JP6417585B2 - 内燃機関の排気還流ガス導入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気還流ガスの導入方向を改善することにより、筒内にタンブル流を生成することができる内燃機関の排気還流ガス導入装置に関する。
車両等の内燃機関の中には、排気ガスの一部を、排気還流ガス(以下、EGRガスと称す)として、吸気系に戻して再循環させるようにしたものが、提供されている。そして、このような構成を採用することにより、スロットル弁による吸気の絞り損失(ポンプ損失)を低減することができるため、燃費の向上を図ることができる。
しかしながら、絞り損失を低減させるために、EGRガスを燃焼室内に多量に導入すると、特に、低負荷運転時(低出力時)においては、筒内の酸素濃度が低下することから、燃焼火炎の伝播速度が遅くなってしまい、燃焼が不安定になるおそれがある。
そこで、従来から、タンブル流制御弁やスワール流制御弁等の吸気流制御弁を、吸気系に設けるようにした内燃機関が、種々提供されている。このような内燃機関においては、その吸気流制御弁の開度を調整することにより、筒内における吸気流動を強化して、乱流強度を増大させるようにしており、この結果、燃焼火炎の伝播速度低下を、火炎面の面積増大によって補い、燃焼を安定的に行うようにしている。そして、このような、従来の内燃機関としては、例えば、特許文献1に開示されている。
特許第4840676号公報
しかしながら、上記従来の内燃機関においては、タンブル流制御弁を設けている分、製造コストの増加を招いている。また、全負荷運転時(スロットル弁全開時)においては、タンブル流制御弁が吸気の抵抗となり、吸気量が低下するため、機関出力が低下するおそれがある。
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、製造コストを削減することができると共に、全負荷運転時の出力低下を防止するだけでなく、排気還流ガスを多量に導入しても、燃焼を安定して行うことができる内燃機関の排気還流ガス導入装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る内燃機関の排気還流ガス導入装置は、
吸入空気が供給される吸気通路と、
前記吸気通路の吸気方向下流側端部と連通する一対の吸気側開口部を有する燃焼室と、
前記吸気通路と、前記燃焼室から排出された排気ガスが流通する排気通路との間を接続し、排気ガスを、排気還流ガスとして、前記排気通路から前記吸気通路に還流させる排気還流ガス供給通路とを備え、
前記排気還流ガス供給通路は、
前記吸気通路の壁面に沿って設けられ、排気還流ガスを前記一対の吸気側開口部に向けて導入する一対の排気還流ガス導入管を有し、
前記一対の排気還流ガス導入管の各流路断面積を、前記排気還流ガス供給通路の流路断面積よりも小さく設定し、
前記一対の排気還流ガス導入管の各中心軸を、前記燃焼室の中心軸側に指向させると共に、
前記一対の排気還流ガス導入管は、各々、前記吸気通路の中心軸から前記壁面に向かう方向にずれて配置され、
前記一対の排気還流ガス導入管の各ガス導入方向下流側端面は、前記排気還流ガス導入管の中心軸に最も近接した前記壁面と対向し、且つ、吸気方向下流側に向かうに従って、前記吸気通路の中心軸に漸次近づくような、傾斜面となる
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る内燃機関の排気還流ガス導入装置は、
前記燃焼室内に突出し、前記燃焼室内に供給された燃料に点火する点火プラグを備え、
前記点火プラグは、前記燃焼室の中心軸方向から見て、前記一対の排気還流ガス導入管の中心軸線間に配置される
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る内燃機関の排気還流ガス導入装置は、
吸入空気が供給される吸気通路と、
前記吸気通路の吸気方向下流側端部と連通する一対の吸気側開口部を有する燃焼室と、
