JP2009074525A - 可変動弁装置 - Google Patents

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Akio Kidooka
昭夫 木戸岡
Hisayuki Yano
寿行 矢野
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Abstract

【課題】バルブのリフト量を可変可能な可変動弁装置に関し、制御軸を回転駆動するために必要なトルクを確保しつつ、モータの消費電力を抑えて作動効率を向上させる。
【解決手段】バルブのリフト量を可変に設定するための制御軸132を有し、制御軸132をリフト増大方向に回転させることによってリフト量が拡大し、制御軸132をリフト減少方向に回転させることによってリフト量が減少する可変動弁装置100と、制御軸132を回転させるためのモータ144と、モータ144の出力軸145に取り付けられたウォームシャフト146と、制御軸132に取り付けられ、ウォームシャフト146と噛合するウォームホイール142と、を備える。ウォームシャフト146とウォームホイール142との噛合位置のピッチは、制御軸132をリフト増大方向に回転させるにつれて小さくなるように形成されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、可変動弁装置に係り、特に、バルブのリフト量を可変可能な可変動弁装置に関する。
従来、例えば、特開2005−256767号公報に開示されるように、可変動弁機構の制御軸をモータによって回転させ、その回転角に応じてバルブのリフト量を可変に設定する構成としたバルブリフト量調整機構が知られている。この装置によれば、制御軸には、バルブを開弁方向に付勢するバルブスプリングの反力(バルブ反力)が作用する。このため、バルブのリフト量を増大させる場合においては、モータは、バルブ反力に抗して制御軸を所望の回転角まで回転駆動し、必要なリフト量を実現する構成となっている。
特開2005−256767号公報 特開2000−213317号公報 特開2006−307713号公報
上述した従来の可変動弁機構では、バルブのリフト量を増大させるときに、バルブ反力に抗して制御軸を回転させる必要がある。この場合、バルブ反力は、リフト量が大きくなるにつれて増大する傾向がある。このため、モータには、最大リフト量でのバルブ反力に抗して制御軸を回転(または、最大リフト量の位置で制御軸を静止)させることが可能な出力トルクが要求される。
しかしながら、バルブのリフト量が小−中程度のときには、最大リフト量の場合と比較してバルブ反力が小さい分だけ、モータの出力は小さくてもよい。このため、上述した従来の技術では、最大リフト量側での要求に合わせてモータの仕様(出力トルク)を決定すると、小−中程度のリフト量のときにモータの出力が過剰となり、無駄に電力を消費してしまうおそれがある。また、出力トルクの大きなモータを用いることにより、モータが大型化するおそれがある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、制御軸を回転駆動するために必要なトルクを確保しつつ、モータの消費電力を抑えて作動効率を向上させることのできる可変動弁装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、可変動弁装置であって、
バルブのリフト量を可変に設定するための制御軸を有し、前記制御軸をリフト増大方向に回転させることによって前記リフト量が増大し、前記制御軸をリフト減少方向に回転させることによって前記リフト量が減少する可変動弁装置と、
前記制御軸を回転させるためのモータと、
前記モータの出力軸に取り付けられたウォームシャフトと、
前記制御軸に取り付けられ、前記ウォームシャフトと噛合するウォームホイールと、備え、
前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールとの噛合位置のピッチが、前記制御軸をリフト増大方向に回転させるにつれて小さくなるように形成されていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記ウォームシャフトは、前記モータの出力軸の軸方向に移動可能に構成されていることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、
