JP2007170725A - 可変エジェクタ式冷凍サイクルおよびヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】再始動時の全閉作動におけるニードル弁3fとノズル部3aとの食い付きを防止する。
【解決手段】ヒートポンプECU20Aは、冷凍サイクルの運転を停止する場合、圧縮機1を停止させるとともに、エジェクタ3のノズル開度を所定値まで開くように制御する。
ニードル弁3fがノズル3aに食い付く可能性が有るのは、再始動時に差圧が有る状態でニードル弁3fの全閉位置確認を実施する場合のみである。このため、本実施形態では、冷凍サイクルを停止させるときにノズル開度を所定値まで開いて冷凍サイクル内の差圧を速やかに無くしておくようにしたものである。これによれば、ニードル弁3fに設ける食い付き防止用のテーパ−を廃止して微少流量時の制御性を向上しつつコストを抑えるとともに、再始動時の全閉作動におけるニードル弁3fがノズル部3aに食い付くのを防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、減圧手段として可変式エジェクタを用いた可変エジェクタ式冷凍サイクル、およびこの可変エジェクタ式冷凍サイクルを用いたヒートポンプ式給湯装置に関するものであり、特に電源ON/OFF時や停電からの復帰時の作動に関するものである。
図10は、可変式エジェクタのノズル部3aの部分断面図を示し、(a)はニードル弁3fにテーパー有りの場合、(b)はテーパー無しの場合である。従来、可変式エジェクタでは、ノズル部をニードル弁にて全閉したときに、そのニードル弁とノズル部とが食い付かないよう、ニードル弁に食い付き防止のためのテーパ−を設けている。このニードル弁とノズル部との食い付きは、ノズル部の下流側(低圧側)に対して上流側(高圧側)の圧力が高い状態のまま、つまり差圧が残った状態でノズル部をニードル弁にて全閉したときに発生しうる。
このような、冷凍サイクルの高圧側と低圧側との差圧(残圧)を均圧させて再始動時の不具合を防ぐ従来技術として、下記特許文献1に示す空調装置がある。この空調装置では、冷凍サイクル内を均圧にするための均圧回路を備え、装置の停止時にその均圧回路を開き、一定時間後に減圧手段として膨張弁を開いて均圧し、その後に均圧回路と膨張弁とを閉じる制御を行っている。
特開平6−11208号公報
図1は、本発明の実施形態に係わるヒートポンプ式給湯装置の全体構成を示す模式図であり、図11は、従来のヒートポンプ式給湯装置の作動状態を示すタイムチャートである。これらの図に示すように、タンクユニット部10Bからヒートポンプユニット部10Aに運転指令があった場合、可変式エジェクタ(以下、エシェクタと略す)のノズル開度を略全開まで開けてから圧縮機を回転させ、その後ノズル開度を徐々に絞っていき、所定圧力(例えば13mpa)になるように制御している。
その後、運転停止指令が来た場合、ヒートポンプユニット部10Aはエジェクタのノズル開度はそのままに保持しており、その状態で電源OFF指令が来た場合、電源OFF許可をタンクユニット部10Bへ送信し、ヒートポンプユニット部10Aはヒートポンプ用電源リレー9を介して電源がOFFされる。
そして、再びタンクユニット部10Bから電源をONされた場合、エジェクタの全閉位置を確認するため、ニードル弁を全閉位置まで駆動させる。この全閉動作を行う理由は、蒸発器の除霜制御時に確実に全閉とする必要があるため、再始動時に全閉位置の確認として全閉動作を行うものである。
通常、タンクユニット部が電源OFFした後、すぐに再びONすることは無いが、稀に電源OFF後にユーザーがお湯を追加したいと強制沸き増しを実施したり、瞬時停電が発生したりした場合、ノズル部の上下流に差圧が生じたまま、全閉位置確認を行うことになる。
このとき、図10(a)に示すように、食い付き防止のためのテーパーを設けていれば、ニードル弁3fとノズル部3aとの食い付きは防止できる。しかしながら、エジェクタの構造上、微少流量時は吸引の影響もあり、食い付き防止用のテーパ−部分の径や角度の加工精度を高くする必要があり、コストが掛かるという問題点がある。
また、図10(b)に示すように、食い付き防止用のテーパーを廃止した場合、ノズル部3aの前後に差圧が残った状態でニードル弁3fの全閉位置確認のために突き当て動作をすると、差圧によってニードル弁3fが押し込まれ、ノズル部3aに物理的に食い付くことによって制御不能となる問題が生じる。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、ニードル弁に設ける食い付き防止用のテーパ−を廃止して微少流量時の制御性を向上しつつコストを抑えるとともに、再始動時の全閉作動におけるニードル弁とノズル部との食い付きを防止することのできる可変エジェクタ式冷凍サイクルおよびヒートポンプ式給湯装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項7に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、冷媒を吸入して圧縮する圧縮機(1)と、
