JP3575296B2 - 筒内噴射式火花点火機関 - Google Patents

筒内噴射式火花点火機関 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は筒内噴射式火花点火機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
筒内噴射式火花点火機関の中には、例えば特開平9−144543号公報に示されているように、ピストン冠面の吸気弁配置側にオフセットして円弧状の凹部を形成すると共に、排気弁配置には該凹部の縁部に連なって傾斜した平坦な凸部を形成し、成層燃焼時に燃料噴射弁から前記凹部に向けて噴射された燃料噴霧と、吸気行程で燃焼室に形成された順タンブル流との衝突拡散による混合気形成の促進と必要以上の拡散防止との両立を図ったものや、特開平9−209758号公報に示されているように、ピストン冠面に中央突起部の稜線を境にして吸気弁配置側の円弧状凹部と排気弁配置側の円弧状凹部とが隣接した側面ω形状の凹部を形成して、成層燃焼時に燃焼室内に形成された順タンブル流による燃料噴霧の点火プラグ周りへの輸送性を向上できるようにしたもの等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらは何れも吸気行程で燃焼室に形成される順タンブル流、即ち、吸気ポートから吸入された吸気が排気弁配置側からピストン冠面に向かい該ピストン冠面で反転して点火プラグ配置側へ向かう縦方向の旋回流によって、成層燃焼時に圧縮行程中に噴射された燃料噴霧を燃焼室中心の点火プラグ周りへ輸送させることにより、横方向旋回流のスワールタイプのものや、縦方向旋回流が順タンブル流とは逆に吸気弁配置側から下向きとなってピストン冠面で反転する逆タンブル流タイプのものに較べて、ピストン冠面に設けた凹部壁面への燃料付着を抑制できる効果がある。
【0004】
しかしながら、前者のものではピストン冠面の排気弁配置側には傾斜した平坦な凸部を形成してあるため、吸気行程で燃焼室に形成された順タンブル流の保存性が悪く該順タンブル流が圧縮行程でこの凸部によって減衰されてしまい、成層燃焼時における燃料噴霧の点火プラグ周りへの輸送性が損なわれて燃焼が不安定となってしまう可能性がある。
【0005】
また、後者のものではピストン冠面には側面ω形状の凹部が形成されていて排気弁配置側にも円弧状凹部が存在するため、前記順タンブル流が保存され易く、従って、成層燃焼時における燃料噴霧の点火プラグ周りへの輸送性は前者のものよりも向上できるとしても、ピストン冠面の側面ω形状の凹部には燃料噴射弁の燃料噴射軸線および順タンブル流と平面視してほぼ平行な壁が存在しないため、燃料噴霧のガイド作用が得られず、燃料を点火プラグ近傍に保持するのが難しく、安定した成層燃焼を行えないおそれがある。
【0006】
しかも、この側面ω形状の凹部はほぼ水平なピストン冠面に凹設して、中央突起部がピストン冠面の基準面よりも大きく突出した形状構成としてあるため、成層燃焼時に噴射燃料がこの中央突起部に衝突して燃料の壁面付着が多く、スモーク,未撚HCの発生原因となってしまうばかりでなく、均質燃焼時に吸気行程噴射を行った場合にこの突出高の大きな中央突起部の存在によりガス流動のよどみが生じて混合気の均質化が難しく、均質燃焼時に出力の低下や未撚HC,スモークの発生を招来するおそれがある。
【0007】
そこで、本発明は順タンブル流による燃料噴霧の点火プラグ周りへの輸送性を一段と向上できて成層燃焼を安定化することができると共に、燃料の壁面付着に起因するスモークおよび未撚HCの発生を抑制することができる筒内噴射式火花点火機関を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、燃焼室の吸気弁配置側の側部に燃料を直接燃焼室に噴射する燃料噴射弁を備えると共に、燃焼室のほぼ中心に臨む位置に点火プラグを備え、成層燃焼時に吸気に順タンブル流を付与した状態で圧縮行程中に燃料噴射を行うようにした筒内噴射式火花点火機関において、ピストン冠面に中央突起部の稜線を境にして吸気弁配置側の円弧状凹部と排気弁配置側の円弧状凹部とが隣接した断面ω形状の凹部を