前記ウォームシャフトと前記モータの出力軸とは、スプラインを介して接触していることを特徴とする。
第4の発明は、第2または第3の発明において、
前記ウォームシャフトの一端に配置され、前記制御軸を大作用角方向に回転させるように付勢されたスプリングを更に備えることを特徴とする。
バルブのリフト量を制御軸の回転角に応じて可変可能な可変動弁機構において、モータの回転力は、ウォームシャフトおよびウォームホイールを介して可変動弁装置の制御軸に伝達されている。第1の発明によれば、ウォームシャフトおよびウォームホイールは、これらのギアの噛合位置のピッチが、制御軸がリフト増大方向に回転されるにつれて小さくなるように形成されている。このため、本発明によれば、バルブ反力が大きくなるリフト増大方向の回転角になるにつれて、ウォームシャフトおよびウォームホイールを介して制御軸に伝達される回転トルクを効果的に増大させることができる。
第2の発明によれば、ウォームシャフトは、モータの出力軸方向に移動可能に構成されている。ウォームシャフトが回転し、噛合するウォームホイールのピッチが変化すると、このピッチに対応したピッチとなるようにウォームシャフトが軸方向に移動する。このため、本発明によれば、ウォームシャフトとウォームホイールとを確実に噛合させることができる。
第3の発明によれば、ウォームシャフトとモータの出力軸とは、スプラインを介して接触しているので、ウォームシャフトがモータの出力軸の軸方向に自由に移動することができる。
第4の発明によれば、ウォームシャフトの一端には、制御軸を大作用角方向に回転させるように付勢されたスプリングが配置されている。このため、本発明によれば、可変動弁装置のフェールにより、リフト量を可変させることができない場合であっても、当該スプリングの付勢力により制御軸をリフト増大方向に回転させることができるので、吸入空気量が不足して自走できない事態を効果的に回避することができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態
[実施の形態の構成]
図1は、本実施の形態にかかる可変動弁装置100の構成を示す側面視図である。本可変動弁装置100は、ロッカーアーム方式の機械式動弁機構を有し、カム軸120の回転運動がカム軸120に設けられた駆動カム122によってロッカーアーム110の揺動運動に変換され、ロッカーアーム110に支持されるバルブ104の上下方向へのリフト運動に変換される。駆動カム122は、プロフィールの異なる2つのカム面124a,124bを有している。一方のカム面である非作用面124aはカム基礎円の周面であり、カム軸120の中心からの距離を一定に形成されている。他方のカム面である作用面124bはカム軸120の中心からの距離が次第に大きくなり、頂部を越えた後に次第に小さくなるように形成されている。本明細書では、非作用面124aと作用面124bとの双方を区別しないときには、単に駆動カム面124と表記する。
本可変動弁装置100では、駆動カム122によって直接、ロッカーアーム110を駆動するのではなく、駆動カム122とロッカーアーム110との間に可変機構130を介在させている。可変機構130は、駆動カム122の回転運動とロッカーアーム110の揺動運動との連動状態を連続的に変化させることができる機構である。本可変動弁装置100は、この可変機構130を可変制御することによりロッカーアーム110の揺動量や揺動タイミングを変化させて、リフト量、作用角、バルブタイミングといったバルブ104の開弁特性を連続的に変更できるようになっている。以下、可変機構130について更に詳細に説明する。
可変機構130は、カム軸120に平行な制御軸132を含んでいる。制御軸132の回転角度は、後述するモータ144によって任意の角度に制御することができる。制御軸132には制御アーム162が固定されている。制御アーム162は制御軸132の径方向に突出しており、その突出部に弧状のリンクアーム164が取り付けられている。リンクアーム164の後端部は、ピン166によって制御アーム162に回転自在に連結されている。ピン166の位置は制御軸132の中心から偏心しており、このピン166がリンクアーム164の揺動支点となる。
また、制御軸132には、揺動カムアーム150が揺動可能に支持されている。揺動カムアーム150は、その先端を駆動カム122の回転方向の上流側に向けて配置されている。揺動カムアーム150の駆動カム122に対向する側には、後述する第2ローラ174に接触するスライド面156が形成されている。スライド面156は、駆動カム122側に緩やかに湾曲するとともに、揺動中心である制御軸132の中心から遠くなるほど駆動カム122のカム基礎面(非作用面124a)との距離が大きくなるように形成されている。