圧縮機(1)から吐出される高温高圧冷媒の放熱を行う放熱器(2)と、
放熱器(2)下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに冷媒を吸引し、ニードル弁(3f)によってノズル部(3a)の開度を可変する可変式エジェクタ(3)と、
圧縮機(1)と放熱器(2)と可変式エジェクタ(3)とを含む主冷媒循環路(R1)から分岐して設けられ、循環冷媒の一部を可変式エジェクタ(3)に導いて吸引させる分岐循環路(R2)と、
分岐循環路(R2)に配置されて冷媒を蒸発させる蒸発器(4)と、
これら冷凍サイクル機器の作動を制御する制御手段(20A)とを備えた可変エジェクタ式冷凍サイクルにおいて、
制御手段(20A)は、冷凍サイクルの運転を停止する場合、圧縮機(1)を停止させるとともに、可変式エジェクタ(3)のノズル開度を所定値まで開くように制御することを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1と同じ可変エジェクタ式冷凍サイクルにおいて、
制御手段(20A)は、給電停止検知手段とエジェクタ開度記憶手段とを備え、
給電停止検知手段にて制御手段(20A)への給電が停止したことを検出したときに可変式エジェクタ(3)のノズル開度をエジェクタ開度記憶手段に記憶するとともに、
次に給電が開始されたとき、エジェクタ開度記憶手段に記憶されたノズル開度が所定値未満である場合には可変式エジェクタ(3)のノズル開度を所定値まで開くように制御することを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1、2と同じ可変エジェクタ式冷凍サイクルにおいて、
制御手段(20A)は、ノズル部(3a)の上流と下流とでの差圧を検知する差圧検出手段を備えとともに、
制御手段(20A)へ給電が開始されたとき、差圧検出手段にて差圧の有無を検出し、差圧が有る場合には可変式エジェクタ(3)のノズル開度を所定値まで開くように制御することを特徴としている。
ニードル弁(3f)がノズル(3a)に食い付く可能性が有るのは、再始動時に差圧が有る状態でニードル弁(3f)の全閉位置確認を実施する場合のみである。このため、請求項1では、冷凍サイクルを停止させるときにノズル開度を所定値まで開いて冷凍サイクル内の差圧を速やかに無くしておくようにしたものである。
また、請求項2では、瞬時停電時にも対応できるよう、給電停止検知手段を備え、給電が停止したことを検知したとき、そのときのノズル開度をエジェクタ開度記憶手段に記憶し、再始動時にその記憶したノズル開度が所定値未満である場合、一旦所定開度まで開いてから、全閉位置確認を実施するようにしたものである。
また、請求項3では、差圧を検知する差圧検出手段を備え、再始動時に差圧を検知し、差圧が有る場合はノズル開度を所定値まで開けてから全閉位置確認を実施するようにしたものである。これら請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、いずれにおいてもニードル弁(3f)に設ける食い付き防止用のテーパ−を廃止して微少流量時の制御性を向上しつつコストを抑えるとともに、再始動時の全閉作動におけるニードル弁(3f)がノズル部(3a)に食い付くのを防止することができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の可変エジェクタ式冷凍サイクルにおいて、差圧検出手段として、ノズル部(3a)上流側に圧力検出手段(11)と、ノズル部(3a)下流側に温度検出手段(12、13)とを設け、
温度検出手段(12、13)で検出された温度から飽和圧力を推定し、その飽和圧力と圧力検出手段(11)で検出された圧力との比較にて差圧を検出することを特徴としている。
