JP4552696B2 - 予混合燃焼圧縮着火内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、予混合燃焼を行う圧縮着火内燃機関に関する。
圧縮着火内燃機関において、NOxの抑制とスモークの抑制を目的として予混合燃焼を行う場合、該圧縮着火内燃機関の運転状態が高負荷運転状態となって機関負荷および機関回転速度が上昇するに従い、過早着火が生じる可能性が高くなる。そこで、該圧縮着火内燃機関の運転状態に基づいて、低・中負荷時は予混合燃焼を行い、高負荷時は通常燃焼(拡散燃焼)を行う技術が公開されている(例えば、特許文献1を参照。)。この技術においては、予混合燃焼から通常燃焼への切替は、一サイクル中に予混合燃焼と通常燃焼の双方を行う多段噴射を経由して行われる。これにより、燃焼切替の円滑化を図ろうとするものである。
また、予混合燃焼を行う圧縮着火内燃機関であって、その吸気ポートに予混合気を形成するための予混合燃焼用噴射弁を備える技術が公開されている。(例えば、特許文献2、3を参照。)。これにより、より早い時期に予混合燃焼用噴射弁から燃料を噴射して気筒内に予混合気を形成することで、吸気と噴射燃料との混合をより促進し、エミッションの改善を図ろうとするものである。
特開平11−324764号公報 特開2004−197593号公報 特開2004−197599号公報 実開昭64−34434号公報 実開平5−92469号公報 特開平9−96256号公報 特開2002−327653号公報
予混合燃焼を行う圧縮着火内燃機関において、予混合気を形成するための燃料噴射を吸気ポートや吸気枝管に設けられた噴射弁で行うことで、燃料噴射から自着火までの期間を可及的に長くし、吸気とより混合された均一な予混合気を形成して、エミッションの改善が図られる。
しかし、上記の圧縮着火内燃機関において、使用される機関燃料、例えば軽油等が噴射されても、その燃料の蒸発性の低さから、吸気ポートや吸気枝管内に良好に予混合気を形成せずに、それらの内壁面に付着する場合がある。そして、この付着した燃料が、後に気筒内に進入し、気筒内の空燃比が低下することでスモークが発生したり、また気筒内壁面から潤滑オイルに燃料が混入することで潤滑オイルが希釈されたりする虞がある。
本発明では、上記した問題に鑑み、予混合気を形成するための燃料噴射を吸気ポートや吸気枝管に設けられた噴射弁で行う予混合燃焼圧縮着火内燃機関において、噴射燃料が吸気ポートや吸気枝管の内壁面に付着するのを回避することを目的とする。
本発明は、上記した課題を解決するために、吸気ポートまたは吸気枝管に設けられた噴射弁からの燃料噴射において、噴射燃料を微粒化するとともに、予混合燃焼によって生じたEGRガスを該噴射弁からの噴射燃料に吹き付けることで、予混合気を形成する噴射燃
料の蒸発を促進させる。これにより、吸気ポートまたは吸気枝管の内壁面に燃料が付着するのを回避することが可能となる。
詳細には、本発明は、圧縮着火内燃機関の吸気枝管または吸気ポートに燃料噴射を行うための予混合燃焼用噴射弁を有し、該予混合燃焼用噴射弁から圧縮行程上死点近傍の時期より早い時期に燃料噴射を行い気筒内に予混合気を形成して予混合燃焼を行う予混合燃焼圧縮着火内燃機関であって、前記予混合燃焼用噴射弁には、噴射燃料を微粒化する微粒化手段が備えられ、予混合燃焼で生じるEGRガスを、前記予混合燃焼用噴射弁が設けられた前記吸気枝管または前記吸気ポートの噴射弁設置部位近傍のEGRガス導入口に導く高温EGR装置を、更に備えることを特徴とする予混合燃焼圧縮着火内燃機関である。
上述の圧縮着火内燃機関において予混合燃焼を行う場合、予混合燃焼用噴射弁からの燃料噴射を圧縮行程上死点近傍の時期より早い時期に行うことで、吸気と燃料がより混合された予混合気を形成する。これによって、NOxやスモークの抑制を図る。尚、本発明における予混合燃焼においては、予混合燃料を一回の燃料噴射で噴射する場合に限られず、気筒の内壁面に燃料が付着するのを回避する等の理由で複数回の燃料噴射によって予混合燃料を噴射する場合も含まれる。
ここで、予混合燃焼用噴射弁には微粒化手段が備えられ、噴射燃料が微粒化されるようになっている。この燃料の微粒化は、予混合気形成のための噴射燃料が速やかに蒸発することを主な目的としている。そして、微粒化手段による噴射燃料の微粒化は、前記予混合燃焼用噴射弁の噴口径が所定大きさより小さいこと、該予混合燃焼用噴射弁における噴射圧が所定噴射圧より大きいこと、または該予混合燃焼用噴射弁から噴射された燃料を衝突させる衝突子が設けられることのうち少なくともいずれかによって、達成することができる。上記所定大きさおよび所定噴射圧とは、噴射燃料の粒径が蒸発促進のために適した粒径となるための噴口の大きさおよび噴射圧である。噴口の大きさは小さくなるほど、噴射圧は大きくなるほど、噴射燃料の微粒化は促進される。衝突子とは、噴射燃料が衝突されることで燃料の粒径を小さくしていく装置である。また、これらを組み合わせて噴射燃料の微粒化を行ってもよい。更に、噴射燃料の温度を上昇させることで、その微粒化を行ってもよい。
