JP2006077689A - 可変動弁機構 - Google Patents

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修一 江▲崎▼
Toshiaki Asada
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Abstract

【課題】 この発明は、可変動弁機構に関し、コンパクトな構成とすることで内燃機関への搭載性を悪化させることなく、アクチュエータの駆動力を効果的に低減することを目的とする。
【解決手段】 カム軸36の側方に、制御軸22を配置する。制御軸22の回転に応じて周方向の位置が調整される制御アーム30を備える。ロッカーアーム16に当接する揺動カム面24と、揺動カム面24と交差するように配置されたローラ当接面28とを有する第1の揺動アーム20を制御軸22に揺動可能に取り付ける。カムローラ40とスライドローラ42とを有する第2の揺動アーム34を、制御アーム30の揺動支点32に揺動可能に取り付ける。小作用角設定時におけるカムローラ40の軸中心位置が、カム軸36の軸中心と制御軸22の軸中心とを結ぶ仮想直線上となるように、もしくは、仮想直線よりスライドローラ42側となるように構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、可変動弁機構に係り、特に、カム軸の回転に対する弁体の作用角およびリフト量を機械的に変化させる内燃機関の可変動弁機構に関する。
従来、例えば、特開2002−371816号公報には、カムと弁体との間に弁体の作用角およびリフト量を変化させる機構を備える可変動弁機構が開示されている。この可変動弁機構は、制御軸の径方向に突出して設けられた突出部(制御アーム)と、カムの押圧力をロッカーアームに伝達する第一介在アーム(第1の揺動アーム)とを備えている。また、この可変動弁機構は、カムと第一介在アームとの間に介在し、制御軸の回転位置に応じた揺動範囲を揺動する第二介在アームを備えている。この機構では、制御軸の回転位置に応じて第二介在アームの揺動範囲が変化すると、第一介在アームがロッカーアームを介して弁体を押し下げるタイミングおよび弁体の押し下げ量が変化する。このため、上記従来の可変動弁機構によれば、制御軸の回転位置を制御することにより、弁体の作用角およびリフト量を連続的に変化させることができる。
特開2002−371816号公報
上記従来の可変動弁機構では、ロッカーアームの上方に、第一介在アーム、第二介在アーム、およびカムが順に積み重ねられるように配置されている。このため、可変動弁機構の全高が増大し、内燃機関への搭載性が良くない。上記従来の可変動弁機構において、内燃機関への搭載性を改善すべく、カムの位置を第一介在アームと同等の高さとすることが考えられる。しかしながら、このような構成とすれば、第二介在アームを介して突出部に作用するカムの押圧力が増大してしまう。突出部に作用するカムの押圧力が増大すると、制御軸を駆動するために必要なトルクが大きくなる。その結果、制御軸を駆動するモータなどのアクチュエータの消費電力が増大し、また、アクチュエータの小型化を図ることができなくなる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、コンパクトな構成とすることで内燃機関への搭載性を悪化させることなく、アクチュエータの駆動力を効果的に低減し得る可変動弁機構を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、カム軸の回転に対する弁体の作用角およびリフト量を機械的に変化させる可変動弁機構であって、
前記弁体が配置されるシリンダーの軸線方向に対して前記カム軸の側方に配置された制御軸と、
前記制御軸の回転位置を制御するアクチュエータと、
前記制御軸の径方向に突出して設けられ、前記制御軸の回転に応じて周方向の位置が調整される制御アームと、
カムの押圧力を前記弁体に伝達する揺動カム面と、前記カム軸に対向しかつ前記制御軸の軸方向から見て前記揺動カム面と交差するように配置されたローラ当接面とを有し、前記制御軸に揺動可能に取り付けられた第1の揺動アームと、
カムに当接するカムローラと前記ローラ当接面に当接するスライドローラとを有し、前記制御アームに揺動可能に取り付けられ、前記制御アームの周方向の位置に応じてその揺動範囲が変化する第2の揺動アームとを備え、
