JP2008190737A - ヒートポンプ式給湯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒートポンプ式給湯器において圧縮機14に液相冷媒が生じ始めることを正確に判定する。
【解決手段】制御装置20が圧縮機14内の温度が冷媒飽和温度よりも低いか否かを判定することにより、圧縮機14に液相冷媒が生じ始めることを正確に判定することができる。これに伴い、制御装置20は、圧縮機14に液相冷媒が生じ始めることを判定すると(S330)、圧縮機14への液相冷媒の寝込み防止の制御として、圧縮機14を稼働して圧縮機14自体の温度が上昇するので、圧縮機14の液圧縮を未然に避けることができる。
【選択図】図4
【解決手段】制御装置20が圧縮機14内の温度が冷媒飽和温度よりも低いか否かを判定することにより、圧縮機14に液相冷媒が生じ始めることを正確に判定することができる。これに伴い、制御装置20は、圧縮機14に液相冷媒が生じ始めることを判定すると(S330)、圧縮機14への液相冷媒の寝込み防止の制御として、圧縮機14を稼働して圧縮機14自体の温度が上昇するので、圧縮機14の液圧縮を未然に避けることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、冷凍サイクル装置により貯湯タンクに蓄えられる給湯水を加熱するヒートポンプ式給湯器に関する。
従来、この種の給湯器において、圧縮機に電気ヒータを備え、電子制御装置が圧縮機の停止時間を計測し、圧縮機の停止時間が一定時間以上であると判定したときに圧縮機内の液相冷媒が溜まっていると判定するものがある(例えば、特許文献1参照)。
このものにおいては、電子制御装置が圧縮機内に液相冷媒が生じていると判定すると、電気ヒータに通電し、この電気ヒータの発熱により、圧縮機内の液相冷媒をガス化する。
特開平8−261571号公報
上述の給湯器において、電子制御装置が圧縮機の停止時間だけを用いて圧縮機内の液相冷媒が溜まっているか否かを判定するため、外気温などの環境条件によっては、圧縮機内の液相冷媒の発生の開始を正確に判定することができないことがある。
本発明は、上記点に鑑み、圧縮機内の液相冷媒の発生の開始を良好に判定できるようにしたヒートポンプ式給湯器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、圧縮機(14)と、貯湯タンク(10)に蓄えられる給湯水を圧縮機の吐出冷媒により加熱する水冷媒熱交換器(15)と、水冷媒熱交換器を通過した高圧冷媒を減圧する減圧装置(16)と、減圧装置を通過した低圧冷媒を蒸発させる蒸発器(17)と、貯湯タンク(10)内の給湯水を水冷媒熱交換器(15)に循環させる水ポンプ(13)と、を備えるヒートポンプ式給湯器において、圧縮機の内部温度を検出する温度検出手段(21)と、圧縮機の停止時に温度検出手段の検出温度が冷媒飽和温度よりも低いか否かを判定することにより、圧縮機の内部に液相冷媒の発生が開始したか否かを判定する液発生判定手段(S330)と、を備えることを第1の特徴とする。
これによると、圧縮機の内部の液相冷媒温度と冷媒飽和温度とを比較しているので、圧縮機の内部に液相冷媒の発生が開始したか否かを良好に判定することができる。
また、本発明は、圧縮機の内部に液相冷媒の発生が開始したと液発生判定手段が判定したときに、圧縮機を制御して圧縮機の内部を加熱する加熱運転を実施する加熱制御手段(S450)を備えることを第2の特徴とする。
これによると、圧縮機の液圧縮を避けることが可能になる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態によるヒートポンプ式給湯器の全体構成図である。本実施形態による給湯器は、給湯水を貯留する貯湯タンク10、給湯水を加熱するためのヒートポンプサイクル11、および貯湯タンク10内の給湯水を循環できる水循環通路12を備えている。この水循環通路12には給湯水を循環させる電動水ポンプ13が設けられている。