形成し、この吸気弁配置側の円弧状凹部平面視して燃料噴射弁の噴射軸線方向に長く延在させて幅狭に設定してあると共に、燃料噴射弁の噴射軸線方向と直交する方向の両側に燃料噴霧の拡散を抑制する壁面を備えている一方、排気弁配置側の円弧状凹部を前記燃料噴射弁の噴射軸線方向と直交する方向に長く延在させて幅広に設定して、前記中央突起部の稜線を点火プラグ配設位置よりも排気弁配置側にオフセットした位置に設定し、圧縮行程中に燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧を、吸気弁配置側の円弧状凹部および中央突起部のガイド作用と排気弁配置側の円弧状凹部に集中して旋回する順タンブル流によって点火プラグ周りへ輸送するようにしたことを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の断面ω形状の凹部の中央突起部の高さを、吸気弁配置側の円弧状凹部と排気弁配置側の円弧状凹部の、中央突起部を中心に相対向する各外縁を結ぶ直線よりも低く設定したことを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明にあっては、請求項1,2に記載の吸気弁配置側の円弧状凹部を排気弁配置側の円弧状凹部よりも深く形成したことを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明にあっては、請求項1,2に記載の排気弁配置側の円弧状凹部を吸気弁配置側の円弧状凹部よりも深く形成したことを特徴としている。
【0012】
請求項5の発明にあっては、請求項1,3,4に記載の吸気弁配置側の円弧状凹部および排気弁配置側の円弧状凹部を平面方形に形成すると共に、これら円弧状凹部の中央突起部を中心に相対向する各外縁に、前記中央突起部の稜線と平行な稜線を持ち、かつ、該中央突起部よりも高さの高い突起部を形成したことを特徴としている。
【0013】
請求項6の発明にあっては、請求項1〜4に記載の排気弁配置側の円弧状凹部を、ピストン冠面の周縁部近傍まで広がる平面半円形状に形成したことを特徴としている。
【0014】
請求項7の発明にあっては、請求項1〜4に記載の吸気弁配置側の円弧状凹部および排気弁配置側の円弧状凹部を、それぞれの長手方向に長軸を持つ平面楕円形状に形成したことを特徴としている。
【0015】
請求項8の発明にあっては、請求項1〜7に記載の吸気弁により開閉される吸気ポート内に、成層燃焼時に吸気行程で燃焼室内に形成される順タンブル流を強化する順タンブル強化手段を設けたことを特徴としている。
【0016】
請求項9の発明にあっては、請求項8に記載の順タンブル強化手段が、成層燃焼時に吸気ポートの略下半部を遮蔽し、均質燃焼時に吸気ポートを開放する部分遮断弁であることを特徴としている。
【0017】
請求項10の発明にあっては、請求項8に記載の順タンブル強化手段が、成層燃焼時に吸気ポートを全閉遮断し、均質燃焼時に吸気ポートを開放する遮断弁と、一端が前記遮断弁の上流に開口し、他端が吸気弁近傍に開口したサブポートとで構成したことを特徴としている。
【0018】
請求項11の発明にあっては、請求項1〜10に記載の燃料噴射弁はエンジン静止状態において、該燃料噴射弁より噴射された燃料噴霧が点火プラグを直撃しないような噴霧角度および取付角度に設定したことを特徴としている。
【0019】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ピストン冠面には中央突起部の稜線を境にして吸気弁配置側の円弧状凹部と排気弁配置側の円弧状凹部とが隣接した断面ω形状の凹部を形成してあって、吸気行程で燃焼室に形成される順タンブル流がこの排気弁配置側の円弧状凹部によって保存され易くなっていることに加えて、中央突起部の稜線が点火プラグ位置よりも排気弁配置側にオフセットしていて前記順タンブル流が該排気弁配置側の円弧状凹部で旋回するようになっていると共に、該排気弁配置側の円弧状凹部が幅広に設定されていて順タンブル流の旋回を阻害しないようにしてあることから、圧縮行程後期に亘って順タンブル流の流動勢力が減衰されることがなく、順タンブル流の保存性が高められる。
