JP2008194405A - パチンコ玉式スロット機の賞球送給機構 - Google Patents

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茂穂 金田
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Abstract

【課題】 パチンコ玉ガイド通路を実現するために静電気の発生を抑制し得る金属製のスパイラルチューブを使用しつつも、その上端部において、これを最適な曲率をもってパチンコ玉放出機の出口に接続することにより、玉詰まりの発生を防止して、パチンコ玉放出機の機能を有効に発揮させること。
【解決手段】 支持板(c)上にスペーサリング(19)を双方の円孔を整合させつつ重ねた状態で、スペーサリング(19)側からスパイラルチューブ(b)を挿入して、そのラッパ状拡開部をスペーサリング(19)の漏斗状内周面に当接させて抜け止めすると共に、さらに、その上からガイドブロック(20)を双方の穴を軸心整合させて重ね、3者をねじ止め固定することにより、パチンコ玉放出機から放出されるパチンコ玉dを、ガイドブロック(19)内の玉ガイド通路に案内させつつ、スパイラルチューブ(b)の拡開部を経由して、スパイラルチューブ(b)内に送り込む。
【選択図】 図6

Description

この発明は、遊技媒体としてパチンコ玉を使用するパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構に係り、特に、パチンコ玉送給通路として、金属製線材をスパイラル状に巻回してなるスパイラルチューブを使用するようにしたパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構に関する。
昨今、関連法規の改正により、遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシン(以下、『スロット機』という)が出現するに至っている。なお、この種のスロット機は、業界では別名、回胴式遊技機などとも称される。
この種のパチンコ玉式スロット機は、遊技媒体としてメダルを使用する従前のスロット機と同等の換金率を要求されるために、1回の入賞当たり、1BETの場合には15個、2BETの場合には30個、MAXBETの場合には75個といった大量のパチンコ玉を賞球として放出せねばならない。
従来、パチンコ玉放出機としては、1回当たりの賞球(例えば、15個)を直線状樋に貯留しておいて、これを入賞と共に傾けて貯留されたパチンコ玉を一挙に自然落下させて放出するものが知られている。しかしながら、このような従前のパチンコ玉放出機にあっては、最大75個ものパチンコ玉を一挙に放出するためには、同様な直線状樋を複数列配置するなどが必要となり、装置が大がかりで大なるスペースを占有するという問題がある。
殊に、この種のパチンコ玉式スロット機の場合、遊技台の中央部には3列のリールを収めたかなり大がかりなリールユニットが存在するため、パチンコ玉送給機構が置かれるスペースはかなり制限を受け、上述のような複数列の直線状樋を有するパチンコ玉放出機の採用は困難を極める。
そこで、本出願人は、先に遊技台の頂部に設置されて、島側から供給されるパチンコ玉を一時的に貯留するホッパと、このホッパ内に貯留されるパチンコ玉をホッパ底部より強制的に取り込んで整列させた後、スプリングの弾発力を利用して1個ずつ連続的に弾き出す機能を備えたパチンコ玉放出機と、このパチンコ玉放出機から連続的に弾き出される賞球を上皿又は下皿へと導く玉ガイド通路とを有するパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構を提案している(特許文献1参照)。
このような高速打ち出し式のパチンコ玉放出機を利用すれば、従前の複数列の直線状樋を利用するものに比べ、装置全体をコンパクトに構成することができ、これにより狭小な遊技台内の空間にも他の装置に邪魔となることなく収容することが可能となる。
ところで、この種のパチンコ玉放出機から高速に打ち出されるパチンコ玉を、遊技台の下部に設けられた上皿又は下皿へとスムーズに送給することは必ずしも容易なことではない。まず、水平方向に高速で打ち出されるパチンコ玉を垂直下向きへと方向を変えて案内するためには、その間に最適な曲線状軌跡を描かせねばならない。そのためには、あらかじめそのような最適軌跡に沿う玉ガイド通路の設けられたプラスチック一体成型品を採用することが考えられる。
