JP2008309040A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】可変動弁装置において、バルブのリフト量及び作用角、開閉弁時期の関係を内燃機関の運転状態に応じてより高い自由度で制御し、最適化させることが可能となる技術を提供する。
【解決手段】駆動カム12aの回転運動を中間ローラ36を介して揺動カム35に伝達し、揺動カム35を揺動させることによってロッカアームを駆動させ、このロッカアームでバルブのシャフトを押圧して開閉させるとともに、中間ローラ36の揺動カム35に対する接触位置を変更して、バルブのリフト量、作用角及び、開弁時期との関係を変化させる可変動弁装置10において。揺動カム35における中間ローラ36との接触面355を複数の領域355a、355bに分割し、各領域において、中間ローラ36の位置の変化に対応するバルブのリフト量、作用角及び、開弁時期の関係の変化の傾向が異なるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】駆動カム12aの回転運動を中間ローラ36を介して揺動カム35に伝達し、揺動カム35を揺動させることによってロッカアームを駆動させ、このロッカアームでバルブのシャフトを押圧して開閉させるとともに、中間ローラ36の揺動カム35に対する接触位置を変更して、バルブのリフト量、作用角及び、開弁時期との関係を変化させる可変動弁装置10において。揺動カム35における中間ローラ36との接触面355を複数の領域355a、355bに分割し、各領域において、中間ローラ36の位置の変化に対応するバルブのリフト量、作用角及び、開弁時期の関係の変化の傾向が異なるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関し、詳しくは、バルブの開閉弁特性を機械的に変更可能な可変動弁装置に関する。
従来より、内燃機関の運転状況に応じてバルブのリフト量やバルブタイミングを機械的に変更する可変動弁装置が知られている。これに関連する従来技術の一例について以下に説明する。
この従来技術においては、駆動カムの回転運動を中間ローラを介して揺動部材に伝達し、揺動部材を揺動させる。また、揺動部材における中間ローラとの接触面と反対側の面はロッカアームに当接させる。そして、上記の駆動カムの回転運動に連動する揺動部材の揺動運動によってロッカアームを駆動させ、このロッカアームでバルブのシャフトを押圧することによりバルブを開閉させる。また、駆動カムのカム軸と平行に設けられた制御軸を回転させることにより、中間ローラの揺動部材に対する接触位置を変更可能とする。
そして、上記の従来技術では、揺動部材における中間ローラとの接触位置に基づいて、揺動部材の傾き及び、駆動カムの回転運動に連動する揺動部材の揺動角度を制御することができる。また、中間ローラとカム軸との接触位置に基づいて、駆動カムの回転運動に連動する揺動部材の揺動時期を制御することができる。さらに、揺動部材とロッカアームとの接触位置に基づいて、揺動部材の揺動に連動するロッカアームの作動量を制御することができる。すなわち、上記の従来技術では、制御軸の回転角を制御することで、バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期の関係を変化させることができる。
ここで、揺動部材における中間ローラとの接触位置に基づいて制御される揺動部材の傾き及び揺動角度を決定する要因として、中間ローラと揺動部材の接触面の形状を挙げることができる。しかし、上記の従来技術において中間ローラと揺動部材の接触面の形状は、例えば、バルブの作用角及びリフト量の増加に対し、バルブの開弁時期が単調増加や固定などの一様な変化しかしないように設定されていた。従って、バルブのリフト量、作用角及び、バルブの開閉弁時期の関係を内燃機関の運転状態に応じて必ずしも最適化できているとは言えなかった(特許文献1参照。)。
特開2006−070738号公報
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バルブのリフト量、作用角及び、開閉弁時期の関係を内燃機関の運転状態に応じてより高い自由度で制御し、最適化させることが可能となる技術を提供することである。
上記目的を達成するための本発明においても、上記した従来技術と同様、駆動カムの回転運動を中間ローラを介して揺動部材に伝達し、揺動部材を揺動させる。また、揺動部材における中間ローラとの接触面と反対側の面をロッカアームに当接させる。そして、駆動カムの回転運動と連動して揺動部材を揺動させることによってロッカアームを駆動させ、このロッカアームでバルブのシャフトを押圧して開閉させる。また、駆動カムのカム軸と平行に設けられた制御軸を回転させることにより、中間ローラの揺動部材に対する接触位置を変更し、バルブのリフト量、作用角及び、開閉弁時期の関係を変化させる。
そして、本発明においては、特に、揺動部材における中間ローラとの接触面を複数の領域に分割し、それぞれの領域において、中間ローラの位置の変化に対応するバルブのリフト量、作用角及び、開閉弁時期の関係の変化の傾向が異なるようにしたことを最大の特徴とする。
より詳しくは、カム軸の回転に対するバルブの開閉弁特性を機械的に変化させる内燃機関の可変動弁装置であって、
前記カム軸と平行に設けられ、回転角度を連続的に或いは多段階に変更可能な制御軸と、
前記制御軸に回転可能に取り付けられて前記制御軸を中心として揺動する揺動部材と、
前記揺動部材に形成され、前記バルブを支持するバルブ支持部材に接触して前記バルブをリフト方向に押圧する揺動カム面と、
前記カム軸に設けられた駆動カムと対向して前記揺動部材に形成されたスライド面と、
前記駆動カムと前記揺動部材との間に配置され、前記駆動カムのカム面と前記スライド面の双方に接触する中間ローラと、
前記制御軸の回転に連動させて前記スライド面上での前記中間ローラの位置を変化させる中間ローラ制御機構と、を備え、
前記スライド面及び前記揺動カム面の形状によって、前記スライド面上での前記中間ローラの位置と前記バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期との関係が決定され、
前記スライド面は、前記中間ローラの位置が該スライド面上を変化した場合における、前記バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期の変化の傾向が異なる、複数の領域から形成されることを特徴とする。
前記カム軸と平行に設けられ、回転角度を連続的に或いは多段階に変更可能な制御軸と、
前記制御軸に回転可能に取り付けられて前記制御軸を中心として揺動する揺動部材と、
前記揺動部材に形成され、前記バルブを支持するバルブ支持部材に接触して前記バルブをリフト方向に押圧する揺動カム面と、
前記カム軸に設けられた駆動カムと対向して前記揺動部材に形成されたスライド面と、
前記駆動カムと前記揺動部材との間に配置され、前記駆動カムのカム面と前記スライド面の双方に接触する中間ローラと、
前記制御軸の回転に連動させて前記スライド面上での前記中間ローラの位置を変化させる中間ローラ制御機構と、を備え、
前記スライド面及び前記揺動カム面の形状によって、前記スライド面上での前記中間ローラの位置と前記バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期との関係が決定され、