通常、ノズル部(3a)下流側と連通する分岐循環路(R2)側には、制御のために蒸発器入口の冷媒温度センサー(12)や外気温度センサー(13)などの温度検出手段が設けられている。よって、この請求項4に記載の発明によれば、これら既存の温度検出手段(12、13)を差圧検出手段として利用し、温度から飽和圧力を推定して差圧を検出すれば、ノズル部(3a)下流側に新たに差圧検出用の圧力センサーを設ける必要が無くなり、コストを抑えることができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項に記載の可変エジェクタ式冷凍サイクルをヒートポンプ式給湯装置に適用したことを特徴としている。この請求項5に記載の発明によれば、再始動時に可変式エジェクタ(3)でニードル弁(3f)とノズル部(3a)との食い付きを生じることなく安定した状態で再始動させ得るヒートポンプ式給湯装置とすることができる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項5に記載のヒートポンプ式給湯装置において、ヒートポンプサイクルは、冷媒の圧力が臨界圧力以上となる超臨界サイクルであることを特徴としている。この請求項6に記載の発明によれば、超臨界サイクルでの高圧にも対応することが可能である。
また、請求項7に記載の発明では、請求項6に記載のヒートポンプ式給湯装置において、ヒートポンプサイクルに使用する冷媒は、二酸化炭素(CO)冷媒であることを特徴としている。この請求項7に記載の発明によれば、具体的に使用する冷媒として、二酸化炭素(CO)冷媒が実施容易である。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態(請求項1、5〜7に対応)について添付した図1〜5を用いて詳細に説明する。まず図1は、本発明の実施形態に係わるヒートポンプ式給湯装置の全体構成を示す模式図であり、図2は、図1中のヒートポンプユニット部10A内の機器構成を示す模式図である。また図3は、図2中の可変式エジェクタ3の断面模式図である。
本給湯装置は、図1に示すように、給湯用水を加熱するヒートポンプユニット部10Aと、加熱された高温の湯を貯めると共に給湯部(シャワー、カラン、風呂など)に出湯するタンクユニット部10Bとを有している。また、ヒートポンプユニット部10Aは、ヒートポンプサイクルと、このヒートポンプサイクルの作動を制御する制御手段としてのヒートポンプECU20Aとを有している。
ヒートポンプサイクルは、図2に示すように、圧縮機1・放熱器としての冷媒水熱交換器2・可変式エジェクタ(以下、エジェクタと略す)3が順次環状に配管接続されて主冷媒循環路R1を形成している。また、本実施形態では、エジェクタ3の吐出側に気液分離器5を配置し、その気液分離器5で分離された液冷媒を蒸発器4で蒸発させ、その蒸発したガス冷媒をエジェクタ3の吸引部3bに導いて吸引させる分岐循環路R2を形成しており、これらの内部を流れる冷媒として、二酸化炭素冷媒(以下、CO冷媒と記す)を使用している。
圧縮機1は、内蔵される図示しない電動モータによって駆動され、気液分離器5より吸入した気相冷媒を臨界圧力以上に圧縮して吐出する。なお、圧縮機1は、ヒートポンプECU20Aによって稼働およびその冷媒圧縮量(回転数)が制御されるようになっている。
冷媒水熱交換器2は、圧縮機1より吐出された高温高圧冷媒(ホットガス)と、後述する貯湯タンク7内から供給される給湯用水との間で熱交換し、放熱作用によって給湯用水を加熱して高温の湯(例えば、目標温度90℃)とするものである。
この冷媒水熱交換器2は、冷媒が流れる冷媒流路2aと、給湯用水が流れる給湯用水流路2bとを有し、冷媒流路2aを流れる冷媒の流れ方向と給湯用水流路2bを流れる給湯用水の流れ方向とが対向するように構成されている。なお、冷媒水熱交換器2を流れるCO冷媒は、圧縮機1で臨界圧力以上に加圧されているので、冷媒水熱交換器2を流通する給湯用水に放熱して温度低下しても凝縮することは無い。
エジェクタ3は、図3に示すように、冷媒水熱交換器2から流入する液相冷媒の通路面積を小さく絞って冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル部3a、ノズル部3aの冷媒噴出口と連通するように配置されて蒸発器4から冷媒を吸引する冷媒吸引口3b、ノズル部3aおよび冷媒吸引口3bの下流側に配置されてノズル部3aからの高速度の冷媒流と冷媒吸引口3bからの吸引冷媒とを混合する混合部3c、および混合部3cの下流側に配置されて冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる昇圧部を成すディフューザ部3dを有している。
さらに、エジェクタ3にはノズル部3aの冷媒通路面積を可変制御する通路面積調整機構3eが設けられている。具体的に通路面積調整機構3eは、ノズル部3a内の通路長手方向に移動可能に配置されたニードル弁3fと、ニードル弁3fを移動させる駆動部3gとから成っている。このニードル弁3fの先端形状は細長く尖った形状となっており、ニードル弁3fの根本部は駆動部3gに連結され、この駆動部3gの操作力にてニードル弁3fがノズル部3aの通路に沿って移動する。
