JP2008185053A - ベルト式無段変速装置およびそれを備えた鞍乗型車両 - Google Patents

ベルト式無段変速装置およびそれを備えた鞍乗型車両 Download PDF

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Abstract

【課題】製造容易なベルト式無段変速装置を提供する。
【解決手段】
ベルト式無段変速装置14は、プライマリシーブ36と、セカンダリシーブ37と、プライマリシーブ36とセカンダリシーブ37とに巻き掛けられたベルト41とを備えている。プライマリシーブ36は、固定シーブ体36aと、可動シーブ体36bと、カムプレート60と、ローラウエイト44とを備えている。可動シーブ体36bはカムプレート60に向かって延びるガイドリブ55を有している。カムプレート60は、ガイド溝63が形成されたスライダー62を備えている。スライダー62の端面62aの径方向外側部分が、径方向内側部分よりも回転軸の延びる方向の右側に位置している。
【選択図】図3

Description

本発明はベルト式無段変速装置およびそれを備えた鞍乗型車両に関する。
従来、ベルト式無段変速装置を備えた鞍乗型車両が知られている。ベルト式無段変速装置は、エンジンからの駆動力が伝達されるプライマリシーブと、そのプライマリシーブからベルトを介して駆動力が伝達されるセカンダリシーブとを備えている。プライマリシーブおよびセカンダリシーブのうちの少なくとも一方は、ベルトの巻き掛け径が可変に構成されており、プライマリシーブにおけるベルトの巻き掛け径とセカンダリシーブにおける同巻き掛け径との比を変化させることにより変速比が調整可能となっている。
詳細に、プライマリシーブは、一般的に、固定シーブ体(以下、「プライマリ固定シーブ体」とする。)と、プライマリ固定シーブ体に対向配置され、プライマリ固定シーブ体と共にベルトが巻き掛けられる断面略V字状のベルト溝を構成する可動シーブ体(以下、「プライマリ可動シーブ体」とする。)とを備えている。プライマリ可動シーブ体はプライマリ固定シーブ体に対して回転軸方向に変位可能(すなわち、近寄ったり離れたりする方向に変位可能)となっている。
また、プライマリシーブには、プライマリ可動シーブ体のプライマリ固定シーブ体側とは反対側の面に対向して位置するカムプレートが設けられている。カムプレートはプライマリ固定シーブ体に対して軸方向に変位不能に設けられている。プライマリ可動シーブ体には、カムプレートに向かって延びる複数のガイドリブが形成されている。一方、カムプレートには、ガイドリブが摺動可能に係合するガイド溝が形成されている。このガイドリブとガイド溝との係合により、プライマリ可動シーブ体はカムプレートに対して相対的に回転不能となっている。かつ、プライマリ可動シーブ体が軸方向に摺動案内されるようになっている。
プライマリ可動シーブ体とカムプレートとの間には、プライマリシーブの径方向に変位可能であり、プライマリ可動シーブ体およびカムプレートの回転と共に旋回する複数のローラウエイトが配置されている。一方、プライマリ可動シーブ体には、カムプレート外周部に向けて張り出す複数のストッパが形成されている。このストッパによって、ローラウエイトの径方向外側への最大変位位置が決定されている。
セカンダリシーブも、プライマリシーブと同様に、固定シーブ体(以下、「セカンダリ固定シーブ体」とする。)と、セカンダリ固定シーブ体に対向配置され、セカンダリ固定シーブ体と共にベルトが巻き掛けられる断面略V字状のベルト溝を構成する可動シーブ体(以下、「セカンダリ可動シーブ体」とする。)とを備えている。セカンダリ可動シーブ体は、ベルト溝の幅が狭くなる方向(つまり、セカンダリ固定シーブ体との間の距離が狭くなる方向)にスプリングによって付勢されている。
プライマリシーブの回転数が低いときは、上記スプリングの付勢力によってセカンダリシーブのベルト溝の幅は狭く保たれている。このため、セカンダリシーブのベルトの巻き掛け径は比較的大きくなっている。これにより、ベルトがセカンダリシーブ寄りに引っ張られ、その力により、ローラウエイトが回転軸寄りに保持されてプライマリシーブのベルトの溝の幅が比較的広く保たれている。その結果、変速比が大きい状態となる。
プライマリシーブの回転数が増大すると、それと共にローラウエイトに生じる遠心力も増大する。これにより、ローラウエイトが、プライマリ可動シーブ体をプライマリ固定シーブ体方向に押圧しつつ、径方向外側に向けて移動する。その結果、プライマリシーブのベルト巻き掛け径が大きくなる。それに伴い、ベルトがプライマリシーブ側に引き寄せられて、セカンダリシーブのベルト巻き掛け径が小さくなる。従って、プライマリシーブの回転数、すなわちエンジンの回転数が増大すると共に、変速比はより小さくなっていく。変速比は、ローラウエイトがストッパに当接する最大変位位置に達してプライマリシーブのベルト溝の幅が最小となったときに最小となる。
−従来のプライマリシーブの構成−
以下、図14および15を参照しながらさらに詳細に従来のプライマリシーブの構成について説明する。
図14は特許文献1に記載された従来のプライマリシーブ136の断面図である。図15はプライマリシーブ136のカムプレート160側から視た平面図である。プライマリシーブ136は、固定シーブ体136aと、可動シーブ体136bと、カムプレート(ランププレート)160と、可動シーブ体136bとカムプレート160との間に配置されたローラウエイト(遠心ウエイト)144とを備えている。
可動シーブ体136bのカムプレート160側表面の径方向外側の部分には、径方向に延びるガイドリブ155が、プライマリシーブ136の周方向に等間隔に複数形成されている。一方、カムプレート160には、ガイドリブ155が摺動可能に係合する摺動溝(ガイド溝)163が形成されたスライダー162が嵌め込まれている。このスライダー162の摺動溝163とガイドリブ155との係合により、カムプレート160は可動シーブ体136bに対して相対的に回転不能となっている。また、カムプレート160が可動シーブ体136bに対して軸方向に相対的に変位するときには、摺動溝163にガイドリブ155が摺動することによって、カムプレート160がプライマリシーブ136の軸方向に案内されるようになっている。