【0020】
これと併せて、吸気弁配置側の円弧状凹部は幅狭に形成されていてその両側に壁面を備えていることから、圧縮行程中に燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧の噴射軸線に対して左右方向の拡散が抑制されると共に、中央突起部の稜線が排気弁配置側にオフセットして燃料噴射弁の先端から離れているため、該中央突起部への燃料噴霧の衝突,付着を可及的に抑制することができる。
【0021】
この結果、前記圧縮行程中に噴射された燃料噴霧と順タンブル流との衝突作用を積極的に行わせることができて、この衝突で流体摩擦を最大限に利用できることにより燃料噴霧の気化および可燃混合気の形成を促進でき、そして、中央突起部のガイド作用でこの可燃混合気の燃焼室中央の点火プラグ周りへ向けての輸送が良好に行われて周囲への拡散を抑制できるため、成層燃焼を安定化することができると共にピストン冠面への燃料付着に起因するスモーク,未撚HCの低減化とデポジット堆積を防止できて、成層燃焼の燃焼性の向上と排気性状の改善とを実現することができる。
【0022】
他方、均質燃焼時には吸気行程の途中で燃料噴射弁より燃料が噴射されるが、この場合もピストン冠面の断面ω形状の凹部によって順タンブル流の保存性が高められるため、燃料噴霧と順タンブル流との衝突によるピストン冠面への燃料付着の抑制効果が得られると共に燃料の微粒化と気化の促進効果が得られ、可燃混合気が燃焼室内にほぼ均一に広がって均質燃焼を良好に行わせることができ、従って、この場合もスモークや未撚HCの低減化とデポジットの堆積を抑制できると共に、燃焼効率および出力の向上を実現することができる。
【0023】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、断面ω形状の凹部の中央突起部の高さをピストン冠面から大きく突出しない適正な高さに設定してあるため、成層燃焼時における中央突起部への燃料噴霧の衝突による付着を可及的に抑制することができて、排気性状を更に改善することができる。
【0024】
また、均質燃焼時には中央突起部の存在によるガス流動のよどみを回避できて、混合気の均質化をより一層向上することができる。
【0025】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1,2の発明の効果に加えて、吸気弁配置側の円弧状凹部を排気弁配置側の円弧状凹部よりも深く形成してあるため、燃料噴霧がピストン冠面に届くまでの距離が長くなって、ピストン冠面に燃料の液膜が形成されにくくなるため、スモークや未撚HCの低減化とデポジット堆積の防止効果を更に高められ、成層燃焼と均質燃焼の安定化を更に向上することができる。
【0026】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1,2の発明の効果に加えて、排気弁配置側の円弧状凹部を吸気弁配置側の円弧状凹部よりも深く形成してあるため、順タンブル流の保存性が更に高められて圧縮行程噴射時に燃料噴霧が中央突起部を越えて排気弁配置側へ拡散するのを確実に防止できて、成層燃焼の安定化を更に向上することができる一方、吸気行程噴射時には順タンブル流の保存性が更に高められることによって燃料の均質化が向上し、均質燃焼の安定化を更に向上することができる。
【0027】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1,3,4の発明の効果に加えて、吸気弁配置側の円弧状凹部および排気弁配置側の円弧状凹部の各外縁には、中央突起部の稜線と平行な稜線を持つ突起部を設けてあるから、機関の圧縮比を変えることなくこれら円弧状の凹部を適切な深さに深く形成することができて、出力を損なうことなく燃焼性の向上と排気性状の改善とを実現することができる。
【0028】
また、前記各突起部の稜線を中央突起部の稜線と平行に設定してあるため、これら突起部の付近で筒内で旋回する順タンブル流の運動を些かも阻害することはない。
【0029】
