JP2008187286A - 折り畳み式携帯端末機 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り畳み式携帯端末機において、薄型化を実現しつつ、折り畳んだ筐体を開く作業が簡易に行えるようにする。
【解決手段】第1筐体1の少なくとも左右側縁部に、第2筐体2を折り畳んだ状態で当該第2筐体2の側部を覆う側辺部6を設ける。第2筐体2のヒンジ部3側の端部には、当該第2筐体2を折り畳んだ状態で当該第2筐体2を開く方向に回動させるための指掛け部7を設ける。従って、薄型化を実現しつつ、指による簡易な操作、つまり、筐体側面を手の平で挟んで人差し指をヒンジ部3周囲の指掛け部7に掛けて回し込むという極めて自然な操作で、折り畳んだ筐体を開くきっかけを与えることができ、その後の開く作業を簡易に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、折り畳み式の携帯端末機に関する。
第1筐体(操作部筐体)と第2筐体(表示部筐体)とがヒンジ部を介して折り畳み可能な折り畳み式携帯端末機(携帯電話機)では、薄型化が進んでおり、その両筐体を極端に薄くした場合には、それが折り畳まれている状態では両筐体を指で別々にして開く作業が困難になり、手間取る可能性が高い。
その開く操作を簡易化するために、ヒンジ部にバネを設け、閉じた状態ではそのバネをロックし、開くときにはヒンジ部の釦などを操作して前記ロックを解除して自動的に開くようにした構造が知られている(特許文献1参照)。特許文献1は、ヒンジ部に設けられた釦操作で自動的に開く携帯電話機で、その釦を可動側筐体の側面を覆う覆い部に設けたものである。つまり、釦操作時に指が表示部筐体の側面に触れないようしたものとなっている。
また、受話部筐体の両側縁部を囲い構造とし、折り畳んだとき送話部筐体が囲い構造の内側に位置する構造も知られている(特許文献2参照)。特許文献2は、スライドスイッチで自動的に開くようにしたものである。
特開2003−188966号公報 特開2006−352920号公報
しかし、特許文献1のような構造では、開くことは簡単に行えるが、自動的に開くようにするためのバネに工夫を加えてかなり強めのバネ力を付ける必要があり、ヒンジ部でのバネ構造が大型化するなど余計な構造が必要になり、薄型化の障害になる。また、特許文献2のような構造でも同様である。
このため、薄型化を実現しつつ、折り畳んだ筐体を開く作業を簡易に行える実装が望まれる。
本発明の課題は、折り畳み式携帯端末機において、薄型化を実現しつつ、折り畳んだ筐体を開く作業が簡易に行えるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、第1筐体と第2筐体とがヒンジ部を介して折り畳み可能に結合された折り畳み式携帯端末機であって、前記第1筐体の少なくとも左右側縁部に、前記第2筐体を折り畳んだ状態で当該第2筐体の側部を覆う側辺部を設け、前記第2筐体の前記ヒンジ部側の端部には、当該第2筐体を折り畳んだ状態で当該第2筐体を開く方向に回動させるための指掛け部を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の折り畳み式携帯端末機であって、前記指掛け部は、摩擦部材で形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、第1筐体と第2筐体とがヒンジ部を介して折り畳み可能に結合された折り畳み式携帯端末機であって、前記第1筐体の少なくとも左右側縁部に、前記第2筐体を折り畳んだ状態で当該第2筐体の側部を覆う側辺部を設け、前記第2筐体の前記ヒンジ部側の端部には延長部を設け、両筐体を折り畳んだ状態で前記延長部を押すことにより、前記ヒンジ部を介して前記第2筐体が開く方向に回動するようにしたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の折り畳み式携帯端末機であって、前記延長