そして、ニードル弁3fの外周面とノズル部3aの最小通路部との間に形成される冷媒通路面積を変更するようになっている。具体的には通路面積を小さくすることで、より大きな減圧を行う。換言すると、通路面積を小さくすることで冷媒の高圧側に対しては圧力を上昇させる。
なお、駆動部3gとしては、ステッピングモータのようなモータアクチュエータ、あるいは電磁ソレノイド機構などであり、電気的に制御可能な駆動手段であれば他の駆動機構であっても良い。そして、通路面積調整機構3eの駆動部3gは、ヒートポンプECU20Aからの制御信号によって制御される。なお、ディフューザ部3dの下流側は気液分離器5に接続されている。
蒸発器4は、外気ファン4aによって送風される外気から吸熱して、気液分離器5から供給される液冷媒を蒸発させる熱交換器である。なお、外気ファン4aは、ヒートポンプECU20Aによって稼働およびその送風量(回転数)が制御されるようになっている。
気液分離器5は、エジェクタ3より吐出される冷媒を気液分離して、気相冷媒のみを圧縮機1に吸入させると共に、液相冷媒を蒸発器4へと供給するものである。ちなみに、図2中の8は、高圧部から流出する冷媒と圧縮機1に吸入される冷媒とを熱交換させる熱回収手段としての内部熱交換器である。
高圧冷媒が流れる高圧冷媒流路8aと、低圧冷媒が流れる低圧冷媒流路8bとを有し、高圧冷媒流路8aを流れる冷媒の流れ方向と低圧冷媒流路8bを流れる冷媒の流れ方向とが対向するように構成されている。このように、内部熱交換器8を構成していても良い。
一方、タンクユニット部10Bは、貯湯タンク7、沸き上げ回路W、給湯回路K、および沸き上げ回路W・給湯回路Kの作動を制御するタンクECU20Bを有している。貯湯タンク7は、耐食性に優れた例えばステンレスなどの金属製の容器であり、外周部には図示しない断熱材が配置され、高温の湯を内部に貯めて長時間にわたって保温することができるようになっている。
貯湯タンク7の外壁面には図示しない複数の水位サーミスタが縦方向にほぼ等間隔に配置され、貯湯タンク7内に満たされた水あるいは高温の湯の各水位レベルでの温度情報をタンクECU20Bに出力するようになっている。
沸き上げ回路Wは、水循環量可変手段としてのウォーターポンプ6(ヒートポンプユニット部10A内に配設)によって貯湯タンク7内の水が下側の冷水出口7bから取り出され、冷媒水熱交換器2の給湯用水流路2bで加熱された後、貯湯タンク7上側の温水入口7cに戻す回路となっている。なお、ウォーターポンプ6は、ヒートポンプECU20Aによって稼働およびその循環量(回転数)が制御されるようになっている。
給湯回路Kは、水道からの水が貯湯タンク7下側の冷水入口7aから貯湯タンク7内に給水されるとともに、貯湯タンク7上側の温水出口7dからユーザーが使う給湯部へ湯を給湯する回路である。なお、給湯回路Kには、水道からの水と温水出口7dからの高温水とを混合させて給湯する湯温をユーザーが所望する温度に調節するための図示しない温度調節弁が設けられている。尚、温度調節弁8での調節温度は、タンクECU20Bによって制御されるようになっている。
図1に示すように、ヒートポンプECU20AとタンクECU20Bとは通信ラインTで連絡されている。また、タンクECU20Bに給電された電力は、ヒートポンプ用電源リレー部9から電源ラインDを介してヒートポンプECU20Aへ供給されるようになっている。
ヒートポンプECU20Aは、ユーザーが設定して図示しないリモコンから入力される設定温度(例えば42℃)信号や図示しない各センサーからの信号に基づき、圧縮機1(実質的には駆動源である電動モータ)、エジェクタ3の通路面積調整機構3e、外気ファン4a、ウォーターポンプ6などを通電制御する。
次に、本発明の要部に係わる運転制御について説明する。図4は、本発明の第1実施形態におけるヒートポンプ式給湯装置の作動状態を示すタイムチャートである。湯を作る時は、タンクECU20Bから通信ラインTを通してヒートポンプECU20Aへ運転指示が伝えられ、ヒートポンプユニット部10Aは運転を開始して湯をタンクユニット部10Bへ供給する。
より具体的には、圧縮機1を所定回転数(図4の例では3000rpm)で運転させるとともに、エジェクタ3のノズル開度を調整(図4の例では100step)して高圧側の圧力を最適な値(図4の例では13Mpa)に制御している。また、本実施形態では、湯を作る必要が無い場合にはヒートポンプユニット部10Aの電源をOFFする制御を実施している。これはヒートポンプユニット部10Aの待機電力を低減するためのものである。
