JP2008195092A - 車両のシートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻取りばねによるベルトリールの回転状態を良好に把握できるようにして、きめ細かい制御が可能な車両のシートベルト装置を提供する。
【解決手段】ウェビング5を巻取りばね40で巻き取るベルトリール12を、クラッチ20を介してモータ10に接続する。クラッチ20はモータ10からベルトリール12方向の動力伝達を許容し、逆方向の動力伝達は部材相互の滑りによって阻止する。コントローラ21にベルトリール12の回転加速度を算出する回転加速度算出手段46を設け、ベルトリール12の回転加速度が設定値以下に低下したときにモータ10を駆動してクラッチ20をオン操作する。これにより、ベルトリール12の回転トルクが充分に低減した時点でクラッチ接続が行われ、滑りに伴う異音が抑制される。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両のシートに着座した乗員をウェビングによって拘束するシートベルト装置に関するものである。
車両に装備されるシートベルト装置は、乗員拘束用のウェビングがベルトリールに巻回され、このベルトリールが巻取りばねによってウェビング巻取り方向に回転付勢された状態でリトラクタ内に収容されている。このため、シートベルトの装着時には、ウェビングが巻取りばねの付勢力に抗して引き出され、シートベルトの装着解除時には、巻取りばねの付勢力によってウェビングが巻き取られる。
この種のシートベルト装置においては、ウェビングの引き出し量に応じて巻取りばねの反力が増大し、ウェビングがベルトリールに巻き取られるにつれて巻取りばねの力が漸減する。このため、ウェビングが完全巻取り状態に近づくと、ウェビングに作用する巻取りばねの力が弱くなり、ウェビングが巻取りを完了するまでに長時間を要してしまう。
これに対処し得るシートベルト装置として、ベルトリールに駆動力を伝達可能なモータと、このモータとベルトリールの間で動力の遮断と接続を行う動力断接手段を設け、ウェビングの巻取り後期に動力断接手段を接続状態にして、巻取りばねによるベルトリールの回転をモータによって助勢するようにしたものが案出されている(特許文献1参照)。
このシートベルト装置では、接続操作時にモータからベルトリール方向の動力伝達のみを許容する動力断接手段が用いられ、ウェビングの巻取り時には、モータとベルトリールの相対速度が、モータ側からベルトリール方向に動力伝達可能な速度になるまでは、動力断接手段の部材の滑りによって非接続状態(遮断状態)が維持されるようになっている。つまり、モータの駆動力は、モータとベルトリールの相対速度が、モータ側からベルトリール方向に動力伝達可能な速度になった時点で、動力断接手段を介してベルトリール側に伝達される。
特開2003−81056号公報
しかし、この従来のシートベルト装置は、ウェビングの巻取り後期に、モータとベルトリールの相対速度が、モータ側からベルトリール方向に動力伝達可能な速度になるのを待って動力断接手段が接続されるため、動力断接手段が接続を完了するまての間に部材相互の滑りによる異音が発生し、特に、ベルトリール側のトルクとモータ側トルクの差の大きい接続待ちの開始初期の段階で耳障りな異音が発生し易いことが問題となっている。
そこでこの発明は、巻取りばねによるベルトリールの回転状態を良好に把握できるようにして、きめ細かい制御が可能な車両のシートベルト装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、シートに着座した乗員を拘束するウェビング(例えば、後述の実施形態におけるウェビング5)が巻回されるベルトリール(例えば、後述の実施形態におけるベルトリール12)と、このベルトリールを巻取り方向に回転付勢する巻取りばね(例えば、後述の実施形態における巻取りばね40)と、前記ベルトリールに駆動力を伝達可能なモータ(例えば、後述の実施形態におけるモータ10)と、前記モータとベルトリールの間の動力の接続と遮断を行う動力断接手段(例えば、後述の実施形態におけるクラッチ20)と、を備え、ウェビングの巻取り時に、前記巻取りばねによるベルトリールの回転を前記モータによって助勢する車両のシートベルト装置において、前記ベルトリールの回転加速度を検出する加速度検出手段(例えば、後述の実施形態における回転加速度算出手段46)を設けたことを特徴とする。
