JP2002310532A - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

ヒートポンプ給湯機

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JP2002310532A JP2001110946A JP2001110946A JP2002310532A JP 2002310532 A JP2002310532 A JP 2002310532A JP 2001110946 A JP2001110946 A JP 2001110946A JP 2001110946 A JP2001110946 A JP 2001110946A JP 2002310532 A JP2002310532 A JP 2002310532A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯湯槽の湯容量を有効に利用できるととも
に、運転効率の向上を図ったヒートポンプ給湯機を提供
する。 【解決手段】 冷媒対水熱交換器2の水側出口水温であ
る沸き上げ温度を一定にするように循環ポンプ6の流量
を制御する流量制御手段10と、貯湯槽5全体の沸き上
がり直前を給水温度などから検出する沸き上げ完了直前
検出手段12と、沸き上げ完了直前検出手段12が前記
沸き上がり直前を検出したときに圧縮機1の回転数を小
さくするように制御する制御手段11とを備え、沸き上
げ完了に近づき、圧縮機1の吐出圧力が上昇する場合、
圧縮機1の回転数を小さくするように制御するので、高
温の給水温度まで給湯加熱運転が可能となり、貯湯槽5
の湯容量を有効に利用でき、さらに、効率のよい給湯加
熱運転を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯湯式のヒートポ
ンプ給湯機に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のヒートポンプ給湯機につい
て図面を参照しながら説明する。従来のこの種のヒート
ポンプ給湯機としては特開昭60−164157号公報
に開示されたようなものがある。図20は、上記従来の
ヒートポンプ給湯機の構成を示すブロック図である。図
20において、圧縮機1、冷媒対水熱交換器2、減圧装
置3、および蒸発器4を順次に接続した冷媒循環回路
と、貯湯槽5、循環ポンプ6、冷媒対水熱交換器2、お
よび補助加熱器7を順次に接続した給湯回路とからな
り、圧縮機1から吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は
冷媒対水熱交換器2に流入し、ここで循環ポンプ6から
送られてきた水を加熱する。そして、凝縮液化した冷媒
は減圧装置3で減圧されて蒸発器4に流入し、ここで大
気熱を吸熱して蒸発ガス化し、圧縮機1に戻る。
【0003】一方、冷媒対水熱交換器2で加熱された湯
は貯湯槽5の上部に流入し、上から次第に貯湯されてい
く。そして、冷媒対水熱交換器2の入口水温が所定の設
定値に達すると給水温度検出手段8がそれを検知し、圧
縮機1によるヒートポンプ運転を停止し、補助加熱器7
の単独運転に切り換える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例の構成では、沸き上げ運転時間の経過とと
もに貯湯槽5内の湯と水が接する部分で湯水混合層が生
じ、その層は次第に拡大していく。図21は貯湯槽5内
の湯の温度分布を示す特性図である。図21において、
(a)は貯湯槽5の断面を模式的に示し、(b)は湯の
温度分布を示す。T1は沸き上げ温度(高温湯)であ
り、T2は市水温度(低温湯)である。前述の湯水混合
層は、高温湯と低温湯の熱伝導および対流により発生す
るものであり、高温湯から低温湯へ伝熱され、その境界
部分で高温湯は温度低下し、逆に低温湯は温度上昇す
る。したがって、貯湯槽5の沸き上げ完了近くになる
と、冷媒対水熱交換器2に流入する給水温度は高くなる
ため、圧縮機1の吐出圧力が上昇し、モータの巻線温度
の上昇など圧縮機1の耐久性が問題となってくる。
【0005】図22は、給水温度に対する圧縮機1の吐
出圧力を示す特性図である。図22において、Pは常用
上限圧力であり、圧縮機1の耐久性を保証するために
は、通常運転ではこの常用上限圧力P以下で運転する必
要がある。常用上限圧力Pのときの給水温度はT3とな
る。また、有効な湯温の下限をTu(たとえば45℃)
とし、前述のT3とTuとを図21に示す。図21
(a)において、湯温T3以下の領域は沸き上げ可能な
領域であり、Tu以上の領域は有効な湯として使用でき
る領域である。しかし、湯温T3とTuの間の領域(斜
線で示した部分)は有効な湯として利用できない領域で
ある。
【0006】このように従来例の構成では、冷媒対水熱
交換器2に流れる水温が低い状態で運転を停止せざるを
えないので、貯湯槽5の下部が低温の水の状態で停止す
ることになり、貯湯槽5の湯容量を有効に利用できな
い。そのため、貯湯熱量は減少し、給湯負荷を満足する
ことができない。これを解決する方法の一つとして、貯
湯槽5の容量を大きくすることが考えられる。しかし、
この場合には、貯湯槽5の設置面積が大きくなり、設置