なお、本実施形態の特徴として、図4に示すように、ヒートポンプECU20Aは、冷凍サイクルの運転を停止する場合、圧縮機1を停止させるとともに、エジェクタ3のノズル開度を所定値まで開くように制御している。つまり、ノズル開度が所定値まで開いたところで電源OFF許可をタンクECU20Bに送信し、ヒートポンプ用電源リレー部9で電源をOFFしてもらうようになっている。なお、本発明で言うノズル開度の所定値は、ほぼ全開に近い値となっている。
このことにより、停止時はすみやかに差圧をゼロにすることが可能となり、再始動で再び電源がONとなってエジェクタ3の全閉位置確認としてニードル弁3fをノズル部3aに突き当てても、ニードル弁3fがノズル部3aに食い付く懸念は無い。なお、本実施形態の特徴に関する具体的な制御の流れは、第2実施形態とまとめて後述のフローチャート(図6)で説明する。
次に、本実施形態での特徴と、その効果についてまとめる。まず、ヒートポンプECU20Aは、冷凍サイクルの運転を停止する場合、圧縮機1を停止させるとともに、エジェクタ3のノズル開度を所定値まで開くように制御するようにしている。ニードル弁3fがノズル3aに食い付く可能性が有るのは、再始動時に差圧が有る状態でニードル弁3fの全閉位置確認を実施する場合のみである。
このため、本実施形態では、冷凍サイクルを停止させるときにノズル開度を所定値まで開いて冷凍サイクル内の差圧を速やかに無くしておくようにしたものである。これによれば、ニードル弁3fに設ける食い付き防止用のテーパ−を廃止して微少流量時の制御性を向上しつつコストを抑えるとともに、再始動時の全閉作動におけるニードル弁3fがノズル部3aに食い付くのを防止することができる。
また、このような可変エジェクタ式冷凍サイクルをヒートポンプ式給湯装置に適用している。これによれば、再始動時にエジェクタ3でニードル弁3fとノズル部3aとの食い付きを生じることなく安定した状態で再始動させ得るヒートポンプ式給湯装置とすることができる。
また、ヒートポンプサイクルは、冷媒の圧力が臨界圧力以上となる超臨界サイクルである。これによれば、超臨界サイクルでの高圧にも対応することが可能である。また、ヒートポンプサイクルに使用する冷媒は、CO冷媒である。これによれば、具体的に使用する冷媒として、CO冷媒が実施容易である。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態(請求項2に対応)におけるヒートポンプ式給湯装置の作動状態を示すタイムチャートである。本実施形態でヒートポンプECU20Aは、給電停止検知手段とエジェクタ開度記憶手段とを備えている。
図5中に示すように、瞬時停電などで予期せぬ電源OFFが発生した場合、本実施形態では給電停止検知手段にて停電を検知し、そのときのノズル開度をEEPROMなどのエジェクタ開度記憶手段に記憶しておくものである。そして、再始動で電源がONになったとき、その記憶していたノズル開度が所定値A(略全開)未満の場合は、所定値Aまで開いて差圧を無くしてからエジェクタ3の全閉位置確認を行うようになっている。このことにより、瞬時停電でも食い付きを防止することが可能となる。
図6は、図4・図5の作動における制御の流れを示すフローチャートである。電源がONするとステップS11では、エジェクタ開度記憶手段に記憶していたエジェクタ開度が所定値A以上か否かの判定を行う。この判定結果がNOで所定値未満である場合には、ステップS12へと進んでエジェクタ3を所定値Aまで開ける作動を行う。なお、本実施形態では停止時に略全開まで開いており、通常本ステップは実施されない。また、ステップS11の判定がYESでエジェクタ開度が所定値A以上の場合は、ステップS12を飛ばしてステップS13へと進む。
ステップS13では、ニードル弁3fをノズル部3aに突き当ててエジェクタ3を全閉させ、そのときのニードル弁3fの位置で全閉位置の記憶の更新を行う。つまり、完全全閉位置まで到達するよう全閉側へ駆動させ、その位置を全閉の0stepとするものである。そして次のステップS14でヒートポンプサイクルの運転指令が有るか否かの判定を行う。まず、この判定結果がYESで、運転指令が有る場合のステップS15〜17について説明する。
運転指令がタンクECU20Bから来た場合、ステップS15では、運転を開始するにあたり、エジェクタ3が所定値Bまで駆動済みか否かの判定を行う。なお、所定値Bは略全開以下の開度であり、差圧を無くす目的では無く、高圧圧力の安定を早くするために絞り側への駆動のみで制御できるように予め開けておく開度である。