部の内部に電子部品が配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の折り畳み式携帯端末機であって、前記側辺部は、前記第1筐体の側縁部に別体の側辺部材として取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、薄型化を実現しつつ、指による簡易な操作、つまり、筐体側面を手の平で挟んで人差し指をヒンジ部に掛けて回し込むという極めて自然な操作で、折り畳んだ筐体を開くきっかけを与えることができ、その後の開く作業を簡易に行うことができる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1から図3は本発明を適用した携帯端末機の実施形態1の構成として携帯電話機を示したもので、1は第1筐体(操作部筐体)、2は第2筐体(表示部筐体)、3はヒンジ部、4は操作部、5は表示部、6は側辺部、7は指掛け部である。
図示のように、第1筐体1と第2筐体2は共に薄型のもので、ヒンジ部3を介して折り畳み可能に結合されており、実施形態では、第1筐体1に各種操作キーによる操作部4が設けられ、第2筐体2に液晶画面等による表示部5が設けられている。従って、第1筐体1が操作部筐体をなし、第2筐体2が表示部筐体をなす。
そして、第1筐体1の操作部4面の左右両側縁部に沿って起立する側辺部6が一体に形成されており、図示例では、ヒンジ部3と反対側の端部にも連続して側辺部6が形成されている。この側辺部6は、表示部5面側で重ねられる第2筐体2を囲むようにして、第2筐体2とほぼ同じ厚さ分だけ第1筐体1上に突出して形成されている。
また、第1筐体1のヒンジ部3側の端部には、当該第1筐体1と一体の中央ヒンジカバーによる指掛け部7が設けられている。
このように、第1筐体(操作部筐体)1の側辺部6は第2筐体(表示部筐体)2とほぼ同じ厚さ分だけ起立して機器全体の厚みを出している。
従って、図2に示すように、両筐体1・2を折り畳んだ状態では薄型でありながら、手に持つ第1筐体(操作部筐体)1の特に両側の側辺部6が厚みを出しているため、折り畳み状態での機器全体の厚みは大きくならず、手の平で持ちやすいものとなっており、例えば操作部筐体が薄いまま手の平に乗せると手の平に筐体が沈み込んでしまうという欠点を解消できる。また、起立部6は折り畳み状態での誤動作防止にもなる。
このように、両筐体1・2を折り畳んだ状態において、第1筐体(操作部筐体)1の特に両側縁部を起立させた側辺部6で第2筐体(表示部筐体)2を包み込むことで、薄型の両筐体1・2の重なり部分を露出させないようにすることができ、例えば側面部を引っ掛けて筐体がむやみに開いてしまうことを未然に防止できることから、ヒンジ部3のトルクを弱くすることができる。
その結果、第2筐体(表示部筐体)2のヒンジ部3周囲の指掛け部7に指を掛けて開くことができるようになる。
すなわち、図2及び図3に示した折り畳み状態において、第1筐体1の両側の側辺部6を手の平で挟んで人差し指をヒンジ部3周囲の指掛け部7に掛け、その人差し指を引くように回し込むことにより、ヒンジ部3を介して第2筐体2が側辺部6から浮き上がる。従って、側辺部6から浮き上がった第2筐体2の両側面部を指で挟んで持ち上げることで、図1に示すように、両筐体1・2を開くことができる。
このようにして両筐体1・2を開いた状態において、薄型の第1筐体(操作部筐体)1の特に両側の側辺部6が面積を稼ぐので手で握ったときに痛くない。
以上のように、折り畳み式携帯電話機において、両筐体1・2の薄型化を実現しつつ、指による簡易な操作、つまり、第1筐体1の両側の側辺部6を手の平で挟んで人差し指をヒンジ部3周囲の指掛け部7に掛け、その人差し指を引くように回し込むという極めて自然な操作だけで、折り畳んだ筐体1・2を開くきっかけを与えることができ、その後の開く作業を簡易に行うことができる。
ここで、従来では、表示部筐体が引っ掛かったぐらいで誤って開くことを防止するために、閉じた状態ではヒンジ部のバネ力を閉まる方向にやや強めにしなければいけなかった。
