JP2008194532A - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents
マルチピースソリッドゴルフボール Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008194532A JP2008194532A JP2008136654A JP2008136654A JP2008194532A JP 2008194532 A JP2008194532 A JP 2008194532A JP 2008136654 A JP2008136654 A JP 2008136654A JP 2008136654 A JP2008136654 A JP 2008136654A JP 2008194532 A JP2008194532 A JP 2008194532A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- carboxylic acid
- unsaturated carboxylic
- parts
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
上記コアが、希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエンを含むゴム基材と、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩と、有機硫黄化合物と、無機充填剤とを含有し、少量の有機過酸化物を用いたゴム組成物を加硫してなる加硫成形物により形成され、
上記中間層が、熱可塑性樹脂を主材として形成され、そのデュロメーターD硬度が30〜70、
上記カバーが、熱可塑性ポリウレタンを主材として形成され、そのデュロメーターD硬度が40〜60であると共に、上記中間層のカバーと接する最外層のデュロメーターD硬度より低硬度であることを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
【効果】本発明のゴルフボールは、反発性に優れたものである。
【選択図】なし
Description
例えば、特開昭62−89750号公報には、ゴム基材として、Ni,Co触媒を用いて合成したムーニー粘度が70〜100のポリブタジエンと、ランタン系触媒で合成したムーニー粘度が30〜90のポリブタジエン又はNi,Co触媒を用いて合成したムーニー粘度が20〜50のポリブタジエンとを配合してなるソリッドゴルフボール用ゴム組成物が提案されている。
しかしながら、上記提案に関しては、反発性の更なる改良が求められている。
(1)ソリッドコアと、2層の中間層と、カバーとを具備してなるフォーピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記コアが、シス−1,4−結合を60重量%以上含有する希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエンを60〜100重量%含むゴム基材と、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩と、有機硫黄化合物と、無機充填剤とを含有し、上記ゴム基材100重量部に対し0.1〜0.8重量部の有機過酸化物を用いたゴム組成物を加硫してなり、直径が30〜40mmで、980N(100kg)荷重負荷時のたわみ量が2.5〜6.0mmである加硫成形物により形成され、
上記2層の中間層が、それぞれ熱可塑性樹脂を主材として厚さ0.5〜2mmに形成され、中間層内層のデュロメーターD硬度が30〜56であり、かつ中間層外層のデュロメーターD硬度が50〜63であり、
上記カバーが、熱可塑性ポリウレタンを主材として厚さ0.5〜2.5mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が40〜60であると共に、上記中間層のカバーと接する最外層のデュロメーターD硬度より低硬度であり、
ボールに980N(100kg)の荷重を負荷した時のたわみ量が2.0〜4.0mmであることを特徴とするフォーピースソリッドゴルフボール。
(2)ソリッドコアと、2層の中間層と、カバーとを具備してなるフォーピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記コアが、シス−1,4−結合を60重量%以上含有する希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエンを60〜100重量%含むゴム基材と、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩と、有機硫黄化合物と、無機充填剤とを含有し、上記ゴム基材100重量部に対し0.1〜0.8重量部の有機過酸化物を用いたゴム組成物を加硫してなり、直径が30〜40mmで、980N(100kg)荷重負荷時のたわみ量が2.5〜6.0mmである加硫成形物により形成され、
上記2層の中間層が、それぞれ熱可塑性樹脂を主材として厚さ0.5〜2mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が30〜70であり、中間層内層が熱可塑性ポリエステルを主材として形成され、かつ中間層外層が下記[I]又は[II]
[I](a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを重量比で100:0〜25:75になるように配合したベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分100重量部に対して、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体 5〜80重量部と、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物 0.1〜10重量部
とを必須成分として配合してなる混合物、
[II](a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及びオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物、並びに
(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及びオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物
から選ばれる1種又は2種以上のベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる金属イオン源、
(f)2つ以上の反応性官能基を有する分子量2万以下の化合物
を必須成分とする混合物