更に、中央突起部を前記各突起部よりも低くして、ピストン冠面から大きく突出しない適正な高さに設定してあるため、成層燃焼時に該中央突起部への燃料噴霧の衝突による付着を抑制できる一方、均質燃焼時には中央突起部の存在によるガス流動のよどみを回避して混合気の均質化を向上することができる。
【0030】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜4の発明の効果に加えて、排気弁配置側の円弧状凹部をピストン冠面の周縁部付近まで広がる平面半円形状に形成してあるため、順タンブル流の保存効果を更に高められて、燃焼性の向上と排気性状の改善とをより効果的に行わせることができる。
【0031】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜4の発明の効果に加えて、吸気弁配置側の円弧状凹部および排気弁配置側の円弧状凹部を、それぞれの長手方向に長軸を持つ平面楕円形状に形成してあるため、排気弁配置側の円弧状凹部で旋回する順タンブル流を燃焼室中央の点火プラグ周りに集めることができる一方、吸気弁配置側の円弧状凹部に噴射された燃料噴霧を前記点火プラグ周りに集めることができるため、成層燃焼時における燃料噴霧の周囲への拡散を抑制して該燃料噴霧の点火プラグ周りへの輸送性を更に向上することができる。
【0032】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜7の発明の効果に加えて、吸気ポートに順タンブル強化手段を設けてあるため、成層燃焼時に吸気に流動勢力の強い順タンブル流を付与することができて広い運転領域で安定した成層燃焼を行わせることができ、燃費の低減化を実現することができる。
【0033】
請求項9に記載の発明によれば、請求項8の発明の効果に加えて、順タンブル強化手段として吸気ポートの略下半部を遮蔽する部分遮断弁を用いているため、簡単な構成でかつ強力な順タンブル流を形成することができて、コスト的におよび設計的に有利に得ることができる。
【0034】
請求項10に記載の発明によれば、請求項8の発明の効果に加えて、順タンブル強化手段として吸気ポートを全閉遮断する遮断弁と、遮断弁の上,下流の差圧により吸気弁近傍位置から空気を噴射するサブポートとで構成しているため、順タンブル流が形成しづらい低回転域でも確実に順タンブル流を強化できて、安定した成層燃焼を実現することができる。
【0035】
請求項11に記載の発明によれば、請求項1〜10の発明の効果に加えて、燃料噴射弁の燃料噴霧角度および取付角度を最適な角度に設定してあるから、燃焼性の向上と排気性状の改善とを行える理想的な成層燃焼と均質燃焼とを行わせることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0037】
図1,6において、1はシリンダブロック、2はピストン、3はシリンダヘッド、4はこれらシリンダブロック1,ピストン2,およびシリンダヘッド3とで形成された燃焼室を示す。
【0038】
シリンダヘッド3には2つの吸気弁5と、該吸気弁5と対向配置した2つの排気弁6とを備え、一側の吸気ポート7から吸気して他側の排気ポート8から排気するクロスフローポート構造としてある。
【0039】
シリンダヘッド3には燃焼室4のほぼ中央部に点火プラグ9を配設してあると共に、吸気弁5近傍の燃焼室側部、具体的には燃焼室4の側部で2つの吸気ポート7,7の開口部間近傍の位置に燃料噴射弁10を配設して、該燃料噴射弁10から直接燃焼室4に燃料噴射するようにしてある。
【0040】
吸気ポート7,7は吸気行程で燃焼室4内に形成される筒内流動としての縦方向旋回流の中でも、図1の矢印Aで示すように吸気が点火プラグ9の下側を通って排気弁配置側からピストン2の冠面に向かい、該ピストン冠面で反転して上方の点火プラグ9に向かう順タンブル流を形成し得るようにしてある。
【0041】
また、吸気ポート7,7内には、成層燃焼時に吸気行程で燃焼室4内に形成される順タンブル流Aを強化するための順タンブル強化手段11を設けてある。
【0042】