の自由度が制限され、かつ、コストが高くなると言う問
題がある。また、他の方法として、ヒートポンプ運転を
停止した後、補助加熱器7の単独運転で貯湯熱量を増加
する方法がある。しかし、この場合には、ヒータなどで
加熱するため、消費電力が大きくなり、効率が悪くなる
と言う問題がある。
【0007】本発明は上記の課題を解決するもので、圧
縮機の異常温度上昇および異常圧力上昇がなく、低消費
電力量で貯湯槽の下部まで高温湯を貯湯でき、湯容量を
有効に利用可能なヒートポンプ給湯機を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、貯湯槽全体の沸き上がり直前を検出す
る沸き上げ完了直前検出手段と、前記沸き上がり直前を
検出したときに能力可変な圧縮機の回転数を小さくする
ように制御する制御手段とを備えたヒートポンプ給湯機
である。
【0009】本発明により、沸き上げ完了に近づき、給
水温度の上昇に対応して圧縮機の吐出圧力が上昇した場
合に、圧縮機の加熱能力を落とすように制御して吐出圧
力を低く抑えるので、高温の給水温度まで給湯加熱運転
が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に係わる本発明は、能力
可変な圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装置、および蒸
発器を順次に接続した冷媒循環回路と、貯湯槽、循環ポ
ンプ、および前記冷媒対水熱交換器を順次に接続した給
湯回路と、前記冷媒対水熱交換器の水側出口水温である
沸き上げ温度を一定にするように前記循環ポンプの流量
を制御する流量制御手段と、前記貯湯槽全体の沸き上が
り直前を検出する沸き上げ完了直前検出手段と、前記沸
き上げ完了直前検出手段が前記沸き上がり直前を検出し
たときに前記圧縮機の回転数を小さくするように制御す
る制御手段とを備えたヒートポンプ給湯機である。
【0011】本発明において、沸き上げ完了直前検出手
段は、貯湯槽全体の沸き上がり直前を検出する手段であ
り、冷媒対水熱交換器への給水温度や、前記給水温度に
対応する吐出圧力などから検出することができる。制御
手段は、沸き上げ完了に近づき、給水温度の上昇に対応
して圧縮機の吐出圧力が上昇する場合、圧縮機の加熱能
力を落とすように制御して吐出圧力を低く抑える。これ
により高温の給水温度まで給湯加熱運転を可能とし、貯
湯槽の湯容量を有効に利用することができる。
【0012】請求項2に係わる本発明は、外気温度を検
出する外気温度検出手段を備え、圧縮機の回転数の変更
量を前記外気温度に対応して決定する制御手段を備えた
請求項1に係わるヒートポンプ給湯機である。
【0013】本発明において、制御手段は、外気温度に
応じた最適な加熱能力の変更を行うので、貯湯槽の湯容
量を有効に利用でき、かつ、効率のよい給湯加熱運転を
行うことができる。なお、上記変更量を外気温度に対応
してあらかじめ記憶手段に記憶しておくことで、変更量
を簡単に決定することができる。
【0014】請求項3に係わる本発明は、沸き上げ完了
直前検出手段として冷媒対水熱交換器の水側入口水温で
ある給水温度を検出する給水温度検出手段を備え、前記
給水温度検出手段が所定の複数の給水温度を検出するご
とに圧縮機の回転数を小さくするように制御する制御手
段を備えた請求項1に係わるヒートポンプ給湯機であ
る。
【0015】本発明において、制御手段は、給水温度に
応じた最適な加熱能力の変更を行うので、有効な湯とし
て利用できない無駄な領域がより少なくなるため、貯湯
槽の湯容量を有効に利用でき、かつ、効率のよい給湯加
熱運転を行うことができる。
【0016】請求項4に係わる本発明は、圧縮機の回転
数を変更する変更量を給水温度が高いほど大きくして制
御する制御手段を備えた請求項3に係わるヒートポンプ
給湯機である。
【0017】本発明において、制御手段は、吐出圧力の
上昇が大きい高給水温度時に圧縮機の回転数の変更量を
大きくして吐出圧力を大きく低下させて給水温度に応じ
た最適な加熱能力の変更を行うので、貯湯槽の湯容量を
有効に利用でき、かつ、効率のよい給湯加熱運転を行う
ことができる。
【0018】請求項5に係わる本発明は、所定の時間間
隔ごとに圧縮機の回転数を変更する制御手段を備えた請
求項1に係わるヒートポンプ給湯機である。
【0019】本発明において、制御手段は、沸き上げ完
了直前時に最適な加熱能力の変更を行うので、貯湯槽の
湯容量を有効に利用でき、かつ、効率のよい給湯加熱運
転を行うことができる。
【0020】請求項6に係わる本発明は、圧縮機の回転
数を変更する時間間隔を沸き上げ完了に近づくほど小さ
くして制御する制御手段を備えた請求項5に係わるヒー
トポンプ給湯機である。
【0021】本発明において、制御手段は、沸き上げ完
了に近づくほど吐出圧力の上昇が大きいときに圧縮機の
回転数の変更を多くして吐出圧力を大きく低下させ、最
適な加熱能力の変更を行うので、貯湯槽の湯容量を有効
に利用でき、かつ、効率のよい給湯加熱運転を行うこと
ができる。なお、時間間隔を給水温度に対応してあらか
じめ記憶手段に記憶しておくことにより、容易に決定す
ることができる。
【0022】請求項7に係わる本発明は、沸き上げ完了
