JP2009097779A - 超臨界冷凍サイクル - Google Patents
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Abstract
【課題】低圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となってしまうことを防止し、適用された冷凍サイクル装置に要求される機能を適切に発揮できる超臨界冷凍サイクルを提供する。
【解決手段】放熱器12流出冷媒の流れを分岐して、一方の冷媒を第1電気式膨張弁14にて減圧膨張させて第1蒸発器15にて蒸発させ、他方の冷媒を第2電気式膨張弁16にて減圧膨張させて第2蒸発器16にて蒸発させる。さらに、第1、2蒸発器15、17のうち、少なくとも一方における冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になったときに、第2電気式膨張弁16の絞り開度を減少させる。これにより、超臨界冷凍サイクル全体としての吸熱用熱交換器の熱交換能力を低下させて、低圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となることを防止できるので、冷媒の吸熱量が著しく減少してしまうことを回避して、適用された冷凍サイクル装置に要求される機能を適切に発揮できる。
【選択図】図1
【解決手段】放熱器12流出冷媒の流れを分岐して、一方の冷媒を第1電気式膨張弁14にて減圧膨張させて第1蒸発器15にて蒸発させ、他方の冷媒を第2電気式膨張弁16にて減圧膨張させて第2蒸発器16にて蒸発させる。さらに、第1、2蒸発器15、17のうち、少なくとも一方における冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になったときに、第2電気式膨張弁16の絞り開度を減少させる。これにより、超臨界冷凍サイクル全体としての吸熱用熱交換器の熱交換能力を低下させて、低圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となることを防止できるので、冷媒の吸熱量が著しく減少してしまうことを回避して、適用された冷凍サイクル装置に要求される機能を適切に発揮できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる超臨界冷凍サイクルに関する。
従来、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる超臨界冷凍サイクル、すなわち高圧側冷媒を超臨界状態となるまで昇圧させる蒸気圧縮式の冷凍サイクルが知られている。
この種の超臨界冷凍サイクルにおいて、冷媒として二酸化炭素のように臨界温度(例えば、二酸化炭素の臨界温度は31℃程度)が、外気温よりも低くなり得る冷媒を採用した場合、外気温が臨界温度以上となる高外気温時に高負荷運転を行うと、低圧側冷媒圧力も臨界圧力以上になってしまうことがある。
そして、低圧側冷媒圧力が臨界圧力以上になってしまうと、吸熱用熱交換器である蒸発器において液相冷媒を蒸発させることができなくなってしまうので、蒸発器へ流入した冷媒は、蒸発潜熱分の吸熱ができなくなり、顕熱変化分の吸熱しかできなくなる。その結果、蒸発器における冷媒の吸熱量が著しく減少してしまうという問題が生じる。
さらに、顕熱変化による吸熱量は、サイクルの熱負荷変動等によって変動しやすいため、蒸発器における吸熱量と放熱器における放熱量とのバランスも不安定となり、冷凍サイクルを安定して作動させることができなくなってしまうという問題も生じる。
このような問題を解決するためには、低圧側冷媒圧力が臨界圧力近傍まで上昇したときに、減圧手段の絞り開度を減少させて、低圧側冷媒圧力を強制的に低下させる手段が考えられる。しかし、単に減圧手段の絞り開度を減少させると、低圧側冷媒圧力を低下させることができても、高圧側冷媒圧力が上昇してしまうので、高圧側に配置されるサイクル構成機器の耐圧性能を向上させる必要が生じる。
そこで、特許文献1の超臨界冷凍サイクルでは、低圧側冷媒圧力が臨界圧力近傍まで上昇したときに、蒸発器へ向けて空気を送風する送風機の回転数を低下させて、蒸発器への送風空気量を減少させている。これにより、蒸発器における冷媒の吸熱量を適切に減少させて低圧側冷媒圧力を臨界圧力未満に低下させるとともに、圧縮機吸入冷媒密度を低下させて、高圧側冷媒圧力の上昇を抑制している。
特開2004−309027号公報
しかしながら、特許文献1の超臨界冷凍サイクルを、例えば、放熱器にて給湯水を加熱するヒートポンプ給湯装置に適用した場合、低圧側冷媒圧力が臨界圧力近傍まで上昇したときに、送風機の回転数を低下させても、低圧側冷媒圧力を十分に低下させることができないことがある。
その理由は、この種のヒートポンプ給湯装置では、一般的に、蒸発器が室外に設置されるため、強風等の自然風による外乱によって、送風機の回転数を低下させても、蒸発器へ送風される送風空気量を確実に減少させることができないからである。その結果、低圧側冷媒圧力を確実に臨界圧力未満となるまで低下させることができず、給湯水を安定的に加熱するというヒートポンプ給湯装置に要求される機能を発揮できなくなってしまう。
また、特許文献1の超臨界冷凍サイクルを、例えば、蒸発器にて冷却対象空間へ送風される空気を冷却する空調装置に適用した場合、低圧側冷媒圧力が臨界圧力近傍まで上昇したときに、送風機の回転数を低下させてしまうと、冷却対象空間に冷風を供給することができなくなる。その結果、冷却対象空間を冷却するという空調装置に要求される機能を発揮できなくなってしまう。
上記点に鑑み、本発明は、低圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となってしまうことを確実に防止すると同時に、適用された冷凍サイクル装置に要求される機能を適切に発揮できる超臨界冷凍サイクルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、圧縮機(11)吐出冷媒を放熱させる放熱器(12)と、放熱器(12)流出冷媒の流れを複数の流れに分岐する分岐部(13)と、分岐部(13)にて分岐された一方の冷媒を減圧膨張させる第1可変絞り機構(14)と、第1可変絞り機構(14)にて減圧膨張された冷媒を蒸発させる第1蒸発器(15)と、分岐部(13)にて分岐された別の一方の冷媒を減圧膨張させる第2可変絞り機構(16)と、第2可変絞り機構(16)にて減圧膨張された冷媒を蒸発させる第2蒸発器(17)と、第1蒸発器(15)流出冷媒の流れと第2蒸発器(17)流出冷媒の流れを合流させて圧縮機(11)吸入口側へ流出させる合流部(18)と、第1蒸発器(15)および第2蒸発器(17)のうち、少なくとも一方における冷媒蒸発圧力が、冷媒の臨界圧力と同等の値に定められた基準圧力以上になったことを判定する臨界圧力判定手段(S4、S41)とを備え、
