JP2007010214A - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高給水時の冷媒通過音を低減させる。
【解決手段】 湯水通路12bに流入する湯水の流入温度を検出する給水温度センサ21と、コンプレッサ11の能力を算出する圧縮機能力算出手段とを設け、制御装置18は、給水温度センサ21で検出される流入温度が所定値以上となった場合、膨張弁13を所定開度にするとともに、流入温度に基づいてコンプレッサ11の能力を可変するようにしている。
これは、従来、外気温度のみで決めていたコンプレッサ11の回転数による能力を、高給水状態に移行したときには下げてやり、減圧装置13の絞り開度を所定開度までに抑制して冷媒循環量を抑えることで冷媒通過音による騒音上昇を抑えるものである。これによれば、高給水時の冷媒通過音を低減することができる。また、従来貼り付けていたブチルゴムなどの遮音材を廃止することができ、コストを下げることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷媒水熱交換器の冷媒通路を通過する高温の冷媒と、冷媒水熱交換器の湯水通路を通過する湯水とを熱交換して湯水を加熱するヒートポンプ式給湯装置に関するものである。
従来、冷媒を圧縮する冷媒圧縮機、冷媒水熱交換器の冷媒通路、減圧装置、および冷媒蒸発器を冷媒配管で環状に接続した冷媒回路と、冷媒水熱交換器の湯水通路、貯湯側から湯を貯湯していく貯湯タンク、および循環ポンプを湯水配管で環状に接続した給湯回路と、冷媒圧縮機、減圧装置、循環ポンプを制御する制御装置とを備え、制御装置が冷媒圧縮機および循環ポンプを作動させて、冷媒通路を通過する高温の冷媒により湯水通路を通過する湯水を加熱するヒートポンプ式の給湯装置が知られている。
このような給湯装置においては、絞り開度(冷媒流量)を可変できる減圧装置を用い、適切な開度調整を行うことによってヒートポンプサイクル内のバランスを整え、加熱能力を確保している。つまり、通常運転時は冷媒圧縮機から吐出される冷媒が高圧になるよう減圧装置の絞り開度を絞り気味に推移させ、高温高圧力の冷媒を冷媒水熱交換器に流入させ、冷媒の熱を水に伝熱させて湯に変え、その湯を貯湯タンクに送り込んで蓄えている。
この貯湯タンクとヒートポンプユニットとは閉回路で水回路が形成されており、貯湯タンク内の水が全て指定された温度の湯になった時にヒートポンプユニットの運転が停止する。この時、貯湯タンク内の水の温度が低く、ヒートポンプユニットに流入する水の温度が低い間は、より高い温度に高圧側を維持するため、減圧装置の絞り開度を絞り気味にコントロールしている。
特開2003−139419号公報
しかしながら、貯湯タンク内が全て指定された温度の湯になる直前には、ヒートポンプユニットに流れ込む水の温度も上昇する(いわゆる高給水状態)。このため、作り出す湯の温度との差(ΔT)が小さくなって加熱能力が余り気味となり、絞り開度をそのまま維持すると、高圧圧力が上昇して機器の耐圧を超えてしまうおそれがあるため、減圧装置の絞り開度を開いて高圧を下げるようコントロールする。
この際、従来は冷媒圧縮機の回転スピードをそのままに維持しているため、絞り開度を開けることでサイクル内を流れる冷媒循環量が増大する。その結果、冷媒の流速も増加するため冷媒通過音が発生するという問題がある。特に、深夜電力を利用した給湯機システムにおいては、貯湯タンク内が指定温度に湧き上がる明け方に冷媒通過音が発生し易くなるため、騒音クレームに繋がるおそれがある。
このため従来は、冷媒通過音を低減する対策としてブチルゴムのような遮音材を配管などに巻き付けてマスキングを行う手法が用いられているが、大幅なコストアップとなり最良な対策とは言えない。本発明は、上記従来の問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、高給水時の冷媒通過音を低減させることのできるヒートポンプ式給湯装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項4に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、冷媒を圧縮する冷媒圧縮機(11)、冷媒水熱交換器(12)の冷媒通路(12a)、減圧手段(13)、および冷媒蒸発器(14)を冷媒配管で環状に接続した冷媒回路と、