小作用角設定時における前記カムローラの軸中心位置が、前記カム軸中心と前記制御軸中心とを結ぶ仮想直線上となるように、もしくは、前記仮想直線より前記スライドローラ側となるように構成されていることを特徴とする。
第1の発明によれば、作用角に対する制御軸トルクの特性を、大作用角に設定されるほど増大されるのではなく、作用角の変化に対して平滑化された特性とすることができる。また、本発明によれば、第2の揺動アームを低く配置することができ、それに伴い、カム軸の搭載位置も下げることができる。このため、本発明によれば、コンパクトな構成とすることで内燃機関への搭載性を悪化させることなく、アクチュエータの駆動力を効果的に低減することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の可変動弁機構10の構成を説明するための図である。図1に示す可変動弁機構10は、吸気弁または排気弁として機能する内燃機関の弁体を駆動するための機構である。図1に示す構成は、吸気弁または排気弁として機能する弁体12を備えている。弁体12には、弁軸14が固定されている。弁軸14の端部は、ロッカーアーム16の一端に接している。ロッカーアーム16の中央部には、ロッカーローラ18が配設されている。ロッカーローラ18の上部には、第1の揺動アーム20が配置されている。
第1の揺動アーム20は、制御軸22により回転可能に保持されている。第1の揺動アーム20には、ロッカーローラ18と接する面として、揺動カム面24が形成されている。揺動カム面24は、第1の揺動アーム20の回転中心、すなわち、制御軸22の軸中心からの距離が一定となるように形成された非作用面24aと、非作用面24aから離れた位置ほど制御軸22の軸中心からの距離が遠くなるように形成された作用面24bとで構成されている。ロッカーアーム16の他端は、ラッシュアジャスタ26により支持されている。ロッカーアーム16は、ラッシュアジャスタ26により支持された端部を支点として回動することができる。ラッシュアジャスタ26は、タペットクリアランスをゼロとすべく伸縮する機能を有している。
制御軸22は、図示しない軸受けを介して、シリンダヘッド等の固定部材に固定されている。そして、制御軸22には、図示しないアクチュエータ(例えばモータ)が接続されており、内燃機関のECUはアクチュエータを制御することによって制御軸22の回転角度を任意の角度に調整することができる。また、制御軸22には、ローラ当接面28が回転可能に保持されている。ローラ当接面28は、第1の揺動アーム20と一体で制御軸22周りを回転できるように構成されている。また、揺動カム面24およびローラ当接面28は、制御軸22の軸方向から見て交差するように配置されている。このような構成によれば、ローラ当接面28の位置が低く抑えられるため、後述する第2の揺動アーム34を低く配置することができ、これにより、高さを抑えたコンパクトな可変動弁機構10を実現することができる。
更に、制御軸22には、制御アーム30が取り付けられている。制御軸22と制御アーム30とは、図示しない固定具(例えばピン)により一体化されている。制御アーム30には、制御軸22の径方向に突出した位置に揺動支点32が設けられている。揺動支点32には、第2の揺動アーム34が回転可能に保持されている。第2の揺動アーム34は、カム軸36に固定されたカム38に当接するカムローラ40と、ローラ当接面28に当接するスライドローラ42とを備えている。カムローラ40およびスライドローラ42は、それぞれ第2の揺動アーム34により保持された状態で自由に回動することができる。
図1における上下方向は、弁体12が配置されるシリンダーの軸線方向を示している。図1に示す構成では、カム軸36は、内燃機関の高さを抑えるべく、図1における制御軸22の側方に、すなわち、制御軸22に対してシリンダー軸線方向に直交する方向に配置されており、より詳細に説明すると、第1の揺動アーム20を保持している制御軸22とカム軸36とは、両者の間に第2の揺動アーム34を介在させた状態で、極力近接するように配置されている。このような構成によれば、高さを抑えたコンパクトな可変動弁機構10を実現することができる。
