JP5034654B2 - ヒートポンプ式給湯器 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸発器の除霜制御を行うヒートポンプ式給湯器に関する。
ヒートポンプ式給湯器は、冬期に室外で運転すると蒸発器に霜が付着し、蒸発器の吸熱性能が著しく低下するため、霜の付着量がある程度以上になると除霜運転を行う。その方法は、除霜判定後に可変式減圧機構の弁開度を通常運転時より大きく(例えば全開)し、且つ給水ポンプの運転を停止することにより、給湯用熱交換器で放熱されるホットガスの熱量を少なくでき、可変式減圧機構での減圧による温度低下を小さくできる。この結果、圧縮機から吐出されたホットガス(冷媒)の温度低下を最小限に抑えることができ、ホットガスが蒸発器まで到達して除霜を行うことができる。
ここで、上記の除霜運転の運転時間を短縮化するヒートポンプ式給湯器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術によれば、給水ポンプからの水流量を減らした後に可変式減圧機構を開くため、除霜運転のための冷媒熱量が給湯用熱交換器で放熱することを抑制することができる。
特開2005−147609号公報
しかしながら、特許文献1に記載のヒートポンプ式給湯器の除霜運転を行なう場合、給水量を減らした後、膨張弁の開度を大きくするタイミングが遅すぎると給湯用熱交換器内の給湯水が沸騰するため、給湯用熱交換器内の給湯水によりホットガスの熱量が減少し、除霜運転の効率が悪化するといった問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、給湯器の除霜運転中に給湯用熱交換器内の水が沸騰することを抑制することで、除霜運転時間の短縮化によるヒートポンプ式給湯器の効率向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(14)と、貯湯タンク(10)に蓄えられる給湯水を、圧縮機(14)から吐出された高圧冷媒により加熱する水冷媒熱交換器(15)と、水冷媒熱交換器(15)を通過した高圧冷媒を減圧膨張させる可変式減圧機構(16)と、可変式減圧機構(16)で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器(17)と、貯湯タンク(10)内の給湯水を水冷媒熱交換器(15)に循環させる水循環ポンプ(13)と、水冷媒熱交換器(15)内の給湯水の温度を検出する給湯水温度検出手段と、蒸発器(17)の除霜運転を開始する条件が成立した場合に、水循環ポンプ(13)を停止させた後、給湯水温度検出手段(22)により検出される給湯水の温度に基づいて、可変式減圧機構(16)の通路開度を大きくさせる制御を行う除霜運転制御手段とを備えることを特徴とする。
このように、蒸発器(17)の除霜運転時における給水ポンプ(13)停止後、給湯水温度検出手段(22)により検出される給湯水の温度に基づいて、可変式減圧機構(16)の開度を増大する制御を行なわせることで、水冷媒熱交換器(15)内に滞留している給湯水の沸騰現象を抑制することができるとともに、除霜のための圧縮機吐出冷媒の熱が水冷媒熱交換器(15)で消費される熱量を減少させることができる。これにより、除霜時間を短縮することができ、ヒートポンプ式給湯器の効率向上を図ることができる。
また、給湯水温度検出手段は、水冷媒熱交換器(15)入口側の給湯水の入口側給湯水温度を検出する入口側給湯水温度検出手段(21)と、水冷媒熱交換器(15)出口側の給湯水の出口側給湯水温度を検出する出口側給湯水温度検出手段(22)とを有しており、除霜運転制御手段は、除霜運転が開始された後における出口側給湯水温度と入口側給湯水温度の温度差が所定温度差以下となったときに、可変式減圧機構(16)の通路開度を大きくさせる制御を行うことで、水冷媒熱交換器(15)内に滞留している給湯水の沸騰現象を抑制することができるとともに、除霜のための圧縮機吐出冷媒の熱が水冷媒熱交換器(15)で消費される熱量を減少させることができる。
また、給湯水温度検出手段は、水冷媒熱交換器(15)入口側の給湯水の入口側給湯水温度を検出する入口側給湯水温度検出手段(21)と、水冷媒熱交換器(15)出口側の給湯水の出口側給湯水温度を検出する出口側給湯水温度検出手段(22)とを有しており、除霜運転制御手段は、除霜運転が開始される前における出口側給湯水温度と入口側給湯水温度の温度差と、除霜運転が開始された後における出口側給湯水温度と入口側給湯水温度の温度差との差が所定温度差より大きくなったときに、可変式減圧機構(16)の通路開度を大きくさせる制御を行うことで、水冷媒熱交換器(15)内に滞留している給湯水の沸騰現象を抑制することができるとともに、除霜のための圧縮機吐出冷媒の熱が水冷媒熱交換器(15)で消費される熱量を減少させることができる。
