吸気ポート11にわたって直線的に延びる。シリンダヘッド10には各吸気ポート11を仕切る隔壁19を有し、各ガイド溝23は隔壁19を挟むようにして互いに平行に延びる。
【0035】
各ガイド溝23はその中心の延長線が各吸気弁6の中心線よりもシリンダの中心側に位置するように形成される。
【0036】
図3にも示すように、各ガイド溝23の断面形は略矩形をしている。各ガイド溝23は、垂直方向に延びる一対の側壁部31と、各側壁部31を結ぶ底壁面32とによって画成される。
【0037】
ところでこの実施形態では、図5にも示すように、ガイド溝23は燃焼室1の近傍まで水平方向に延び、シリンダヘッド10においてガイド溝23の下方にはウォータジャケット18が設けられる。このため、従来のようにガイド溝がその全域にわたって吸気通路壁面に凹状に窪む構造では、ガイド溝の深さがウォータジャケットによって制約され、吸気流を案内するのに十分な深さを確保できない。
【0038】
これ対処して本発明は、図4にも示すように、シリンダヘッド10に形成されるガイド溝23は、吸気通路壁面9に対して凹状に窪む部位と、吸気通路壁面9から隆起するリブ33によって画成される部位とから構成する。
【0039】
この実施形態では、ガイド溝23の片側にリブ33を形成しているが、ガイド溝23の両側に一対のリブを形成してもよい。
【0040】
シリンダヘッド10の吸気通路壁面9の最低部に対する各ガイド溝23の深さは、上流側から下流側にかけて次第に浅くなる。これにより、各ガイド溝23とシリンダヘッド10のウォータジャケット18が干渉することを回避している。
【0041】
シリンダヘッド10の吸気通路壁面9の最低部に対する各リブ33の突出高さは、上流側から下流側にかけて次第に高くなる。これにより、各ガイド溝23の深さを燃焼室1の近傍まで略一定にしている。
【0042】
リブ33は、ガイド溝23の側壁部31に段差なく連続し、吸気通路壁面9から薄板状に突出する。
【0043】
リブ33の先端部34は円弧状に湾曲して形成される。
【0044】
各ガイド溝23の下流端25は、その溝深さが各吸気ポート11が下方に湾曲する部位で上流側から下流側にかけて次第に浅くなり、吸気通路壁面9の燃焼室1に対する開口部近傍に段差なく連続している。これにより、各ガイド溝23に流入する吸気の流れを円滑にし、吸気充填効率の向上がはかれる。
【0045】
各ガイド溝23の下流端部25は、ペントルーフ型に傾斜する燃焼室1の天井壁部17に各吸気弁6の内側を介して対峙し、吸気が各ガイド溝23を通って燃焼室1の天井壁部17へと直線的に導かれることにより、図1に矢印で示すように燃焼室1の中央部で縦方向に旋回するようになっている。
【0046】
各ガイド溝23の上流端部24は、上流側から下流側にかけて次第に浅くなり、インテークマニホールド20の吸気通路壁面9に段差なくスロープ状に連続している。これにより、各ガイド溝23に流入する吸気の流れを円滑にし、吸気充填効率の向上がはかれる。
【0047】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0048】
低速時等の運転条件で、吸気流制御バルブ5が閉弁すると、吸気の大部分が各ガイド溝23を通って燃焼室1の中央部へと直線的に導かれ、ペントルーフ型に傾斜する燃焼室1の天井壁部17に当たって燃焼室1に縦方向に旋回する旋回流を生起する。
【0049】
各ガイド溝23は各リブ33を介してその溝深さを上流端部24から下流端部25にかけて一定に形成したため、吸気流が各リブ33を乗り越えたて各ガイド溝23の外側へ流出することを抑制し、燃焼室1の中央部へと向かう勢力を維持し、燃焼室1に強い旋回流を生起する。この結果、燃料噴霧と空気の混合を促進して、良好な燃焼性が得られ、空燃比を希薄化するリーンバーン領域を拡大することができる。
【0050】
リブ33の先端部34は円弧状に湾曲しているため、各ガイド溝23から各リブ33を乗り越えて燃焼室1へと流れる吸気流がリブ33の先端部34から剥離することが抑えられ、リブ33周辺における吸気の流れを円滑にし、吸気充填効率の向上がはかれる。
【0051】
吸気流制御バルブ5が開弁した状態において、吸気通路壁面9から薄板状に隆起する各リブ33は、吸気通路1の断面積を削減することが抑えられ、高速時の吸気充填効率を損なうことを回避できる。
【0052】
図8の表はガイド溝23の傾斜角度とリブ33の有無に応じてタンブル比を測定した実験結果を示すものである。なお、各データは、吸気流制御バルブ5の閉弁時の開口面積(ガイド溝23の断面積と吸気流制御バルブ5の外周隙間の和)は、燃焼室入口部の最小開口面積(図示しない2つの吸気弁シートの最小開口面積の和)の約25%に設定し、ガイド溝23の溝幅が溝深さの略2倍となるように断面形状を形成したものである。
【0053】
