JP2008202334A - レーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レーキ装置CをバースクリーンBに沿って昇降可能とするレーキアーム4を取付可能としたレーキ本体1に、粗ごみ用レーキ歯を一体に形成するとともに、細塵用レーキ歯片20を差し込み組立式とした細塵用レーキ2を、レーキ本体1に着脱可能に固定して構成する。
【選択図】図1
Description
このバースクリーンは、細帯状で同サイズの平鋼(フラットバー)の複数本を等間隔に隣接配設し、かつスクリーン前面を同一面になるように固定して構成している。
また、小規模の下水処理場等においては、スペース的に粗ごみ除去用の除塵機と細塵除去用の除塵機の2台を設置する余裕がない場合がある。
そこで、本件出願人は、設備コストを低く抑え、かつ2台の除塵機を設置する余裕がない場合にも適用できるよう、先に、1台のバースクリーン式除塵機で粗ごみと細塵とを同時に捕捉、除去するようにした粗ごみ・細塵兼用バースクリーン式除塵機を提案している(特許文献1参照)。
この粗ごみ・細塵兼用バースクリーン式除塵機には、バースクリーンに沿って運行されるレーキも粗ごみと細塵を同時に掻き揚げられるように構成している。
下水処理場や河川排水処理場における下水或いは排水処理において、処理する下水或いは排水中に含まれるごみを除去するために、特に限定されるものではないが、例えば、図7〜図8に示すように、バースクリーン式除塵機Aが採用されている。
このバースクリーン式除塵機Aは、バースクリーンBと粗ごみ・細塵兼用のレーキ装置Cとにより構成し、かつ該バースクリーンBを処理槽内の一部に配設した流水路Dを遮断するようにして配設して該流水中のごみを捕捉除去するようにし、該バースクリーンBにて捕捉されたごみ(し渣)を掻き揚げ、排出するための粗ごみ・細塵兼用のレーキ装置Cを、前記バースクリーンBの目幅W1、W2内に噛合され、かつ上方向に移動するようにして配設されている。
このレーキ装置CのバースクリーンBに沿っての昇降動作は、特に限定されるものではないが、例えば、図7〜図8に示すように、レーキ装置Cを取り付けた間欠駆動式の除塵機のレーキアーム4を屈曲させることで間欠的に駆動し、かつバースクリーンBに沿って昇降するようにするが、この除塵機を連続駆動式とすることも可能である。
これにより、流下するごみが粗ごみと細塵との混合状態となっていても、最初に上流側に突出している粗ごみ用バースクリーンB1にて粗ごみが捕捉され、この粗ごみの流下抵抗を粗ごみ用バースクリーンB1にて支持するので、細塵用バースクリーンB2には粗ごみが衝突するのを防ぐことができ、かつ板厚の薄い細塵用スクリーンバーの変形を未然に防止することができる。
細塵用バースクリーンB2は、この粗ごみ用バースクリーンB1を構成するスクリーンバーの目幅W1内に、粗ごみ用スクリーンバーの板厚よりも薄く、かつ、その目幅W2も小となるように複数枚の細塵用スクリーンバーを配設して構成する。この場合、細塵用スクリーンバーの板厚は、予め設定された細塵を捕捉できるように、かつ可及的にスクリーンの通過面積を広く取れるようにするために最小限に薄くするように設定し、これにより、細塵用バースクリーンB2の開口率の向上を図ることができる。
また、この細塵用レーキ取付片14にはレーキ本体1側に細塵用レーキ2を固定するためのボルト孔14aを所定間隔に穿設するとともに、これを補強するため、細塵用レーキ取付片14の裏側には取付片12の裏面と細塵用レーキ取付片14との裏面に沿うようにして補強板16を溶着などにてレーキ本体1と一体とする。
このレーキスペーサ21に定間隔に形成する溝21a内に細塵用レーキ歯片20の基端部を挿入することで、細塵用レーキ歯片20が薄鋼板にて製作しても、各細塵用レーキ歯片20は、この差し込み用の溝21aにて1枚毎にその両側面を保持されるため、細塵用レーキ歯片20にかかる負荷に対しても変形或いは歪むことが防止され、強度のある細塵用レーキとすることができる。
また、取付ボルト22は、レーキスペーサ21の全長より少し長く設定し、両端部に形成したねじ部にナット22Nを螺合してレーキスペーサ21と複数枚の細塵用レーキ歯片20とを一体とするもので、またこの取付ボルト22には定間隔毎にアイボルト等の取付具23を挿通するようにする。このアイボルトには固定用のナット23Nを螺合する。
細塵用レーキ歯片20は、図5に示すように、細塵用レーキ2をレーキ本体1にアイボルト等の取付具23、ナット23Nを介して固定するとき、すべての細塵用レーキ歯片20の歯先長さが一定となり、精度良く設定位置に掛止固定できるよう、レーキ本体1の取付片12の先端縁に係止するよう係止段20aを形成する。これにより、細塵用レーキ歯片20の係止段20aがレーキ本体1の取付片12の先端縁と当接係止して正確に位置決めを行えるようにして、細塵用レーキ歯片20の歯先20cの先端縁を確実に揃えることができる。