また、除霜運転制御手段は、水循環ポンプ(13)を停止する制御を行なった後、除霜運転開始からの経過時間が所定時間を越えた場合に、可変式減圧機構(16)の通路開度を大きくさせる制御を行うことで、予め設定された給湯水の沸騰を抑制するための所定時間を経過後に可変式減圧機構(16)の通路開度を大きくさせるため、確実に給湯水の沸騰現象を抑制することができる。
また、外気温度を検出する外気温度検出手段(23)と、蒸発器(17)の冷媒温度を検出する蒸発器温度検出手段(20)とを備え、外気温度検出手段(23)により検出された外気温度が蒸発器温度検出手段(20)により検出された蒸発器(17)の冷媒温度との差が、所定温度差よりも大きい場合に除霜運転開始と判定する場合、ヒートポンプ式給湯器の能力低下により除霜運転を開始することができる。
また、外気温度を検出する外気温度検出手段(23)を備え、外気温度検出手段(23)により検出された外気温度が、所定外気温度よりも小さい場合に除霜運転開始と判定するようにしてもよい。
また、蒸発器(17)の冷媒温度を検出する蒸発器温度検出手段(20)を備え、蒸発器温度検出手段(20)により検出された蒸発器(17)の冷媒温度が、所定温度よりも小さい場合に除霜運転開始と判定してもよい。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。図1は、第1実施形態によるヒートポンプ式給湯器(以下給湯器と略称する。)の全体構成図である。
図1に示すように、本実施形態による給湯器1は、給湯水を貯留する貯湯タンク10、給湯水を加熱するためのヒートポンプサイクル11、および貯湯タンク10内の給湯水を循環できる水循環通路12を備えている。この水循環通路12には給湯水を循環させる給水ポンプ13が設けられている。なお、給水ポンプ13は、本発明の水循環ポンプに相当している。
そして、ヒートポンプサイクル11は、圧縮機14、水冷媒熱交換器15、膨張弁16、蒸発器17を順次配管接続した閉回路にて構成される。本実施形態では、冷媒として、高圧圧力が臨界圧力以上(超臨界状態)となるCOを使用している。
圧縮機14は、内蔵する電動モータ(図示せず)によって駆動される電動圧縮機であり、その吸入冷媒を臨界圧力以上まで圧縮して吐出する。水冷媒熱交換器15は、圧縮機14の吐出冷媒(高温高圧冷媒)と水循環通路12の給湯水との間で熱交換を行って、給湯水を加熱する。
水冷媒熱交換器15は給湯水が流れる水通路15aと、圧縮機吐出冷媒が流れる冷媒通路15bとを有し、水通路15aを流れる給湯水の流れ方向と冷媒通路15bを流れる冷媒の流れ方向とが対向するように構成されている。
給湯水の流通方向は、図1に矢印で示すように、貯湯タンク10下部の出口10a→給水ポンプ13→水冷媒熱交換器15の水通路15a→貯湯タンク10上部の入口10bへと流れる。
なお、水冷媒熱交換器15を流れる冷媒(CO)は、圧縮機14で臨界圧力以上に圧縮されることにより超臨界状態のまま給湯水に放熱するので、凝縮しない。
水冷媒熱交換器15の冷媒通路15bの出口は、膨張弁16の入口側に接続されている。この膨張弁16は圧縮機14下流側の高圧冷媒を減圧する減圧装置であり、本実施形態では、冷媒通路の絞り開度(弁開度)を電気的に制御可能な電動膨張弁を用いている。具体的には、膨張弁16は絞り開度を調節する弁体(図示せず)と、この弁体の位置を可変制御するサーボモータ等の電動アクチュエータ(図示せず)とを有している。なお、膨張弁16は、本発明の可変式減圧機構に相当している。
蒸発器17は室外熱交換器であり、膨張弁16で減圧された低圧冷媒(気液2相冷媒)を外気(室外空気)から吸熱して蒸発させる。蒸発器17には電動室外ファン17aにより外気が送風される。
また、本実施形態の給湯器1は、制御装置100を備えており、制御装置100はCPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。制御装置100は、センサ群の各出力信号に基づいて、給湯器1の電気機器、すなわち、給水ポンプ13、圧縮機14の電動モータ、膨張弁16のアクチュエータ、室外ファン17a等の作動を制御する。なお、本実施形態の制御装置100は、商用電源から給電されている。