冷媒水熱交換器(12)の湯水通路(12b)、貯湯側から湯を貯湯して行く貯湯タンク(16)、および循環ポンプ(17)を湯水配管で環状に接続した給湯回路と、
冷媒圧縮機(11)、減圧手段(13)、循環ポンプ(17)を制御する制御手段(18)とを備え、
制御手段(18)が冷媒圧縮機(11)および循環ポンプ(17)を作動させて、冷媒通路(12a)を通過する高温の冷媒により湯水通路(12b)を通過する湯水を加熱するヒートポンプ式給湯装置であり、
湯水通路(12b)に流入する湯水の流入温度を検出する流入温度検出手段(21)と、
冷媒圧縮機(11)の能力を算出する圧縮機能力算出手段とを設け、
制御手段(18)は、流入温度検出手段(21)で検出される流入温度が所定値以上となった場合、減圧手段(13)を所定開度にするとともに、流入温度に基づいて冷媒圧縮機(11)の能力を可変することを特徴としている。
これは、従来、外気温度のみで決めていた冷媒圧縮機(11)の回転数による能力を、高給水状態に移行したときには下げてやり、減圧装置(13)の絞り開度を所定開度までに抑制して冷媒循環量を抑えることで冷媒通過音による騒音上昇を抑えるものである。この請求項1に記載の発明によれば、高給水時の冷媒通過音を低減することができる。また、従来貼り付けていたブチルゴムなどの遮音材を廃止することができ、コストを下げることができる。
また、請求項2に記載の発明では、冷媒を圧縮する冷媒圧縮機(11)、冷媒水熱交換器(12)の冷媒通路(12a)、減圧手段(13)、および冷媒蒸発器(14)を冷媒配管で環状に接続した冷媒回路と、
冷媒水熱交換器(12)の湯水通路(12b)、貯湯側から湯を貯湯して行く貯湯タンク(16)、および循環ポンプ(17)を湯水配管で環状に接続した給湯回路と、
冷媒圧縮機(11)、減圧手段(13)、循環ポンプ(17)を制御する制御手段(18)とを備え、
制御手段(18)が冷媒圧縮機(11)および循環ポンプ(17)を作動させて、冷媒通路(12a)を通過する高温の冷媒により湯水通路(12b)を通過する湯水を加熱するヒートポンプ式給湯装置であり、
湯水通路(12b)に流入する湯水の流入温度を検出する流入温度検出手段(21)と、
冷媒圧縮機(11)の能力を算出する圧縮機能力算出手段とを設け、
制御手段(18)は、流入温度検出手段(21)で検出される流入温度が所定値以上となった場合、減圧手段(13)の開度を維持したまま、流入温度に基づいて冷媒圧縮機(11)の能力を可変することを特徴としている。
これも、高給水状態に移行したときに減圧装置(13)の絞りが開くことを抑制し、その分冷媒圧縮機(11)の回転数による能力を下げることで冷媒循環量を抑え、冷媒通過音による騒音上昇を抑えるものである。この請求項2に記載の発明によっても、高給水時の冷媒通過音を低減することができる。また、従来貼り付けていたブチルゴムなどの遮音材を廃止することができ、コストを下げることができる。また、請求項1の所定開度よりも絞ることとなり、その分だけ冷媒圧縮機(11)の能力を抑えることより、消費電力も少なくすることができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ式給湯装置において、制御手段(18)は、流入温度が高いほど冷媒圧縮機(11)の能力が低くなる様に可変することを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、具体的には、高給水状態となって流入温度が高くなり、作り出す湯の温度との差(ΔT)が小さくなるほど冷媒圧縮機(11)の回転数による能力を抑えて加熱能力が過剰となることを抑えることとなる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のヒートポンプ式給湯装置において、制御手段(18)は、流入温度が所定値未満である通常運転においても流入温度に基づいて冷媒圧縮機(11)の能力を可変することを特徴としている。この請求項4に記載の発明によれば、従来の外気温度による圧縮機回転数一定制御と併用して制御を切り換える必要がなくなるため、制御が簡単になり給湯装置のコストも抑えることができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態(請求項1、3に対応)を、図1〜図4に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態に係る給湯装置10の構成模式図であり、図2は本発明の第1実施形態における給湯装置10の作動を示すフローチャートである。また、図3は図2の制御で用いるコンプレッサ回転数決定グラフであり、図4は図2の制御におけるタイムチャートである。