この判定結果がNOで、エジェクタ3が所定値Bまで開けてない場合はステップS16に進んでエジェクタ3を所定値Bまで開ける作動を行う。また、ステップS15の判定がYESでエジェクタ3が所定値Bまで駆動済みの場合は、ステップS16を飛ばしてステップS17へと進む。そして、ステップS17では圧縮機1を駆動させ、その後高圧側圧力が所定圧力となるようエジェクタ3の開度を調整してヒートポンプサイクルの運転を行うものである。
次に、ステップS14の判定結果がNOで、運転指令が無い、つまり運転停止指令が来た場合のステップS18〜21について説明する。ステップS18では、圧縮機1が稼働していた場合はまずこれを停止させる。そしてステップS19では、エジェクタ開度が所定値A以上か否かの判定を行う。この判定結果がNOで所定値A未満である場合には、ステップS20へと進んでエジェクタ3を所定値Aまで開ける作動を行い、冷凍サイクル中の差圧をすみやかに無くすものである。
また、ステップS19の判定がYESでエジェクタ開度が所定値A以上の場合は、ステップS20を飛ばしてステップS21へと進む。そして、ステップS21では、ノズル開度が所定値Aまで開いたところで電源OFF許可をタンクECU20Bに送信し、ヒートポンプ用電源リレー部9で電源をOFFしてもらうこととなる。
次に、運転指令が有っても無くても、ステップS22では、給電停止検知手段にて電源OFFが検知されたか否かの判定を行う。その判定結果がNOで、電源OFFが検知されない場合はステップS14まで戻って運転指令の有無判定から繰り返すものである。
また、ステップS22での判定結果がYESで、電源OFFが検知された場合はステップS23へと進み、その時のエジェクタ開度をエジェクタ開度記憶手段に記憶させるものである。ちなみに、電源をOFFされても、ヒートポンプECU20A内のコンデンサにより、エジェクタ開度記憶手段に記憶する程度の時間はヒートポンプECU20A内のCPUが稼動する構成となっている。
次に、上述した第1実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態でヒートポンプECU20Aは、給電停止検知手段とエジェクタ開度記憶手段とを備え、給電停止検知手段にてヒートポンプECU20Aへの給電が停止したことを検出したときにエジェクタ3のノズル開度をエジェクタ開度記憶手段に記憶するとともに、次に給電が開始されたとき、エジェクタ開度記憶手段に記憶されたノズル開度が所定値A未満である場合にはエジェクタ3のノズル開度を所定値Aまで開くように制御するようにしている。
ニードル弁3fがノズル3aに食い付く可能性が有るのは、再始動時に差圧が有る状態でニードル弁3fの全閉位置確認を実施する場合のみである。このため、瞬時停電時にも対応できるよう、給電停止検知手段を備え、給電が停止したことを検知したとき、そのときのノズル開度をエジェクタ開度記憶手段に記憶し、再始動時にその記憶したノズル開度が所定値A未満である場合、一旦所定開度まで開いてから、全閉位置確認を実施するようにしたものである。
これによれば、ニードル弁3fに設ける食い付き防止用のテーパ−を廃止して微少流量時の制御性を向上しつつコストを抑えるとともに、再始動時の全閉作動におけるニードル弁3fがノズル部3aに食い付くのを防止することができる。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態(請求項3、4に対応)に係わる機器構成を示す模式図である。本実施形態の冷凍サイクルには、ノズル部3aの上流側(高圧側)と下流側(低圧側)とでの差圧を検知する差圧検出手段を設けている。具体的に図8中の11は、冷媒水熱交換器2の入口側もしくは出口側に設定され、高圧側の冷媒圧力を検出する圧力センサーであり、12は、蒸発器4入口の冷媒温度センサーであり、13は、雰囲気空気温度を検出する外気温度センサーである。
これらのセンサー群で検出された信号は全てヒートポンプECU20Aに入力され、要求される加熱能力に対応した圧縮機1の回転数の算出などに使用されるものであるが、これを差圧の検出にも利用するものである。そして、図8は、本発明の第3実施形態における制御の流れを示すフローチャートである。第2実施形態で説明した図6のフローチャートとは最初のステップS31〜33の部分のみ異なり、それに続くステップS13〜23は同じであるため、説明は省略する。
電源がONすると、ステップS31では、差圧検出手段からの入力値を用いてノズル部3aの上流と下流とでの差圧を演算する。より具体的には、温度検出手段である蒸発器4入口の冷媒温度センサー12、もしくは外気温度センサー13で検出された温度から飽和圧力を推定し、その飽和圧力と高圧側の圧力センサー11で検出された圧力との比較にて差圧を検出するものである。