図1は第1実施形態によるヒートポンプ式給湯器の全体構成図である。本実施形態による給湯器は、給湯水を貯留する貯湯タンク10、給湯水を加熱するためのヒートポンプサイクル11、および貯湯タンク10内の給湯水を循環できる水循環通路12を備えている。この水循環通路12には給湯水を循環させる電動水ポンプ13が設けられている。
そして、ヒートポンプサイクル11は、圧縮機14、水冷媒熱交換器15、膨張弁16、蒸発器17、およびアキュムレータ18を順次配管接続した閉回路にて構成される。本実施形態では、冷媒として、高圧圧力が臨界圧力以上(超臨界状態)となるCO2 を使用している。
圧縮機14は、内蔵する電動モータ14aによって駆動される電動圧縮機であり、その吸入冷媒を臨界圧力以上まで圧縮して吐出する。水冷媒熱交換器15は圧縮機14の吐出冷媒(高温高圧冷媒)と水循環通路12の給湯水との間で熱交換を行って、給湯水を加熱する。
水冷媒熱交換器15は給湯水が流れる水通路15aと、圧縮機吐出冷媒が流れる冷媒通路15bとを有し、水通路15aを流れる給湯水の流れ方向と冷媒通路15bを流れる冷媒の流れ方向とが対向するように構成されている。
給湯水の流通方向は、図1に矢印で示すように、貯湯タンク10下部の出口10a→電動水ポンプ13→水冷媒熱交換器15の水通路15a→貯湯タンク10上部の入口10bへと流れる。
なお、水冷媒熱交換器15を流れる冷媒(CO2 )は、圧縮機14で臨界圧力以上に圧縮されることにより超臨界状態のまま給湯水に放熱するので、凝縮しない。
水冷媒熱交換器15の冷媒通路15bの出口は、膨張弁16の入口側に接続される。この膨張弁16は冷媒通路15bの出口側の高圧冷媒を減圧する減圧装置であり、本実施形態では、冷媒通路の絞り開度(弁開度)を電気的に制御可能な電動膨張弁を用いている。具体的には、膨張弁16は絞り開度を調節する弁体16aと、この弁体16aの位置を可変制御するサーボモータ等の電動アクチュエータ16bとを有している。
蒸発器17は室外熱交換器であり、膨張弁16で減圧された低圧冷媒(気液2相冷媒)を外気(室外空気)から吸熱して蒸発させる。蒸発器17には電動室外ファン17aにより外気が送風される。
アキュムレータ18は、蒸発器17より流出する冷媒を気液分離する気液分離器であり、気相冷媒のみを内部熱交換器19の低圧側通路19bを通して圧縮機14に吸入させるとともに、サイクル中の余剰冷媒を液相冷媒として蓄える。
図2は本実施形態の電気制御のブロック図であり、制御装置20はマイクロコンピュータおよびその周辺回路等により構成され、給湯器の電気機器、すなわち、電動水ポンプ13、圧縮機14の電動モータ14a、電動膨張弁16のアクチュエータ16b、電動室外ファン17a等の作動を制御する。
制御装置20の入力側には、圧縮機14の内部の冷媒温度を検出する温度センサ21、水冷媒熱交換器15の出口冷媒圧力(高圧圧力)を検出する圧力センサ22、蒸発器17の出口冷媒温度を検出する温度センサ23、水循環通路12のうち、水冷媒熱交換器15の水通路15a入口側の給湯水温度を検出する温度センサ24a、水冷媒熱交換器15の水通路15a出口側の給湯水温度を検出する温度センサ24b、外気温を検出する温度センサ25等のセンサ群の検出信号が入力される。
また、給湯器の操作パネル26からは、給湯器の作動、停止の操作信号、給湯器の給湯水設定温度信号等が制御装置20に入力される
次に、本実施形態のヒートポンプ式給湯器の作動を説明する。
次に、本実施形態のヒートポンプ式給湯器の作動を説明する。
本実施形態のヒートポンプ式給湯器は、加熱運転、および凍結寝込み防止運転を実施する。以下、加熱運転、および凍結寝込み防止運転について別々に説明する。
(加熱運転)
図3は制御装置20により実行されるコンピュータプログラムであり、制御装置20は、例えば、予め決められた時間になると、図3のフローチャートにしたがって、加熱運転制御処理を開始する。この加熱運転制御処理は、所定期間の間に継続して実施される。
(加熱運転)