臨界圧力判定手段(S4、S41)によって冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になったことが判定されたときに、第1可変絞り機構(14)および第2可変絞り機構(16)のうち、いずれか一方の絞り開度を減少させる超臨界冷凍サイクルを第1の特徴とする。
臨界圧力判定手段(S4、S41)によって冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になったことが判定されたときに、第1可変絞り機構(14)および第2可変絞り機構(16)のうち、いずれか一方の絞り開度を減少させる超臨界冷凍サイクルを第1の特徴とする。
これによれば、第1、2蒸発器(15、17)のうち、少なくとも一方における冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になったときに、第1、2可変絞り機構(14、16)のうち、いずれか一方の絞り開度を減少させるので、放熱器(12)から流出した冷媒を分岐部(13)を介して、主に、絞り開度が維持された可変絞り機構の下流側に接続された蒸発器へ流入させることができる。
つまり、冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になった場合に、冷媒に吸熱させる吸熱用熱交換器として作用する2つの第1、2蒸発器(15、17)のうち、絞り開度が減少された可変絞り機構の下流側に接続された蒸発器の熱交換量を低下させて、実質的に、超臨界冷凍サイクル全体としての吸熱用熱交換器の熱交換能力を低下させることができる。
これにより、超臨界冷凍サイクル全体としての吸熱用熱交換器における冷媒の吸熱量を減少させて、低圧側冷媒圧力を冷媒の臨界圧力未満となるように低下させることができる。
その結果、吸熱用熱交換器における冷媒の吸熱量は、ある程度減少するものの、低圧側冷媒圧力が臨界圧力以上となって著しく吸熱量が減少してしまうことを回避できる。さらに、低圧側冷媒圧力が低下することによって、圧縮機(11)吸入冷媒密度を低下させることができるので、高圧側冷媒圧力の上昇を抑制できる。
さらに、上記第1の特徴の超臨界冷凍サイクルを、例えば、第1、2蒸発器(15、17)が室外に設置されるヒートポンプ給湯装置に適用した場合に、強風等の自然風による外乱が生じても、超臨界冷凍サイクル全体としての吸熱用熱交換器の熱交換能力を低下させているので、吸熱用熱交換器における冷媒の吸熱量を確実に減少させることができる。
その結果、低圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となってしまうことを確実に防止して、吸熱用熱交換器における冷媒の吸熱量が著しく減少してしまうことを回避できるので、給湯水を安定的に加熱するというヒートポンプ給湯装置に要求される機能を発揮させることができる。
また、上記第1の特徴の超臨界冷凍サイクルを、例えば、第1、2蒸発器(15、17)にて共通する冷却対象空間へ送風される空気を冷却する冷却装置に適用した場合、特許文献1のように、第1、2蒸発器(15、17)へ送風される送風空気量を低下させる必要がないので、冷却対象空間への冷風の送風を継続できる。その結果、冷却対象空間を冷却するという空調装置に要求される機能を発揮させることもできる。
なお、本発明において、「冷媒の臨界圧力と略同等の値に定められた」とは、基準圧力が完全に冷媒の臨界圧力と一致するように定められていることのみを意味するものではなく、基準圧力が冷媒の臨界圧力よりも僅かに小さい値に定められていることも含む意味である。さらに、臨界圧力判定手段(S4、S41)の判定誤差等に応じて、基準圧力が冷媒の臨界圧力よりも僅かにずれた値に定められていることも含む意味である。
また、本発明は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(31)と、圧縮機(31)吐出冷媒を放熱させる放熱器(32)と、放熱器(32)流出冷媒の流れを複数の流れに分岐する分岐部(13)と、分岐部(13)にて分岐された一方の冷媒を減圧膨張させるノズル部(34a)から噴射する高速度の冷媒流によって、冷媒を冷媒吸引口(34b)から吸引するエジェクタ(34)と、エジェクタ(34)流出冷媒を蒸発させて圧縮機(31)吸入口側へ流出させる第1蒸発器(15)と、分岐部(13)にて分岐された別の一方の冷媒を減圧膨張させる可変絞り機構(16)と、可変絞り機構(16)にて減圧膨張された冷媒を蒸発させて冷媒吸引口(34b)側へ流出させる第2蒸発器(17)と、第1蒸発器(15)および第2蒸発器(17)のうち、少なくとも一方における冷媒蒸発圧力が冷媒の臨界圧力と略同等の値に定められた基準圧力以上となったことを判定する臨界圧力判定手段(S4、S41)とを備え、
臨界圧力判定手段(S4、S41)によって冷媒蒸発圧力が基準圧力以上となったことが判定されたときに、可変絞り機構(16)の絞り開度を減少させる超臨界冷凍サイクルを第2の特徴とする。
臨界圧力判定手段(S4、S41)によって冷媒蒸発圧力が基準圧力以上となったことが判定されたときに、可変絞り機構(16)の絞り開度を減少させる超臨界冷凍サイクルを第2の特徴とする。
これによれば、第1、2蒸発器(15、17)のうち、少なくとも一方における冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になったときに、可変絞り機構(16)の絞り開度を減少させるので、放熱器(32)から流出した冷媒を分岐部(13)を介して、主に、エジェクタ(34)の下流側に接続された第1蒸発器(15)へ流入させることができる。
つまり、冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になった場合に、吸熱用熱交換器として作用する2つの第1、2蒸発器(15、17)のうち、第2蒸発器(17)の熱交換量を低下させて、実質的に、超臨界冷凍サイクル全体としての吸熱用熱交換器の熱交換能力を低下させることができる。
その結果、第1の特徴の超臨界冷凍サイクルと同様に、低圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となってしまうことを確実に防止することができるとともに、ヒートポンプ給湯装置、空調装置といった冷凍サイクル装置に適用した際に、要求される機能を適切に発揮させることもできる。さらに、エジェクタ(34)の昇圧作用によって圧縮機(31)の駆動動力を低減させてサイクルの成績係数(COP)を向上させることもできる。
また、上記第1、2の特徴の超臨界冷凍サイクルにおいて、具体的に、第1蒸発器(15)および第2蒸発器(17)のうち、少なくとも一方の冷媒蒸発温度を検出する蒸発温度検出手段(22)を備え、臨界圧力判定手段(S4)は、蒸発温度検出手段(22)の検出値(Te)が予め定めた基準蒸発温度(KTe)以上のときに、冷媒蒸発圧力が基準圧力以上となっていると判定するようになっていてもよい。