を主材として形成され、上記カバーが、熱可塑性ポリウレタンを主材として厚さ0.5〜2.5mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が40〜60であると共に、上記中間層のカバーと接する最外層のデュロメーターD硬度より低硬度であり、
ボールに980N(100kg)の荷重を負荷した時のたわみ量が2.0〜4.0mmであることを特徴とするフォーピースソリッドゴルフボール。
(3)ソリッドコアと、2層の中間層と、カバーとを具備してなるフォーピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記コアが、シス−1,4−結合を60重量%以上含有する希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエンを60〜100重量%含むゴム基材と、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩と、有機硫黄化合物と、無機充填剤とを含有し、上記ゴム基材100重量部に対し0.1〜0.8重量部の有機過酸化物を用いたゴム組成物を加硫してなり、直径が30〜40mmで、980N(100kg)荷重負荷時のたわみ量が2.5〜6.0mmである加硫成形物により形成され、
上記2層の中間層が、それぞれ熱可塑性樹脂を主材として厚さ0.5〜2mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が30〜70であり、中間層外層が熱可塑性ポリエステルを主材として形成され、かつ中間層内層が下記[I]又は[II]
[I](a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを重量比で100:0〜25:75になるように配合したベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分100重量部に対して、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体 5〜80重量部と、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物 0.1〜10重量部
とを必須成分として配合してなる混合物、
[II](a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及びオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物、並びに
(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及びオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物
から選ばれる1種又は2種以上のベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる金属イオン源、
(f)2つ以上の反応性官能基を有する分子量2万以下の化合物
を必須成分とする混合物
を主材として形成され、上記カバーが、熱可塑性ポリウレタンを主材として厚さ0.5〜2.5mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が40〜60であると共に、上記中間層のカバーと接する最外層のデュロメーターD硬度より低硬度であり、
ボールに980N(100kg)の荷重を負荷した時のたわみ量が2.0〜4.0mmであることを特徴とするフォーピースソリッドゴルフボール。
(4)ソリッドコアと、2層の中間層と、カバーとを具備してなるフォーピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記コアが、シス−1,4−結合を60重量%以上含有する希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエンを60〜100重量%含むゴム基材と、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩と、有機硫黄化合物と、無機充填剤とを含有し、上記ゴム基材100重量部に対し0.1〜0.8重量部の有機過酸化物を用いたゴム組成物を加硫してなり、直径が30〜40mmで、980N(100kg)荷重負荷時のたわみ量が2.5〜6.0mmである加硫成形物により形成され、
上記2層の中間層が、それぞれ熱可塑性樹脂を主材として厚さ0.5〜2mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が30〜70であり、中間層内層が下記[II]
[II](b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及びオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物
から選ばれる1種又は2種以上のベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる金属イオン源、
(f)2つ以上の反応性官能基を有する分子量2万以下の化合物
を必須成分とする混合物
を主材として形成されると共に、中間層外層が下記[I]
[I](a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを重量比で100:0〜25:75になるように配合したベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分100重量部に対して、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体 5〜80重量部と、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物 0.1〜10重量部
とを必須成分として配合してなる混合物
を主材として形成され、かつ上記カバーが、熱可塑性ポリウレタンを主材として厚さ0.5〜2.5mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が40〜60であると共に、上記中間層のカバーと接する最外層のデュロメーターD硬度より低硬度であり、
ボールに980N(100kg)の荷重を負荷した時のたわみ量が2.0〜4.0mmであることを特徴とするフォーピースソリッドゴルフボール。
本発明のゴルフボールは、
(A)シス−1,4−結合を60重量%以上含有し、好ましくはムーニー粘度(ML1+4(100℃))が40以上である、希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエンを主材とするゴム基材、
(B)不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩、