図3は制御装置20により実行されるコンピュータプログラムであり、制御装置20は、例えば、予め決められた時間になると、図3のフローチャートにしたがって、加熱運転制御処理を開始する。この加熱運転制御処理は、所定期間の間に継続して実施される。
まず、除霜運転の必要有無を判定する(ステップS190)。具体的には、温度センサ23により検出される蒸発器17の出口冷媒温度が所定温度T1(−14℃)より低いか判定する。
ここで、蒸発器17の出口冷媒温度が所定温度T1より低いときは除霜運転の必要があるとし、ステップS190でYESと判定して、除霜運転を実施して蒸発器17の結露を溶かす。除霜運転の制御処理は周知であるため省略する。一方、蒸発器17の出口冷媒温度が所定温度T1より高いときは除霜運転の必要がないとし、ステップS190でNOと判定として、通常運転の制御を行う。
まず、水循環通路12の電動水ポンプ13を作動させるとともに、圧縮機14を通常運転時の制御特性により決まる所定回転数にて作動させる(ステップS210)。
次に、ヒートポンプサイクル11の目標高圧を、温度センサ25により検出される外気温、温度センサ24により検出される水冷媒熱交換器15の入口側給湯水温度、および目標沸き上げ温度に基づいて算出する(ステップS220)。ここで、目標沸き上げ温度は使用者の設定する給湯水設定温度、あるいは貯湯タンク10内の給湯水温度等に基づいて算出される温度である。
次に、この算出目標高圧よりも、圧力センサ22により検出される実際の高圧圧力が高いか判定する(ステップS230)。実際の高圧圧力が高いときは電動膨張弁16の開度を所定量増加する(ステップS240)。これにより、高圧圧力が低下する。
これに対し、実際の高圧圧力が算出目標高圧よりも低いときは電動膨張弁16の開度を所定量減少する(ステップS250)。これにより、高圧圧力が上昇する。このように、電動膨張弁16の開度を実際の高圧圧力の変化に応じて増減する制御を行うことにより、実際の高圧圧力を目標高圧付近に維持できる。
なお、図3では、圧縮機14の具体的な回転数制御を図示していないが、ヒートポンプサイクル11の異常運転(例えば、異常高圧上昇、異常吐出温上昇等)を回避するために圧縮機14の回転数は自動制御される。
通常運転時には電動水ポンプ13の作動によって給湯水が水循環通路12を循環し、貯湯タンク10内下部の低温給湯水を水冷媒熱交換器15に流通させて加熱する。通常運転時には、電動膨張弁16の開度の増減により実際の高圧圧力を目標高圧付近に維持して、高圧冷媒温度を所定温度の給湯水を得るために必要な温度に制御できる。
(凍結寝込み防止運転)
凍結寝込み防止運転は、加熱運転が行われていない状態で(すなわち、圧縮機14が停止している状態で)給湯水の凍結防止、および圧縮機14の液圧縮を防止するために行われる。
凍結寝込み防止運転は、加熱運転が行われていない状態で(すなわち、圧縮機14が停止している状態で)給湯水の凍結防止、および圧縮機14の液圧縮を防止するために行われる。
図4、図5は制御装置20により実行されるコンピュータプログラムであり、制御装置20は、図4、図5のフローチャートにしたがって、凍結寝込み防止制御処理を実施する。凍結寝込み防止制御処理は、加熱運転の停止期間に、行われる。
まず、ステップS300において、外気温が3℃以下であるか否かについて温度センサ25の出力信号に基づいて判定する。外気温が3℃以下であるときステップS300でYESと判定してステップS340に進む。
また、外気温が3℃以上であるときにはステップS310に進んで、温度センサ24a、24bの出力信号に基づいて、水冷媒熱交換器15の水通路15aの入口側給湯水温度および出口側給湯水温度が4℃以下であるか否かについて判定する。
ここで、入口側給湯水温度および出口側給湯水温度の両方の温度が4℃以下であるときにはステップS310でYESと判定してステップS340に進む。また、入口側給湯水温度および出口側給湯水温度のうち少なくとも一方の温度が4℃よりも高いときにはステップS310でNOと判定する。
この場合、ステップS320に移行して、上述の通常運転を停止してから一定時間Ta以上経過したか否かについて判定する。ここで、一定時間Taは、圧縮機14の稼働時の余熱が残っており、気相冷媒が液相化する可能性が低いと想定される時間である。