また、上記第1、2の特徴の超臨界冷凍サイクルにおいて、具体的に、第1蒸発器(15)および第2蒸発器(17)のうち、少なくとも一方へ向けて送風される送風空気の温度を検出する空気温度検出手段(23)を備え、臨界圧力判定手段(S41)は、空気温度検出手段(23)の検出値(Ta)が予め定めた基準空気温度(KTa)以上のときに、冷媒蒸発圧力が基準圧力以上となっていると判定するようになっていてもよい。
さらに、上述の第1、2の特徴の超臨界冷凍サイクルにおいて、具体的に、第1蒸発器(15)および第2蒸発器(17)のうち、少なくとも一方に向けて空気を送風する送風手段(15a)を備え、臨界圧力判定手段(S4、S41)によって冷媒蒸発圧力が基準圧力以上となったことが判定されたときに、送風手段(15a)の送風量を低下させるようになっていてもよい。
これによれば、さらに、超臨界冷凍サイクル全体としての吸熱用熱交換器における冷媒の吸熱量を低下させることができ、より一層確実に低圧側冷媒圧力を低下させることができる。なお、空調装置に適用した際には、冷却対象空間への冷風の送風を継続できる程度に送風量を低下させればよい。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1〜3により、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の超臨界冷凍サイクル10を車両用空調装置に適用した例の全体構成図である。超臨界冷凍サイクル10は、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる蒸気圧縮式の冷凍サイクル、すなわち高圧側冷媒を超臨界状態となるまで昇圧させる蒸気圧縮式の冷凍サイクルである。また、この超臨界冷凍サイクル10では、冷媒として二酸化炭素を採用している。
図1〜3により、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の超臨界冷凍サイクル10を車両用空調装置に適用した例の全体構成図である。超臨界冷凍サイクル10は、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる蒸気圧縮式の冷凍サイクル、すなわち高圧側冷媒を超臨界状態となるまで昇圧させる蒸気圧縮式の冷凍サイクルである。また、この超臨界冷凍サイクル10では、冷媒として二酸化炭素を採用している。
まず、圧縮機11は、超臨界冷凍サイクル10において、冷媒を吸入し、臨界圧力以上となるまで圧縮して吐出するもので、プーリおよびベルトを介して車両走行用エンジン(図示せず)から駆動力が伝達されて回転駆動される。なお、本実施形態では、圧縮機11として、後述する空調制御装置20から出力される制御信号によって吐出容量を連続的に変更可能に構成された周知の斜板式可変容量型圧縮機を採用している。
この圧縮機11としては、電磁クラッチの断続により圧縮機の稼働率を変化させて冷媒吐出能力を調整する固定容量型圧縮機、電動モータの回転数調整により冷媒吐出能力を調整する電動圧縮機等を採用してもよい。
圧縮機11の吐出側には、放熱器12が接続されている。放熱器12は、圧縮機11から吐出された高温高圧冷媒と冷却ファン12aにより送風される外気(車室外空気)とを熱交換させて、高圧冷媒を超臨界状態のまま放熱させるものである。冷却ファン12aは、後述する空調制御装置20から出力される制御電圧によって回転数(送風空気量)が制御される電動式送風機である。
放熱器12の出口側には、放熱器12流出冷媒の流れを複数の流れ(本実施形態では2つの流れ)に分岐する分岐部13の冷媒流入口13aが接続されている。このような分岐部13は、三方継手構造の配管継手等によって容易に構成できる。もちろん、金属ブロックや樹脂ブロックに複数の冷媒通路を設けて構成してもよい。
分岐部13の一方の冷媒流出口13bには、第1可変絞り機構である第1電気式膨張弁14が接続され、第1電気式膨張弁14の出口側には、第1蒸発器15が接続されている。また、他方の冷媒流出口13cには、第2可変絞り機構である第2電気式膨張弁16が接続され、第2電気式膨張弁16の出口側には、第2蒸発器17が接続されている。
第1、2電気式膨張弁14、16は、それぞれ分岐部13の冷媒流出口13b、13cから流出した高圧冷媒を減圧膨張させる減圧手段であるとともに、第1、2蒸発器15、17へ供給される冷媒流量を調整する流量調整手段でもある。
この第1電気式膨張弁14および第2電気式膨張弁16の基本的構成は同一であり、それぞれ絞り開度を変更する弁体部14a、16a、および、この弁体部14a、16aの絞り開度を可変制御する電動アクチュエータ14b、16bを有して構成されている。さらに、第1、2電気式膨張弁14、16は、空調制御装置20から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
第1、2蒸発器15、17は、それぞれ第1、2電気式膨張弁14、16にて減圧された低圧冷媒と送風ファン15aにより送風された送風空気とを熱交換させることで、低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる吸熱用熱交換器である。さらに、第2蒸発器17は、第1蒸発器15に対して、送風空気流れ(矢印100)下流側に配置されている。
従って、送風ファン15aにより送風された送風空気は矢印100方向に流れ、まず、第1蒸発器15で冷却され、次に、第2蒸発器17で冷却され、さらに、エンジン冷却水を熱源とするヒータコア等の加熱手段(図示せず)により再加熱されることによって温度調整されて冷却対象空間である車室内へ吹き出される。つまり、本実施形態では、第1、2蒸発器15、17にて同一の冷却対象空間を冷却するようになっている。
また、本実施形態では、第1、2蒸発器15、17をフィンアンドチューブ構造の熱交換器で構成し、第1、2蒸発器15、17の熱交換フィンを共通化するとともに、第1、第2電気式膨張弁14、16から流出した冷媒を流通させるチューブを互いに独立に設けることで、第1蒸発器15および第2蒸発器17を一体構造に構成している。
もちろん、第1蒸発器15および第2蒸発器17を2つの別体の蒸発器で構成し、風路方向(図1では、矢印100方向)に直列に配置してもよい。なお、送風ファン15aは、空調制御装置20から出力される制御電圧によって回転数(送風空気量)が制御される電動式送風機である。
第1、2蒸発器15、17の流出口には、それぞれの蒸発器15、17から流出した冷媒の流れを合流させる合流部18が接続されている。この合流部18も、分岐部13と同様に、三方継手構造の配管継手等によって構成できる。
