JP5129621B2 - クランクシャフト - Google Patents

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Description

本発明は、ジャーナル部に、該ジャーナル部の軸線からオフセットした位置にウエイト部を有するクランクウエブが一体に連設されて成る一対のクランクシャフト半体が、前記ジャーナル部の軸線に関して前記ウエイト部とは反対側にオフセットした位置で前記クランクウエブに設けられる圧入孔に両端部を圧入せしめるクランクピンで連結されて成るクランクシャフトに関する。
このようなクランクシャフトは、特許文献1等で既に知られている。
特公平05−7569号公報
ところで、クランクピンは、コネクティングロッドの大端部との間の潤滑を果たすオイルを導くために中空形状に形成されることがあり、そのような中空形状のクランクピンの両端部を一対のクランクウエブの圧入孔に圧入すると、クランクピンは両端部が潰れて樽形となるように変形する。この際、クランクシャフト半体のクランクウエブにおいて、ジャーナル部側の剛性が反対側の剛性よりも大きいことに起因して、クランクピンを介して両クランクシャフト半体を連結してクランクシャフトを組み立てた状態で、クランクシャフトはウエイト部が相互に離反する側に両クランクウエブが傾斜するように歪んだ変形状態となる。そこでクランクピンの圧入作業後には、上述のような歪み変形を修正するための作業が必要となり、変形量が大きいときには修正作業に時間がかかり、生産性が低下してしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、クランクピンの圧入によって生じる歪み変形量を小さく抑え、修正作業に必要な時間を少なくして生産性を高め得るようにしたクランクシャフトを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ジャーナル部に、該ジャーナル部の軸線からオフセットした位置にウエイト部を有するクランクウエブが一体に連設されて成る一対のクランクシャフト半体を備え、その両クランクシャフト半体が、各々の前記ジャーナル部の軸線に関して前記ウエイト部とは反対側にオフセットした位置で前記クランクウエブに設けられる圧入孔に両端部を圧入せしめるクランクピンで連結されて成るクランクシャフトにおいて、前記圧入孔の周囲のうち前記ウエイト部側に配置される肉抜き部が前記両クランクウエブの相互に対向する面にそれぞれ設けられ、前記肉抜き部は、前記圧入孔の内周面から径方向に所定距離をあけた位置で該内周面に沿って延びる円弧溝状に形成されていて、前記クランクピンを相対回転可能に挿通させるコネクティングロッドの大端部に対向していることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、記クランクピンに、前記コネクティングロッドの大端部およびクランクピン間を潤滑するためのオイルを導くオイル通路が、一端をクランクピンの一端に開放するとともに他端を閉じるようにして同軸に設けられることを特徴とする。
さらに請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記肉抜き部が、相互に対向する側面と、それらの側面間を結ぶ閉塞端面とを有する溝状のものであり、前記両側面と、前記閉塞端面との間には、肉抜き部の幅の1/2未満の曲率半径を有して彎曲した彎曲部がそれぞれ形成されることを特徴とする。
さらに請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記肉抜き部は、前記圧入孔の軸線から見て前記ウエイト部側で且つ前記ジャーナル部の軸線から見て前記圧入孔側の領域にだけ形成され、前記肉抜き部の幅は、前記圧入孔の半径よりも小さいことを特徴とする。
さらに請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記肉抜き部は、前記圧入孔と同心の半円弧状に形成されていて、該圧入孔の軸線から見て前記ウエイト部側にだけ形成されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、圧入孔の周囲のうちウエイト部側に配置される肉抜き部がクランクウエブの相互に対向する面に設けられるので、肉抜き部による剛性低減によってクランクウエブにおける圧入孔の周囲の剛性差を小さく抑えることができ、それによってクランクピンの圧入による歪み変形量を小さく抑えることができ、クランクシャフトの生産性を高めることができる。しかもクランクシャフトの回転中心側は、給油量が比較的少ないのであるが、本発明では前記肉抜き部が、圧入孔の内周面から径方向に所定距離をあけた位置で該内周面に沿って延びる円弧溝状に形成されていてコネクティングロッドの大端部に対向しているので、その円弧溝状の肉抜き部オイルを保持することができて、クランクウエブとコネクティングロッドとの間のスラスト面の給油性能向上を図ることができる。