図7に示すように、ガイド溝23の傾斜角度を7°とした場合、リブ33を設けなくても、ガイド溝23の深さを略一定に確保することが可能となり、タンブル比は最も大きくなる。
【0054】
図6に示すように、ガイド溝23の傾斜角度を3°とした場合、リブ33を設けないと、ガイド溝23の深さを略一定に確保することができないため、リブ33を設けることにより、タンブル比は21%大きくなる。
【0055】
図5に示すように、ガイド溝23の傾斜角度を0°とした場合、リブ33を比較的広い範囲で設けないと、ガイド溝23の深さを略一定に確保することができないため、リブ33を設けることにより、タンブル比は87%と比較的大きくなる。
【0056】
次に、図9に示す実施形態について説明する。なお、図1等との対応部分には同一符号を付す。
【0057】
シリンダヘッド10およびインテークマニホールド20に形成されるガイド溝23は、吸気通路壁面9に対して凹状に窪む部位を持たず、吸気通路壁面9から隆起するリブ33のみによって画成される。
【0058】
図10にも示すように、バタフライ式の吸気流制御バルブ8は、吸気通路2と同形をした板状の弁体15と、弁体15を回動可能に支持する弁軸16とからなる。長円形をした弁体15には各リブ33および各ガイド溝23に係合する2つの切欠き27が形成される。
【0059】
所定の運転条件で吸気流制御バルブ8が閉弁すると、吸気の大部分が吸気流制御バルブ8の各切欠き27を介して各ガイド溝を通って燃焼室1の中央部へと導かれ、燃焼室1に旋回流を生起する。
【0060】
この実施形態では、ガイド溝23の両側にリブ33を形成し、シリンダヘッド10の吸気通路壁面9はガイド溝23によって削られることがなく、ガイド溝23とシリンダヘッド10のウォータジャケットが干渉することを回避している。
【0061】
この結果、各ガイド溝23の溝深さを十分に確保し、吸気流がリブ33を乗り越えてガイド溝23の外側へ流出することを抑制し、燃焼室1の所定位置へと向かう勢力を維持し、燃焼室1に強い旋回流を生起することができる。
【0062】
次に、図11に示す実施形態について説明する。なお、図1等との対応部分には同一符号を付す。
【0063】
シリンダヘッド10およびインテークマニホールド20に形成されるガイド溝23は、吸気通路壁面9に対して凹状に窪む部位と、吸気通路壁面9から隆起するリブ33によって画成される部位とから構成する。
【0064】
図12にも示すように、バタフライ式の吸気流制御バルブ8は、吸気通路2と同形をした板状の弁体15と、弁体15を回動可能に支持する弁軸16とからなる。長円形をした弁体15には各リブ33および各ガイド溝23に係合する2つの切欠き27が形成される。
【0065】
所定の運転条件で吸気流制御バルブ8が閉弁すると、吸気の大部分が吸気流制御バルブ8の各切欠き27を介して各ガイド溝を通って燃焼室1の中央部へと導かれ、燃焼室1に旋回流を生起する。
【0066】
この実施形態でも、ガイド溝23の両側にリブ33を形成し、シリンダヘッド10の吸気通路壁面9はガイド溝23によって削られることを抑え、ガイド溝23とシリンダヘッド10のウォータジャケットが干渉することを回避している。
この結果、各ガイド溝23の溝深さを十分に確保し、吸気流がリブ33を乗り越えてガイド溝23の外側へ流出することを抑制し、燃焼室1の所定位置へと向かう勢力を維持し、燃焼室1に強い旋回流を生起することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の内燃機関の吸気装置は、ガイド溝はリブを介してその溝深さを十分に確保するため、燃焼室に強い旋回流を生起して、燃料噴霧と空気の混合を促進し、良好な燃焼性が得られ、空燃比を希薄化するリーンバーン領域を拡大することができる。また、ガイド溝の少なくとも一部を吸気通路壁面に対して凹状に窪む部位と吸気通路壁面から隆起するリブによって画成される部位とから構成することにより、ガイド溝の溝深さを十分に確保し、吸気流がリブを乗り越えてガイド溝の外側へ流出することを抑制し、燃焼室の所定位置へと向かう勢力を維持し、良好な燃焼性が得られる。
【0068】
請求項2に記載の内燃機関の吸気装置は、所定の運転条件で吸気流制御バルブが閉弁すると、吸気の大部分が吸気流制御バルブの切欠きを介してガイド溝を通って燃焼室の所定位置へと導かれ、燃焼室に旋回流を生起する。
【0069】
請求項3に記載の内燃機関の吸気装置は、ガイド溝をシリンダ軸と平行な平面状に延びる一対の側壁部と各側壁部を結ぶ底壁部とから画成することにより、ガイド溝の断面積を十分に確保し、吸気流がリブを乗り越えてガイド溝の外側へ流出することを抑制し、燃焼室の所定位置へと向かう勢力を維持し、良好な燃焼性が得られる。
【0070】