これにより、ベルトリールのトルクに大きく関係する回転加速度が加速度検出手段によって検出されるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記加速度検出手段の検出値に基づき、ウェビングの巻取り後期にベルトリールの巻取り方向の回転加速度が設定値(例えば、後述の実施形態における設定値GT)以下に低下したときに、モータの駆動力が前記動力断接手段を介してベルトリールに伝達されるように、前記モータを制御することを特徴とする。
これにより、ベルトリールのトルクが所定の値以下に低下した時点でモータによるベルトリールの助勢が開始されるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記動力断接手段の接続時に、前記モータの巻取り方向の回転加速度を漸減させることを特徴とする。
これにより、動力断接手段が完全に接続を完了するまでの間、モータの回転加速度が漸減されるようになる。
請求項1に記載の発明によれば、ベルトリールのトルクに大きく関係する回転加速度を検出することができるため、ベルトリールの回転状態に応じたきめ細かい制御を行うことが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、ベルトリールのトルクが所定の値以下に低下した時点でモータによるベルトリールの助勢が開始されるようになるため、動力断接手段の滑りに伴う異音、特に、滑りの発生初期に発生する異音を効果的に抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、動力断接手段が完全に接続を完了するまでモータの回転加速度が漸減されるため、動力断接手段の滑りによって生じる異音を次第に消音させることができる。
以下、この発明の一実施形態を、図1〜図6に基づいて説明する。
図1は、この発明にかかるシートベルト装置1の全体概略構成を示すものであり、同図中2は、乗員3の着座するシートである。この実施形態のシートベルト装置1は、いわゆる三点式のシートベルト装置であり、図示しないセンタピラーに取り付けられたリトラクタ4からウェビング5が上方に引き出され、そのウェビング5がセンタピラーの上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、ウェビング5の先端がシート2の車室外側寄りのアウタアンカ7を介して車体フロアに固定されている。そして、ウェビング5のスルーアンカ6とアウタアンカ7の間にはタングプレート8が挿通されており、そのタングプレート8は、シート2の車体内側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対して脱着可能となっている。
ウェビング5は、初期状態でリトラクタ4に巻き取られており、乗員3が手で引き出してタングプレート8をバックル9に固定することにより、乗員3の主に胸部と腰部をシート2に対して拘束する。このシートベルト装置1の場合、衝突時におけるウェビング5の引き込みが電動式のモータ10によって行われ、このモータ10がプリテンション機構を構成するようになっている。
リトラクタ4は、図2〜図4に示すようにケーシング11に回転可能に支持されたベルトリール12にウェビング5が巻回され、このベルトリール12が巻取りばね40によってウェビング巻取り方向に回転付勢されるとともに、ケーシング11の一端側に突出したベルトリール12の軸12aに遊星歯車式の減速機構13が係合され、その減速機構13が複数の歯車群から成るモータ側動力伝達系22を介してモータ10の回転軸10aに連係されている。
減速機構13は、サンギヤ14が駆動入力用の外歯15に一体に結合されるとともに、複数のプラネタリギヤ16を支持するキャリア17がベルトリール12の軸12aに結合されている。そして、プラネタリギヤ16に噛合したリングギヤ18の外周側には複数のラチェット歯19(図3,図4参照)が形成され、このラチェット歯19が後述するクラッチ20(動力断接手段)の一部を構成するようになっている。このクラッチ20は、コントローラ21による制御によってモータ10とベルトリール12の間の動力伝達系を適宜断接する。