前記スライド面は、前記中間ローラの位置が該スライド面上を変化した場合における、前記バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期の変化の傾向が異なる、複数の領域から形成されることを特徴とする。
本発明においては、駆動カムと揺動部材との間に中間ローラを設けており、中間ローラはスライド面において揺動部材と接触している。そして、駆動カムの回転運動を中間ローラを介して揺動部材に伝達し、揺動部材を揺動させる。また、揺動部材における揺動カム面はバルブ支持部材に当接しており、駆動カムの回転運動と連動して揺動部材を揺動させることによってバルブ支持部材を駆動させ、バルブを開閉させる。また、前述の中間ローラは、制御軸を回転させることにより、スライド面上での位置を変更可能となっている。
そして、スライド面の形状と、中間ローラと駆動カムの接触位置及びスライド面上での中間ローラの位置に基づいて、揺動部材の傾きと、駆動カムの回転運動に連動する揺動部材の揺動角度及び揺動タイミングとを制御する。さらに、揺動カム面の形状に基づいて、揺動部材の揺動に連動するバルブ支持部材の作動量及び作動時期を制御する。
さらに、本発明においてスライド面は、スライド面上での中間ローラの位置が変化した場合における、バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期の変化の傾向が異なる、複数の領域から形成されるようにしている。
こうすることにより、スライド面上での中間ローラの位置が変化した場合の、バルブの作用角、リフト量及び開閉弁時期の変化を、単調増加や固定というような単純な変化だけでなく、スライド面上の中間ローラの位置が属する領域によって様々に設定することができる。その結果、制御軸の回転角度を制御するという簡単な操作で、バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期をより高い自由度で制御することができ、内燃機関のドライバビリティをより確実に向上させることができる。また、本発明の可変動弁装置では、より高い自由度でバルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期の制御が可能であるので、バルブの開閉弁時期を変化させるための別の装置(例えばVVT−i)を必要としないので、システムのコストダウン及び小型化を促進することができる。
また、本発明においては、前記スライド面における前記複数の領域においては、該スライド面上での前記中間ローラの位置が変化した場合に、前記揺動部材の傾きの変化および/または前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用による前記揺動部材の揺動角度の変化に起因する前記バルブの開閉弁時期の変化量と、前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用タイミングの変化に起因する前記バルブの開閉弁時期の変化量との関係が異なることにより、前記バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期の変化の傾向が異なるようにしてもよい。
すなわち、本発明におけるスライド面上での中間ローラの位置が変化した場合には、まず、揺動部材の静的な傾きが変化する。また、駆動カムのカム面の中間ローラへの作用による揺動部材の揺動角度が変化する。これにより、バルブ支持部材の作動量が変化するので、バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期が変化する。また、スライド面上での中間ローラの位置が変化した場合には、駆動カムのカム面の中間ローラへの作用タイミングが変化する。これにより、中間ローラ、揺動部材及びバルブ支持部材の作動タイミングが変化するので、バルブの開閉弁時期が変化する。
このように、本発明においてスライド面上での中間ローラの位置が変化した場合にバルブの開閉弁時期を変化させる要因としては上記の2つの要因が存在する。そして、スライド面の形状を適宜変更することにより、スライド面上での中間ローラの位置が変化した場合の前記2つの要因に起因するバルブの開閉弁時期の変化量の関係を変更することができる。より具体的には、例えば前記2つの要因に起因するバルブの開閉弁時期の変化量を同じにして変化の方向を逆にすることで、トータルとしてのバルブの開閉弁時期の変化を略零にできる。
また、一方の要因に起因するバルブの開閉弁時期の変化量を他方の要因に起因するバルブの開閉弁時期の変化量より大きくして且つ変化の方向を逆にすれば、トータルとしてのバルブの開閉弁時期を前記一方の要因に起因するバルブの開閉弁時期の変化の方向に変化させることができる。しかも、各要因に起因するバルブの開閉弁時期の変化量の差に応じて、トータルとしてのバルブの開閉弁時期の変化量を制御することができる。
本発明においては、スライド面上の複数の領域で、前記2つの要因に起因するバルブの開閉弁時期の変化量の関係を異ならせるので、トータルとしてのバルブの開閉弁時期の変化の傾向を異ならせることができる。また、本発明においては、スライド面上の複数の領域で、揺動部材の静的な傾きおよび/または駆動カムのカム面の中間ローラへの作用による揺動部材の揺動角度を変化させることによって、バルブのリフト量、作用角の変化の傾向を異ならせることができる。よって、複数の領域において、バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期の変化の傾向を異ならせることができる。
また、本発明においては、前記バルブは吸気バルブであり、
前記スライド面は、該スライド面上を前記中間ローラが前記揺動部材の先端側に移動した場合に、前記揺動部材の傾きが前記バルブ支持部材と逆方向に傾くことおよび/または前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用による前記揺動部材の揺動角度が減少することに起因する前記バルブの開弁時期の遅角量である揺動部材起因遅角量と、前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用タイミングが進角することに起因する前記バルブの開弁時期の進角量であるカム起因進角量とが相殺し、前記バルブの開弁時期が略一定となる第1領域と、
該スライド面上を前記中間ローラが前記揺動部材の先端側に移動した場合に、前記揺動部材起因遅角量が、前記カム起因進角量より大きくなり、前記バルブの開弁時期が遅角する第2領域と、から形成されるようにしてもよい。
前記スライド面は、該スライド面上を前記中間ローラが前記揺動部材の先端側に移動した場合に、前記揺動部材の傾きが前記バルブ支持部材と逆方向に傾くことおよび/または前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用による前記揺動部材の揺動角度が減少することに起因する前記バルブの開弁時期の遅角量である揺動部材起因遅角量と、前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用タイミングが進角することに起因する前記バルブの開弁時期の進角量であるカム起因進角量とが相殺し、前記バルブの開弁時期が略一定となる第1領域と、
該スライド面上を前記中間ローラが前記揺動部材の先端側に移動した場合に、前記揺動部材起因遅角量が、前記カム起因進角量より大きくなり、前記バルブの開弁時期が遅角する第2領域と、から形成されるようにしてもよい。
