JP2024046061A - プーリ装置 - Google Patents

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惇 安達
司 榎本
直輝 沖本
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Abstract

Figure 2024046061000001
【課題】カムピンによる打音を軽減可能なトルクカム機構を有するプーリ装置を提供する。
【解決手段】プーリ装置は、クランク軸(63)に固定された固定シーブ(110)と、固定シーブ(110)に対して軸方向に移動可能に支持された可動シーブ(120)と、可動シーブ(120)の内周側に設けられて可動シーブ(120)に軸方向移動力に変換されるトルクを与えるトルクカム機構(180)と、を備えるプーリ装置において、トルクカム機構(180)は、クランク軸(63)の軸周りに配置されてクランク軸(63)に固定されるピン配置構造体(181)と、ピン配置構造体(181)に形成されるピン固定部(183)に固定されるカムピン(188)と、を備え、ピン配置構造体(181)は、クランク軸(63)の軸方向に分割された複数のピン配置部材(181a、181b、181c)によって構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、プーリ装置に関する。
従来、クランク軸の軸周りにピン配置構造体を配置し、ピン配置構造体の固定ブッシュに形成されたピン固定部にカムピンを配置するプーリ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2021―193315号公報
この種のプーリ装置において、固定ブッシュの加工精度によっては、カムピンの配置のずれによってガタが生じ、カムピンによる打音が生じる懸念がある。
プーリ装置は、クランク軸に対して固定された固定シーブと、前記固定シーブに対して軸方向に移動可能に支持された可動シーブと、前記可動シーブの内周側に設けられて前記可動シーブに軸方向移動力に変換されるトルクを与えるトルクカム機構と、を備えるプーリ装置において、前記トルクカム機構は、前記クランク軸の軸周りに配置されて前記クランク軸に対して固定されるピン配置構造体と、前記ピン配置構造体に形成されるピン固定部に固定されるカムピンと、を備え、前記ピン配置構造体は、前記クランクの軸方向に分割された複数のピン配置部材によって構成される。
カムピンによる打音を軽減できるプーリ装置を提供できる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。 パワーユニットの内部構造を示す図である。 図2の駆動プーリの拡大図である。 本実施の形態のトルクカム機構のピン配置構造体の平面図である。 本実施の形態のピン配置構造体の斜視図である。 本実施の形態のピン配置構造体の第1ピン配置部材と第2ピン配置部材と第3ピン配置部材との斜視図である。 本実施の形態のピン配置構造体の展開図である。 本実施の形態のトルクカム機構のカム溝形成構造体の平面図である。 本実施の形態のカム溝形成構造体の斜視図である。 本実施の形態のカム溝形成構造体の展開図である。 トルクカム機構の展開図である。 トルクカム機構のカム溝形成構造体の展開図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
本実施の形態の鞍乗り型車両10は、乗員が跨るようにして着座するシート17を備えるスクーター型の鞍乗り型車両である。パワーユニット12は、車体フレーム11の後部に支持されるユニットスイングパワーユニットである。パワーユニット12は、クランクケース23と、シリンダー部24とスイングアーム16とが一体に設けられている。
図2は、パワーユニット12の内部構造を示す図である。
パワーユニット12は、エンジン40と、エンジン40および後輪15間に設けられる変速機41とを備え、エンジン40のシリンダー部24に排気装置25の上流端が接続される。
エンジン40は、単気筒の4サイクルエンジンであり、クランクケース23からシリンダー部24が前方へ向けて水平に突出する水平エンジンに構成されている。シリンダー部24は、クランクケース23側から順に、シリンダブロック42、シリンダヘッド43、シリンダヘッドカバー44で構成される。
シリンダー部24には、ピストン55が摺動自在に配置され、クランクケース23には、ピストン55にコンロッド56を介して連結されたクランク軸63が回転自在に支持される。クランク軸63は、軸方向L1を左右方向として配置されている。ピストン55が往復動すると、それに伴ってクランク軸63が回転する。シリンダヘッド43には点火プラグ36が装着され、その先端が、ピストン55とシリンダヘッド43との間の燃焼室に臨んでいる。シリンダヘッド43とシリンダヘッドカバー44の間にクランク軸63と平行にカム軸65が支承される。
クランク軸63は、クランクケース23内を左右に延び、左右一対の軸受66,67を介して回転自在に支持される。
カム軸65は、シリンダヘッド43とシリンダヘッドカバー44との間で回転自在に支持され、クランク軸63との間に掛け渡されたカムチェーン68を介してクランク軸63とともに回転し、不図示の吸排気弁を駆動させて4サイクルに従った吸排気を行う。クランク軸63の動力は、変速機41を介して後輪15に伝達される。つまり、変速機41は、エンジン40の動力を後輪15に伝達する車両用動力伝達装置を構成する。
この変速機41は、Vベルト式変速機(ベルト式無段変速機)71と、Vベルト式変速機71と出力軸72との間に設けられた発進クラッチ73とを備える。図2において、動力伝達に関わる回転軸として、Vベルト式変速機71の駆動軸となるクランク軸63、Vベルト式変速機71の従動軸74、中間軸75及び出力軸72を示している。
Vベルト式変速機71は、エンジン40の駆動軸であるクランク軸63の軸方向一端部(左端部)に設けられる駆動プーリ(プーリ装置)100と、クランク軸63の後方に平行に軸支される従動軸74の左端部に設けられる従動プーリ77と、駆動プーリ100と従動プーリ77との間に掛け渡されるVベルト78と、を備えている。
駆動プーリ100は、クランク軸(軸部材)63の左端側に固定された固定シーブ110と、固定シーブ110に対向して配置されクランク軸63の軸方向に移動自在に支持された可動シーブ120とを有する。クランク軸63が回転すると、回転による遠心力で遠心方向に移動するウェイトローラー153の作用により可動シーブ120が軸方向に移動する。これによって、可動シーブ120と固定シーブ110との離間距離が変動し、可動シーブ120と固定シーブ110との間に挟まれたVベルト78の巻き掛け径が可変する。
従動軸74は、クランクケース23の後部を左右に延び、複数の軸受81,82,83を介して回転自在に支持される。