しかし、1回の入賞当たり75個ものパチンコ玉が放出されることを考慮すると、玉ガイド通路をプラスチックで形成した場合、パチンコ玉との摩擦により、玉ガイド通路側には多量の静電気が発生して、制御装置に内蔵されるCPUなどのLSI部品を破損させる虞れが生ずる。これを避けるためには、静電気をアースへ逃すために、複雑な設計上の配慮が必要となる。また、このようにプラスチック一体成型品を用いた場合、そもそも遊技台それ自体はさほど精度を要するものではないため、現場における組み付けにおいて、誤差を生じ、かえって使い勝手が悪いという問題もある。
このような観点から、パチンコ玉放出機と遊技台下部の上皿又は下皿を繋ぐ玉ガイド通路としては、金属製線材をスパイラル状に巻回してなるスパイラルチューブを使用することが提案されている。このような金属製のスパイラルチューブを使用すれば、静電気対策を軽減することができる。
このようなスパイラルチューブを採用した従来の賞球送給機構の側断面図が図7に示されている。なお、図7において、aはパチンコ玉放出機、bはスパイラルチューブ、cはチューブ支持板、dはパチンコ玉、eは円孔、fはホースバンド、gは遊技台の一部、hは支持金具、iは遊技台の背面板である。
図7から明らかなように、チューブ支持板cは、パチンコ玉放出機aのパチンコ玉放出口の前面側にあって、パチンコ玉dの放出方向へ角度θだけ傾倒姿勢で支持され、かつスパイラルチューブbの直管部の径D1よりもやや大径な径D2を有する円孔eが開けられている。
チューブ支持板cとスパイラルチューブbとの支持構造は、チューブ支持板cに明けられた円孔e内にスパイラルチューブbを挿入した状態において、チューブ支持板cから上部へ突出するスパイラルチューブの首回り部分を、ホースバンドfで締め付け、ホースバンドfとチューブ支持板cとの接触ないし抜け止め作用によって、チューブ支持板cに対するスパイラルチューブbの方向ないし角度を規定するものである。
先に繰り返し述べたように、パチンコ玉放出機aのパチンコ玉放出口より水平方向へと打ち出されるパチンコ玉dを背面板iとの狭小な隙間を通して垂直下向きへと案内するためには、最適な受け入れ角度と垂直下向きへ至る途中の最適な曲線状軌跡を描かせることが重要である。
特開2006−116029号公報
しかしながら、以上説明した従来のスパイラルチューブを使用した賞球送給機構にあっては、スパイラルチューブbの上部近傍を、チューブ支持板cを介して一点で支持することによって、上流端から下流端へ至る軌跡を描かせるものであるから、その構造に起因して様々な問題点が指摘されている。
すなわち、まず、スパイラルチューブb上の支持点は、上端部である拡開部jではなくてそれよりもやや下方へずれた位置を支持するものであるから、図中やや誇張して示されるように、スパイラルチューブbの上端部はパチンコ玉の衝突を受けて振動を起こし、これが原因で反発するパチンコ玉同士が衝突して、玉詰まりを発生しやすい。
次に、仮に、スパイラルチューブbの上流端が静止状態にあったとしても、スパイラルチューブbの上流端を水平方向へ折り曲げて、パチンコ玉放出機aからのパチンコ玉を受け入れやすくしようとすると、その後水平方向から垂直方向へと角度変更するために曲率が小さくなり過ぎて、この屈曲部においてやはり玉詰まりが生じやすくなる。
殊に、この種のパチンコ玉ガイド通路は、パチンコ玉放出機aと遊技台の背面板iとの間の狭小な空間に収容せねばならないことから、水平方向から垂直方向へ向かう屈曲部において十分な大きさの曲率を確保することがそもそも難しい。
このような原因で、図7に示される従来のパチンコ玉賞球送給機構にあっては、玉詰まりが生じやすく、せっかくの高速打ち出し機能を有効に発揮させることができないという問題点がある。
この発明は、従来のスパイラルチューブを用いたパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構における問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、パチンコ玉ガイド通路を実現するために静電気の発生を抑制し得る金属製のスパイラルチューブを使用しつつも、その上端部において、これを最適な曲率をもってパチンコ玉放出機の出口に接続することにより、玉詰まりの発生を防止して、パチンコ玉放出機の機能を有効に発揮させることにある。
上述の技術的な課題は、以下の構成を有する賞球送給機構の採用により解決することができる。すなわち、このパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構は、遊技台の頂部に設置されて、島側から供給されるパチンコ玉を一時的に貯留するホッパと、ホッパ内に貯留されるパチンコ玉をホッパ底部より強制的に取り込んで整列させたのち、スプリングの弾発力を利用して1個ずつ連続的に弾き出す機能を備えたパチンコ玉放出機と、上流端にはラッパ状に拡開された拡開部が設けられ、かつ下流端は遊技台の下部の上皿又は下皿へと連通するように仕組まれた金属製のスパイラルチューブとを有し、それにより、パチンコ玉放出器から高速且つ連続的に弾き出される賞球を上皿又は下皿へとスパイラルチューブを介して送給するようにしたものを前提としている。