すなわち、本発明の可変動弁装置を吸気バルブに適用した場合に、スライド面上を中間ローラが揺動部材の先端側に移動した際に、前述の2つの要因によるバルブの開弁時期の変化である、揺動部材起因遅角量とカム起因進角量とが相殺することによりバルブの開弁時記が略一定となる第1領域と、揺動部材起因遅角量とカム起因進角量とを異ならしめることによりバルブの開弁時期が遅角する第2領域とによって、スライド面を形成することにした。
これによれば、スライド面において中間ローラが先端側に移動することによって、バルブのリフト量及び作用角が減少してもバルブの開弁時間が不変となる第1領域と、バルブのリフト量及び作用角が減少するとともにバルブの開弁時期が遅角する第2の領域とを形成することができる。この2つの領域を内燃機関の運転状態に応じて使い分けることで、内燃機関の運転性能を向上させることが可能となる。
例えば、中間ローラのスライド面上の位置が第1領域に属するように制御軸を制御すれば、バルブのリフト量及び作用角が減少しても吸気開始のタイミングを遅らせずに一定とすることができ、吸気動作がより円滑に行われてポンピングロスの増加を最小限に抑えることができる。その結果、吸気の減少による排気ガス量の低減や燃費の悪化を抑制することができる。
また、中間ローラのスライド面上の位置が第2領域に属するように制御軸を制御すれば、バルブのリフト量及び作用角が増加した場合にはバルブの開弁時期を進角することができ、吸気バルブと排気バルブのオーバーラップを増加させ出力アップが可能となる。
また、本発明においては、前記バルブは排気バルブであり、
前記スライド面は、該スライド面上を前記中間ローラが前記揺動部材の先端側に移動した場合に、前記揺動部材の傾きが前記バルブ支持部材と逆方向に傾くことおよび/または前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用による前記揺動部材の揺動角度が減少することに起因する前記バルブの閉弁時期の進角量である揺動部材起因進角量と、前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用タイミングが遅角することに起因する前記バルブの閉弁時期の遅角量であるカム起因遅角量とが相殺し、前記バルブの閉弁時期が略一定となる第3領域と、
該スライド面上を前記中間ローラが前記揺動部材の先端側に移動した場合に、前記揺動部材起因進角量が、前記カム起因遅角量より大きくなり、前記バルブの閉弁時期が進角する第4領域と、から形成されるようにしてもよい。
前記スライド面は、該スライド面上を前記中間ローラが前記揺動部材の先端側に移動した場合に、前記揺動部材の傾きが前記バルブ支持部材と逆方向に傾くことおよび/または前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用による前記揺動部材の揺動角度が減少することに起因する前記バルブの閉弁時期の進角量である揺動部材起因進角量と、前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用タイミングが遅角することに起因する前記バルブの閉弁時期の遅角量であるカム起因遅角量とが相殺し、前記バルブの閉弁時期が略一定となる第3領域と、
該スライド面上を前記中間ローラが前記揺動部材の先端側に移動した場合に、前記揺動部材起因進角量が、前記カム起因遅角量より大きくなり、前記バルブの閉弁時期が進角する第4領域と、から形成されるようにしてもよい。
すなわち、本発明の可変動弁装置を排気バルブに適用した場合に、スライド面上を中間ローラが揺動部材の先端側に移動した際に、前述の2つの要因によるバルブの閉弁時期の変化である、揺動部材起因進角量とカム起因遅角量とが相殺することによりバルブの閉弁時記が略一定となる第3領域と、前述の2つの要因によるバルブの閉弁時期の変化を異ならしめることによりバルブの閉弁時期が進角する第4領域とによって、スライド面を形成することにした。
これによれば、スライド面において中間ローラが先端側に移動することによって、バルブのリフト量及び作用角が減少してもバルブの閉弁時間が不変となる第3領域と、バルブのリフト量及び作用角が減少するとともにバルブの閉弁時期が進角する第4の領域とを形成することができる。この2つの領域を内燃機関の運転状態に応じて使い分けることで、内燃機関の運転性能を向上させることが可能となる。
例えば、中間ローラのスライド面上の位置が第3領域に属するように制御軸を制御すれば、バルブのリフト量及び作用角が減少しても排気終了のタイミングを進ませずに一定と
することができ、排気動作がより円滑に行われてポンピングロスの増加を最小限に抑えることができる。
することができ、排気動作がより円滑に行われてポンピングロスの増加を最小限に抑えることができる。
また、中間ローラのスライド面上の位置が第4領域に属するように制御軸を制御すれば、バルブのリフト量及び作用角が増加した場合にはバルブの閉弁時期を遅角することができ、吸気バルブと排気バルブのオーバーラップを増加させ出力アップが可能となる。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
本発明にあっては、可変動弁装置において、バルブのリフト量、作用角及び、開閉弁時期の関係を内燃機関の運転状態に応じてより高い自由度で変化させ、最適化させることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。
まず、本発明の前提となる可変動弁装置の概略構成について説明する。図8は、本発明が適用される可変動弁装置10を示す図である。図8において、可変動弁装置10はロッカアーム方式の機械式動弁機構を有しており、吸気バルブ20を対象として設けられている。可変動弁装置10においては、カム軸12の回転運動がカム軸12に設けられた駆動カム12aによってバルブ支持部材としてのロッカアーム14の揺動運動に変換され、ロッカアーム14に支持される吸気バルブ20の上下方向へのリフト運動に変換される。駆動カム12aの外周の一部は、カム軸12の中心からの距離が一定となるように形成されている。一方、駆動カム12aの外周の他の一部は、カム軸12の中心からの距離が次第に大きくなり、頂部を越えた後に次第に小さくなるように形成されており、カム部12bを形成している。
可変動弁装置10では、駆動カム12aのカム部12bによって直接、ロッカアーム14を駆動するのではなく、駆動カム12aとロッカアーム14との間に可変機構30を介在させている。可変機構30は、駆動カム12aの回転運動とロッカアーム14の揺動運動との連動状態を連続的に変化させることができる機構である。本実施例における可変動弁装置10では、この可変機構30を制御することによりロッカアーム14の作動量や作動タイミングを変化させて、吸気バルブ20のリフト量や作用角、開閉弁時期を連続的に変更できるようになっている。
可変機構30は、以下に説明するように、制御軸32、制御板33、制御アーム34、揺動カム35、中間ローラ36によって構成される。制御軸32はカム軸12に平行に配置されている。制御軸32の回転角度は図示しないモータなどのアクチュエータによって制御することができる。