ステップS320において、通常運転を停止してから一定時間Ta以上経過したときにはYESと判定して、ステップ330に移行して、圧縮機14内の温度が冷媒飽和温度よりも低いか否かを判定する。
ここで、冷媒飽和温度は、予めメモリに記憶されるマップデータと圧力センサ22の検出圧力に基づいて求められるものであり、マップデータは、検出圧力と冷媒飽和温度と1対1で特定されるように構成されている。
ステップ330において、圧縮機14内の温度が冷媒飽和温度よりも低いと判定すると、YESとして、ステップS340に進む。
このようにステップS340に移行すると、温度センサ24aの出力信号に基づいて、水冷媒熱交換器15の入口側給湯水温度を一定期間(例えば、3分間)に亘り検出して、この検出温度に基づいて給湯水の凍結防止制御を実施する必要があるか否かを判定する。
具体的には、一定期間の間の入口側給湯水の最低温度と外気温とが図6の特性図の凍結防止必要領域内に入っているか否かを判定する。図6は、横軸を外気温とし、縦軸を給湯水の最低温度とするグラフで、凍結防止必要領域(図中斜線部)は、外気温が低くなるほど、最低温度が高くなり、外気温が高くなるほど、最低温度が低くなるように設定される領域である。
このように入口側給湯水の最低温度と外気温とに基づいて給湯水の凍結防止制御を実施する必要があるとして、ステップS350でYESと判定したときには、図5のステップS360に進んで、温度センサ24aの出力信号に基づいて、水冷媒熱交換器15の入口側給湯水温度が所定温度ta(例えば50℃)以上であるか否かについて判定する。
ここで、入口側給湯水温度が所定温度ta以上であるときにはステップS360においてYESとしてステップS370に進んで、電動膨張弁16の通路開度を第1の開度Kaに設定する。
入口側給湯水温度が所定温度ta未満であるときにはステップS360においてNOとしてステップS380に進んで、電動膨張弁16の通路開度を第2の開度Kb(>Ka)に設定する。第2の開度Kb(>Ka)は第1の開度Kaよりも大きく設定されている。
このことにより、入口側給湯水温度が低いときには、高圧側冷媒圧力を上げて、高圧側の冷媒温度、ひいては水冷媒熱交換器15の出口側給湯水温度を上げることができる。
次に、ステップS400において、圧縮機14を一定回転Naで回転させ、かつ電動水ポンプ13を一定回転Saで回転させる。その後、圧縮機14および電動水ポンプ13の稼働を10分間継続すると、ステップS400でYESと判定する。
このように圧縮機14および電動水ポンプ13を稼働すると、電動水ポンプ13の作動によって給湯水が水循環通路12を循環し、貯湯タンク10内下部の低温給湯水を水冷媒熱交換器15に流通させて加熱する。このため、循環給湯水が凍結することを防止することができる。
その後、ステップS410において、圧縮機14を停止し、かつ電動水ポンプ13だけを稼働する余熱運転を一定時間実施すると、ステップS420において、電動水ポンプ13を停止する。
また、ステップS350において、入口側給湯水の最低温度と外気温とに基づいて給湯水の凍結防止制御を実施する必要がないとして、NOと判定したときには、図5のステップS430に進んで、圧縮機14への液相冷媒の寝込み防止が必要であるか否かを判定する。
ここで、上述のステップS320、S330のそれぞれでYESと判定したときには、圧縮機14への液相冷媒の寝込み防止の制御が必要であるとしてステップ440に移行する。なお、「圧縮機14への液相冷媒の寝込み」とは、圧縮機14の内部の気相冷媒が液相化し液相冷媒の発生する現象をいう。
ここで、電動膨張弁16の通路開度を第3の開度Kcに設定する。第3の開度Kcは、第1、第2の開度Ka、Kbよりも大きな開度が用いられる。これは、圧縮機14への液相冷媒の寝込み防止では、圧縮機14内で気相冷媒が液化することを防止するだけでよく、上述の凍結防止制御の場合ほど、高圧側の冷媒圧力を上げる必要が無いためである。