直前検出手段として、循環ポンプの流量が最大流量にな
ったときに最大流量になっている時間を計算する時間計
測手段を備えた請求項1に係わるヒートポンプ給湯機で
ある。
【0023】本発明において、制御手段は、循環ポンプ
の能力が、所定の時間の間、最大になったことを検出し
て圧縮機の回転数の変更を行い、吐出圧力を低く抑え、
加熱運転を続けるので、高温の給水温度まで給湯加熱運
転が可能となり、貯湯槽の湯容量を有効に利用できる。
【0024】請求項8に係わる本発明は、沸き上げ完了
直前検出手段として吐出圧力検出手段を備えた請求項1
に係わるヒートポンプ給湯機である。
【0025】本発明において、貯湯槽の湯容量を有効に
利用でき、かつ、直接圧力で制御するので、圧縮機のよ
り確実な耐久性の向上を図ることができる。
【0026】以下、本発明の実施例について説明する。
【0027】
【実施例】(実施例1)以下、本発明のヒートポンプ給
湯機の実施例1について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施例の構成を示すブロック図である。な
お、従来例と同じ構成要素には同一符号を付与して詳細
な説明を省略する。
【0028】図1において、冷媒対水熱交換器2の水側
出口に設けられた沸き上げ温度検出手段9からの信号に
より、流量制御手段10は、循環ポンプ6の回転数を制
御して、冷媒対水熱交換器2の出口水温(沸き上げ温
度)がほぼ一定になるように沸き上げる。また、制御手
段11は、沸き上げ完了の直前を検出する沸き上げ完了
直前検出手段12からの信号により、圧縮機1を駆動す
る圧縮機駆動手段13を制御する。圧縮機駆動手段13
はインバータを備え、圧縮機1の能力を可変する。な
お、沸き上げ完了直前検出手段12として、本実施例で
は冷媒対水熱交換器2の水側入口水温である給水温度を
検出する給水温度検出手段8を用いる。
【0029】上記構成における動作と作用について説明
する。図2は、本実施例の動作を示す特性図である。図
2において、(a)は給湯運転の状態、(b)は圧縮機
1の回転数、(c)は吐出圧力、(d)は給水温度を、
それぞれ運転時間に対応して示す。従来例で説明したよ
うに、貯湯槽5の沸き上げ完了近くになると、冷媒対水
熱交換器2に流入する給水温度は高くなる。すなわち、
冷媒対水熱交換器2に流入する水が前述した湯水混合層
の部分になると、(d)に示したように、運転時間とと
もに給水温度が上昇する。そして、沸き上げ完了直前検
出手段12である給水温度検出手段8が(沸き上げ温度
T1よりも低い温度である)沸き上げ完了直前検出温度
Thを検出すると、制御手段11は、圧縮機駆動手段1
3に所定の回転数に対応する信号を送ることにより、圧
縮機1の回転数を小さくして加熱能力を落とす。このと
き、吐出圧力はP1からP2に減少する。
【0030】その後、運転時間の経過とともに給水温度
がさらに上昇し、それに従って吐出圧力が上昇する。そ
して、給水温度検出手段8が常用上限圧力Pとなる給水
温度T3aを検出すると圧縮機1を停止し、加熱運転を
終了する。なお、図2に示した太い点線は、圧縮機1の
回転数の制御を行わない従来例の場合を示す。運転限界
の給水温度がT3からT3aへと高くなり、運転範囲が
大きくなることがわかる。
【0031】図3は、貯湯槽5内の湯の温度分布を示す
特性図である。図3において、(a)は貯湯槽5の断面
を模式的に示し、(b)はその内部の湯の温度分布を示
す。湯温T3a以下の領域は沸き上げ可能な領域であ
り、Tu以上の領域は有効な湯として使用できる領域で
ある。有効な湯として利用できない領域は、図21で示
した従来例の場合には湯温T3とTuの間の領域であっ
たが、本実施例の場合は湯温T3aとTuの間の領域
(斜線で示した部分)である。すなわち、湯温T3とT
3aの間の領域(点斜線で示した部分)が、本実施例に
よって、有効になった湯の領域である。
【0032】以上のように、本実施例によれば、能力可
変な圧縮機1、冷媒対水熱交換器2、減圧装置3、およ
び蒸発器4を順次に接続した冷媒循環回路と、貯湯槽
5、循環ポンプ6、および冷媒対水熱交換器2を順次に
接続した給湯回路と、貯湯槽5全体の沸き上がり直前を
検出する沸き上げ完了直前検出手段と、前記沸き上げ完
了直前検出手段が前記沸き上がり直前を検出したとき、
圧縮機1の回転数を小さくする制御手段11とを備えた
ことにより、沸き上げ完了に近づき、圧縮機1の吐出圧
力が上昇する場合に、加熱能力を落とすように制御して
吐出圧力を低く抑え、高温の給水温度まで給湯加熱運転
が可能となり、貯湯槽の湯容量を有効に利用することが
できる。
【0033】(実施例2)以下、本発明のヒートポンプ
給湯機の実施例2について図面を参照しながら説明す
る。図4は、本実施例の構成を示すブロック図である。
なお、実施例1と同じ構成要素には同一符号を付与して
詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異なる点
は、外気温度を検出する外気温度検出手段14と、外気
温度に対する圧縮機1の回転数の変更量を記憶している
第1の記憶手段15とを備えたことである。
【0034】上記構成における動作と作用について説明