可変動弁機構10は、ロストモーションスプリング44を備えている。ロストモーションスプリング44は、その上端がシリンダヘッド等に固定された状態で、第1の揺動アーム20を付勢している。このロストモーションスプリング44の付勢力は、ローラ当接面28がスライドローラ42をローラ当接面28の垂線方向に付勢する力として、更には、カムローラ40をカム38に押し当てる力として作用する。その結果、可変動弁機構10は、カム38とローラ当接面28とが機械的に連結された状態に維持されている。
上述した状態において、カム38の回転に伴ってカムノーズがカムローラ40を押圧すると、その力はスライドローラ42を介してローラ当接面28に伝達される。スライドローラ42は、ローラ当接面28の上を転動しながらカム38の押圧力を第1の揺動アーム20に伝え続けることができる。その結果、第1の揺動アーム20には、制御軸22を中心とする回転が生ずる。この際、揺動カム面24とロッカーローラ18との接触点が非作用面24aである間は、ロッカーアーム16にカム38の押圧力が伝達されることはないが、第1の揺動アーム20が更に回転することにより、上記接触点が作用面24bにまで及ぶと、バルブスプリング46の反力が第1の揺動アーム20に作用した状態でロッカーアーム16が押し下げられ、弁体12に開弁方向の動きが与えられる。
一方、与えられたカム38の押圧力が減少に転ずると、バルブスプリング46等の反力により、第1の揺動アーム20がそれまでとは反対方向に回転することとなる。その結果、上記接触点が作用面24bから非作用面24aに向かって変化することで、ロッカーアーム16が押し戻され、その後、弁体12が閉弁することとなる。可変動弁機構10は、以上説明したように、カム38の押圧力を、カムローラ40およびスライドローラ42を介してローラ当接面28に伝達することで弁体12を作動させることができる。
図1に示す状態は、カムノーズの頂点がカムローラ40を押圧した状態、すなわち、弁体12の最大リフト状態を示している。また、図1に示す状態は、弁体12の小作用角および小リフト動作が実現される位置に、制御軸22の回転角度が制御された状態を示している。本実施形態の可変動弁機構10は、この小作用角設定時において、カムローラ40の軸中心位置が、制御軸22の軸中心とカム軸36の軸中心とを結ぶ仮想直線上となるように構成されている。
以上のように構成された可変動弁機構10において、アクチュエータによって制御軸22が回転駆動されることで制御アーム30の揺動支点32の周方向位置が変化すると、カムローラ40とカム38との当接位置、およびスライドローラ42とローラ当接面28との当接位置が変化する。その結果、制御軸22を中心とする第1の揺動アーム20の回転角度が変化し、揺動カム面24とロッカーローラ18との接触点が変化する。ここでは、カム38の押圧力が作用していない状態における上記接触点を、第1の揺動アーム20における「初期接触位置」と称する。具体的には、第1の揺動アーム20は、制御軸22が図1における左回り方向に回転するほど、上記初期接触位置が作用面24bから離れる方向により大きく回転し、また、制御軸22が図1における右回り方向に回転するほど、上記初期接触位置が作用面24bに近づく方向により大きく回転する。
可変動弁機構10において、上述したように、制御軸22の回転位置を変更することで初期接触位置が変化すると、カム38の動作に伴ってロッカーアーム16が弁体12を押し下げるタイミングおよび弁体12の押し下げ量が変化する。このため、本実施形態の可変動弁機構10によれば、制御軸22を図1における左回り方向に回転させることで、弁体12の作用角およびリフト量をともに小さくすることができ、制御軸22を図1における右回り方向に回転させることで、弁体12の作用角およびリフト量をともに大きくすることができる。このように、本実施形態の可変動弁機構10によれば、制御軸22の回転位置に応じて、弁体12の作用角およびリフト量を連続的に変更することができる。
図2は、制御軸22に入力されるトルク(T=F×L)の算出方法を説明するための図である。尚、図2は、大作用角設定時における最大リフト状態を示している。既述した通り、第1の揺動アーム20は、ロストモーションスプリング44(図1参照)により付勢されており、その付勢力FXは、ローラ当接面28がスライドローラ42をローラ当接面28の垂線方向に付勢する力として、更には、カムローラ40をカム38に押し当てる力として作用する。また、弁体12がリフト動作を行っている間は、バルブスプリング46(図1参照)の付勢力FYがロッカーアーム16を介して第1の揺動アーム20に作用する。この付勢力FYは、付勢力FXと同様に、ローラ当接面28がスライドローラ42をローラ当接面28の垂線方向に付勢する力として、更には、カムローラ40をカム38に押し当てる力として作用する。これらの付勢力FX、FYは、リフト量が大きくなるほど増大し、最大リフト状態で最大となる。