そして、この予混合燃焼用噴射弁から噴射された微粒化された燃料に、予混合燃焼によって生じたEGRガスが直接、高温EGR装置によって吹き付けられる。即ち、EGRガス導入口から吸気枝管または吸気ポートに導入された高温のEGRガスと、予混合燃焼用噴射弁からの噴射燃料が混ざり合うことで、微粒化によって表面積が拡大された噴射燃料の蒸発がより促進される。その結果、噴射燃料の吸気枝管または吸気ポートの内壁面への付着が回避される。
ここで、上記の予混合燃焼圧縮着火内燃機関において、前記EGRガス導入口は、前記噴射弁設置部位の吸気流れにおける下流側に位置するようにしてもよい。即ち、吸気枝管または吸気ポート内に存在する高温のEGRガスに向かって予混合燃焼用噴射弁から燃料を噴射することで、噴射燃料の蒸発を図る。また、EGRガス導入口と予混合燃焼用噴射弁との位置関係から、予混合燃焼用噴射弁にはEGRガスが直接当たらない。そのため、EGRガス中の煤が予混合燃焼用噴射弁に付着したり、該噴射弁内の燃料が炭化したりするのを回避することが可能となる。
更に、上述までの予混合燃焼圧縮着火内燃機関において、前記高温EGR装置は、前記予混合圧縮着火内燃機関のシリンダヘッドの内部に設けられていてもよい。シリンダヘッド内部に高温EGR装置を設けることで、EGRガスを吸気系に再循環させる経路の長さを可及的に短くすることが可能となる。その結果、EGRガスの温度低下を抑制し、噴射
燃料の蒸発に適した高温のEGRガスを吸気枝管または吸気ポートに導入することが可能となる。
更に、上述までの予混合燃焼圧縮着火内燃機関において、前記EGRガス導入口は、前記予混合燃焼用噴射弁からの噴射燃料が付着する前記吸気枝管または前記吸気ポートの所定付着部位に向けて開口するようにしてもよい。この所定部位とは、吸気枝管または吸気ポートの中でも、予混合燃焼用噴射弁からの噴射燃料が付着しやすい部位をいう。そこで、該所定部位に向かって高温のEGRガスが当たるように、EGRガス導入口の開口する方向を設定することで、噴射燃料の吸気枝管または吸気ポートの内壁面への付着を回避することが可能となる。
ここで、逆に、上記の予混合燃焼圧縮着火内燃機関において、前記EGRガス導入口は、前記噴射弁設置部位の吸気流れにおける上流側に位置する場合、前記EGRガス導入口から前記吸気枝管または前記吸気ポートに突出し且つ前記予混合燃焼用噴射弁に向けて開口することで、該EGRガス導入口からEGRガスを導入するEGRガス導入装置を、更に備えるようにしてもよい。
EGRガス導入口が噴射弁設置部位の上流側に位置する場合、EGRガスが噴射燃料と混ざる前に新気と混ぜることでEGRガス温度が低下する虞がある。そこで、EGRガス導入装置を備えることで、EGRガスが新気と混ざるのを可及的に回避した状態で予混合燃焼用噴射弁からの噴射燃料と混ざることが可能となる。これにより、噴射燃料の吸気枝管または吸気ポートの内壁面への付着を回避することが可能となる。
ここで、上述までの予混合燃焼圧縮着火内燃機関において、予混合燃焼で生じるEGRガスの少なくとも一部を冷却するEGRクーラーと、前記EGRクーラーによって冷却されたEGRガスを、前記予混合燃焼圧縮着火内燃機関の吸気通路に導く低温EGR装置と、前記予混合燃焼圧縮着火内燃機関の運転状態に基づいて、前記高温EGR装置と前記低温EGR装置を流れるそれぞれのEGRガス流量を調整するEGR調整装置と、を更に備えるようにしてもよい。
低温EGR装置を設け、EGR調整装置によって高温EGR装置と低温EGR装置に流れ込むEGRガスの流量を調整することで、最終的に気筒内の温度を、予混合燃焼圧縮着火内燃機関の運転状態に適した温度に制御することが可能となる。このとき、高温EGR装置によって予混合燃焼用噴射弁からの噴射燃料の蒸発は十分に確保されているので、予混合燃焼時に、吸気枝管または吸気ポートの内壁面への燃料の付着を回避しつつ、気筒内温度を過早着火が回避し得る温度に制御することが可能となる。
また、上記の予混合燃焼圧縮着火内燃機関において、前記EGR調整装置は、前記予混合燃焼圧縮着火内燃機関において予混合燃焼が行われるとき、前記高温EGR装置を流れるEGRガス流量を所定流量以上に維持した状態で、該予混合燃焼圧縮着火内燃機関の機関負荷が上昇するに従い前記低温EGR装置を流れるEGRガス流量を増量していくようにしてもよい。