なお、この合流部18によって、第1、2蒸発器15、17の出口側同士が連通することになるので、本実施形態では、第1、2蒸発器15、17における冷媒蒸発圧力(低圧側冷媒圧力)は同一となる。合流部18の冷媒流出口は、圧縮機11の吸入側へ接続されている。
次に、本実施形態の電気制御部の概要を説明する。図1に示す空調制御装置20は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路等により構成され、その出力側には、圧縮機11、冷却ファン12a、第1、第2電気式膨張弁14、16の電動アクチュエータ14b、16b、送風ファン15a等が接続され、これらの機器の作動を制御する。
なお、空調制御装置20は、上記した各種アクチュエータを制御する制御手段が一体に構成されたものであるが、本実施形態では、特に、空調制御装置20のうち第1、第2電気式膨張弁14、16の作動を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)を第1、2絞り開度制御手段20a、20bとする。もちろん、各制御手段20a、20bを別々の制御装置によって構成してもよい。
空調制御装置20の入力側には、各種の空調用センサ群および車室内に配置された操作パネル25が接続されており、空調用センサ群の検出信号および操作パネル25に設けられた各種操作スイッチの操作信号等が入力される。
空調用センサ群としては、外気温Tam、内気温Tr、車室内に入射する日射量Ts等の車両環境状態を検出する各センサの他に、放熱器12流出冷媒の温度を検出する高圧側温度センサ21、第1蒸発器15側のフィン温度を検出する低圧側温度センサ22、第1、2蒸発器15、17へ送風される送風空気の温度を検出する送風空気温度センサ23、圧縮機11吸入冷媒の圧力を検出する低圧側圧力センサ24等が設けられている。
なお、低圧側温度センサ22は、第1、2蒸発器15、17のうち、少なくとも一方の冷媒蒸発温度を検出するためのもので、本実施形態の蒸発温度検出手段を構成している。本実施形態の如く、第1、2蒸発器15、17における冷媒蒸発圧力(低圧側冷媒圧力)が同一となる構成では、第2蒸発器16側のフィン温度を検出してもよい。もちろん、第1、2蒸発器15、17内の冷媒温度を直接検出してもよい。
また、送風空気温度センサ23は、第1、2蒸発器15、17のうち、少なくとも一方へ向けて送風される送風空気の温度を検出するためのもので、本実施形態の空気温度検出手段を構成している。
操作パネル25の操作スイッチとしては、具体的に、車両用空調装置の作動指令信号を出力する空調作動スイッチ26、車室内の目標温度Tsetを設定する温度設定手段をなす温度設定スイッチ27等が設けられる。
次に、上記構成における本実施形態の作動について、図2のフローチャートに基づいて説明する。図2は、空調制御装置20が実行する制御処理を示すフローチャートであり、この制御処理は、図示しない車両始動スイッチ(イグニッションスイッチ)の投入状態において、操作パネル25の空調作動スイッチ26が投入(ON)されるとスタートする。
まず、ステップS1ではフラグ、タイマ等の初期化がなされ、次のステップS2で操作パネル25の操作信号および車両環境状態の信号、すなわちセンサ群21〜24等により検出された検出信号を読込む。次に、ステップS3へ進み、各種アクチュエータの制御状態、すなわち各種アクチュエータの制御へ出力される制御信号が、ステップS2で読み込んだ操作信号および検出信号に基づいて決定される。
例えば、第1電気式膨張弁14の電動アクチュエータ14bへ出力される制御信号については、低圧側温度センサ22の検出値および低圧側圧力センサ24の検出値から圧縮機11吸入冷媒の過熱度を算出し、算出された過熱度が予め定めた目標過熱度に近づくように決定される。
また、第2電気式膨張弁16の電動アクチュエータ16bへ出力される制御信号については、高圧側温度センサ21によって検出された放熱器12流出冷媒の温度に基づいて、予め記憶されている制御マップを参照して、サイクルの成績係数(COP)が略最大となる目標圧力を決定し、高圧側冷媒圧力がこの目標圧力に近づくように決定される。
次に、ステップS4へ進み、低圧側温度センサ22の検出温度Teが予め定めた基準蒸発温度KTe以上となっているか否かを判定する。なお、本実施形態の基準蒸発温度KTeは、冷媒である二酸化炭素の臨界温度より僅かに低い29℃程度としている。
ここで、第1、2蒸発器15、17内の冷媒が液相状態あるいは気液二相状態となっている場合は、冷媒蒸発温度と冷媒蒸発圧力とは相関関係を有する。このため、ステップS4にて検出温度Te≧基準蒸発温度KTeとなっている場合は、第1、2蒸発器15、17における冷媒蒸発圧力(低圧側冷媒圧力)が冷媒の臨界圧力に対して僅かに低い値となるように定められた基準圧力以上となっていることを意味する。
従って、本実施形態では、この制御ステップS4が第1、2蒸発器15、17のうち、少なくとも一方における冷媒蒸発圧力が、冷媒の臨界圧力と略同等の値に定められた基準圧力以上になったことを判定する臨界圧力判定手段を構成している。
ステップS4にて、Te≧KTeとなっている場合は、ステップS5へ進み、ステップS3で決定された第2電気式膨張弁16の電動アクチュエータ16bへ出力される制御信号を、予め定めた所定量分絞り開度を減少させるように変更して、ステップS6へ進む。
一方、ステップS4にて、Te≧KTeとなっていない場合は、ステップS3にて決定された第2電気式膨張弁16の電動アクチュエータ16bへ出力される制御信号は変更されることなくステップS6へ進む。
ステップS6では、ステップS3、S5にて決定された制御状態が得られるように、空調制御装置20より各種アクチュエータ11、12a、14b、15a、16b等に対して制御信号が出力される。
次のステップS7では、操作パネル25の空調作動スイッチ26がOFF状態となり、車両用空調装置の作動停止信号が空調制御装置20へ入力されている場合は、各種アクチュエータの作動を停止させてシステムを停止させる。一方、作動停止信号が入力されていない場合は、予め定めた制御周期の間待機した後、ステップS2に戻る。
従って、本実施形態の超臨界冷凍サイクル10を作動させた際に、第1、2蒸発器15、17における冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になっていない場合、すなわち、上述の制御ステップS4にてTe≧KTeとなっていない場合は、圧縮機11にて超臨界状態となるまで昇圧された高温高圧冷媒は、放熱器12にて放熱して分岐部13へ流入する。
分岐部13にて分岐された一方の冷媒は、第1電気式膨張弁14にて減圧膨張されて、第1蒸発器15へ流入する。また、他方の冷媒は第2電気式膨張弁16にて減圧膨張されて、第2蒸発器17へ流入する。