従動プーリ77は、従動軸74に固定された従動固定シーブ77Aと、従動軸74に軸方向に移動自在に支持された従動可動シーブ77Bとを備える。従動固定シーブ77Aと従動可動シーブ77Bとは互いに対向して配置され、その間にVベルト78が挟持される。従動可動シーブ77Bは、従動側付勢部材85によって従動固定シーブ77A側に付勢され、Vベルト78をVベルト78の幅方向に押下する。本実施の形態の従動側付勢部材85はコイルスプリングである。
基本的には、可動シーブ120を押すウェイトローラー153の作用と、従動可動シーブ77Bを押す従動側付勢部材85の作用とによって、駆動プーリ100と従動プーリ77のそれぞれの溝幅が調節され、Vベルト式変速機71の変速比が自動的に調整される。
なお、従動側付勢部材85は、コイルスプリング以外の付勢部材でも良い。
この従動プーリ77と従動軸74との間には、発進クラッチ73(遠心クラッチ)が配置され、この発進クラッチ73を介して従動プーリ77と従動軸74とが断接(切断/接続)される。
従動軸74の後方には、中間軸75と出力軸72が前後に間隔を空けて平行に配置され、各軸75,72は、軸受86,87,88,89を介して回転自在に支持される。従動軸74の回転は、減速ギヤ91を介して中間軸75に伝達され、中間軸75の回転は、減速ギヤ92を介して出力軸72に伝達され、この出力軸72に連結された後輪15が回転駆動する。つまり、従動軸74から中間軸75を経て出力軸72に至る機構は、Vベルト式変速機71の回転を更に減速する減速機構を構成している。
クランク軸63が回転すると、このクランク軸63の回転が駆動プーリ100から従動プーリ77に伝達され、エンジン40がアイドリング回転数を超えると、発進クラッチ73がつながり、鞍乗り型車両10が発進する。
図3は、図2の駆動プーリ100の拡大図である。
駆動プーリ100は、固定シーブ110と、固定シーブ110に対して接近、離間可能に支持される可動シーブ120と、可動シーブ120の右側(軸方向他側)に配置されるランププレート130と、可動シーブ120を支持するトルクカム機構180と、を備える。
固定シーブ110は、クランク軸63が挿通される軸部111を有する。軸部111の内周部には、スプライン部111Aが形成されている。スプライン部111Aがクランク軸63のスプライン部63Aと嵌合する。固定シーブ110はクランク軸63と一体に回転する。
軸部111の右端部には、円錐面形状を形成するシーブ本体部112が形成されている。シーブ本体部112は、左側(軸方向一側)に進むに連れて拡径する円錐面形状に形成される。シーブ本体部112の左側にはフィン113が形成されている。フィン113は、クランクケース23のカバーの図示しない開口から変速機室23A(図2参照)内に冷却空気を流通させる。
固定シーブ110は、クランク軸63の左端が挿通されるワッシャ171、および、クランク軸63の左端のねじ山63Cに締結されるナット(第1の締結具)172により、左側から右側に向けて押し付けられる。
固定シーブ110の右側には、トルクカム機構180が配置される。トルクカム機構180は、クランク軸63の軸周りに配置されるピン配置構造体181と、ピン配置構造体181に固定されるカムピン188と、ピン配置構造体181を周方向外側から取り囲むカム溝形成構造体190と、を有する。
ピン配置構造体181は、クランク軸63に対して固定され、クランク軸63の回転に従って回転する。詳細には、ピン配置構造体181の内周面に形成された図示しないスプライン部と、クランク軸63に形成された図示しないスプライン部と、が嵌合することにより、ピン配置構造体181はクランク軸63の回転に従って回転する。また、ピン配置構造体181の右端181Rが、ベアリング受け部材140を介してクランク軸63に形成された段差63Bに当接し、且つ、ピン配置構造体181の左端181Lが固定シーブ110の軸部111に当接することにより、ピン配置構造体181は軸方向に挟持される。これにより、ピン配置構造体181は、クランク軸63に対して軸方向に移動不能に固定される。
カムピン188は、鉄材によって構成されるピンである。カムピン188は、ピン配置構造体181に形成された丸孔である3つのピン嵌合孔(ピン固定部)183にそれぞれ嵌合し、その頭部188Aはピン配置構造体181の径方向外側に突出する。頭部188Aは、カムピン188の軸を回転中心として回転可能なローラーであり、ピン嵌合孔183よりも大径である。
カム溝形成構造体190は、カム溝形成構造体190の内周面がピン配置構造体181の外周面に接する。カム溝形成構造体190は、ピン配置構造体181に対して周方向及び軸方向に移動可能に支持される。
カム溝形成構造体190の径方向外側には、可動シーブ120が配置される。可動シーブ120は、カム溝形成構造体190を径方向外側から覆う略円筒形状の軸部121を有する。軸部121は、円筒形状のスリーブ199を介してカム溝形成構造体190の外周側に支持される。軸部121の左端には、径方向内側に延伸してオイルシール196に密着し、且つ、第1カム溝形成部材190aの基部190a1に左側から当接する当接部121Aが形成される。
軸部121の左部には、円錐面形状を形成するシーブ本体部122が形成されている。シーブ本体部122は、右側に進むに連れて拡径する円錐面形状に形成されている。シーブ本体部122の径は、固定シーブ110のシーブ本体部112と同様の径に形成されている。シーブ本体部122と、固定シーブ110のシーブ本体部112との間には、Vベルト78が挟持される。
シーブ本体部122の径方向外端には、右側に延伸するシーブ延伸部123が形成されている。シーブ延伸部123は、シーブ本体部122の右端面から右側に延伸する円筒状である。シーブ延伸部123は、軸部121と同心の円筒状に形成されている。
シーブ延伸部123の径方向内側には、シーブ延伸部123に沿って延出する延出スライド板125が形成されている。延出スライド板125は、周方向に等間隔で形成されている。延出スライド板125は、ランププレート130の摺動部135に係合する。
周方向において、隣接する延出スライド板125同士の間には、WR収容部126が形成されている。WR収容部126に対応して、シーブ本体部122の右面には、WR当接面126Aが形成されている。WR当接面126Aは、径方向外側に進むに連れて右側に曲がるように湾曲する湾曲面である。
軸部121、シーブ本体部122、シーブ延伸部123、延出スライド板125、WR収容部126などにより、本実施の形態の可動シーブ120が構成される。
可動シーブ120の右側には、ランププレート130が支持されている。
ランププレート130は、ピン配置構造体181が挿通される筒状の軸部131を備える。軸部131の内周部には、段差状のベアリング受け部131Aが形成されている。ベアリング受け部131Aは、軸部131の内周部の左端部が縮径することにより形成されている。軸部131には、ボールベアリング154が右側から挿入され、ベアリング受け部131Aにボールベアリング154の外輪が軸方向に突き当てられた状態で装着される。ランププレート130は、ボールベアリング154を介してベアリング受け部材140に支持される。