前記吸気通路と、前記燃焼室から排出された排気ガスが流通する排気通路との間を接続し、排気ガスを、排気還流ガスとして、前記排気通路から前記吸気通路に還流させる排気還流ガス供給通路と、
前記吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記燃焼室内に突出し、前記燃焼室内に供給された燃料に点火する点火プラグとを備え、
前記排気還流ガス供給通路は、
前記吸気通路の壁面の上面に沿って設けられ、排気還流ガスを前記一対の吸気側開口部に向けて導入する一対の排気還流ガス導入管を有し、
前記一対の排気還流ガス導入管の各流路断面積を、前記排気還流ガス供給通路の流路断面積よりも小さく設定し、
前記一対の排気還流ガス導入管の各中心軸を、前記燃焼室の中心軸側に指向させ、
前記一対の排気還流ガス導入管の各排気還流ガス導入口を、前記燃料噴射弁の燃料噴射口よりも前記吸気通路の幅方向外側に配置しており、
前記点火プラグは、前記燃焼室の中心軸方向から見て、前記一対の排気還流ガス導入管の中心軸線間に配置されており、
前記排気還流ガスは、前記燃焼室内の上部で、且つ、前記燃焼室の中心軸近傍において合流する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第の発明に係る内燃機関の排気還流ガス導入装置は、
前記吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射弁を備え、
前記排気還流ガス導入管と前記燃料噴射弁とは、前記排気還流ガス導入管から噴射された排気還流ガスと、前記燃料噴射弁から噴射された燃料とが、前記吸気通路内において交差するように、配置される
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第の発明に係る内燃機関の排気還流ガス導入装置は、
前記排気還流ガス導入管の排気還流ガス導入口は、前記燃料噴射弁の燃料噴射口よりも吸気方向下流側に配置される
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第の発明に係る内燃機関の排気還流ガス導入装置は、
前記排気還流ガス導入管の排気還流ガス導入口と、前記燃料噴射弁の燃料噴射口とは、前記燃焼室の中心軸方向から見て、前記吸気通路の幅方向に離間して配置される
ことを特徴とする。
従って、本発明に係る内燃機関の排気還流ガス導入装置によれば、排気還流ガス導入管の流路断面積を小さくし、その排気還流ガス導入管の中心軸を燃焼室の中心軸側に指向させることにより、排気還流ガス導入管から吸気通路に導入された排気還流ガスを、ジェット状に噴射して、燃焼室の中心軸側を通過させることができる。
これにより、燃焼室内で生成するタンブル流を、排気還流ガスを導入しない場合に生成されるタンブル流よりも、強いタンブル流として、容易に生成することができる。よって、タンブル流を生成するための吸気流制御弁を用いることなく、強いタンブル流を生成することができるので、内燃機関の製造コストを削減することできる。
また、全負荷運転時(スロットル弁全開時)においては、吸気量が多くなっても、その吸気の抵抗となるものが無いので、全負荷運転に必要な吸気量を十分に確保することができる。よって、全負荷運転時における出力低下を防止することができる。
更に、低負荷運転時(低出力時)においては、排気還流ガスを導入するだけで、強いタンブル流を生成することができるので、燃焼速度の低下や燃焼変動を抑えることができる。よって、低負荷運転時における燃焼を安定して行うことができる。
本発明の一実施例に係る内燃機関の排気還流ガス導入装置の概略構成図である。 図1の要部拡大図である。 図2の平面図である。 EGRガス導入口の拡大図である。 本発明の他の実施例に係る内燃機関の排気還流ガス導入装置の平面図である。
以下、本発明に係る内燃機関の排気還流ガス導入装置について、図面を用いて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、車両に搭載されるエンジン1は、例えば、1気筒以上備えたポート噴射式内燃機関であって、シリンダブロック11と、このシリンダブロック11の上部に設けられるシリンダヘッド12とを備えている。