第1、2蒸発器15、17へ流入した冷媒は、送風ファン15aから送風された送風空気から吸熱して蒸発する。これにより車室内へ送風される空気が冷却される。さらに、第1、2蒸発器15、17から流出した冷媒は、合流部18にて合流して圧縮機11に吸入され再び圧縮される。
この際、第2電気式膨張弁16では、COPが略最大となるように絞り開度が調整されるので、高いCOPを発揮させながら、超臨界冷凍サイクル10を運転することができる。また、第1電気式膨張弁14では、圧縮機11吸入冷媒の過熱度が予め定めた値となるように絞り開度が制御されるので、圧縮機11への液バックの問題も生じない。
一方、第1、2蒸発器15、17における冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になっている場合、すなわち、上述の制御ステップS4にてTe≧KTeとなっている場合は、第2電気式膨張弁16の絞り開度が減少する。従って、分岐部13にて分岐された冷媒は、第2電気式膨張弁16を介して第2蒸発器17へ流入しにくくなり、主に、第1電気式膨張弁14を介して第1蒸発器15へ流入することになる。
つまり、冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になると、第2蒸発器17における熱交換量を低下させて、実質的に、第1、2蒸発器15、17にて構成される超臨界冷凍サイクル全体としての吸熱用熱交換器の熱交換能力を低下させることができる。
これにより、超臨界冷凍サイクル全体としての吸熱用熱交換器における冷媒の吸熱量を減少させて、低圧側冷媒圧力を冷媒の臨界圧力未満となるように低下させることができるとともに、圧縮機11吸入冷媒密度を低下させることによって、高圧側冷媒圧力の上昇を抑制できる。その結果、吸熱用熱交換器における冷媒の吸熱量を著しく低下させることなく、超臨界冷凍サイクル10を安定して作動させることができる。
このことを図3のモリエル線図により説明する。まず、図3の太破線は、低圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力未満になっている場合、(図3では、通常運転時と記載している。)の冷媒の状態を示している。この場合、吸熱用熱交換器における冷媒の吸熱量はΔh1となる。
次に、図3の二点鎖線は、本実施形態の制御ステップS4、S5の制御を実行せず、低圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となってしまった場合の冷媒の状態を示している。この場合、吸熱用熱交換器において冷媒が顕熱変化分の吸熱しかできなくなるので、吸熱量はΔh2となり、通常運転時の吸熱量Δh1に対して、著しく低下する。
これに対して、本実施形態によれば、制御ステップS4、S5の制御によって、吸熱用熱交換器における冷媒の吸熱量をある程度低下させたとしても、低圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となってしまうことを回避できるので、太実線のサイクルに示すように、蒸発潜熱分の吸熱量Δh3を確保できる。
その結果、吸熱量が図3の通常運転時に対して著しく低下してしまうことを回避でき、超臨界冷凍サイクル10を安定して作動させることができる。
さらに、本実施形態の超臨界冷凍サイクル10の如く、第1、2蒸発器15、17にて共通する冷却対象空間へ送風される空気を冷却する車両用空調装置に適用された場合に、冷媒蒸発圧力が基準圧力以上となっても、特許文献1のように、送風ファン15aの送風空気量を低下させる必要がないので、冷却対象空間への冷風の送風を継続できる。
その結果、冷却対象空間を冷却するという車両空調装置に要求される機能を安定して発揮させることもできる。
なお、本実施形態では、超臨界冷凍サイクル10を車両用空調装置に適用した例を説明したが、もちろん超臨界冷凍サイクル10を放熱器にて給湯水を加熱するヒートポンプ給湯装置に適用してもよい。
(第2実施形態)
本実施形態では、本発明の超臨界冷凍サイクル30をヒートポンプ給湯装置に適用した例を説明する。図4は、本実施形態の超臨界冷凍サイクル30の全体構成図である。なお、図4では、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。これは以下の実施形態でも同様である。
本実施形態では、本発明の超臨界冷凍サイクル30をヒートポンプ給湯装置に適用した例を説明する。図4は、本実施形態の超臨界冷凍サイクル30の全体構成図である。なお、図4では、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。これは以下の実施形態でも同様である。
超臨界冷凍サイクル30において、圧縮機31は、冷媒を吸入し、臨界圧力以上となるまで圧縮して吐出するもので、吐出容量が固定された固定容量型圧縮機31aを電動モータ31bにて駆動する電動圧縮機である。固定容量型圧縮機31aとしては、具体的に、スクロール型圧縮機、ベーン型圧縮機等の各種圧縮機構を採用できる。
電動モータ31bは、後述する制御装置40から出力される制御信号によって、その作動(回転数)が制御されるもので、交流モータ、直流モータのいずれの形式を採用してもよい。そして、この回転数制御によって、圧縮機31の冷媒吐出能力が変更される。従って、本実施形態の電動モータ31bは、吐出能力変更手段を構成している。
圧縮機31の吐出側には、水−冷媒熱交換器32の冷媒通路32aが接続されている。水−冷媒熱交換器32は、圧縮機31から吐出された高温高圧冷媒が通過する冷媒通路32aと給湯水が通過する水通路32bとを有して構成される熱交換器であって、圧縮機14吐出冷媒の有する熱量を給湯水に放熱させる放熱器である。
なお、水−冷媒熱交換器32の水通路32bは、水循環通路33を介して図示しない貯湯タンクに接続されており、水通路32bにて加熱された給湯水は、水循環通路に設けられた電動水ポンプ33aによって貯湯タンクに蓄えられる。なお、電動水ポンプ33aは、制御装置40から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
水−冷媒熱交換器32の冷媒通路32a出口側には、第1実施形態と同様の分岐部13の冷媒流入口13aが接続されている。分岐部13の一方の冷媒流出口13bには、エジェクタ34のノズル部34aが接続され、エジェクタ34のディフューザ部34f出口側には、第1実施形態と同様の第1蒸発器15が接続されている。
他方の冷媒流出口13cには、第1実施形態の第2電気式膨張弁16に対応する電気式膨張弁16が接続され、電気式膨張弁16の出口側には、第1実施形態と同様の第2蒸発器17が接続されている。さらに、第2蒸発器17の出口側は、エジェクタ34の冷媒吸引口34bに接続されており、第1実施形態の合流部18は廃止されている。
なお、本実施形態の第1蒸発器15、第2蒸発器17および送風ファン15aは、室外に設置されている。従って、冷媒は、第1、2蒸発器15、17において外気から吸熱して蒸発することになる。