制御板33は制御軸32に一体的に固定されている。また、制御板33の一部は制御軸32の半径方向に突出する突出部33aを形成している。その突出部33aに制御アーム34が回動可能に取り付けられている。また、制御アーム34の先端部には、中間ローラ36が設けられている。この中間ローラ36には、駆動カム12aに直接接触して回転する第1中間ローラ36aと揺動カム35における後述のスライド面350と直接接触して回転する第2中間ローラ36bが独立に設けられている。
揺動カム35は、制御軸32に回転可能に取り付けられ、その先端側が駆動カム12aの回転方向の上流側となるように配置されている。揺動カム35における中間ローラ36側には、第2中間ローラ36bが上を回転移動するスライド面350が形成されている。このスライド面350は駆動カム12a側に緩やかに湾曲するとともに、揺動の中心である制御軸32の中心から遠くなるほど駆動カム12aの基礎円との距離が大きくなるように形成されている。
揺動カム35のスライド面350と逆側には、ロッカアーム当接面351が形成されている。また、このロッカアーム当接面351に対向して、ロッカアーム14が配置されている。ロッカアーム14の中間部にはロッカローラ14aが回転自在に取り付けられている。ロッカアーム14の一端には吸気バルブ20の後端部が取り付けられ、ロッカアーム14の他端は油圧ラッシャアジャスタ38によって回動自在に支持されている。
また、揺動カム35は、図示しない付勢バネによって図8中、反時計周りに回転する方向に付勢されている。この付勢力によって揺動カム35は第2中間ローラ36bに当接し、さらに、第2中間ローラ36bと同軸一体の第1中間ローラ36aを駆動カム12aに当接させている。これにより、第1中間ローラ36a及び第2中間ローラ36bが、スライド面350と駆動カム12aとに両側から挟み込まれて中間ローラ36が位置決めされている。
また、吸気バルブ20は図示しないバルブスプリングによって、閉方向、すなわち、ロッカアーム14を押し上げる方向に付勢されており、この付勢力と油圧ラッシャアジャスタ38によってロッカローラ14aは揺動カム35のロッカアーム当接面351に押し当てられている。
この構成においては、カム軸12が回転すると駆動カム12aのカム部12bが第1中間ローラ36aに当接する。これによって中間ローラ36は揺動カム35側に周期的に押し下げられる。そうすると、第2中間ローラ36bが揺動カム35のスライド面350を周期的に押し下げ、これによって揺動カム35が揺動する。さらに、揺動カム35のロッカアーム当接面351がロッカアーム14のロッカローラ14aを周期的に押し下げる。
なお、ここで、ロッカアーム当接面351はプロフィールの異なる非作用面351aと作用面351bから構成されている。そのうち非作用面351aは制御軸32の中心を中心とした円弧形状を有しており、制御軸32の中心からの距離が一定となるように形成されている。一方、作用面351bはロッカアーム当接面351における揺動カム35の先端側の領域に設けられ、非作用面351bに滑らかに連続するように接続されるとともに、揺動カム35の先端に向けて制御軸32の中心からの距離が次第に大きくなるよう形成されている。
従って、カム軸12が回転すると、揺動カム35が制御軸32を中心にして揺動することで、ロッカローラ14aのロッカアーム当接面351上での接触位置が変化する。ロッカローラ14aが非作用面351aに接触している場合には、非作用面351aは制御軸32の中心からの距離が一定であるので、その接触位置にかかわらずロッカローラ14aの空間内での位置は変化しない。従って、ロッカアーム14は揺動することがなく、吸気バルブ20は一定位置に保持される。なお、可変動弁装置10では、ロッカローラ14aが非作用面351aに接触しているとき、吸気バルブ20が閉弁状態になるように各部位の位置関係が調整されている。
また、ロッカローラ14aのロッカローラ当接面351上での接触位置が非作用面35
1aから作用面351bに切り換わると、ロッカアーム14は作用面351bの制御軸32の中心からの距離に応じて押し下げられ、油圧ラッシャアジャスタ38による支持点を中心に反時計回り方向へ揺動する。これにより、吸気バルブ20はロッカアーム14によって押し下げられ、開弁する。なお、上記において揺動カム35は揺動部材に相当する。ロッカアーム当接面は揺動カム面に相当する。また、可変機構30は中間ローラ制御機構に相当する。
1aから作用面351bに切り換わると、ロッカアーム14は作用面351bの制御軸32の中心からの距離に応じて押し下げられ、油圧ラッシャアジャスタ38による支持点を中心に反時計回り方向へ揺動する。これにより、吸気バルブ20はロッカアーム14によって押し下げられ、開弁する。なお、上記において揺動カム35は揺動部材に相当する。ロッカアーム当接面は揺動カム面に相当する。また、可変機構30は中間ローラ制御機構に相当する。
次に、可変動弁装置10における吸気バルブ20のリフト量及び作用角の変更動作について説明する。ここで、吸気バルブ20のリフト量及び作用角を変更する場合、制御軸32を図8中反時計回りに回転駆動し制御板33を回転駆動する。そうすると突出部33aが制御軸32の周囲を反時計回りに円弧状に移動する。この際、中間ローラ36は、制御アーム34によって突出部33aから一定距離に保持されているため、制御軸32の回転に伴う突出部33aの移動に伴い、第2中間ローラ36bはスライド面350に沿って制御軸32から遠ざかる方向に移動し、同時に、第1中間ローラ36aは駆動カム12aに沿ってその回転方向の上流側に移動する。
第2中間ローラ36bが制御軸32から遠ざかる方向に移動することで、揺動カム35の揺動中心である制御軸32の中心から第2中間ローラ36bのスライド面350上での接触位置までの距離が長くなり、揺動カム35の揺動角は減少する。揺動カム35の揺動角は揺動中心である制御軸32の中心から第2中間ローラ36bのスライド面350上での接触位置までの距離(加振点)までの距離に反比例するからである。
図8から分かるように、駆動カム12aのカム部12bの頂部が第1中間ローラ36aに当接しているときに揺動カム35の触れは最大となる。そして、その時点における第2中間ローラ26bのスライド面350上での接触位置によって吸気バルブ20のリフト量、作用角及び開閉弁時期が決まる。
図9は、駆動カム12a、揺動カム35及び中間ローラ36の作動によって吸気バルブ20のリフト量、作用角及び開閉弁時期が決定される作用について説明するための図である。図9においては、図8で説明した可変動弁装置10のうち、説明に必要な構成のみを抜き出して記載している。また、ここでは簡単のため、第1中間ローラ36aと第2中間ローラ36bとは同一の円として記載している。
図9において、制御軸32が反時計回りに回転すると中間ローラ36は駆動カム12aの基礎円に沿って位置Aから位置Cまで移動する。そうすると、駆動カム12aのカム部12bが中間ローラ36に作用する時期が進角側にβだけ変化する。その結果、吸気バルブ20の開弁時期が進角側に変化する。
一方、中間ローラ36が駆動カム12aの基礎円に沿って位置Aから位置Cまで移動すると、揺動カム35は相対的にαだけ反時計回りに回転する。これにより、ロッカローラ14aがロッカアーム当接面351における非動作面351aに接触している非作用角θがαだけ増加する。このことによる効果と、中間ローラ36が制御軸32の中心から遠ざかることによる揺動カム35の揺動角が減少する効果とにより、この場合には、吸気バルブ20の作用角とリフト量が減少する。また、吸気バルブ20の作用角とリフト量が減少する結果として、吸気バルブ20の開弁時期が遅角側に変化する。
