JPH08296895A - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

ヒートポンプ給湯機

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Publication number
JPH08296895A
JPH08296895A JP10327995A JP10327995A JPH08296895A JP H08296895 A JPH08296895 A JP H08296895A JP 10327995 A JP10327995 A JP 10327995A JP 10327995 A JP10327995 A JP 10327995A JP H08296895 A JPH08296895 A JP H08296895A
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JP
Japan
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hot water
refrigerant
signal
heat exchanger
temperature
Prior art date
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Application number
JP10327995A
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English (en)
Inventor
Takeji Watanabe
竹司 渡辺
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10327995A priority Critical patent/JPH08296895A/ja
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  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機の異常温度上昇もなく、低消費電力量
で貯湯槽の下部まで高温湯を貯湯し、湯容量を有効に利
用可能とする。 【構成】 圧縮機1、冷媒対水熱交換器2を有する冷媒
回路と、貯湯槽5、循環ポンプ6からなる給湯回路と、
第1信号と第1信号より高温の第2信号を発生する温度
検知器7と、温度検知器7の第1信号で循環ポンプ6の
回転数を制御する回転数制御手段8と、温度検知器7の
第2信号で圧縮機1の回転数制御を行う運転制御器9と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は貯湯式のヒートポンプ給
湯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒートポンプ給湯機は特開昭60
−164157号公報に示すようなものがある。図5は
従来のヒートポンプ給湯機のブロック図である。図5に
おいて、圧縮機1、冷媒対水熱交換器2、減圧装置3、
蒸発器4からなる冷媒循環回路と、貯湯槽5、循環ポン
プ6、前記冷媒対水熱交換器2、補助加熱器19を接続
した給湯回路からなり、前記圧縮機1より吐出された高
温高圧の過熱ガス冷媒は前記冷媒対水熱交換器2に流入
し、ここで前記循環ポンプ6から送られてきた水を加熱
する。そして、凝縮液化した冷媒は前記減圧装置3で減
圧され、前記蒸発器4に流入し、ここで大気熱を吸熱し
て蒸発ガス化し、前記圧縮機1にもどる。一方、前記冷
媒対水熱交換器2で加熱された湯は前記貯湯槽5の上部
に流入し、上から次第に貯湯されていく。そして、前記
冷媒対水熱交換器2の入口水温が設定値に達すると水温
検知器20が検知し、前記圧縮機1によるヒートポンプ
運転を停止して、前記補助加熱器19の単独運転に切り
換えるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の構成では、沸き上げ運転時間の経過ととも
に貯湯槽5内の湯と水の接する部分で湯水混合層が生
じ、その層は次第に拡大していく。図6は貯湯槽内の湯
と水の混合層の温度分布を示す。これは、高温湯と低温
水の熱伝導および対流により発生するものであり、高温