エジェクタ34は、分岐部13の冷媒流出口13bから流出した高圧冷媒を減圧膨張させる減圧手段、すなわち第1実施形態の第1電気式膨張弁14に対応する減圧手段であるとともに、減圧膨張された高速度の冷媒流により第2蒸発器17から流出した冷媒を内部に吸引する冷媒循環手段でもある。
具体的には、エジェクタ34は、分岐部13の冷媒流出口13bから流出した高圧冷媒の通路面積を小さく絞って、冷媒を減圧させるノズル部34aと、ノズル部34aの冷媒噴射口と連通するように配置されて、第2蒸発機17から流出した冷媒を吸引する冷媒吸引口34bを有している。
ノズル部34aは、絞り通路面積を変更可能に構成された可変ノズル部であり、具体的には、ノズル部34aの内部に配置されてノズル部34aの絞り開度を調整するニードル弁34c、このニードル弁34cをノズル部34aの軸方向に変位させる電動アクチュエータ34dを有して構成される。
さらに、ノズル部34aおよび冷媒吸引口34bの冷媒流れ下流側には、ノズル部34aから噴射する高速度の冷媒流と冷媒吸引口34bから吸引された吸引冷媒とを混合する混合部34eを有し、混合部34eの冷媒流れ下流側には昇圧部をなすディフューザ部34fを有している。
ディフューザ部34fは冷媒の通路面積を徐々に大きくする形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する作用を果たす。その他の超臨界冷凍サイクルの構成は、第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態の電気制御部の概要を説明する。制御装置40の基本的構成は第1実施形態と同様で、その出力側には、圧縮機31、電動水ポンプ33a、電気式膨張弁16の電動アクチュエータ16b、送風ファン15a、エジェクタ34の電動アクチュエータ34d等が接続され、これらの機器の作動を制御する。
また、本実施形態の制御装置40では、特に、エジェクタ34の電動アクチュエータ34dの作動を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)を第1絞り開度制御手段40aとし、電気式膨張弁16の電動アクチュエータ16bの作動を制御する構成を第2絞り開度制御手段40bとする。
制御装置40の入力側には、第1実施形態と同様の空調用センサ群および操作パネル41が接続され、空調用センサ群の検出信号および操作パネル41に設けられた給湯機作動・停止の操作信号、給湯機の給湯温度設定信号等が制御装置40へ入力される。その他の電気制御部の構成は第1実施形態と同様である。
次に、上記構成における本実施形態の作動を説明する。本実施形態において制御装置40が実行する制御処理は、基本的に、図2に示す第1実施形態の制御フローと同様で、ヒートポンプ給湯装置に外部から電源が供給された状態で、操作パネル41の給湯機作動信号が制御装置40に入力されるとスタートする。
本実施形態では、第1蒸発器15へ流入する冷媒を減圧させる減圧手段としてエジェクタ34を採用しているので、第1絞り開度制御手段40aは、エジェクタ30の電動アクチュエータ34dに対して、第1実施形態の第1電気式膨張弁14の電動アクチュエータ14bと同様の制御信号を出力する。
さらに、第2絞り開度制御手段40bは、電気式膨張弁16の電動アクチュエータ16bに対して、第1実施形態の第2電気式膨張弁16と同様の制御信号を出力する。
従って、本実施形態の超臨界冷凍サイクル30を作動させた際に、第1蒸発器15における冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になっていない場合、圧縮機31にて超臨界状態となるまで昇圧された高温高圧冷媒は、水−冷媒熱交換器32の冷媒通路32aに流入して、電動水ポンプ33aの作用によって水通路34bに流入した給湯水と熱交換する。これにより給湯水が加熱される。
水−冷媒熱交換器32から流出した高圧冷媒は分岐部13へ流入し、分岐部13にて分岐された一方の冷媒は、エジェクタ34のノズル部34aに流入して、等エントロピ的に減圧膨張する。この減圧膨張時に冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換されて、冷媒がノズル部34aの冷媒噴射口から高速度の冷媒流となって噴出する。
この際、高速度の冷媒流の吸引作用により、冷媒吸引口34bから第2蒸発機17から流出した冷媒が吸引される。さらに、混合部34eにおいて、ノズル部34aの冷媒噴射口から噴射された噴射冷媒と冷媒吸引口34bから吸引された吸引冷媒が混合され、ディフューザ部34fに流入する。ディフューザ部34fでは通路面積の拡大により、冷媒の速度(膨張)エネルギーが圧力エネルギーに変換されるため、冷媒の圧力が上昇する。
エジェクタ34のディフューザ部34fから流出した冷媒は、第1蒸発器15へ流入して、送風ファン15aから送風された外気から吸熱して蒸発する。第1蒸発器15から流出した冷媒は圧縮機31に吸入され再び圧縮される。
分岐部13にて分岐された他方の冷媒は、電気式膨張弁16にて減圧膨張されて、第2蒸発器17へ流入する。第2蒸発器17へ流入した冷媒は、送風ファン15aにて送風されて第1蒸発器15にて冷却された外気から吸熱して蒸発する。さらに、第2蒸発器17から流出した冷媒は、冷媒吸引口34bからエジェクタ34内へ吸引される。
この際、電気式膨張弁16では、第1実施形態と同様に、COPが略最大となるように絞り開度が調整されるので、高いCOPを発揮させながら、超臨界冷凍サイクル30を運転することができる。また、エジェクタ34では、圧縮機31吸入冷媒の過熱度が予め定めた値となるように絞り開度が制御されるので、圧縮機31への液バックの問題も生じない。
さらに、本実施形態の超臨界冷凍サイクル30では、第1、2蒸発器15、17において冷媒に吸熱作用を発揮させる際に、第1蒸発器15における冷媒蒸発圧力をディフューザ部20dで昇圧した後の圧力として、一方、第2蒸発器17は冷媒吸引口14bに接続されるので、第2蒸発器17における冷媒蒸発圧力をノズル部34a減圧直後の最も低い圧力とすることができる。
従って、第1蒸発器15における冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)よりも第2蒸発器17における冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)を低くすることができる。その結果、第1蒸発器15および第2蒸発器17における冷媒蒸発温度と送風ファン15aから送風された外気(→00)との温度差を確保して、効率的に冷媒に吸熱させることができる。
しかも、エジェクタ34のディフューザ部34fの昇圧作用によって圧縮機31の吸入冷媒圧力を上昇できる分だけ、圧縮機31の圧縮仕事量を低減できるので、圧縮機31の省動力効果を得ることができる。その結果、COPをより一層向上させることができる。