上記の付勢力FX、FYが作用している状況下で、カムノーズがカムローラ40を押圧すると、カムローラ40には、カム軸36の軸中心とカムローラ40の軸中心とを結ぶ仮想直線方向に、カムローラ荷重F1が作用する。そして、スライドローラ42には、スライドローラ42の軸中心を通るローラ当接面28の垂線方向に、スライドローラ荷重F2が作用する。それに伴い、制御アーム30の揺動支点32には、カムローラ荷重F1の力点と揺動支点32とを結ぶ仮想直線方向に、カムローラ荷重F1の分力F1’が作用するとともに、スライドローラ荷重F2の力点と揺動支点32とを結ぶ仮想直線方向に、スライドローラ荷重F2の分力F2’が作用する。揺動支点32に作用する荷重は、制御軸22の駆動時に負荷となるものであり、分力F1’、F2’のベクトル和として表すことができる。従って、制御軸22に入力されるトルクTは、揺動支点32に作用する荷重の、制御軸22の軸中心と揺動支点32とを結ぶ仮想直線に直角する方向の成分Fに、制御軸22の軸中心と揺動支点32との距離Lを乗じたものとして表すことができる。
上述したバルブスプリング46等の付勢力FX、FYは、制御軸22の回転角度がより大作用角側に設定されるほど、第1の揺動アーム20が図2における右回り方向により大きく回転するため、大きくなる。従って、付勢力FX、FYの増大に伴い、大作用角側の設定ほど制御軸22に入力されるトルクTが増大すると、小作用角側から大作用角側に向けて制御軸22を回転させる際に、アクチュエータの駆動力が大きく必要となる。そこで、本実施形態の可変動弁機構10では、上述したように、小作用角設定時において、カムローラ40の軸中心位置が、制御軸22の軸中心とカム軸36の軸中心とを結ぶ仮想直線上となるように構成している。以下、図3および図4を参照して、本実施形態の構成による効果を説明する。
図3は、所定の可変範囲で制御軸22の回転角度に変更したときに可変動弁機構10の各要素に作用する力の変化を説明するための図である。より具体的には、図3(A)は、小作用角設定を、図3(B)は、中作用角設定を、図3(C)は、大作用角設定を示している。図3に示すように、カムローラ荷重F1およびスライドローラ荷重F2は、制御軸22の回転角度がより大作用角側に設定されるほど、すなわち、制御軸22が図3における右回り方向に大きく回転するほど、バルブスプリング46等の付勢力FX、FYの増大に伴って大きくなっている。これに伴い、スライドローラ荷重の分力F1’およびその制御軸トルク成分F1’’は、大作用角側に設定されるほど大きくなっている。
一方、カムローラ荷重の分力F2’およびその制御軸トルク成分F2’’については、大作用角側に設定されるほど、カムローラ荷重F1ベクトルの向きが下方を示すようになる。すなわち、カムローラ荷重F1ベクトル方向とカムローラ荷重の分力F2’ベクトル方向とがなす角度θ1が、大作用角側に設定されるほど大きくなる。その結果、上述した本実施形態のカムローラ40位置の設定によれば、カムローラ荷重の分力F2’およびその制御軸トルク成分F2’’は、大作用角側に設定されるほど大きくなるのではなく、図3(A)に示す小作用角設定から図3(B)に示す中作用角設定の間では増大するが、中作用角設定から図3(C)に示す大作用角設定の間では減少に転ずる。
図4は、本実施の形態1の可変動弁機構10により実現される制御軸トルクTと作用角との関係を示すグラフである。尚、図4に示す制御軸トルクTは、制御軸22を小作用角側から大作用角側に回転させた際に、制御軸トルクTがその回転力に抗して作用する方向を正としている。図4に示すように、本実施形態のカムローラ40位置の設定によれば、スライドローラ荷重成分F2’’は、大作用角に設定されるほど大きくなるが、カムローラ荷重成分F1’’は、中作用角設定時をピークに大作用角設定側では減少に転じている。従って、制御軸22に入力されるトルクTは、小作用角設定から中作用角設定に掛けては増大するが、中作用角設定を過ぎると、カムローラ荷重成分F1’’の減少分がスライドローラ荷重成分F2’’の増大分を上回るため、大作用角設定になるにつれて減少する。