揺動カムアーム150におけるスライド面156と逆の側には、揺動カム面152(152a,152b)が形成されている。揺動カム面152は、プロフィールの異なる非作用面152aと作用面152bとから構成されている。非作用面152aは、カム基礎円の周面であり、制御軸132の中心からの距離を一定に形成されている。一方、作用面152bは、揺動カムアーム150の先端側に設けられ、非作用面152aに滑らかに連続するように接続されるとともに、揺動カムアーム150の先端に向けて制御軸132の中心からの距離(すなわち、カム高さ)が次第に大きくなるように形成されている。本明細書では、非作用面152aと作用面152bの双方を区別しないときには、単に揺動カム面152と表記する。
揺動カムアーム150のスライド面156と駆動カムの駆動カム面124との間には、第1ローラ172と第2ローラ174とが配置されている。第1ローラ172と第2ローラ174は、ともに前述のリンクアーム164の先端部に固定された連結軸176によって回転自在に支持されている。リンクアーム164はピン166を支点として揺動できるので、これらローラ172,174もピン166から一定距離を保ちながらスライド面156および駆動カム面124に沿って揺動することができる。駆動カム122と揺動カムアーム150とはカム軸120の軸方向に位置がずれており、第1ローラ172は駆動カム面124に接触し、第2ローラ174はスライド面156に接触している。
また、揺動カムアーム150には、図示しないロストモーションスプリングが掛けられている。ロストモーションスプリングは圧縮バネであり、ロストモーションスプリングからの付勢力は、スライド面156を第2ローラ174に押し当てる付勢力として作用し、更に、第2ローラ174と同軸一体の第1ローラ172を駆動カム面124に押し当てる付勢力として作用する。これにより、第1ローラ172および第2ローラ174は、スライド面156と駆動カム面124とに両側から挟みこまれて位置決めされる。
揺動カムアーム150の下方には、ロッカーアーム110が配置されている。ロッカーアーム110には、揺動カム面152に対向するようにロッカーローラ112が配置されている。ロッカーローラ112は、ロッカーアーム110の中間部に回転自在に取り付けられている。ロッカーアーム110の一端には、バルブ104を支持するバルブシャフト102が取り付けられ、ロッカーアーム110の他端には、油圧ラッシャアジャスタ106によって回転自在に支持されている。バルブシャフト102は、図示しないバルブスプリングによって、すなわちロッカーアームを押し上げる方向に付勢されており、この付勢力と油圧ラッシャアジャスタ106によってロッカーローラ112は揺動カムアーム150の揺動カム面152に押し当てられている。
図2は、本実施の形態の可変動弁装置100において、可変機構130を駆動するためのウォームギア機構140の構成を説明するための図である。ウォームギア機構140は、後述するモータ144の回転出力を減速しつつ、制御軸132に大きな回転トルクを伝達するものである。具体的には、ウォームギア機構140は、この図に示すように、アクチュエータとしてのモータ144と、モータ144の出力軸145に取り付けられたウォームシャフト146と、制御軸132の外周側に固定されたウォームホイール142とにより構成されている。
ウォームホイール142およびウォームシャフト146の構造について更に詳細に説明する。ウォームシャフト146は、モータ144の出力軸145と同軸に配置され、当該出力軸145とともに回転するものである。また、ウォームシャフト146と出力軸145との取り付け部には、ウォームシャフト146が出力軸145の軸方向に移動可能なように、スプライン加工が施されている。ウォームシャフト146は、ウォームホイール142と噛合した状態に保持されている。
一方、ウォームホイール142は、略扇形をなす平板状のギア部品として形成され、制御軸132から径方向に外向きに突出している。そして、ウォームホイール142は、モータ144によりウォームシャフト146を介して回転駆動され、制御軸132とともに回転する仕組みになっている。制御軸132が図2中のa方向に回転するとバルブ104(図示せず)のリフト量が増大され、反対にb方向に回転するとリフト量が減少される。