次に、ステップS450において、圧縮機14を一定回転Nbで回転させ、かつ電動水ポンプ13を停止させる。その後、圧縮機14の稼働を10分間継続すると、ステップS470でYESと判定する。その後、ステップS420において、圧縮機14および電動水ポンプ13を停止する。
以上説明した本実施形態によれば、制御装置20が圧縮機14内の温度が冷媒飽和温度よりも低いか否かを判定することにより、圧縮機14に液相冷媒が生じ始めることを正確に判定することができる。
これに伴い、制御装置20は、圧縮機14に液相冷媒が生じ始めることを判定すると、圧縮機14への液相冷媒の寝込み防止の制御として、圧縮機14を稼働して圧縮機14自体の温度が上昇するので、圧縮機14の液圧縮を未然に避けることができる。
また、圧縮機14の内部に液相冷媒が生じて時間が経過すると、圧縮機14内部の摺動部において、潤滑油が液相冷媒から分離して流下する。この状態で、圧縮機14が稼働し始めると、圧縮機14内部の摺動部に潤滑油が無い状態で摺動することになり、圧縮機14の故障の原因になる。
これに対して、本実施形態では、上述の如く、圧縮機14に液相冷媒が生じ始めることを判定すると、圧縮機14を稼働する。このため、圧縮機14内部の摺動部に潤滑油が無い状態で稼働することを未然に防ぐことができる。
また、本実施形態では、圧縮機14への液相冷媒の寝込み防止の制御では、電動水ポンプ13を停止しているので、水冷媒熱交換器15で冷媒が給湯水により吸熱され難くなる。このため、水冷媒熱交換器15で冷媒から熱エネルギが放出され難くなるので、効率的に、圧縮機14の温度を上昇させることができる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、ヒートポンプサイクルの減圧装置を電動膨張弁16により構成しているが、本第2実施形態では、図7に示すようにヒートポンプサイクルの減圧装置をエジェクタ160により構成して、ヒートポンプサイクルをエジェクタサイクルにしている。このエジェクタサイクルは特許第3322263号公報等により公知であるので、その概要を以下説明する。
上述の第1実施形態では、ヒートポンプサイクルの減圧装置を電動膨張弁16により構成しているが、本第2実施形態では、図7に示すようにヒートポンプサイクルの減圧装置をエジェクタ160により構成して、ヒートポンプサイクルをエジェクタサイクルにしている。このエジェクタサイクルは特許第3322263号公報等により公知であるので、その概要を以下説明する。
エジェクタ160は、冷媒を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴出する冷媒流の巻き込み作用によって冷媒を吸引するポンプ手段の役割を兼ねる。図8に示すようにエジェクタ160には、内部熱交換器19の高圧側通路19aを通過した高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル部161が備えられ、このノズル部161から噴射する高速度の冷媒流により冷媒吸引口162の冷媒がエジェクタ160内部に吸引される。
ノズル部161の下流側には、高速度の噴射冷媒流と冷媒吸引口162からの吸引冷媒とを混合する混合部163が形成され、この混合部163の下流側に昇圧部をなすディフューザ部164が形成されている。このディフューザ部164は冷媒の通路面積を徐々に拡大する形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギを圧力エネルギに変換する作用を果たす。
さらに、ノズル部161には電動アクチュエータ165により位置制御される可変ニードル166が配置され、この可変ニードル166の位置制御によりノズル部161の開度を電気的に制御できるようになっている。
エジェクタ160のディフューザ部164から流出した冷媒は、アキュムレータ18内に流入し、ここで、冷媒の気液が分離される。そして、アキュムレータ18内上部の気相冷媒が内部熱交換器19の低圧側通路19bを通過して圧縮機14に吸入される。