(C)有機硫黄化合物、
(D)無機充填剤、
(E)有機過酸化物
を含有するゴム組成物の加硫成形物をコアとするものである。
〈1〉ポリマーの活性末端にアルコキシシリル基を持つ化合物を反応させることにより得られる。アルコキシシリル基を持つ化合物としては、エポキシ基又はイソシアナート基を分子内に少なくとも1個有するアルコキシシラン化合物が好適に使用される。具体例としては、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン、(3−グリシジルオキシプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−グリシジルオキシプロピル)メチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)トリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルジメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシランの縮合物、(3−グリシジルオキシプロピル)メチルジメトキシシランの縮合物などのエポキシ基含有アルコキシシラン;3−イソシアナートプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアナートプロピルトリエトキシシラン、(3−イソシアナートプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−イソシアナートプロピル)メチルジエトキシシラン、3−イソシアナートプロピルトリメトキシシランの縮合物、(3−イソシアナートプロピル)メチルジメトキシシランの縮合物などのイソシアナート基含有アルコキシシラン化合物が挙げられる。
〈2〉R5 nM′X4-n、M′X4、M′X3、R5 nM′(−R6−COOR7)4-n又はR5 nM′(−R6−COR7)4-n(式中、R5及びR6は、同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜20の炭素原子を含む炭化水素基、R7は炭素数1〜20の炭素原子を含む炭化水素基であり、側鎖にカルボニル基又はエステル基を含んでいてもよく、M′はスズ原子、ケイ素原子、ゲルマニウム原子又はリン原子、Xはハロゲン原子、nは0〜3の整数を示す)に対応するハロゲン化有機金属化合物、ハロゲン化金属化合物又は有機金属化合物、
〈3〉分子中に、Y=C=Z結合(式中、Yは炭素原子、酸素原子、チッ素原子又はイオウ原子、Zは酸素原子、チッ素原子又はイオウ原子を示す)を含有するヘテロクムレン化合物、
〈4〉分子中に下記結合を含有するヘテロ3員環化合物
〈5〉ハロゲン化イソシアノ化合物、
〈6〉R8−(COOH)m 、R9(COX)m 、R10−(COO−R11)m 、R12−OCOO−R13、R14−(COOCO−R15)m 、又は下記式で示されるカルボン酸、酸ハロゲン化物、エステル化合物、炭酸エステル化合物又は酸無水物
〈7〉R17 l M″(OCOR18)4-l 、R19 lM″(OCO−R20−COOR21)4-l、又は下記式で示されるカルボン酸の金属塩
ここで、ニッケル系触媒としては、例えば、ニッケルケイソウ土のような1成分系、ラネーニッケル/四塩化チタンのような2成分系、ニッケル化合物/有機金属/三フッ化ホウ素エーテラートのような3成分系のもの等を挙げることができる。なお、ニッケル化合物としては、担体付還元ニッケル、ラネーニッケル、酸化ニッケル、カルボン酸ニッケル、有機ニッケル錯塩などが用いられる。また、有機金属としては、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、1,4−ジリチウムブタン等のアルキルリチウム、ジエチル亜鉛、ジブチル亜鉛等のジアルキル亜鉛等を挙げることができる。
また、第2のポリブタジエンの25℃における5重量%トルエン溶液の粘度ηが200mPa・s以上、より好ましくは210mPa・s以上、更に好ましくは230mPa・s以上、特に好ましくは250mPa・s以上で、400mPa・s以下、より好ましくは370mPa・s以下、更に好ましくは340mPa・s以下、特に好ましくは300mPa・s以下であることが好ましい。
なお、コアの直径は、30.0mm以上、好ましくは32.0mm以上であり、40.0mm以下、好ましくは39.0mm以下である。
また、コアの比重は、通常0.9以上、好ましくは1.0以上、更に好ましくは1.1以上、上限として1.4以下、好ましくは1.3以下、更に好ましくは1.2以下であることが推奨される。
中間層としては、熱可塑性樹脂にて形成することが好ましい。この場合、中間層の少なくとも1層が下記[I]又は[II]の材料であることが好ましい。
[I](a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを重量比で100:0〜25:75になるように配合したベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分100重量部に対して、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体
5〜80重量部と、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物 0.1〜10重量部
とを必須成分として配合してなる混合物。
[II](a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及びオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物、並びに
(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及びオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物
から選ばれる1種又は2種以上のベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる金属イオン源、
(f)2つ以上の反応性官能基を有する分子量2万以下の化合物
を必須成分とする混合物。
(f)2つ以上の反応性官能基を有する分子量2万以下の化合物
本発明で用いられる2つ以上の反応性官能基を有する分子量2万以下の化合物としては、1種又は2種以上の反応性官能基を1分子中に合計2個以上有する分子量2万以下、好ましくは5000以下のモノマー、オリゴマー、マクロモノマー等が用いられる。なお、上記反応性官能基の数の上限は、特に制限されないが、通常6個以下である。