まず、細塵用レーキ2の組立について説明する。これは、図2に示すように、複数枚の細塵用レーキ歯片20の基端部をレーキスペーサ21の各細塵用レーキ歯片差し込み用の溝21a内に差し込む。このとき、各細塵用レーキ歯片20の基部側に穿設したボルト孔20b内に取付ボルト22を挿通するようにするが、この場合、細塵用レーキ歯片20の所定数毎、これはボルト孔14aを穿設した取付位置に合わせるようにしてアイボルト等の取付具23を取付ボルト22に挿通するようにする。そして、所定枚数の細塵用レーキ歯片20をレーキスペーサ21の全細塵用レーキ歯片差し込み用の溝21a内に差し込んだ後、該取付ボルト22の両端にナット22Nを螺合することで、レーキスペーサ21と全細塵用レーキ歯片20とが一体となり、取付具23を備えた細塵用レーキ2の組立が完了する。
次に、この細塵用レーキ2と、別個に製作されたレーキ本体1との組立を行う。これは、細塵用レーキ2の取付ボルト22に嵌挿したアイボルト等の取付具23を、細塵用レーキ取付片14に形成したボルト孔14a内にそれぞれ挿通するようにしてレーキスペーサ21及び細塵用レーキ歯片20の基部側を細塵用レーキ取付溝10内に挿入し、前記アイボルト等の取付具23を細塵用レーキ取付片14のボルト孔14aに挿通した後、これにナット23Nを螺合することで、細塵用レーキ2がレーキ本体1に一体に固定され、レーキ装置Cが構成される。
このように組み立て構成したレーキ装置Cを、レーキアーム4の先端に固定する場合、レーキ本体1の取付片に穿設した取付板15のボルト孔15aに、ボルトナットを介してレーキアーム4の先端に固定する。この取付板15は、レーキ本体1の取付片12の両端部に溶着する。
なお、この場合、取付板15を補強するため、図1〜図2に示すように、取付板15の裏面とレーキ本体1の本体片11の裏面に沿うようにして補強板17を溶着する。
次に、取付ボルト22の両端に螺合しているナット22Nを取り外すと、細塵用レーキ歯片20に貫通している該取付ボルト22を抜き取ることができる。この取付ボルト22を抜き取った状態で、摩耗或いは破損した細塵用レーキ歯片20を新しいものと交換して同様に組み立てることで、再び粗ごみ・細塵兼用のレーキ装置Cとして使用することができる。
これにより、再び粗ごみ・細塵兼用レーキは使用可能となる。
B バースクリーン
C 粗ごみ・細塵用レーキ(レーキ装置)
D 処理槽内の一部に配設した流水路
B1 粗ごみ用バースクリーン
B2 細塵用バースクリーン
1 レーキ本体
10 細塵用レーキ取付溝
11 本体片
12 取付片
13 溝
14 細塵用レーキ取付片
15 取付板(レーキアーム取付用)
15a ボルト孔(レーキアーム取付用)
16 補強板(細塵用レーキ取付片の補強用)
17 補強板(取付板の補強用)
2 細塵用レーキ
20 細塵用レーキ歯片
20a 係止段
20b ボルト孔
21 レーキスペーサ
21a 溝
21b ボルト孔
22 取付ボルト
23 取付具(アイボルト)
3 粗ごみ用レーキ
4 レーキアーム
Claims (8)
- レーキ装置をバースクリーンに沿って昇降可能とするレーキアームを取付可能としたレーキ本体に、粗ごみ用レーキ歯を一体に形成するとともに、細塵用レーキ歯片を差し込み組立式とした細塵用レーキを、レーキ本体に着脱可能に固定して構成したことを特徴とするレーキ装置。
- レーキ本体を、レーキ本体の両端部に他部材への取り付けを行うための取付板を固定するようにして構成したことを特徴とする請求項1記載のレーキ装置。
- レーキ本体に、レーキ本体の一端縁に形成した粗ごみ用レーキ歯に沿うようにして細塵用レーキを配設固定して構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のレーキ装置。
- レーキ本体に、細塵用レーキを取り付ける細塵用レーキ取付溝を形成して構成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載のレーキ装置。
- 細塵用レーキを、細塵用レーキ歯片を差し込み式としたレーキスペーサと、細塵用レーキ歯片間を貫通してレーキスペーサに固定する取付ボルトと、細塵用レーキをレーキ本体に固定する取付具とにより構成したことを特徴とする請求項1記載のレーキ装置。
- 細塵用レーキ歯片に、レーキスペーサ内に挿通して固定する取付ボルトを貫通するためのボルト挿通孔を形成して構成したことを特徴とする請求項1又は5記載のレーキ装置。
- レーキスペーサに、細塵用レーキ歯片差し込み用の溝を所定間隔に形成して構成したことを特徴とする請求項5又は6記載のレーキ装置。
- 細塵用レーキ歯の先端を、粗ごみ用レーキの先端よりも突出するように配設したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のレーキ装置。
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