する。図5は、本実施例における圧縮機1の回転数と吐
出圧力との関係を、外気温度をパラメータ(冬はたとえ
ば5℃、中間期はたとえば18℃、夏はたとえば29
℃)にして示す特性図である。図5に示したように、圧
縮機1の回転数が小さくなれば吐出圧力が減少する。そ
こで、吐出圧力をP1からP2に減少させるための圧縮
機1の回転数の変更量を求めれば、冬(たとえばえば5
℃)では△S1、中間期(たとえば18℃)では△S
2、夏(たとえば29℃)では△S3となる。
【0035】図6は、本実施例の動作を示す特性図であ
る。図6において、(a)は沸き上げ完了直前検出温
度、(b)は圧縮機1の回転数の変更量を、それぞれ外
気温度に対応して示す。外気温度に対する圧縮機1の回
転数の変更量の関係は、図5で求めた外気温度(冬は5
℃、中間期は18℃、夏は29℃)に対する変更量(冬
は△S1、中間期は△S2、夏は△S3)の関係であ
る。また、外気温度に対する沸き上げ完了直前検出温度
の関係は、各外気温度(冬はたとえば5℃、中間期はた
とえば18℃、夏はたとえば29℃)において吐出圧力
がP1になる給水温度(沸き上げ完了直前検出温度T
h)を求めることによって決定できる。図6はこれらの
関係を示し、図6に示した関係を第1の記憶手段15に
あらかじめ記憶しておく。
【0036】制御手段11は、定期的に、沸き上げ完了
直前検出手段12である給水温度検出手段8から給水温
度を検出するとともに、外気温度検出手段14から外気
温度を検出し、第1の記憶手段15に記憶させてある外
気温度に対する圧縮機1の回転数の変更量と沸き上げ完
了直前検出温度Thとを求める。そして、給水温度検出
手段8から求めた給水温度が沸き上げ完了直前検出温度
Thより低ければ、圧縮機1の回転数は変更せず、逆
に、給水温度が沸き上げ完了直前検出温度Thより高け
れば第1の記憶手段15から求めた圧縮機1の回転数の
変更量だけ、圧縮機駆動手段13に信号を送ることによ
り圧縮機1の回転数を変更する。圧縮機1の回転数を変
更すると吐出圧力はP1からP2に減少する。
【0037】その後、実施例1で説明したように、運転
時間の経過とともに給水温度がさらに上昇し、それに従
って吐出圧力が上昇する。そして、給水温度検出手段8
が常用上限圧力Pとなる給水温度T3aを検出すると、
圧縮機1を停止し、加熱運転を終了する。
【0038】以上のように、本実施例によれば、圧縮機
1の回転数の変更量を外気温度検出手段14が検出した
外気温度に対応して決定する制御手段11を備えたこと
により、外気温度に応じた最適な加熱能力の変更を行う
ので、貯湯槽5の湯容量を有効に利用でき、かつ、効率
のよい給湯加熱運転を行うことができる。
【0039】(実施例3)以下、本発明のヒートポンプ
給湯機の実施例3について図面を参照しながら説明す
る。図7は、本実施例の構成を示すブロック図である。
なお、実施例1と同じ構成要素には同一符号を付与して
詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異なる点
は、給水温度記憶手段16を備えたことである。
【0040】上記構成における動作と作用について説明
する。図8は、本実施例の動作を示す特性図である。図
8において、(a)は給湯運転の状態、(b)は圧縮機
1の回転数、(c)は吐出圧力、(d)は給水温度を、
それぞれ運転時間に対応して示す。図8に示したTh
1、Th2(Th1<Th2)は、沸き上げ完了直前検
出温度であり、それぞれ第1の沸き上げ完了直前検出温
度、第2の沸き上げ完了直前検出温度とする。この第1
の沸き上げ完了直前検出温度Th1と第2の沸き上げ完
了直前検出温度Th2とを給水温度記憶手段16にあら
かじめ記憶しておく。
【0041】前述のように、貯湯槽5の沸き上げ完了近
くになると、冷媒対水熱交換器2に流入する給水温度は
高くなる。制御手段11は、定期的に、沸き上げ完了直
前検出手段12である給水温度検出手段8により給水温
度を検出し、さらに、給水温度記憶手段16に記憶して
ある第1の沸き上げ完了直前検出温度Th1を求める。
そして、給水温度検出手段8から求めた給水温度が第1
の沸き上げ完了直前検出温度Th1より低ければ、圧縮
機1の回転数は変更せず、逆に、給水温度が第1の沸き
上げ完了直前検出温度Th1より高ければ圧縮機1の回
転数を小さくする。圧縮機1の回転数を変更すると吐出
圧力は減少する。その後も、制御手段11は、定期的
に、沸き上げ完了直前検出手段12である給水温度検出
手段8から給水温度を検出し、さらに、給水温度記憶手
段16に記憶させている第2の沸き上げ完了直前検出温
度Th2を求める。
【0042】そして、給水温度検出手段8により検出し
た給水温度が第2の沸き上げ完了直前検出温度Th2よ
り低ければ、圧縮機1の回転数は変更せず、逆に、給水
温度が第2の沸き上げ完了直前検出温度Th2より高け
れば、圧縮機駆動手段13に信号を送ることにより、圧
縮機1の回転数を小さくする。圧縮機1の回転数を変更
したときは吐出圧力が減少する。その後、実施例1で説
明したように、運転時間の経過とともに給水温度がさら
に上昇し、それに従って吐出圧力が上昇する。そして、
給水温度検出手段8が常用上限圧力Pとなる給水温度T