そして、この賞球送給機構は、後述するように、支持板と、スペーサリングと、ガイドブロックとを基本的な要素として構成される。
ここで、『支持板』は、前記パチンコ玉放出機のパチンコ玉放出口の前面側にあって、パチンコ玉の放出方向へ所定角度だけ傾倒姿勢で支持され、かつスパイラルチューブの直管部径よりもやや大径な円孔が開けられている。
また、『スペーサリング』は、前記支持板のパチンコ玉放出機側の面に重ねて設けられ、かつスパイラルチューブのラッパ状拡開部の外周面に対応する漏斗状内周面を有する円孔が形成され、また所定厚さを有する。
さらに、『ガイドブロック』は、前記スペーサリングと前記パチンコ玉放出機との間に介在され、前記パチンコ玉放出口と正対する第1の端面と前記スペーサリングと正対する第2の端面とを有し、第1の端面にはパチンコ玉入口が第2の端面にはパチンコ玉出口が開口すると共に、それらの間にはパチンコ玉径よりも十分に大径な玉ガイド通路が設けられている。
そして、以上の構成により、前記支持板上にスペーサリングを双方の円孔を整合させつつ重ねた状態で、スペーサリング側からスパイラルチューブを挿入して、そのラッパ状拡開部をスペーサリングの漏斗状内周面に当接させて抜け止めすると共に、さらに、その上からガイドブロックを双方の穴を軸心整合させて重ね、3者をねじ止め固定することにより、パチンコ玉放出機から放出されるパチンコ玉を、ガイドブロック内の玉ガイド通路に案内させつつ、スパイラルチューブの拡開部を経由して、スパイラルチューブ内に送り込むようになされている。
このような構成からなる賞球送給機構によれば、スパイラルチューブの上端に位置する拡開部は、スペーサリングを介して一定の角度姿勢で、しっかりと固定されるため、少なくとも、スパイラルチューブ上端部の振動は抑制され、しかもスパイラルチューブ上端部から下方へ向かう玉通路の角度ないし曲率はほぼ理想的な値に規定される。
一方、支持板により支えられたスパイラルチューブ上端部と玉放出機の玉出口との間にはある程度の距離が確保されているため、スパイラルチューブ上端部の傾斜角度はさほどきつくなることがなく、少なくとも、スパイラルチューブ上端部から下へ向かう流路の軌跡は、パチンコ玉を流すのに無理のないなだらかな状態に維持される。
加えて、スパイラルチューブ上端部の拡開部とパチンコ玉放出機の出口との間には、ガイドブロックが介在されると共に、このガイドブロック内には第1の端面から第2の端面へと向かう玉ガイド通路が確保されているため、パチンコ玉放出機の出口穴からスパイラルチューブの拡開部へ至る経路は、この玉ガイド通路によって規定され、しかも、このガイドブロックは支持板に対してしっかりとねじ止めされ固定されるため、パチンコ玉放出機から高速で放出されるパチンコ玉を受けても、これをしっかりと受け止めて、スパイラルチューブ上端の拡開部へと受け流すから、パチンコ玉放出機出口直後において、パチンコ玉を詰まらせたりすることもない。
その結果、本発明の賞球送給機構によれば、パチンコ玉放出機の出口直後からスパイラルチューブのラッパ状拡開部へ至る間の流れは、ガイドブロック内の玉ガイド通路によってしっかりと受け持たれ、その先のラッパ状拡開部から遊技台下部へ至る経路については、無理のない曲率で曲げられたスパイラルチューブで受け持たれ、その結果、パチンコ玉放出機から連続的に高速で打ち出される一連のパチンコ玉は、ガイドブロック、スペーサリング、スパイラルチューブをスムーズに経由して、遊技台下部の上皿又は下皿へと放出される。これにより、パチンコ玉式スロット機の賞球動作を円滑に実現することができる。
このとき、前記ガイドブロックに設けられた玉ガイド通路の内径は、前記スペーサブロックの漏斗状内周面を有する円孔の拡開側内径よりも小径としてもよい。このような構成を採用すれば、スペーサブロックの円孔内に挿入されたチューブの拡開部は、ガイドブロックの第2の端面により抜け止めされるため、スパイラルチューブの上端部を、より一層確実に固定することができる。
また、前記ガイドブロック及び前記スペーサリングの材質としては、プラスチックを採用することができる。このような構成によれば、それらブロックやリングをアルミ等の軽量金属で構成する場合に比べ、樹脂の有する弾性により、パチンコ玉の反発力を軽減し、玉詰まりの原因となる不用意なパチンコ玉の反発をより一層抑制することができる。