予混合燃焼圧縮着火内燃機関の機関負荷が上昇するに従い燃料噴射量が増加するため、予混合燃焼において過早着火が生じる可能性が高くなる。そこで、気筒内により多くのEGRガスを供給するべく、EGR調整装置によって低温EGR装置を流れるEGRガス流量を増量する。しかし、予混合燃焼用噴射弁から噴射された燃料の蒸発を十分に確保するために、EGR調整装置は、高温EGR装置を流れるEGRガス流量を所定流量以上に維持する。即ち、過早着火を回避するために低温のEGRガスを増量しながらも、噴射燃料の蒸発が十分に行われるように、高温EGR装置と低温EGR装置とのそれぞれに流れる
EGRガス流量がEGR調整装置によって調整される。従って、上記の所定流量とは、予混合燃焼用噴射弁からの噴射燃料の蒸発が確保されるための高温のEGRガス流量である。
更に、上記の予混合燃焼圧縮着火内燃機関が前記気筒内に燃料を噴射する拡散燃焼用噴射弁を備える場合、前記EGR調整装置は、前記拡散燃焼用噴射弁からの燃料噴射によって拡散燃焼が行われるとき、前記高温EGR装置へEGRガスが流れ込むのを遮断するようにしてもよい。
上記の予混合燃焼圧縮着火内燃機関においては、例えば、該内燃機関の機関負荷が上昇し、予混合燃焼を行うと過早着火を回避することが困難となるとき、予混合燃焼ではなく拡散燃焼が行われる。この拡散燃焼は、圧縮行程上死点近傍の時期における燃料噴射によって行われる。このようなときには、予混合燃焼用噴射弁からの燃料噴射は行われないため、高温EGR装置にEGRガスを流す必要がなくなる。その結果、低温EGR装置のみによってEGRガスの再循環が行われるため、気筒内に効率的に多くのEGRガスを供給することが可能となる。
予混合気を形成するための燃料噴射を吸気ポートや吸気枝管に設けられた噴射弁で行う予混合燃焼圧縮着火内燃機関において、噴射燃料が吸気ポートや吸気枝管の内壁面に付着するのを回避することが可能となる。
ここで、本発明に係る予混合燃焼圧縮着火内燃機関の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明が適用される圧縮着火内燃機関(以下、単に「内燃機関」という。)1の概略構成を表すブロック図である。また、図2は、内燃機関1の主に吸気系を中心とした断面図である。内燃機関1は、4つの気筒2を有する圧縮着火式内燃機関である。また、吸気枝管7に燃料を噴射する予混合燃焼用噴射弁3および気筒2の燃焼室に直接燃料を噴射する通常燃焼用噴射弁11を備えている。予混合燃焼用噴射弁3は吸気枝管7に設けられ、通常燃焼用噴射弁11と比べて噴射燃料に付与する貫徹力は小さい。そして予混合燃焼用噴射弁3から噴射された燃料が吸気枝管7内に拡散し、予混合燃焼用の予混合気を形成する。また、通常燃焼用噴射弁11はシリンダヘッド30に設けられ、気筒2内に直接燃料を噴射する。そして、通常燃焼用噴射弁11からの噴射燃料は比較的貫徹力が強く、予混合燃焼用噴射弁3によって形成された予混合気の着火源となる燃料を噴射する。また、内燃機関1において予混合燃焼が行われないときは、通常燃焼用噴射弁3からの燃料噴射によって拡散燃焼が行われる。
また、予混合燃焼用噴射弁3および通常燃焼用噴射弁11は、所定圧に加圧された燃料を貯留する蓄圧室4と接続されている。蓄圧室4には、燃料タンク5に貯留されている機関燃料である軽油が、燃料ポンプ6によって供給されている。尚、この燃料ポンプ6の駆動源は内燃機関1の機関出力の一部である。更に、内燃機関1の吸気枝管7の各枝管は、吸気ポート7bを介して燃焼室に接続される。同様に、内燃機関1には排気枝管12が接続され、排気枝管12の各枝管は排気ポートを介して燃焼室に接続される。ここで、吸気ポートおよび排気ポートには、各々吸気弁および排気弁が設けられている。
また、吸気枝管7は吸気管8に接続されている。更に、吸気管8における吸気枝管7の直上流に位置する部位には、吸気管8内を流れる吸気の流量を調節する吸気絞り弁10が
、更に吸気絞り弁10の上流側には、吸気管8を流れる吸入空気量を検出するエアフローメータ9が設けられている。一方、内燃機関1には、EGR装置21が設けられている。EGR装置21は排気枝管12を流れる排気の一部を吸気枝管7の各枝管へ再循環させる。EGR装置21は、排気枝管12(上流側)から吸気枝管7(下流側)へ延出しているEGR通路22と、EGRガスの流量調整用のEGR弁24と、から構成される。