3aを検出すると、圧縮機1を停止し、加熱運転を終了
する。
【0043】以上のように、本実施例によれば、あらか
じめ決められた複数の給水温度ごとに圧縮機1の回転数
の変更を行う制御手段11を備えたことにより、給水温
度に応じた最適な加熱能力の変更を行うので、有効な湯
として利用できない無駄な領域がより少なくなり、貯湯
槽5の湯容量を有効に利用でき、かつ、効率のよい給湯
加熱運転を行うことができる。
【0044】なお、本実施例では、沸き上げ完了直前検
出温度として2つの給水温度を設定したが、3つ以上の
給水温度を設定しても本実施例と同様の作用、効果を得
られることは言うまでもない。また、本実施例では圧縮
機1の回転数を給水温度に対応して段階的に変更した
が、給水温度に対応して連続的に変更してもよいことは
言うまでもない。
【0045】(実施例4)以下、本発明のヒートポンプ
給湯機の実施例4について図面を参照しながら説明す
る。図9は、本実施例の構成を示すブロック図である。
なお、実施例3と同じ構成要素には同一符号を付与して
詳細な説明を省略する。本実施例が実施例3と異なる点
は、給水温度に対する圧縮機1の回転数の変更量を記憶
する第2の記憶手段17を備えたことである。
【0046】上記構成における動作と作用について説明
する。図10は、本実施例の動作を示す特性図である。
図10において、(a)は圧縮機1の回転数、(b)は
吐出圧力を、それぞれ給水温度に対応して示す。なお、
点線は圧縮機1の回転数を一定とした場合の吐出圧力を
示す。図10からわかるように、給水温度が高くなれば
なるほど急激に吐出圧力が高くなる。また、図10に示
したTh1、Th2、Th3、Th4、Th5(Th1
<Th2<Th3<Th4<Th5)は、沸き上げ完了
直前検出温度Thを示す給水温度であり、それぞれ第
1、第2、第3、第4、第5の沸き上げ完了直前検出温
度である。この第1ないし第5の沸き上げ完了直前検出
温度を給水温度記憶手段16にあらかじめ記憶してお
く。
【0047】沸き上げ完了直前検出手段12である給水
温度検出手段8が検出した給水温度が、給水温度記憶手
段16に記憶させてある沸き上げ完了直前検出温度Th
(Th1、Th2、Th3、Th4、Th5)以上にな
れば、圧縮機1の回転数を小さくする(それぞれ△S
1、△S2、△S3、△S4、△S5)。このときの圧
縮機1の回転数の変更量を、図10に示したように、沸
き上げ完了直前検出温度の高い方をより大きくする。す
なわち、沸き上げ完了直前検出温度がTh1<Th2<
Th3<Th4<Th5のとき、圧縮機1の回転数の変
更量を△S1<△S2<△S3<△S4<△S5とす
る。これにより、図10に実線で示したように、吐出圧
力の急激な上昇がなくなる。図11は、給水温度と圧縮
機1の回転数の変更量との関係を示す特性図である。こ
の関係を第2の記憶手段17にあらかじめ記憶してお
く。
【0048】制御手段11は、定期的に、沸き上げ完了
直前検出手段12である給水温度検出手段8により給水
温度を検出する。そして、給水温度記憶手段16に記憶
させてある沸き上げ完了直前検出温度Th(Th1、T
h2、Th3、Th4、Th5)を求める。そして、給
水温度検出手段8で検出した給水温度が沸き上げ完了直
前検出温度Thより低ければ、圧縮機1の回転数は変更
せず、逆に、給水温度が沸き上げ完了直前検出温度Th
より高ければ、圧縮機駆動手段13に信号を送ることに
よって、第2の記憶手段17に記憶している給水温度に
対する圧縮機1の回転数の変更量(それぞれ△S1、△
S2、△S3、△S4、△S5)だけ圧縮機1の回転数
を小さくする。
【0049】以上のように、本実施例によれば、給水温
度が高いほど圧縮機1の回転数の変更量を大きくした制
御手段11を備えたことにより、吐出圧力の上昇が大き
くなる高給水温度時には圧縮機1の回転数の変更量を大
きくして吐出圧力を大きく低下させ、給水温度に応じた
最適な加熱能力の変更を行うので、貯湯槽5の湯容量を
有効に利用でき、かつ、効率のよい給湯加熱運転を行う
ことができる。
【0050】なお、本実施例では、沸き上げ完了直前検
出温度Thとして5つの給水温度を設定したが、6つ以
上の給水温度を設定しても、本実施例と同様の作用、効
果を得られることは言うまでもない。
【0051】(実施例5)以下、本発明のヒートポンプ
給湯機の実施例5について図面を参照しながら説明す
る。図12は、本実施例の構成を示すブロック図であ
る。なお、実施例1と同じ構成要素には同一符号を付与
して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異な
る点は、タイマ18を備えたことである。
【0052】上記構成における動作と作用について説明
する。図13は、本実施例の動作を示す特性図である。
図13において、(a)は吐出圧力、(b)は圧縮機1
の回転数、(c)は給水温度を、それぞれ運転時間に対
応して示す。前述のように、湯水混合層の部分になると
運転時間とともに給水温度が上昇する。図13におい
て、点線は圧縮機1の回転数を一定とした場合を示し、
運転時間が経過して給水温度が高くなればなるほど急激
に吐出圧力が高くなる。そこで、給水温度が、沸き上げ
完了直前検出温度Thになれば、あらかじめ設定された