なお、支持板自体の具体的な実現手段としては、遊技台に取りつけられた支持金具の一部を支持板として利用すれば良いであろう。このような構造を採用すれば、支持金具の形状を適宜に設計することにより、玉放出機の前面側に支持板を容易に配置することができる。
本発明のパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構によれば、静電気の誘発の虞れのない金属製スパイラルチューブを使用しつつも、パチンコ玉放出機から高速で連続的に放出されるパチンコ玉をスムーズに案内しつつ、これを上皿又は下皿へと確実に放出させることができ、この種のパチンコ玉式スロット機の実用化に寄与するものである。
以下に、この発明に係るパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構の好適な一実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明が適用されたパチンコ玉式スロット機の一実施例を示す正面図が図1に示されている。同図に示されるように、このパチンコ玉式スロット機は、縦長長方形状の基体1を有する。この基体1の上部ほぼ中央には、左側、真ん中、右側の各リール4a,4b,4cを備えたリールユニット4、が配置されている。また、基体1の下部には、このゲームを楽しむための各種の操作ボタンが設けられている。これらの操作ボタンとしては、賭け率を設定するための1BETボタン5a、2BETボタン5b、MAXBETボタン5c、リールの回転をスタートさせるためのスタートボタン7、左側、真ん中、右側の各リール4a,4b,4cの回転をストップさせるための左側ストップボタン6a、真ん中ストップボタン6b、右側ストップボタン6c、等を挙げることができる。
同パチンコ式スロット機の裏面図が図2に示されている。同図に示されるように、先ほど説明したリールユニット4は、基体裏面の上部のかなりの部分を占める。そのため、一般のパチンコ台等とは異なり、玉の供給機構や排出機構などに当てられるスペースは限られている。
また、一般のパチンコ台の場合、パチンコの島から供給されたパチンコ玉は、その底部が左下がりとなったホッパで受けられた後、基体の裏面において左側から取り出され、その後複数の樋を経て、玉の放出機構などが配された裏面右側部分へと送られ、以後パチンコ台へと供給される。
これに対して、本発明のスロット機の場合、その裏面の頂部には、右下がりの底部を有するホッパ8が設けられる。すなわち、このホッパ8は、遊技台の頂部に設置されて、島側から供給されるパチンコ玉を一時的に貯留する。
このホッパ8内の右端、すなわち下流端部には、ホッパ8内に貯留されるパチンコ玉をホッパ底部より強制的に取り込んで整列させた後、スプリングの弾発力を利用して1個ずつ連続的に弾き出す機能を備えたパチンコ玉放出機10が設けられる。
図示のパチンコ玉放出機10の場合、パチンコ玉の放出口は図2において紙面の裏側に向けられており、そのため放出されたパチンコ玉は、パチンコ玉放出機と裏面板との狭小なスペースを通って基体の下部へと案内されねばならない。
なお、このパチンコ玉放出機10の詳細については、先に特開2006−116030号公報に詳細に開示されているため、その理解のためには、同公報を参照されたい。すなわち、簡単に説明すれば、図3及び図4に示されるように、モータ9の回転は大径ギア12a及び小径ギア12bを介してサブディスク13へと伝達され、これにより椀状部14aを有するディスク14及びその下に位置するサブディスク13が同時に回転する。
ディスク14は先に説明したホッパ8の下流端部の真下に位置しており、そのため、ホッパ8の底部から落下するパチンコ玉は椀状部14aを放射状に転がりながらパチンコ玉収容穴14bを通ってサブディスク13上に落とし込まれる。サブディスク13が回転すると、各パチンコ玉収容穴14bにはまり込んだパチンコ玉Pは、1個ずつ徐々に降下しながら、サブディスク上のピン15とピン15との間に挟まれるようにして、円周方向に順送りされ、最終的に、送りピン15と圧縮ばね16で付勢されたカウントローラ17aとの間を抜けて、外部へと弾き飛ばされる。
このように、以上説明したパチンコ玉放出機によれば、ホッパ8内に貯留されるパチンコ玉Pをホッパ底部より強制的に取り込んで整列させた後、スプリング16の弾発力を利用して1個ずつ連続的に弾き出す機能が備えられている。これにより、モータ9を適宜回転させつつ、アクチュエータ17とセンサ18(フォトインタラプタ)とでパチンコ玉放出個数をカウントすることにより、入賞と賭け率とで定まる個数(15個、30個、75個)のパチンコ玉を、高速に弾き出すように構成されている。