また、ウォームホイール142およびウォームシャフト146におけるギア部は、そのピッチが徐々に可変するように形成されている。具体的には、ウォームシャフト146のギアのピッチは、ウォームシャフト146の先端部に向かうにつれて徐々に小さくなるように形成されている。また、ウォームホイール142におけるギアのピッチは、図2中のウォームホイール142における円弧の右端部から左端部に向かうにつれて徐々に小さくなるように形成されている。
また、ウォームシャフト146における先端部には、スプリング148が掛けられている。スプリング148は圧縮バネであり、スプリング148からの付勢力は、図中、ウォームシャフト146をモータ144方向に移動させるための付勢力、すなわち、制御軸132をリフト増大方向aに回転させる付勢力として作用する。
[実施の形態における動作]
次に、図3及び図4を参照して本実施の形態の可変動弁装置のリフト量変更動作について説明する。図3中、(A)は可変動弁装置100がバルブ104(図1参照、図中では省略)に対して大きなリフトを与えるように動作する場合の最大リフト時の可変動弁装置100の状態を、また、(B)は可変動弁装置100がバルブ104に対して小さなリフトを与えるように動作する場合の最大リフト時の可変動弁装置100の状態を、それぞれ表している。
図3の(A)に示すリフト量から図3(B)に示すリフト量にリフト量を変更する場合、図3の(A)に示す状態において制御軸132をカム軸120の回転方向と逆方向(図中、反時計回り方向)に回転駆動し、図3の(B)に示す回転角度に制御アーム162を回転させる。制御アーム162の回転に伴い、第2ローラ174はスライド面156に沿って制御軸132から遠ざかる方向に移動し、同時に、第1ローラ172は駆動カム面124に沿ってその回転方向の上流側に移動する。
第2ローラ174が制御軸132から遠ざかる方向に移動することで、揺動カムアーム150の揺動中心から第2ローラ174のスライド面156上での接触位置P2までの距離が長くなり、揺動カムアーム150の揺動角幅は減少する。揺動カムアーム150の揺動角幅は揺動中心から振動の入力点である接触位置P2までの距離に反比例するからである。揺動カムアーム150の揺動角幅が減少する結果、ロッカーローラ112が到達できる最終接触位置P3は作用面152b上を非作用面152a側に移動することなり、バルブ104のリフト量は減少する。
また、ロッカーローラ112が作用面152b上に位置している期間(クランク角)が、バルブ104の作用角となるが、最終接触位置P3が非作用面152a側に移動することで、バルブ104の作用角も減少する。さらに、第1ローラ172がカム軸120の回転方向の上流側に移動することで、カム軸120が同一回転角度にあるときの第1ローラ172の駆動カム面124上での接触位置P1は、駆動カム122の進角側に移動する。これにより、カム軸120の位相に対する揺動カムアーム150の揺動タイミングは進角され、その結果、バルブタイミング(最大リフトタイミング)は進角されることとなる。
図4は、本実施の形態の可変動弁装置100により実現されるバルブ104のリフト量とバルブタイミングとの関係を示すグラフである。この図に示すように、本実施の形態の可変動弁装置100によれば、バルブ104のリフト量の増大に連動して作用角を増大させるとともにバルブタイミングを遅角することができ、逆に、バルブ104のリフト量の減少に連動して作用角を減少させるとともにバルブタイミングを進角することができる。
[本実施の形態の特徴的動作]
次に、図5および図6を参照して、本実施の形態の特徴的動作であるウォームギア機構140の動作について説明する。図5中、(A)はウォームギア機構140がリフト増大動作を行った場合の最大リフト時のウォームギア機構140の状態を、また、(B)はウォームギア機構140がリフト減少動作を行った場合の最小リフト時のウォームギア機構140の状態を、それぞれ表している。
(ピッチ可変動作)
リフト量を増大させるときには、モータ144を作動させることにより、出力軸145をリフト量の増大方向に回転させる。その結果、制御軸132は、図5中(A)に示すとおり、ウォームホイール142と一緒にリフト増大方向aに回転駆動され、バルブのリフト量は制御軸132の回転角に応じて増大する。