所定の時間間隔△Tごとに、圧縮機1の回転数を小さく
する。このようにすれば、図13に示したように、圧縮
機1の回転数が一定の場合に比べて、吐出圧力を低くす
ることができる。
【0053】すなわち、制御手段11は、定期的に、沸
き上げ完了直前検出手段12である給水温度検出手段8
により給水温度を検出する。そして、給水温度検出手段
8により検出した給水温度が沸き上げ完了直前検出温度
Thより高ければ、タイマ18からの信号で所定の時間
間隔△Tごとに、圧縮機駆動手段13に信号を送ること
により圧縮機1の回転数を小さくする。
【0054】以上のように、本実施例によれば、あらか
じめ設定された時間間隔△Tごとに圧縮機1の回転数の
変更を行う制御手段11を備えたことにより、沸き上げ
完了直前時に最適な加熱能力の変更を行うので、貯湯槽
5の湯容量を有効に利用でき、かつ、効率のよい給湯加
熱運転を行うことができる。
【0055】(実施例6)以下、本発明のヒートポンプ
給湯機の実施例6について図面を参照しながら説明す
る。図14は、本実施例の構成を示すブロック図であ
る。なお、実施例5と同じ構成要素には同一符号を付与
して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例5と異な
る点は、時間間隔記憶手段19を備えたことである。
【0056】上記構成における動作と作用について説明
する。図15は、本実施例の動作を示す特性図である。
図15において、(a)は吐出圧力、(b)は圧縮機1
の回転数、(c)は給水温度を、それぞれ運転時間に対
応して示す。前述のように、湯水混合層の部分になると
運転時間とともに給水温度が上昇する。同図において、
点線は圧縮機1の回転数を一定とした場合を示し、運転
時間が経過して給水温度が高くなればなるほど急激に吐
出圧力が高くなる。そこで、給水温度が、第1の沸き上
げ完了直前検出温度Th1になれば、あらかじめ設定さ
れた所定の第1の時間間隔△T1ごとに圧縮機1の回転
数を小さくする。そして、給水温度が上昇し、給水温度
が第2の沸き上げ完了直前検出温度Th2になれば、前
記第1の時間間隔△T1より小さい所定の第2の時間間
隔△T2(△T2<△T1)ごとに、圧縮機1の回転数
を小さくする。このように、吐出圧力が急激に上昇する
高給水温度時に、圧縮機1の回転数を変更する時間間隔
を短くすれば、(a)に示したように、圧縮機1の回転
数が一定の場合に比べて吐出圧力を低くすることがで
き、とくに、急激な吐出圧力の上昇をなくすことができ
るため、給湯加熱運転の範囲を広げることができる。な
お、第1の時間間隔△T1と第2の時間間隔△T2とを
時間間隔記憶手段19に記憶させておく。
【0057】すなわち、制御手段11は、定期的に、沸
き上げ完了直前検出手段12である給水温度検出手段8
により給水温度を検出する。そして、給水温度検出手段
8により検出した給水温度が第1の沸き上げ完了直前検
出温度Th1より高ければ、時間間隔記憶手段19から
第1の時間間隔△T1を読み出す。そして、タイマ18
からの信号で第1の時間間隔△T1ごとに圧縮機駆動手
段13に信号を送って圧縮機1の回転数を小さくする。
さらに、給水温度が上昇し、給水温度検出手段8により
検出した給水温度が第2の沸き上げ完了直前検出温度T
h2より高ければ、時間間隔記憶手段19から第2の時
間間隔△T2を読み出す。そして、タイマ18からの信
号で第2の時間間隔△T2ごとに圧縮機駆動手段13に
信号を送って圧縮機1の回転数を小さくする。
【0058】以上のように、本実施例によれば、圧縮機
1の回転数の変更を行う時間間隔を沸き上げ完了に近づ
くほど小さくした制御手段11を備えたことにより、沸
き上げ完了に近づくほど吐出圧力の上昇が大きいときに
圧縮機1の回転数の変更を多くして吐出圧力を大きく低
下させ、最適な加熱能力の変更を行うので、貯湯槽5の
湯容量を有効に利用でき、かつ、効率のよい給湯加熱運
転を行うことができる。
【0059】なお、本実施例では、圧縮機1の回転数の
変更を行う時間間隔として2つの時間間隔(△T1、△
T2)を設定したが、3つ以上の時間間隔を設定しても
本実施例と同様の作用、効果を得られることは言うまで
もない。
【0060】(実施例7)以下、本発明のヒートポンプ
給湯機の実施例7について図面を参照しながら説明す
る。図16は、本実施例の構成を示すブロック図であ
る。なお、実施例1と同じ構成要素には同一符号を付与
して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異な
る点は、沸き上げ完了直前検出手段12として、循環ポ
ンプ6の流量が最大流量になっている時間を計測する時
間計測手段20を備えたことである。
【0061】上記構成における動作と作用について説明
する。図17は、本実施例の動作を示す特性図である。
図17において、(a)は圧縮機1の回転数、(b)は
吐出圧力、(c)は流量、(d)は循環ポンプ6の回転
数、(e)は給水温度を、それぞれ運転時間に対応して
示す。前述のように、流量制御手段10は、冷媒対水熱
交換器2の水側出口に設けられた沸き上げ温度検出手段
9により検出した出口水温である沸き上げ温度により循
環ポンプ6の回転数を制御して、冷媒対水熱交換器2の