本実施形態では前述の順タンブル強化手段11として図2,3にも示すように、吸気ポート7,7の分岐部上流に設けられて均質燃焼時には全開し、成層燃焼時には該分岐部上流の通路の略下半部を遮蔽して流通空気を図2の矢印aで示すように各吸気弁5,5の上側を通過させる部分遮断弁12を用いているが、この他、図4,5に示すように前記分岐部上流に設けられて均質燃焼時には全開し、成層燃焼時には該分岐部上流の通路を全閉遮断する遮断弁13と、一端が遮断弁13の上流に開口し、他端が各吸気弁5,5の近傍に開口して、成層燃焼時に遮断弁13の上,下流の差圧によって空気を図4,5の矢印aで示すように各吸気弁5,5の上側に向けて噴出させるサブポート14との組合せから構成したものを利用することができる。
【0043】
一方、ピストン2の冠面には中央突起部18の稜線を境にして吸気弁配置側の円弧状凹部16と排気弁配置側の円弧状凹部17とが隣接した断面ω形状の凹部15を形成してある。
【0044】
円弧状凹部16,17は何れも平面方形に形成してあり、吸気弁配置側の円弧状凹部16は燃料噴射弁10の噴射軸線F0の方向に長く延在させて幅狭に設定する一方、排気弁配置側の円弧状凹部17は前記噴射軸線F0と直交する方向に長く延在させて幅広に設定して、中央突起部18の稜線を点火プラグ9の配設位置よりも排気弁配置側にα分だけオフセットした位置に設定してある。
【0045】
以上の実施形態の構造によれば、ピストン2の冠面には中央突起部18の稜線を境にして吸気弁配置側の円弧状凹部16と排気弁配置側の円弧状凹部17とが隣接した断面ω形状の凹部15を形成してあって、吸気行程で燃焼室4に形成される順タンブル流Aがこの排気弁配置側の円弧状凹部17によって保存され易くなっていることに加えて、中央突起部18の稜線が点火プラグ9の位置よりも排気弁配置側にオフセットしていて、前記順タンブル流Aが該排気弁配置側の円弧状凹部17で旋回するようになっていると共に、該排気弁配置側の円弧状凹部17が幅広に設定されていて順タンブル流Aの旋回を阻害しないようにしてあることから、圧縮行程後期に亘って順タンブル流Aの流動勢力が減衰されることがなく、順タンブル流Aの保存性が高められる。
【0046】
これと併せて、吸気弁配置側の円弧状凹部16は幅狭に形成されていてその両側に壁面16aを備えていることから、圧縮行程中に燃料噴射弁10から噴射された燃料噴霧Fの噴射軸線F0に対して左右方向の拡散が抑制されると共に、中央突起部18の稜線が燃焼室中央の点火プラグ9よりも排気弁配置側にα分オフセットして燃料噴射弁10の先端から離れているため、該中央突起部18への燃料噴霧Fの衝突,付着を可及的に抑制することができる。
【0047】
この結果、前記圧縮行程中に噴射された燃料噴霧Fと順タンブル流Aとの衝突作用を積極的に行わせることができて、この衝突で流体摩擦を最大限に利用できることにより燃料噴霧Fの気化および可燃混合気の形成を促進でき、そして、中央突起部18のガイド作用でこの可燃混合気の燃焼室中央の点火プラグ9周りへ向けての輸送が良好に行われて周囲への拡散を抑制できるため、成層燃焼を安定化することができると共にピストン冠面への燃料付着に起因するスモーク,未撚HCの低減化とデポジットの堆積を防止できて、成層燃焼の燃焼性の向上と排気性状の改善とを実現することができる。
【0048】
図7,8は前述の成層燃焼時における混合気の運動を模式的に説明するもので、成層燃焼運転域でもエンジン回転が高い場合には吸入空気量が多く、従って、図7の(イ)に示すように燃焼室4内を大きく旋回する順タンブル流Aが比較的圧縮行程後半まで残り易く、圧縮行程中に燃料噴射弁10より噴射された燃料噴霧Fは噴射直後に該順タンブル流Aにより燃焼室4の上方へ押し上げられ、気化しながら点火プラグ2の方向に輸送されて成層化がなされる。
【0049】
ピストン2が上昇するのに連れて、大きく旋回する順タンブル流Aは図7の(ロ)に示すように排気弁配置側の円弧状凹部17で旋回するようになり、前記燃料噴霧Fはこの順タンブル流Aによって押し止められて排気弁配置側への拡散が抑制され、点火プラグ9周りへ確実に輸送される。
【0050】
