JP2008190574A - 電磁弁 - Google Patents

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孝明 駒場
Takuhiro Shimono
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Abstract

【課題】低コストで製造できる電磁弁を提供する。
【解決手段】可動コア7と、電流が流れることで可動コア7を磁力により移動させるコイル42と、弁座面61を有する弁座部材6と、弁座面61に対し進退移動して作動液の流路Rを開閉する弁体5と、弁体5を可動コア7と一体に動作させるためのリテーナ56と、リテーナ56の進退移動をガイドするための円形断面の貫通孔34を有するガイド部材(固定コア3)とを備えた常開型電磁弁1である。リテーナ56は、貫通孔34との間で作動液の流通を可能にするため、多角形の断面を有するとともに、引き抜き加工により形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁弁に関する。
一般に、作動液の流路を開閉する電磁弁(ソレノイドバルブ)として、コイルの通電により可動コアを固定コアに対し進退移動させ、可動コアと一体的に動く弁体を弁座部材に当接・離間させることで流路を開閉する電磁弁が知られている。弁体と可動コアとを一体に動かすためには円柱形状のリテーナが備えられ、リテーナは、固定コアに形成された円形断面の貫通孔に進退移動がガイドされている。
ところで、リテーナが進退移動すると、その進退方向の前後の空間の液圧を等しくするため、リテーナの迅速な移動のために、リテーナの軸方向の全長にわたって溝が形成されていた。この溝の形成には、従来、円柱形状のリテーナを成形した後、溝を切削などにより機械加工していた(特許文献1)。
特開2004−360748号公報
しかしながら、円形断面のリテーナを成形した後、溝を追加工するのは、コストアップの要因になるという問題がある。また、リテーナを用いない場合にも、可動コアに溝を追加工するのは、同様にコストアップの要因になるという問題がある。
そこで、本発明では、低コストで製造できる電磁弁を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するための本発明は、可動コアと、電流が流れることで前記可動コアを磁力により移動させるコイルと、弁座面を有する弁座部材と、前記弁座面に対し進退移動して作動液の流路を開閉する弁体と、前記弁体を前記可動コアと一体的に動作させるためのリテーナと、前記リテーナの進退移動をガイドするための円形断面の貫通孔を有するガイド部材とを備えた電磁弁であって、前記リテーナは、前記貫通孔との間で前記作動液の流通を可能にするため、多角形の断面を有するとともに、引き抜き加工により形成されたことを特徴とする。
このような電磁弁によると、引き抜き加工により形成されるので、従来のように機械加工で追加工するのに比べて製造コストを下げることができるとともに、円形断面の貫通孔との間に隙間ができるので、リテーナの進退方向の前後の空間同士で作動液を流通させることができる。
前記したリテーナは三角形の断面を有するのが望ましい。三角形の断面とすれば、貫通孔との間の隙間を最大限確保することができ、リテーナの進退移動をスムーズにすることができる。
また、前記したリテーナは、正多角形の断面を有するのが望ましい。
このように、リテーナを正多角形の断面とすることで、リテーナの進退方向の前後の空間の間で流れる作動液が、リテーナの周囲で周方向にバランス良く分配されつつ流れるので、リテーナが作動液の圧力により片方に押し付けられることがなく、安定した進退動作を実現することができる。
前記した電磁弁においては、前記ガイド部材は、前記コイルへの通電により、前記可動コアと引き合う固定コアであってもよい。
また、前記リテーナは、前記貫通孔に接する稜線の部分が曲率半径0.5mm以上のなだらかな曲面で形成されているのが望ましい。
このように、リテーナの稜線がなだらかな曲面で形成されていることで、円形断面の貫通孔との接触圧が小さくなり、摩耗やかじりが防止される。
前記した各電磁弁においては、前記弁体と前記リテーナを一体に形成することも可能である。
このように、弁体とリテーナが一体に形成された形態においても、断面形状を多角形や正三角形とすることで、引き抜き加工により、製造コストの低下を図りつつ、リテーナの進退方向の前後の空間同士での作動液の流通が可能になる。