ステップS32では、ステップS31で演算した結果が差圧有りであるか否かの判定を行う。その判定結果がYESで差圧ありの場合、ステップS33へ進んでエジェクタ開度を所定値まで開け、差圧を速やかに無くすようにするものである。また、ステップS32の判定結果がNOで差圧が無い場合はステップS33を飛ばしてステップS13の全閉位置更新に進むものである。
上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態でヒートポンプECU20Aは、ノズル部3aの上流と下流とでの差圧を検知する差圧検出手段を備えとともに、ヒートポンプECU20Aへ給電が開始されたとき、差圧検出手段にて差圧の有無を検出し、差圧が有る場合にはエジェクタ3のノズル開度を所定値Aまで開くように制御するようにしている。
これは、差圧を検知する差圧検出手段を備え、再始動時に差圧を検知し、差圧が有る場合はノズル開度を所定値Aまで開けてから全閉位置確認を実施するようにしたものである。これによれば、ニードル弁3fに設ける食い付き防止用のテーパ−を廃止して微少流量時の制御性を向上しつつコストを抑えるとともに、再始動時の全閉作動におけるニードル弁3fがノズル部3aに食い付くのを防止することができる。
また、差圧検出手段として、ノズル部3a上流側に圧力センサー11と、ノズル部3a下流側に冷媒温度センサー12、もしくは外気温度センサー13とを設け、冷媒温度センサー12、もしくは外気温度センサー13で検出された温度から飽和圧力を推定し、その飽和圧力と圧力センサー11で検出された圧力との比較にて差圧を検出するようにしている。
通常、ノズル部3a下流側と連通する分岐循環路(R2側には、制御のために蒸発器4入口の冷媒温度センサー12や外気温度センサー13などの温度検出手段が設けられている。よって、これによれば、これら既存の温度検出手段12・13を差圧検出手段として利用し、温度から飽和圧力を推定して差圧を検出すれば、ノズル部3a下流側に新たに差圧検出用の圧力センサーを設ける必要が無くなり、コストを抑えることができる。
(その他の実施形態)
図9は、その他の実施形態として図2・図7の機器構成の変形例を示す模式図である。冷凍サイクルは、図9に示すように、放熱器2とエジェクタ3との間で冷媒流れを分岐して、この冷媒流れをエジェクタ3に吸引させるように導く分岐循環路R2とし、この分岐循環路R2に蒸発器4を配置したものであっても良い。なお、図9中の14は減圧手段である。
また、エジェクタ3の冷媒吐出側に、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第2の蒸発器部を配設した冷凍サイクルであっても良い。また、図2・図7の機器構成において、分岐循環路R2の蒸発器4の上流側に、冷媒流れを減圧する減圧手段を設けても良い。
本発明の実施形態に係わるヒートポンプ式給湯装置の全体構成を示す模式図である。 図1中のヒートポンプユニット部10A内の機器構成を示す模式図である。 図2中の可変式エジェクタ3の断面模式図である。 本発明の第1実施形態におけるヒートポンプ式給湯装置の作動状態を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態におけるヒートポンプ式給湯装置の作動状態を示すタイムチャートである。 図4・図5の作動における制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係わる機器構成を示す模式図である。 本発明の第3実施形態における制御の流れを示すフローチャートである。 その他の実施形態として図2・図7の機器構成の変形例を示す模式図である。 可変式エジェクタのノズル部3aの部分断面図を示し、(a)はニードル弁3fにテーパー有りの場合、(b)はテーパー無しの場合である。 従来のヒートポンプ式給湯装置の作動状態を示すタイムチャートである。
符号の説明
1…圧縮機
2…冷媒水熱交換器(放熱器)
3…可変式エジェクタ
3a…ノズル部
3f…ニードル弁
4…蒸発器
11…圧力センサー(圧力検出手段)
12…冷媒温度センサー(温度検出手段)
13…外気温センサー(温度検出手段)
20A…ヒートポンプECU(制御手段)
R1…主冷媒循環路
R2…分岐循環路

Claims (7)

  1. 冷媒を吸入して圧縮する圧縮機(1)と、
    前記圧縮機(1)から吐出される高温高圧冷媒の放熱を行う放熱器(2)と、
    前記放熱器(2)下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに冷媒を吸引し、ニードル弁(3f)によってノズル部(3a)の開度を可変する可変式エジェクタ(3)と、