他方、成層燃焼運転域でもエンジン回転が低い場合には吸入空気量が少なく、図8の(イ)に示すように燃焼室4内を旋回する順タンブル流Aは圧縮行程で排気弁配置側の円弧状凹部17に集中して旋回するようになる。従って、圧縮行程中に燃料噴射弁10より噴射された燃料噴霧Fは噴射直後に燃焼室4の上方へ偏向されることはないが、図8の(ロ)に示すように吸気弁配置側の円弧状凹部16および中央突起部18のガイド作用と順タンブル流Aによって点火プラグ9周りへ輸送されて排気弁配置側への拡散が抑制され、この場合も燃料噴霧Fの点火プラグ9周りへの輸送性が高められる。
【0051】
従って、前記中央突起部18はその稜線高さをピストン冠面から大きく突出するほど高くしなくても、成層燃焼時に燃料噴霧Fが排気弁配置側へ拡散するのを抑制でき、該中央突起部18への燃料付着に起因する排気性状の悪化や出力の低下を回避することができる。
【0052】
ここで、本実施形態にあっては吸気ポート7内に、成層燃焼時に順タンブル流Aを強化する順タンブル強化手段11を設けてあるから、該成層燃焼時に吸気に流動勢力の強い順タンブル流Aを付与することができて広い運転領域で安定した成層燃焼を行わせることができ、燃費の低減化を実現することができる。
【0053】
この順タンブル強化手段11として前述のように部分遮断弁12を用いた場合には、簡単な構成でかつ強力な順タンブル流Aを形成することができて、コスト的におよび設計的に有利に得ることができる。
【0054】
また、該順タンブル強化手段11として図4,5に示す遮断弁13とサブポート14との組合せのものを用いた場合には、順タンブル流が形成しづらい低回転域でもサブポート14からの噴射空気流によって確実に順タンブル流Aを強化できて、安定した成層燃焼を行わせることができる。
【0055】
他方、均質燃焼時には吸気行程の途中で燃料噴射弁10より燃料が噴射されるが、この場合もピストン冠面の断面ω形状の凹部15によって順タンブル流の保存性が高められるため、燃料噴霧Fと順タンブル流Aとの衝突によるピストン冠面への燃料付着の抑制効果が得られると共に燃料の微粒化と気化の促進効果が得られ、可燃混合気が燃焼室4内にほぼ均一に広がって均質燃焼を良好に行わせることができ、従って、この場合もスモークや未撚HCの低減化とデポジットの堆積を抑制できると共に、燃焼効率および出力の向上を実現することができる。
【0056】
図9〜12は本発明の各異なる実施形態を示すもので、これらの実施形態では何れも図1に示した第1実施形態の構造において、前記中央突起部18の稜線高さを、ピストン冠面から突出しないように低く設定してある。
【0057】
即ち、図9に示す第3実施形態を例に説明すると、中央突起部18は吸気弁配置側の円弧状凹部16と排気弁配置側の円弧状凹部17の、中央突起部18を中心に相対向する各外縁S・E,S・Eを結ぶ直線Lよりも低く設定してある。
【0058】
従って、このように断面ω形状の凹部15の中央突起部18の高さを、ピストン2の冠面から大きく突出しない適正な高さに設定することにより、成層燃焼時における中央突起部18への燃料噴霧Fの衝突による付着を可及的に抑制することができて、第1実施形態に較べて排気性状を更に改善することができる。
【0059】
ここで、図10に示す第4実施形態にあっては、吸気弁配置側の円弧状凹部16の深さDを、排気弁配置側の円弧状凹部17の深さDよりも深く形成してある。
【0060】
従って、この第4実施形態の場合、燃料噴射弁10から噴射された燃料噴霧Fがピストン冠面に届くまでの距離が長くなって、ピストン冠面に燃料の液膜が形成されにくくなるため、スモークや未撚HCの低減化とデポジット堆積の防止効果を更に高めることができて、成層燃焼と均質燃焼の安定化を更に向上することができる。
【0061】
図11に示す第5実施形態では図10に示した実施形態とは逆に、排気弁配置側の円弧状凹部17の深さDを、吸気弁配置側の円弧状凹部16の深さDよりも深く形成してある。
【0062】
従って、この第5実施形態では、順タンブル流Aの保存性が更に高められて圧縮行程噴射時に燃料噴霧Fが中央突起部18を越えて排気弁配置側へ拡散するのを確実に防止できて、成層燃焼の安定化を更に向上することができる一方、吸気行程噴射時には順タンブル流Aの保存性が高められることによって燃料の均質化が向上し、均質燃焼の安定化を更に向上することができる。
【0063】