給湯装置10は、大別してヒートポンプユニット10aと貯湯タンクユニット10bとからなる。ヒートポンプユニット10aには、冷媒を圧縮するコンプレッサ(冷媒圧縮機)11、冷媒水熱交換器12の冷媒通路12a、膨張弁(減圧手段)13、および冷媒蒸発器14を冷媒配管で環状に接続してなる冷媒回路Rと、冷媒水熱交換器12の湯水通路12b、循環ポンプ17、および貯湯タンク16を湯水配管で環状に接続してなる給湯回路Kと、コンプレッサ11、循環ポンプ17、および膨張弁13を制御する制御装置(制御手段)18を備えている。
そして、制御装置18が、コンプレッサ11、循環ポンプ17、膨張弁13を制御してヒートポンプ運転を行い、冷媒通路12aを通過する高温の冷媒と、湯水通路12bを通過する湯水とを熱交換して湯水を加熱する。コンプレッサ11は、図示しない電気モータによって駆動される電動コンプレッサであり、吸引したガス冷媒(本実施例では臨界圧力の低いCO)を臨界圧力以上に圧縮して吐出する。
このコンプレッサ11は、吐出側の高圧冷媒圧力が冷媒の臨界点を越える圧力となる様に運転されている。このため、冷媒水熱交換器12の出口側の冷媒が超臨界状態となるので、熱交換の状態により冷媒がどの相域にも変化する。なお、コンプレッサ11の冷媒吐出量は、電気モータの回転数に応じて可変可能である。
冷媒水熱交換器12は、コンプレッサ11で圧縮された高温高圧のガス冷媒と湯水とを熱交換するものであり、冷媒が通過する冷媒通路12aと、湯水が通過する湯水通路12bとが隣接して設けられ、冷媒の流れ方向と湯水の流れ方向とが対向する様に構成されている。
膨張弁13は、冷媒水熱交換器12の冷媒通路12aと冷媒蒸発器14との間を接続する冷媒回路中に設けられており、冷媒通路12aを通過して冷却された冷媒が膨張弁13を通過する際に減圧されて冷媒蒸発器14に送られる。なお、膨張弁13は、制御装置18からの出力によって弁開度を可変制御できる電気式膨張弁となっている。冷媒蒸発器14は、室外ファン14aによる送風を受けて、膨張弁13で減圧した冷媒と外気とを熱交換して冷媒を蒸発させる。
なお、室外ファン14aも制御装置18からの出力によって駆動制御されている。15は、冷媒蒸発器14から流出する冷媒を気液分離し、ガス冷媒だけをコンプレッサ11に吸引させるとともに、分離した液冷媒を溜めておくアキュームレータである。循環ポンプ17は、貯湯タンク16内の湯水が、底部出口16aから冷媒水熱交換器12の湯水通路12bを経て、上部入口16bから貯湯タンク16内へ戻る水流を発生させる。
制御装置18は、循環ポンプ17の回転数を図示しないポンプモータへの通電量を制御することにより行い、沸き上げ温度センサ22で検出する沸き上げ温度が目標給湯温度となるよう給湯回路Kの循環流量の調整を行う。貯湯タンク16は、耐蝕性に優れた金属(例えばステンレス)で形成され、給湯用の温水を長時間に亘って保温可能な断熱構造を備える。そして、貯湯タンク16内の温水は、台所・風呂・床暖房・室内暖房・浴室乾燥などに用いられる。
20は外気温度を検出する外気温度センサ、21は冷媒水熱交換器12の湯水通路12bに流入する湯水の温度を検出する給水温度センサ(流入温度検出手段)、22は冷媒水熱交換器12の湯水通路12bから流出する湯の温度を検出する沸き上げ温度センサである。これらのセンサで得られる検出値は制御装置18に入力される。なお、図1中の19は、使用者が設定温度などを入力するリモコンや操作パネルなどの入力手段である。
次に、給湯装置10の作動を図2に示すフローチャートに基づいて述べる。図2は、本発明の第1実施形態における給湯装置10の作動を示すフローチャートである。ステップS11では、制御装置18がヒートポンプの運転指令を出すか否かを判定し、判定結果がNOで運転指令を出さない場合はステップS11の判定を繰り返し、判定結果がYESで運転指令を出す場合はステップS12に進む。
なお、以下の場合に、制御装置18がヒートポンプの運転指令を出す。使用者が操作スイッチを手動でONにしてヒートポンプの運転を指示した時。安い深夜電力が利用できる深夜時間になった時。貯湯タンク16内に貯湯された温が使用されて著しく減った時。
ステップS12では、給水温度センサ21で検出される湯水通路12bに流入する湯水の温度が所定値(例えば、40℃)以上であるか否かを判定する。その判定結果がNOで、流入温度が所定温度より低い場合にはステップS13aに進み、外気温度センサ20での検出値に基づいて圧縮機回転数一定制御を行うものである。
また、ステップS12での判定結果がYESで、流入温度が所定温度よりも高くなった場合にはステップS14aに進み、本発明の要部である高給水制御を行うものである。これは、膨張弁13の絞り解度を所定開度にするとともに、図3のコンプレッサ回転数決定グラフに基づき、流入温度に対応するコンプレッサ回転数に可変させるものである。これは、流入温度が高いほどコンプレッサ11の回転数による能力が低くなる様に可変することとなる。
ステップS15では、制御装置18がヒートポンプの停止指令を出すか否かを判定し、判定結果がYESで停止指令を出す場合はヒートポンプ運転を停止し、判定結果がNOで運転指令を出さない場合はステップS12へ戻って流入温度の判定から繰り返す。なお、以下の場合に、制御装置18がヒートポンプの停止指令を出す。
使用者が操作スイッチを手動でOFFにしてヒートポンプの停止を指示した時。安い深夜電力が利用できる深夜時間が終了した時。貯湯タンク16内に充分な量の温が貯湯された状態で、貯湯タンク16内の温が使用されなくなった時。
その結果、ヒートポンプの運転開始から運転終了までの時間に対して、流入温度・コンプレッサ回転数・膨張弁の絞り開度、それぞれの推移は図4のタイムチャートに示すようになる。まず、制御装置18がヒートポンプの運転指令を出すと、外気温度センサ20にて外気温度を検知し、その外気温度に応じてあらかじめ設定されたコンプレッサ回転数となるよう制御しながらヒートポンプを運転する。
また、水側の昇温については、操作パネル19で設定された目標温度(例えば90℃)となるよう冷媒水熱交換器12を通過する水量を循環ポンプ17で制御する。このとき、膨張弁13は、冷媒水熱交換器12に流入する冷媒の圧力と温度とが充分に水を設定された目標温度に到達するよう、流量を絞り気味に制御する。
通常運転領域では、水の温度および外気温度が殆ど変わらないので、コンプレッサ回転数や絞り開度は安定状態を保った制御で推移するが、貯湯タンク16が満水に近づくと、給水側の水の温度が上昇し始め、所定温度を超えると高給水運転領域に入る。この場合、コンプレッサ回転数を一定に保ち続けると、水側の目標温度と給水温度との差(ΔT)が小さくなることで、加熱能力が過剰となり、高圧の異常上昇につながる。
このため、膨張弁13の絞り開度を開き冷媒流量を増加することで、高圧圧力の抑制をすることができるが、冷媒流速が増加することによる冷媒通過音の上昇の原因となるため、膨張弁13の絞りを冷媒通過音が目標騒音レベル以下となる所定開度に制御し、コンプレッサ回転数を減少させることによって高圧の圧力上昇を抑制し、結果、冷媒循環量を抑制でき冷媒通過音発生を防止できる。
つまり、高給水運転領域に入ったら、膨張弁13の絞り開度を開くことによる高圧抑制を行うのではなく、コンプレッサ回転数を給水温度に応じて減少させることで、膨張弁13の絞り開度を開かなくとも、水を昇温する加熱能力を維持しながら、冷媒通過音を抑制することができ、騒音上昇を防止することができる。従って、従来、冷媒通過音の低減のために使用していたブチルゴムパッキンなどの遮音材を一切使用せず、制御にて騒音上昇を回避できることから、コストも抑えることができる。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、冷媒を圧縮するコンプレッサ11、冷媒水熱交換器12の冷媒通路12a、膨張弁13、および冷媒蒸発器14を冷媒配管で環状に接続した冷媒回路と、冷媒水熱交換器12の湯水通路12b、貯湯側から湯を貯湯して行く貯湯タンク16、および循環ポンプ17を湯水配管で環状に接続した給湯回路と、コンプレッサ11、膨張弁13、循環ポンプ17を制御する制御装置18とを備え、制御装置18がコンプレッサ11および循環ポンプ17を作動させて、冷媒通路12aを通過する高温の冷媒により湯水通路12bを通過する湯水を加熱するヒートポンプ式給湯装置であり、