これに対し、アキュムレータ18内下部の液相冷媒は分岐通路30へ導出される。この分岐通路30は固定絞りからなる補助減圧器31を有し、この補助減圧器31の下流側に蒸発器17を接続し、蒸発器17の出口側をエジェクタ160の冷媒吸引口162に接続している。
第2実施形態のエジェクタサイクルによると、ノズル部161による減圧直後の最も低い圧力を冷媒吸引口162から蒸発器17に作用させることができ、一方、圧縮機14の吸入側にはディフューザ部164による昇圧後の圧力を作用させることができる。つまり、蒸発器17の蒸発圧力よりも圧縮機14の吸入圧力を高くすることができ、その分だけ、圧縮機14の駆動動力を節減できる。
(他の実施形態)
上述の第1実施形態では、上述のステップS400において、圧縮機14および電動水ポンプ13の稼働が10分間継続すると、圧縮機14および電動水ポンプ13の稼働を停止した例について説明したが、これに代えて、次の(1)、(2)のようにしてもよい。
(1)水冷媒熱交換器15の出口側給湯水温度が10以上になると、圧縮機14および電動水ポンプ13の稼働を停止してもよい。
(2)外気温が−15℃以上で、かつ水冷媒熱交換器15の入口側給湯水温度が25℃以上になると、圧縮機14および電動水ポンプ13の稼働を停止してもよい。
(他の実施形態)
上述の第1実施形態では、上述のステップS400において、圧縮機14および電動水ポンプ13の稼働が10分間継続すると、圧縮機14および電動水ポンプ13の稼働を停止した例について説明したが、これに代えて、次の(1)、(2)のようにしてもよい。
(1)水冷媒熱交換器15の出口側給湯水温度が10以上になると、圧縮機14および電動水ポンプ13の稼働を停止してもよい。
(2)外気温が−15℃以上で、かつ水冷媒熱交換器15の入口側給湯水温度が25℃以上になると、圧縮機14および電動水ポンプ13の稼働を停止してもよい。
上述の第1実施形態では、上述のステップS470において、圧縮機14の稼働が10分間継続すると、圧縮機14の稼働を停止した例について説明したが、これに代えて、圧縮機14の吐出冷媒温度が80℃以上になると、圧縮機14の稼働を停止してもよい。
以下、上記実施形態と特許請求項の範囲の構成との対応関係について説明すると、膨張弁16が減圧装置に相当し、電動水ポンプ13が水ポンプに相当し、温度センサ21が温度検出手段に相当し、ステップS330の処理が、「圧縮機の停止時に温度検出手段の検出温度が冷媒飽和温度よりも低いか否かを判定することにより、圧縮機の内部に液相冷媒の発生が開始したか否かを判定する液発生判定手段」に相当する。
ステップS450の制御処理が「圧縮機を制御して圧縮機の内部を加熱する加熱運転を実施する加熱制御手段」に相当する。温度センサ25が「外気温を検出する外気温検出手段」に相当する。 温度センサ24a、24bが、給湯水の温度を検出する水温検出手段に相当する。ステップS350の制御処理が「外気温検出手段の検出温度および水温検出手段の検出温度に基づいて給湯水の冷凍を防止するために給湯水を加熱する必要があるか否かを判定する給湯水加熱判定手段」に相当する。
ステップS390の制御処理が「水ポンプを稼働した状態で圧縮機を稼働させる給湯水加熱制御手段」に相当する。ステップS450の制御処理が「給湯水加熱制御手段を実施する場合よりも、前記加熱制御手段を実施する場合には、前記減圧装置の通路開度を大きく調整する通路開度調整手段」に相当する。ディフューザ部164が昇圧部に相当する。電動アクチュエータ165および可変ニードル166が「ノズル部の通路開度を調節可能な機構」に相当する。分岐通路30が「冷媒吸引口へ向かって冷媒が流れる通路」に相当する。
ステップS390の制御処理が「水ポンプを稼働した状態で圧縮機を稼働させる給湯水加熱制御手段」に相当する。ステップS450の制御処理が「給湯水加熱制御手段を実施する場合よりも、前記加熱制御手段を実施する場合には、前記減圧装置の通路開度を大きく調整する通路開度調整手段」に相当する。ディフューザ部164が昇圧部に相当する。電動アクチュエータ165および可変ニードル166が「ノズル部の通路開度を調節可能な機構」に相当する。分岐通路30が「冷媒吸引口へ向かって冷媒が流れる通路」に相当する。