つまり、本実施形態の設定によれば、大作用角設定になるほど制御軸トルクTが増大するのではなく、中作用角設定から大作用角設定に渡って平滑化された制御軸トルクTの特性を得ることができる。このため、本実施形態の可変動弁機構10によれば、コンパクトに構成されていることにより内燃機関への搭載性を悪化させることなく、アクチュエータの駆動力を効果的に低減することができる。アクチュエータの体格は、制御軸トルクTのピーク値に基づいて決定されるものである。本実施形態の可変動弁機構10によれば、制御軸トルクTのピーク値を低減できるため、アクチュエータの小型化が可能となり、また、アクチュエータの消費エネルギの低減、制御軸22の回転駆動する際の応答性向上を実現することができる。
また、本実施形態の可変動弁機構10によれば、小作用角設定から中作用角設定の間では、制御軸トルクTが平滑化された中作用角設定から大作用角設定に対して、制御軸トルクTが小さくなる。既述した通り、アクチュエータの体格(必要最大トルク)は、制御軸トルクTのピーク値を基準に定められるものである。つまり、本実施形態の設定によれば、平滑化された中作用角設定から大作用角設定時のピークトルクに基づいて、アクチュエータの仕様が決定される。従って、小作用角設定から中作用角設定の間では、そのような仕様とされたアクチュエータが発生させる十分なトルクで制御軸22を駆動することができる。内燃機関において、小作用角設定から中作用角設定の間で弁体12の作用角およびリフト量が制御される状況として、車両の発進時や加速時などの制御軸22の回転位置制御の高応答性が要求される状況がある。本実施形態の設定によれば、そのような要求を満足できる可変動弁機構10を実現することができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、小作用角設定時において、カムローラ40の軸中心位置が、制御軸22の軸中心とカム軸36の軸中心とを結ぶ仮想直線上となるように構成されている例を示したが、制御軸トルクTを平滑化させるためのカムローラ40の配置は、これに限定されるものではない。すなわち、カムローラ40の軸中心位置は、小作用角設定時において、上記仮想直線よりスライドローラ側となるように構成されていてもよい。
本発明の実施の形態1の可変動弁機構の構成を説明するための図である。 制御軸に入力されるトルク(T=F×L)の算出方法を説明するための図である。 所定の可変範囲で制御軸の回転角度に変更したときに可変動弁機構の各要素に作用する力の変化を説明するための図である。 図1に示す可変動弁機構により実現される制御軸トルクTと作用角との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 可変動弁機構
12 弁体
16 ロッカーアーム
20 第1の揺動アーム
22 制御軸
24 揺動カム面
24a 非作用面
24b 作用面
28 ローラ当接面
30 制御アーム
32 揺動支点
34 第2の揺動アーム
36 カム軸
38 カム
40 カムローラ
42 スライドローラ

Claims (1)

  1. カム軸の回転に対する弁体の作用角およびリフト量を機械的に変化させる可変動弁機構であって、
    前記弁体が配置されるシリンダーの軸線方向に対して前記カム軸の側方に配置された制御軸と、
    前記制御軸の回転位置を制御するアクチュエータと、
    前記制御軸の径方向に突出して設けられ、前記制御軸の回転に応じて周方向の位置が調整される制御アームと、
    カムの押圧力を前記弁体に伝達する揺動カム面と、前記カム軸に対向しかつ前記制御軸の軸方向から見て前記揺動カム面と交差するように配置されたローラ当接面とを有し、前記制御軸に揺動可能に取り付けられた第1の揺動アームと、
    カムに当接するカムローラと前記ローラ当接面に当接するスライドローラとを有し、前記制御アームに揺動可能に取り付けられ、前記制御アームの周方向の位置に応じてその揺動範囲が変化する第2の揺動アームとを備え、
    小作用角設定時における前記カムローラの軸中心位置が、前記カム軸中心と前記制御軸中心とを結ぶ仮想直線上となるように、もしくは、前記仮想直線より前記スライドローラ側となるように構成されていることを特徴とする可変動弁機構。
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