エアフローメータ9と吸気絞り弁10との間に位置する吸気管8には、排気のエネルギーを駆動源として作動する過給機16のコンプレッサ側が設けられ、排気枝管12には過給機16のタービン側が設けられている。ここで、過給機16は、いわゆる可変容量型遠心過給機であって、その可変ノズルの開度が調整されることで、最終的に到達する過給圧を細かく調整することが可能となる。過給機16より下流の吸気管8には、過給機16によって加圧されて高温となった吸入空気を冷却するためのインタークーラ15が設けられている。また、過給機16のタービン側は、排気管13と接続され、この排気管13は、下流にてマフラーに接続されている。そして、排気管13の途中には、内燃機関1からの排気を浄化する排気浄化触媒14が設けられている。
また、内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(以下、「ECU」という)20が併設されている。このECU20は、CPUの他、後述する各種のプログラム及びマップを記憶するROM、RAM等を備えており、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態等を制御するユニットである。
ここで、予混合燃焼用噴射弁3および通常燃焼用噴射弁11は、ECU20からの制御信号によって開閉動作を行う。即ち、ECU20からの指令によって、予混合燃焼用噴射弁3および通常燃焼用噴射弁11からの燃料噴射時期および燃料噴射量が、内燃機関1の機関負荷や機関回転速度等の運転状態に応じて、噴射弁毎に制御され、以て内燃機関1において予混合燃焼や、通常燃焼が行われる。内燃機関1で行われる燃焼制御につては、後述する。また、EGR弁24、過給機16の可変ノズルの開度の開閉等も、ECU20からの指令に従って制御される。
更に、アクセル開度センサ26がECU20と電気的に接続されており、ECU20はアクセル開度に応じた信号を受け取り、それより内燃機関1に要求される機関負荷等を算出する。また、クランクポジションセンサ25がECU20と電気的に接続されており、ECU20は内燃機関1の出力軸の回転角に応じた信号を受け取り、内燃機関1の機関回転速度や、該機関回転速度とギア比等から内燃機関1が搭載されている車両の車両速度等を算出する。
ここで、上記の内燃機関1においては、機関回転速度および機関負荷で表される内燃機関1の運転状態に基づいて、予混合燃焼と通常燃焼(拡散燃焼)とが選択的に行われる。図3に、内燃機関1の運転状態の属する燃焼領域と内燃機関1で行われる燃焼との関係を示す。尚、図3に示すグラフの横軸は内燃機関1の機関回転速度で、縦軸は内燃機関1の機関負荷を表す。ここで、内燃機関1の運転状態は機関回転速度と機関負荷とで表され、低負荷側の予混合燃焼領域R1、高負荷側の通常燃焼領域R2の何れかの燃焼領域に属する。
内燃機関1の機関負荷が大きくなり燃焼室に供給される燃料量が増大すると、又は機関回転速度が高くなり燃焼室内に予混合気を形成する実質的な時間が短くなると、燃焼室に形成される予混合気が均一とならず、過早着火が生じやすくなる。そこで、内燃機関1の運転状態が、過早着火を回避し得る予混合燃焼領域R1に属するときは予混合燃焼を行うことで、エミッションの改善や燃焼騒音の低減を図る。また、内燃機関1が、過早着火の回避が困難となる通常燃焼領域R2に属するときは予混合燃焼ではなく、いわゆる拡散燃
焼である通常燃焼を行うことで、高機関出力の発揮を図る。
上述したように、内燃機関1の運転状態が属する燃焼領域に応じて、予混合燃焼又は通常燃焼が行われるが、予混合燃焼時には、燃料噴射時期が圧縮行程上死点近傍の時期より早い時期において予混合燃焼用噴射弁11から吸気枝管7内に燃料が噴射され、吸気弁の開弁とともに予混合気が気筒2内に導入され、気筒2内に均一な予混合気が形成される。そして、予混合燃焼時の過早着火を抑制するために、内燃機関1の運転状態が予混合燃焼領域R1に属すると、ECU20によってEGR弁24の開度が、内燃機関1の運転状態が通常燃焼領域R2に属する場合よりも開き側に制御され、より多くのEGRガスが吸気枝管7を経て気筒2内に供給される。即ち、予混合燃焼と通常燃焼が行われるときとでは、EGR弁24の開度は、それぞれの燃焼に適した開度に制御される。
また、内燃機関1において予混合燃焼が行われるときは、気筒2内に吸気を導入すべく比較的高い過給圧が要求される。そこで、予混合燃焼時には、過給機16の可変ノズルの開度を調整して内燃機関1における過給圧を上昇させる。一方で、通常燃焼時は、機関負荷が比較的大きいことによって排気枝管12内の排気圧の過度の上昇に伴い燃焼状態が悪化するのを回避するために、該可変ノズルの開度が調整される。
ここで、図2に戻って、内燃機関1における予混合気の形成について詳細に説明する。EGR装置21によるEGRガスの吸気枝管7への再循環は、EGR通路22が各枝管と導通するEGRガス導入口22aを介して行われる。また、EGR装置21には、EGRガスを冷却するための特別の装置は設けられておらず、内燃機関1での予混合燃焼によって生じたEGRガスが比較的高温の状態で、吸気枝管7に再循環される。ここで、本実施例におけるEGR導入口22aと予混合燃焼用噴射弁3との位置関係は、吸気の流れにおいて、EGRガス導入口22aが予混合燃焼用噴射弁3の下流側に位置している。そのため、予混合燃焼用噴射弁3から噴射された燃料は、比較的高温のEGRガスに曝された状態で吸気と混ざり合い予混合気を形成していく。