湯から低温水へ伝熱されその境界部分で高温湯は温度低
下し、逆に低温水は温度上昇する。従って、沸き上げ運
転完了近くになると、前記冷媒対水熱交換器2に流入す
る水温は高くなるため、前記圧縮機1の吐出圧力は上昇
して、モータの巻線温度の上昇など圧縮機1の耐久性が
課題となってくる。そのため、前記冷媒対水熱交換器2
に流れる水温が低い状態で運転を停止せざるをえない。
従って、前記貯湯槽5の下部が低温の水の状態で運転を
停止することになり、前記貯湯槽5の湯容量を有効に利
用できない。そのため、貯湯熱量は減少し、給湯負荷を
満足することができない。また、給湯負荷を満足するた
め、ヒートポンプ運転を停止した後、補助加熱器19の
単独運転で貯湯熱量を増加するものがある。しかし、こ
の場合には、ヒータなどで加熱するため、消費電力が大
きくなり、効率が悪い。
【0004】本発明の目的は圧縮機の異常温度上昇もな
く、低消費電力量で貯湯槽の下部まで高温湯を貯湯し、
湯容量を有効に利用可能とすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため第1の課題解決の手段として、圧縮機、冷媒対
水熱交換器、減圧装置、蒸発器を順次接続した冷媒循環
回路と、貯湯槽、循環ポンプ、前記冷媒対水熱交換器を
順次接続した給湯回路と、前記冷媒対水熱交換器の下流
に設けられ、第1信号と第1信号より高温の第2信号の
複数の信号を発生する温度検知器と、前記温度検知器の
第1信号で前記循環ポンプの回転数を制御する回転数制
御手段と、前記温度検知器の第2信号で前記圧縮機の回
転数を制御する運転制御器とを備えた構造とする。
【0006】また第2の課題解決の手段として、運転開
始時の立ち上げ湯温のスピード化と安定化をはかるた
め、圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装置、蒸発器を順
次接続した冷媒循環回路と、貯湯槽、循環ポンプ、前記
冷媒対水熱交換器を順次接続した給湯回路と、前記冷媒
対水熱交換器の下流に設けた温度検知器と、前記温度検
知器の信号で前記循環ポンプの回転数を制御する回転数
制御手段と、運転開始後に前記温度検知器の信号が所定
値に達するまで前記圧縮機の駆動周波数を一定に制御す
る運転制御器とを備えた構成とする。
【0007】また第3の課題解決の手段として、出湯時
の湯温安定化と湯切れを防止するため、圧縮機、冷媒対
水熱交換器、減圧装置、蒸発器を順次接続した冷媒循環
回路と、貯湯槽、循環ポンプ、前記冷媒対水熱交換器を
順次接続した給湯回路と、前記冷媒対水熱交換器の下流
に設けた温度検知器と、前記温度検知器の信号で前記循
環ポンプの回転数を制御する回転数制御手段と、前記貯
湯槽に設けた湯量検知器と、前記湯量検知器の信号から
前記圧縮機の回転数を最大に制御する運転制御器とを備
えた構成とする。
【0008】また第4の課題解決の手段として、沸き上
げ運転時の省エネルギー化をはかるため、圧縮機、冷媒
対水熱交換器、減圧装置、蒸発器を順次接続した冷媒循
環回路と、貯湯槽、循環ポンプ、前記冷媒対水熱交換器
を順次接続した給湯回路と、前記冷媒対水熱交換器の上
流に設けた温度検知器と、前記貯湯槽に設けた湯量検知
器と、前記蒸発器の上流に設けた蒸発温度検知器と、前
記温度検知器と前記湯量検知器の各信号から熱量を演算
する熱量演算手段と、前記熱量演算手段と前記蒸発温度
検知器の信号から前記圧縮機の回転数を制御する運転制
御器とを備えた構成とする。
【0009】
【作用】本発明は第1の課題解決の手段において、冷媒
対水熱交換器の出口温度が一定となるように回転数制御
手段が温度検知器の第1信号で循環ポンプの回転数を制
御し、貯湯槽の上部からたくわえていく。そして、前記
冷媒対水熱交換器の入口に湯水混合層の少し高温の水が
流入し、出口温度が上昇すると、前記温度検知器の第2
信号を検知して、運転制御器に信号を送り、圧縮機の回
転数を低減する制御を行う。よって、加熱能力が低下
し、前記冷媒対水熱交換器の出口温度を一定にする循環
流量は少なくなり、前記循環ポンプの回転数制御が再度
可能となる。従って、前記圧縮機の高圧および吐出温度
の異常上昇もなく、前記冷媒対水熱交換器の入口温度が
高温になるまでヒートポンプ運転は可能となる。よっ
て、低消費電力量で前記貯湯槽の容量全体に高温湯がた
くわえられる。