沸き上げ温度をほぼ一定になるように沸き上げる。い
ま、湯水混合層の部分になると運転時間とともに給水温
度が上昇するので、冷媒対水熱交換器2の水側流量が大
きくなるように循環ポンプ6の回転数を増加させてい
く。
【0062】ところが、循環ポンプ6の回転数が最大回
転数に達してもなお給水温度が上昇する場合がある。こ
の場合には、冷媒対水熱交換器2の出口水温である沸き
上げ温度が上昇し、かつ、吐出圧力も急激に上昇する。
そこで、循環ポンプ6の回転数が所定の運転時間継続し
て最大回転数、すなわち流量が所定の運転時間継続して
最大流量になれば、圧縮機1の回転数を小さくするよう
に制御すれば、図17に示したように、吐出圧力が低下
し、給湯加熱運転を続けることが可能となる。
【0063】すなわち、制御手段11は、定期的に、沸
き上げ完了直前検出手段12である時間計測手段20か
ら循環ポンプ6の流量が最大流量になっている時間を検
出する。そして、この検出した時間が所定の運転時間よ
り長ければ、時間計測手段20からの信号で、圧縮機駆
動手段13に所定の回転数に対応する信号を送ることに
より、圧縮機1の回転数を小さくする。
【0064】以上のように、本実施例によれば、沸き上
げ完了直前検出手段12として、循環ポンプ6の流量が
最大流量になったときに、最大流量になっている時間を
計算する時間計測手段20を備えたことにより、循環ポ
ンプ6の能力が、所定の時間の間、最大になったことを
検出して圧縮機1の回転数の変更を行い、吐出圧力を低
く抑え、加熱運転を続けるので、高温の給水温度まで給
湯加熱運転が可能となり、貯湯槽の湯容量を有効に利用
することができる。
【0065】(実施例8)以下、本発明のヒートポンプ
給湯機の実施例8について図面を参照しながら説明す
る。図18は、本実施例の構成を示すブロック図であ
る。なお、実施例1と同じ構成要素には同一符号を付与
して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異な
る点は、沸き上げ完了直前検出手段12として、吐出圧
力を検出する吐出圧力検出手段21を備えたことであ
る。
【0066】上記構成における動作と作用について説明
する。図19は、本実施例の動作を示す特性図である。
図19において、(a)は圧縮機1の回転数、(b)は
吐出圧力、(c)は給水温度を、それぞれ運転時間に対
応して示す。前述のように、湯水混合層の部分になると
運転時間とともに給水温度が上昇し、これに伴って、吐
出圧力も高くなる。そこで、吐出圧力が基準圧力Psに
なれば、圧縮機1の回転数を小さくする。その結果、吐
出圧力を低下させることができる。
【0067】すなわち、制御手段11は、定期的に、沸
き上げ完了直前検出手段12である吐出圧力検出手段2
1から吐出圧力を検出する。そして、吐出圧力検出手段
21から求めた吐出圧力があらかじめ設定された基準圧
力Psより高ければ、吐出圧力検出手段21からの信号
により、圧縮機駆動手段13に所定の回転数に対応する
信号を送ることによって、圧縮機1の回転数を小さくす
る。そして、この動作を繰り返す。
【0068】以上のように、本実施例によれば、沸き上
げ完了直前検出手段12として吐出圧力検出手段21を
用い、所定の基準圧力になれば圧縮機1の回転数を小さ
くするように制御する制御手段11を備えたことによ
り、貯湯槽5の湯容量を有効に利用でき、かつ、直接に
吐出圧力で制御するので、圧縮機1のより確実な耐久性
の向上を図ることができる。
【0069】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項8
に係わる本発明によれば、沸き上げ完了に近づき、給水
温度の上昇に対応して圧縮機の吐出圧力が上昇する場
合、能力可変な圧縮機の回転数を小さくするように制御
して吐出圧力を低く抑え、高温の給水温度まで給湯加熱
運転が可能となるので、有効な湯として利用できない無
駄な領域がより少なくなり、貯湯槽の湯容量を有効に利
用できる。その結果、従来と同じ大きさの貯湯槽でより
大きな給湯負荷を満足し、逆に、従来と同じ大きさの給
湯負荷を満足するためには従来より小形の貯湯槽でよい
ので、設置の自由度が大きく、コスト低減にもなる。さ
らに、効率のよい給湯加熱運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒートポンプ給湯機の構成を示すブロ
ック図
【図2】同実施例の動作を示す特性図
【図3】同実施例における貯湯槽の内部の温度分布を示
す特性図
【図4】本発明のヒートポンプ給湯機の実施例2の構成
を示すブロック図
【図5】同実施例の動作を示す特性図
【図6】同実施例における外気温度に対する沸き上げ完
了直前検出温度と圧縮機の回転数の変更量とを示す特性
【図7】本発明のヒートポンプ給湯機の実施例3の構成
を示すブロック図
【図8】同実施例の動作を示す特性図
【図9】本発明のヒートポンプ給湯機の実施例4の構成
示すブロック図
【図10】同実施例の動作を示す特性図
【図11】同実施例における給水温度に対する圧縮機の
回転数の変更量を示す特性図
【図12】本発明のヒートポンプ給湯機の実施例5の構
成を示すブロック図
【図13】同実施例の動作を示す特性図
