JP6805870B2 - 除塵装置の設置方法。 - Google Patents
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Description
そして、上下に配したホイールに掛け渡したチェーンが、水路内で上下に周回することにより、スクリーンも周回して、流水中のゴミを捕集する。スクリーンで捕集されたゴミは、通常、スクリーンの周回に合わせて、除塵装置の上部まで持ち上げられて、そこで機外に排出されて、別途、処分される。
スクリーンガイドを鋼材等で製作すれば直線性が高いので、前述した特許文献1に開示の従来技術等と比較して、直線性の高いガイドを施工することが可能である。
(1) 上下に配したホイール間に無端状のチェーンを配して、水路の壁面で端部を支持したスクリーンフレームをガイドとして、周回させることにより、チェーンに取り付けたスクリーンを水路内で上下に周回させて、水路を流れる流水中の塵芥を捕集する回転式の除塵装置の設置方法において、スクリーンフレームの端部から壁面に向かって延びるフレーム張出部の先端を壁面に形成した縦溝部に挿入して、縦溝部の中のフレーム張出部に、支持部までの距離が調整可能なジャッキ機構を配して、スクリーンフレームの端部にあるフレーム張出部をジャッキ機構により壁面で支持した。
図1から図5は、本発明の実施形態に係わりその好ましい1例を示したものであって、図1は除塵装置の支持部構造を説明する図である。図2から図4はジャッキ機構に関する説明図であり、図2は構造を説明する図であり、図3は配置を説明する図であり、図4は動作を説明する図である。図5は除塵装置の全体構成を説明する参考図である。
本実施形態に使用した除塵装置100は、回転式のスクリーンを備えるタイプであって、図5に示すように駆動装置110とスクリーン105を備えている。スクリーン105は、バケット部を備えた横長いスクリーン(金網)を複数本隙間なく連接させて環状とし、一つの大きなスクリーンとして形成するタイプで、トラベリングスクリーンと称されることもある。
しかし、本発明に適応できるホイール103A又103Bとチェーン102の構成はこれに限らず、ホイール103A又103Bは使用するチェーン102を確実に駆動して回転させる構造のものであれば良く、チェーン102の種類も、スクリーン105を取り付けた状態でホイール103A及び103Bにより回転させることができる種類のものであれば良く、ローラチェーン、或いはリンクチェーン等であっても良く、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内において特に限定されない。
複数のスクリーンを連接して環状としたスクリーン105の幅方向両端にチェーン102を連結した後、チェーン102が所定の軌道で周回するようにするためのガイドを水路内に設置する。本実施形態においては、コの字型のチェーン挿入部を有したスクリーンフレーム20をスクリーン105の左右両側に設置して、スクリーン105の両端に連結したチェーン102を挿入部に挿入した。
なお、本実施形態においては、スクリーン105を設置する位置とフレーム張出部であるフレーム張出板20Aの位置の関係について、水流の上流側から下流側の方向に、若干ずらして配置した。図1に配置を示す。本実施形態では、スクリーンフレーム105の一部を水路方向に沿って延ばすことによって、後述するジャッキ機構10の座板17が、スクリーン105の位置と一致しないように配置した。
本実施形態では、前述の構成により、後述するジャッキ機構10の座板17が、スクリーン105の位置と一致しないように配置することによって、水路側から座板17に対してレンチ作業などのアプローチが行えるように構成した。
スクリーン105の周回軌道に合わせて縦方向に延びるフレーム張出板20Aには、縦方向に並んだ複数個所の孔部を形成する。そして、フレーム張出板20Aの孔部の位置に合わせて固定ナット15を固着する。なお、本実施形態においては、フレーム張出板20Aの水流下流側の面に対して、六角ナットを溶接して固着することにより、固定ナット15とした。
なお、ジャッキ機構10の支持部を当接させる縦溝部201Aの支持面とフレーム張出板20Aが平行になるように配置すれば、支持部である座板17による力が、縦溝部201Aの支持面に対して直交する方向で負荷されることになる。縦溝部201Aの支持面に対して直交する方向で力が負荷されれば、支持面に対する負荷の偏りが小さくなるので好ましい。
しかし、本発明に使用できるジャッキ機構10の構成が本実施形態に限らないことは勿論であって、例えば、リンク式等の他の機械式ジャッキ機構、油圧式ジャッキ機構、又電動式ジャッキ機構等、本発明の技術思想を逸脱しない範囲において使用が可能である。
除塵装置100を設置する前の工程として、コンクリート等を打設して水路の側壁を形成する際に、前述した箱抜き等の施工方法により、スクリーン105を配置する箇所に合わせて、予め縦溝部201Aを形成する。
12 調整ボルト
15 固定ナット
17 座板
17A 六角部
17B 丸板部
20 スクリーンフレーム
20A フレーム張出板
31 シールゴム
100 除塵装置
102 チェーン
105 スクリーン
110 駆動装置
201 側壁
201A 縦溝部
103A ホイール(上側)
103B ホイール(下側)
Claims (5)
- 上下に配したホイール間に無端状のチェーンを配して、水路の壁面で端部を支持したスクリーンフレームをガイドとして、周回させることにより、
チェーンに取り付けたスクリーンを水路内で上下に周回させて、水路を流れる流水中の塵芥を捕集する回転式の除塵装置の設置方法において、
スクリーンフレームの端部から壁面に向かって延びるフレーム張出部の先端を壁面に形成した縦溝部に挿入して、
縦溝部の中のフレーム張出部に、支持部までの距離が調整可能なジャッキ機構を配して、スクリーンフレームの端部にあるフレーム張出部をジャッキ機構により壁面で支持した除塵装置の設置方法。 - 前記フレーム張出部に孔部を形成して、フレーム張出部の孔部の位置に合わせて固着した固定ナットに調整ボルトを螺合させて貫通させるとともに、調整ボルトの一端に座板を配して前記支持部とすることにより、前記支持部までの距離が調整可能なジャッキ機構とし、
壁面の縦溝部を断面コの字型に形成して、ジャッキ機構の前記支持部を当接させる縦溝部の支持面とフレーム張出部が平行になるように配置し、ジャッキ機構の前記支持部と縦溝部の支持面を当接させることを特徴とした請求項1に記載の除塵装置の設置方法。 - 前記縦溝部の水流下流側の面を支持面とし、縦溝部より水流上流側にスクリーンが位置するようにスクリーンフレームを配置した請求項1又は請求項2に記載の除塵装置の設置方法。
- 前記座板の一部にレンチ掛け部を形成した請求項2に記載の除塵装置の設置方法。
- 前記スクリーンフレームの上下方向に沿って縦方向に延びるとともに、スクリーンフレームから壁面に向かって横方向に延びるシールゴムを配したことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の除塵装置の設置方法。
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