図14および15に示すように、従来は、スライダー162の向き(摺動溝163の開口方向)をスライダー162のスライド方向(すなわち、プライマリシーブ136の軸方向)と直交させるべく、テーパ状のカムプレート160のスライダー162取り付け部160aは、可動シーブ体136b側に膨出するように深絞りされている(特許文献2(特に図1)および特許文献3(特に図2)も参照)。
特許第008214号公報 特開2002−301525号公報 特許第323803号公報
しかしながら、カムプレート160に深絞り加工を施すことは非常に困難である。ひいては、ベルト式無段変速装置の製造が困難となるという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製造容易なベルト式無段変速装置を提供することにある。
本発明に関するベルト式無段変速装置は、プライマリシーブと、セカンダリシーブと、ベルトとを備えている。ベルトは、プライマリシーブとセカンダリシーブとに巻き掛けられている。プライマリシーブは、回転軸を中心として回転する。
プライマリシーブは、第1のシーブ体と、第2のシーブ体と、カムプレートと、押圧体とを有している。第1のシーブ体は、回転軸の延びる方向に変位可能である。第2のシーブ体は、第1のシーブ体よりも回転軸の延びる方向の一方側に位置している。第2のシーブ体は、第1のシーブ体に対向して配置されている。第2のシーブ体は、第1のシーブ体と共にベルトが巻き掛けられるベルト溝を構成している。カムプレートは、第1のシーブ体よりも回転軸の延びる方向の他方側に配置されている。カムプレートは、第1のシーブ体に対向して配置されている。カムプレートは、第1のシーブ体と共に、第1のシーブ体の径方向外側に向かって幅狭となる空間を形成している。押圧体は、第1のシーブ体とカムプレートとの間の空間に配置されている。押圧体は、第1のシーブ体の回転に伴って回転軸周りを旋回する。押圧体は、旋回時に生じる遠心力によって、第1のシーブ体を第2のシーブ体側に押圧しながら第1のシーブ体の径方向外側に移動してベルト溝の幅を狭める。
第1のシーブ体は、ガイド部を有する。ガイド部は、カムプレートに向かって延びている。カムプレートは、スライド部を有する。スライド部には、ガイド部に摺動可能に係合するガイド溝が形成されている。本発明に関するベルト式無段変速装置では、スライド部の回転軸の延びる方向の他方側の端面の径方向外側部分が、端面の径方向内側部分よりも回転軸の延びる方向の一方側に位置している。
本発明に係る鞍乗型車両は、上記本発明に係るベルト式無段変速装置を備えている。
ここで、「プレート本体のガイド部に対向する部分が切欠かれている」とは、実際にプレート本体の一部に切欠き加工を施す場合のみをいうものではなく、結果としてプレート本体のガイド部に対向する部分が切欠かれた形状になっていることをいう。すなわち、切欠き部の形成工程、形成方法は何ら限定されるものではない。例えば、ガイド部に対向する部分が切欠かれた形状のプレート本体を単一のプレス工程により作製するようにしてもよい。
本発明によれば、製造容易なベルト式無段変速装置を実現することができる。
上述のように、従来、図14に示すように、スライダーの延びる方向と軸方向(移動方向)とが直交するようにすべく、カムプレートのスライダー取り付け部分160aは深絞りされていた(図12(b)、(d)も参照)。そうすることによって、カムプレート60の動きがスムーズになると考えられていたからである。本発明者らは、鋭意研究の結果、スライダーの延びる方向と軸方向とが直交していることとスライダーの動きのスムーズさとがそれほど大きく関係しないことを見いだし、本実施形態をなすに至った。
以下、本実施形態の具体的構成について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態では、本発明を実施した鞍乗型車両の例として、図1に示すオフロードタイプの自動二輪車1を挙げて説明する。しかし、本発明に係る鞍乗型車両は、これに限定されるものではなく、例えば、オフロードタイプ以外の自動二輪車(モータサイクルタイプ、スクータータイプ、所謂モペットタイプの自動二輪車等)であってもよい。また、自動二輪車以外の鞍乗型車両(例えば、ATV:All Terrain Vehicle等)であってもよい。
−自動二輪車1の概略構成−
図1は本実施形態に係る自動二輪車1の側面図である。まず、図1を参照しながら、自動二輪車1の概略構成について説明する。なお、下記説明において、前後左右の方向は、シート11に着座した乗員から視た方向をいうものとする。
自動二輪車1は、車体フレーム2を備えている。車体フレーム2は、ヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から下方に向かって延びるダウンチューブ4と、ヘッドパイプ3から後方に向かって延びるシートピラー5とを備えている。ヘッドパイプ3は、その下端がフロントフォーク6等を介して前輪7に接続されている。シートピラー5の下端付近には、後方に向かって延びるリヤアーム8が軸支されている。リヤアーム8の後方端は後輪9に接続されている。車体フレーム2の上側には、車体フレーム2を覆うカバー10が配置されている。カバー10の中央よりやや後側にはシート11が設けられている。
ダウンチューブ4とシートピラー5との間には、ダウンチューブ4とシートピラー5とによって支持されたエンジンユニット12が配置されている。エンジンユニット12は、図2に示すように、エンジン13、ベルト式無段変速機(以下、「CVT(continuously variable transmission)」という。)14(図2参照)および減速機構16等が一体となったものである。このエンジンユニット12において生じた駆動力がチェーンベルト等の動力伝達手段(図示せず)を介して後輪9に伝達されるようになっている。なお、ここでは、エンジン13を4サイクル単気筒エンジンとして説明するが、エンジン13は、例えば2サイクルエンジンであってもよい。また、多気筒エンジンであってもよい。
−エンジンユニット12の構成−