上記モノマー、オリゴマー又はマクロモノマーとしては市販品を用いてもよく、三菱ガス化学社製のトリメチロールプロパンや、三菱化学社製ポリヒドロキシポリオレフィンオリゴマー(主鎖の炭素数が150〜200、末端に水酸基を有する。商品名ポリテールH)等を挙げることができる。
また、比重は、0.9〜1.2、より好ましくは0.92〜1.1、更に好ましくは0.93〜1.05が好ましい。
更に、デュロメーターD硬度は40以上、より好ましくは45以上、更に好ましくは50以上で、70以下、より好ましくは65以下、更に好ましくは60以下であることが好ましい。
この材料は、(f)成分の反応性官能基が他材料の官能基と反応し、良好な接着性を与えることができる。
特に、中間層を内外2層構成とする場合、内外のいずれかの層を上記熱可塑性ポリエステルを主材として形成し、他の層を上記[I]又は[II]の材料にて形成することが、ソフトな打感と高い反発性を両立させる点から好ましい。
なお、中間層が内外2層の場合、その外層の硬度は上記のようにデュロメーターD硬度が45〜70であることが好ましいが、その内層の硬度は、外層より高くても低くてもよいが、ソフトな打感を確保する点から内層が外層より軟らかいことが好ましい。
(A)熱可塑性ポリウレタン材料
熱可塑性ポリウレタン材料の構造は、高分子ポリオール(ポリメリックグリコール)からなるソフトセグメントと、ハードセグメントを構成する鎖延長剤及びジイソシアネートからなる。ここで、原料となる高分子ポリオールとしては、従来から熱可塑性ポリウレタン材料に関する技術において使用されるものはいずれも使用でき、特に制限されるものではないが、ポリエステル系とポリエーテル系があり、反発弾性率が高く、低温特性に優れた熱可塑性ポリウレタン材料を合成できる点で、ポリエーテル系の方がポリエステル系に比べて好ましい。ポリエーテルポリオールとしてはポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられるが、反発弾性率と低温特性の点でポリテトラメチレングリコールが特に好ましい。また、高分子ポリオールの平均分量は1000〜5000であることが好ましく、特に反発弾性の高い熱可塑性ポリウレタン材料を合成するためには2000〜4000であることが好ましい。
ここで、上記熱可塑性ポリウレタン材料(A)は、単独で使用するようにしてもよいが、反発性及び耐擦過傷性をより向上させる点から、
(A)熱可塑性ポリウレタン材料、
(B)1分子中に官能基として2つ以上のイソシアネート基を持つイソシアネート化合物(b−1)を、イソシアネートと実質的に反応しない熱可塑性樹脂(b−2)中に分散させた下記イソシアネート混合物
を主成分とする組成物(C)によりカバーを形成することが好ましい。
イソシアネート混合物(B)は、1分子中に官能基として2つ以上のイソシアネート基を持つイソシアネート化合物(b−1)を、イソシアネートと実質的に反応しない熱可塑性樹脂(b−2)中に分散させたものである。ここで、上記イソシアネート化合物(b−1)としては、従来の熱可塑性ポリウレタン材料に関する技術において使用されるものを好適に用いることができ、例えば4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネートや、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。但し、反応性、作業安全性の面から、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが最適である。
組成物(C)は、前述した熱可塑性ポリウレタン材料(A)及びイソシアネート混合物(B)を主成分とするものである。組成物(C)における熱可塑性ポリウレタン材料(A):イソシアネート混合物(B)の配合比は、重量比で100:1〜100:100、特に100:5〜100:50、中でも100:10〜100:30であることが好ましい。熱可塑性ポリウレタン材料(A)に対するイソシアネート混合物(B)の配合量が少なすぎると架橋効果が充分に発現せず、多すぎると未反応のイソシアネートが成形物に着色現象を起こさせるので好ましくない。
また、カバーの厚さは0.5mm以上、特に0.7mm以上で、2.5mm以下、特に2.3mm以下である。
なお、ゴルフボールの硬さは、980N(100kg)荷重時のボールの変形量が2.0〜4.0mm、特に2.2〜3.8mmであることが適当である。
表1に示す配合で155℃、17分の加硫を行って、表3に示す外径、硬度のコアを得た。
次いで、表2に示す配合で射出成形法により中間層(内)と中間層(外)を形成した。また、中間層(外)の上にカバーを射出成形により形成し、表3に示す中間層、カバーを形成し、表3に示すゴルフボールを得た。このゴルフボールの飛び性能、スピン性能、打感、耐擦過傷性を下記方法で評価した。結果を表3に示す。
コア及びボール硬度
980N(100kg)荷重負荷時の変形量(mm)を計測した。
中間層及びカバー硬度
JIS K6253に準拠して、デュロメーターD硬度を計測した。
飛び性能
打撃マシンにてドライバー(W#1,Tour Stage X500,ロフト9°、シャフトX,ブリヂストンスポーツ社製)にて、23℃、ヘッドスピード45m/s(HS45)で打撃したときの初速度、スピン量、キャリー飛距離、トータル飛距離を測定した。
アプローチスピン
打撃マシンにてサンドウェッジ(ブリヂストンスポーツ社製,ツアーステージ)で、23℃において、ヘッドスピード20m/sとして打撃したときのスピン量を測定した。
打感
各ボールについて、アマチュア上級者5名によるドライバー(W#1)及びパター打撃したときの打感を下記基準で評価し、最も多かった評価をボールに対する評価とした。
○:軟らかい
△:普通
×:硬い
耐擦過傷性
ボールを23℃に保温し、ピッチングウェッジをスイングロボットマシンに取り付け、ヘッドスピード33m/sにて打撃し、打撃傷を目視で判断した。次の評価基準で評価した。
○:傷がない、もしくは使用上、全く気にならない程度の傷。
×:表面が毛羽立つ、ディンプルが欠ける、などのひどい傷。
ポリブタジエンBR01:JSR社製、シス−1,4−結合含有量96%、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))44、分子量分布Mw/Mn4.2、触媒Ni、溶液の粘度150mPa・s
ポリブタジエンBR11:JSR社製、シス−1,4−結合含有量96%、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))44、分子量分布Mw/Mn4.1、触媒Ni、溶液の粘度270mPa・s
HCBN−13:JSR社製、シス−1,4−結合含有量96%、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))53、分子量分布Mw/Mn3.2、触媒Nd
パーヘキサ3M−40:日本油脂社製