次に、本発明の要部であるところの賞球送給機構について、図5及び図6を参照しながら説明する。なお、図5は図2におけるV矢視図、図6は本発明に係るパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構の断面図である。
それらの図から明らかなように、この賞球送給機構は、スパイラルチューブbと、支持板cと、スペーサリング19と、ガイドブロック20とを有する。
スパイラルチューブbは、金属製線材をスパイラル状に巻回してなる可撓性のチューブであって、その上流端(上端部)には、ラッパ状に拡開された拡開部jが設けられている。また、このスパイラルチューブbの下流端は、遊技台下部の上皿2又は下皿3へと連通するように仕組まれている。なお、図2では、これらのスパイラルチューブbの経路は、紙面の裏面側に隠されているため、図ではその一部分11だけが僅かに示されている。
図5に示されるように、玉放出機10の裏面側には、遊技台の裏面板iが間近に迫っているため、玉放出機10から裏面板i側へ水平方向へと弾き出されるパチンコ玉は、狭小なスペースを通って、下向きへと流されねばならない。ここに、玉送給機構の配置の困難性の一因がある。
図6に戻って、支持板cは、パチンコ玉放出機10のパチンコ玉放出口の前面側にあって、パチンコ玉の放出方向へ角度θだけ傾倒姿勢で支持され、かつスパイラルチューブbの直管部の径D1よりもやや大径な径D2の円孔eが開けられている。この例では、支持板cは、遊技台に取り付けられた支持金具hの一部として構成されている。
スペーサリング19は、支持板cのパチンコ玉放出機側の面に重ねて設けられる。このスペーサリング19は所定の厚さを有すると共に、スパイラルチューブbのラッパ状拡開部jの外周面に対応する漏斗状内周面kを有する円孔lが形成されている。そのため、後述するように、スパイラルチューブbのラッパ状拡開部jがこの漏斗状内周面kに当接することで、スパイラルチューブbの上端部は所定の姿勢をもって、支持板cにしっかりと固定される。
一方、ガイドブロック20は、スペーサリング19とパチンコ玉放出機10との間に介在される。このガイドブロック20には、パチンコ玉放出口と正対する第1の端面20aとスペーサリング19と正対する第2の端面20bとが設けられる。そして、第1の端面20aにはパチンコ玉入口20cがまた第2の端面20bにはパチンコ玉出口が開口すると共に、それらの間には、パチンコ玉径よりも十分に大径な径D3を有する玉ガイド通路径20eが設けられる。
そして、それら3者の結合関係は、支持板c上にスペーサリング19を双方の円孔を整合させつつ重ねた状態で、スペーサリング19側からスパイラルチューブbを挿入して、そのラッパ状拡開部jをスペーサリング19の漏斗状内周面kに当接させて抜け止めすると共に、さらに、その上からガイドブロック20を双方の穴を軸心整合させて重ね、3者をねじ止め固定することによりなされている。
このような構成によれば、パチンコ玉放出機10から放出されるパチンコ玉dは、ガイドブロック20内の玉ガイド通路20dに案内されつつ、スパイラルチューブbの拡開部jを経由して、スパイラルチューブb内に送り込まれる。
このとき、図6から明らかなように、ガイドブロック20内の玉ガイド通路20dの傾斜角度は、玉放出機10から受け取るパチンコ玉dを下方へ流すに最適な値に維持されると共に、それ自身はスペーサリング19を介して支持板cにしっかりとねじ止めされているため、高速で衝突するパチンコ玉dの衝撃をしっかりと受け止めて、しかもプラスチックの弾性によりその衝撃を緩衝しつつ、パチンコ玉dをスパイラルチューブbの拡開部jへと案内する作用を発揮する。
一方、スパイラルチューブbについては、先端部へ至る途中ではなくて、先端部そのものをスペーサリング19内の漏斗状内周面kを介して支持板cに固定されるものであるから、スパイラルチューブb入口部の姿勢についても所期の方向へとしっかりと向けられており、その結果、余分な振動などを生ずることなく、ガイドブロック20側から到来するパチンコ玉dを拡開部jの内周面で受けつつ、これを垂直下向きへと最適なカーブを描きながら、送り出すことができるのである。
その結果、本発明の賞球送給機構によれば、スパイラルチューブbの上端部が振動してパチンコ玉d詰まらせることもなくなり、パチンコ玉放出機から高速で連続的に到来するパチンコ玉dを、スパイラルチューブbを介して下方へと円滑に案内することができ、これによりパチンコ玉式スロット機の円滑な動作が可能となるのである。