また請求項2記載の発明によれば、クランクピンに、コネクティングロッドの大端部およびクランクピン間を潤滑するためのオイルを導くオイル通路が同軸に設けられるようにして、オイル通路を簡素化しつつクランクシャフトの歪み変形量を小さく抑えることができる。
さらに請求項3記載の発明によれば、溝状である肉抜き部の内周側側面および外周側側面と、閉塞端面との間に形成される彎曲部の曲率半径が溝の幅の1/2未満に設定されることによって肉抜き部の閉塞端面の一部を平坦面とし、クランクシャフトの歪み変形量を小さく抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は自動二輪車用パワーユニットの縦断面図、図2はクランクシャフトの拡大縦断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4矢示部拡大図である。
先ず図1において、たとえば自動二輪車に搭載されるパワーユニットPは、単気筒の4サイクルであるOHC型の内燃機関Eと、該内燃機関Eおよび後輪の車軸10間に設けられる伝動装置Tとで構成される。
前記内燃機関Eの機関本体11は、前記車軸10の軸線と平行な回転軸線を有するクランクシャフト12を回転自在に支承するクランクケース13と、ピストン18を摺動自在に嵌合せしめるシリンダボア17を有して前記クランクケース13に結合されるシリンダブロック14と、クランクケース13と反対側でシリンダブロック14に結合されるシリンダヘッド15と、シリンダブロック14と反対側でシリンダヘッド15に結合されるヘッドカバー16とで構成される。
シリンダブロック14およびシリンダヘッド15間にはピストン18の頂部を臨ませる燃焼室21が形成され、前記ピストン18は、コネクティングロッド19およびクランクピン20を介してクランクシャフト12に連結される。また燃焼室21に臨む点火プラグ22がシリンダヘッド15の右側の側面に取付けられる。
クランクケース13は、前記シリンダボア17の軸線を含むとともに前記クランクシャフト12の軸線に直交する平面で結合される一対のケース半体13a,13bから成り、クランクシャフト12は両ケース半体13a,13bで回転自在に支承される。而してクランクシャフト12および一方のケース半体13a間にはボールベアリング23が介装され、クランクシャフト12および他方のケース半体13b間にはボールベアリング24が介装される。
前記シリンダヘッド15には、吸気弁(図示せず)および排気弁(図示せず)が開閉作動可能に配設されており、シリンダヘッド15およびヘッドカバー16間には、前記吸気弁および排気弁を開閉駆動する動弁機構25が収容される。この動弁機構25が備えるカムシャフト26には、前記クランクシャフト12の回転動力がカムチェーン27を備える調時伝動機構28を介して1/2の減速比で伝達されるものであり、カムチェーン27は、シリンダブロック14、シリンダヘッド15およびヘッドカバー16にわたって形成されたカムチェーン室29内に走行可能に収納される。
クランクケース13の外方でクランクシャフト12の一端部には、発電機30のアウターロータ31が固定されており、該アウターロータ31で囲繞されるステータ32はクランクケース13のケース半体13aに取付けられた発電機カバー33に固定される。
クランクケース13には、自動二輪車の走行方向前方を向いた状態で後輪の左側方に延出される伝動ケース35が連結される。この伝動ケース35は、前記クランクケース13のケース半体13bに一体に連設されて後方に延設されるケース主体36と、該ケース主体36との間に変速機室39を形成してケース主体36に左側から締結される左側カバー37と、前記ケース主体36との間にギヤ室40を形成してケース主体36の右側後部に締結される右側カバー38とで構成され、後輪の車軸10は、ケース主体36の後部および右側カバー38に回転自在に支承される。
伝動装置Tは、変速機室39に収容されるVベルト式の無段変速機41と、該無段変速機41および車軸10間に設けられて前記ギヤ室40に収容される減速ギヤ機構42とで構成される。
無段変速機41は、クランクケース13の外方でクランクシャフト12の他端部に連結されるドライブプーリ43と、クランクシャフト12と平行な軸線を有してケース主体36の後部および右側カバー38に回転自在に支承される被動軸44に遠心クラッチ45を介して装着されるドリブンプーリ46と、ドライブプーリ43およびドリブンプーリ46に巻掛けられる無端状のVベルト47とを備えるものである。
而してドライブプーリ43は、クランクシャフト12に固着されたランププレート48および該ドライブプーリ43間に浮動状態で収容される複数のウエイトローラ49が、クランクシャフト12の回転数増大に応じてクランクシャフト12の半径方向外方に移動するのに応じて、Vベルト47への接触半径を大きくするように作動する。
一方、ドリブンプーリ46は、ドライブプーリ43へのVベルト47の接触半径が大きくなるにつれて、該Vベルト47の接触半径が小さくなるように作動し、それによりクランクシャフト12および被動軸44間でのクランクシャフト12の回転に応じた無段変速が行なわれることになる。
減速ギヤ機構42は、被動軸44および車軸10間に設けられてギヤ室40に収納されるものであり、無段変速機41における被動軸44の回転動力が減速ギヤ機構42で減速されて後輪の車軸10に伝達される。
図2において、クランクシャフト12は、それぞれ鍛造成形される一対のクランクシャフト半体50,51がクランクピン20を介して連結されて成るものであり、一方のクランクシャフト半体50は、ジャーナル部50aに、該ジャーナル部50aの軸線からオフセットした位置にウエイト部50cを有するクランクウエブ50bが一体に連設されて成り、他方のクランクシャフト半体51は、ジャーナル部51aに、該ジャーナル部51aの軸線からオフセットした位置にウエイト部51cを有するクランクウエブ51bが一体に連設されて成る。
両クランクシャフト半体50,51におけるクランクウエブ50b,51bの前記ジャーナル部50a,51aの軸線に関して前記ウエイト部50c,51cとは反対側にオフセットした位置には圧入孔52,53が設けられており、クランクピン20の両端部は前記圧入孔52,53に圧入される。
図1で示すように、前記クランクピン20と、前記コネクティングロッド19の大端部19aとの間にはニードルベアリング54が介装されており、前記クランクピン20には、ニードルベアリング54側に潤滑用のオイルを導くオイル通路55が、一端をクランクシャフト半体50側でクランクピン20の一端に開放するとともに他端を閉じるようにして同軸に設けられ、オイル通路55に内端を通じさせるようにしてクランクピン20に設けられる通路孔56の外端がクランクピン20の外周に開口される。
一方、クランクシャフト半体50のジャーナル部50aには、発電機カバー33側から供給されるオイルを導くためのオイル通路57が一端を発電機カバー33側に開放するとともに他端を閉じるようにして同軸に設けられており、このオイル通路57の内端部に内端を通じさせる通路孔58が、そのクランクケース13およびクランクシャフト12間に介装されるボールベアリング23(図1参照)よりも内方で前記クランクピン20の一端側に外端を臨ませるようにして、クランクシャフト半体50におけるジャーナル部50aのクランクウエブ50b寄りの端部に設けられる。
クランクシャフト半体50におけるクランクウエブ50bのジャーナル部50a側の面には、前記通路孔58から導かれたオイルを、クランクピン20のオイル通路55に導くためのガイドプレート59が、かしめ結合等で取付けられる。
ところで、両クランクシャフト半体50,516のクランクウエブ50b,51bにおいて、ジャーナル部50a,51aの軸線に沿う方向での肉厚は圧入孔52,53の周囲で不均等であり、ジャーナル部50a,51a側の部分の剛性が圧入孔52,53の軸線に関してジャーナル部50a,51aとは反対側の部分の剛性よりも大きいことに起因して、圧入孔52,53にクランクピン20の両端部を圧入してクランクシャフト12を組み立てた状態で、ウエイト部50c,51cが相互に離反する側に両クランクウエブ50b,51bが傾斜するようにクランクシャフト20が歪んで変形する可能性がある。
そこで前記圧入孔52,53の周囲のうち前記ウエイト部50c,51c側に配置される溝状の肉抜き部60,60が、クランクウエブ50b,51bにおける圧入孔52,53の周囲の剛性差を肉抜き部60…の形成による剛性低下によって小さく抑えるために、前記両クランクウエブ50b,51bの相互に対向する面にそれぞれ設けられ、各肉抜き部60…は、図3で示すように、圧入孔52,53の内周面から距離Lをあけた位置で圧入孔52,53の軸線を中心とする角度αの範囲で円弧状に形成される。
図4で示すように、肉抜き部60は、相互に対向する内周側側面60aおよび外周側側面60bと、内周側側面60aおよび外周側側面60b間を結ぶ閉塞端面60cとを有し、クランクピン20の圧入孔52,53への圧入深さd1よりも短い深さd2を有するようにして切削加工されるのであるが、内周側側面60aおよび外周側側面60bと、閉塞端面60cとの間には、肉抜き部60の幅Wの1/2未満の曲率半径を有して彎曲した彎曲部60d,60eがそれぞれ形成されており、前記閉塞端面60cは平坦面に形成される。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、一対のクランクシャフト半体50,51のクランクウエブ50b,51bが、それらのクランクウエブ50b,51bに設けられる圧入孔52,53に両端部を圧入せしめるクランクピン20で連結されて成るクランクシャフト12において、圧入孔52,53の周囲のうちクランクウエブ50b,51bに設けられているウエイト部50c,51c側に配置される溝状の肉抜き部60,60が、クランクウエブ50b,51bの相互に対向する面にそれぞれ設けられている。
このような肉抜き部60…の形成による剛性低下によってクランクウエブ50b,51bにおける圧入孔52,53の周囲の剛性差を小さく抑えることができ、それによってクランクピン20の圧入によるクランクシャフト12の歪み変形量を小さく抑えることができ、クランクシャフト12の生産性を高めることができる。
ここで圧入孔52,53へのクランクピン20の圧入深さd1を13.5mmとしたときに、圧入孔52,53の内周面から肉抜き部60…までの距離L、肉抜き部60…の角度α、肉抜き部60…の深さd2を変化させた結果、距離Lを2mm、角度αを180度、肉抜き部60…の深さd2を5mmとしたときに、クランクシャフト12の歪み変形を最も効果的に抑え得ることが分かった。
しかもクランクシャフト12の回転中心側は、給油量が比較的少ないのであるが、溝状である肉抜き部60…にオイルを保持することでコネクティングロッド19の大端部19aとの間のスラスト面の給油性能向上を図ることができる。
また溝状の肉抜き部60が、相互に対向する内周側側面60aおよび外周側側面60bと、内周側側面60aおよび外周側側面60b間を結ぶ閉塞端面60cとを有し、内周側側面60aおよび外周側側面60bと、閉塞端面60cとの間には、肉抜き部60の幅Wの1/2未満の曲率半径を有して彎曲した彎曲部60d,60eがそれぞれ形成されるので、閉塞端面60cは平坦面に形成されており、そのように閉塞端面60cを平坦に形成した肉抜き部60…の形状とすることでもクランクシャフト12の変形を効果的に抑えることが可能である。
さらにクランクピン20に、コネクティングロッド19の大端部19aおよびクランクピン20間を潤滑するためのオイルを導くオイル通路55が、一端をクランクピン20の一端に開放するとともに他端を閉じるようにして同軸に設けられており、オイル通路55を簡素化しつつクランクシャフト12の歪み変形量を小さく抑えることができる。
次に図5および図6を参照しつつ本発明の第2実施例について説明するが、図5は図2に対応した断面図、図6は図5の6−6線断面図であり、第1実施例に対応した部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
鍛造成形されるクランクシャフト半体50,51のクランクウエブ50b,51bの相互に対向する面には、圧入孔52,53の周囲のうち前記ウエイト部50c,51c側に配置される肉抜き部61,61が設けられる。なお図6では、肉抜き部61を明確に示すために肉抜き部61の領域が格子状の斜線で示される。
これらの肉抜き部61…は、前記クランクウエブ50b,51bの相互に対向する面から突出して前記圧入孔52,53の端部を囲繞する円筒状の突部62,63の一部を切欠いて外周側を開放した円弧状のものであり、クランクシャフト半体50,51の鍛造成形時に同時に形成される。
この第2実施例によっても上記第1実施例と同様に、肉抜き部61…の形成による剛性低下によってクランクウエブ50b,51bにおける圧入孔52,53の周囲の剛性差を小さく抑えることができ、それによってクランクピン20の圧入によるクランクシャフト12の歪み変形量を小さく抑えることができ、クランクシャフト12の生産性を高めることができる。
しかも肉抜き部61…をクランクシャフト半体50,51の鍛造成形後の後加工で形成することが不要であるので、生産性をより高めることができる。
なお肉抜き部61…の形成はクランクシャフト半体50,51の鍛造成形時の同時成形に限るものではなく、小量生産の場合には、クランクシャフト半体50,51の鍛造成形後の機械加工によって肉抜き部61を形成して歪み変形量を小さく抑えるようにしてもよい。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
第1実施例の自動二輪車用パワーユニットの縦断面図である。 クランクシャフトの拡大縦断面図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の4矢示部拡大図である。 第2実施例の図2に対応した断面図である。 図5の6−6線断面図である。
12・・・クランクシャフト
19・・・コネクティングロッド
19a・・・コネクティングロッドの大端部
20・・・クランクピン
50,51・・・クランクシャフト半体
50a,51a・・・ジャーナル部
50b,51b・・・クランクウエブ
50c,51c・・・ウエイト部
52,53・・・圧入孔
55・・・オイル通路
60,61・・・肉抜き部
60a,60b・・・側面
60c・・・閉塞端面
60d,60e・・・彎曲部

Claims (5)

  1. ジャーナル部(50a,51a)に、該ジャーナル部(50a,51a)の軸線からオフセットした位置にウエイト部(50c,51c)を有するクランクウエブ(50b,51b)が一体に連設されて成る一対のクランクシャフト半体(50,51)を備え、
    その両クランクシャフト半体(50,51)が、各々の前記ジャーナル部(50a,51a)の軸線に関して前記ウエイト部(50c,51c)とは反対側にオフセットした位置で前記クランクウエブ(50b,51b)に設けられる圧入孔(52,53)に両端部を圧入せしめるクランクピン(20)で連結されて成るクランクシャフトにおいて、
    前記圧入孔(52,53)の周囲のうち前記ウエイト部(50c,51c)側に配置される肉抜き部(60,61)が前記両クランクウエブ(50b,51b)の相互に対向する面にそれぞれ設けられ
    前記肉抜き部(60,61)は、前記圧入孔(52,53)の内周面から径方向に所定距離(L)をあけた位置で該内周面に沿って延びる円弧溝状に形成されていて、前記クランクピン(20)を相対回転可能に挿通させるコネクティングロッド(19)の大端部(19a)に対向していることを特徴とするクランクシャフト。
  2. 記クランクピン(20)に、前記コネクティングロッド(19)の大端部(19a)およびクランクピン(20)間を潤滑するためのオイルを導くオイル通路(55)が、一端をクランクピン(20)の一端に開放するとともに他端を閉じるようにして同軸に設けられることを特徴とする請求項1記載のクランクシャフト。
  3. 前記肉抜き部(60)が、相互に対向する側面(60a,60b)と、それらの側面(60a,60b)間を結ぶ閉塞端面(60c)とを有する溝状のものであり、前記両側面(60a,60b)と、前記閉塞端面(60c)との間には、肉抜き部(60)の幅の1/2未満の曲率半径を有して彎曲した彎曲部(60d,60e)がそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のクランクシャフト。
  4. 前記肉抜き部(60,61)は、前記圧入孔(52,53)の軸線から見て前記ウエイト部(50c,51c)側で且つ前記ジャーナル部(50a,51a)の軸線から見て前記圧入孔(52,53)側の領域にだけ形成され、前記肉抜き部(60,61)の幅は、前記圧入孔(52,53)の半径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のクランクシャフト。
  5. 前記肉抜き部(60,61)は、前記圧入孔(52,53)と同心の半円弧状に形成されていて、該圧入孔(52,53)の軸線から見て前記ウエイト部(50c,51c)側にだけ形成されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のクランクシャフト。
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