また、予混合燃焼用噴射弁3においては、噴射燃料が微粒化されるように、その噴射圧が高められている。本実施例においては、予混合燃焼用噴射弁3の噴射圧は100MPaに設定されている。これによって、微粒化された噴射燃料が比較的高温のEGRガスに曝されて、該燃料の蒸発が促進される。その結果、噴射燃料の大部分が予混合気の形成に寄与し、吸気枝管7や吸気ポート7bの内壁面に噴射燃料が付着するのが回避される。
ここで、図4に予混合燃焼用噴射弁3からの噴射燃料が予混合気を形成するときの吸気温度と、内燃機関1の潤滑オイルの希釈率との関係を示す。この潤滑オイルの希釈は、予混合燃焼用噴射弁3からの噴射燃料が吸気枝管7や吸気ポート7bの内壁面を伝って気筒2内に入り込み、気筒2の内壁面から潤滑オイルに混ざって引き起こされる。図4より、予混合気を形成するための吸気温度が高くなると、オイル希釈率が低下すること、即ち予混合燃焼用噴射弁3からの噴射燃料が吸気枝管7や吸気ポート7bの内壁面に付着する量が減少することが理解できる。更に、予混合燃焼用噴射弁3における噴射圧が高く設定されて噴射燃料の微粒化が行われると、劇的に混合燃焼用噴射弁3からの噴射燃料が吸気枝管7や吸気ポート7bの内壁面に付着する量が減少することが理解できる。
従って、図1および図2に示す本実施例の内燃機関1では、予混合燃焼用噴射弁3による燃料の微粒化と、噴射燃料が高温のEGRガスに曝されることによる燃料の蒸発促進によって、混合燃焼用噴射弁3からの噴射燃料の吸気枝管7や吸気ポート7bの内壁面への付着を十分に回避することが可能となる。また、予混合燃焼用噴射弁3の吸気枝管7への取り付けについては、噴霧方向がEGR導入口22aから流れ出るEGRガスに向かうように予混合燃焼用噴射弁3を取り付けることで、上記の効果を十分に引き出すことが可能
となる。
また、EGRガス導入口22aが予混合燃焼用噴射弁3の下流側に位置しているため、予混合燃焼用噴射弁3には直接EGRガスが当たらない。従って、予混合燃焼用噴射弁3の噴口がEGRガス中の煤で詰まったり、噴射弁中の燃料が炭化したりする虞はない。
ここで、予混合燃焼用噴射弁3の噴射燃料の微粒化について、上記の実施例では、噴射圧を高く設定することで燃料の微粒化を行っているが、これに代えて予混用燃焼用噴射弁3の噴口径をより小さくしたり、噴口から噴射された燃料を衝突させる衝突子を設けたり、蓄圧室4に貯留されている燃料の温度を上昇させたり、またはこれらを複合的に行ったりすることで燃料の微粒化を行ってもよい。
図5に、本発明に係る予混合燃焼を行う圧縮着火内燃機関1の第二の実施例を示す。図5に示す内燃機関1は図1に示す内燃機関1の変化例であって、図5に示す内燃機関1の機関要素のうち図1に示す内燃機関1の機関要素と同一の機能を有するものについては同一の参照番号を付して、その機能の詳細な説明を省略する。本実施例における内燃機関1の特徴点は、EGR装置21を構成するEGR通路22がシリンダヘッド30の内部に設けられ、且つ実施例1で述べた予混合燃焼用噴射弁3とEGRガス導入口22aの位置関係が保たれている点である。具体的には、上流側の吸気枝管7に予混合燃焼用噴射弁3が設けられ、EGRガス導入口22aが下流側の吸気ポート7bに開口している。
シリンダヘッド30の内部にEGR通路22が設けられることで、排気枝管12から吸気枝管7に至るまでのEGRガスが流れる経路の長さがより短くなり、吸気枝管7に再循環される時点でのEGRガスの温度低下を可及的に抑制することが可能となる。その結果、予混合燃焼噴射弁3によって噴射された微粒化された燃料を、より高温のEGRガスに曝すことが可能となり、以てより確実に噴射燃料が吸気枝管7や吸気ポート7bの内壁面に付着するのを回避することが可能となる。
図6に、本発明に係る予混合燃焼を行う圧縮着火内燃機関1の第三の実施例を示す。図6に示す内燃機関1は図1に示す内燃機関1の変化例であって、図6に示す内燃機関1の機関要素のうち図1に示す内燃機関1の機関要素と同一の機能を有するものについては同一の参照番号を付して、その機能の詳細な説明を省略する。本実施例における内燃機関1の特徴点は、EGR装置21を構成するEGR通路22がシリンダヘッド30の内部に設けられ、且つ実施例1で述べた予混合燃焼用噴射弁3とEGRガス導入口22aの位置関係が保たれている点である。具体的には、シリンダヘッド30内の吸気ポート7bにおいて、その上流側に予混合燃焼用噴射弁3が設けられ、その下流側にEGRガス導入口22aが開口している。