【0010】第2の課題解決の手段において、冷媒対水
熱交換器の出口温度を温度検知器が検知して、回転数制
御手段に信号を送り、循環ポンプの回転数を制御しなが
ら所定湯温に立ち上げていく。その場合、圧縮機の駆動
周波数を立ち上げ時に変更すると加熱能力が大きく変わ
るため、前記冷媒対水熱交換器の出口温度は変化し、そ
れにともない前記循環ポンプの回転数も大きく変化し、
出口温度のハンチングが生じる。また、前記圧縮機の吐
出圧力、吐出温度もハンチングおよびオーバーシュート
が発生して信頼性に欠ける。しかし、本発明では、前記
冷媒対水熱交換器の出口温度が所定温度に達するまで運
転制御器が前記圧縮機の駆動周波数を一定に制御するた
め、前記循環ポンプの回転数制御も容易となり、所定湯
温に立ち上げる時間は短く、かつ安定した湯温が得られ
る。
【0011】第3の課題解決の手段において、貯湯槽に
設けた湯量検知器が残湯を検知して、運転制御器に信号
を送り、圧縮機の回転数を最大にして追焚き運転を開始
する。そして、冷媒対水熱交換器を流れる流体の出口温
度が一定となるように、温度検知器が検知して、回転数
制御手段に信号を送り、循環ポンプの回転数を制御す
る。よって、残湯温度と同じ湯温かつ最大の加熱能力で
追焚きを行うことができるため、出湯時の湯温変化もな
く湯の利便性が向上するとともに湯切れを解消すること
ができる。
【0012】第4の課題解決の手段において、貯湯槽の
残湯を検知する湯量検知器と給水温度を検知する温度検
知器の各信号を受け、熱量演算手段は沸き上げる熱量を
演算する。そして、運転制御器は蒸発温度検知器の信号
と前記熱量演算手段の信号から高効率で沸き上げる圧縮
機の回転数で運転制御を行う。すなわち、沸き上げる熱
量と沸き上げに必要な時間から単位時間当たりの最低加
熱能力が分かる。そして、蒸発温度検知器の信号から最
低加熱能力になるように前記圧縮機の回転数を制御す
る。これによって、ヒートポンプの前記圧縮機の蒸発温
度は高い状態で運転することができるため、効率が向上
し、省エネルギーとなる。
【0013】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について図1を
参照して説明する。なお、従来例で説明したものと同じ
構成部材には同一符号を用い説明を省略する。図1は本
発明の第1の実施例のヒートポンプ給湯機のブロック図
である。
【0014】図1において、7は温度検知器であり、冷
媒対水熱交換器2の下流に設けられ、ここを流れる流体
の温度に基づき第1信号と第1信号より高温の第2信号
の複数の信号を発生する。8は回転数制御手段であり、
前記温度検知器7の第1信号で循環ポンプ6の回転数を
制御する。9は運転制御器であり、前記温度検知器7の
第2信号に基づき圧縮機1の回転数を制御する。
【0015】上記構成において、冷媒対水熱交換器2の
出口湯温を前記温度検知器7が検知して第1信号を発生
し、前記回転数制御手段8に信号を送り、出口湯温が所
定温度になるように前記循環ポンプ6の回転数を制御す
る。そして、この運転を続けながら、貯湯槽5の上部か
ら湯をたくわえ湯面はしだいに前記貯湯槽5の下部に下
がってくる。この運転中に前記貯湯槽5内では、上部の
湯と給水された水が熱伝導で熱交換し、湯水が混合した
中間温度の層を形成し、時間経過とともに湯水混合層は
拡大する。そして、沸き上げ完了近くになると前記貯湯
槽5内の湯水混合層の水が前記冷媒対水熱交換器2に流
入しはじめるため、前記冷媒対水熱交換器2の出口温度
が上昇傾向になるが前記温度検知器7が検知して第1信
号を発生し、前記回転数制御手段8に信号を送り、出口
湯温が所定温度になるように前記循環ポンプ6の回転数
を増加する制御を行う。そして、前記循環ポンプ6の回
転数が最大になるまで、これをくり返し、前記冷媒対水
熱交換器2に流入する温度がさらに高温になると、出口
温度は上昇しはじめるが、それを前記温度検知器7が検
知して第2信号を発生し、前記運転制御器9に信号を送
り、前記圧縮機1の回転数を低減する制御を行う。従っ
て、加熱能力が低下し、前記冷媒対水熱交換器の出口温
度を一定にする循環流量は少なくなり、前記循環ポンプ
の回転数制御が再度可能となる。従って、前記圧縮機の
高圧および吐出温度の異常上昇もなく、前記冷媒対水熱
交換器の入口温度が高温になるまでヒートポンプ運転は
可能となるため、低消費電力量で前記貯湯槽の下部に高