一方、バルブ104のリフト量を減少させるときには、モータ144の出力軸145をリフト量の減少方向に回転させる。その結果、制御軸132は、図5中(B)に示すとおり、ウォームホイール142と一緒にリフト減少方向bに回転駆動され、バルブのリフト量は制御軸132の回転角に応じて減少する。
ここで、上述したとおり、ウォームホイール142およびウォームシャフト146におけるギア部は、そのピッチが徐々に可変するように形成されている。このため、ウォームシャフト146がリフト量の増大方向に回転し、これと噛合するウォームホイール142がリフト増大方向aに回転すると、ウォームホイール142の噛合位置P4におけるピッチが徐々に小さくなる。すると、ウォームシャフト146には、噛合位置P4において噛合するギアのピッチがウォームホイール142のそれと等しくなるように、自身を軸方向に移動させる力が作用する。このため、図5中(A)に示すとおり、ウォームシャフト146は、ピッチ縮小方向cに向かって移動する。
一方、ウォームシャフト146がリフト量の減少方向に回転し、これと噛合するウォームホイール142がリフト減少方向bに回転すると、噛合位置P4におけるウォームホイール142のピッチが徐々に大きくなる。すると、図5中(B)に示すとおり、ウォームシャフト146は、ピッチ拡大方向dに向かって移動する。これにより、噛合位置P4におけるピッチが変化しても、ウォームシャフト146が軸方向に移動することによって、両者のピッチを常に等しく保持することができるので、2つのギアを常に安定した噛合状態に保持することができる。
(バルブ反力に応じたピッチ可変動作)
制御軸132には、バルブスプリングやロストモーションスプリング(何れも図示せず)の付勢力によるバルブ反力が作用している。リフト量の増大時には、このバルブ反力がリフト減少方向aへの回転トルクとなって制御軸132に作用する。また、このバルブ反力は、リフト量が大きくなるにつれて増大する。このため、制御軸132が小リフト量側の回転角であるときには、比較的小さな回転トルクでも制御軸132を回転させることができるのに対し、大リフト量側の回転角となったときには、大きな回転トルクによって制御軸132を駆動する必要がある。図6は、可変動弁装置100におけるリフト量とモータ144の出力トルクの関係を説明するための図である。この図に鎖線で示すとおり、従来の可変動弁装置では、リフト量が増大するほど必要なモータ144の出力トルクが大きくなっている。このため、モータ144における消費電力が増大し、燃費が悪化するおそれがある。
そこで、本実施の形態のウォームギア機構140は、制御軸132をリフト増大方向aに回転させるにつれて、ウォームホイール142とウォームシャフト146の噛合位置P4のピッチが徐々に小さくなるように形成されている。モータ144が大リフト量方向に駆動され、噛合位置P4におけるピッチが小さくなると、ウォームシャフト146からウォームホイール142に伝達される回転トルクは増大する。このため、制御軸132に作用する回転トルクは、噛合位置P4におけるピッチが小さくなるにつれて、すなわち、制御軸132がリフト増大方向aに回転されるにつれて、徐々に増大する。したがって、図6に実線で示すとおり、リフト量を増大させても、モータ144の出力トルクを略一定の大きさとすることができる。
このように、リフト量が増大されるほど、ウォームギア機構140における噛合位置P4のピッチが小さく可変されるので、モータ144の出力トルクが一定であっても、バルブ反力が大ききなるほど制御軸132の回転トルクを増大させることができる。これにより、制御軸132を回転駆動するためのトルクを確保しつつ、モータ144の消費電力を抑えることができる。
一方、ウォームギア機構140の噛合位置P4におけるピッチは、制御軸132がリフト減少方向bに回転されるにつれて、徐々に大きくなる。このため、小リフト量側では、制御軸132に加わる回転トルクが大リフト量側と比較して小さくなる。しかしながら、この場合においても、モータ144の出力トルクはウォームギア機構140によって適度に増幅されているので、比較的小さなバルブ反力に抗して制御軸132を回転させるための回転トルクを発生させることができる。また、噛合位置P4におけるピッチが大きくなるにつれて、ウォームシャフト146の回転に対するウォームホイール142の応答性が向上する。このため、制御軸132を回転させるための回転トルクを確保しつつ、リフト動作の応答性を向上させることができる。
(フェール時における動作)