ベアリング受け部材140は、右端にフランジ形状が形成されたフランジ付き円筒状である。ベアリング受け部材140は、ベアリング受け部材140の内周面に形成された図示しないスプライン部と、クランク軸63に形成された図示しないスプライン部と、が嵌合することにより、クランク軸63の回転に従って回転する。よって、ランププレート130は、ピン配置構造体181、ベアリング受け部材140およびクランク軸63に対して、軸方向固定且つ相対回転可能に支持されている。
ランププレート130の軸部131の外周部には、左側から径方向に延びる板状のWRガイド部132が形成される。WRガイド部132は、周方向に等間隔に複数形成される。WRガイド部132は、軸部131から径方向外側に進むに連れて左側に傾斜している。WRガイド部132の径方向の長さは、シーブ延伸部123よりも小径である。
ランププレート130のWRガイド部132と、可動シーブ120のWR収容部126のWR当接面126Aとの間(軸方向における間)には、円筒状のウェイトローラー153が配置される。ウェイトローラー153は、その円筒状の中心線が、周方向に沿うように配置される。ウェイトローラー153は、可動シーブ120の遠心力に応じて径方向外側に移動する。ウェイトローラー153は、可動シーブ120のWR当接面126Aと、ランププレート130のWRガイド部132に接触した状態が保持される。可動シーブ120のWR当接面126Aと、ランププレート130のWRガイド部132との間隔は、ウェイトローラー153が遠心力で移動する径方向の位置に応じて変化する。
ランププレート130には、可動シーブ120の延出スライド板125まで延びる摺動部135が形成される。摺動部135には、軸方向に貫通し且つ径方向に延びるスリット状の溝135Aが形成される。溝135Aには、滑り性に優れた合成樹脂製のガイドピース155が取付けられる。摺動部135は、ガイドピース155を介して可動シーブ120の延出スライド板125を周方向両側から挟み込む。
これにより、可動シーブ120の回転に伴ってランププレート130が回転可能となる。また、可動シーブ120が軸方向に移動する際には、可動シーブ120の延出スライド板125は、軸方向に移動しないランププレート130のガイドピース155に対して摺動する。
図4は、本実施の形態のトルクカム機構180のピン配置構造体181の平面図である。図5は、本実施の形態のピン配置構造体181の斜視図である。
ピン配置構造体181は、全体形状が略円筒形状である。ピン配置構造体181は、軸方向に分割可能な分割構造を有する。本実施の形態のピン配置構造体181は、左端側の第1ピン配置部材181aと、右端側の第2ピン配置部材181bと、第1ピン配置部材181aと第2ピン配置部材181bとの間に挟まれる第3ピン配置部材181cと、によって構成される。ピン配置部材181a、181b、181cは、それぞれ鉄材によって構成される。
図6は、本実施の形態のピン配置構造体181の第1ピン配置部材181aと第2ピン配置部材181bと第3ピン配置部材181cとの斜視図である。
図4~図6に示すように、第1ピン配置部材181aは、ピン配置構造体181において左側に位置する略円筒形状の部材である。第1ピン配置部材181aは、右側に突出する突起部181a1を有する。
詳細には、第1ピン配置部材181aは、円筒状の本体部181a0と、本体部181a0の右端から右側に突出する突起部181a1と、を有する。突起部181a1は、円筒形状の一部を成す。突起部181a1は、円筒形状が略矩形に切除された形状である。突起部181a1は、本体部181a0の外周面と面一状に形成される。突起部181a1は、周方向の両側に一対の係合部181a4、181a5を備える。係合部181a4、181a5は、軸方向に延びる。突起部181a1の外周面には、Dカット形状を構成する平面状の座面181a2が形成される。換言すれば、突起部181a1には、第1ピン配置部材181aの外径よりも内側において、径方向に直交する平面状の座面181a2が形成されている。座面181a2には、上述したピン嵌合孔183が形成される。
第2ピン配置部材181bは、ピン配置構造体181において右側に位置する略円筒形状の部材である。第2ピン配置部材181bは、左側に突出する突起部181b1を有する。
詳細には、第2ピン配置部材181bは、円筒状の本体部181b0と、本体部181b0の左端から左側に突出する突起部181b1と、を有する。突起部181b1は、円筒形状の一部を成す形状である。突起部181b1は、円筒形状が略矩形に切除された形状である。突起部181b1は、本体部181b0の外周面と面一状に形成される。突起部181b1は、周方向の両側に一対の係合部181b4、181b5を備える。係合部181b4、181b5は、軸方向に延びる。突起部181b1の外周面には、Dカット形状を構成する平面状の座面181b2が形成されている。換言すれば、突起部181b1には、第2ピン配置部材181bの外径よりも内側において、径方向に直交する平面状の座面181b2が形成されている。座面181b2には、上述したピン嵌合孔183が形成される。
本実施の形態では、第2ピン配置部材181bと、第1ピン配置部材181aとは、突起部181b1、181a1の向きが異なるように配置されるだけであり、部材としては共通化されている。第2ピン配置部材181bと、第1ピン配置部材181aとを共通化することにより、部品の種類を抑制できる。
図7は、本実施の形態のピン配置構造体181の展開図である。図7は、ピン配置構造体181を軸方向に沿った線分C1-C1において周方向に切り開いて展開した状態を示す。図7において、座標軸の矢印の符号Rtはクランク軸63の回転方向を示す。
図4~図7に示すように、第3ピン配置部材181cは、ピン配置構造体181において軸方向中央に位置する略円筒形状の部材である。第3ピン配置部材181cは、左端から右側に凹んだ第1凹部181c1と、右端から左側に凹んだ第2凹部181c2と、1つのピン嵌合孔183と、を有する。
第1凹部181c1と第2凹部181c2とは、それぞれ軸方向に略U字状に切り欠かれた開口を形成する。第1凹部181c1は、開口形状の内周縁により形成される周方向に一対の係合部181c4、181c5を有する。第2凹部181c2は、開口形状の内周縁により形成される周方向に一対の係合部181c6、181c7を有する。係合部181c4~181c7は、軸方向に延びる。
第1凹部181c1は、第1ピン配置部材181aの突起部181a1と軸方向に嵌合する。第2凹部181c2は、第2ピン配置部材181bの突起部181b1と軸方向に嵌合する。これにより、第1ピン配置部材181aの係合部181a4、181a5と、第3ピン配置部材181cの係合部181c4、181c5とは、互いに周方向に当接し、第1ピン配置部材181aと第3ピン配置部材181cとが一体となって回転可能となる。また、第3ピン配置部材181cの係合部181b4、181b5と、第2ピン配置部材181bの係合部181c6、181c7とは、互いに周方向に当接し、第3ピン配置部材181cと、第2ピン配置部材181bとは一体となって回転可能となる。