すなわち、中間ローラ36が駆動カム12aの基礎円に沿って位置Aから位置Cまで移動すると、吸気バルブ20の作用角とリフト量が減少するとともに、この結果として吸気バルブ20の開弁時期が遅角側に変化する現象と、駆動カム12aのカム部12bが中間ローラ36に作用する時期が進角側に変化するとともに、この結果として吸気バルブ20
の開弁時期が進角側に変化する現象とが生じることになる。
の開弁時期が進角側に変化する現象とが生じることになる。
なお、前述のように、揺動カム35は反時計回りに回転するように付勢されているので、中間ローラ36が駆動カム12aの基礎円に沿って位置Aから位置Cまで移動することは、中間ローラ36がスライド面350上を揺動カム35の先端側に移動することでもある。
これらより、図9においては、スライド面350の形状を適宜定めることにより、中間ローラ36がスライド面350上を揺動カム35の先端側に移動した際の、揺動カム35の回転角αと、その状態で中間ローラ36に駆動カム12aのカム部12bが作用した際の揺動カム35の揺動角度を適宜決定することで、吸気バルブ20のリフト量及び作用角及び、開弁時期を制御することが可能となる。
この点に関し従来は、中間ローラ36がスライド面350上を揺動カム35の先端側に移動することによる、αが減少して非作用角θが増加する効果と、揺動カム35の揺動角度が減少する効果で吸気バルブ20の作用角及びリフト量が減少する結果としての、吸気バルブ20の開弁時期の遅角量と、中間ローラ36がスライド面350上を揺動カム35の先端側に移動することで、駆動カム12aのカム部12bが中間ローラ36に作用する時期がβだけ進角することによる、吸気バルブ20の開弁時期の進角量とを略同量とすることにより、吸気バルブ20のリフト量及び作用角に拘らず、吸気バルブ20の開弁時期を一定とする制御が行われていた。
換言すると、スライド面350は、スライド面350上を中間ローラ36が移動する際の、吸気バルブ20のリフト量、作用角及び開弁時期の変化の傾向が一様となるように形成されていた。この場合の具体的な傾向を図10に示す。図10のグラフにおいて横軸はクランク角、縦軸はバルブリフト量であり、スライド面350上の中間ローラ36の位置を複数通りに変更した場合の複数の曲線を示している。図10に示すように、従来の可変動弁装置10においては、吸気バルブ20のリフト量と作用角は、一方が増加すると他方も増加する関係にある。そして、吸気バルブ20のリフト量及び作用角が増加しても、吸気バルブ20の開弁時期は変化しないようになっていた。
しかし、その制御では、吸気バルブ20のリフト量、作用角及び開弁時期の関係を、内燃機関の運転状態に応じて最適化しているとは言えなかった。具体的には、吸気バルブ20のリフト量及び作用角が大きい状態で内燃機関の出力を向上させる場合には、可変動弁装置10の他に、内燃機関の図示しないクランク軸の回転とカム軸12の回転との位相を変化させることにより吸気バルブ20の開弁時期を変更するためのVVT−i(図示せず)を別途備え、このVVT−iによって吸気バルブ20の開弁時期を制御する必要があった。そうすると、システム全体としてのコストダウンと省スペース化が妨げられる場合があった。
そこで、本実施例においては、スライド面350上を中間ローラ36が移動する際の、吸気バルブ20のリフト量、作用角及び開弁時期の変化の傾向の異なる2種類の形状で、スライド面350を形成するようにした。
図1には、本実施例におけるスライド面355について説明するための図を示す。図1において、図8及び図9で示した構成と同等の構成については、図8及び図9と同等の符号を付して説明は省略する。図1に示すように本実施例では、スライド面355を第1領域355aと第2領域355bに分割した。そして、第1領域355aにおいては、図8
及び図9におけるスライド面350と同等の形状によってスライド面355が形成されるようにした。一方、第2領域355bにおいては、スライド面355は、図9におけるス
ライド面350と比較してLだけ肉盛りされた形状となっており、中間ローラ36が位置Cから位置Aに近づくにつれて、揺動カム35の傾きが図9の状態と比較して時計回りにより大きくなるように形成されている。
及び図9におけるスライド面350と同等の形状によってスライド面355が形成されるようにした。一方、第2領域355bにおいては、スライド面355は、図9におけるス
ライド面350と比較してLだけ肉盛りされた形状となっており、中間ローラ36が位置Cから位置Aに近づくにつれて、揺動カム35の傾きが図9の状態と比較して時計回りにより大きくなるように形成されている。
そうすれば、中間ローラ36が第2領域355bにおいて位置C側から位置Aに近づき、リフト量及び作用角が増加した場合には、中間ローラ36の位置が第1領域355aに属する場合と比較して吸気バルブ20の開弁時期を進角させることができ、さらに、リフト量及び作用角が増加するほど吸気バルブ20の開弁時期をより進角させることができる。これにより、吸気バルブ20と排気バルブ(不図示)のオーバーラップ量を増加させることができ、内燃機関の出力を向上させることができる。
また、これによれば、可変動弁装置10の他に別途VVT−iを備えることなしに、内燃機関の運転状態に応じて、吸気バルブ20のリフト量、作用角及び開弁時期の関係を最適化することが可能となる。図2には、本実施例における吸気バルブ20のリフト量、作用角及び開弁時期の、中間ローラ36のスライド面355上の位置による変化の例を示す。図2に示すように、本実施例においては、中間ローラ36のスライド面355上の位置が境界点Gより先端側の第1領域355aに属する場合には、中間ローラ35が先端側に
移動するにつれてリフト量及び作用角は減少するが、開弁時期は略一定となる。一方、中間ローラ36のスライド面355上の位置が境界点Gより先端側の第1領域355aに属
する場合には、中間ローラ35が先端側に移動するにつれてリフト量及び作用角は減少するとともに開弁時期は遅角する。
移動するにつれてリフト量及び作用角は減少するが、開弁時期は略一定となる。一方、中間ローラ36のスライド面355上の位置が境界点Gより先端側の第1領域355aに属
する場合には、中間ローラ35が先端側に移動するにつれてリフト量及び作用角は減少するとともに開弁時期は遅角する。
以上、説明したように、本実施例によれば、可変動弁装置10の他に別途機構を設けずに、吸気バルブ20のリフト量及び作用角の変化に応じて開弁時期を変更することができる。また、より具体的には、吸気バルブ20のリフト量及び作用角が比較的小さい第1領域においては、吸気バルブ20の開弁時期を略一定にすることができ、吸気に際してポンピングロスを抑制することができ、スムーズな吸気を可能とするので、吸気量の低下による排気ガスの低減や燃費の悪化を抑制することができる。一方、吸気バルブ20のリフト量及び作用角が比較的大きい第2領域においては、吸気バルブ20のリフト量及びリフト量の増加とともに吸気バルブ20の開弁時期を進角できるので、吸気バルブ20と排気バルブの開弁期間のオーバーラップ量を増加させ、出力を向上することが可能となる。
上記において、「中間ローラ36がスライド面350上を揺動カム35の先端側に移動することによる、αが減少して非作用角θが増加する効果と、揺動カム35の揺動角度が減少する効果で吸気バルブ20の作用角及びリフト量が減少する結果としての、吸気バルブ20の開弁時期の遅角量」は、本実施例における、「スライド面上での前記中間ローラの位置が変化した場合に、前記揺動部材の傾きの変化および/または前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用による前記揺動部材の揺動角度の変化に起因する前記バルブの開閉弁時期の変化量」に相当し、また、揺動部材起因遅角量に相当する。