また、図1乃至図3に示すように、シリンダブロック11内における各気筒に対応した位置には、ピストン13が上下方向に摺動可能に支持されている。これにより、燃焼室14は、シリンダブロック11の内部に設けられるシリンダライナの内周面、シリンダヘッド12の内部上面、及び、ピストン13の上面によって区画形成された空間となっており、その燃焼室14の上部には、左右一対の吸気側開口部23a,23b及び排気側開口部33a,33bが形成されている。
これに対応して、シリンダヘッド12の内部には、吸気ポート22及び排気ポート32が形成されている。吸気ポート22の吸気方向上流側端部は、吸気管21と接続されており、その吸気方向下流側端部は、吸気側開口部23a,23bと連通している。一方、排気ポート32の排気方向下流側端部は、排気管31と接続されており、その排気方向上流側端部は、排気側開口部33a,33bと連通している。なお、吸気管21及び吸気ポート22は、吸気通路20を構成しており、排気管31及び排気ポート32は、排気通路30を構成している。
更に、シリンダヘッド12には、吸気弁15の軸部15a及び排気弁16の軸部16aが、上下方向に摺動可能に支持されている。これにより、吸気弁15は、上下方向に摺動することによって、吸気側開口部23a,23bを開閉可能となっており、排気弁16は、上下方向に摺動することによって、排気側開口部33a,33bを開閉可能となっている。
即ち、吸気弁15及び排気弁16は、それぞれ1気筒当たり2個ずつ設けられている。これに対応して、吸気ポート22の吸気方向下流側端部には、分岐ポート22a,22bが、二股状に分岐して形成されており、これらの分岐ポート22a,22bは、それぞれ吸気側開口部23a,23bと連通している。一方、排気ポート32の排気方向上流側端部には、分岐ポート32a,32bが、二股状に分岐して形成されており、これらの分岐ポート32a,32bは、それぞれ排気側開口部33a,33bと連通している。
また、吸気ポート22の上部には、燃料噴射弁17が設けられている。この燃料噴射弁17の燃料噴射口17aは、分岐ポート22a,22bの吸気方向上流側に配置されており、吸気ポート22の上面(壁面)22cよりも下方に突出することなく、分岐ポート22a,22bの分岐部と対向している。なお、上面22cは、吸気ポート22及び分岐ポート22a,22bにおける一連の上面を示している。
そして、燃料噴射弁17の燃料噴射口17aは、燃料Fを吸気ポート22の吸気方向下流側に向けて噴霧(噴射)するものの、分岐ポート22a,22bに対して、その噴霧した燃料Fを均一に分配可能となっている。これにより、燃料噴射口17aから二股状に噴霧された燃料Fは、吸気ポート22から、分岐ポート22a,22b及び吸気側開口部23a,23bを介して、燃焼室14内に供給される。
一方、各気筒におけるシリンダヘッド12には、点火プラグ18が設けられている。この点火プラグ18は、下端に位置する電極を、燃焼室14の略中心位置に突出させた状態で、シリンダヘッド12に支持されている。
従って、吸気管21から供給された吸入空気(以下、吸気と称す)は、ピストン13の下降動作及び吸気弁15の開動作に伴って、吸気ポート22及び吸気側開口部23a,23bを介して、燃焼室14内に流入する。このとき、吸気は、吸気ポート22及び分岐ポート22a,22bを通過する際(燃焼室14に流入する前)に、燃料噴射弁17から噴霧された燃料Fと混合され、混合気となる。
次いで、燃焼室14内に流入した混合気は、ピストンの上昇動作の終了間際または直後に、点火プラグ18によって点火されることにより、燃焼する。そして、その燃焼後に発生した排気ガスは、排気弁16の開動作に伴って、排気側開口部33a,33bから、排気ポート32及び排気管31を通り、外部に排出される。
また、エンジン1には、EGRガス供給通路(排気還流ガス供給通路)40が設けられている。このEGRガス供給通路40は、燃焼室14から排出された排気ガスの一部を、EGRガス(排気還流ガス)として、排気通路30から吸気通路20に還流させるための通路となっており、より詳細には、吸気管21と排気管31との間に接続されている。