ここで、ピン配置構造体181では、3つのカムピン188が設計上は周方向に等間隔に配置されるように構成される。
すなわち、第1凹部181c1と第2凹部181c2とは、周方向において互いに約120度ずれた位置に形成され、それぞれに嵌合する突起部181a1、181b1を、周方向において互いに約120度ずれた位置に配置する。第1凹部181c1および第2凹部181c2に突起部181a1、181b1が嵌合する状態において、突起部181a1、181b1に形成された2つのピン嵌合孔183は、周方向において互いに約120度ずれ、軸方向において略同一の位置にある。なお、約120度とは、加工上の誤差を含む意味で使用しており、設計上の120度を意味する。また、略同一とは、加工上の誤差を含む意味で使用しており、設計上の同一を意味する。
また、第3ピン配置部材181cは、第1凹部181c1及び第2凹部181c2から周方向に約120度ずれた位置に、Dカット形状をなす座面181c3を有する。座面181c3は、第3ピン配置部材181cの外径よりも内側において、径方向に直交する平面である。座面181c3には、ピン嵌合孔183が形成される。第3ピン配置部材181cのピン嵌合孔183は、突起部181a1、181b1に形成された2つのピン嵌合孔183に対し、周方向において約120度ずれ、軸方向において略同一の位置にある。すなわち、第3ピン配置部材181cは、突起部181a1、181b1に形成されたピン嵌合孔183が軸方向において占める位置に対して、軸方向において占める位置が重なるピン嵌合孔183を有する。
図8は、本実施の形態のトルクカム機構180のカム溝形成構造体190の平面図である。図9は、本実施の形態のカム溝形成構造体190の斜視図である。図10は、本実施の形態のカム溝形成構造体190の展開図である。図10は、カム溝形成構造体190を軸方向に沿った線分C2―C2において周方向に切り開いて展開した状態を示す。図10において、座標軸の矢印の符号Rtはクランク軸63の回転方向を示す。
カム溝形成構造体190は、全体形状がフランジ付きの略円筒形状である。カム溝形成構造体190は、軸方向に分割可能な分割構造を有する。本実施の形態のカム溝形成構造体190は、軸方向に2つ並んだ第1カム溝形成部材190aと、第2カム溝形成部材190bと、によって構成される。
第1カム溝形成部材190aは、カム溝形成構造体190において左側に位置する部材である。第1カム溝形成部材190aは、円環状の基部190a1と、基部190a1から右側に突出する1つの第1突出部190a2と、を有する。第1突出部190a2は基部190a1と外周面が面一状に形成される。第1突出部190a2は、円筒形状が略台形状に切除された形状である。第1突出部190a2は、クランク軸63の回転方向Rtに対する下流部に減速側カム溝面(減速側カム構造)190a3を有する。減速側カム溝面190a3は、クランク軸63の回転方向Rtの下流側に面し、回転方向Rtの下流側に進むに連れて右側から左側に傾斜した斜面である。また、第1突出部190a2は、クランク軸63の回転方向Rtの上流側に面し軸方向に沿って延びる第1直線面190a4を有する。
第2カム溝形成部材190bは、カム溝形成構造体190において右側に位置する部材である。第2カム溝形成部材190bは、円環状の基部190b1と、基部190b1から左側に突出する3つの第2突出部190b2と、基部190b1に設けられたフランジ部190b5と、を有する。3つの第2突出部190b2は、周方向に等間隔に形成される。3つの第2突出部190b2は、基部190b1において、周方向に互いに約120度ずれた位置に形成される。第2突出部190b2は基部190b1と外周面が面一状に形成される。第2突出部190b2は、円筒形状が略台形状に切除されたような形状である。
第2突出部190b2は、クランク軸63の回転方向Rtに対する上流部に加速側カム溝面(加速側カム構造)190b3を有する。加速側カム溝面190b3は、クランク軸63の回転方向Rtの上流側に面し、回転方向Rtの上流側に進むに連れて左側から右側に傾斜した斜面である。また、第2突出部190b2は、クランク軸63の回転方向Rtの下流側に面し軸方向に沿って延びる第2直線面190b4を有する。
カム溝形成構造体190では、第1カム溝形成部材190aの第1突出部190a2と、第2カム溝形成部材190bの第2突出部190b2とが対向するように配置され、第1直線面190a4と、一つの第2直線面190b4とを当接させるように配置される。
第1カム溝形成部材190aの減速側カム溝面190a3と、第2カム溝形成部材190bの加速側カム溝面190b3と、が軸方向に向かい合うことにより、1つのカム溝193が形成される。カム溝193は、減速側カム溝面190a3と加速側カム溝面190b3とのクリアランスW1により形成される。カム溝193は、カムピン188の頭部188Aの直径と同等の幅を持つ溝である。カムピン188の頭部188Aは、カム溝193内に配置される。頭部188Aは、加速側カム溝面190b3や減速側カム溝面190a3に当接しながら、カム溝193内を相対的に摺動可能である。
また、カム溝形成構造体190では、第1カム溝形成部材190aの基部190a1と第2カム溝形成部材190bの加速側カム溝面190b3とが軸方向に向かい合うことにより、幅広カム溝194が形成される。幅広カム溝194は、基部190a1と加速側カム溝面190b3とのクリアランスW2により形成される。幅広カム溝194は周方向に2つ形成される。幅広カム溝194は、略台形の溝でありカム溝193よりも広い。それぞれの幅広カム溝194内にはカムピン188の頭部188Aが1つずつ配置される。頭部188Aは、加速側カム溝面190b3に当接したりしながら、幅広カム溝194内を相対的に摺動可能である。
トルクカム機構180において、3つのカムピン188の頭部188Aは、第2カム溝形成部材190bのそれぞれの加速側カム溝面190b3に当接しながらカム溝193、194を摺動するように設計される。また、1つのカムピン188の頭部188Aは、第1カム溝形成部材190aの減速側カム溝面190a3に当接しながらカム溝193を摺動するように設計される。
これにより、入力トルクの大きい加速側のカムピン188を多くすることで、トルクカム機構180としての性能を確保しつつ、クリアランスW1、W2の調整は一つの減速側カム溝面190a3と加速側カム溝面190b3との間のクリアランスW1の調整で行える。
なお、本実施の形態では、クリアランスW1、W2は軸方向の間隔を示す。
第2カム溝形成部材190bの基部190b1には、基部190b1よりも大径で円環板状のフランジ部190b5(図8、図9参照)が設けられる。フランジ部190b5の外周部には、可動シーブ120への取付部190b6が形成される。取付部190b6は3つ形成される。取付部190b6は、周方向に等間隔に形成されている。それぞれの取付部190b6には、軸方向に貫通する固定孔190b7が1つずつ形成されている。