    前記圧縮機(1)と前記放熱器(2)と前記可変式エジェクタ(3)とを含む主冷媒循環路(R1)から分岐して設けられ、循環冷媒の一部を前記可変式エジェクタ(3)に導いて吸引させる分岐循環路(R2)と、
    前記分岐循環路(R2)に配置されて冷媒を蒸発させる蒸発器(4)と、
    これら冷凍サイクル機器の作動を制御する制御手段(20A)とを備えた可変エジェクタ式冷凍サイクルにおいて、
    前記制御手段(20A)は、冷凍サイクルの運転を停止する場合、前記圧縮機(1)を停止させるとともに、前記可変式エジェクタ(3)のノズル開度を所定値まで開くように制御することを特徴とする可変エジェクタ式冷凍サイクル。
  2. 冷媒を吸入して圧縮する圧縮機(1)と、
    前記圧縮機(1)から吐出される高温高圧冷媒の放熱を行う放熱器(2)と、
    前記放熱器(2)下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに冷媒を吸引し、ニードル弁(3f)によってノズル部(3a)の開度を可変する可変式エジェクタ(3)と、
    前記圧縮機(1)と前記放熱器(2)と前記可変式エジェクタ(3)とを含む主冷媒循環路(R1)から分岐して設けられ、循環冷媒の一部を前記可変式エジェクタ(3)に導いて吸引させる分岐循環路(R2)と、
    前記分岐循環路(R2)に配置されて冷媒を蒸発させる蒸発器(4)と、
    これら冷凍サイクル機器の作動を制御する制御手段(20A)とを備えた可変エジェクタ式冷凍サイクルにおいて、
    前記制御手段(20A)は、給電停止検知手段とエジェクタ開度記憶手段とを備え、
    前記給電停止検知手段にて前記制御手段(20A)への給電が停止したことを検出したときに前記可変式エジェクタ(3)のノズル開度を前記エジェクタ開度記憶手段に記憶するとともに、
    次に給電が開始されたとき、前記エジェクタ開度記憶手段に記憶されたノズル開度が所定値未満である場合には前記可変式エジェクタ(3)のノズル開度を所定値まで開くように制御することを特徴とする可変エジェクタ式冷凍サイクル。
  3. 冷媒を吸入して圧縮する圧縮機(1)と、
    前記圧縮機(1)から吐出される高温高圧冷媒の放熱を行う放熱器(2)と、
    前記放熱器(2)下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに冷媒を吸引し、ニードル弁(3f)によってノズル部(3a)の開度を可変する可変式エジェクタ(3)と、
    前記圧縮機(1)と前記放熱器(2)と前記可変式エジェクタ(3)とを含む主冷媒循環路(R1)から分岐して設けられ、循環冷媒の一部を前記可変式エジェクタ(3)に導いて吸引させる分岐循環路(R2)と、
    前記分岐循環路(R2)に配置されて冷媒を蒸発させる蒸発器(4)と、
    これら冷凍サイクル機器の作動を制御する制御手段(20A)とを備えた可変エジェクタ式冷凍サイクルにおいて、
    前記制御手段(20A)は、前記ノズル部(3a)の上流と下流とでの差圧を検知する差圧検出手段を備えとともに、
    前記制御手段(20A)へ給電が開始されたとき、前記差圧検出手段にて差圧の有無を検出し、差圧が有る場合には前記可変式エジェクタ(3)のノズル開度を所定値まで開くように制御することを特徴とする可変エジェクタ式冷凍サイクル。
  4. 前記差圧検出手段として、前記ノズル部(3a)上流側に圧力検出手段(11)と、前記ノズル部(3a)下流側に温度検出手段(12、13)とを設け、
    前記温度検出手段(12、13)で検出された温度から飽和圧力を推定し、その飽和圧力と前記圧力検出手段(11)で検出された圧力との比較にて差圧を検出することを特徴とした請求項3に記載の可変エジェクタ式冷凍サイクル。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項に記載の可変エジェクタ式冷凍サイクルを適用したことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  6. ヒートポンプサイクルは、冷媒の圧力が臨界圧力以上となる超臨界サイクルであることを特徴とする請求項5に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  7. 前記ヒートポンプサイクルに使用する冷媒は、二酸化炭素(CO)冷媒であることを特徴とする請求項6に記載のヒートポンプ式給湯装置。
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