次に、エンジンユニット12の構成について図2を参照しながら説明する。エンジンユニット12は、エンジン13と、CVT14と、遠心式クラッチ15と、減速機構16とを備えている。なお、説明の便宜上、図2では、減速機構16の一部の構造を省略している。
エンジン13は、クランクケース17と、略円筒状のシリンダ18と、シリンダヘッド19とを備えている。クランクケース17は、左側に位置する第1のケースブロック17aと右側に位置する第2のケースブロック17bとの2つのケースブロックによって構成されている。第1のケースブロック17aと第2のケースブロック17bとは車幅方向に互いに突き合わされて配置されている。シリンダ18はクランクケース17の前方上斜めに接続されている(図1も参照)。シリンダヘッド19はシリンダ18の先端に接続されている。
クランクケース17内には、車幅方向に水平に延びるクランク軸20が収容されている。クランク軸20は軸受21および22を介して第1のケースブロック17aおよび第2のケースブロック17bに支持されている。
シリンダ18内にはピストン23が摺動可能に挿入されている。このピストン23のクランク軸20側には、コンロッド24の一方の端部が接続されている。コンロッド24の他方の端部はクランク軸20の左側クランクアーム20aと右側クランクアーム20bとの間に配置されたクランクピン59に連結されている。これにより、クランク軸20の回転と共に、ピストン23がシリンダ18内を往復運動するようになっている。
シリンダヘッド19には、シリンダ18の内部空間とつながる凹部19aと、凹部19aに連通する吸気ポートおよび排気ポート(図示せず)とが形成されている。また、シリンダヘッド19には、凹部19a内に先端の発火部が露出するように点火プラグ25が挿入固定されている。
シリンダ18内の左側部には、クランクケース17の内部とシリンダヘッド19の内部とをつなぐカムチェーン室26が形成されている。このカムチェーン室26の内部にはタイミングチェーン27が配置されている。タイミングチェーン27はクランク軸20とカム軸28とに巻き掛けられている。これにより、クランク軸20の回転に伴ってカム軸28も回転し、図示しない吸気バルブおよび排気バルブが開閉されるようになっている。
第1のケースブロック17aの前半部の左側には、発電機29を収納する発電機ケース30が着脱自在に取り付けられている。一方、第2のケースブロック17bの右側には、CVT14を収容する変速機ケース31が取り付けられている。
第2のケースブロック17bの後半部右側には、開口が形成されている。この開口はクラッチカバー32によって塞がれている。クラッチカバー32はボルト33によって第2のケースブロック17bに対して着脱可能に固定されている。
変速機ケース31はクランクケース17から独立して形成されている。変速機ケース31は、CVT14の車幅方向内側(左側)を覆う内側ケース31aと、CVT14の車幅方向外側(右側)を覆う外側ケース31bとにより構成されている。内側ケース31aはクランクケース17の右側に取り付けられている。一方、外側ケース31bは内側ケース31aの右側に取り付けられており、外側ケース31bと内側ケース31aとによりベルト室34が区画形成されている。
クランク軸20の左側端部は第1のケースブロック17aを貫通して発電機ケース30内に達している。このクランク軸20の左側端部には、発電機29が取り付けられている。詳細に、発電機29は、ステータ29bと、ステータ29bに対向配置されたロータ29aとを備えている。ステータ29bは発電機ケース30に回動および変位不能に固定されている。一方、ロータ29aはクランク軸20と共に回転するスリーブ35に回転不能に固定されている。これにより、クランク軸20の回転と共に、ロータ29aがステータ29bに対して回転し、発電が行われるようになっている。
ベルト室34には、CVT14が収納されている。CVT14は、プライマリシーブ36と、プライマリシーブ36の後方に配置されたセカンダリシーブ37とを備えている。クランク軸20は第2のケースブロック17bおよび内側ケース31aを貫通し、ベルト室34にまで延びており、その右側部分(厳密には、軸受22よりも右側の部分)はプライマリシーブ軸20cを構成している。そして、プライマリシーブ36は、このプライマリシーブ軸20cに軸支されている。これにより、プライマリシーブ36はクランク軸20の回転と共に回転するようになっている。
一方、変速機ケース31の後半部には、内側ケース31aおよびクラッチカバー32を貫通してクランクケース17内にまで延びるセカンダリシーブ軸38が配置されている。セカンダリシーブ軸38は軸受39を介してクラッチカバー32に取り付けられている。セカンダリシーブ37は、ベルト室34内において、このセカンダリシーブ軸38に軸支されている。
セカンダリシーブ37とプライマリシーブ36とにはベルト(例えば、(樹脂ブロック)Vベルト)41が巻き掛けられている。このため、クランク軸20と共にプライマリシーブ36が回転すると、そのトルクがベルト41を介してセカンダリシーブ37に伝達され、セカンダリシーブ37と共にセカンダリシーブ軸38が回転するようになっている。セカンダリシーブ軸38の回転は遠心式クラッチ15、減速機構16およびベルトまたはチェーン等の動力伝達手段(図示せず)を介して後輪9に伝達される。
−CVT14の具体的構成―
以下、図2を参照しながらCVT14の構成についてさらに詳細に説明する。上述のように、CVT14は、プライマリシーブ36と、セカンダリシーブ37と、ベルト41とを備えており、ベルト室34内に収納されている。プライマリシーブ36は、各々テーパ状の固定シーブ体36aと可動シーブ体36bとを備えている。固定シーブ体36aは、プライマリシーブ軸20cの右端部に径方向外側に向かって車幅方向外側(右側)に近づくように固定されており、プライマリシーブ軸20cと共に回転する。一方、可動シーブ体36bは、固定シーブ体36aよりも中央より(左側)に固定シーブ体36aと対向すると共に、径方向外側に向かって車幅方向内側(左側)に近づくように配置されている。可動シーブ体36bは、その回転中心部に形成されたボス部においてカラー49を介してプライマリシーブ軸20cに取り付けられている。可動シーブ体36bは、プライマリシーブ軸20cに回転不能に取り付けられたカムプレート60と係合しており、カムプレート60によって回転規制されている。このため、可動シーブ体36bは、プライマリシーブ軸20cの軸方向にスライド可能である一方、プライマリシーブ軸20cに回転不能となっている。すなわち、上記固定シーブ体36aと可動シーブ体36bとによってベルト41が巻き掛けられる断面略V字状のベルト溝36cが形成されており、そのベルト溝36cの幅は可動シーブ体36bが固定シーブ体36aに対して相対的に変位することによって可変となっている。