制御装置100の入力側には給湯用センサ群からセンサ検出信号が入力され、操作パネル30に設けられた各種給湯操作スイッチから操作信号が入力される。
センサ群からは、蒸発器17の出口冷媒温度を検出する蒸発器温度センサ20、水循環通路12における水冷媒熱交換器15の水通路15a入口側の給湯水温度を検出する入口側給湯水温度センサ21、水冷媒熱交換器15の水通路15a出口側の給湯水温度を検出する出口側給湯水温度センサ22、外気温を検出する外気温度センサ23等の検出信号が制御装置100に入力される。なお、蒸発器温度センサ20が、本発明の蒸発器温度検出手段に相当し、入口側給湯水温度センサ21が、本発明の入口側給湯水温度検出手段に相当し、出口側給湯水温度センサ22が、本発明の出口側給湯水温度検出手段に相当し、外気温度センサ23が、本発明の外気温度検出手段に相当している。
給湯器1の操作パネル30からは、給湯器1の作動、停止の操作信号、給湯器1の給湯水設定温度信号等が制御装置100に入力される。
次に、本実施形態の作動を図2、図3に基づいて説明する。図2は本実施形態における給湯器1の制御フローチャートを示しており、図3は通常運転制御の概要を示すフローチャートを示している。ここで、操作パネル30から入力される給湯器1の作動信号によりスタートする。
図2に示すように、まず蒸発器17の除霜運転を開始するか否かを判定する。具体的には、蒸発器温度センサ23により検出される蒸発器17の出口冷媒温度が第1所定冷媒温度T1より低いか判定する(S10)。ここで、第1所定冷媒温度T1は例えば、−14℃であり、蒸発器17の出口冷媒温度が第1所定冷媒温度T1より高い時は除霜運転の必要がないと判定できるので、通常運転の制御を行う(S20)。
図3に示すように、通常運転制御は、まず水循環通路12の給水ポンプ13を作動させるとともに、圧縮機14を通常運転時の制御特性により決まる所定回転数にて作動させる(S210)。次に、ヒートポンプサイクル11の目標高圧を、外気温度センサ23により検出される外気温、入口側給湯水温度センサ21により検出される水冷媒熱交換器15の入口側給湯水温度、および目標沸き上げ温度に基づいて算出する(S220)。ここで、目標沸き上げ温度は使用者が操作パネル30から設定する給湯水設定温度、あるいは貯湯タンク10内の給湯水温度等に基づいて算出される温度である。
次に、この算出目標高圧よりも、圧縮機14の吐出冷媒圧力を検出する圧力センサ(図示せず)により検出される実際の高圧圧力が高いか判定する(S230)。実際の高圧圧力が高いときは膨張弁16の開度を所定量増大する(S240)。これにより、高圧圧力が低下する。
これに対し、実際の高圧圧力が算出目標高圧よりも低いときは膨張弁16の開度を所定量減少する(S250)。これにより、高圧圧力が上昇する。このように、膨張弁16の開度を実際の高圧圧力の変化に応じて増減する制御を行うことにより、実際の高圧圧力を目標高圧付近に維持できる。
図2に戻り、蒸発器17の出口冷媒温度が第1所定冷媒温度T1より低いとき、すなわち、除霜運転が必要なときはS20の判定がYESとなり、S30にて給水ポンプ13を停止して除霜運転を開始する。給水ポンプ13の停止により、水冷媒熱交換器15内の給湯水は圧縮機14から吐出される高温高圧の冷媒と熱交換することで昇温する。
次に、給水ポンプ13を停止した後、膨張弁16の開度を増大させるか否かを判定する。具体的には、出口側給湯水温度センサ22により検出される出口側給湯水温度が所定給湯水温度T2より大きいか判定する(S40)。ここで、所定給湯水温度T2は、制御装置100のROM等に予め記憶されている。なお、所定給湯水温度T2は、給湯水の沸騰を抑制しつつ、水冷媒熱交換器15における冷媒の放熱をできるだけ抑制できる給湯水の温度である。
出口側給湯水温度が所定給湯水温度T2より低い状態において、膨張弁16の開度を大きくすると、圧縮機吐出冷媒の温度低下が発生するため、出口側給湯水温度が所定給湯水温度T2以下である場合は、出口側給湯水温度が所定給湯水温度T2より大きくなるまで、膨張弁16の開度を除霜運転開始時の開度に維持する。圧縮機吐出冷媒の熱により、水冷媒熱交換器15内の給湯水の温度を上昇させることができる。