温湯がたくわえられるようになり、前記貯湯槽の湯が有
効に利用できる。
【0016】(実施例2)次に、第2の実施例について
図2を参照して説明する。図2において、第1の実施例
と同じ構成部材には同一符号を用い説明を省略する。1
0は温度検知器であり、冷媒対水熱交換器2の下流に設
けられ、ここを流れる流体の温度に基づき信号を発生す
る。11は回転数制御手段であり、前記温度検知器10
の信号に基づき循環ポンプ6の回転数を制御する。12
は運転制御器であり、運転開始後に前記温度検知器10
の信号が所定値に達するまで圧縮機1の駆動周波数を一
定に制御する。
【0017】上記構成において、前記運転制御器12は
前記圧縮機1の駆動周波数を一定にした状態で運転を立
ち上げる。そして、前記冷媒対水熱交換器2を流れる流
体の出口温度を前記温度検知器10が検知して、前記回
転数制御手段11に信号を送り、所定温度になるように
前記循環ポンプ6の回転数を制御する。この場合、運転
開始後、前記冷媒対水熱交換器2を流れる流体の出口温
度はしだいに上昇するが、所定温度に達するまでは前記
運転制御器12は前記圧縮機1の駆動周波数を一定で運
転を行う。そして、所定温度に達すると前記温度検知器
10の信号が前記運転制御器12に信号を送り、前記圧
縮機1の駆動周波数を最適周波数に変更して沸き上げ運
転を行う。従って、運転開始時に前記圧縮機1の駆動周
波数を一定にして立ち上げるため、前記循環ポンプ6の
回転数制御は容易であり、所定湯温に立ち上げる時間は
短く、かつ安定した湯温が得られる。
【0018】(実施例3)次に、第3の実施例について
図3を参照して説明する。図3において、第1、第2の
実施例と同じ構成部材には同一符号を用い説明を省略す
る。13は湯量検知器であり、貯湯槽5に設けられ、貯
湯されている流体温度に基づき信号を発生する。14は
運転制御器であり、前記湯量検知器13の信号から圧縮
機1を最大回転数で運転制御する。
【0019】上記構成において、前記貯湯槽5から出湯
され、残湯量が前記湯量検知器13に達すると前記運転
制御器14に信号を送り、前記圧縮機1の回転数を最大
にして追焚き運転を開始する。そして、冷媒対水熱交換
器2を流れる流体の出口温度が一定となるように、温度
検知器10が検知して、回転数制御手段11に信号を送
り、循環ポンプ6の回転数を制御する。よって、残湯温
度と同じ湯温かつ最大の加熱能力で追焚きを行うことが
できるため、出湯時の湯温変化もなく湯の利便性が向上
するとともに湯切れを解消することができる。
【0020】(実施例4)次に、第4の実施例について
図4を参照して説明する。図4において、第1、第2、
第3の実施例と同じ構成部材には同一符号を用い説明を
省略する。15は温度検知器であり、冷媒対水熱交換器
2の上流に設けられ、ここを流れる流体の温度に基づき
信号を発生する。16は蒸発温度検知器であり、蒸発器
4の上流に設けられ、ここを流れる冷媒の温度に基づき
信号を発生する。17は熱量演算手段であり、前記温度
検知器15と湯量検知器13の各信号から熱量を演算す
る。18は運転制御器であり、前記熱量演算手段17と
前記蒸発温度検知器16の信号から圧縮機1の回転数を
制御する。
【0021】上記構成において、前記湯量検知器13は
貯湯槽5の残湯を検知し、前記温度検知器15は給水温
度を検知する。そして、前記熱量演算手段17に信号を
送り、沸き上げる熱量を演算する。そして、前記運転制
御器18は前記蒸発温度検知器16の信号と前記熱量演
算手段17の信号から高効率で沸き上げる前記圧縮機1
の回転数で運転制御を行う。すなわち、沸き上げる熱量
と沸き上げに必要な時間から単位時間当たりの最低加熱
能力が分かる。そして、前記蒸発温度検知器16の信号
から最低加熱能力になるように前記圧縮機1の回転数を
制御する。これによって、ヒートポンプの前記圧縮機1
の蒸発温度は高い状態で運転することができるため、効
率が向上し、省エネルギーとなる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
ヒートポンプ給湯機は、圧縮機、冷媒対水熱交換器、減
圧装置、蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、貯湯
槽、循環ポンプ、前記冷媒対水熱交換器を順次接続した