図3に示すように、固定孔190b7には、右方から、アジャストボルト200(第2の締結具)と固定ボルト(第3の締結具)129Aとが挿通される。アジャストボルト200は、フランジ付き円筒状の部材であり、その円筒部に雄ねじ(不図示)が形成される。アジャストボルト200は、可動シーブ120に設けられたアジャストボルト孔(第1の締結孔)128に右方から捻じ込まれる。また、固定ボルト129Aは、アジャストボルト200に挿通され、アジャストボルト孔128と同軸状で左側の固定ボルト孔(第2の締結孔)129にねじ込まれる。アジャストボルト200と固定ボルト129Aとにより、第2カム溝形成部材190bが可動シーブ120と一体に固定される。
ここで、アジャストボルト200の締め付けトルクによって可動シーブ120に対する第2カム溝形成部材190bの軸方向の位置を変更できる。よって、アジャストボルト200の締め付けトルクによってクリアランスW1、W2が調整可能である。
詳細には、アジャストボルト200が可動シーブ120に捻じ込まれる際には、第2カム溝形成部材190bと第1カム溝形成部材190aとの両方が、カムピン188に当接するクリアランスゼロの状態までアジャストボルト200が捻じ込まれる。その後、アジャストボルト200を緩める方向に回して、必要な幅のクリアランスW1、W2に調整される。必要なクリアランスW1、W2に調整された状態で、アジャストボルト200には、固定ボルト129Aが挿通される。アジャストボルト200に挿通された固定ボルト129Aが、可動シーブ120の固定ボルト孔129に捻じ込まれることにより、固定ボルト129Aの頭部がアジャストボルト200のフランジ部に当接して、アジャストボルト200を固定する。
可動シーブ120は、アジャストボルト孔128に捻じ込まれたアジャストボルト200、および、当接部121Aによって、第1カム溝形成部材190aと第2カム溝形成部材190bとを軸方向に挟み込む。これにより、可動シーブ120は、カム溝形成構造体190に対して固定される。よって、可動シーブ120は、固定シーブ110に対して、カム溝形成構造体190とともに軸方向に相対移動可能となる。
第2カム溝形成部材190bの取付部190b6と可動シーブ120との間には、弾性材料によって形成されたダンパ(弾性部材)198が配置される。ダンパ198を構成する弾性材料としては、例えばゴムや樹脂などの高分子材料などが挙げられる。
本実施の形態では、ダンパ198は軸方向に延びる円筒状である。ダンパ198は、取付部190b6の固定孔190b7に装着される。そして、ダンパ198の孔には、アジャストボルト200が挿通され、アジャストボルト200には、固定ボルト129Aが挿通される。ダンパ198は、円環板状のダンパ受けワッシャ201を介して可動シーブ120の右面に当接する。
ここで、ダンパ198の弾性変形により、アジャストボルト200の円筒部の外周部と、取付部190b6の内周部とが接近離間可能になる。すなわち、第2カム溝形成部材190bは可動シーブ120に対して相対回転方向の微小移動が許容される。したがって、カムピン188がカム溝193、194に衝突するように当たっても第2カム溝形成部材190bが微小回転し易く、打音の発生が抑制され易くなっている。
図3に示すように、カム溝193、194(図10参照)は、カム溝形成構造体190の外周を覆う円筒形のスリーブ199により、径方向外側から塞がれている。また、カム溝193、194と、スリーブ199との間の空間には、潤滑油としてグリスが封入されている。カム溝形成構造体190の軸方向両端には、オイルシール196が配置される。これにより、カムピン188およびカム溝形成構造体190の摩耗が抑制される。また、オイルシール196のフリクションにより相対回転の速度差が抑制されカムピン188のカム溝193、194の内周面に対する衝突が抑制され易い上に、カムピン188のカム溝193、194の内周面に対する衝突がグリスにより緩和されるため、カムピン188による打音が抑制され易くなっている。
次に、本実施の形態の駆動プーリ100の作用を説明する。
鞍乗り型車両10の走行が安定しておりエンジン40の回転数が安定している場合、クランク軸63が安定した回転数で回転をしている。この場合、駆動プーリ100では、固定シーブ110およびピン配置構造体181がクランク軸63からトルクを受けて回転している。また、可動シーブ120は、ピン配置構造体181からカム溝形成構造体190を介してトルクを受けて回転している。さらに、ランププレート130は、可動シーブ120の延出スライド板125からトルクを受けてランププレート130と一体的に回転している。
したがって、例えば、平坦な道路を一定の速度で走行する場合には、Vベルト78やウェイトローラー153、トルクカム機構180などから作用する力がつり合い、固定シーブ110および可動シーブ120の間隔は一定を保った状態で、固定シーブ110、可動シーブ120、ランププレート130、トルクカム機構180が一体的に回転する。
ここで、スロットル(不図示)を開側に操作し、クランク軸63の回転数を増大させようとすると、クランク軸63と一体的に回転する固定シーブ110およびピン配置構造体181の回転数は、増大しようとする。このとき、可動シーブ120は、ピン配置構造体181に固定された3つのカムピン188からカム溝193、194の3つの加速側カム溝面190b3を介してトルクを受ける。
すなわち、ピン配置構造体181およびカムピン188の回転が、カム溝形成構造体190よりも相対的に速くなると、3つのカムピン188はそれぞれの加速側カム溝面190b3を回転方向Rtに押しながらカム溝193、194内を相対的に摺動する。このとき、加速側カム溝面190b3が形成された第2カム溝形成部材190bは、加速側カム溝面190b3の周方向からの傾斜のために、カムピン188から、回転数が増大する方向のトルクを受けると共に、固定シーブ110から離間する方向、すなわち、ローシフト側の軸方向移動力も受ける。回転数が増大する方向のトルクは、第2カム溝形成部材190bのフランジ部190b5を介して可動シーブ120に伝達される。また、ローシフト側の軸方向移動力は、第2カム溝形成部材190bのフランジ部190b5を介して可動シーブ120に伝達される。
このため、回転数が増大してウェイトローラー153の遠心力が大きくなり、可動シーブ120が左側に移動しようとするハイシフト側の力が十分に大きくなるまで、可動シーブ120がローシフト側に移動し易くなっている。よって、スロットルを開放した場合に、エンジン40の回転数が十分に増大する前に、可動シーブ120がハイシフト側に移動することが抑制されており、エンジン40の回転数を増大させ易くなっている。
逆に、スロットルを閉側に操作し、クランク軸63の回転数を低下させようとすると、クランク軸63と一体的に回転する固定シーブ110およびピン配置構造体181の回転数は、低下しようとする。このとき、可動シーブ120は、ピン配置構造体181に固定されたカムピン188から一つのカム溝193の減速側カム溝面190a3を介してトルクを受ける。
すなわち、ピン配置構造体181およびカムピン188の回転が、カム溝形成構造体190よりも相対的に遅くなると、一つのカムピン188が減速側カム溝面190a3を回転方向Rtの上流側に押しながら、各カムピン188がカム溝193、194内を相対的に摺動する。このとき、減速側カム溝面190a3が形成された第1カム溝形成部材190aは、減速側カム溝面190a3の周方向からの傾斜のために、カムピン188から、回転数が低下する方向のトルクを受けると共に、固定シーブ110に近接する方向、すなわち、ハイシフト側の軸方向移動力も受ける。回転数が低下する方向のトルクは、直線面190a4、190b4を介して第2カム溝形成部材190bに伝達され、第2カム溝形成部材190bのフランジ部190b5を介して可動シーブ120に伝達される。また、ハイシフト側の軸方向移動力は当接部121Aを介して可動シーブ120に伝達される。
このため、回転数が低下してウェイトローラー153の遠心力が小さくなり、可動シーブ120が右側に移動しようとするローシフト側の力が十分に大きくなるまで、可動シーブ120がハイシフト側に移動し易くなっている。よって、スロットルを閉じた場合に、エンジン40の回転数が十分に低下する前に、可動シーブ120がローシフト側に移動することが抑制されており、エンジン40の回転数を低下させ易くなっている。
ここで、頭部188Aがカム溝面190a3、190b3に近接するように配置されることにより、頭部188Aがカム溝193、194を摺動する際に、頭部188Aとカム溝面190a3、190b3との衝突による打音は発生し難くなる。
しかし、実際には、トルクカム機構180の各部品の加工精度によっては、頭部188Aとカム溝面190a3、190b3との間に大きな隙間が生じる場合がある。このような場合には、鞍乗り型車両10の運転時に、頭部188Aとカム溝面190a3、190b3との衝突による打音が生じ易くなる。
このような場合に対応するため、本実施の形態の駆動プーリ100は、打音が外部に漏れ難いように、トルクカム機構180を可動シーブ120の内周側に配置している。
その上、本実施の形態の駆動プーリ100では、カムピン188の位置を調整可能に構成されている。カムピン188の位置の調整は、ナット172(図3参照)の締め付けトルクを調整することによって実現される。
図11は、トルクカム機構180の展開図である。図11は、ピン配置構造体181を軸方向に沿った線分C3―C3において周方向に切り開いて展開した状態を示す。図11において、符号Rtはクランク軸63の回転方向を示す。なお、図11では、径方向外側のカム溝形成構造体190およびカムピン188を破線で示す。
具体的には、ナット172の締め付けトルクを増大させた場合には、ナット172およびワッシャ171は、固定シーブ110を右側により強く押し付ける。右側に押し付けられた固定シーブ110は、軸部111により、ピン配置構造体181の左端181Lをより強く右側に押し付ける。また、ピン配置構造体181の右端181Rは、ベアリング受け部材140を介して、クランク軸63の段差63Bに当接する。
これにより、ピン配置構造体181の左端181Lと右端181Rとは、より強く挟み込まれ、第1ピン配置部材181aと第2ピン配置部材181bとは、軸方向において互いに近接する方向に向けて僅かに変位する。つまり、第1ピン配置部材181aと第2ピン配置部材181bとに設けられたピン嵌合孔183は、それぞれ図8に矢印D1で示すように、軸方向においてそれぞれ第3ピン配置部材181cに近接する方向に移動する。
換言すれば、ナット172の締め付けトルクを増大させた場合には、第3ピン配置部材181cと第2ピン配置部材181bとに設けられたピン嵌合孔183は、軸方向においてそれぞれ第1ピン配置部材181aに近接する方向に移動する。また、ナット172の締め付けトルクを増大させた場合には、第1ピン配置部材181aと第3ピン配置部材181cとに設けられたピン嵌合孔183は、軸方向においてそれぞれ第2ピン配置部材181bに近接する方向に移動する、とも言える。
逆に、ナット172の締め付けトルクを減少させた場合には、ナット172およびワッシャ171による、固定シーブ110を右側に押さえつける力は小さくなる。
すなわち、ピン配置構造体181の左端181Lと右端181Rとが挟み込まれる力は弱くなり、第1ピン配置部材181aと第2ピン配置部材181bとは、軸方向において互いに離間する方向に向けて僅かに変位する。つまり、第1ピン配置部材181aと第2ピン配置部材181bとに設けられたピン嵌合孔183は、それぞれ図8に矢印D2で示すように、軸方向において第3ピン配置部材181cから離間する方向に移動する。
換言すれば、ナット172の締め付けトルクを減少させた場合には、第3ピン配置部材181cと第2ピン配置部材181bとに設けられたピン嵌合孔183は、軸方向においてそれぞれ第1ピン配置部材181aから離間する方向に移動する。また、ナット172の締め付けトルクを減少させた場合には、第1ピン配置部材181aと第3ピン配置部材181cとに設けられたピン嵌合孔183は、軸方向においてそれぞれ第2ピン配置部材181bから離間する方向に移動する、とも言える。
このように、ナット172の締め付けトルクを変更することにより、カムピン188同士の間の相対的な位置関係が変更されるため、頭部188Aとカム溝面190a3、190b3との間の隙間が小さくなるように、カムピン188の配置を調整できる。
また、本実施の形態では、駆動プーリ100は、カム溝193、194のクリアランスW1、W2を調整可能な構造とされている。カム溝193、194のクリアランスW1、W2の調整は、アジャストボルト200(図3参照)の締め付けトルクを調整することによって実現される。
図12は、トルクカム機構180のカム溝形成構造体190の展開図である。図12は、カム溝形成構造体190を図10と同様に展開した状態を示す。
具体的には、アジャストボルト200の締め付けトルクを増大させた場合には、アジャストボルト200は、可動シーブ120のアジャストボルト孔128に更に捻じ込まれ、第2カム溝形成部材190bを左側により強く押し付ける。よって、第2カム溝形成部材190bは、図12に矢印E1で示すように、第1カム溝形成部材190aに対して軸方向において近接する方向に変位する。つまり、第1カム溝形成部材190aと第2カム溝形成部材190bとの間のクリアランスW1、W2は狭まる。
逆に、アジャストボルト200の締め付けトルクを減少させた場合には、アジャストボルト200は、可動シーブ120のアジャストボルト孔128から緩められ、第2カム溝形成部材190bを左側に押し付ける力は小さくなる。ここで、第2カム溝形成部材190bはカムピン188に当接しているため、左側への押し付け力が弱まると、カムピン188からの反力を受けて、第2カム溝形成部材190bは、図12に矢印E2で示すように、第1カム溝形成部材190aから軸方向において離間する方向に変位する。つまり、第1カム溝形成部材190aと第2カム溝形成部材190bとの間のクリアランスW1、W2は広がる。
このように、本実施の形態では、アジャストボルト200の締め付けトルクを変更することにより、クリアランスW1、W2を調整することができ、カムピン188の頭部188Aとカム溝面190a3、190b3との間の隙間が小さくなるように、カム溝193、194の溝幅を調整できる。
アジャストボルト200によるクリアランスW1、W2の調整が終了すると、アジャストボルト200には固定ボルト129Aが挿通され、固定ボルト129Aが締め付けられる。固定ボルト129Aの頭部がアジャストボルト200のフランジ部に当接するように捻じ込まれることにより、アジャストボルト200は緩みが防止された状態で固定される。
なお、加工誤差によっては、減速側カム溝面190a3と加速側カム溝面190b3とを有するカム溝193に、いずれのピン配置部材181a~181cを配置するかによっても、カムピン188とカム溝193、194との位置関係を調整可能である。
以上説明したように、本発明を適用した本実施の形態によれば、駆動プーリ100は、クランク軸63に対して固定された固定シーブ110と、固定シーブ110に対して軸方向に移動可能に支持された可動シーブ120と、可動シーブ120の内周側に設けられて可動シーブ120に軸方向移動力に変換されるトルクを与えるトルクカム機構180と、を備えるプーリ装置において、トルクカム機構180は、クランク軸63の軸周りに配置されてクランク軸63に対して固定されるピン配置構造体181と、ピン配置構造体181に形成されるピン嵌合孔183に固定されるカムピン188と、を備え、ピン配置構造体181は、クランク軸63の軸方向に分割された複数のピン配置部材181a、181b、181cによって構成される。
この構成によれば、ピン配置構造体181が、クランク軸63の軸方向に分割された複数のピン配置部材181a、181b、181cによって構成されることにより、ピン配置部材181a、181b、181c同士の軸方向における配置を調整できる。これにより、カムピン188同士の相対的な位置関係を調整し易くなり、カムピン188による打音を軽減できる。
本実施の形態では、それぞれのピン配置部材181a、181b、181cには、それぞれ一つずつのピン嵌合孔183が形成される。
この構成によれば、ピン配置部材181a、181b、181cの軸方向における配置を調整することにより、カムピン188の配置を調整し易くなる。
本実施の形態では、カムピン188およびピン配置部材181a、181b、181cは、それぞれ鉄材によって形成される。
この構成によれば、アルミニウムで製造する場合に比べて、カムピン188およびピン配置部材181a、181b、181cの摩耗を低減し易い。
本実施の形態では、トルクカム機構180は、ピン配置構造体181の外周に、カムピン188が摺動するカム溝193、194を形成するカム溝形成構造体190を更に備え、カム溝形成構造体190は、可動シーブ120に、ダンパ198を介して取り付けられる。
この構成によれば、ダンパ198により、カムピン188とカム溝形成構造体190との衝撃を緩和し易く、カムピン188による打音を軽減し易い。
本実施の形態では、隣り合う2つのピン配置部材181a、181c、181bのうち、一方のピン配置部材181a、181bは軸方向に突出する突起部181a1、181b1を有し、他方のピン配置部材181cは、突起部181a1、181b1に嵌合する凹部181c1、181c2を有する。
この構成によれば、隣り合う2つのピン配置部材181a、181c、181bは、互いに噛み合い、一体となって回転し易い。これにより、簡易な構成によって、複数のピン配置部材181a、181c、181bを同期して回転させ易い。
本実施の形態では、ピン配置部材181a、181bの突起部181a1、181b1には、ピン嵌合孔183が形成され、ピン配置部材181cには、突起部181a1、181b1に形成されたピン嵌合孔183が軸方向において占める位置に対して、軸方向において占める位置が重なるピン嵌合孔183が形成される。
この構成によれば、ピン配置構造体181を分割構造としながらも、カムピン188を同一の円周上に配置することができ、トルクカム機構180を軸方向においてコンパクトにし易い。
本実施の形態では、ピン配置構造体181は、クランク軸63にナット172が締結されることにより、軸方向の両側から挟持される。
この構成によれば、ナット172の締め付けトルクを調整することにより、ピン配置部材181a、181b、181cの軸方向における配置を調整できる。これにより、カムピン188の配置の調整が容易になり易い。
[他の実施の形態]
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
上記実施の形態において、ピン固定部としてのピン嵌合孔183は丸孔であると説明したが、これは一例である。例えば、ピン嵌合孔183は、ピン配置部材181a、181b、181cを貫通していない穴であってもよい。また、ピン嵌合孔183の断面形状は円形ではなく、四角形や三角形など、任意の形状としてもよい。また、上記実施の形態において、ピン嵌合孔183は、嵌合によってカムピン188を固定すると説明したが、ピン嵌合孔183は、例えば、カムピン188が締結される穴であってもよい。
上記実施の形態において、各ピン配置部材181a、181b、181cにつき、それぞれ1つずつのピン嵌合孔183が形成されると説明した。各ピン配置部材181a、181b、181cにつき、それぞれ1つずつのピン嵌合孔183が形成される構成が、カムピン188同士の配置の調整がし易い点で望ましいが、これは一例である。例えば、1つのピン配置部材181a、181b、181cは、2つ以上のピン嵌合孔183を有していてもよい。また、3つのピン配置部材181a、181b、181cのうち、ピン嵌合孔183を有さないものが含まれていてもよい。
上記実施の形態において、ピン配置構造体181は、3つのピン配置部材181a、181b、181cにより構成されると説明した。ピン配置構造体181が、3つのピン配置部材181a、181b、181cによって構成されることが、カムピン188に対する負荷やカムピン188の位置の調整性からは望ましいが、これは一例である。例えば、ピン配置構造体181は、2つのピン配置部材181a、181bによって構成され、それぞれのピン配置部材181a、181bのピン嵌合孔183に嵌合する2つのカムピン188を保持する構成としてもよい。また、ピン配置構造体181は、ピン配置部材を4つ以上備え、それぞれのピン配置部材のピン嵌合孔183に嵌合する4つ以上のカムピン188を保持する構成としてもよい。
上記実施の形態では、ピン配置構造体181において、第1ピン配置部材181aと第2ピン配置部材181bとが共通化された構成を説明したが、共通化されなくてもよい。このとき、例えば、第2ピン配置部材181bの本体部181b0が、第1ピン配置部材181aの本体部181a0よりも軸方向に長くてもよい。さらに、例えば、第2ピン配置部材181bとベアリング受け部材140とを一体化してもよい。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)クランク軸に対して固定された固定シーブと、前記固定シーブに対して軸方向に移動可能に支持された可動シーブと、前記可動シーブの内周側に設けられて前記可動シーブに軸方向移動力に変換されるトルクを与えるトルクカム機構と、を備えるプーリ装置において、前記トルクカム機構は、前記クランク軸の軸周りに配置されて前記クランク軸に対して固定されるピン配置構造体と、前記ピン配置構造体に形成されるピン固定部に固定されるカムピンと、を備え、前記ピン配置構造体は、前記クランクの軸方向に分割された複数のピン配置部材によって構成される、プーリ装置。
この構成によれば、ピン配置構造体が、クランク軸の軸方向に分割された複数のピン配置部材によって構成されることにより、ピン配置部材同士の軸方向における配置を調整できる。これにより、カムピン同士の相対的な位置関係を調整し易くなり、カムピンによる打音を軽減できる。
(構成2)それぞれの前記ピン配置部材には、それぞれ一つずつの前記ピン固定部が形成される、構成1に記載のプーリ装置。
この構成によれば、ピン配置部材の軸方向における配置を調整することにより、カムピンの配置を調整し易くなる。
(構成3)前記カムピンおよび前記ピン配置部材は、それぞれ鉄材によって形成される、構成1または2に記載のプーリ装置。
この構成によれば、カムピンおよびピン配置部材の摩耗を低減し易い。
(構成4)前記トルクカム機構は、前記ピン配置構造体の外周に、前記カムピンが摺動するカム溝を形成するカム溝形成構造体を更に備え、前記カム溝形成構造体は、前記可動シーブに、弾性部材を介して取り付けられる、構成1から3のいずれかに記載のプーリ装置。
この構成によれば、弾性部材により、カムピンとカム溝形成構造体との衝撃を緩和し易く、カムピン188による打音を軽減し易い。
(構成5)隣り合う2つの前記ピン配置部材のうち、一方の前記ピン配置部材は前記軸方向に突出する突起を有し、他方の前記ピン配置部材は、前記突起に嵌合する凹部を有する、構成1から4のいずれかに記載のプーリ装置。
この構成によれば、隣り合う2つのピン配置部材は、互いに噛み合い、一体となって回転し易い。これにより、簡易な構成によって、複数のピン配置部材を同期して回転させ易い。
(構成6)前記一方の前記ピン配置部材の前記突起には、前記ピン固定部が形成され、前記他方の前記ピン配置部材には、前記突起に形成された前記ピン固定部が前記軸方向において占める位置に対して、前記軸方向において占める位置が重なる前記ピン固定部が形成される構成5に記載のプーリ装置。
この構成によれば、ピン配置構造体を分割構造としながらも、カムピンを同一の円周上に配置することができ、トルクカム機構を軸方向においてコンパクトにし易い。
(構成7)前記ピン配置構造体は、前記クランク軸に締結具が締結されることにより、前記軸方向の両側から挟持される構成1から6のいずれかに記載のプーリ装置。
この構成によれば、締結具の締め付けトルクを調整することにより、ピン配置部材の軸方向における配置を調整できる。これにより、カムピンの配置の調整が容易になり易い。
63 クランク軸
100 駆動プーリ(プーリ装置)
110 固定シーブ
120 可動シーブ
172 ナット(第1の締結具、締結具)
180 トルクカム機構
181 ピン配置構造体
181a 第1ピン配置部材(ピン配置部材)
181a1 突起部
181b 第2ピン配置部材(ピン配置部材)
181b1 突起部
181c 第3ピン配置部材(ピン配置部材)
181c1 第1凹部(凹部)
181c2 第2凹部(凹部)
183 ピン嵌合孔(ピン固定部)
188 カムピン
190 カム溝形成構造体
193 カム溝
194 幅広カム溝(カム溝)
198 ダンパ(弾性部材)

Claims (7)

  1. クランク軸(63)に対して固定された固定シーブ(110)と、前記固定シーブ(110)に対して軸方向に移動可能に支持された可動シーブ(120)と、前記可動シーブ(120)の内周側に設けられて前記可動シーブ(120)に軸方向移動力に変換されるトルクを与えるトルクカム機構(180)と、を備えるプーリ装置において、
    前記トルクカム機構(180)は、前記クランク軸(63)の軸周りに配置されて前記クランク軸(63)に対して固定されるピン配置構造体(181)と、前記ピン配置構造体(181)に形成されるピン固定部(183)に固定されるカムピン(188)と、を備え、
    前記ピン配置構造体(181)は、前記クランク軸(63)の軸方向に分割された複数のピン配置部材(181a、181b、181c)によって構成される、
    プーリ装置。
  2. それぞれの前記ピン配置部材(181a、181b、181c)には、それぞれ一つずつの前記ピン固定部(183)が形成される、
    請求項1に記載のプーリ装置。
  3. 前記カムピン(188)および前記ピン配置部材(181a、181b、181c)は、それぞれ鉄材によって形成される、
    請求項1に記載のプーリ装置。
  4. 前記トルクカム機構(180)は、前記ピン配置構造体(181)の外周に、前記カムピン(188)が摺動するカム溝(193、194)を形成するカム溝形成構造体(190)を更に備え、
    前記カム溝形成構造体(190)は、前記可動シーブ(120)に、弾性部材(198)を介して取り付けられる、
    請求項1から3のいずれかに記載のプーリ装置。
  5. 隣り合う2つの前記ピン配置部材(181a、181c、181b)のうち、一方の前記ピン配置部材(181a、181b)は前記軸方向に突出する突起部(181a1、181b1)を有し、他方の前記ピン配置部材(181c)は、前記突起部(181a1、181b1)に嵌合する凹部(181c1、181c2)を有する、
    請求項1から3のいずれかに記載のプーリ装置。
  6. 前記一方の前記ピン配置部材(181a、181b)の前記突起部(181a1、181b1)には、前記ピン固定部(183)が形成され、
    前記他方の前記ピン配置部材(181c)には、前記突起部(181a1、181b1)に形成された前記ピン固定部(183)が前記軸方向において占める位置に対して、前記軸方向において占める位置が重なる前記ピン固定部(183)が形成される、
    請求項5に記載のプーリ装置。
  7. 前記ピン配置構造体(181)は、前記クランク軸(63)に締結具(172)が締結されることにより、前記軸方向の両側から挟持される、
    請求項1から3のいずれかに記載のプーリ装置。
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