また、図12に示す第6実施形態にあっては、前記吸気弁配置側の円弧状凹部16および排気弁配置側の円弧状凹部17の各外縁S・E,S・Eに、前記中央突起部18の稜線と平行な稜線を持ち、かつ、該中央突起部18よりも高さの高い突起部20,20を形成してある。
【0064】
従って、この第6実施形態の場合、突起部20,20の突設により機関の圧縮比を変えることなく吸気側の円弧状凹部16および排気弁配置側の円弧状凹部17を適切な深さに深く形成することができて、出力を損うことなく燃焼性の向上と排気性状の改善とを実現することができる。
【0065】
図13は本発明の第7実施形態を示すもので、この実施形態にあっては、排気弁配置側の円弧状凹部17をピストン冠面の周縁部近傍まで広がる平面半円形状に形成してある。
【0066】
このように排気弁配置側の円弧状凹部17を平面半円形状に拡大することにより、順タンブル流Aの保存効果が更に高められて、燃焼性の向上と排気性状の改善とをより効果的に行わせることができる。
【0067】
図14は本発明の第8実施形態を示すもので、この実施形態にあっては、吸気弁配置側の円弧状凹部16および排気弁配置側の円弧状凹部17を、それぞれの長手方向に長軸を持つ平面楕円形状に形成してある。
【0068】
この場合、中央突起部18はその稜線が排気弁配置側の円弧状凹部17の楕円外形線上となるように設定される。
【0069】
このように吸気弁配置側の円弧状凹部16および排気弁配置側の円弧状凹部17を平面楕円形状に形成することにより、排気弁配置側の円弧状凹部17では、該円弧状凹部17で旋回する順タンブル流Aを楕円形状に沿って燃焼室中央の点火プラグ9周りに集めることができる一方、吸気弁配置側の円弧状凹部16では該円弧状凹部16に向けて噴射された燃料噴霧Fを楕円形状に沿って点火プラグ9周りに集めることができるため、成層燃焼時における燃料噴霧Fの周囲の拡散防止効果が更に高められ、該燃料噴霧Fの点火プラグ9周りへの輸送性を更に向上することができる。
【0070】
ここで、前記何れの実施形態にあっても、燃料噴射弁10はエンジン静止状態において、該燃料噴射弁10より噴射された燃料噴霧Fが点火プラグ9を直撃しないような噴霧角度および取付角度に設定することが肝要で、これにより燃焼性の向上と排気性状の改善とを行える理想的な成層燃焼と均質燃焼とを行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を概略的に示す断面説明図。
【図2】本発明の第1実施形態における順タンブル強化手段による吸気流の運動を説明する断面説明図。
【図3】図2の略示的平面説明図。
【図4】本発明の第2実施形態における順タンブル強化手段を示す略示的断面説明図。
【図5】図4の略示的平面説明図。
【図6】図1に示した実施形態におけるピストン冠面の構造を示す平面説明図。
【図7】図1に示した実施形態のエンジン高回転時における成層燃焼状態を模式的に示す断面説明図。
【図8】図1に示した実施形態のエンジン低回転時における成層燃焼状態を模式的に示す断面説明図。
【図9】本発明の第3実施形態を示す略示的断面説明図。
【図10】本発明の第4実施形態を示す略示的断面説明図。
【図11】本発明の第5実施形態を示す略示的断面説明図。
【図12】本発明の第6実施形態を示す略示的断面説明図。
【図13】本発明の第7実施形態におけるピストン冠面の構造を示す平面説明図。
【図14】本発明の第8実施形態におけるピストン冠面の構造を示す平面説明図。
【符号の説明】
1 シリンダブロック
2 ピストン
3 シリンダヘッド
4 燃焼室
5 吸気弁
6 排気弁
7 吸気ポート
8 排気ポート
9 点火プラグ
10 燃料噴射弁
11 順タンブル強化手段
12 部分遮断弁
13 遮断弁
14 サブポート
15 断面ω形状の凹部
16 吸気弁配置側の円弧状凹部
17 排気弁配置側の円弧状凹部
18 中央突起部
A 順タンブル流
F 燃料噴霧
S・E 凹部の外縁
F0 噴射軸線

Claims (11)