【図14】本発明のヒートポンプ給湯機の実施例6の構
成を示すブロック図
【図15】同実施例の動作を示す特性図
【図16】本発明のヒートポンプ給湯機の実施例7の構
成を示すブロック図
【図17】同実施例の動作を示す特性図
【図18】本発明のヒートポンプ給湯機の実施例8の構
成を示すブロック図
【図19】同実施例の動作を示す特性図
【図20】従来例のヒートポンプ給湯機の構成を示すブ
ロック図
【図21】同従来例における貯湯槽の内部の温度分布を
示す特性図
【図22】同従来例における給水温度に対する吐出圧力
を示す特性図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 冷媒対水熱交換器 3 減圧装置 4 蒸発器 5 貯湯槽 6 循環ポンプ 7 補助加熱器 8 給水温度検出手段 9 沸き上げ温度検出手段 10 流量制御手段 11 制御手段 12 沸き上げ完了直前検出手段 13 圧縮機駆動手段 14 外気温度検出手段 15 第1の記憶手段 16 給水温度記憶手段 17 第2の記憶手段 18 タイマ 19 時間間隔記憶手段 20 時間計測手段 21 吐出圧力検出手段 P 常用上限圧力 Ps 基準圧力 Th 沸き上げ完了直前検出温度 Th1 第1の沸き上げ完了直前検出温度 Th2 第2の沸き上げ完了直前検出温度 Th3 第3の沸き上げ完了直前検出温度 Th4 第4の沸き上げ完了直前検出温度 Th5 第5の沸き上げ完了直前検出温度

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 能力可変な圧縮機、冷媒対水熱交換器、
    減圧装置、および蒸発器を順次に接続した冷媒循環回路
    と、貯湯槽、循環ポンプ、および前記冷媒対水熱交換器
    を順次に接続した給湯回路と、前記冷媒対水熱交換器の
    水側出口水温である沸き上げ温度を一定にするように前
    記循環ポンプの流量を制御する流量制御手段と、前記貯
    湯槽全体の沸き上がり直前を検出する沸き上げ完了直前
    検出手段と、前記沸き上げ完了直前検出手段が前記沸き
    上がり直前を検出したときに前記圧縮機の回転数を小さ
    くするように制御する制御手段とを備えたヒートポンプ
    給湯機。
  2. 【請求項2】 外気温度を検出する外気温度検出手段を
    備え、圧縮機の回転数の変更量を前記外気温度に対応し
    て決定する制御手段を備えた請求項1記載のヒートポン
    プ給湯機。
  3. 【請求項3】 沸き上げ完了直前検出手段として冷媒対
    水熱交換器の水側入口水温である給水温度を検出する給
    水温度検出手段を備え、前記給水温度検出手段が所定の
    複数の給水温度を検出するごとに圧縮機の回転数を小さ
    くするように制御する制御手段を備えた請求項1記載の
    ヒートポンプ給湯機。
  4. 【請求項4】 圧縮機の回転数を変更する変更量を給水
    温度が高いほど大きくして制御する制御手段を備えた請
    求項3記載のヒートポンプ給湯機。
  5. 【請求項5】 所定の時間間隔ごとに圧縮機の回転数を
    変更する制御手段を備えた請求項1記載のヒートポンプ
    給湯機。
  6. 【請求項6】 圧縮機の回転数を変更する時間間隔を沸
    き上げ完了に近づくほど小さくして制御する制御手段を
    備えた請求項5記載のヒートポンプ給湯機。
  7. 【請求項7】 沸き上げ完了直前検出手段として、循環
    ポンプの流量が最大流量になったときに最大流量になっ
    ている時間を計算する時間計測手段を備えた請求項1記
    載のヒートポンプ給湯機。
  8. 【請求項8】 沸き上げ完了直前検出手段として吐出圧
    力検出手段を備えた請求項1記載のヒートポンプ給湯
    機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025494A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Sanden Corp ヒートポンプ式給湯装置
JP2010242985A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Panasonic Corp ヒートポンプ給湯装置
JP2011169546A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Mitsubishi Electric Corp ヒートポンプ式給湯機
JP2011191056A (ja) * 2011-07-06 2011-09-29 Mitsubishi Electric Corp ヒートポンプ給湯機
KR101321171B1 (ko) 2011-11-28 2013-10-22 엘지전자 주식회사 히트펌프 시스템 및 그 제어방법
JP2016166715A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 リンナイ株式会社 ヒートポンプ加熱装置

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