パーヘキサ3M−40は40%希釈品であり、添加量は1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンの実質添加量で示した。
パークミルD:日本油脂社製、ジクミルパーオキサイド
ノクラックNS−6:大内新興化学工業製、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)
ハイミラン1605:三井・デュポンポリケミカル社製、エチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマーのNaイオン中和物
ダイナロン6100P:JSR社製、オレフィン結晶ブロックを有するブロックコポリマー
ハイトレル4047:東レ・デュポン社製のポリエステル系エラストマー
ハイトレル4067:東レ・デュポン社製のポリエステル系エラストマー
ハイトレル5557:東レ・デュポン社製のポリエステル系エラストマー
ハイミラン1706:三井・デュポンポリケミカル社製、エチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー(Znイオン中和物)
HSB1516:JSR社製、末端にアミノ基を有するブロックポリマー
サーリン8120:米国デュポン社製、アイオノマー樹脂
サーリン7930:米国デュポン社製、アイオノマー樹脂
サーリン6320:米国デュポン社製、アイオノマー樹脂
ニュクレル9−1:米国デュポン社製、三元酸共重合体
パンデックスT8260:DICバイエルポリマー(株)製、熱可塑性ポリウレタンエラストマー
パンデックスT8295:DICバイエルポリマー(株)製、熱可塑性ポリウレタンエラストマー
クロスネートEM30:大日精化工業(株)製
Claims (11)
- ソリッドコアと、2層の中間層と、カバーとを具備してなるフォーピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記コアが、シス−1,4−結合を60重量%以上含有する希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエンを60〜100重量%含むゴム基材と、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩と、有機硫黄化合物と、無機充填剤とを含有し、上記ゴム基材100重量部に対し0.1〜0.8重量部の有機過酸化物を用いたゴム組成物を加硫してなり、直径が30〜40mmで、980N(100kg)荷重負荷時のたわみ量が2.5〜6.0mmである加硫成形物により形成され、
上記2層の中間層が、それぞれ熱可塑性樹脂を主材として厚さ0.5〜2mmに形成され、中間層内層のデュロメーターD硬度が30〜56であり、かつ中間層外層のデュロメーターD硬度が50〜63であり、
上記カバーが、熱可塑性ポリウレタンを主材として厚さ0.5〜2.5mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が40〜60であると共に、上記中間層のカバーと接する最外層のデュロメーターD硬度より低硬度であり、
ボールに980N(100kg)の荷重を負荷した時のたわみ量が2.0〜4.0mmであることを特徴とするフォーピースソリッドゴルフボール。 - 中間層のカバーと接する外層のデュロメーターD硬度が45〜70である請求項1記載のゴルフボール。
- ゴム組成物のゴム基材を構成するポリブタジエンが、Nd系触媒を用いて合成され、引き続き末端変性剤を反応させて得られる変性ポリブタジエンゴムである請求項1又は2記載のゴルフボール。
- コアを形成するゴム組成物が、ゴム基材100重量部に対して、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩を10〜60重量部、有機硫黄化合物を0.1〜5重量部、無機充填剤を5〜80重量部、及び有機過酸化物を2種以上含む請求項1〜3のいずれか1項記載のゴルフボール。
- カバーが、下記成分(A)及び(B)を主成分とする組成物(C)により形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール。
(A)熱可塑性ポリウレタン材料
(B)1分子中に官能基として2つ以上のイソシアネート基を持つイソシアネート化合物(b−1)を、イソシアネートと実質的に反応しない熱可塑性樹脂(b−2)中に分散させたイソシアネート混合物 - ソリッドコアと、2層の中間層と、カバーとを具備してなるフォーピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記コアが、シス−1,4−結合を60重量%以上含有する希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエンを60〜100重量%含むゴム基材と、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩と、有機硫黄化合物と、無機充填剤とを含有し、上記ゴム基材100重量部に対し0.1〜0.8重量部の有機過酸化物を用いたゴム組成物を加硫してなり、直径が30〜40mmで、980N(100kg)荷重負荷時のたわみ量が2.5〜6.0mmである加硫成形物により形成され、
上記2層の中間層が、それぞれ熱可塑性樹脂を主材として厚さ0.5〜2mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が30〜70であり、中間層内層が熱可塑性ポリエステルを主材として形成され、かつ中間層外層が下記[I]又は[II]
[I](a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを重量比で100:0〜25:75になるように配合したベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分100重量部に対して、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体 5〜80重量部と、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物 0.1〜10重量部
とを必須成分として配合してなる混合物、
[II](a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及びオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物、並びに
(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及びオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物
から選ばれる1種又は2種以上のベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる金属イオン源、