そして、EGRガス供給通路40には、EGR弁43が設けられている。更に、EGRガス供給通路40のガス供給方向下流側には、左右一対のEGRガス導入管(排気還流ガス導入管)41,42が設けられており、これらのEGRガス導入管41,42のガス導入方向下流側端面41b,42bには、EGRガス導入口(排気還流ガス導入口)41a,42aが形成されている。
EGRガス導入管41,42は、吸気ポート22の上面22cに沿って設けられており、そのEGRガス導入口41a,42aは、吸気ポート22内に配置されている。なお、吸気ポート22の上面22cは、吸気ポート22の壁面を構成する面のうち、EGRガス導入管41,42の中心軸に最も近接した面となっている。更に、EGRガス導入管41,42の流路断面積は、EGRガス供給通路40の流路断面積よりも小さく設定されている。これにより、EGRガス供給通路40及びEGRガス導入管41,42を順に通って還流されたEGRガスは、EGRガス導入口41a,42aから、吸気ポート22の上面22cに沿うようにして、ジェット状に噴射される。
また、EGRガス供給通路40を流れるEGRガスの流量、即ち、2つのEGRガス導入口41a,42aから吸気ポート22内に導入されるEGRガス導入量は、EGR弁43の開閉によって調整可能となっている。このとき、EGR弁43の開閉動作は、エンジン1の運転状態に応じて制御される。
具体的には、吸気量が比較的多くなる全負荷運転時(スロットル弁全開時)においては、EGR弁43を全閉にして、EGRガスの導入を禁止する。一方、吸気量が比較的少なくなる低負荷運転時(低出力時)においては、EGR弁43の開度を調整して、EGRガス導入量を制御する。
次に、EGRガス導入管41,42と燃料噴射弁17との位置関係について、図2及び図3を用いて詳細に説明する。
先ず、図2に示すように、EGRガス導入口41a,42aは、燃料噴射口17aよりも吸気方向下流側で、且つ、燃料噴射口17aよりも上下方向において吸気通路20の中心軸に近接して配置されている。言い換えれば、EGRガス導入口41a,42aは、吸気ポート22の中心軸と燃焼室14の中心軸とから構成される平面に垂直な方向から見て、吸気ポート22の中心軸と燃料噴射口17aとの間に配置されている。
また、図3に示すように、EGRガス導入口41a,42aは、燃焼室14の中心軸方向から見て、燃料噴射口17aよりも吸気ポート22の幅方向外側に配置されている。言い換えれば、EGRガス導入口41a,42aと燃料噴射口17aとは、燃焼室14の中心軸方向から見て、吸気ポート22の幅方向において、離間して配置されている。
更に、EGRガス導入管41,42の中心軸方向となるEGRガス導入口41a,42aのガス導入方向(ガス噴射方向)は、燃焼室14の中心軸側を指向している。即ち、EGRガス導入管41,42は、燃焼室14の中心軸方向から見た際に、当該EGRガス導入管41,42の中心軸線Gが、吸気ポート22及び分岐ポート22a,22bに亘って、ポート幅方向外側からポート幅方向内側に向かうと共に、吸気側開口部23a,23bにおける燃焼室14の壁面よりも燃焼室14の中心軸に近い開口領域Rを通過するように、配置されている。
これにより、EGRガス導入口41a,42aから噴射されたEGRガスは、燃料噴射口17aから噴霧された燃料Fと、ポート上下方向及びポート幅方向において交差することになり、燃料F(混合気)を巻き込みながら、燃焼室14内に流れ込む。
このように、EGRガス導入管41,42のガス導入方向を設定することにより、EGRガス導入口41a,42aから吸気ポート22内に導入されたEGRガスは、燃焼室14内の上部で、且つ、燃焼室14の中心軸近傍において合流するため、当該燃焼室14内において、縦方向(上下方向)の旋回流となるタンブル流Tを、効率的に生成することができる。