これに対し、実施形態では、前述したように、薄型の両筐体1・2の両側部を側辺部6覆い隠すため、第2筐体(表示部筐体)2が誤って開くことを未然に防止でき、その結果、ヒンジ部3はかなり弱めのバネ力でよいことになり、ヒンジ部3周囲の指掛け部7に人差し指を掛けて回す程度の力で回動できるようになる。
なお、指掛け部7を指で回して第2筐体2を浮き上がらせた後は、自動的に第1筐体1に対し第2筐体2が開く機構を組み込んでおいても良い。そうすれば、片手だけで操作しやすくなる。
(実施形態2)
図4は本発明を適用した携帯端末機の実施形態2の構成として別体の側辺部材16の場合を示したもので、前述した実施形態1では第1筐体1に一体の側辺部6を設けていたが、この実施形態2では、第1筐体1の側縁部に、図示のように、別体の側辺部材16として取り付けている。
このように、別体の側辺部材16によっても、前述した実施形態1と同様の作用効果が得られる。
(実施形態3)
図5は本発明を適用した携帯端末機の実施形態3の構成として携帯電話機を示したもので、前述した実施形態1の指掛け部7、つまり、第1筐体1と一体の中央ヒンジカバーによる指掛け部7に、指での摩擦力を増す摩擦部材として、例えばゴム材17を接着等により設けている。
このように、第1筐体1のヒンジ部3周囲の指掛け部7にゴム材17を設けておけば、前述した実施形態1と同様の作用効果が得られることに加え、ゴム材17に指を掛けて十分な摩擦力により指掛け部7を介して第2筐体2をより確実に回転させることができるものとなる。
なお、摩擦部材17としては、ゴム材に限らず、他の任意の摩擦材料を選択すれば良く、また、ヒンジカバーまたは第1筐体1と一体でも別体でも良い。
(実施形態4)
図6は本発明を適用した携帯端末機の実施形態4の構成として携帯電話機を示したもので、前述した実施形態1の指掛け部7、つまり、第1筐体1と一体の中央ヒンジカバーによる指掛け部7に、指での摩擦力を増す摩擦部材として、横方向に一直線状のリブ27を一体に形成している。このリブ27は一本でも複数でも良い。
このように、第1筐体1のヒンジ部3周囲の指掛け部7に横一直線状のリブ27を設けておけば、前述した実施形態1と同様の作用効果が得られることに加え、横一直線状のリブ27に指を掛けて十分な摩擦力により指掛け部7を介して第2筐体2をより確実に回転させることができるものとなる。
なお、摩擦部材27としては、直線状のリブに限らず、他の任意形状の突起部等を形成すれば良く、また、ヒンジカバーまたは第1筐体1と別体でも良い。
(実施形態5)
図7及び図8は本発明を適用した携帯端末機の実施形態5の構成として携帯電話機を示したもので、前述した実施形態1と同様の部分には同一符号を付してその説明を省略し、以下では異なる部分について説明する。
すなわち、実施形態5では、図7及び図8に示すように、第1筐体1のヒンジ部3側の端部に、ヒンジ部3を覆って一様に突出する延長部8が一体に形成されている。この延長部8の内部には、図示しない電子部品、例えばアンテナが配置されている。
このように、第1筐体1のヒンジ部3側端部に延長部8を設けても、折り畳み状態から両筐体1・2を開くきっかけを与えることができる。すなわち、図8に示した折り畳み状態で第1筐体1の両側の側辺部6を手の平で挟んで人差し指をヒンジ部3から突出する延長部8に掛け、その延長部8を下方に押すことにより、ヒンジ部3を介して第2筐体2が側辺部6から浮き上がる。従って、側辺部6から浮き上がった第2筐体2の両側面部を指で挟んで持ち上げることで、図7に示すように、両筐体1・2を開くことができる。
以上のように、第1筐体1のヒンジ部3側端部の、電子部品、つまり、アンテナを内蔵した延長部8を、前述した実施形態1における指掛け部7として兼用でき、実施形態1と同様の作用効果が得られる。
以上の実施形態5において、前述した実施形態1と同様に第1筐体1に一体の側辺部6を設けていたが、実施形態2と同様に第1筐体1の側縁部に側辺部材16としても良い。