プライマリシーブ軸20cとカラー49との間には、グリス(潤滑油)溜47が形成されている。具体的に、本実施形態では、プライマリシーブ軸20cが、半径にして2mm程度、他の部分よりも細くなるように加工されており、それにより形成されたプライマリシーブ軸20cとカラー49との間の隙間によりグリス溜47が構成されている。また、カラー49にはグリス溜47を外部に連通させる1または複数の孔48が形成されている。これにより、グリス溜47に溜められたグリスがプライマリシーブ36の回転に伴って、遠心力により積極的にプライマリシーブ36に供給される。こうすることによって、高速回転時により多くのグリスが供給されることとなり、部材同士の焼き付きや、プライマリ可動シーブ36bやカラー49等の摩耗を効果的に抑制することができる。なお、孔48の大きさおよび形成する孔48の数は必要とするグリス供給量に基づいて適宜設定することができる。
グリス溜47の形成方法は特に限定されるものではない。例えば、カラー49に中ぐり加工(カラー49の内周部を抉る加工)を施してその内径を拡大することにより、グリス溜を形成してもよい。また、プライマリシーブ軸20cに軸方向に延びる線条溝を形成することによりグリス溜47を設けてもよい。このように線条溝を形成してグリス溜47を設けた場合は、プライマリシーブ軸20cの一部を他の部分よりも細く加工することによりグリス溜47を設けた場合と比較して、グリス溜47へのグリスの供給が容易となる。具体的に、プライマリシーブ軸20cの一部を細くしてグリス溜47を設けた場合に、グリス溜47にグリスを事前に塗布してからカラー49をかぶせようとすると、カラー49をかぶせる際に、塗布されたグリスにカラー49が接触して、グリス溜47からグリスがはみ出してしまう虞がある。しかしながら、線条溝を形成することによりグリス溜47を設けた場合は、カラー49をかぶせる前にグリスを塗布しておいても、かぶせようとするカラー49が塗布されたグリスに接触することなく、よってグリスのはみ出しという問題も生じない。なお、プライマリシーブ軸20cの一部を細くしてグリス溜47を設けた場合は、孔48からグリスを注入するようにしてもよい。
固定シーブ体36aの外側面(図2の右側面)には、冷却用のファン46が設けられている。可動シーブ体36bの左側面には、それぞれ径方向に延びる複数のカム面42が形成されている。可動シーブ体36bの左側には、そのカム面42に対向するようにカムプレート60が配置されている。カムプレート60とカム面42との間に区画形成された空間には、周回方向に変位不能である一方、径方向に変位可能な略円筒状(または略円柱状)の複数のローラウエイト(押圧体)44が配置されている。カム面42は中心から径方向外側に向かってカムプレート60に近づくようにテーパ状に形成されている。一方、カムプレート60も中心から径方向外側に向かってカム面42に近づくようにテーパ状に形成されている。すなわち、カムプレート60とカム面42との相互間の幅が径方向外側に向かって狭くなるようになっている。
セカンダリシーブ37は、固定シーブ体37aと、固定シーブ体37aよりも車幅方向外側に位置し、固定シーブ体37aに対向配置された可動シーブ体37bとを備えている。固定シーブ体37aは、径方向外側に向かって車幅方向内側(左側)に近づくようにセカンダリシーブ軸38に固定されており、セカンダリシーブ軸38と共に回転する。一方、可動シーブ体37bは、径方向外側に向かって車幅方向外側(右側)に近づくようにセカンダリシーブ軸38に固定されている。可動シーブ体37bは、セカンダリシーブ軸38に回転不能である一方、軸方向にスライド可能に取り付けられている。すなわち、上記固定シーブ体37aと可動シーブ体37bとによってベルト41が巻き掛けられる断面略V字状のベルト溝37cが形成されており、そのベルト溝37cの幅は可動シーブ体37bが固定シーブ体37aに対して相対的に変位することによって可変となっている。なお、可動シーブ体37bの軸心部は円筒状のスライドカラーとなっており、セカンダリシーブ軸38にスプライン嵌合されている。
可動シーブ体37bの車幅方向外側(右側)には、圧縮コイルスプリング45が配置されている。この圧縮コイルスプリング45によって可動シーブ体37bは固定シーブ体37aに対して付勢されている。これにより、エンジンの回転数が低い、例えばアイドリング状態においてはベルト溝37cの幅が最小となるようになっている。
CVT14では、ローラウエイト44がプライマリ可動シーブ体36bをプライマリ固定シーブ体36a寄り(右向き)に押圧する力と、圧縮コイルスプリング45がセカンダリ可動シーブ体37bをセカンダリ固定シーブ体37a寄り(左向き)付勢する力との比によって変速比が決定される。
さらに具体的に説明すると、プライマリシーブ軸20cの回転数が低いときは、圧縮コイルスプリング45の付勢力によってセカンダリシーブ37のベルト溝37cの幅が狭められている(図2のセカンダリシーブ軸38よりも上側に描画したセカンダリシーブ37の状態(最大変速比位置)参照)。このため、セカンダリシーブ37のベルト巻き掛け径が大きくなり、ベルト41はセカンダリシーブ37側に引き寄せられる。これにより、プライマリ可動シーブ体36bはベルト41によってカムプレート60側に押圧され、プライマリシーブ36のベルト溝36cの幅が広げられる(図2のプライマリシーブ軸20cよりも下側に描画したプライマリシーブ36の状態(最大変速比位置)参照)。その結果、変速比が大きくなる。