(f)2つ以上の反応性官能基を有する分子量2万以下の化合物
を必須成分とする混合物
を主材として形成され、上記カバーが、熱可塑性ポリウレタンを主材として厚さ0.5〜2.5mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が40〜60であると共に、上記中間層のカバーと接する最外層のデュロメーターD硬度より低硬度であり、
ボールに980N(100kg)の荷重を負荷した時のたわみ量が2.0〜4.0mmであることを特徴とするフォーピースソリッドゴルフボール。 - ソリッドコアと、2層の中間層と、カバーとを具備してなるフォーピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記コアが、シス−1,4−結合を60重量%以上含有する希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエンを60〜100重量%含むゴム基材と、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩と、有機硫黄化合物と、無機充填剤とを含有し、上記ゴム基材100重量部に対し0.1〜0.8重量部の有機過酸化物を用いたゴム組成物を加硫してなり、直径が30〜40mmで、980N(100kg)荷重負荷時のたわみ量が2.5〜6.0mmである加硫成形物により形成され、
上記2層の中間層が、それぞれ熱可塑性樹脂を主材として厚さ0.5〜2mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が30〜70であり、中間層外層が熱可塑性ポリエステルを主材として形成され、かつ中間層内層が下記[I]又は[II]
[I](a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを重量比で100:0〜25:75になるように配合したベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分100重量部に対して、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体 5〜80重量部と、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物 0.1〜10重量部
とを必須成分として配合してなる混合物、
[II](a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及びオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物、並びに
(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及びオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物
から選ばれる1種又は2種以上のベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる金属イオン源、
(f)2つ以上の反応性官能基を有する分子量2万以下の化合物
を必須成分とする混合物
を主材として形成され、上記カバーが、熱可塑性ポリウレタンを主材として厚さ0.5〜2.5mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が40〜60であると共に、上記中間層のカバーと接する最外層のデュロメーターD硬度より低硬度であり、
ボールに980N(100kg)の荷重を負荷した時のたわみ量が2.0〜4.0mmであることを特徴とするフォーピースソリッドゴルフボール。 - ソリッドコアと、2層の中間層と、カバーとを具備してなるフォーピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記コアが、シス−1,4−結合を60重量%以上含有する希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエンを60〜100重量%含むゴム基材と、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩と、有機硫黄化合物と、無機充填剤とを含有し、上記ゴム基材100重量部に対し0.1〜0.8重量部の有機過酸化物を用いたゴム組成物を加硫してなり、直径が30〜40mmで、980N(100kg)荷重負荷時のたわみ量が2.5〜6.0mmである加硫成形物により形成され、
上記2層の中間層が、それぞれ熱可塑性樹脂を主材として厚さ0.5〜2mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が30〜70であり、中間層内層が下記[II]
[II](b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及びオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物
から選ばれる1種又は2種以上のベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる金属イオン源、
(f)2つ以上の反応性官能基を有する分子量2万以下の化合物
を必須成分とする混合物
を主材として形成されると共に、中間層外層が下記[I]
[I](a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを重量比で100:0〜25:75になるように配合したベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを
重量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分100重量部に対して、
(c)分子量が280〜1500の脂肪酸及び/又はその誘導体 5〜80重量部と、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物 0.1〜10重量部
とを必須成分として配合してなる混合物
を主材として形成され、かつ上記カバーが、熱可塑性ポリウレタンを主材として厚さ0.5〜2.5mmに形成され、そのデュロメーターD硬度が40〜60であると共に、上記中間層のカバーと接する最外層のデュロメーターD硬度より低硬度であり、
ボールに980N(100kg)の荷重を負荷した時のたわみ量が2.0〜4.0mmであることを特徴とするフォーピースソリッドゴルフボール。 - 上記ポリブタジエンのムーニー粘度(ML1+4(100℃))が52〜120である請求項1〜8のいずれか1項記載のフォーピースソリッドゴルフボール。