湯水通路12bに流入する湯水の流入温度を検出する給水温度センサ21と、コンプレッサ11の能力を算出する圧縮機能力算出手段とを設け、制御装置18は、給水温度センサ21で検出される流入温度が所定値以上となった場合、膨張弁13を所定開度にするとともに、流入温度に基づいてコンプレッサ11の能力を可変するようにしている。
これは、従来、外気温度のみで決めていたコンプレッサ11の回転数による能力を、高給水状態に移行したときには下げてやり、減圧装置13の絞り開度を所定開度までに抑制して冷媒循環量を抑えることで冷媒通過音による騒音上昇を抑えるものである。これによれば、高給水時の冷媒通過音を低減することができる。また、従来貼り付けていたブチルゴムなどの遮音材を廃止することができ、コストを下げることができる。
また、制御装置18は、流入温度が高いほどコンプレッサ11の能力が低くなる様に可変するようにしている。これによれば、具体的には、高給水状態となって流入温度が高くなり、作り出す湯の温度との差(ΔT)が小さくなるほどコンプレッサ11の回転数による能力を抑えて加熱能力が過剰となることを抑えることとなる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態(請求項4に対応)を、図5・図6に基づいて説明する。図5は、本発明の第2実施形態における給湯装置の作動を示すフローチャートであり、図6は図5の制御におけるタイムチャートである。図2のフローチャートに対して異なるのはステップS13のみである。
上述の第1実施形態では流入温度が所定値未満の場合には外気温度による圧縮機回転数一定運転(ステップS13a)としていたが、本実施形態では給水温度による圧縮機回転数一定運転(ステップS13b)としている。つまり、通常運転領域においても給水温度によってコンプレッサ回転数を制御することで、高給水領域でのコンプレッサ回転数の可変がスムーズに移行できる。
上述した実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、制御装置18は、流入温度が所定値未満である通常運転においても流入温度に基づいてコンプレッサ11の能力を可変するようにしている。これによれば、従来の外気温度による圧縮機回転数一定制御と併用して制御を切り換える必要がなくなるため、制御が簡単になり給湯装置のコストも抑えることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態(請求項2に対応)を、図7・図8に基づいて説明する。図7は、本発明の第3実施形態における給湯装置の作動を示すフローチャートであり、図8は図7の制御におけるタイムチャートである。図2・図5のフローチャートに対して異なるのはステップS14のみである。
第1実施形態ないし第2実施形態の運転条件において流入温度が所定値以上となった場合には、膨張弁13の開度を通常運転開度のまま維持して高給水時にも可変させず、コンプレッサ回転数のみで制御するものである。この場合、コンプレッサ回転数の減速巾は大きくなり、コンプレッサ11の消費する電力も抑制できることから、消費電力低減が図れる。
上述した実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、冷媒を圧縮するコンプレッサ11、冷媒水熱交換器12の冷媒通路12a、膨張弁13、および冷媒蒸発器14を冷媒配管で環状に接続した冷媒回路と、冷媒水熱交換器12の湯水通路12b、貯湯側から湯を貯湯して行く貯湯タンク16、および循環ポンプ17を湯水配管で環状に接続した給湯回路と、コンプレッサ11、膨張弁13、循環ポンプ17を制御する制御装置18とを備え、制御装置18がコンプレッサ11および循環ポンプ17を作動させて冷媒通路12aを通過する高温の冷媒により湯水通路12bを通過する湯水を加熱するヒートポンプ式給湯装置であり、
湯水通路12bに流入する湯水の流入温度を検出する給水温度センサ21と、コンプレッサ11の能力を算出する圧縮機能力算出手段とを設け、制御装置18は、給水温度センサ21で検出される流入温度が所定値以上となった場合、膨張弁13の開度を維持したまま、流入温度に基づいてコンプレッサ11の能力を可変するようにしている。
これも、高給水状態に移行したときに減圧装置13の絞りが開くことを抑制し、その分コンプレッサ11の回転数による能力を下げることで冷媒循環量を抑え、冷媒通過音による騒音上昇を抑えるものである。これによっても、高給水時の冷媒通過音を低減することができる。また、従来貼り付けていたブチルゴムなどの遮音材を廃止することができ、コストを下げることができる。また、第1・第2実施形態の所定開度よりも絞ることとなり、その分だけコンプレッサ11の能力を抑えることより、消費電力も少なくすることができる。