一方、出口側給湯水温度が所定給湯水温度T2より大きい場合は、膨張弁16の開度を大きくする制御を行なう(S50)。このような膨張弁16の開度制御を実行することにより、水冷媒熱交換器15内の給湯水の温度が高くなっているため、圧縮機吐出冷媒から給湯水への熱の移動を抑制することができる。また、給湯水の出口側給湯水温度が、給湯水の沸騰が発生しない所定給湯水温度T2より大きくなった場合に、膨張弁16の通路開度を大きくすることで、給湯水の温度が昇温しないため、給湯水の沸騰現象を抑制することができる。
膨張弁16の開度を大きくする制御を行なった後、蒸発器17の出口冷媒温度が第2所定冷媒温度T3よりも高いか判定する(S60)。この第2所定冷媒温度T3は、除霜運転開始の第1所定冷媒温度T1よりも一定温度だけ高い温度であって、例えば5℃である。
S60の判定がNOである間は、S30〜S50による除霜運転が継続される。そして、蒸発器17の出口冷媒温度が第2所定冷媒温度T3よりも高くなると、S70に進み、除霜運転を終了し、通常運転制御に移行する。この通常運転制御はS20の通常運転制御と同じである。
次に、給湯器1の除霜運転開始から終了までの膨張弁16と給水ポンプ13の作動について図4に基づいて説明する。図4は、給湯器1の除霜運転開始から終了までの膨張弁16と給水ポンプ13の作動のタイミングチャートを示している。
まず、給水ポンプ13は、除霜運転開始判定により除霜運転が開始された後すぐに、通電がOFFされ、水冷媒熱交換器15で除霜用の熱を放熱しないようにしている。また、給水ポンプ13は、除霜運転の後に行なわれる復帰運転の終了後、通電がONされる。
膨張弁16は、給水ポンプ13の通電がOFFされた後、出口側給湯水温度が第2所定冷媒温度T3より大きくなると、開度aから開度bまで徐々に開度を増大するように制御される。また、除霜運転終了後の復帰運転については、開度bから通常開度まで徐々に開度を移行するように制御される。
以上のように、蒸発器17の除霜運転時における給水ポンプ13停止後、出口側給湯水温度センサ22により検出される出口側給湯水温度が所定給湯水温度T2に達した後に、膨張弁16の開度を大きくする制御を行う。こうすることで、給湯水の沸騰現象を抑制することができるとともに、蒸発器17の除霜のための圧縮機吐出冷媒の熱が水冷媒熱交換器15で消費される熱量を減少させることができる。そのため、蒸発器17の除霜運転時間を短縮することができ、給湯器1の効率向上を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図5に基づいて説明する。本第2実施形態では、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図5は、本実施形態における給湯器1の除霜運転のフローチャートを示している。
本第2実施形態では、上記第1実施形態における除霜運転開始後、膨張弁16の開度を増大させるか否かを判定(S40)が異なっている。
本実施形態では、膨張弁16の開度を増大させるか否かの判定を、出口側給湯水温度センサ22で検出される出口側給湯水温度と入口側給湯水温度センサ21で検出される入口側給湯水温度との温度差を用いて判定(S41)を行なう。
具体的には、給水ポンプ13を停止した後に、出口側給湯水温度センサ22で検出される出口側給湯水温度と入口側給湯水温度センサ21で検出される入口側給湯水温度との温度差を算出する。膨張弁16の開度を増大させるか否かの判定において、算出された温度差が所定値以下の場合に、膨張弁16の開度を増大させる制御を行なう。
ここで、給湯水が沸騰する過程においては、出口側給湯水温度と入口側給湯水温度との温度差が小さくなった後に、給湯水の沸騰現象が発生する。そのため、出口側給湯水温度と入口側給湯水温度との温度差が所定値以下となった場合に、膨張弁16の開度を増大させる制御を行なうことで、給湯水の沸騰現象を抑制することができる。また、出口側給湯水温度と入口側給湯水温度との温度差が小さいため、蒸発器17の除霜のための圧縮機吐出冷媒の熱が水冷媒熱交換器15で消費される熱量を減少させることができる。これにより、除霜運転時間を短縮することができ、給湯器1の効率向上を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図6に基づいて説明する。本第3実施形態では、上記第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図6は、本実施形態における給湯器1の除霜運転のフローチャートを示している。
本実施形態では、膨張弁16の開度を増大させるか否かの判定を、給水ポンプ13の停止前後の出口側給湯水温度センサ22で検出される出口側給湯水温度と入口側給湯水温度センサ21で検出される入口側給湯水温度との温度差の差を用いて判定(S42)を行なう。