- 上記(e)成分の配合量がベース樹脂100重量部に対して3重量部以上配合される請求項1〜9のいずれか1項記載のフォーピースソリッドゴルフボール。
- 上記(e)成分は、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー及びポリアミド系エラストマーの群から選ばれる請求項1〜10のいずれか1項記載のフォーピースソリッドゴルフボール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008136654A JP4706875B2 (ja) | 2008-05-26 | 2008-05-26 | マルチピースソリッドゴルフボール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008136654A JP4706875B2 (ja) | 2008-05-26 | 2008-05-26 | マルチピースソリッドゴルフボール |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002349726A Division JP4171887B2 (ja) | 2002-12-02 | 2002-12-02 | マルチピースソリッドゴルフボール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008194532A true JP2008194532A (ja) | 2008-08-28 |
JP4706875B2 JP4706875B2 (ja) | 2011-06-22 |
Family
ID=39753983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008136654A Expired - Fee Related JP4706875B2 (ja) | 2008-05-26 | 2008-05-26 | マルチピースソリッドゴルフボール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4706875B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010142644A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール用材料及びその製造方法 |
JP2011167499A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール用材料及びその製造方法 |
JP2013248296A (ja) * | 2012-06-01 | 2013-12-12 | Dunlop Sports Co Ltd | ゴルフボール |
JP2013248004A (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-12 | Dunlop Sports Co Ltd | ゴルフボール |
CN103446719A (zh) * | 2012-06-01 | 2013-12-18 | 邓禄普体育用品株式会社 | 高尔夫球 |
US10286258B2 (en) | 2012-05-30 | 2019-05-14 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf ball |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6171070A (ja) * | 1984-09-04 | 1986-04-11 | アクシユネツト カンパニー | ゴルフボール製品 |
JPH07268132A (ja) * | 1994-03-28 | 1995-10-17 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ソリッドゴルフボール |
JPH10328328A (ja) * | 1997-05-29 | 1998-12-15 | Bridgestone Sports Co Ltd | マルチピースソリッドゴルフボール |
JP2001149507A (ja) * | 1999-11-29 | 2001-06-05 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール |
JP2001218872A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-14 | Bridgestone Sports Co Ltd | マルチピースゴルフボール |
JP2001218873A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-14 | Bridgestone Sports Co Ltd | マルチピースゴルフボール |
JP2002085589A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-03-26 | Bridgestone Sports Co Ltd | マルチピースソリッドゴルフボール |
JP2002219195A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-08-06 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール用材料及びゴルフボール |
JP2002336386A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-26 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボールの製造方法 |
-
2008
- 2008-05-26 JP JP2008136654A patent/JP4706875B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6171070A (ja) * | 1984-09-04 | 1986-04-11 | アクシユネツト カンパニー | ゴルフボール製品 |
JPH07268132A (ja) * | 1994-03-28 | 1995-10-17 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ソリッドゴルフボール |
JPH10328328A (ja) * | 1997-05-29 | 1998-12-15 | Bridgestone Sports Co Ltd | マルチピースソリッドゴルフボール |
JP2001149507A (ja) * | 1999-11-29 | 2001-06-05 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール |
JP2001218872A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-14 | Bridgestone Sports Co Ltd | マルチピースゴルフボール |
JP2001218873A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-14 | Bridgestone Sports Co Ltd | マルチピースゴルフボール |
JP2002085589A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-03-26 | Bridgestone Sports Co Ltd | マルチピースソリッドゴルフボール |
JP2002219195A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-08-06 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール用材料及びゴルフボール |
JP2002336386A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-26 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボールの製造方法 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010142644A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール用材料及びその製造方法 |
JP2011167499A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール用材料及びその製造方法 |
JP2013248004A (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-12 | Dunlop Sports Co Ltd | ゴルフボール |
US10286258B2 (en) | 2012-05-30 | 2019-05-14 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf ball |
JP2013248296A (ja) * | 2012-06-01 | 2013-12-12 | Dunlop Sports Co Ltd | ゴルフボール |
CN103446719A (zh) * | 2012-06-01 | 2013-12-18 | 邓禄普体育用品株式会社 | 高尔夫球 |
US10195489B2 (en) | 2012-06-01 | 2019-02-05 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf ball |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4706875B2 (ja) | 2011-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4171887B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP5365018B2 (ja) | ソリッドゴルフボール | |
US7390852B2 (en) | Multi-piece solid golf ball | |
JP5365021B2 (ja) | ソリッドゴルフボール | |
JP2005218859A (ja) | ゴルフボール | |
JP2005218858A (ja) | ゴルフボール | |
US6786839B2 (en) | Multi-piece solid golf ball | |
JP2007152090A (ja) | ソリッドゴルフボール | |
JP2008194473A (ja) | ソリッドゴルフボール | |
JP2007319667A (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP2008068077A (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP2007330789A (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP4158023B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP2008149131A (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP2004180793A (ja) | ツーピースソリッドゴルフボール | |
JP5057044B2 (ja) | ゴルフボール | |
JP4706875B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP4062434B2 (ja) | ツーピースソリッドゴルフボール | |
JP4054982B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP4158022B2 (ja) | ツーピースソリッドゴルフボール | |
JP5057045B2 (ja) | ゴルフボール | |
JP4973874B2 (ja) | ツーピースソリッドゴルフボール | |
JP4706874B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP5051403B2 (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール | |
JP2010279803A (ja) | マルチピースソリッドゴルフボール |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080526 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100922 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110216 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110301 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4706875 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |