JP2008190393A - 可変動弁機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変動弁機構の構造を簡単にする。
【解決手段】可変動弁機構9は、回転カム10とバルブ7との間に揺動可能に介装されたロッカアーム20を操作することによりバルブ7の開閉量を変更する。そのロッカアーム20は、アーム本体21と、回転カム10に当接する部分が、アーム本体21に該本体に対して直線的に回転カム10による押圧方向へ相対変位可能に取り付けられてなる変位部材26とからなる。この可変動弁機構9は、切替機構40によって、アーム本体21と変位部材26とを相対変位不能に連結し、又はその連結を解除することにより、バルブ7の開閉量を変更する。その切替機構40は、アーム本体21と変位部材26との間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位可能に設けられた連結ピン45と、該連結ピン45を油圧で駆動する、アーム本体21の内部に設けられた油圧室53と、該油圧室53に油圧を供給する油路54とを含み構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の運転状況に応じてバルブの開閉量を変更する可変動弁機構に関する。
可変動弁機構の中には、回転カムとバルブとの間に揺動可能に介装されたロッカアームを操作することにより該バルブの開閉量を変更するものがあり、その例としては、図7(a)に示す従来例1の可変動弁機構80のように、同一シャフト81上に、第一ロッカアーム83と第二ロッカアーム84とを並べて揺動可能に備え、切替機構86によって、両アーム83,84を相互に相対変位不能に連結した連結状態とその連結を解除した連結解除状態との間で切替を行うことにより、バルブの開閉量を変更するもの(特許文献1)や、図7(b)に示す従来例2の可変動弁機構90のように、外側に設けられたアウタアーム93と、該アウタアーム93の内側に設けられたインナアーム94とからなるロッカアーム92を備え、切替機構96によって、アウタアーム93とインナアーム94とを相互に相対変位不能に連結した連結状態とその連結を解除した連結解除状態との間で切替を行うことにより、バルブの開閉量を変更するもの(特許文献2)等が知られている。
そして、上記切替について、より詳しく説明すると、従来例1の切替機構86においては、第一及び第二ロッカアーム83,84の外部に設けられた油圧式等のピン駆動機構88により、連結ピン87を、第一ロッカアーム83と第二ロッカアーム84との間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で駆動することにより、従来例2の切替機構96においても、ロッカアーム92の外部に設けられた油圧式等のピン駆動機構98により、連結ピン97を、アウタアーム93とインナアーム94との間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で駆動することにより、該切替を行っている。
特開2006−132378号公報 米国特許出願公開第2005/132990号公報
ところが、従来例1のロッカアームにおいては、第一ロッカアーム83と第二ロッカアーム84との2本を必要とするため、また、従来例2のロッカアーム92においては、アウタアーム93とインナアーム94とからなるアームの二重構造を必要とするため、部品点数が多くなりロッカアームの構造が複雑になってしまう。
また、両従来例の切替機構86,96においても、連結ピン87,97を駆動するピン駆動機構88,98をそれぞれロッカアームの外部に別途必要とするため、部品点数が多くなり、該切替機構86,96の構造が複雑になってしまう。
そこで、ロッカアームの構造を簡単にすることを第一の目的とし、切換機構の構造を簡単にすることを第二の目的とする。
上記第一の目的を達成するため、本発明の可変動弁機構は、回転カムとバルブとの間に揺動可能に介装されたロッカアームを操作することにより前記バルブの開閉量を変更する可変動弁機構において、前記ロッカアームは、該アームの揺動中心部と前記バルブに当接する部分とを含むアーム本体と、前記回転カムに当接する部分が、前記アーム本体に該本体に対して直線的に前記回転カムによる押圧方向へ相対変位可能に取り付けられてなる変位部材とを含み構成され、前記相対変位が不能となるように前記アーム本体と前記変位部材とを相互に連結した連結状態と、前記相対変位が可能となるように該連結を解除した連結解除状態との間で切替を行う切替機構を備え、該切換により前記バルブの開閉量を変更することを特徴とする。
ここでいうバルブの開閉量の変更とは、特に限定されないが、前記回転カムの回転に従い前記バルブを駆動する駆動状態と、該駆動を完全に停止する駆動停止状態との間で切換を行う場合や、前記回転カムの回転に従い前記バルブを比較的大きいリフト量で開閉する高リフト状態と、比較的小さいリフト量で開閉する低リフト状態との間で切換を行う場合等が例として挙げられる。
前記ロッカアームは、特に限定されないが、前記アーム本体の基端部に揺動中心部を備え、前記アーム本体の長さ方向中間部に前記変位部材が取り付けられ、前記アーム本体の先端部に前記バルブが当接するものや、前記アーム本体の長さ方向中間部に揺動中心部を備え、前記アーム本体の後端部に前記変位部材が取り付けられ、前記アーム本体の先端部に前記バルブが当接するもの等が例として挙げられる。
また、前記変位部材を前記相対変位可能に支持する構造は、特に限定されないが、前記アーム本体は前記変位部材の変位方向へ延びる取付穴を備え、該取付穴に前記変位部材が取り付けられている場合や、前記アーム本体は前記変位部材の変位方向へ延びるレールを備え、該レールに前記変位部材が取り付けられている場合等を例示する。
上記第二の目的を達成するため、前記切替機構は、特に限定されないが、前記アーム本体と前記変位部材との間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位可能に設けられた連結ピンと、該連結ピンを油圧で駆動する、前記アーム本体の内部に設けられた油圧室と、該油圧室に前記油圧を供給する油路とを含み構成されていることが好ましい。このような構造にすれば、連結ピンを駆動するピン駆動機構を、ロッカアームの外部に従来例1,2のように別途設ける必要性をなくし、切換機構の構造を簡単にすることができるからである。
このときの前記可変動弁機構の形態としては、特に限定されないが、前記ロッカアームは、油圧式のラッシュアジャスタの先端部に取り付けられ、前記油路は、前記ラッシュアジャスタの内部及び前記アーム本体の内部を経由して設けられたもの等が例として挙げられる。
前記ロッカアームは、特に限定されないが、2つの前記バルブを同時に駆動する2弁一体型のアームであることが好ましい。ロッカアームの数を減らすことができ、それによって、可変動弁機構の構造をより簡単にすることができるからである。
また、前記ロッカアームを前記揺動可能に支持する構造は、特に限定されないが、前記アーム本体の前記揺動中心部を軸支した支点ピンが、該軸支した部分の該支点ピンの長さ方向側に配されたラッシュアジャスタに支持されることによって、前記ロッカアームは、前記揺動可能に支持されていることが好ましい。このような構造にすれば、ロッカアームがラッシュアジャスタからばらけ難くなり、また、ロッカアームが幅方向へ傾き難くなるからである。また、このとき、前記ラッシュアジャスタは、特に限定されないが、前記アーム本体の両側に一本ずつ配され、該アーム本体は、一対の前記ラッシュアジャスタによって、前記両側から前記支点ピンを介して前記支持されていることが好ましい。このような構造にすれば、よりばらけ難くなり、また、より傾き難くなるからである。
また、前記変位部材は、特に限定されないが、前記回転カムに回転可能に当接する入力ローラを備えていることが好ましい。前記回転カムとの摩擦を減らすことができるからである。
また、前記変位部材の前記入力ローラを除く本体部分の形状は、特に限定されないが、略三角柱状、略四角柱状、略円柱状のもの等が例として挙げられる。但し、変位部材及びそれを取り付けるアーム本体の製造容易性等を考慮した場合、それらの中でも、略円柱状であることが好ましい。
本発明によれば、従来例1のように、ロッカアームを2本設ける必要性や、従来例2のように、ロッカアームをアウタアームとインナアームとからなるアームの二重構造にする必要性がないため、ロッカアームの構造を簡単にすることができる。
本発明の可変動弁機構9は、回転カム10とバルブ7との間に揺動可能に介装されたロッカアーム20を操作することによりバルブ7の開閉量を変更する。そのロッカアーム20は、該アームの揺動中心部とバルブ7に当接する部分とを含むアーム本体21と、回転カム10に当接する部分が、アーム本体21に該本体に対して直線的に回転カム10による押圧方向へ相対変位可能に取り付けられてなる変位部材26とを含み構成されている。この可変動弁機構9は、前述の相対変位が不能となるようにアーム本体21と変位部材26とを相互に連結した連結状態と、該相対変位が可能となるように該連結を解除した連結解除状態との間で切替を行う切替機構40を備え、該切換によりバルブ7の開閉量を変更する。
切替機構40は、アーム本体21と変位部材26との間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位可能に設けられた連結ピン45と、該連結ピン45を油圧で駆動する、アーム本体21の内部に設けられた油圧室53と、該油圧室53に油圧を供給する油路54とを含み構成されている。
本実施例の図1〜図4に示す可変動弁機構9は、内燃機関の運転状況に応じてバルブの開閉量を断続的に変化させる機構である。この可変動弁機構9は、本実施例では、複数あるシリンダ(図示略)のうちの半数のシリンダ5に対してのみ設けられており、各可変動弁機構9は、各シリンダ5に対してそれぞれ2本ずつ設けられた吸気用のバルブ7を2本同時に駆動する。この可変動弁機構9は、バルブ7と回転カム10との間に揺動可能に介装されたロッカアーム20を操作することによって、バルブ7を回転カム10の回転に従い駆動する駆動状態とその駆動を停止する駆動停止状態との間で切替を行う。
回転カム10は、内燃機関が稼動するのに従って回転駆動されるカムシャフト10x上に形成されており、基本部分となるベース円部11と、該ベース円部11から突出したカムノーズ12とを含み構成されている。この回転カム10は、ロッカアーム20の上方に配されており、該回転カム10の外周面には、ロッカアーム20の入力ローラ28を押圧するカム面10sが形成されている。
ロッカアーム20は、2つのバルブ7を同時に駆動する2弁一体型のアームであって、該ロッカアーム20の揺動中心部とバルブ7に当接する部分とを含むアーム本体21と、回転カム10に当接する部分が、アーム本体21に該本体に対して直線的に回転カム10による押圧方向へ相対変位可能に取り付けられてなる変位部材26とを含み構成されている。また、該可変動弁機構9は、前述の相対変位が不能となるようにアーム本体21と変位部材26とを相互に連結した連結状態と、該相対変位が可能となるように該連結を解除した連結解除状態との間で切替を行う切替機構40を備え、該切換により前述の駆動状態と駆動停止状態との間で切替を行う。
詳しくは、アーム本体21は、略水平方向へ延びる一本の棒状の部材であって、基端部21aに、ラッシュアジャスタ30に揺動可能に支持されるための該アーム本体21の幅方向(略水平方向)に延びる貫通穴状の支点穴22を備え、長さ方向中間部21cに、変位部材26が取り付けられる、該変位部材26の変位方向(略鉛直方向)に延びる上方に開口した有底穴状の取付穴24を備え、先端部21bに、バルブ7のステムエンド7eが当接する曲面状の出力面23を備えている。
また、変位部材26は、上部に回転カム10に回転可能に当接する入力ローラ28を備え、該入力ローラ28を除く本体部分27は、略円柱状の形状をしている。その本体部分27が、下部からアーム本体21の取付穴24にその穴の貫通方向へ相対変位可能に挿入されることによって、該変位部材26はアーム本体21に取り付けられている。その変位部材26の下側の端面と、取付穴24の底面との間には、変位部材26を上方に付勢するロストモーションスプリング29が取り付けられている。
このロッカアーム20の揺動中心部としてのアーム本体21の基端部21aは、次のようにして、シリンダヘッド6の上方に支持されている。すなわち、該基端部21aは、支点ピン32によって軸支されており、該支点ピン32は、その長さ方向両側に配された一対のラッシュアジャスタ30によって該両側から支持されている。詳しくは、各ラッシュアジャスタ30は、それぞれ上部に貫通穴31を備えた上部リング型の形状をしており、それら一対の貫通穴31とアーム本体21の支点穴22との3つの穴に、一本の支点ピン32が該3つの穴の各相互間を跨いで挿入されることにより、アーム本体21の基端部21aは、該シリンダヘッド6の上方に揺動可能に支持されている。そのため、本実施例では、一般的なロッカアームを上に載せるだけの上部半球型のラッシュアジャスタを使用した場合に比べて、ロッカアーム20がラッシュアジャスタ30からばらけ難く、また、ロッカアーム20は幅方向へ傾き難くなっている。
切替機構40は、アーム本体21と変位部材26との間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位可能に設けられた連結ピン45と、該連結ピン45を油圧で一方向へ押圧する油圧機構51と、該連結ピン45を前述の一方向とは反対側の他方向へ押圧するスプリング48とを含み構成されている。詳しくは、この切換機構40は、油圧機構51の油圧で連結ピン45を一方向へ駆動することによって、連結解除状態とし、該油圧を緩めスプリング48の押圧力で他方向へ駆動することによって、連結状態とする。
連結ピン45は、ロッカアーム20に設けられたピン穴41に、その穴の長さ方向へ変位可能に取り付けられている。詳しくは、ピン穴41は、アーム本体21の取付穴24の内周面に凹設された有底穴状の第一穴42と、変位部材26の入力ローラ28の軸線上に軸線方向へ貫設された貫通穴状の第二穴43と、アーム本体21の取付穴24の内周面における第一穴42の対面に凹設された有底穴状の第三穴44とを含み構成されている。また、連結ピン45は、連結解除状態の時には第二穴43内に収納され、連結状態の時には第一穴42と第二穴43との間を跨ぐ第一ピン46と、連結解除状態の時には第三穴44内に収納され、連結状態の時には第二穴43と第三穴44との間を跨ぐ第二ピン47とを含み構成されている。なお、第一ピン46は、入力ローラ28の回転軸としての役割も兼ねており、よって、第一ピン46と入力ローラ28との間には、該入力ローラ28を軸支する中空軸等が別途介装されていない。よって、このことから部品点数が減らされ、以って、変位部材26の構造が極力簡単になるように図られている。
スプリング48は、連結ピン45を第一穴42側に押圧するための部材であって、第三穴44の底面と第二ピン47との間に介装されている。
油圧機構51は、連結ピン45を第三穴44側に押圧するための機構である。この油圧機構51は、連結ピン45を油圧で駆動する、アーム本体21の内部に設けられた油圧室53と、該油圧室53に油圧を供給する油路54とを含み構成されている。詳しくは、該油圧機構51は、第一穴42の底面と第一ピン46との間に、第一穴42を閉塞する油圧ピン52を備え、油圧ピン52と第一穴42の底面との間に前述の油圧室53が形成されている。その油圧室53には、前述の油路54が連通しており、該油路54は、シリンダヘッド6、一方のラッシュアジャスタ30、支点ピン32及びアーム本体21の内部を経由している。この油圧機構51は、油路54から油圧室53に供給する油圧を変更し、該油圧室53内の油圧を変更することによって、スプリング48と協働して連結ピン45を前述の一方向及び他方向へ駆動する。
なお、取付穴24の内周面における第一穴42の開口部及び第三穴44の開口部を含む部分には、該取付穴24の長さ方向(略鉛直方向)に延びる、幅が第一ピン46の幅と略等しい(クリアランス分だけ大きい)ピン溝24aがそれぞれ凹設されており、連結解除状態の時には、両ピン溝24aの内側に第一ピン46の両端がそれぞれ入ることによって、変位部材26の略水平面内での回転が防止される。また、取付穴24の内周面における変位部材26が備える入力ローラ28の外周部の軌跡上にあたる部分には、該入力ローラ28の外周部を収納するためのローラ溝24bが凹設されている。
以上に示した可変動弁機構9の様子を、(1)内燃機関の低速回転時 と(2)内燃機関の高速回転時 とに分けて以下に説明する。
(1)内燃機関の低速回転時
このとき、図3(a)に示すように、油圧室53内の油圧が増加することによって、該油圧で油圧ピン52を介して、2つのピン46,47からなる連結ピン45がスプリング48の押圧力に抗して第三穴44側に駆動される。このとき、油圧ピン52は第一穴42内に収納され、第一ピン46は第二穴43内に収納され、第二ピン47は、第三穴44内に収納される。そのため、第一ピン46及び第二ピン47とも、各穴42,43,44の各相互間を跨ぐことはなく、よって、連結解除状態となり、変位部材26がアーム本体21に対して略鉛直方向へ相対変位可能となる。そのため、このとき、変位部材26は、図4(a)及び(b)に示すように、回転カム10の回転に従い、アーム本体21に対して上下に相対変位を繰り返す。なお、このとき、本実施例では、バルブスプリング8はロストモーションスプリング29よりも充分強力であり、且つ変位部材26がアーム本体21に対して相対変位可能なストロークは充分長く確保されているため、バルブ7が駆動されることは全くなく、よって、バルブ7は駆動停止状態となる。そのため、この連結解除状態の時には、該可変動弁機構9が設置されている半数のシリンダ5には、吸気が行われることはなく、よって、残り半数のシリンダのみからの出力によって内燃機関が稼動する。
(2)内燃機関の高速回転時
このとき、図3(b)に示すように、油圧室53内の油圧が減少することによって、2つのピン46,47からなる連結ピン45がスプリング48の押圧力によって第一穴42側に押し返される。このとき、第一ピン46は、第一穴42と第二穴43との間を跨ぐ位置に配され、第二ピン47は、第二穴43と第三穴44との間を跨ぐ位置に配され、これらによって、連結状態となる。そのため、このとき、ロッカアーム20は、図4(c)及び(d)に示すように、アーム本体21と変位部材26とがアーム本体21の基端部21aを中心に、回転カム10の回転に従い一体的に揺動し、アーム本体21の先端部21bの出力面23でバルブ7を下方へ押圧し駆動する。そのため、この連結状態の時には、該可変動弁機構9が設置されているシリンダ5にも吸気が行われるようになり、全てのシリンダからの出力によって内燃機関が稼動する。
本実施例によれば、ロッカアーム20が、アーム本体21と該本体に取り付けられた変位部材26とからなるため、従来例1のように、ロッカアームを2本設ける必要性や、従来例2のように、ロッカアームをアウタアームとインナアームとからなるアームの二重構造にする必要性がなく、ロッカアーム20の構造が簡単になっている。
また、切替機構40は、アーム本体21の内部に油圧室53を備えているため、ロッカアーム20の外部に連結ピン45を駆動するピン駆動機構を従来例1,2のように別途設ける必要性はなく、よって、該切換機構40の構造も簡単になっている。
また、更に、切換機構40の油路54が、油圧式のラッシュアジャスタ30を経由して設けられることによって、該切換機構40のための油路54とラッシュアジャスタ30のための油路との間での油路の共有化が可能な範囲内で極力図られ、このことからも、可変動弁機構9の構造が簡単になっている。
本実施例2の図5に示す可変動弁機構は、実施例1と略同様であるが、切換機構60のみが、実施例1の切換機構40と相違している。すなわち、この切換機構60は、実施例1とは逆に、油圧機構51の油圧で連結ピン45を一方向へ駆動することによって、連結状態とし、該油圧を緩めスプリング48の押圧力で他方向へ駆動することによって、連結解除状態とする。以下には実施例1との相違点のみを説明する。
切換機構60の連結ピン65は、連結解除状態の時には第一穴42内に収納され、連結状態の時には第一穴42と第二穴43との間を跨ぐ第一ピン66と、連結解除状態の時には第二穴43内に収納され、連結状態の時には第二穴43と第三穴44との間を跨ぐ第二ピン67とを含み構成されている。そして、油圧機構51の油圧室53は、第一穴42の底面と、該第一穴42を閉塞する油圧ピンとしての役割も兼ねた第一ピン66との間に形成されている。また、該切換機構60は、第二ピン67よりも第三穴44側に、該第二ピン67を押圧する押圧ピン69を備え、スプリング48は、該押圧ピン69と第三穴44の底面との間に介装されている。
以上に示した可変動弁機構9の様子を、(1)内燃機関の低速回転時 と(2)内燃機関の高速回転時 とに分けて以下に説明する。
(1)内燃機関の低速回転時
このとき、図5(a)に示すように、油圧室53内の油圧が減少することによって、2つのピン66,67からなる連結ピン65がスプリング48の押圧力によって押圧ピン69を介して第一穴42側に押し返えされる。このとき、第一ピン66は第一穴42内に収納され、第二ピン67は第二穴43内に収納され、押圧ピン69は第三穴44内に収納される。そのため、第一ピン66及び第二ピン67とも、各穴42,43,44の相互間を跨ぐことはなく、よって、連結解除状態となる。
(2)内燃機関の高速回転時
このとき、図5(b)に示すように、油圧室53内の油圧が増加することによって、該油圧で、2つのピン66,67からなる連結ピン65がスプリング48の押圧力に抗して第三穴44側に駆動される。このとき、第一ピン66は、第一穴42と第二穴43との間を跨ぐ位置に配され、第二ピン67は、第二穴43と第三穴44との間を跨ぐ位置に配され、これらによって、連結状態となる。