請求項4に記載の内燃機関の吸気装置は、底壁部を側壁部に直交する平面状に形成することにより、ガイド溝の深さを抑えつつ、ガイド溝の断面積を十分に確保し、吸気流がリブを乗り越えてガイド溝の外側へ流出することを抑制し、燃焼室の所定位置へと向かう勢力を維持し、良好な燃焼性が得られる。
【0071】
請求項5に記載の内燃機関の吸気装置は、2つのガイド溝をV字形に分岐した2つの吸気ポートに形成したため、所定の運転条件で吸気流制御バルブが閉弁すると、吸気の大部分が各吸気ポートにおいてガイド溝を通ることにより、燃焼室に強い旋回流を生起し、良好な燃焼性が得られる。
【0072】
請求項6に記載の内燃機関の吸気装置は、2つのガイド溝をその中心の延長線が各吸気弁の中心線よりもシリンダの中心側に位置するように直線状に形成することにより、所定の運転条件で吸気流制御バルブが閉弁すると、吸気の大部分がガイド溝を通って燃焼室の中央部へと直線的に導かれ、燃焼室に縦方向に旋回する強い旋回流を生起し、良好な燃焼性が得られる。
【0073】
請求項7に記載の内燃機関の吸気装置は、ガイド溝はリブを介してその溝深さを十分に確保するため、ガイド溝の下方に形成されたウォータジャケットの形状に対する制約を少なくし、シリンダヘッドの冷却性を確保することと、ガイド溝を介して燃焼室に強い旋回流を生起することを両立することができる。
【0074】
請求項8に記載の内燃機関の吸気装置は、リブの先端断面形を円弧状に湾曲させることにより、ガイド溝からリブを乗り越えて燃焼室へと流れる吸気流がリブの先端部から剥離することが抑えられ、リブ周辺における吸気の流れを円滑にし、吸気充填効率の向上がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す機関の断面図。
【図2】同じく吸気系の概略平面図。
【図3】同じく吸気流制御バルブ等の正面図。
【図4】同じく図1のA−A線に沿う断面図。
【図5】同じく吸気系の概略断面図。
【図6】他の実施形態を示す吸気系の概略断面図。
【図7】比較例を示す吸気系の概略断面図。
【図8】リブの有無とガイド溝の傾斜角度に対するタンブル比の関係を示す図表。
【図9】他の実施の形態を示す吸気系の概略断面図。
【図10】同じく吸気流制御バルブ等の概略正面図。
【図11】さらに他の実施の形態を示す吸気系の概略断面図。
【図12】同じく吸気流制御バルブ等の概略正面図。
【符号の説明】
1 燃焼室
2 吸気通路
3 インジェクタ
6 吸気弁
8 吸気流制御バルブ
9 吸気通路壁面
10 シリンダヘッド
20 インテークマニホールド
23 ガイド溝
27 切欠き
33 リブ

Claims (8)

  1. 吸気通路を運転条件に応じて絞る吸気流制御バルブと、
    吸気流制御バルブの閉時に吸気を通すガイド溝と、
    を備える内燃機関の吸気装置において、
    前記ガイド溝の少なくとも一部を、吸気通路壁面に対して凹状に窪む部位と、吸気通路壁面から隆起するリブによって画成される部位とから構成する、
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 吸気流制御バルブにリブに係合してガイド溝に吸気を導く切欠きを形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記ガイド溝をシリンダ軸と平行な平面状に延びる一対の側壁部と各側壁部を結ぶ底壁部とから画成したことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の吸気装置。
  4. 前記底壁部を側壁部に直交する平面状に形成したことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 前記燃焼室に接続する2つの吸気ポートをV字形に分岐して形成し、
    2つのガイド溝を各吸気ポートに形成したことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の内燃機関の吸気装置。
  6. 前記各吸気ポートを開閉する2本の吸気弁を備え、
    前記2つのガイド溝をその中心の延長線が各吸気弁の中心線よりもシリンダの中心側に位置するように直線状に形成したことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の吸気装置。
  7. 前記ガイド溝の下方に機関冷却水を循環させるウォータジャケットを形成したことを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の内燃機関の吸気装置。
  8. 前記リブの先端断面形を円弧状に湾曲させたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の内燃機関の吸気装置。
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