JP2008201927A - ポリアゾ化合物及び偏光膜 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】式(I)で示されるポリアゾ化合物。
(式中、Aは、1〜2個のスルホを有するフェニル、又は1〜3個のスルホを有するナフチルを表す。該フェニルに含まれる水素は低級アルキル又は低級アルコキシで置換されていてもよく、該ナフチルに含まれる水素は低級アルキル又は低級アルコキシで置換されていてもよい。R1〜R4は、それぞれ独立に、水素、低級アルキルまたは低級アルコキシを表し、Xは−NHCO−又は−N=N−を表す。Zは、COOQ1またはSO3Q1を表し、Q1は、それぞれ独立に水素、アルカリ金属、有機アンモニウム又はアンモニウムを表す。nは0〜6の整数を表す。)
【選択図】なし
Description
そして、具体的な偏光素子として、下記式(B)で表される化合物を有効成分とする染料が、高い偏光度と優れた耐光性を有することが報告されている(特許文献1)。
本発明の目的は、偏光度および耐光性が一層向上した偏光膜を与え、かつ、偏光膜基材への染色性に優れた化合物、該化合物を偏光素子として偏光膜基材に含有してなる偏光膜、該偏光膜を有する液晶表示装置を提供することである。
(式中、Aは、1〜2個のスルホを有するフェニル、又は1〜3個のスルホを有するナフチルを表す。該フェニルに含まれる水素は低級アルキル又は低級アルコキシで置換されていてもよく、該ナフチルに含まれる水素は低級アルキル又は低級アルコキシで置換されていてもよい。R1〜R4は、それぞれ独立に、水素、低級アルキルまたは低級アルコキシを表し、Xは−NHCO−又は−N=N−を表す。Zは、COOQ1またはSO3Q1を表し、Q1は、それぞれ独立に水素、アルカリ金属、有機アンモニウム又はアンモニウムを表す。nは0〜6の整数を表す。)
式(I)におけるAは、1〜2個のスルホを有するフェニル、又は1〜3個のスルホを有するナフチルを表す。
前記フェニルに含まれる水素及び前記ナフチルに含まれる水素は、低級アルキル又は低級アルコキシに置換されていてもよい。該低級アルキルとは、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル等の炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐状のアルキルである。前記低級アルコキシとは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ等の炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐状のアルコキシである。
上記Aで示されるナフチルの具体例としては、5−スルホ−2−ナフチル、6−スルホ−2−ナフチル、7−スルホ−2−ナフチル、8−スルホ−2−ナフチル、4−スルホ−1−ナフチル、5−スルホ−1−ナフチル、6−スルホ−1−ナフチル、7−スルホ−1−ナフチルなどのスルホナフチル;1,5−ジスルホ−2−ナフチル、6,8−ジスルホ−2−ナフチル、4,8−ジスルホ−2−ナフチル、5,7−ジスルホ−2−ナフチルなどのジスルホナフチル;3,6−ジスルホ−2−ナフチル、3,6−−ジスルホ−1−ナフチル、4,6−ジスルホ−1−ナフチル、1,5,7−トリスルホ−2−ナフチル、3,6,8−トリスルホ−2−ナフチル、4,6,8−トリスルホ−2−ナフチル等が挙げられる。Aで示されるナフチルとしては、スルホを2〜3個有するナフチルが好ましく、1,5−ジスルホ−2−ナフチル、6,8−ジスルホ−2−ナフチル、4,8−ジスルホ−2−ナフチル、5,7−ジスルホ−2−ナフチル、3,6−ジスルホ−2−ナフチル等のジスルホ−2−ナフチルが特に好ましい。
上記のAとしては、殊に4−スルホフェニル及びジスルホ−2−ナフチルが好ましい。
nは0〜6の整数を表し、好ましくは1又は2を表し、とりわけ好ましくは1を表す。
次に、化合物(VI)をジアゾ化した化合物と、先に得た化合物(V)とを、水性媒体中、5〜40℃、pH6〜11の条件下で反応させることにより、ポリアゾ化合物(I)を得ることができる。
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シー・アイ・ダイレクト・レッド 2
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偏光膜基材としては、染色性及び得られる配向性の点から、ポリビニルアルコール系のフィルム、特にポリビニルアルコールフィルムが好適に用いられる。
式(1)
で表される化合物9部を、水酸化ナトリウム5部を加えて、水150部に溶解させた後、
20〜25℃の温度で、15%炭酸ナトリウム水溶液によりpH7〜8に調整しながら、クロロ炭酸フェニル5.8部を30分かけて滴下した。同温度及び同pHで1時間攪拌した後、βアラニン6部を加え、40℃〜50℃で、さらに2時間保温し、得られた結晶を濾別し、下式(2)で示される中間体を得た。
厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルム[クラレビニロン#7500、(株)クラレ製品]を縦一軸に5倍延伸して、偏光膜基材とした。このポリビニルアルコールフィルムを緊張状態に保ったまま、実施例1で得たポリアゾ化合物(I-1)を0.025%、芒硝(染色助剤)を0.2%の濃度とした70℃の水溶液に浸漬し、フィルムの染色を行った。この時、染色に要した時間は、4分であり、短時間での染色が可能であった。次に78℃の7.5%ホウ酸水溶液に5分間浸漬したのち取り出して、20℃の水で20秒間洗浄し、50℃で乾燥することにより、偏光膜を得た。得られた偏光膜のλmax(膜の延伸方向の透過率が最小となる波長。以下、同じ。)は550nmであり、この偏光膜は高い偏光度を有し、この偏光膜の550nmでの偏光度を測定した結果、単体透過率43%における偏光度は99.99%であった。
特許文献1に準じて調製された化合物(B)を用いるほかは、実施例2と同様の染料濃度および芒硝濃度で、70℃の水溶液に浸漬し、フィルムの染色を行った。この時、染色に要した時間は、8分であり、長時間かかった。次に実施例2と同様に、78℃の7.5%ホウ酸水溶液に5分間浸漬したのち取り出して、20℃の水で20秒間洗浄し、50℃で乾燥することにより、偏光膜を得た。得られた偏光膜のλmax(膜の延伸方向の透過率が最小となる波長。以下、同じ。)は550nmであり、この偏光膜は高い偏光度を有し、この偏光膜の550nmでの偏光度を測定した結果、単体透過率43%における偏光度は99.85%であり、本発明の偏光膜の偏光度に及ばなかった。
Claims (7)
- R1〜R4が、それぞれ独立に、水素、メチル又はメトキシである請求項1に記載のポリアゾ化合物。
- 請求項1または請求項2のいずれかに記載のポリアゾ化合物(I)を偏光素子として偏光膜基材に含有してなる偏光膜。
- 偏光素子として、ポリアゾ化合物(I)とは異なる有機染料を、少なくとも1つ含む請求項3に記載の偏光膜。
- 有機染料が、下記カラー・インデックス・ジェネリック・ネーム(Color Index Generic Name)で表される有機染料である請求項4に記載の偏光膜。
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シー・アイ・ダイレクト・レッド 247 - 偏光膜基材がポリビニルアルコールである請求項3〜5のいずれかに記載の偏光膜。
- 請求項3〜6のいずれかに記載の偏光膜を有する液晶表示装置。
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