モータ側動力伝達系22は、サンギヤ14と一体の外歯15に常時噛合される小径の第1コネクトギヤ23と、この第1コネクトギヤ23と同軸にかつ一体に回転し得るように設けられた大径の第2コネクトギヤ24と、この第2コネクトギヤ24とモータギヤ25(モータ10の回転軸10aと一体)の間にあって動力伝達可能に常時噛合される第1,第2アイドラギヤ26,27と、を備えている。モータ10の正転方向の駆動力は、図3中の実線矢印で示すように各ギヤ25,27,26を通して第2,第1コネクトギヤ24,23へと伝達され、さらに外歯15を介してサンギヤ14に伝達された後にプラネタリギヤ16とキャリア17を介してベルトリール12に伝達される。このモータ10の正転方向の駆動力は、ウェビング5を引き込む(巻き取る)方向にベルトリール12を回転させる。ただし、サンギヤ14からプラネタリギヤ16に伝達された駆動力は、リングギヤ18が固定されているときに前記のようにすべてキャリア17側に伝達されるが、リングギヤ18の回転が自由な状態においては、プラネタリギヤ16の自転によってリングギヤ18を空転させる。クラッチ20は、リングギヤ18の回転のロックとロック解除を制御することによって、ベルトリール12(キャリア17)に対するモータ駆動力の伝達をオン・オフ操作する。
ここで、クラッチ20について図3,図4を参照して説明する。
クラッチ20は、図示しないケーシングに回動可能に支持され、先端部に係止爪28を有するパウル29と、このパウル29を操作するクラッチスプリング30と、パウル29の係止爪28に係合可能な前記リングギヤ18のラチェット歯19と、を備え、係止爪28は、パウル29がラチェット歯19方向に操作されたときに、ラチェット歯19の傾斜面とほぼ直交する面に突き当たり、リングギヤ18の一方向の回転をロックするようになっている。
また、クラッチスプリング30は付根部側が円弧状に湾曲し、その湾曲部31が第1コネクトギヤ23の軸部の外周に巻き付いた状態で係止されている。そして、クラッチスプリング30の先端部はパウル29方向に延出し、パウル29の操作窓32に係合するようになっている。なお、クラッチスプリング30の湾曲部31は摩擦によって第1コネクトギヤ23の軸部に係合しており、第1コネクトギヤ23との間に設定値以上のトルクが作用すると、そのトルクによって第1コネクトギヤ23との間で滑りを生じる。
したがって、このクラッチ20は、モータ10が正転方向(図3中の実線矢印参照。)に回転すると、クラッチスプリング30が、図4の実線で示す姿勢から鎖線で示す姿勢に変化し、それによってパウル29の係止爪28が図3に示すようにラチェット歯19に噛合してリングギヤ18の回転をロックする。このようにリングギヤ18の回転がロックされると、前述のようにサンギヤ14に伝達された回転力がすべてキャリア17の回転となってベルトリール12に伝達されるようになる(クラッチオン状態)。
なお、ラチェット歯19によってリングギヤ18の回転がロックされるのは、リングギヤ18の逆転方向(図3中反時計方向)の回転のみであり、リングギヤ18の正転方向の回転はパウル29の係止爪28がリングギヤ18のラチェット歯19上を滑ることによって許容される(ロックされない)。つまり、モータ10が正転方向に駆動されてクラッチ20のパウル29が図3に示すようにラチェット歯19方向に操作された場合、モータ10側のサンギヤ14からベルトリール12側のキャリア17への動力伝達はリングギヤ14のロックによって可能になるものの、キャリア17からサンギヤ14への動力伝達はリングギヤ18がロックされずに不可能となる。
一方、クラッチオン状態からモータ10が逆転すると、第1コネクトギヤ23が、図3中の点線矢印で示すように回転して、クラッチスプリング30を図4中の実線で示すように回動させる。これにより、パウル29の係止爪28がラチェット歯19から引き離され、リングギヤ18のロックが解除される。
このようにリングギヤ18のロックが解除されると、前述のようにサンギヤ14に伝達された回転力がプラネタリギヤ16を自転させ、このときリングギヤ18を空転させてキャリア17(ベルトリール12)側に動力が伝達されないようにする(クラッチオフ状態)。
また、図2に示すようにリトラクタ4のベルトリール12の軸部12aには、その軸部12aの回転を検出する回転センサ41が設けられている。この回転センサ41は、詳細な図示は省略するが、例えば、円周方向に沿って異磁極が交互に着磁された磁性円板と、この磁性円板の外周縁部に近接配置された一対のホール素子と、これらのホール素子の検出信号を処理するセンサ回路とから成り、センサ回路で処理されたパルス信号がコントローラ21に出力されるようになっている。
ベルトリール12の回転に応じて回転センサ41からコントローラ21に入力されるパルス信号は、コントローラ21において、基本的にモータ10を駆動するためのフィードバック信号として用いられる。つまり、コントローラ21においては、回転センサ41のパルス信号をカウントすることによってベルトリール12の回転量(ウェビング5の引き出し量)を検出するとともに、パルス信号の変化速度(周波数)や変化加速度を演算することによってベルトリール12の回転速度(ウェビング5の引き出し速度)や回転加速度(ウェビング5の引き出し加速度)を求める。