本発明のパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構によれば、パチンコ玉放出機としてコンパクトに構成することが可能な強制放出式の構造のものを採用すると共に、静電気の発生の虞れのないスパイラルチューブbを利用しつつも、玉流路の軌跡を最適に設計することで、この種のパチンコ玉式スロット機の実用化に寄与するものである。
本発明が適用されたパチンコ玉式スロット機の正面図である。 同パチンコ玉式スロット機の背面図である。 パチンコ玉放出機の一例を示す上部ホッパを取り外した状態の外観図である。 同パチンコ玉放出機の上部を取り外して内部を示す上面図である。 図2におけるV平面矢視図である。 本発明の要部である賞球送給機構の断面図である。 従来の賞球送給機構を示す断面図である。
符号の説明
1 基体
2 上皿
3 下皿
4 リールユニット
4a、4b、4c
5a 1BETボタン
5b 2BETボタン
5c MAXボタン
6a、6b、6c
7 スタートボタン
8 ホッパ
9 モータ
10 パチンコ玉放出機
11 スパイラルチューブ
12a 大径ギア
12b 小径ギア
13 サブディスク
14 ディスク
14a 椀状部
15 送り出しピン
16 コイルバネ
17 アクチュエータ
17a カウントローラ
17b 軸受け
18 センサ
19 スペーサリング
20 ガイドブロック

Claims (4)

  1. 遊技台の頂部に設置されて、島側から供給されるパチンコ玉を一時的に貯留するホッパと、
    ホッパ内に貯留されるパチンコ玉をホッパ底部より強制的に取り込んで整列させたのち、スプリングの弾発力を利用して1個ずつ連続的に弾き出す機能を備えたパチンコ玉放出器と、
    上流端にはラッパ状に拡開された拡開部が設けられ、かつ下流端は遊技台下部の上皿又は下皿へと連通するように仕組まれた金属製のスパイラルチューブとを有し、
    それにより、パチンコ玉放出器から高速且つ連続的に弾き出される賞球を上皿又は下皿へとスパイラルチューブを介して送給するようにしたパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構であって、
    前記パチンコ玉放出器のパチンコ玉放出口の前面側にあって、パチンコ玉の放出方向へ所定角度だけ傾倒姿勢で支持され、かつスパイラルチューブの直管部径よりもやや大径な円孔が明けられた支持板と、
    前記支持板のパチンコ玉放出器側の面に重ねて設けられ、かつスパイラルチューブのラッパ状拡開部の外周面に対応する漏斗状内周面を有する円孔が形成された所定厚さのスペーサリングと、
    前記スペーサリングと前記パチンコ玉放出器との間に介在され、前記パチンコ玉放出口と正対する第1の端面と前記スペーサリングと正対する第2の端面とを有し、第1の端面にはパチンコ玉入口が第2の端面にはパチンコ玉出口が開口すると共に、それらの間にはパチンコ玉径よりも十分に大径な玉ガイド通路が設けられたガイドブロックと、を有し、
    それにより、前記支持板上にスペーサリングを双方の円孔を整合させつつ重ねた状態で、スペーサリング側からスパイラルチューブを挿入して、そのラッパ状拡開部をスペーサリングの漏斗状内周面に当接させて抜け止めすると共に、さらに、その上からガイドブロックを双方の孔を軸心整合させて重ね、三者をネジ止め固定することにより、パチンコ玉放出器から放出されるパチンコ玉を、ガイドブロック内の玉ガイド通路に案内させつつ、スパイラルチューブの拡開部を経由して、スパイラルチューブ内に送り込むことを特徴とするパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構。
  2. 前記ガイドブロックに設けられた玉ガイド通路の内径は、前記スペーサブロックの漏斗状内周面を有する円孔の拡開側内径よりも小径とされており、それによりスペーサブロックの円孔内に挿入されたチューブの拡開部は、ガイドブロックの第2の端面により抜け止めされる、ことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構。
  3. 前記ガイドブロック及び前記スペーサリングの材質はプラスチックである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構。
  4. 前記支持板は、遊技台に取り付けられた支持金具の一部である、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパチンコ玉式スロット機の賞球送給機構。
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