10…貯湯タンク、11…ヒートポンプサイクル、12…水循環通路、
13…電動水ポンプ、14…圧縮機、15…水冷媒熱交換器、
16…膨張弁、17…蒸発器、18…アキュムレータ、
20…制御装置。
13…電動水ポンプ、14…圧縮機、15…水冷媒熱交換器、
16…膨張弁、17…蒸発器、18…アキュムレータ、
20…制御装置。
Claims (7)
- 圧縮機(14)と、貯湯タンク(10)に蓄えられる給湯水を前記圧縮機の吐出冷媒により加熱する水冷媒熱交換器(15)と、前記水冷媒熱交換器を通過した高圧冷媒を減圧する減圧装置(16)と、前記減圧装置を通過した低圧冷媒を蒸発させる蒸発器(17)と、
前記貯湯タンク(10)内の給湯水を前記水冷媒熱交換器に循環させる水ポンプ(13)と、を備えるヒートポンプ式給湯器において、
前記圧縮機の内部温度を検出する温度検出手段(21)と、
前記圧縮機の停止時に前記温度検出手段の検出温度が冷媒飽和温度よりも低いか否かを判定することにより、前記圧縮機の内部に液相冷媒の発生が開始したか否かを判定する液発生判定手段(S330)と、
を備えることを特徴とするヒートポンプ式給湯器。 - 前記圧縮機の内部に液相冷媒の発生が開始したと前記液発生判定手段が判定したときに、前記圧縮機を制御して前記圧縮機の内部を加熱する加熱運転を実施する加熱制御手段(S450)を備えることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯器。
- 前記加熱制御手段は、前記水ポンプを停止した状態で、前記圧縮機を稼働させることを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプ式給湯器。
- 外気温を検出する外気温検出手段(25)と、
前記給湯水の温度を検出する水温検出手段(24a、24b)と、
前記外気温検出手段の検出温度および前記水温検出手段の検出温度に基づいて、前記給湯水の冷凍を防止するために前記給湯水を加熱する必要があるか否かを判定する給湯水加熱判定手段(S350)と、
前記給湯水を加熱する必要があると前記給湯水加熱判定手段が判定したときに、前記水ポンプを稼働した状態で前記圧縮機を稼働させる給湯水加熱制御手段(S390)と、を備え、
前記給湯水を加熱する必要がないと前記給湯水加熱判定手段が判定し、かつ前記圧縮機の停止時に前記温度検出手段の検出温度が冷媒飽和温度よりも低いと判定したときに、前記加熱制御手段は、前記水ポンプを停止した状態で、前記圧縮機を稼働させることを特徴とする請求項3に記載のヒートポンプ式給湯器。 - 前記減圧装置は、前記冷媒の通路開度を調節可能に構成されており、
前記給湯水加熱制御手段を実施する場合よりも、前記加熱制御手段を実施する場合には、前記減圧装置の通路開度を大きく調整する通路開度調整手段(S440)を備えていることを特徴とする請求項4に記載のヒートポンプ式給湯器。 - 前記減圧装置は、前記水冷媒熱交換器(15)を通過した高圧冷媒を減圧するノズル部(161)、前記ノズル部(161)から噴射する高速度の冷媒流により冷媒が内部に吸引される冷媒吸引口(162)、および前記高速度の冷媒流と前記冷媒吸引口(162)からの吸引冷媒とを混合した冷媒流の速度エネルギを圧力エネルギに変換する昇圧部(164)を有するエジェクタ(160)にて構成され、
前記エジェクタには前記ノズル部(161)の通路開度を調節可能な機構(165、166)が備えられており、
前記冷媒吸引口へ向かって冷媒が流れる通路(30)に前記蒸発器(17)が配置されること特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯器。 - 前記冷媒は高圧側圧力が超臨界以上になるものであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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