また、延長部8を第1筐体1に一体に形成したが、別体の延長部8として第1筐体1に取り付けるようにしても良い。
さらに、延長部8には、アンテナに限らず、他の任意の電子部品を配置しても良い。例えば延長部8内に基板を配置しても良い。また、延長部8内は空でも良い。
なお、以上の各実施形態においては、携帯電話機としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、PDA、その他の携帯端末機であっても良い。
また、各実施形態では、第1筐体を操作部筐体、第2筐体を表示部筐体としたが、逆に、第1筐体を表示部筐体、第2筐体を操作部筐体としても良い。
さらに、実施形態1から4では、筐体と一体の中央ヒンジカバーによる指掛け部としたが、筐体と一体の左右両端部ヒンジカバーによる指掛け部としても良い。
また、ヒンジ部と反対側端部に起立する側辺部はなくても良く、指掛け部の形状や延長部の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明を適用した携帯端末機の実施形態1の構成を示すもので、携帯電話機を開いた状態で下側から見た斜視図(a)と上側から見た斜視図(b)である。 図1の携帯電話機を折り畳んだ状態で下側から見た斜視図(a)と上側から見た斜視図(b)である。 図2の折り畳んだ状態での縦断面図である。 本発明を適用した携帯端末機の実施形態2の構成を示すもので、別体の側辺部材の場合を示した縦断面図である。 本発明を適用した携帯端末機の実施形態3の構成を示すもので、携帯電話機を折り畳んだ状態で上側から見た斜視図である。 本発明を適用した携帯端末機の実施形態4の構成を示すもので、携帯電話機を折り畳んだ状態で上側から見た斜視図である。 本発明を適用した携帯端末機の実施形態5の構成を示すもので、携帯電話機を開いた状態で下側から見た斜視図(a)と上側から見た斜視図(b)である。 図7の携帯電話機を折り畳んだ状態で下側から見た斜視図(a)と上側から見た斜視図(b)である。
符号の説明
1 第1筐体(操作部筐体)
2 第2筐体(表示部筐体)
3 ヒンジ部
4 操作部
5 表示部
6 側辺部
7 指掛け部
8 延長部
16 側辺部材
17 摩擦部材
27 摩擦部材

Claims (5)

  1. 第1筐体と第2筐体とがヒンジ部を介して折り畳み可能に結合された折り畳み式携帯端末機であって、
    前記第1筐体の少なくとも左右側縁部に、前記第2筐体を折り畳んだ状態で当該第2筐体の側部を覆う側辺部を設け、
    前記第2筐体の前記ヒンジ部側の端部には、当該第2筐体を折り畳んだ状態で当該第2筐体を開く方向に回動させるための指掛け部を設けたことを特徴とする折り畳み式携帯端末機。
  2. 前記指掛け部は、摩擦部材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式携帯端末機。
  3. 第1筐体と第2筐体とがヒンジ部を介して折り畳み可能に結合された折り畳み式携帯端末機であって、
    前記第1筐体の少なくとも左右側縁部に、前記第2筐体を折り畳んだ状態で当該第2筐体の側部を覆う側辺部を設け、
    前記第2筐体の前記ヒンジ部側の端部には延長部を設け、
    両筐体を折り畳んだ状態で前記延長部を押すことにより、前記ヒンジ部を介して前記第2筐体が開く方向に回動するようにしたことを特徴とする折り畳み式携帯端末機。
  4. 前記延長部の内部に電子部品が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の折り畳み式携帯端末機。
  5. 前記側辺部は、前記第1筐体の側縁部に別体の側辺部材として取り付けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の折り畳み式携帯端末機。
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