可変動弁装置100にリフト量変更動作を行うことができないフェールが発生した場合、制御軸132はバルブ反力により回転し、リフト量が減少してしまうおそれがある。リフト量が最小となった場合、内燃機関の運転状態によっては、吸入空気量が不足して自走できないおそれがある。
そこで、本実施の形態の可変動弁装置100は、ウォームシャフト146における先端部にスプリング148を備えている。上述したとおり、スプリング148は圧縮バネであり、スプリング148からの付勢力は、図2中、ウォームシャフト146をモータ144方向に移動させるための付勢力、すなわち、制御軸132をリフト増大方向aに回転させる付勢力として作用する。このため、可変動弁装置100のフェールにより、リフト量を可変させることができない場合であっても、スプリング148の付勢力により制御軸132をリフト増大方向に回転させることができるので、吸入空気量が不足して自走できない事態を効果的に回避することができる。
ところで、上述した実施の形態においては、ウォームシャフト146とモータ144の出力軸145はスプラインを介して接続されているが、これらを接続するための構成はこれに限られない。すなわち、ウォームシャフト146が出力軸145の軸方向に移動できる構成であれば、他の構造により両者が接続されていてもよい。
本発明の実施の形態にかかる可変動弁装置の構成を示す側面視図である。 本発明の実施の形態にかかるウォームギア機構の構成を示す図である。 図1に示す可変動弁装置のリフト量の変更動作を示す図であり、(A)は大リフト時、(B)は小リフト時を示している。 バルブタイミングとリフト量との関係を示す図である。 図2に示すウォームギア機構によるリフト量の変更動作を示す図であり、(A)は最大リフト時、(B)は最小リフト時を示している。 リフト量とモータの出力トルクの関係を説明するための図である。
符号の説明
100 可変動弁装置
102 バルブシャフト
104 バルブ
106 油圧ラッシャアジャスタ
110 ロッカーアーム
112 ロッカーローラ
120 カム軸
122 駆動カム
124 駆動カム面
124a 非作用面
124b 作用面
130 可変機構
132 制御軸
140 アクチュエータ機構
142 ウォームホイール
144 モータ
146 ウォームシャフト
150 揺動カムアーム
152 揺動カム面
152a 非作用面
152b 作用面
156 スライド面
162 制御アーム
164 リンクアーム
166 ピン
172 第1ローラ
174 第2ローラ
176 連結軸

Claims (4)

  1. バルブのリフト量を可変に設定するための制御軸を有し、前記制御軸をリフト増大方向に回転させることによって前記リフト量が増大し、前記制御軸をリフト減少方向に回転させることによって前記リフト量が減少する可変動弁装置と、
    前記制御軸を回転させるためのモータと、
    前記モータの出力軸に取り付けられたウォームシャフトと、
    前記制御軸に取り付けられ、前記ウォームシャフトと噛合するウォームホイールと、備え、
    前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールとの噛合位置のピッチが、前記制御軸をリフト増大方向に回転させるにつれて小さくなるように形成されていることを特徴とする可変動弁装置。
  2. 前記ウォームシャフトは、前記モータの出力軸の軸方向に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の可変動弁装置。
  3. 前記ウォームシャフトと前記モータの出力軸とは、スプラインを介して接触していることを特徴とする請求項2記載の可変動弁装置。
  4. 前記ウォームシャフトの一端に配置され、前記制御軸をリフト増大方向に回転させるように付勢されたスプリングを更に備えることを特徴とする請求項2または3記載の可変動弁装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101972872A (zh) * 2010-11-05 2011-02-16 威海华东数控股份有限公司 变螺距蜗杆
WO2017129820A1 (de) * 2016-01-29 2017-08-03 Uwe Eisenbeis Variabler ventiltrieb mit verstellschnecke mit axialem spiel

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