ところで、コントローラ21には、バックル9の接続状態を検出するバックルスイッチ42と、車両前方の物体を検出するレーダや車両の減速度(加速度)を検出する加速度センサ等の衝突前兆検知装置43が接続されている。コントローラ21は、バックルスイッチ42のオン信号を受けてシートベルトの装着を検知し、また、衝突前兆検知装置43から衝突前兆信号を受けてウェビング5の弛み取り等のためにモータ10の駆動を適宜制御するようになっている。
また、図2に示すように、コントローラ21は、回転センサ41から入力されたパルスをカウントしてベルトリール12の回転量(ウェビング5の引き出し/巻取り量)を求める回転量算出手段44と、回転センサ41から入力されたパルスの変化速度を基にベルトリール12の回転速度(ウェビング5の引き出し/巻取り速度)を求める回転速度算出手段45と、回転センサ41から入力されるパルスの変化加速度を基にしてベルトリール12の回転加速度(ウェビング5の引き出し/巻取り加速度)を求める回転加速度算出手段46(加速度検出手段)と、ウェビング5の巻取り時に、これらの3つの算出手段44,45,46の算出結果を受けてモータ10を制御するモータ制御手段47と、を備えている。
このシートベルト装置1では、ウェビング5の巻取りは基本的に巻取りばね40の力によって行い、ウェビング5の巻取り後期に、巻取りばね40によるベルトリール12の回転をモータ10によって助勢するようになっている。具体的には、コントローラ21は、回転センサ41と回転加速度算出手段46によってベルトリール12の回転加速度を監視し、ベルトリール12の回転加速度が設定値GT(図6参照)以下に減少したところで、モータ10を正転方向に駆動させてベルトリール12の回転を助勢する。
なお、図6(a),(b)の実線は、シートベルト装着状態からバックル9を外したときにおけるベルトリール12回転速度と回転加速度を夫々示し、これらの実線と一部重なる点線は、巻取り後期にモータ10によるベルトリール12の助勢を行わなかったときにおけるベルトリール12の回転速度と回転加速度を夫々示す。また、図6(b)中のGMは、ベルトリール12の回転速度が設定値GT以下になってモータ10が駆動した後に実際にクラッチ20が接続されるときのベルトリール12の加速度を示す。
以下、ウェビング5の巻取り時におけるコントローラ21の制御について、図5に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、ステップS100では、バックルスイッチ42がオフ(バックル解除状態)であるかどうかを判定し、オフである場合にはステップS101に進み、オンである場合には何もせずにリターンする。即ち、ここではシートベルトの解除が判定される。
ステップS101においては、ベルトリール12の巻取り方向の加速度が設定値GT以下であるかどうかを判定し、設定値GT以下の場合にはステップS102に進み、設定値GT以下でない場合にはリターンする。
ステップS102においは、減速機構13を介したモータ10の伝達回転速度VMが巻取りばね40によるベルトリール12の回転速度VRSGよりも大きくなるようにして、モータ10をウェビング5の巻取り方向(正転方向)に回転駆動する。こうしてモータ10が巻取り方向に駆動されると、クラッチ20がオン方向に操作され、クラッチ20のパウル29がリングギヤ18の回転をロックすると、モータ10の巻取り方向の駆動力がベルトリール12に伝達されるようになる。なお、このときモータ10との関係においてベルトリール12側の回転速度が高い場合には、パウル29がリングギヤ18のラチェット歯19上を滑ってリングギヤ18の正転方向の回転が許容される。
つづく、ステップS103においては、回転量算出手段44の算出結果に基づいてウェビング5の引き出し量を求め、ウェビング5が全格納状態(最大に巻き取られた状態)であるかどうかを判定する。ウェビング5が全格納状態の場合にはステップS104に進んでモータ10の駆動を停止し、全格納状態でない場合にはステップS105へと進む。
ステップS105においては、ウェビング5が一旦全格納状態になり、かつ、現在ウェビング5の引き出し長さが所定長さに満たない範囲であるかどうかを判定し、この特殊条件を満たす場合には、ステップS104に進んでモータ10の駆動を停止し、特殊条件を満たさない場合にはリターンする。即ち、ここで特殊条件を満たす場合には、モータ10の再駆動を行わない(ステップS104に進む)ことにより、タングプレート8の重みや車両加速度等によってウェビング5が僅かに引き出されたときに、モータ10が頻繁に駆動と停止を繰り返すのを防止することができる。