本実施例2によれば、実施例1とは反対に、油圧を増加させた時に連結状態とし、油圧を減少させた時に連結解除状態とすることもできる。
なお、本発明は前記実施例1,2の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもでき、例えば次の変更例1〜4のように変更してもよい。
[変更例1]
ロストモーションスプリング29を、図6(a)(b)に示すように、それよりも強力なロストモーションスプリング71に替えたり、変位部材26の変位を規制するストッパを設けたりして、連結解除状態の際に変位部材26がアーム本体21に対して相対変位可能となるストロークを、実施例1,2でのストロークよりも短くすることによって、連結解除状態においても、バルブ7の駆動を完全に停止するのではなく、連結状態に比べて小さいリフト量でバルブ7を駆動するようにしてもよい。
[変更例2]
図6(c)に示すように、実施例のアーム本体21とは異なるアーム本体72の長さ方向中間部に揺動中心部を設け、変位部材26をアーム本体72の後端部に実施例とは上下逆に設け、該変位部材26を回転カム10で下方から押圧して駆動するようにしてもよい。
[変更例3]
図6(d)に示すように、ローラ溝24bの幅を、入力ローラ28の幅と略等しく(クリアランス分だけ大きく)揃えることによって、該ローラ溝24bと入力ローラ28とによって変位部材26の略水平面内での回転を防止してもよい。そして、その際には、第一ピン46の端面46eが、連結解除状態の時には変位部材26の外周面に連続するように該端面46eを曲面状に丸めるとともに、ピン溝24aをなくすことによって、スペースの節約に努めてもよい。
[変更例4]
図6(e)に示すように、バルブ7のステムエンド7eにパッド73を取り付け、摩耗を抑止するよう努めてもよい。
本発明の実施例1の可変動弁機構を示す斜視図である。 同実施例の可変動弁機構を示す分解斜視図である。 同実施例において、(a)はアーム本体と変位部材とが連結解除状態の時の様子を示す平面断面図、(b)は連結状態の時の様子を示す平面断面図である。 同実施例において、(a)及び(b)はアーム本体と変位部材とが連結解除状態の時の様子を示す側面図、(c)及び(d)は連結状態の時の様子を示す側面図である。 実施例2において、(a)はアーム本体と変位部材とが連結解除状態の時の様子を示す平面断面図、(b)は連結状態の時の様子を示す平面断面図である。 実施例1,2の変更例を示す(a)(b)(c)は側面断面図、(d)は平面断面図、(e)は斜視図である。 (a)は従来例1の可変動弁機構を示す斜視図、(b)は従来例2の可変動弁機構を示す斜視図である。
符号の説明
7 バルブ
9 可変動弁機構
10 回転カム
20 ロッカアーム
21 アーム本体
26 変位部材
27 変位部材の本体部分
28 入力ローラ
40 切替機構
45 連結ピン
53 油圧室
54 油路

Claims (3)

  1. 回転カムとバルブとの間に揺動可能に介装されたロッカアームを操作することにより前記バルブの開閉量を変更する可変動弁機構において、
    前記ロッカアームは、該アームの揺動中心部と前記バルブに当接する部分とを含むアーム本体と、前記回転カムに当接する部分が、前記アーム本体に該本体に対して直線的に前記回転カムによる押圧方向へ相対変位可能に取り付けられてなる変位部材とを含み構成され、
    前記相対変位が不能となるように前記アーム本体と前記変位部材とを相互に連結した連結状態と、前記相対変位が可能となるように該連結を解除した連結解除状態との間で切替を行う切替機構を備え、該切換により前記バルブの開閉量を変更することを特徴とする可変動弁機構。
  2. 前記切替機構は、前記アーム本体と前記変位部材との間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位可能に設けられた連結ピンと、該連結ピンを油圧で駆動する、前記アーム本体の内部に設けられた油圧室と、該油圧室に前記油圧を供給する油路とを含み構成された請求項1記載の可変動弁機構。
  3. 前記変位部材は、前記回転カムに回転可能に当接する入力ローラを備え、該変位部材の前記入力ローラを除く本体部分は、略円柱状の形状をした請求項1又は2に記載の可変動弁機構。
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