具体的には、給水ポンプ13を停止した前後に、出口側給湯水温度センサ22で検出される出口側給湯水温度と入口側給湯水温度センサ21で検出される入口側給湯水温度との温度差を算出する。膨張弁16の開度を増大させるか否かの判定において、給水ポンプ13を停止した前後における温度差の差が、所定値より大きい場合に、膨張弁16の開度を増大させる制御を行なう。
このように、膨張弁16の開度を増大させるか否かの判定を、給水ポンプ13の停止前後の温度差の差により行なう場合、給水ポンプ13の停止前の温度差を基準として給水ポンプ13の停止後の温度差の減少状態を判定に用いることができるため、圧縮機吐出冷媒の温度低下を抑制することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図7に基づいて説明する。本第4実施形態では、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図7は、本実施形態における給湯器1の除霜運転のフローチャートを示している。
本実施形態では、給水ポンプ13の停止後であって、膨張弁16の開度を増大させるか否かの判定前に、除霜運転開始からの経過時間が所定時間を超えたか否かの判定(S31)を行なう。ここで所定時間は、水冷媒熱交換器15の水通路15a内の給湯水の沸騰現象を抑制するための時間であって、予め制御装置100内のROM等に記憶されている。
これにより、入口側給湯水温度が所定値を満たさない場合であっても、確実に膨張弁16の開度を開くことができる。
(他の実施形態)
なお、第1実施形態では、蒸発器17の出口冷媒温度に基づいて除霜運転の開始、終了を行っているが、除霜運転の開始、終了の制御は種々変形可能である。例えば、外気温と蒸発器17の出口冷媒温度との温度差を算出し、この温度差が除霜開始所定値(例えば、10℃)よりも大きくなった時に除霜運転を開始し、この温度差が除霜開始所定値よりも小さい除霜終了所定値以下になった時に除霜運転を終了するようにしてもよい。
ここで、蒸発器出口冷媒温度の代わりに蒸発器入口冷媒温度を用いて、外気温と蒸発器入口冷媒温度との温度差に基づいて除霜運転の開始、終了を行うようにしてもよい。
また、上記の各制御例において、除霜運転の終了を各種温度信号によらずに、タイマ信号によって行うようにしてもよい。つまり、除霜運転の経過時間が予め定めた設定時間に達した場合に、除霜運転を終了するようにしてもよい。
また、外気温のみに基づいて除霜運転の開始、終了を行うようにしてもよい。なお、外気温が0℃以下における通常運転の経過時間が所定時間(例えば、2時間)よりも大きくなった時に除霜運転を開始し、除霜運転の経過時間が予め定めた設定時間に達した場合に、除霜運転を終了するようにしてもよい。
また、第4実施形態では、除霜運転開始からの経過時間が所定時間を超えたか否かの判定を第1実施形態にのみ適用しているが、これに限られず、除霜運転開始からの経過時間が所定時間を超えたか否かの判定(S31)を第2実施形態、および第3実施形態に適用してもよい。
本発明の第1実施形態によるヒートポンプ式給湯器の全体構成図である。 第1実施形態のヒートポンプ式給湯器の作動を示すフローチャートである。 図2における通常運転時の制御の概要を示すフローチャートである。 第1実施形態の給水ポンプと膨張弁の作動を示すタイミングチャートである。 第2実施形態のヒートポンプ式給湯器の作動を示すフローチャートである。 第3実施形態のヒートポンプ式給湯器の作動を示すフローチャートである。 第4実施形態のヒートポンプ式給湯器の作動を示すフローチャートである。
符号の説明
10…貯湯タンク、13…給水ポンプ、15…水冷媒熱交換器、16…膨張弁、17…蒸発器、100…制御装置。

Claims (6)

  1. 冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(14)と、
    貯湯タンク(10)に蓄えられる給湯水を、前記圧縮機(14)から吐出された高圧冷媒により加熱する水冷媒熱交換器(15)と、
    前記水冷媒熱交換器(15)を通過した高圧冷媒を減圧膨張させる可変式減圧機構(16)と、
    前記可変式減圧機構(16)で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器(17)と、
    前記貯湯タンク(10)内の給湯水を前記水冷媒熱交換器(15)に循環させる水循環ポンプ(13)と、