上記の実施例2と同様に、このようにシリンダヘッド30の内部にEGR通路22が設けられることで、排気枝管12から吸気枝管7に至るまでのEGRガスが流れる経路の長さがより短くなり、吸気枝管7に再循環される時点でのEGRガスの温度低下を可及的に抑制することが可能となる。その結果、予混合燃焼噴射弁3によって噴射された微粒化された燃料を、より高温のEGRガスに曝すことが可能となり、以てより確実に噴射燃料が吸気枝管7や吸気ポート7bの内壁面に付着するのを回避することが可能となる。
図7に本発明に係る予混合燃焼を行う圧縮着火内燃機関1の第四の実施例を示す。図7に示す内燃機関1は図1、図5に示す内燃機関1の変化例であって、図7に示す内燃機関
1の機関要素のうち図1、図5に示す内燃機関1の機関要素と同一の機能を有するものについては同一の参照番号を付して、その機能の詳細な説明を省略する。本実施例における内燃機関1の特徴点は、EGR装置21を構成するEGR通路22がシリンダヘッド30の内部に設けられ、且つ実施例1で述べた予混合燃焼用噴射弁3とEGRガス導入口22aの位置関係が保たれている点である。具体的には、上流側の吸気枝管7に予混合燃焼用噴射弁3が設けられ、EGRガス導入口22aが下流側の吸気ポート7bに開口している。更に、EGRガス導入口22aの開口方向が、吸気ポート7bの奥部R3に向かっている。この奥部R3は、吸気ポート7bの形状上、吸気(予混合燃焼用噴射弁3から噴射された燃料も含む。)があたりやすい場所であるため、奥部R3には噴射燃料の一部が付着しやすい。
そこで、このようにEGRガス導入口22aの開口方向を奥部R3に向けることで、EGRガスM1が奥部R3に当たりその温度を常に高温状態に維持し、そこへの燃料付着を抑制することができる。また、仮に奥部R3に噴射燃料が付着しても、付着した燃料が直ちに蒸発するようになる。また、EGRガス導入口22aと予混合燃焼用噴射弁3との位置関係から、上述したように、予混合燃焼噴射弁3によって噴射された微粒化された燃料を、より高温のEGRガスに曝すことが可能となり、以てより確実に噴射燃料が吸気枝管7や吸気ポート7bの内壁面に付着するのを回避することが可能となる。更に、シリンダヘッド30の内部にEGR通路22が設けられることで、排気枝管12から吸気枝管7に至るまでのEGRガスが流れる経路の長さがより短くなり、吸気枝管7に再循環される時点でのEGRガスの温度低下を可及的に抑制することが可能となる。
図8に、本発明に係る予混合燃焼を行う圧縮着火内燃機関1の第五の実施例を示す。図8に示す内燃機関1は図1に示す内燃機関1の変化例であって、図8に示す内燃機関1の機関要素のうち図1に示す内燃機関1の機関要素と同一の機能を有するものについては同一の参照番号を付して、その機能の詳細な説明を省略する。予混合燃焼用噴射弁3は、吸気枝管7に設けられている。本実施例における内燃機関1の特徴点は、EGRガス導入口22aが予混合燃焼用噴射弁3の上流側に位置し、且つEGRガス導入口22aからのEGRガスは、EGRガス導入装置32によって、予混合燃焼用噴射弁3の噴口近くまで導かれている。即ち、予混合燃焼用噴射弁3の噴口に向けて開口しているEGRガス導入装置32によって、EGR通路22を経て再循環されたEGRガスが吸気枝管7内に供給される。
このように構成されることで、高温のEGRガスが吸気枝管7を流れる新気と混ざり合い温度低下する前に、予混合燃焼用噴射弁3からの噴射燃料と混ざり合うことになる。その結果、微粒化された噴射燃料をより高温のEGRガスに曝すことが可能となり、以てより確実に噴射燃料が吸気枝管7や吸気ポート7bの内壁面に付着するのを回避することが可能となる。
図9に、本発明に係る予混合燃焼を行う圧縮着火内燃機関1の第六の実施例を示す。図9に示す内燃機関1は図1に示す内燃機関1の変化例であって、図9に示す内燃機関1の機関要素のうち図1に示す内燃機関1の機関要素と同一の機能を有するものについては同一の参照番号を付して、その機能の詳細な説明を省略する。図1に示す内燃機関1と図9に示す内燃機関1との相違点は、EGR装置21の構成である。
本実施例においては、EGR装置21は、EGR通路22、EGR弁24に加えて、低温EGR通路41とEGRクーラー40とで構成される。低温EGR通路41はEGR弁24から分岐して、吸気絞り弁10の下流側の吸気管8につながる通路である。その低温
EGR通路41の途中に、そこを流れるEGRガスを冷却するEGRクーラー40が設けられている。また、本実施例におけるEGR弁24は、EGR通路22と低温EGR通路41とに流れ込むEGRガスのそれぞれの流量を制御する弁である。
低温EGR通路41にEGRガスを流し込むことで、EGRクーラー40によってEGRガスが冷却される。その結果、気筒2内に供給される吸気温度が低下するとともに、より多くのEGRガスを気筒2内に供給することが可能となるため、予混合燃焼における過早着火を効率的に回避することが可能となり、また拡散燃焼におけるエミッションの改善も図られる。そこで、本実施例における内燃機関1においては、その運転状態に基づいてEGR弁24の開度を調整し、EGR通路22に流れるEGRガス流量と低温EGR通路41に流れるEGRガス流量とが制御される。
上記のEGRガス流量の制御について、図10に基づいて説明する。図10中のグラフの横軸は内燃機関1の機関負荷を表し、縦軸は気筒2内に供給される吸入ガス量を表す。この吸入ガス量は、EGR通路22を流れて吸気枝管7に再循環される比較的高温のEGRガス量(以下、「高温EGRガス量」という。)と、低温EGR通路41を流れてEGRクーラー40で冷却されて吸気管8に再循環される比較的低温のEGRガス量(以下、「低温EGRガス量」という。)と、過給機16によって過給された新気量の総和である。
ここで、内燃機関1の機関負荷が小さくその運転状態が予混合燃焼領域R1に属しているとき、予混合燃焼用噴射弁3からの燃料噴射によって予混合燃焼が行われる。このとき、常に高温EGRガス量は所定量G1以上となるように、EGR弁24の開度が調整される。この所定量G1は、上述した実施例1で示したように、予混合燃焼時に予混合燃焼用噴射弁3から噴射された微粒化された燃料を蒸発させるのに必要な高温EGRガス量である。また、内燃機関1の機関負荷の増加とともに予混合燃焼用噴射弁3からの燃料噴射量が増加していくため、過早着火の可能性が高くなる。そこで、機関負荷の増加とともに、低温EGRガス量を増量していき、気筒2内における実質的なEGRガス量を過早着火が抑制可能な量に維持する。
更に、内燃機関1の機関負荷が上昇し、その運転状態が通常燃焼領域R2に属するようになると、予混合燃焼用噴射弁3からの燃料噴射が中止され、通常燃焼用噴射弁3からの燃料噴射により拡散燃焼が行われる。従って、この拡散燃焼が行われるときは、EGR弁24の開度を調整しEGR通路22に流れるEGRガス量を遮断し、EGRガスのすべてを低温EGR通路41に流す。このようにすることで、拡散燃焼時のエミッション改善に必要な量のEGRガスを効率的に気筒2内に供給する。尚、内燃機関1の機関負荷が更に上昇した場合は、その機関負荷に対応すべく、EGR装置21によるEGRガスの再循環を中断し、気筒2内に十分量の新気を確保する。
以上より、本実施例による内燃機関1においては、EGR弁24の開度の調整によって、予混合燃焼時の噴射燃料の吸気枝管7や吸気ポートへの付着を回避することが可能となるとともに、運転状態に応じて行われる燃焼に適した量のEGRガスを気筒2内に供給することが可能となる。
図11に、本発明に係る予混合燃焼を行う圧縮着火内燃機関1の第七の実施例を示す。図11に示す内燃機関1は図9に示す内燃機関1の変化例であって、図11に示す内燃機関1の機関要素のうち図9に示す内燃機関1の機関要素と同一の機能を有するものについては同一の参照番号を付して、その機能の詳細な説明を省略する。図9に示す内燃機関1と図11に示す内燃機関1との相違点は、EGR装置21の構成である。
本実施例においては、EGR装置21は、EGR通路22、EGR弁24aおよび24b、低温EGR通路41とEGRクーラー40とで構成される。そして、EGR通路22を流れるEGRガス流量はEGR弁24bによって、低温EGR通路41を流れるEGRガス流量はEGR弁24aによって、それぞれECU20からの指令に基づいて制御される。尚、各EGR弁の制御は、上述した実施例6における高温EGRガス量、低温EGRガス量が気筒2内に供給されるように行われる。
本発明の実施例1に係る予混合燃焼圧縮着火内燃機関の概略構成を表す図である。 本発明の実施例1に係る予混合燃焼圧縮着火内燃機関の吸気系近傍の概略構成を表す図である。 本発明の実施例に係る予混合燃焼圧縮着火内燃機関において、その運転状態が属する燃焼領域を示す図である。 本発明の実施例に係る予混合燃焼圧縮着火内燃機関において、予混合燃焼用噴射弁からの噴射圧毎の、吸気温度と潤滑オイルの希釈率との関係を示す図である。 本発明の実施例2に係る予混合燃焼圧縮着火内燃機関の吸気系近傍の概略構成を表す図である。 本発明の実施例3に係る予混合燃焼圧縮着火内燃機関の吸気系近傍の概略構成を表す図である。 本発明の実施例4に係る予混合燃焼圧縮着火内燃機関の吸気系近傍の概略構成を表す図である。 本発明の実施例5に係る予混合燃焼圧縮着火内燃機関の吸気系近傍の概略構成を表す図である。 本発明の実施例6に係る予混合燃焼圧縮着火内燃機関の概略構成を表す図である。 本発明の実施例6に係る圧縮着火内燃機関において、機関負荷と気筒内に供給される高温EGRガス量と低温EGRガス量との関係を示す図である。 本発明の実施例7に係る予混合燃焼圧縮着火内燃機関の概略構成を表す図である。