一方、第1、2蒸発器15、17における冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になっている場合は、電気式膨張弁16の絞り開度が減少する。このため、分岐部13にて分岐された冷媒は、電気式膨張弁16を介して第2蒸発器17へ流入しにくくなり、主に、エジェクタ34を介して第1蒸発器15へ流入することになる。
つまり、冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になると、第2蒸発器17の熱交換能力を低下させて、実質的に、第1、2蒸発器15、17にて構成される超臨界冷凍サイクル全体としての吸熱用熱交換器の熱交換能力を低下させることができる。従って、第1実施形態と同様に、低圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となってしまうことを防止できるので、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態の超臨界冷凍サイクル30の如く、第1、2蒸発器15、17が室外に設置されるヒートポンプ給湯装置に適用された場合に、強風等の自然風による外乱が生じても、超臨界冷凍サイクル全体としての吸熱用熱交換器の熱交換能力を低下させているので、低圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となってしまうことを確実に回避できる。
その結果、給湯水を安定的に加熱するというヒートポンプ給湯装置に要求される機能を確実に発揮させることもできる。
なお、本実施形態では、超臨界冷凍サイクル30をヒートポンプ給湯装置に適用した例を説明したが、もちろん超臨界冷凍サイクル30を第1実施形態のように車両用空調装置に適用してもよい。
(第3実施形態)
上述の第2実施形態では、図2に示す制御ステップS4によって臨界圧力判定手段を構成しているが、本実施形態では、図5に示す制御ステップS41によって臨界圧力判定手段を構成している。なお、本実施形態の超臨界冷凍サイクル30の全体構成は、第2実施形態と全く同様であり、図5は、本実施形態の制御装置40が実行する制御処理を示すフローチャートである。
上述の第2実施形態では、図2に示す制御ステップS4によって臨界圧力判定手段を構成しているが、本実施形態では、図5に示す制御ステップS41によって臨界圧力判定手段を構成している。なお、本実施形態の超臨界冷凍サイクル30の全体構成は、第2実施形態と全く同様であり、図5は、本実施形態の制御装置40が実行する制御処理を示すフローチャートである。
本実施形態の制御ステップS41では、送風空気温度センサ23の検出温度Taが予め定めた基準空気温度KTa以上となっているか否かを判定する。なお、本実施形態の基準蒸発温度KTaも、冷媒である二酸化炭素の臨界温度より僅かに低い29℃程度としている。
ここで、本実施形態の如く、第1、2蒸発器15、17および送風ファン15aが、室外に設置されて、第1、2蒸発器15、17において冷媒が外気から吸熱して蒸発する構成では、第1、2蒸発器15、17における冷媒蒸発温度が外気温近傍まで上昇してしまうことがある。
従った、ステップS41にて検出温度Ta≧基準空気温度KTaとなっているか否かを判定することで、第1蒸発器15における冷媒蒸発圧力(低圧側冷媒圧力)が冷媒の臨界圧力に対して僅かに低い値となるように定められた基準圧力以上となっているか否かを判定することができる。これにより、本実施形態の超臨界冷凍サイクル30を作動させても第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第2実施形態の構成に対して、制御装置40が実行する制御処理を図6のフローチャートに示すように変更している。
本実施形態では、第2実施形態の構成に対して、制御装置40が実行する制御処理を図6のフローチャートに示すように変更している。
具体的には、臨界圧力判定手段を構成するステップS4にて、検出温度Te≧基準蒸発温度KTeとなっている場合は、ステップS5へ進み、第2電気式膨張弁16の絞り開度を減少させるように制御信号を変更して、さらにステップS51へ進む。
ステップS51では、低圧側温度センサ22の検出温度Teが予め定めた送風ファン用基準蒸発温度KTe2以上となっているか否かを判定する。なお、本実施形態の送風ファン用基準蒸発温度KTe2は、冷媒である二酸化炭素の臨界温度より僅かに低く、かつ、基準蒸発温度KTeよりも高い30℃程度としている。
ここで、臨界圧力判定手段であるステップS4にて、第1蒸発器15における冷媒蒸発圧力が基準圧力以上となっていることが判定され、ステップS5にて第2電気式膨張弁16の絞り開度を減少させても、低圧側冷媒圧力が低下しない場合は、低圧側温度センサ22の検出温度Teが上昇する。
そこで、ステップS51にて、Te≧KTe2となっている場合は、ステップS52へ進み、ステップS3で決定された送風ファン15aへ出力される制御信号を、予め定めた所定量分送風空気量を減少させるように変更して、ステップS6へ進む。一方、ステップS51にて、Te≧KTe2となっていない場合は、ステップS3にて決定された送風ファン15aへ出力される制御信号は変更されることなくステップS6へ進む。
従って、本実施形態の超臨界冷凍サイクル30を作動させると、さらに、送風ファン15aの送風空気量の低下によって、超臨界冷凍サイクル全体としての吸熱用熱交換器における冷媒の吸熱量を、さらに低下させることができ、より一層確実に低圧側冷媒圧力を低下させることができる。
なお、本実施形態では、ステップS51にて、検出温度Teが送風ファン用基準蒸発温度KTe2以上となっているか否かを判定しているが、このステップS51は廃止してもよい。つまり、ステップS4にて低圧側冷媒圧力が基準圧力以上になっていることが判定された場合、第2電気式膨張弁16の絞り開度を減少させると同時に、送風ファン15aの送風空気量を減少させてもよい。
また、本実施形態の超臨界冷凍サイクル30を、第1実施形態のように車両用空調装置に適用した際には、冷却対象空間である車室内への冷風の送風を継続できる程度に送風量を低下させればよい。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の第1実施形態では、第1、2蒸発器15、17における冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になっている場合に、第2電気式膨張弁16の絞り開度を減少させる構成になっているので、第1電気式膨張弁14を廃止して、第1可変絞り機構として、圧縮機11吸入冷媒の過熱度が予め定めた値に近づくように機械的機構で絞り開度を変化させる温度式膨張弁を採用してもよい。