なお、図5に示すフローチャートでは省略されているが、バックルスイッチ42がオフと判定された後には回転量算出手段44によってベルトリール12の回転量(ウェビング5の引き出し量)を求め、現在、ウェビング5の巻取り後期であるかどうかを判定(例えば、ウェビング5の引き出し量を規定値と比較することによって判定)し、巻取り後期でない場合には以下の処理を行わずにリターンする。これにより、ベルトリール12の回転加速度が充分に立ち上がらないバックル9の解除初期にモータ10が駆動されるのを回避される。
また、モータ10は、図6(b)に示すようにベルトリール12の加速度が設定値GT以下になってクラッチ20がオン方向に操作された後には、少なくとも実際にクラッチ20がオンになって加速度がGMになるまでは、回転加速度が漸減するように制御される。
以上のように、このシートベルト装置1においては、ウェビング5の巻取り後期に、巻取りばね40による巻取り力が低下し始めた時点でモータ10がベルトリール12の回転を助勢するようになるため、ウェビング5を速やかに、かつ確実に最後まで巻き取ることができる。
そして、このシートベルト装置1においては、ウェビング5の巻取り時にはベルトリール12の回転加速度を監視し、ウェビング5の巻取り後期にベルトリール12の回転加速度が設定値GT以下になった時点でモータ10を正転駆動することによってクラッチ20をオン操作するようになっているため、ベルトリール12の回転トルクが充分に低下したことを、回転トルクと大きく関係するベルトリール12の回転加速度を基にして把握し、その把握したタイミングでモータ10によるベルトリール12の助勢操作を開始することができる。
したがって、このシートベルト装置1の場合、クラッチ20が完全に接続されるまでの間に生じるパウル29とラチェット歯19の滑りを伴う当接衝撃を緩和することができるため、耳障りな異音の発生を効果的に抑制することができる。
また、このシートベルト装置1においては、ウェビング5の巻取り時に、ベルトリール12の回転加速度が設定値GT以下になり、クラッチ20がオン操作されてからクラッチ20が完全に接続されるまでの間、モータ10が回転加速度を漸減させるように制御されるため、クラッチ20の滑りに伴って発生する異音を次第に消音させることができる。したがって、クラッチ20の接続に伴う異音は完全に消すことはできないにしても、乗員に与える不快感を無くすことができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
この発明の一実施形態を示すシートベルト装置の全体概略構成図。 同実施形態のシートベルト装置のコントローラを中心とする概略構成図。 同実施形態のシートベルト装置の動力伝達系を正面側から見た概略構成図。 同実施形態の動力伝達系の一部の拡大図。 同実施形態のシートベルト装置の制御の流れを示すフローチャート。 同実施形態のシートベルト装置のウェビング巻取り時のタング速度(a)とタング加速度(b)の特性図を上下に並べて記載した図。
符号の説明
1…シートベルト装置
2…シート
5…ウェビング
10…モータ
12…ベルトリール
20…クラッチ(動力断接手段)
40…巻取りばね
46…回転加速度算出手段(加速度検出手段)
GT…設定値

Claims (3)

  1. シートに着座した乗員を拘束するウェビングが巻回されるベルトリールと、
    このベルトリールを巻取り方向に回転付勢する巻取りばねと、
    前記ベルトリールに駆動力を伝達可能なモータと、
    前記モータとベルトリールの間の動力の接続と遮断を行う動力断接手段と、を備え、
    ウェビングの巻取り時に、前記巻取りばねによるベルトリールの回転を前記モータによって助勢する車両のシートベルト装置において、
    前記ベルトリールの回転加速度を検出する加速度検出手段を設けたことを特徴とする車両のシートベルト装置。
  2. 前記加速度検出手段の検出値に基づき、ウェビングの巻取り後期にベルトリールの巻取り方向の回転加速度が設定値以下に低下したときに、モータの駆動力が前記動力断接手段を介してベルトリールに伝達されるように、前記モータを制御することを特徴とする請求項1に記載の車両のシートベルト装置。
  3. 前記動力断接手段の接続時に、前記モータの巻取り方向の回転加速度を漸減させることを特徴とする請求項2に記載の車両のシートベルト装置。
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