また、上記において、「中間ローラ36がスライド面350上を揺動カム35の先端側に移動することで、駆動カム12aのカム部12bが中間ローラ36に作用する時期がβだけ進角することによる、吸気バルブ20の開弁時期の進角量」は、本実施例における「駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用タイミングの変化に起因する前記バルブの開閉弁時期の変化量」に相当し、また、カム起因進角量に相当する。
また、上記において第1領域と第2領域は、「バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期の変化の傾向が異なる複数の領域」に相当する。すなわち、本実施例においては、スライド面355を第1領域355aと第2領域355bの2つの領域によって形成する例について説明した。しかし、スライド面355を形成する、「吸気バルブ20のリフト量、
作用角及び開閉弁時期の変化の傾向が異なる領域」の数は、2つに限られないことはもちろんである。より多くの「吸気バルブ20のリフト量、作用角及び開閉弁時期の変化の傾向が異なる領域」によってスライド面355を形成することで、よりきめ細かい吸気バルブ20の制御が可能となり、より確実にドライバビリティを向上することができる。
作用角及び開閉弁時期の変化の傾向が異なる領域」の数は、2つに限られないことはもちろんである。より多くの「吸気バルブ20のリフト量、作用角及び開閉弁時期の変化の傾向が異なる領域」によってスライド面355を形成することで、よりきめ細かい吸気バルブ20の制御が可能となり、より確実にドライバビリティを向上することができる。
次に、本発明における実施例2について説明する。実施例1においては、可変動弁装置10を吸気バルブ20に備え、排気バルブ側の開閉弁時期は固定とした例について説明した。これに対し、本実施例においては、排気バルブ側の開閉弁時期も制御可能とした例について説明する。
まず、吸気バルブ20には本発明に係る可変動弁装置10を備え、排気バルブには所謂VVT−iを備えるようにした例について説明する。なお、ここで吸気バルブ20に備えられた可変動弁装置10については実施例1において説明した機構と同等であるので説明を省略する。また、排気バルブに備えら得たVVT−iは公知技術であるので、これについても説明は省略する。
図3には、可変動弁装置10を吸気バルブ20に備え、VVT−iを排気バルブに備えた場合の各バルブのリフト量及び作用角と、開閉弁時期との関係のグラフの例を示す。この場合には、図3に示すように、VVT−iは内燃機関の始動時においては最遅角状態とし、吸気バルブ20と排気バルブのオーバーラップ期間を増加させてもよい。そうすれば、吸気時のポンプロスを低減するとともに、内部EGRによる暖機性を向上させることができる。またその際には、吸気バルブ20については、中間ローラ36のスライド面355上での位置を第1領域としてもよい。これにより、吸気バルブ20の作用角を小さくして排気の吸気側への逆流を抑制し、より温度の高い排気側からのみ内部EGRを取り込むことで内燃機関の暖機性を向上することができる。
そして、始動後所定時間が経過して内燃機関が暖機されてから、VVT−iによって排気の開閉弁時期を進角させてもよい。これにより、排気の温度を上昇させることができ、排気系に設けられた触媒の暖機性を向上することができる。
ところで、従来の排気側VVT−iでは、吸気バルブ20と排気バルブのオーバーラップ期間を制御するために、大きな荷重のリターンスプリングを要する場合があった。これに対し、本実施例においては、吸気バルブ側の可変動弁装置10によってもオーバーラップ期間を制御するのでリターンスプリングの必要荷重を抑えることができ、低コストなVVT−iを提供することが可能となる。
次に、本発明に係る可変動弁装置が排気バルブ及び吸気バルブの両方に備えられた例について説明する。この場合には、図8に示した可変動弁装置10の構成が、左右逆転した態様で排気バルブにも設けられる。なお、カム軸12及び駆動カム12aだけは、図8に示した態様と同等の態様となり、回転方向も図8に示した機構と同等にする。
このような構成においては、両方のバルブに設けられた可変動弁装置10における、スライド面355上の中間ローラ36の位置をそれぞれ面対称の位置に制御することで、リフト量及び作用角と開閉弁時期との関係も、両方のバルブの間で面対称にすることができる。
その場合の、吸排気バルブのリフト量及び作用角と開閉弁時期との関係の例を図4に示す。この構成によれば、吸気バルブ及び排気バルブのオーバーラップ量をより大きく、より高い自由度で制御することができ、内燃機関のドライバビリティをより確実に向上する
ことができる。
ことができる。
なお、ここでは、図8に示した可変動弁装置10の構成が、左右逆転した態様で排気バルブに設けられ、また、カム軸12及び駆動カム12aだけは、図8に示した態様と同等の態様となり、回転方向も図8に示した機構と同等にしている。従って、実施例1で可変動弁装置10を吸気バルブ20に適用した場合の揺動部材起因遅角量が、可変動弁装置10を排気バルブに適用した場合は揺動部材起因進角量になる。同様に、実施例1で可変動弁装置10を吸気バルブ20に適用した場合のカム起因進角量が、可変動弁装置10を排気バルブに適用した場合はカム起因遅角量になる。さらに、実施例1で可変動弁装置10を吸気バルブ20に適用した場合の第1領域及び第2領域は、可変動弁装置10を排気バルブに適用した場合は第3領域及び第4領域に相当する。
次に、本発明における実施例3について説明する。本実施例は、吸気バルブを気筒毎に各2個ずつ備えている内燃機関に本発明を適用した例である。そして、実施例1において説明した可変動弁装置をこのような吸気バルブに適用する場合に、2個の吸気バルブのうち片側のみに可変動弁装置が作用し、片側には作用しないようにすることを可能とした場合について説明する。
本実施例においても、図8で説明した可変動弁装置10における構成と同等の構成には、同じ符号を付して説明は省略する。図5は、本実施例における可変動弁装置50をカム軸12及び制御軸32に対して垂直の方向から見た図である。本実施例におけるカム軸12には、実施例1で説明した駆動カム12aと同等のカムプロフィールを有する第2駆動カム62aが備えられている。この第2駆動カム62aには、駆動カム12aにおけるカム部12bと同様の第2カム部62bが設けられている。
また、制御軸32には、揺動カム35の他に第2揺動カム40及び第3揺動カム42が設けられている。この第2揺動カム40及び第3揺動カム42は双方とも、制御軸32に対して回転可能に支持されている。また、第2揺動カム40は制御軸32の軸方向において、カム軸12が回転した場合に第2駆動カム62a及び第2カム部62bと当接可能な位置に設けられている。また、第3揺動カム42は、制御軸32の軸方向において、揺動カム35と第2揺動カム40の間に配置されている。
第2揺動カム40は、第2駆動カム62aと当接する部分に第2揺動カムローラ40aを有しており、第2駆動カム62a(特に第2カム部62b)との当接時の摩擦力による効率低下を抑制している。
また、第3揺動カム42が揺動運動をした場合に、第3揺動カム42と当接可能な位置に第2ロッカアーム64が設けられている。この第2ロッカアーム64において第3揺動カム42と当接する部分には、第2ロッカローラ64aが設けられている。従って、第3揺動アーム42が揺動運動した場合には、その揺動運動は、第2ロッカローラ64aを介して第2ロッカアーム64に伝達される。また、第2ロッカアーム64の揺動端と当接可能な位置には、第2吸気バルブ70が配置されており、第2ロッカアーム64の揺動運動によって第2吸気バルブ70の開閉が可能となっている。
なお、第3揺動カム42における第2ロッカローラ64aと対向する側の面には、揺動カム35におけるロッカアーム当接面351と同等のプロフィールを有する第2ロッカアーム当接面(不図示)が形成されている。
また、本実施例においける揺動カム35、第2揺動カム40及び第3揺動カム42には
、それぞれピン孔35a、第2ピン孔40b、第3ピン孔42aが設けられている。また、ピン孔35a、第2ピン孔40b、第3ピン孔42aの内部には、油圧アクチュエータなどによってピン孔35a、第2ピン孔40b、第3ピン孔42aの内部を制御軸32の軸方向に移動させることが可能な固定ピン45が設けられている。そして、ピン孔35aと第3ピン孔42aの両方に係るように固定ピン45の位置を制御することで、揺動カム35と第3揺動カム42とを一体として揺動運動させることができる。また、第3ピン孔42aと第2ピン孔40bの両方に係るように固定ピン45の位置を制御することで、第3揺動カム42と第2揺動カム40とを一体として揺動運動させることができる。
、それぞれピン孔35a、第2ピン孔40b、第3ピン孔42aが設けられている。また、ピン孔35a、第2ピン孔40b、第3ピン孔42aの内部には、油圧アクチュエータなどによってピン孔35a、第2ピン孔40b、第3ピン孔42aの内部を制御軸32の軸方向に移動させることが可能な固定ピン45が設けられている。そして、ピン孔35aと第3ピン孔42aの両方に係るように固定ピン45の位置を制御することで、揺動カム35と第3揺動カム42とを一体として揺動運動させることができる。また、第3ピン孔42aと第2ピン孔40bの両方に係るように固定ピン45の位置を制御することで、第3揺動カム42と第2揺動カム40とを一体として揺動運動させることができる。
また、第2揺動カム40及び第2揺動カムローラ40aは、第3揺動カム42が第2揺動カム40と一体として揺動運動する場合に、第2吸気バルブ70のリフト量、作用角と開弁時期との関係は、開弁時期が図2に示す境界点G相当の直線より進角側になるように(換言すると、中間ローラ36のスライド面355上の位置が第2領域に属した場合と等価となるように)に各部の寸法関係が定められている。
従って、本実施例においては、第3ピン孔42aと第2ピン孔40bの両方に係るように固定ピン45の位置を制御することで、第3揺動カム42と第2揺動カム40とを一体として揺動運動させることができる。そしてこの場合、第2吸気バルブ70は、第2揺動カム40、第2揺動カムローラ40a及び第3揺動カム42の寸法関係で定まる固定のリフト量、作用角及び開弁時期で作動する。一方、吸気バルブ20は、実施例1で説明したとおり、中間ローラ36のスライド面355上の位置を制御することで、その作動のリフト量、作用角及び開弁時期を変更可能である。
この機構を利用して、本実施例においては、第2吸気バルブ70と吸気バルブ20のリフト量、作用角及び開弁時期をずらし、スワールの発生を促進することとした。そして、中間ローラ36のスライド面355上の位置を変更することにより、第2吸気バルブ70と吸気バルブ20のリフト量、作用角及び開弁時期の差を変更することができ、スワールの強度を制御することができる。
図6には、この場合の、バルブのリフト量、作用角と開弁時期との関係を示す。図中、太線で示すのは、固定側の第2吸気バルブ70のリフト量、作用角と開弁時期との関係である。本実施例においては、スライド面355上における中間ローラ36の位置が第1領域に属する場合は、吸気バルブ20におけるリフト量、作用角及び開弁時期の、第2吸気バルブ70におけるリフト量、作用角及び開弁時期との差を大きくすることができ、強力なスワールを発生させることができる。その結果、内燃機関における燃焼を安定化することができる。なお、本実施例によれば、吸気バルブ20のリフト量及び作用角を過度に減少させなくても充分なスワールを発生させることが可能であり、ポンプロスを低減することができる。
これに対し、スライド面355における中間ローラ36の接触位置が第2領域に属する場合には、吸気バルブ20と第2吸気バルブ70におけるリフト量、作用角及び、開弁時期を近づけることができ、スワール流の発生を抑制することができる。なお、スライド面355における中間ローラ36の接触位置が第2領域に属する場合は、吸気バルブと排気バルブのオーバーラップの量が大きくスワールの必要性も比較的低い場合であるので、スワール流の発生が抑制されることに問題はない。
次に、本発明における実施例4について説明する。本実施例においては、吸気バルブに本発明の可変動弁装置10を備えたことにより、VVT−iが不要となったことに伴い、駆動トルクの大きい燃料ポンプを、吸気弁用カム軸に直接連結できるようになったことを
示す例について説明する。
示す例について説明する。
図7には、本実施例における動弁系の概略図を示す。図7においては、可変動弁装置について図示を省略している。図7に示すように、本実施例においては、VVT−i80を排気側カム軸83のみに設けている。また、クランクスプロケット86とVVT−i80のスプロケット及び、吸気側カム軸84のスプロケット81とがチェーン82で結合されており、図示しないクランク軸の回転が排気側カム軸83及び吸気側カム軸84に伝達されるようになっている。
ここで、本実施例においては、吸気側カム軸84には本発明に係る可変動弁装置(不図示)が設けられているためにVVT−iを別途設ける必要がないので、吸気側カム軸84の後端部に燃料ポンプ85を配置することとしている。すなわち、燃料ポンプ85は駆動トルクが大きいために、吸気側カム軸84にVVT−iが設けられている場合には、VVT−iの作動に影響を与えるために、吸気側カム軸84に直接結合することは困難であった。しかし、本実施例においては、吸気側カム軸84には本発明に係る可変動弁装置(不図示)を設けたためにVVT−iを設ける必要がない。従って、吸気側カム軸84に直接燃料ポンプ85を結合することができる。
これによれば、燃料ポンプ85の配置の自由度を高めることができ、システム全体の省スペース化を促進することができる。
10、50・・・可変動弁装置
12・・・カム軸
12a・・・駆動カム
12b・・・カム部
14・・・ロッカアーム
14a・・・ロッカローラ
20・・・吸気バルブ
32・・・制御軸
33・・・制御板
33a・・・突出部
34・・・制御アーム
35・・・揺動カム
35a・・・ピン孔
36・・・中間ローラ
36a・・・第1中間ローラ
36b・・・第2中間ローラ
38・・・油圧ラッシャアジャスタ
40・・・第2揺動カム
40a・・・第2揺動カムローラ
40b・・・第2ピン孔
42・・・第3揺動カム
42a・・・第3ピン孔
45・・・固定ピン
62a・・・第2駆動カム
62b・・・第2カム部
64・・・第2ロッカアーム
64a・・・第2ロッカローラ
70・・・第2吸気バルブ
350、355・・・スライド面
350a、355a・・・第1領域
350b、355b・・・第2領域
351・・・ロッカローラ当接面
351a・・・非作用面
351b・・・作用面
12・・・カム軸
12a・・・駆動カム
12b・・・カム部
14・・・ロッカアーム
14a・・・ロッカローラ
20・・・吸気バルブ
32・・・制御軸
33・・・制御板
33a・・・突出部
34・・・制御アーム
35・・・揺動カム
35a・・・ピン孔
36・・・中間ローラ
36a・・・第1中間ローラ
36b・・・第2中間ローラ
38・・・油圧ラッシャアジャスタ
40・・・第2揺動カム
40a・・・第2揺動カムローラ
40b・・・第2ピン孔
42・・・第3揺動カム
42a・・・第3ピン孔
45・・・固定ピン
62a・・・第2駆動カム
62b・・・第2カム部
64・・・第2ロッカアーム
64a・・・第2ロッカローラ
70・・・第2吸気バルブ
350、355・・・スライド面
350a、355a・・・第1領域
350b、355b・・・第2領域
351・・・ロッカローラ当接面
351a・・・非作用面
351b・・・作用面
Claims (4)
- カム軸の回転に対するバルブの開閉弁特性を機械的に変化させる内燃機関の可変動弁装置であって、
前記カム軸と平行に設けられ、回転角度を連続的に或いは多段階に変更可能な制御軸と、
前記制御軸に回転可能に取り付けられて前記制御軸を中心として揺動する揺動部材と、
前記揺動部材に形成され、前記バルブを支持するバルブ支持部材に接触して前記バルブをリフト方向に押圧する揺動カム面と、
前記カム軸に設けられた駆動カムと対向して前記揺動部材に形成されたスライド面と、
前記駆動カムと前記揺動部材との間に配置され、前記駆動カムのカム面と前記スライド面の双方に接触する中間ローラと、
前記制御軸の回転に連動させて前記スライド面上での前記中間ローラの位置を変化させる中間ローラ制御機構と、を備え、
前記スライド面及び前記揺動カム面の形状によって、前記スライド面上での前記中間ローラの位置と前記バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期との関係が決定され、
前記スライド面は、前記中間ローラの位置が該スライド面上を変化した場合における、前記バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期の変化の傾向が異なる、複数の領域から形成されることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 前記スライド面における前記複数の領域においては、該スライド面上での前記中間ローラの位置が変化した場合に、前記揺動部材の傾きの変化および/または前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用による前記揺動部材の揺動角度の変化に起因する前記バルブの開閉弁時期の変化量と、前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用タイミングの変化に起因する前記バルブの開閉弁時期の変化量との関係が異なることにより、前記バルブのリフト量、作用角及び開閉弁時期の変化の傾向が異なることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記バルブは吸気バルブであり、
前記スライド面は、該スライド面上を前記中間ローラが前記揺動部材の先端側に移動した場合に、前記揺動部材の傾きが前記バルブ支持部材と逆方向に傾くことおよび/または前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用による前記揺動部材の揺動角度が減少することに起因する前記バルブの開弁時期の遅角量である揺動部材起因遅角量と、前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用タイミングが進角することに起因する前記バルブの開弁時期の進角量であるカム起因進角量とが相殺し、前記バルブの開弁時期が略一定となる第1領域と、
該スライド面上を前記中間ローラが前記揺動部材の先端側に移動した場合に、前記揺動部材起因遅角量が、前記カム起因進角量より大きくなり、前記バルブの開弁時期が遅角する第2領域と、から形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置。 - 前記バルブは排気バルブであり、
前記スライド面は、該スライド面上を前記中間ローラが前記揺動部材の先端側に移動した場合に、前記揺動部材の傾きが前記バルブ支持部材と逆方向に傾くことおよび/または前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用による前記揺動部材の揺動角度が減少することに起因する前記バルブの閉弁時期の進角量である揺動部材起因進角量と、前記駆動カムのカム面の前記中間ローラへの作用タイミングが遅角することに起因する前記バルブの閉弁時期の遅角量であるカム起因遅角量とが相殺し、前記バルブの閉弁時期が略一定となる第3領域と、
該スライド面上を前記中間ローラが前記揺動部材の先端側に移動した場合に、前記揺動
部材起因進角量が、前記カム起因遅角量より大きくなり、前記バルブの閉弁時期が進角する第4領域と、から形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
Priority Applications (1)
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JP2007156776A JP2008309040A (ja) | 2007-06-13 | 2007-06-13 | 内燃機関の可変動弁装置 |
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JP2007156776A JP2008309040A (ja) | 2007-06-13 | 2007-06-13 | 内燃機関の可変動弁装置 |
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JP2007156776A Withdrawn JP2008309040A (ja) | 2007-06-13 | 2007-06-13 | 内燃機関の可変動弁装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010261349A (ja) * | 2009-05-01 | 2010-11-18 | Toyota Motor Corp | 可変動弁装置 |
US9587531B2 (en) | 2014-12-04 | 2017-03-07 | Hyundai Motor Company | Variable valve lift apparatus |
-
2007
- 2007-06-13 JP JP2007156776A patent/JP2008309040A/ja not_active Withdrawn
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JP2010261349A (ja) * | 2009-05-01 | 2010-11-18 | Toyota Motor Corp | 可変動弁装置 |
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