また、第1、2蒸発器15、17における冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になっている場合に、第1電気式膨張弁14の絞り開度を減少させる構成としてもよい。さらに、この場合は、第2電気式膨張弁14を廃止して、第2可変絞り機構として、放熱器12流出冷媒の温度に応じて高圧側冷媒圧力が目標高圧に近づくように機械的機構で絞り開度を変化させる圧力制御弁を採用してもよい。
(2)上述の実施形態で説明した超臨界冷凍サイクル10、30に対して、第1、2蒸発器15、17流出冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して余剰冷媒を蓄えるアキュムレータを設けてもよい。さらに、放熱器12、水−冷媒熱交換器32から流出した高圧冷媒と、圧縮機11、31吸入冷媒とを熱交換させる内部熱交換器を設けてもよい。
(3)上述の実施形態では、分岐部13にて、冷媒の流れを2方に分岐しているが、さらに複数の冷媒流れに分岐し、分岐されたそれぞれの冷媒を減圧膨張させる絞り機構、これらの絞り機構にて減圧膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器を設けてもよい。この場合は、合流部18にて、それぞれの蒸発器から流出した冷媒を合流させるようにすればよい。
(4)上述の実施形態では、第1、2蒸発器15、17における冷媒蒸発圧力が基準圧力以上になっている場合に、第2電気式膨張弁16の絞り開度を所定量分減少させる構成になっているが、第2電子式膨張弁16の絞り通路を完全に閉塞してもよい。
(5)上述の実施形態では、本発明の超臨界冷凍サイクル装置10、30を車両用空調装置、ヒートポンプ給湯装置に適用した例を説明したが、本発明の適用はこれに限定されない。例えば、定置型空調装置、定置型冷温蔵庫に適用してもよい。
11、31…圧縮機、12…放熱器、13…分岐部、14…第1電気式膨張弁、
15…第1蒸発器、15a…送風ファン、16…第2電気式膨張弁、17…第2蒸発器、
18…合流部、22…低圧側温度センサ、23…送風空気温度センサ、
32…水−冷媒熱交換器、34…エジェクタ、34a…ノズル部、34b…冷媒吸引口、
S4、S41…臨界圧力判定手段。
15…第1蒸発器、15a…送風ファン、16…第2電気式膨張弁、17…第2蒸発器、
18…合流部、22…低圧側温度センサ、23…送風空気温度センサ、
32…水−冷媒熱交換器、34…エジェクタ、34a…ノズル部、34b…冷媒吸引口、
S4、S41…臨界圧力判定手段。
Claims (5)
- 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、
前記圧縮機(11)吐出冷媒を放熱させる放熱器(12)と、
前記放熱器(12)流出冷媒の流れを複数の流れに分岐する分岐部(13)と、
前記分岐部(13)にて分岐された一方の冷媒を減圧膨張させる第1可変絞り機構(14)と、
前記第1可変絞り機構(14)にて減圧膨張された冷媒を蒸発させる第1蒸発器(15)と、
前記分岐部(13)にて分岐された別の一方の冷媒を減圧膨張させる第2可変絞り機構(16)と、
前記第2可変絞り機構(16)にて減圧膨張された冷媒を蒸発させる第2蒸発器(17)と、
前記第1蒸発器(15)流出冷媒の流れと前記第2蒸発器(17)流出冷媒の流れを合流させて前記圧縮機(11)吸入口側へ流出させる合流部(18)と、
前記第1蒸発器(15)および前記第2蒸発器(17)のうち、少なくとも一方における冷媒蒸発圧力が、冷媒の臨界圧力と同等の値に定められた基準圧力以上になったことを判定する臨界圧力判定手段(S4、S41)とを備え、
前記臨界圧力判定手段(S4、S41)によって前記冷媒蒸発圧力が前記基準圧力以上になったことが判定されたときに、前記第1可変絞り機構(14)および前記第2可変絞り機構(16)のうち、いずれか一方の絞り開度を減少させることを特徴とする超臨界冷凍サイクル。 - 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(31)と、
前記圧縮機(31)吐出冷媒を放熱させる放熱器(32)と、
前記放熱器(32)流出冷媒の流れを複数の流れに分岐する分岐部(13)と、
前記分岐部(13)にて分岐された一方の冷媒を減圧膨張させるノズル部(34a)から噴射する高速度の冷媒流によって、冷媒を冷媒吸引口(34b)から吸引するエジェクタ(34)と、
前記エジェクタ(34)流出冷媒を蒸発させて前記圧縮機(31)吸入口側へ流出させる第1蒸発器(15)と、
前記分岐部(13)にて分岐された別の一方の冷媒を減圧膨張させる可変絞り機構(16)と、
前記可変絞り機構(16)にて減圧膨張された冷媒を蒸発させて前記冷媒吸引口(34b)側へ流出させる第2蒸発器(17)と、
前記第1蒸発器(15)および前記第2蒸発器(17)のうち、少なくとも一方における冷媒蒸発圧力が冷媒の臨界圧力と同等の値に定められた基準圧力以上となったことを判定する臨界圧力判定手段(S4、S41)とを備え、
前記臨界圧力判定手段(S4、S41)によって前記冷媒蒸発圧力が前記基準圧力以上となったことが判定されたときに、前記可変絞り機構(16)の絞り開度を減少させることを特徴とする超臨界冷凍サイクル。 - さらに、前記第1蒸発器(15)および前記第2蒸発器(17)のうち、少なくとも一方の冷媒蒸発温度を検出する蒸発温度検出手段(22)を備え、
前記臨界圧力判定手段(S4)は、前記蒸発温度検出手段(22)の検出値(Te)が予め定めた基準蒸発温度(KTe)以上のときに、前記冷媒蒸発圧力が前記基準圧力以上となっていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の超臨界冷凍サイクル。 - さらに、前記第1蒸発器(15)および前記第2蒸発器(17)のうち、少なくとも一方へ向けて送風される送風空気の温度を検出する空気温度検出手段(23)を備え、
前記臨界圧力判定手段(S41)は、前記空気温度検出手段(23)の検出値(Ta)が予め定めた基準空気温度(KTa)以上のときに、前記冷媒蒸発圧力が前記基準圧力以上となっていると判定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の超臨界冷凍サイクル。 - さらに、前記第1蒸発器(15)および前記第2蒸発器(17)のうち、少なくとも一方に向けて空気を送風する送風手段(15a)を備え、
前記臨界圧力判定手段(S4、S41)によって前記冷媒蒸発圧力が前記基準圧力以上となったことが判定されたときに、前記送風手段(15a)の送風量を低下させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の超臨界冷凍サイクル。
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