前記した課題を解決した他の形態の本発明は、可動コアと、電流が流れることで前記可動コアを磁力により移動させるコイルと、弁座面を有する弁座部材と、前記弁座面に対し前記可動コアと一体的に進退移動して作動液の流路を開閉する弁体と、前記可動コアの進退移動をガイドするための円形断面の貫通孔を有するガイド部材とを備えた電磁弁であって、前記可動コアは、前記貫通孔との間で前記作動液の流通を可能にするため、三角形の断面を有して形成されたことを特徴とする。
このような電磁弁も可動コアに追加工をする必要がなく、簡素な加工方法で形成されるので、機械加工で追加工するのに比べて製造コストを下げることができる。また、円形断面の貫通孔との間に隙間ができるので、可動コアの進退方向の前後の空間同士で作動液を流通させることができる。
また、本発明は、可動コアと、電流が流れることで前記可動コアを磁力により移動させるコイルと、弁座面を有する弁座部材と、前記弁座面に対し前記可動コアと一体的に進退移動して作動液の流路を開閉する弁体と、前記可動コアの進退移動をガイドするための円形断面の貫通孔を有するガイド部材とを備えた電磁弁であって、前記可動コアは、前記貫通孔との間で前記作動液の流通を可能にするため、正多角形の断面を有して形成されたことを特徴とする。
このように、可動コアを正多角形の断面とすることで、可動コアの進退方向の前後の空間の間で流れる作動液が、可動コアの周囲で周方向にバランス良く分配されつつ流れるので、可動コアが作動液の圧力により片方に押し付けられることがなく、安定した進退動作を実現することができる。
前記した可動コアは、前記貫通孔に接する稜線の部分が曲率半径0.5mm以上のなだらかな曲面で形成されるのが望ましい。
このように、可動コアの稜線がなだらかな曲面で形成されていることで、円形断面の貫通孔との接触圧が小さくなり、摩耗やかじりが防止される。
本発明の電磁弁によれば、引き抜き加工などの簡素な加工方法によりリテーナあるいは可動コアの進退方向の前後の空間同士での作動液の流通を確保する形状を作ることができ、製造コストの低下を図ることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、実施形態に係る常開型電磁弁を示す縦断面図であり、図2は、リテーナの斜視図である。
図1に示すように、常開型電磁弁1は、アンチロックブレーキ装置などの基体Bに形成された流路Rの閉塞・開放を切り替えるための弁であり、主に、固定コア3、コイルユニット4、弁体5、弁座部材6、および可動コア7を備えて構成されている。
この常開型電磁弁1は、通常時は、弁体5が弁座部材6から離れており、下方(便宜上、上下は図1を基準とする)につながった流路R1から側部でつながった流路R2への作動液の流れを許容している。そして、コイルユニット4への通電により弁体5が弁座部材6に当接すると、流路Rが閉塞されて作動液の流れが遮断される。また、本実施形態の常開型電磁弁1では、流路R1の作動液の圧力と、流路R2の作動液の圧力との差が所定値以上の場合には、その圧力差による作動液の流れが、弁体5に働く閉弁力に打ち勝って流路Rが開くようになっている。すなわち、常開型電磁弁1は、コイルユニット4への通電電流値に応じて、弁体5の閉塞力を制御可能なリニアソレノイドバルブ(差圧制御弁)である。
固定コア3は、各部品を収容するハウジングを兼ねており、上下に貫通した孔を有する円筒状の部材である。固定コア3は、基体Bに装着されるボディ部31と、ボディ部31より細い外径で形成されて上方に延びたコア部32とから構成されている。ボディ部31の内部には、弁体5および弁座部材6が収容されている。
弁体5は、先端に半球状に形成されたシール部51が形成され、このシール部51に円柱状の軸部52がつながっている。軸部52の上には、軸部52より大きな直径で大径部53が形成され、軸部52と大径部53とは、テーパ形状によりつながった形となっている。すなわち、軸部52から大径部53に向けて徐々に拡径している。大径部53の上には、さらに大きな径で鍔部54が設けられている。鍔部54の上には、接続ピン55が上方に延びて形成されている。
弁座部材6は、扁平な円柱形状の部材であり、上面中央に、漏斗状の弁座面61が形成され、この弁座面61の底から上下に貫通する流入路62が形成されている。この流入路62は、常開型電磁弁1の下方から弁座部材6の上部の弁室84に作動液が流入するための通路である。また、弁座部材6には、この流入路62から径方向外側にずれた位置に上下に貫通する戻り流路63が形成されている。戻り流路63の下部には、ボール弁64が配置されて、戻り流路63とともにチェック弁を構成している。ボール弁64は、ボディ部31の下端の内径に圧入されたフィルタ83により脱落が防止されている。
このような弁座部材6は、ボディ部31の内周に圧入されて固定されている。
弁座部材6の上面と弁体5の鍔部54との間には、弁体5を弁座部材6から離間させる付勢力を発生させるリターンスプリング81が配置されている。
ボディ部31の側壁には、複数の貫通穴33が形成され、ボディ部31の内外を連通している。この貫通穴33が配置されている部分の外側には、筒状のフィルタ85が嵌合しており、貫通穴33を通る作動液中の異物を除去している。
ボディ部31は、基体Bの装着穴B1に挿入され、装着穴B1の周囲をかしめることで固定されている。また、ボディ部31の下端は、装着穴B1のうち、一回り小径に形成された圧入部B2に圧入されて固定されている。
コア部32の内部は、弁室84より一回り小さい直径の円形断面からなる貫通孔34が形成され、貫通孔34内には、可動コア7と弁体5とを一体に動作させるための棒状のリテーナ56が配置されている。
図2に示すように、リテーナ56は、外周の輪郭が引き抜き加工により形成された多角形の断面を有する柱状の部材である。例えば、この断面は略正三角形である。より詳しく言えば、リテーナ56の断面は、正三角形の稜線56aの部分の断面形状56bが、略貫通孔34の内周に沿った曲率半径を有する。曲率半径については、特に限定されるものではないが、なるべくなだらかに、例えば曲率半径0.5mm以上の曲面とするのが望ましい。このように、リテーナ56の、貫通孔34に接する稜線をなだらかに形成することにより、貫通孔34と滑らかに摺接し、リテーナ56や貫通孔34の摩耗やかじりが防止される。
また、リテーナ56は、多角形の断面形状を有するため、稜線56aの部分で貫通孔34に支持され、上下方向の移動をガイドされつつ、貫通孔34との間に隙間37が形成されている。
リテーナ56は、下端面に接続孔57が形成され、この接続孔57と弁体5の接続ピン55とが嵌合して弁体5と一体に動くようになっている(図1参照)。リテーナ56は、リターンスプリング81により弁体5とともに上方に付勢されているため、リテーナ56の上面58は、可動コア7の下端面71と当接している。
コア部32の上端部35は、貫通孔34より内径が若干大きく形成されている。この内径は後述する可動コア7の凸部72が入ることができる大きさとなっている。すなわち、コア部32の上面には、凸部72の先端を収容可能な凹部36が形成されている。固定コア3は、磁性体からなり、コイルユニット4により励磁されると、可動コア7を引き付けて弁を閉じる機能を果たす。
可動コア7は、リテーナ56の上部に配置された磁性体からなる円柱状の部材である。可動コア7の側面には、全長にわたって形成された溝73が形成されており、可動コア7が上下動したときに、可動コア7の上下にある作動液を移動可能とすることで、可動コア7の動きをスムーズにしている。
可動コア7の下端面71は、中央が円形の輪郭で突出して凸部72を形成している。この凸部72は、上述したように固定コア3の上面の凹部36に対向し、凹部36に入る大きさとなっている。
コア部32には、有底円筒状のガイド筒86が嵌合および溶接により固定されている。可動コア7は、このガイド筒86内に収容され、上下の進退動作がガイドされている。
コイルユニット4は、樹脂製のボビン41にコイル42が巻かれて構成され、ボビン41の外側には、磁路を形成するヨーク43が配置されている。
以上のように構成された常開型電磁弁1の作用効果について説明する。
常開型電磁弁1は、通常時において、弁体5がリターンスプリング81により上に付勢されているので、弁体5のシール部51は弁座面61から離間しており、流路Rは通じている。弁体5が上に付勢されているのに伴い、リテーナ56と可動コア7も上に付勢されている。
コイル42に電流を流すと、可動コア7および固定コア3が励磁され、互いに引き合うことで、可動コア7が下方に引き下げられる。このため、可動コア7の下端面71に接しているリテーナ56も下方に引き下げされ、さらに弁体5も下方に移動する。弁体5のシール部51が弁座部材6の弁座面61に当接すると、可動コア7、リテーナ56および弁体5の移動が止まり、流路Rが閉塞される。この移動の過程において、リテーナ56の上下の(進退方向の前後の)空間の液圧が変化するので、この液圧を等しくするため、リテーナ56の上下にある作動液が隙間37を通って移動する。
このように、本実施形態の常開型電磁弁1では、円形断面の貫通孔34と三角形断面のリテーナ56との間に隙間37ができるので、リテーナ56が上下にスムーズに移動することができる。そして、リテーナ56は断面の外形が一様な多角形であることから、引き抜き加工により容易に製造することができ、製造コストを低く抑えることができる。