即ち、タンブル流を生成するための吸気流制御弁を用いることなく、強いタンブル流Tを生成することができる。しかも、EGRガス導入口41a,42aを、燃料噴射口17aよりも吸気方向下流側に配置することにより、EGRガス導入口41a,42aから噴射されたEGRガスによる燃料噴射口17aの汚損を抑制することができる。
なお、EGRガス導入口41a,42aのガス導入方向は、点火プラグの18の電極と接触しない方向となっている。つまり、点火プラグ18は、EGRガス導入管41,42の中心軸線Gに囲まれた位置に配置されている。
また、図4に示すように、EGRガス導入管41,42のガス導入方向下流側端面41b,42bを、当該EGRガス導入管41,42の軸方向に対して傾斜するような、傾斜面としても構わない。このとき、ガス導入方向下流側端面41b,42bは、吸気ポート22の上面22cと対向し、且つ、吸気方向下流側に向かうに従って、吸気ポート22の中心軸に漸次近づくように形成されている。これにより、EGRガスを、吸気ポート22の上面22aに沿って導入し易くなり、当該EGRガスを、より確実に、燃焼室14の中心軸側(開口領域R)に供給することができる。
更に、上述した実施形態においては、EGRガス導入口41a,42aのガス導入方向を、1つの燃料噴射弁17を有するエンジン1に適用しているが、2つの燃料噴射弁17を有するエンジンにも適用することができる。
具体的に、図5に示すように、左側(一方)の燃料噴射弁17の燃料噴射口17Aから噴霧された燃料Fは、吸気ポート22から、分岐ポート22a及び吸気側開口部23aを介して、燃焼室14内に供給されるようになっている。また、右側(他方)の燃料噴射弁17の燃料噴射口17Bから噴霧された燃料Fは、吸気ポート22から、分岐ポート22b及び吸気側開口部23bを介して、燃焼室14内に供給されるようになっている。
そして、EGRガス導入口41a,42aは、上下方向において、燃料噴射口17A,17Bよりも下方に配置されるだけでなく、燃料噴射口17A,17Bのポート幅方向外側で、且つ、燃料噴射口17A,17Bの吸気方向上流側に配置されている。つまり、EGRガス導入口41a,42aは、燃料噴射口17A,17Bをポート幅方向外側から挟み込むように、吸気ポート22の左右両側部にそれぞれ配置されている。
これにより、EGRガス導入口41aから噴射されたEGRガスは、燃料噴射口17Aから噴霧された燃料Fと、ポート上下方向及びポート幅方向において交差することになり、燃料F(混合気)を巻き込みながら、燃焼室14内に流れ込む。一方、EGRガス導入口42aから噴射されたEGRガスは、燃料噴射口17Bから噴霧された燃料Fと、ポート上下方向及びポート幅方向において交差することになり、燃料F(混合気)を巻き込みながら、燃焼室14内に流れ込む。
よって、EGRガス導入口41a,42aのガス導入方向を、2つの燃料噴射弁17を有するエンジンに適用しても、強いタンブル流Tを、燃焼室14内に効率的に生成することができる。また、EGRガス導入口41a,42aを、燃料噴射口17A,17Bよりも吸気方向上流側に配置することにより、燃料噴射口17A,17Bから噴霧された燃料FのEGRガス導入口41a,42aへの付着を抑制しながら、EGRガスと燃料Fとを効率的に混合させることができる。
そして、上述した実施形態においては、EGRガス供給通路40を、吸気管21と排気管31との間を接続する通路としているが、吸気通路20と排気通路30との間を接続する通路であればよく、例えば、吸気ポート22と排気ポート22との間を接続する通路としても構わない。
また、EGRガス導入管41,42を設ける際には、その流路断面積を、ガス導入方向上流側から下流側(EGRガス導入口41a,42a)に向かうに従って、漸次小さくなるように設定しても構わない。これにより、EGRガス導入管41,42内の絞り効果によって、EGRガス導入口41a,42aから噴射されるEGRガスの指向性を向上させることができるため、より強いタンブル流を生成することができる。
更に、吸気ポート20においては、その吸気方向下流側端部を、二股状に分岐するように形成しているが、各吸気側開口部23a,23bに対応する吸気ポートを、独立して設けるようにしても構わない。このように、EGRガス導入口41a,42aを、各吸気ポート内のそれぞれに配置することにより、導入したEGRガスの指向性をより向上させ、より確実に強いタンブル流Tを生成することができる。
以上より、本発明に係る内燃機関の排気還流ガス導入装置によれば、EGRガス導入管41,42の流路断面積を、EGRガス供給通路40の流路断面積よりも小さく設定し、そのEGRガス導入管41,42を、吸気通路20内に導入したEGRガスが、吸気側開口部23a,23bにおける燃焼室14の壁面よりも燃焼室14の中心軸側を通過するように、配置することにより、EGRガスを燃焼室14の壁面に沿って導入したときとのタンブル流と比べて、強いタンブル流Tを、燃焼室14内に容易に生成することができる。
これにより、タンブル流を生成するための吸気流制御弁を用いることなく、強いタンブル流Tを生成することができるので、エンジン1の製造コストを削減することできる。しかも、全負荷運転時においては、吸気量が多くなっても、その吸気の抵抗となるものが無いので、全負荷運転に必要な吸気量を十分に確保することができる。一方、低負荷運転時においては、EGRガスを導入するだけで、強いタンブル流Tを生成することができるので、燃焼速度の低下や燃焼変動を抑えることができる。よって、全負荷運転から低負荷運転に亘って、広い負荷範囲において、燃焼を安定して行うことができる。
また、EGRガス導入口41a,42aのガス導入方向を、点火プラグ18と接触しない方向とする、即ち、点火プラグ18を、EGRガス導入管41,42の中心軸線G間に配置することにより、点火プラグ18に対する、EGRガス中に含まれる未燃物質や燃料Fの付着を防止することができる。
更に、EGRガスのガス導入方向と燃料Fの噴霧方向とを交差させることにより、燃料Fの噴霧における微粒化や、燃料Fの気化を促進することができるので、燃焼効率の向上を図ることができる。
また更に、EGRガス導入口41a,42aを、吸気ポート22の中心軸と燃焼室14の中心軸とから構成される平面に垂直な方向から見て、吸気ポート22の中心軸と燃料噴射口17a,17A,17Bとの間に配置することにより、EGRガスによる燃料噴射口17a,17A,17Bの汚損を抑制しながら、EGRガスと燃料Fとを効率的に混合させることができる。このとき、EGRガス導入口41a,42aを、燃料噴射口17a,17A,17Bから吸気ポート22の幅方向に離間して配置することにより、EGRガスによる燃料噴射口17a,17A,17Bの汚損と、燃料FのEGRガス導入口41a,42aへの付着とを、より確実に抑制しながら、EGRガスと燃料Fとを効率的に混合させることができる。
本発明に係る内燃機関の排気還流ガス導入装置は、排気還流ガスの導入方向を改善して、燃費向上を図ることができるため、車両における環境技術分野において、極めて有益に利用することができる。
1 エンジン
11 シリンダブロック
12 シリンダヘッド
13 ピストン
14 燃焼室
15 吸気弁
15a 軸部
16 排気弁
16a 軸部
17 燃料噴射弁
17a,17A,17B 燃料噴射口
18 点火プラグ
21 吸気管
22 吸気ポート
22a,22b 分岐ポート
22c 上面
23a,23b 吸気側開口部
31 排気管
32 排気ポート
32a,32b 分岐ポート
33a,33b 吸気側開口部
40 EGRガス供給装置
41,42 EGRガス導入管
41a,42a EGRガス導入口
41b,42b 端面
43 EGR弁
F 燃料
G EGRガス導入管の中心軸線
T タンブル流
R 開口領域

Claims (6)

  1. 吸入空気が供給される吸気通路と、
    前記吸気通路の吸気方向下流側端部と連通する一対の吸気側開口部を有する燃焼室と、
    前記吸気通路と、前記燃焼室から排出された排気ガスが流通する排気通路との間を接続し、排気ガスを、排気還流ガスとして、前記排気通路から前記吸気通路に還流させる排気還流ガス供給通路とを備え、
    前記排気還流ガス供給通路は、
    前記吸気通路の壁面に沿って設けられ、排気還流ガスを前記一対の吸気側開口部に向けて導入する一対の排気還流ガス導入管を有し、
    前記一対の排気還流ガス導入管の各流路断面積を、前記排気還流ガス供給通路の流路断面積よりも小さく設定し、
    前記一対の排気還流ガス導入管の各中心軸を、前記燃焼室の中心軸側に指向させると共に、
    前記一対の排気還流ガス導入管は、各々、前記吸気通路の中心軸から前記壁面に向かう方向にずれて配置され、
    前記一対の排気還流ガス導入管の各ガス導入方向下流側端面は、前記排気還流ガス導入管の中心軸に最も近接した前記壁面と対向し、且つ、吸気方向下流側に向かうに従って、前記吸気通路の中心軸に漸次近づくような、傾斜面となる
    ことを特徴とする内燃機関の排気還流ガス導入装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の排気還流ガス導入装置において、
    前記燃焼室内に突出し、前記燃焼室内に供給された燃料に点火する点火プラグを備え、
    前記点火プラグは、前記燃焼室の中心軸方向から見て、前記一対の排気還流ガス導入管の中心軸線間に配置される
    ことを特徴とする内燃機関の排気還流ガス導入装置。
  3. 吸入空気が供給される吸気通路と、
    前記吸気通路の吸気方向下流側端部と連通する一対の吸気側開口部を有する燃焼室と、
    前記吸気通路と、前記燃焼室から排出された排気ガスが流通する排気通路との間を接続し、排気ガスを、排気還流ガスとして、前記排気通路から前記吸気通路に還流させる排気還流ガス供給通路と、
    前記吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記燃焼室内に突出し、前記燃焼室内に供給された燃料に点火する点火プラグとを備え、
    前記排気還流ガス供給通路は、
    前記吸気通路の壁面の上面に沿って設けられ、排気還流ガスを前記一対の吸気側開口部に向けて導入する一対の排気還流ガス導入管を有し、
    前記一対の排気還流ガス導入管の各流路断面積を、前記排気還流ガス供給通路の流路断面積よりも小さく設定し、
    前記一対の排気還流ガス導入管の各中心軸を、前記燃焼室の中心軸側に指向させ、
    前記一対の排気還流ガス導入管の各排気還流ガス導入口を、前記燃料噴射弁の燃料噴射口よりも前記吸気通路の幅方向外側に配置しており、
    前記点火プラグは、前記燃焼室の中心軸方向から見て、前記一対の排気還流ガス導入管の中心軸線間に配置されており、
    前記排気還流ガスは、前記燃焼室内の上部で、且つ、前記燃焼室の中心軸近傍において合流する
    ことを特徴とする内燃機関の排気還流ガス導入装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の内燃機関の排気還流ガス導入装置において、
    前記吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射弁を備え、
    前記排気還流ガス導入管と前記燃料噴射弁とは、前記排気還流ガス導入管から噴射された排気還流ガスと、前記燃料噴射弁から噴射された燃料とが、前記吸気通路内において交差するように、配置される
    ことを特徴とする内燃機関の排気還流ガス導入装置。
  5. 請求項に記載の内燃機関の排気還流ガス導入装置において、
    前記排気還流ガス導入管の排気還流ガス導入口は、前記燃料噴射弁の燃料噴射口よりも吸気方向下流側に配置される
    ことを特徴とする内燃機関の排気還流ガス導入装置。
  6. 請求項またはに記載の内燃機関の排気還流ガス導入装置において、
    前記排気還流ガス導入管の排気還流ガス導入口と、前記燃料噴射弁の燃料噴射口とは、前記燃焼室の中心軸方向から見て、前記吸気通路の幅方向に離間して配置される
    ことを特徴とする内燃機関の排気還流ガス導入装置。
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