一方、プライマリシーブ軸20cの回転数が上昇すると、ローラウエイト44は、遠心力を受けて径方向外側に移動する。ここで、プライマリ可動シーブ体36bとカムプレート60との相互間の距離は径方向外側にいくに従って狭くなっているため、ローラウエイト44が径方向外側に移動することにより、プライマリ可動シーブ体36bがプライマリ固定シーブ体36a寄り(右向き)に押圧される。すると、プライマリ可動シーブ体36bがプライマリ固定シーブ体36a寄りにスライドし、ベルト溝36cが狭められる(図2のプライマリシーブ軸20cよりも上側に描画したプライマリシーブ36の状態(最小変速比位置)参照)。これによりプライマリシーブ36のベルト巻き掛け径が大きくなる。これに伴い、ベルト41がプライマリシーブ36側に引き寄せられ、ベルト41が圧縮コイルスプリング45の付勢力に対向してセカンダリ可動シーブ体37bをセカンダリ固定シーブ体37aから遠ざかる方向(右向き)に押圧する。これにより、セカンダリ可動シーブ体37bがセカンダリ固定シーブ体37aから遠ざかる方向にスライドし、セカンダリシーブ37のベルト巻き掛け径が小さくなる(図2のセカンダリシーブ軸38よりも下側に描画したセカンダリシーブ37の状態(最小変速比位置)参照)。その結果、変速比は小さくなる。
なお、プライマリ固定シーブ体36a、プライマリ可動シーブ体36b、セカンダリ固定シーブ体37a、セカンダリ可動シーブ体37bおよびカムプレート60の材料は特に限定されるものではなく、例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス材料等に代表される金属であってもよい。また、表面にクロムメッキ等の表面処理を施すようにしてもよい。
また、ローラウエイト44は、径方向内外への移動によりカム面42とカムプレート60との間の距離を変化させるものであるため、径方向内外への移動が可能な態様のものであればどのようなものでもよい。例えば、球状、俵状等であってもよい。また、回転しながら移動するものであってもよいし、スライドするものであってもよい。
−プライマリシーブ36の構成−
以下、本実施形態におけるプライマリシーブ36の構成、詳細にはプライマリ可動シーブ体36bとカムプレート60との構成について、図3ないし12を参照しながらさらに詳細に説明する。
〈プライマリ可動シーブ体36bの構成〉
まず、図4を参照しながらプライマリ可動シーブ体36bの構成について説明する。プライマリ可動シーブ体36bの背面には、各々ローラウエイト44が配置される複数のガイド溝51が形成されている。具体的には、6つのガイド溝51が、それぞれボス部50から径方向外側に延びるように放射状に形成されている。より具体的には、6つのガイド溝51は、隣接してV字状に配置された2つのガイド溝51からなる3つのガイド溝対54を構成しており、この3つのガイド溝対54がボス部50の周りにほぼ等間隔に配置されている。
各ガイド溝51は、カム面42と、対をなすガイド壁52aおよび52bにより構成されている。カム面42は、図2に示すように、径方向外側に向けてカムプレート60側に傾斜して延びている。図4に示すように、ガイド壁52aおよび52bのそれぞれはカム面42の端辺から相互に平行に対面するように起立すると共に、カム面42の端辺に沿って径方向に延びている。ガイド壁52aとガイド壁52bとの相互間の距離はローラウエイト44の高さと略同一に設定されており、ローラウエイト44はガイド壁52aおよび52bに沿ってガイド溝51をプライマリ可動シーブ体36bの径方向に変位可能となっている。
各ガイド溝51の径方向外側端には、カム面42からカムプレート60側に立設したストッパ53が設けられている(図2も参照)。このストッパ53によって、ローラウエイト44の可動域の径方向外側端が決められている。すなわち、ストッパ53は、プライマリ可動シーブ体36bがベルト溝36cの幅を最も狭める最小変速比位置に位置したときにローラウエイト44の外周面に当接してローラウエイト44の径方向外側へのさらなる変位を規制するものである。
各ガイド溝対54の相互間には、プライマリ可動シーブ体36bのカムプレート側の表面から、カムプレート60に向かって軸方向(図4において紙面垂直方向)突出するガイドリブ(ガイド部)55がプライマリ可動シーブ体36bの周回方向に均等間隔毎に形成されている。各ガイドリブ55は、プライマリ可動シーブ体36bのカムプレート側の表面の外周部から径方向内側に延びるように形成されている。このガイドリブ55は、後に詳述するように、カムプレート60のガイド溝63に摺動可能に係合するものである。ガイドリブ55がガイド溝63に摺動することにより、プライマリ可動シーブ体36bが軸方向に案内されるようになっている。
−カムプレート60の構成−
カムプレート60は、図3および図5に示すように、金属製(例えば、鉄製等)のプレート本体61と、例えば、樹脂(例えば4−6ナイロン等)などで形成された複数のスライダー(スライド部材)62とを備えている。詳細に、複数のスライダー62は、平面視略円形のプレート本体61の外周部に、外周に沿って周回方向に等間隔に設けられている。
プレート本体61の中央部には、プライマリシーブ軸20cが挿入される開孔61dが形成されている。プレート本体61は、開孔61dが形成された中央部からプライマリ可動シーブ体36bに向かって広がるテーパ状に形成されている(図2および図6ないし8も参照)。プレート本体61には、ガイドリブ55の位置に対応する位置に切欠き部61aが形成されている。具体的には、プレート本体61の外周部には、等間隔に配置された平面視略矩形状の3つの切欠き部61aが形成されている。この切欠き部61aが形成された部分は深絞りされていない。言い換えれば、切欠き部61aは、プレート本体61の他の部分とほぼ面一となっており、切欠き部61aの径方向内側に軸方向に立設する壁部が形成されていない。
図5に示すように、各切欠き部61aには、スライダー62が配置されている。上述のように、スライダー62が取り付けられた切欠き部61aは深絞りされていない。このため、図3や図10に示すように、スライダー62の車幅方向内側の端面62aの径方向外側部分は、径方向内側部分よりも車幅方向外側に位置している。具体的には、端面62aは、径方向外側に向かって車幅方向外側に傾斜する傾斜面に形成されている。
スライダー62には、ガイド溝(摺動溝)63が形成されている。このガイド溝63にガイドリブ55が摺動可能に係合することにより、カムプレート60はプライマリ可動シーブ体36bに回転不能となっている。ここで、プライマリ可動シーブ体36bは、上述のように、プライマリシーブ軸20cに回転不能に取り付けられているため、カムプレート60は、プライマリ可動シーブ体36bと共にプライマリシーブ軸20cの回転に伴って回転するようになっている。プライマリシーブ36の軸方向に関しては、カムプレート60はプライマリシーブ軸20cに、プライマリシーブ軸20cの軸方向に変位不能に取り付けられている。このため、カムプレート60は、プライマリ固定シーブ体36aに対して軸方向に相対的に変位不能である一方、プライマリ可動シーブ体36bに対して軸方向に相対的に変位可能となっている。
切欠き部61aの径方向内側の両角部には、周回方向に延びる切欠き61cが設けられている。そして、切欠き部61aの径方向内外に延びる各端部がプライマリ可動シーブ体36bに向かって軸方向に折り曲げられている。スライダー62は、この折り曲げ部61bでもってプレート本体61に軸方向に変位不能に取り付けられている。
詳細に、図9ないし11に示すように、スライダー62は、上記ガイド溝63が形成されたスライダー本体65と、そのスライダー本体65の外側面に形成された係合部64とを備えている。そして、この係合部64が上記折り曲げ部61bに係合することによって、スライダー62がプレート本体61に対して軸方向に相対的に変位することが規制されている。
より具体的には、係合部64は、各々、プレート本体61に沿って、プレート本体61の延びる方向と平行に、軸方向に対して傾斜して延びる第1の線条凸部64aと第2の線条凸部64bとを備えている。第1の線条凸部64aは、スライダー本体65の外側面の一方の端部に、端辺に沿って形成されている。第1の線条凸部64aは、そのプライマリ可動シーブ体36b側の側面が、折り曲げ部61bの屈曲部61eの形状に沿うように曲面に形成されており、屈曲部61eに面接触している。一方、第1の線条凸部64aのプライマリ可動シーブ体36b側とは反対側の側面は、スライダー本体65の端面と面一となっている。このため、スライダー62の端面62aは、プレート本体61のプライマリ可動シーブ体36b側とは反対側のテーパ面とほぼ面一となっている。そして、ガイド溝63は、プレート本体61のプライマリ可動シーブ体36b側とは反対側のテーパ面とほぼ面一であるところからプライマリ可動シーブ体36bに向かって延びている。
一方、第2の線条凸部64bは、スライダー本体65の外側面の中央部よりもやや他方の端部寄りに形成されている。第2の線条凸部64bは、そのプライマリ可動シーブ体36b側とは反対側の側面が折り曲げ部61bの端面61fに当接するようになっている。なお、スライダー62の取り外し容易性の観点から、第1の線条凸部64aと第2の線条凸部64bとは、相互に平行であることが好ましい。
図10に示すように、スライダー62は、その径方向外側部分の軸方向の長さL1よりも径方向内側部分の軸方向の長さL2の方が長い側面視略台形状に形成されている。言い換えれば、スライダー本体65の径方向内側の部分が、第2の線条凸部64bが設けられた部位からプライマリ可動シーブ体36b方向にさらに延設されている。すなわち、スライダー本体65には、第2の線条凸部64bよりもプライマリ可動シーブ体36b寄りに延設された延設部65aが形成されている。
−作用および効果−
スライダー62の端面62aの径方向外側部分が径方向内側部分よりも車幅方向外側とすることによって、カムプレート60の延びる方向におけるカムプレート60とガイドリブ55とが係合する部分の長さを比較的長くすることができる。具体的には、スライダー62の端面62aを径方向外側に向かって車幅方向外側に傾斜する傾斜面とすることで、カムプレート60の延びる方向におけるカムプレート60とガイドリブ55とが係合する部分の長さを比較的長くすることができる。
図12を参照して具体的に説明すると、本実施形態のように、端面62aをテーパ状とすることで、カムプレート60の延びる方向におけるカムプレート60とガイドリブ55とが係合する部分の長さL3(図12(a)参照)を、プレート本体161のスライダー162を取り付ける部分を深絞りして軸方向と直交させる従来の構成における同長さL4(図12(b)参照)よりも長くすることができる。従って、ガイド溝63とガイドリブ55との係合がより強固なものとなる。その結果、カムプレート60に対するプライマリ可動シーブ体36bの摺動も、よりなめらかで安定的なものとなる。
また、スライダー62の端面62aの径方向外側部分が径方向内側部分よりも車幅方向外側とすることによって、プレート本体61を深絞りする必要がなくなる。このため、従来のように、コストがかるばかりか、煩雑で難しい深絞り加工をプレート本体61に施す必要がない。従って、深絞り加工を要した従来の構成と比較して、カムプレート60を容易かつ安価に作製することができる。特に、カムプレート60を成形するための成形型(金型)の寿命が長くなり、カムプレート60の成形型の費用を低減することができる。その結果、製造容易であり、かつ低コストなベルト式無段変速装置14、ひいては自動二輪車1を実現することができる。
また、従来のプレート本体161を深絞りする構成では、深絞りする分だけスライダー162をボス部から遠ざけて取り付けなければならない。このため、スライダー162を、より径方向内側にまで達する径方向に長いものとすることが困難である。それに対して、本実施形態では、深絞りしない分、スライダー62を、より径方向内側にまで達する径方向に長いものとすることができる。つまり、プレート本体61を深絞りしないようにすることによって、カムプレート60の延びる方向におけるカムプレート60とガイドリブ55とが係合する部分の長さL3をより長くすることが可能となる。その結果、ガイド溝63とガイドリブ55との係合をさらに強固なものとすることが可能となり、カムプレート60に対するプライマリ可動シーブ体36bの摺動を、さらになめらかで安定的なものにすることが可能となる。また、スライダー62とガイドリブ55との接触面積が比較的広くなる。よって、スライダー62にかかる面圧が比較的低くなる。従って、比較的硬度の低い材料で形成されているスライダー62の耐久性を向上することができる。
さらに、本実施形態では、ガイド溝63がプレート本体61のテーパ面とほぼ面一であるところからプライマリ可動シーブ体36bに向かって延びるように形成されている。これにより、ガイド溝63とガイドリブ55とのより大きな接触面積が確保されている。従って、ガイド溝63とガイドリブ55との係合が特に強固であり、カムプレート60に対するプライマリ可動シーブ体36bの摺動が特に安定的なものとなっている。また、このようにすることによって、スライダー62とガイドリブ55との接触面積を特に広くすることができる。従って、比較的硬度の低い材料で形成されているスライダー62の耐久性を特に向上することができる。
また、スライダー62は、切欠き部61aの径方向内外に延びる各端部が折り曲げられてなる折り曲げ部61bが係合部64と係合することによってプレート本体61に固定されている。詳細に、スライダー62は、折り曲げ部61bの表面がスライダー62の側面に面接触すると共に、係合部64が屈曲部61eと端面61fとに当接して折り曲げ部を軸方向に挟持するような態様でプレート本体61に取り付けられている。このように、本実施形態では、スライダー62とプレート本体61との大きな接触面積が確保されており、スライダー62が強固にプレート本体61に固定されている。また、プレート本体61とスライダー62との接触面における面圧が比較的低くなる。従って、樹脂等の比較的硬度の低い材料で形成されたスライダー62の耐久性を向上することができる。なお、スライダー62の耐久性をさらに向上する観点から、スライダー62とプレート本体61との接触面積よりも大きな面積でスライダー62と接触する(例えば、金属製の)保護部材をスライダー62とプレート本体61との間に介在させるようにしてもよい。
本実施形態では、上述のように、ガイド溝63は、プレート本体61のテーパ面とほぼ面一のところからプライマリ可動シーブ体36bに向かって延びるように形成されている。このため、図12(c)に示すように、プレート本体61が、ガイドリブ55の径方向内側先端よりもさらに図12(c)において上方向(詳細にはプライマリ可動シーブ体36bのカムプレート60と対向する表面から離れる方向)に変位した場合においても、ガイドリブ55とガイド溝63との十分な係合面積を確保することができる。つまり、図12(c)および(d)に示すように、ガイド溝63をプレート本体61からプライマリ可動シーブ体36bに向かって延びるように形成することによって、図12(d)のように深絞りした従来の構成と同等の、プライマリ可動シーブ体36bのカムプレート60に対する相対的な広い移動範囲を確保することが可能となる。
特に、スライダー本体65を、図12(a)に示すように、その径方向内側部分の軸方向の長さL2を径方向外側部分の同長さL1よりも長い側面視略台形状に形成することによって、言い換えれば、第2の線条凸部64bよりもプライマリ可動シーブ体36b寄りに延設された延設部65aを設けることによって、プライマリ可動シーブ体36bとカムプレート60とが相対的に離れた状態における、ガイド溝63とガイドリブ55との面積をより拡大することができる。これにより、ガイドリブ55の軸方向の長さを比較的短くすると共にプライマリ可動シーブ体36bのカムプレート60に対する軸方向の相対的な、比較的広い移動範囲を確保することが可能となる。従って、プライマリシーブ36のコンパクト化および薄型化が図られる。逆にいえば、速比を比較的大きく変化させることができるCVT14を得ることができる。
さらに、本実施形態では、図9等に示すように、係合部64がスライダー本体65の外側面におけるプライマリ可動シーブ体36b側とは反対側の端辺に沿って形成されている。このため、スライダー62の上端面はカムプレート60のテーパ面とほぼ面一となっている。言い換えれば、スライダー62はカムプレート60のテーパ面からプライマリ可動シーブ体36bとは反対側に突出していない。従って、図2に示すように、変速機ケース31の内側ケース31aとスライダー62との位置的な干渉が抑制される。その結果、よりコンパクトなCVT14が実現される。
本実施形態では、切欠き部61aの径方向内外に延びる各端部が折り曲げられて屈曲部61eが形成されており、かつ、プライマリ可動シーブ体36b側の側面が、折り曲げ部61bの屈曲部61eの形状に沿うように曲面に形成された第1の線条凸部64aが設けられている。このため、スライダー62がカムプレート60のテーパ面から軸方向に関してプライマリ可動シーブ体36bとは反対側に突出することが効果的に抑制されており、CVT14の小型化の観点から特に好ましい。
《その他の実施形態》
以上、本発明を実施した好ましい形態例について説明してきたが、プレート本体61とスライダー(スライド部)62とは一体的に形成されていてもよい。但し、特にスライダー62の形状が複雑であるような場合には、プレート本体61とスライダー62とを別個に設ける方が、製造容易性の観点から好ましい。
上記実施形態では、プライマリシーブ36が、プライマリ固定シーブ体36aとプライマリ可動シーブ体36bとを有する例について説明した。しかし、プライマリシーブ36は、相互に対向して配置された2つのプライマリ可動シーブ体を有していてもよい。具体的には、プライマリ固定シーブ体36aの右側にさらなるカムプレートと押圧体とを配置すると共に、プライマリ固定シーブ体36aを、押圧体の変位に伴ってプライマリシーブ軸20cの軸方向に変位するものとしてもよい。
上記実施形態では、スライダー62の車幅方向内側の端面62aが、径方向外側に向かって車幅方向外側に傾斜している例について説明した。しかし、端面62aは、その径方向外側の部分が径方向内側の部分よりも車幅方向外側に位置している限りにおいて、このような傾斜面でなくてもよい。例えば、図13に示すように、端面62aは、側面視階段状に形成されていてもよい。
本発明に係る鞍乗型車両は、上記実施形態で説明したオフロードタイプの自動二輪車に限定されるものではなく、例えば、オフロードタイプ以外の自動二輪車(モータサイクルタイプ、スクータータイプ、所謂モペットタイプの自動二輪車等)であってもよい。また、自動二輪車以外の鞍乗型車両(例えば、ATV:All Terrain Vehicle等)であってもよい。
なお、本明細書において「端面62aとプレート本体61の車幅方向内側の面とが面一である」とは、端面62aとプレート本体61の車幅方向内側の面とが完全に面一である場合のみならず、端面62aとプレート本体61の車幅方向内側の面とが、実際上支障のない範囲でずれている場合を含む。
本発明は、ベルト式無段変速装置を備えた鞍乗型車両に有用である。
本発明を実施した自動二輪車の側面図である。 エンジンユニットの構成を表す断面図である。 カムプレートが組み付けられたプライマリ可動シーブ体の車幅方向中心側から視た平面図である。 プライマリ可動シーブ体の車幅方向中心側から視た平面図である。 プレート本体をプライマリ可動シーブ体側から視た平面図である。 プレート本体の斜視図である。 プレート本体の平面図である。 図7におけるVIII-VIII矢視図である。 スライダーの斜視図である。 スライダーの側面図である。 スライダーの正面図である。 カムプレートとガイドリブとの係合状態を表す模式図である。詳細に、(a)は、ガイド溝が最も広くなるときの、本発明を実施したカムプレートとガイドリブとの係合関係を表す模式図である。(b)は、ガイド溝が最も広くなるときの、従来のカムプレートとガイドリブとの係合関係を表す模式図である。(c)は、ガイド溝が最も狭くなるときの、本発明を実施したカムプレートとガイドリブとの係合関係を表す模式図である。(d)は、ガイド溝が最も狭くなるときの、従来のカムプレートとガイドリブとの係合関係を表す模式図である。 変形例におけるスライダーの側面図である。 特許文献1に記載された従来のプライマリシーブの断面図である。 特許文献1に記載された従来のプライマリシーブのカムプレート側から視た平面図である。
符号の説明
1 自動二輪車
12 エンジンユニット
13 エンジン
14 ベルト式無段変速装置(CVT)
20 クランク軸
20c プライマリシーブ軸
36 プライマリシーブ
36a プライマリ固定シーブ体
36b プライマリ可動シーブ体
37 セカンダリシーブ
41 ベルト
42 カム面
44 ローラウエイト
51 ガイド溝
53 ストッパ
55 ガイドリブ
60 カムプレート
61 プレート本体
61a 切欠き部
61b 折り曲げ部
62 スライダー
62a 端面
63 ガイド溝
64 係合部
65 スライダー本体
65a 延設部

Claims (8)

  1. 回転軸を中心として回転するプライマリシーブと、
    セカンダリシーブと、
    上記プライマリシーブと上記セカンダリシーブとに巻き掛けられたベルトと、
    を備えたベルト式無段変速装置であって、
    上記プライマリシーブは、
    上記回転軸の延びる方向に変位可能な第1のシーブ体と、
    上記第1のシーブ体よりも上記回転軸の延びる方向の一方側に、該第1のシーブ体に対向して配置され、上記第1のシーブ体と共に上記ベルトが巻き掛けられるベルト溝を構成する第2のシーブ体と、
    上記第1のシーブ体よりも上記回転軸の延びる方向の他方側に、該第1のシーブ体に対向して配置され、該第1のシーブ体と共に、該第1のシーブ体の径方向外側に向かって幅狭となる空間を形成するカムプレートと、
    上記空間に配置され、上記第1のシーブ体の回転に伴って上記回転軸周りを旋回し、その旋回時に生じる遠心力によって、上記第1のシーブ体を上記第2のシーブ体側に押圧しながら該第1のシーブ体の径方向外側に移動して上記ベルト溝の幅を狭める押圧体と、
    を有し、
    上記第1のシーブ体は、上記カムプレートに向かって延びるガイド部を有し、
    上記カムプレートは、上記ガイド部に摺動可能に係合するガイド溝が形成されたスライド部を有し、
    上記スライド部の上記回転軸の延びる方向の他方側の端面の径方向外側部分が、該端面の径方向内側部分よりも上記回転軸の延びる方向の一方側に位置しているベルト式変速装置。
  2. 請求項1に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記カムプレートは、上記スライド部が配置された切欠き部が形成されたプレート本体をさらに有し、
    上記スライド部は、上記プレート本体とは別個に設けられているベルト式無段変速装置。
  3. 請求項2に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記スライド部は、上記ガイド溝が形成されたスライド部本体と、該スライド部本体の外側面に形成され、上記プレート本体の切欠き部に係合して該スライド部本体の上記プレート本体に対する上記回転軸方向の相対的な変位を規制する係合部とを有するベルト式無段変速装置。
  4. 請求項3に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記切欠き部の上記係合部と係合する部分は、上記回転軸方向に折り曲げられているベルト式無段変速装置。
  5. 請求項3に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記係合部は、上記プレート本体に沿って上記回転軸方向に対して傾斜して延びる線条に形成されているベルト式無段変速装置。
  6. 請求項1に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記カムプレートは、上記スライド部が配置された切欠き部が形成されたプレート本体をさらに有し、
    上記端面は上記プレート本体の上記回転軸の延びる方向の他方側の面と面一であるベルト式無段変速装置。
  7. 請求項1に記載されたベルト式無段変速装置において、
    上記スライド部は、その径方向外側部分の上記回転軸方向の長さよりも径方向内側部分の同長さの方が長い側面視略台形状に形成されているベルト式無段変速装置。
  8. 請求項1に記載されたベルト式無段変速装置を備えた鞍乗型車両。
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