給湯回路と、前記冷媒対水熱交換器の下流に設けられ、
第1信号と第1信号より高温の第2信号を発生する温度
検知器と、前記温度検知器の第1信号で前記循環ポンプ
の回転数を制御する回転数制御手段と、前記温度検知器
の第2信号で前記圧縮機の回転数を制御する運転制御器
とを備え、前記冷媒対水熱交換器の出口温度が一定とな
るように前記回転数制御手段が前記温度検知器の第1信
号で前記循環ポンプの回転数を制御し、前記貯湯槽の上
部からたくわえていく。そして、前記冷媒対水熱交換器
の入口に湯水混合層の少し高温の水が流入し、出口温度
が上昇すると、前記温度検知器の第2信号が検知して、
前記運転制御器に信号を送り、前記圧縮機の回転数を低
減する制御を行う。よって、加熱能力が低下し、前記冷
媒対水熱交換器の出口温度を一定にする循環流量は少な
くなり、前記循環ポンプの回転数制御が再度可能とな
る。従って、前記圧縮機の高圧および吐出温度は異常上
昇することもなく、前記冷媒対水熱交換器に流入する流
体が高温になるまでヒートポンプ運転が可能となる。よ
って、低消費電力で前記貯湯槽の下部には高温湯がたく
わえられることになり、前記貯湯槽の湯容量を有効に利
用することができる。
【0023】また、圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装
置、蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、貯湯槽、循
環ポンプ、前記冷媒対水熱交換器を順次接続した給湯回
路と、前記冷媒対水熱交換器の下流に設けた温度検知器
と、前記温度検知器の信号で前記循環ポンプの回転数を
制御する回転数制御手段と、運転開始後に前記温度検知
器の信号が所定値に達するまで前記圧縮機の駆動周波数
を一定に制御する運転制御器とを備え、前記冷媒対水熱
交換器の出口温度を前記温度検知器が検知して、前記回
転数制御手段に信号を送り、前記循環ポンプの回転数を
制御しながら所定湯温に立ち上げていく。その場合、所
定湯温に達するまで前記運転制御器は前記圧縮機の駆動
周波数を一定に制御しているため、前記循環ポンプの回
転数制御も容易となり、立ち上げ湯温が安定するととも
に短時間で所定湯温に達する。
【0024】また、圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装
置、蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、貯湯槽、循
環ポンプ、前記冷媒対水熱交換器を順次接続した給湯回
路と、前記冷媒対水熱交換器の下流に設けた温度検知器
と、前記温度検知器の信号で前記循環ポンプの回転数を
制御する回転数制御手段と、前記貯湯槽に設けた湯量検
知器と、前記湯量検知器の信号から前記圧縮機の回転数
を最大に制御する運転制御器とを備え、前記貯湯槽に設
けた湯量検知器が残湯を検知して、前記運転制御器に信
号を送り、前記圧縮機の回転数を最大にして追焚き運転
を開始する。そして、前記冷媒対水熱交換器を流れる流
体の出口温度が一定となるように、前記温度検知器が検
知して、前記回転数制御手段に信号を送り、前記循環ポ
ンプの回転数を制御する。よって、残湯温度と同じ湯温
かつ最大の加熱能力で追焚きを行うことができるため、
出湯時の湯度変化もなく場の利便性が向上するとともに
湯切れを解消することができる。
【0025】また、圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装
置、蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、貯湯槽、循
環ポンプ、前記冷媒対水熱交換器を順次接続した給湯回
路と、前記冷媒対水熱交換器の上流に設けた温度検知器
と、前記貯湯槽に設けた湯量検知器と、前記蒸発器の上
流に設けた蒸発温度検知器と、前記温度検知器と前記湯
量検知器から熱量を演算する熱量演算手段と、前記熱量
演算手段と前記蒸発温度検知器の信号から前記圧縮機の
回転数を制御する運転制御器とを備え、前記湯量検知器
で前記貯湯槽の残湯を検知し、前記温度検知器で給水温
度を検知して前記熱量演算手段に各信号を送り、沸き上
げる熱量を演算する。そして、前記運転制御器は前記蒸
発温度検知器の信号と前記熱量演算手段の信号から高効