符号の説明
1・・・・圧縮着火内燃機関(内燃機関)
2・・・・気筒
3・・・・予混合燃焼用噴射弁
7・・・・吸気枝管
7b・・・・吸気ポート
8・・・・吸気管
11・・・・通常燃焼用噴射弁
12・・・・排気枝管
20・・・・ECU
21・・・・EGR装置
22・・・・EGR通路
22a・・・・EGRガス導入口
24・・・・EGR弁
24a・・・・EGR弁
24b・・・・EGR弁
25・・・・クランクポジションセンサ
26・・・・アクセル開度センサ
30・・・・シリンダヘッド
32・・・・EGRガス導入装置
40・・・・EGRクーラー
41・・・・低温EGR通路
R1・・・・予混合燃焼領域
R2・・・・通常燃焼領域
R3・・・・奥部

Claims (6)

  1. 圧縮着火内燃機関の吸気枝管または吸気ポートに燃料噴射を行うための予混合燃焼用噴射弁を有し、該予混合燃焼用噴射弁から圧縮行程上死点近傍の時期より早い時期に燃料噴射を行い気筒内に予混合気を形成して予混合燃焼を行う予混合燃焼圧縮着火内燃機関であって、
    前記予混合燃焼用噴射弁には、噴射燃料を微粒化する微粒化手段が備えられ、
    予混合燃焼で生じるEGRガスを、前記予混合燃焼用噴射弁が設けられた前記吸気枝管または前記吸気ポートの噴射弁設置部位近傍のEGRガス導入口に導く高温EGR装置と、
    予混合燃焼で生じるEGRガスの少なくとも一部を冷却するEGRクーラーと、
    前記EGRクーラーによって冷却されたEGRガスを、前記予混合燃焼圧縮着火内燃機関の吸気通路に導く低温EGR装置と、
    前記予混合燃焼圧縮着火内燃機関の運転状態に基づいて、前記高温EGR装置と前記低温EGR装置を流れるそれぞれのEGRガス流量を調整するEGR調整装置と、
    前記気筒内に燃料を噴射する拡散燃焼用噴射弁と、
    を更に備え、
    前記EGR調整装置は、前記予混合燃焼圧縮着火内燃機関において予混合燃焼が行われるとき、前記高温EGR装置を流れるEGRガス流量を所定流量以上に維持した状態で、該予混合燃焼圧縮着火内燃機関の機関負荷が上昇するに従い前記低温EGR装置を流れるEGRガス流量を増量し、
    前記EGR調整装置は、前記予混合燃焼用噴射弁からの燃料噴射を中止し前記拡散燃焼用噴射弁からの燃料噴射によって拡散燃焼が行われるとき、前記高温EGR装置へEGRガスが流れ込むのを遮断し、EGRガスのすべてを前記低温EGR装置へ流し込むことを特徴とする予混合燃焼圧縮着火内燃機関。
  2. 前記微粒化手段は、前記予混合燃焼用噴射弁の噴口径が所定大きさより小さいこと、該予混合燃焼用噴射弁における噴射圧が所定噴射圧より大きいこと、または該予混合燃焼用噴射弁から噴射された燃料を衝突させる衝突子が設けられることのうち少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の予混合燃焼圧縮着火内燃機関。
  3. 前記EGRガス導入口は、前記噴射弁設置部位の吸気流れにおける下流側に位置するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の予混合燃焼圧縮着火内燃機関。
  4. 前記高温EGR装置は、前記予混合圧縮着火内燃機関のシリンダヘッドの内部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の予混合燃焼圧縮着火内燃機関。
  5. 前記EGRガス導入口は、前記予混合燃焼用噴射弁からの噴射燃料が付着する前記吸気枝管または前記吸気ポートの所定付着部位に向けて開口していることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の予混合燃焼圧縮着火内燃機関。
  6. 前記EGRガス導入口は、前記噴射弁設置部位の吸気流れにおける上流側に位置し、
    前記EGRガス導入口から前記吸気枝管または前記吸気ポートに突出し且つ前記予混合燃焼用噴射弁に向けて開口することで、該EGRガス導入口からEGRガスを導入するEGRガス導入装置を、更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の予混合燃焼圧縮着火内燃機関。
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