    前記水冷媒熱交換器(15)内の給湯水の温度を検出する給湯水温度検出手段と、
    前記蒸発器(17)の除霜運転を開始する条件が成立した場合に、前記水循環ポンプ(13)を停止させた後、前記給湯水温度検出手段により検出される前記給湯水の温度に基づいて、前記可変式減圧機構(16)の通路開度を大きくさせる制御を行う除霜運転制御手段と、を備え
    前記給湯水温度検出手段は、前記水冷媒熱交換器(15)入口側の給湯水の入口側給湯水温度を検出する入口側給湯水温度検出手段(21)と、前記水冷媒熱交換器(15)出口側の給湯水の出口側給湯水温度を検出する出口側給湯水温度検出手段(22)とを有しており、
    前記除霜運転制御手段は、除霜運転が開始された後における前記出口側給湯水温度と前記入口側給湯水温度の温度差が所定温度差以下となったときに、前記可変式減圧機構(16)の通路開度を大きくさせる制御を行うことを特徴とするヒートポンプ式給湯器。
  2. 冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(14)と、
    貯湯タンク(10)に蓄えられる給湯水を、前記圧縮機(14)から吐出された高圧冷媒により加熱する水冷媒熱交換器(15)と、
    前記水冷媒熱交換器(15)を通過した高圧冷媒を減圧膨張させる可変式減圧機構(16)と、
    前記可変式減圧機構(16)で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器(17)と、
    前記貯湯タンク(10)内の給湯水を前記水冷媒熱交換器(15)に循環させる水循環ポンプ(13)と、
    前記水冷媒熱交換器(15)内の給湯水の温度を検出する給湯水温度検出手段と、
    前記蒸発器(17)の除霜運転を開始する条件が成立した場合に、前記水循環ポンプ(13)を停止させた後、前記給湯水温度検出手段により検出される前記給湯水の温度に基づいて、前記可変式減圧機構(16)の通路開度を大きくさせる制御を行う除霜運転制御手段と、を備え
    前記給湯水温度検出手段は、前記水冷媒熱交換器(15)入口側の給湯水の入口側給湯水温度を検出する入口側給湯水温度検出手段(21)と、前記水冷媒熱交換器(15)出口側の給湯水の出口側給湯水温度を検出する出口側給湯水温度検出手段(22)とを有しており、
    前記除霜運転制御手段は、除霜運転が開始される前における前記出口側給湯水温度と前記入口側給湯水温度の温度差と、除霜運転が開始された後における前記出口側給湯水温度と前記入口側給湯水温度の温度差との差が所定温度差より大きくなったときに、前記可変式減圧機構(16)の通路開度を大きくさせる制御を行うことを特徴とするヒートポンプ式給湯器。
  3. 前記除霜運転制御手段は、前記水循環ポンプ(13)を停止する制御を行なった後、除霜運転開始からの経過時間が所定時間を越えた場合に、前記可変式減圧機構(16)の通路開度を大きくさせる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のヒートポンプ式給湯器。
  4. 外気温度を検出する外気温度検出手段(23)と、
    前記蒸発器(17)の冷媒温度を検出する蒸発器温度検出手段(20)とを備え、
    前記外気温度検出手段(23)により検出された前記外気温度が前記蒸発器温度検出手段(20)により検出された前記蒸発器(17)の冷媒温度との差が、所定温度差よりも大きい場合に除霜運転開始と判定することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯器。
  5. 外気温度を検出する外気温度検出手段(23)を備え、
    前記外気温度検出手段(23)により検出された前記外気温度が、所定外気温度よりも小さい場合に除霜運転開始と判定することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯器。
  6. 前記蒸発器(17)の冷媒温度を検出する蒸発器温度検出手段(20)を備え、
    前記蒸発器温度検出手段(20)により検出された前記蒸発器(17)の冷媒温度が、所定温度よりも小さい場合に除霜運転開始と判定することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯器。
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