率で沸き上げる前記圧縮機の回転数で運転制御を行う。
すなわち、沸き上げる熱量と沸き上げに必要な時間から
単位時間当たりの最低加熱能力が分かる。そして、前記
蒸発温度検知器の信号から最低加熱能力になるように前
記圧縮機の回転数を制御する。これによって、ヒートポ
ンプの前記圧縮機の蒸発温度は高い状態で運転すること
ができるため、効率が向上し、省エネルギーとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のヒートポンプ給湯機の
ブロック図
【図2】本発明の第2の実施例のヒートポンプ給湯機の
ブロック図
【図3】本発明の第3の実施例のヒートポンプ給湯機の
ブロック図
【図4】本発明の第4の実施例のヒートポンプ給湯機の
ブロック図
【図5】従来のヒートポンプ給湯機のブロック図
【図6】貯湯槽内の温度分布を示す図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 冷媒対水熱交換器 3 減圧装置 4 蒸発器 5 貯湯槽 6 循環ポンプ 7,10,15 温度検知器 8,11 回転数制御手段 9,12,14,18 運転制御器 13 湯量検知器 16 蒸発温度検知器 17 熱量演算手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装置、
    蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、貯湯槽、循環ポ
    ンプ、前記冷媒対水熱交換器を順次接続した給湯回路
    と、前記冷媒対水熱交換器の下流に設けられ、第1信号
    と第1信号より高温の第2信号の複数の信号を発生する
    温度検知器と、前記温度検知器の第1信号で前記循環ポ
    ンプの回転数を制御する回転数制御手段と、前記温度検
    知器の第2信号で前記圧縮機の回転数を制御する運転制
    御器とを備えたヒートポンプ給湯機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装置、
    蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、貯湯槽、循環ポ
    ンプ、前記冷媒対水熱交換器を順次接続した給湯回路
    と、前記冷媒対水熱交換器の下流に設けた温度検知器
    と、前記温度検知器の信号で前記循環ポンプの回転数を
    制御する回転数制御手段と、運転開始後に前記温度検知
    器の信号が所定値に達するまで前記圧縮機の駆動周波数
    を一定に制御する運転制御器とを備えたヒートポンプ給
    湯機。
  3. 【請求項3】 圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装置、
    蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、貯湯槽、循環ポ
    ンプ、前記冷媒対水熱交換器を順次接続した給湯回路
    と、前記冷媒対水熱交換器の下流に設けた温度検知器
    と、前記温度検知器の信号で前記循環ポンプの回転数を
    制御する回転数制御手段と、前記貯湯槽に設けた湯量検
    知器と、前記湯量検知器の信号から前記圧縮機の回転数
    を最大に制御する運転制御器とを備えたヒートポンプ給
    湯機。
  4. 【請求項4】 圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装置、
    蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、貯湯槽、循環ポ
    ンプ、前記冷媒対水熱交換器を順次接続した給湯回路
    と、前記冷媒対水熱交換器の上流に設けた温度検知器
    と、前記貯湯槽に設けた湯量検知器と、前記蒸発器の上
    流に設けた蒸発温度検知器と、前記温度検知器と前記湯
    量検知器の各信号から熱量を演算する熱量演算手段と、
    前記熱量演算手段と前記蒸発温度検知器の信号から前記
    圧縮機の回転数を制御する運転制御器とを備えたヒート
    ポンプ給湯機。
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