  1. 燃焼室の吸気弁配置側の側部に燃料を直接燃焼室に噴射する燃料噴射弁を備えると共に、燃焼室のほぼ中心に臨む位置に点火プラグを備え、成層燃焼時に吸気に順タンブル流を付与した状態で圧縮行程中に燃料噴射を行うようにした筒内噴射式火花点火機関において、ピストン冠面に中央突起部の稜線を境にして吸気弁配置側の円弧状凹部と排気弁配置側の円弧状凹部とが隣接した断面ω形状の凹部を形成し、この吸気弁配置側の円弧状凹部平面視して燃料噴射弁の噴射軸線方向に長く延在させて幅狭に設定してあると共に、燃料噴射弁の噴射軸線方向と直交する方向の両側に燃料噴霧の拡散を抑制する壁面を備えている一方、排気弁配置側の円弧状凹部を前記燃料噴射弁の噴射軸線方向と直交する方向に長く延在させて幅広に設定して、前記中央突起部の稜線を点火プラグ配設位置よりも排気弁配置側にオフセットした位置に設定し、圧縮行程中に燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧を、吸気弁配置側の円弧状凹部および中央突起部のガイド作用と排気弁配置側の円弧状凹部に集中して旋回する順タンブル流によって点火プラグ周りへ輸送するようにしたことを特徴とする筒内噴射式火花点火機関。
  2. 断面ω形状の凹部の中央突起部の高さを、吸気弁配置側の円弧状凹部と排気弁配置側の円弧状凹部の、中央突起部を中心に相対向する各外縁を結ぶ直線よりも低く設定したことを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  3. 吸気弁配置側の円弧状凹部を排気弁配置側の円弧状凹部よりも深く形成したことを特徴とする請求項1,2に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  4. 排気弁配置側の円弧状凹部を吸気弁配置側の円弧状凹部よりも深く形成したことを特徴とする請求項1,2に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  5. 吸気弁配置側の円弧状凹部および排気弁配置側の円弧状凹部を平面方形に形成すると共に、これら円弧状凹部の中央突起部を中心に相対向する各外縁に、前記中央突起部の稜線と平行な稜線を持ち、かつ、該中央突起部よりも高さの高い突起部を形成したことを特徴とする請求項1,3,4に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  6. 排気弁配置側の円弧状凹部をピストン冠面の周縁部近傍まで広がる平面半円形状に形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の筒内噴射式火花点火機関。
  7. 吸気弁配置側の円弧状凹部および排気弁配置側の円弧状凹部を、それぞれの長手方向に長軸を持つ平面楕円形状に形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の筒内噴射式火花点火機関。
  8. 吸気弁により開閉される吸気ポート内に、成層燃焼時に吸気行程で燃焼室内に形成される順タンブル流を強化する順タンブル強化手段を設けたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の筒内噴射式火花点火機関。
  9. 順タンブル強化手段が、成層燃焼時に吸気ポートの略下半部を遮蔽し、均質燃焼時に吸気ポートを開放する部分遮断弁であることを特徴とする請求項8に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  10. 順タンブル強化手段が、成層燃焼時に吸気ポートを全閉遮断し、均質燃焼時に吸気ポートを開放する遮断弁と、一端が前記遮断弁の上流に開口し、他端が吸気弁近傍に開口したサブポートとで構成したことを特徴とする請求項8に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  11. 燃料噴射弁はエンジン静止状態において、該燃料噴射弁より噴射された燃料噴霧が点火プラグを直撃しないような噴霧角度および取付角度に設定したことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の筒内噴射式火花点火機関。
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