なお、接続孔57は、追加工により形成すればよい。この追加工には、それに応じたコストはかかるが、別途リテーナ56の外周に溝を形成するには、別に部品を固定して加工をしなければならないので、本実施形態の常開型電磁弁1によれば、従来よりも製造コストを低下することができる。
さらに、リテーナ56は、正多角形断面であるので、リテーナ56の周囲には、周方向に均等に隙間37が形成され、作動液も均等に流れる。そのため、リテーナ56に作動液から掛かる圧力も、周方向で均等となり、上下に進退移動するときにふらつきが生じにくい。また、周方向での重量バランスが均等となることからも、リテーナ56の動作が安定する。
また、リテーナ56は、正三角形断面であるから、最小数の稜線56aでリテーナ56の進退移動がガイドされ、かつ、最大限の隙間37を形成することができる。そのため、隙間37を大きくとって、作動液の移動を容易にするだけでなく、材料を節約でき、製造コストを低く抑えることができる。
リテーナ56の上下の移動の際には、なだらかに形成された稜線56aで貫通孔34の内表面と摺接するので、固定コア3とリテーナ56の摩耗やかじりを防止することができる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されず適宜変更して実施することができる。
例えば、前記実施形態においては、コイル42に流す電流値に応じて、作動差圧を変化させるリニアソレノイドバルブに本発明を適用したが、作動差圧を変化させない常開型電磁弁であっても構わない。例えば、図3は、他の形態の常開型電磁弁の縦断面図である。
図3の常開型電磁弁1′について、図1の常開型電磁弁1と異なる部分についてのみ説明する。常開型電磁弁1′は、前記した常開型電磁弁1に設けられていた凸部72と凹部36が無く、可動コア7の下端面71が平坦に形成され、固定コア3の上端面も平坦に形成されている。また、弁座部材6の中心に形成された流入路62には、流入路62を絞るオリフィス65が配置されている。
また、本発明は、常開型電磁弁に限らず、通常時に閉じている常閉型電磁弁に適用することもできる。
例えば、図4は、常閉型電磁弁の断面図である。図4の常閉型電磁弁においては、リテーナがなく、可動コアが多角形断面を有している。なお、図4において、図1と同様の部分については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4に示すように、常閉型電磁弁1″は、アンチロックブレーキ装置などの基体Bに形成された流路Rの閉塞・開放を切り替えるための弁であり、主に、ハウジング102、固定コア103、コイルユニット4、弁体5および弁座部材106を備えて構成されている。
ハウジング102は、略円筒状に形成され、内部に弁座部材106が圧入されている。ハウジング102の側壁には開口102aが形成され、ハウジング102の下端に開いた開口との間で流路Rが形成されている。
ガイド筒121は、円筒状に形成され、上部で固定コア3が嵌合および溶接により固定され、下部にハウジング102が嵌合および溶接により固定されている。
弁体5は、可動コア107の下端に形成された接続穴107aに接続ピン55を介して結合され、可動コア107と一体に動作するようになっている。可動コア107は、ガイド筒121に上下の進退移動がガイドされている。可動コア107の上面には、有底の穴107bが形成され、この穴107b内にリターンスプリング181が配置されている。リターンスプリング181は、固定コア103と可動コア107との間で常時付勢力を発生しており、可動コア107および弁体5を常時弁座部材106の弁座面161に向けて押圧している。すなわち、流路Rを常閉としている。
可動コア107は、図5に示すように、略正三角形の断面を有する柱状の部材である。より詳しく言えば、可動コア107の断面は、正三角形の稜線107cの部分の断面形状107dが、ガイド筒121の内周に沿った曲率半径を有する。曲率半径については、特に限定されるものではないが、なるべくなだらかに、例えば曲率半径0.5mm以上の曲面とするのが望ましい。このように、可動コア107の、ガイド筒121の内周に接する稜線をなだらかに形成することにより、ガイド筒121と滑らかに摺接し、可動コア107やガイド筒121の摩耗やかじりが防止される。
また、可動コア107は、多角形の断面形状を有するため、稜線107bの部分でガイド筒121に支持され、上下方向の移動をガイドされつつ、ガイド筒121との間に隙間137が形成されている。
このように構成された常閉型電磁弁1″においても、可動コア107が正三角形の断面を有するため、引き抜き加工や鍛造などの簡素な加工方法により製造でき、低コスト化が図れる。また、円形断面の貫通孔を有するガイド筒121との間に可能な限り大きい通路137が確保できるので、可動コア107の動作をスムーズにすることができる。
さらに、可動コア107は、正多角形の断面を有することから、作動液が可動コア107の周囲にバランス良く分配され、可動コア107が傾くことなくガイド筒121の中でスムーズに進退移動することができる。
前記実施形態においては、弁体5と可動コア7とを別体に構成し、これらが一体に動くようにリテーナ56を設けたが、リテーナ56と弁体5とを一体に構成することもできる。この場合、多角形断面の棒を引き抜き加工により成形した後、弁体として機能させるため先端のシール部をヘッダー加工などを利用して成形する必要があるが、溝を追加工する必要はないため、製造コストの低下を図ることができる。
同様に可動コア107と弁体5を別体にすることなく、一体に構成することもできる。
前記実施形態においては、リテーナ56や可動コア107の断面形状として最も好適な正三角形を例示したが、多角形であれば、四角形、五角形でもよく、また、必ずしも正多角形である必要もない。
前記実施形態においては、リテーナ56の進退移動をガイドする円形断面の貫通孔34を固定コア3に設けたが、別途のガイド部材に円形断面の貫通孔を設けてリテーナ56の進退移動をガイドさせても構わない。
実施形態に係る常開型電磁弁を示す縦断面図である。 リテーナの斜視図である。 他の形態の常開型電磁弁の縦断面図である。 他の実施形態に係る常閉型電磁弁を示す縦断面図である。 可動コアの斜視図である。
符号の説明
1 常開型電磁弁
3 固定コア
4 コイルユニット
5 弁体
6 弁座部材
7 可動コア
34 貫通孔
37 隙間
42 コイル
56 リテーナ
61 弁座面
R(R1,R2) 流路

Claims (9)

  1. 可動コアと、電流が流れることで前記可動コアを磁力により移動させるコイルと、弁座面を有する弁座部材と、前記弁座面に対し進退移動して作動液の流路を開閉する弁体と、前記弁体を前記可動コアと一体的に動作させるためのリテーナと、前記リテーナの進退移動をガイドするための円形断面の貫通孔を有するガイド部材とを備えた電磁弁であって、
    前記リテーナは、前記貫通孔との間で前記作動液の流通を可能にするため、多角形の断面を有するとともに、引き抜き加工により形成されたことを特徴とする電磁弁。
  2. 前記リテーナは、三角形の断面を有することを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記リテーナは、正多角形の断面を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁弁。
  4. 前記ガイド部材は、前記コイルへの通電により、前記可動コアと引き合う固定コアであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電磁弁。
  5. 前記リテーナは、前記貫通孔に接する稜線の部分が曲率半径0.5mm以上のなだらかな曲面で形成されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電磁弁。
  6. 前記弁体と前記リテーナを一体に形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電磁弁。
  7. 可動コアと、電流が流れることで前記可動コアを磁力により移動させるコイルと、弁座面を有する弁座部材と、前記弁座面に対し前記可動コアと一体的に進退移動して作動液の流路を開閉する弁体と、前記可動コアの進退移動をガイドするための円形断面の貫通孔を有するガイド部材とを備えた電磁弁であって、
    前記可動コアは、前記貫通孔との間で前記作動液の流通を可能にするため、三角形の断面を有して形成されたことを特徴とする電磁弁。
  8. 可動コアと、電流が流れることで前記可動コアを磁力により移動させるコイルと、弁座面を有する弁座部材と、前記弁座面に対し前記可動コアと一体的に進退移動して作動液の流路を開閉する弁体と、前記可動コアの進退移動をガイドするための円形断面の貫通孔を有するガイド部材とを備えた電磁弁であって、
    前記可動コアは、前記貫通孔との間で前記作動液の流通を可能にするため、正多角形の断面を有して形成されたことを特徴とする電磁弁。
  9. 前記可動コアは、前記貫通孔に接する稜線の部分が曲率半径0.5mm以上のなだらかな曲面で形成されたことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の電磁弁。
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