本発明の実施形態に係る給湯装置10の構成模式図である。 本発明の第1実施形態における給湯装置10の作動を示すフローチャートである。 図2の制御で用いるコンプレッサ回転数決定グラフである。 図2の制御におけるタイムチャートである。 本発明の第2実施形態における給湯装置の作動を示すフローチャートである。 図5の制御におけるタイムチャートである。 本発明の第3実施形態における給湯装置の作動を示すフローチャートである。 図7の制御におけるタイムチャートである。
符号の説明
11…コンプレッサ(冷媒圧縮機)
12…冷媒水熱交換器
12a…冷媒通路
12b…湯水通路
13…膨張弁(減圧手段)
14…冷媒蒸発器
16…貯湯タンク
17…循環ポンプ
18…制御装置(制御手段)
21…給水温度センサ(流入温度検出手段)

Claims (4)

  1. 冷媒を圧縮する冷媒圧縮機(11)、冷媒水熱交換器(12)の冷媒通路(12a)、減圧手段(13)、および冷媒蒸発器(14)を冷媒配管で環状に接続した冷媒回路と、
    前記冷媒水熱交換器(12)の湯水通路(12b)、貯湯側から湯を貯湯して行く貯湯タンク(16)、および循環ポンプ(17)を湯水配管で環状に接続した給湯回路と、
    前記冷媒圧縮機(11)、前記減圧手段(13)、前記循環ポンプ(17)を制御する制御手段(18)とを備え、
    前記制御手段(18)が前記冷媒圧縮機(11)および前記循環ポンプ(17)を作動させて、前記冷媒通路(12a)を通過する高温の冷媒により前記湯水通路(12b)を通過する湯水を加熱するヒートポンプ式給湯装置であり、
    前記湯水通路(12b)に流入する湯水の流入温度を検出する流入温度検出手段(21)と、
    前記冷媒圧縮機(11)の能力を算出する圧縮機能力算出手段とを設け、
    前記制御手段(18)は、前記流入温度検出手段(21)で検出される前記流入温度が所定値以上となった場合、前記減圧手段(13)を所定開度にするとともに、前記流入温度に基づいて前記冷媒圧縮機(11)の能力を可変することを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  2. 冷媒を圧縮する冷媒圧縮機(11)、冷媒水熱交換器(12)の冷媒通路(12a)、減圧手段(13)、および冷媒蒸発器(14)を冷媒配管で環状に接続した冷媒回路と、
    前記冷媒水熱交換器(12)の湯水通路(12b)、貯湯側から湯を貯湯して行く貯湯タンク(16)、および循環ポンプ(17)を湯水配管で環状に接続した給湯回路と、
    前記冷媒圧縮機(11)、前記減圧手段(13)、前記循環ポンプ(17)を制御する制御手段(18)とを備え、
    前記制御手段(18)が前記冷媒圧縮機(11)および前記循環ポンプ(17)を作動させて、前記冷媒通路(12a)を通過する高温の冷媒により前記湯水通路(12b)を通過する湯水を加熱するヒートポンプ式給湯装置であり、
    前記湯水通路(12b)に流入する湯水の流入温度を検出する流入温度検出手段(21)と、
    前記冷媒圧縮機(11)の能力を算出する圧縮機能力算出手段とを設け、
    前記制御手段(18)は、前記流入温度検出手段(21)で検出される前記流入温度が所定値以上となった場合、前記減圧手段(13)の開度を維持したまま、前記流入温度に基づいて前記冷媒圧縮機(11)の能力を可変することを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  3. 前記制御手段(18)は、前記流入温度が高いほど前記冷媒圧縮機(11)の能力が低くなる様に可変することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  4. 前記制御手段(18)は、前記流入温度が所定値未満である通常運転においても前記流入温度に基づいて前記冷媒圧縮機(11)の能力を可変することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のヒートポンプ式給湯装置。
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