JP2008184963A - 動弁装置のラッシュアジャスタ - Google Patents

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和孝 礒田
Taro Ueno
太郎 上野
Hiroyuki Izumi
博之 和泉
Tomoyuki Koike
智之 小池
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Abstract

【課題】 動弁装置のラッシュアジャスタ10において、ネジかみ合い部の接触面圧を確保しつつ、軸方向寸法の低減化を図る。
【解決手段】 動弁装置のカム3とバルブステム2との間に介装されるカム3側のリフタ本体11及びバルブステム2側のアジャストスクリュ12に、互いにかみ合う雄ネジと雌ネジからなるネジかみ合い部14,15を設ける。両者11,12間に介装される弾性体13の付勢力により、両者が互いに相対回転しつつバルブステム2の軸方向へ移動可能である。ネジかみ合い部14,15を同心状に2箇所に設けた二重ネジ構造とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、内燃機関等の動弁装置におけるバルブクリアランスを自動的に調整可能なラッシュアジャスタに関し、特に、ネジかみ合い部により互いにかみ合うリフタ本体とアジャストスクリュとを有するメカニカル型のラッシュアジャスタの改良に関する。
内燃機関の動弁装置として、カムの回転によって吸気バルブや排気バルブを直接的に押し下げるようにした直動型の動弁装置では、一般的に、上記カムとバルブステムの上端間にバルブリフタを組込み、そのバルブリフタをバルブステムに付与されるバルブスプリングの弾力によりカムに押し付け、上記カムとの接触によって押し下げられるバルブリフタを介してバルブステムを押し下げるようにしている。
このような動弁装置におけるカムのベースサークル区間との隙間すなわちバルブクリアランスを自動的に調整・吸収するメカニカル型のラッシュアジャスタが例えば特許文献1に記載されている。このラッシュアジャスタは、動弁装置のカムとバルブステムとの間に介装されるカム側のリフタ本体とバルブステム側のアジャストボルトとを軸方向に離間する方向へ付勢する弾性体を有している。アジャストボルトの外周面には雄ネジが形成され、上記リフタ本体には、上記雄ネジにかみ合う雌ネジが形成されている。そして、弾性体によりアジャストボルトが回転しつつ軸方向に移動することによって、部品の製作誤差や組立て誤差、あるいは温度変化に起因するバルブクリアランスのばらつきを吸収し、バルブをきわめて高精度に開閉させることができる。
特開平11−148319号公報
しかしながら、このようなメカニカル型のラッシュアジャスタは、ネジかみ合い部における所望の接触面圧を確保するために、ネジかみ合い部の軸方向長さ、つまりはカムが接触するリフタ本体の上面からバルブステムが突当てられるアジャストボルトの下面までの軸方向寸法が長くなる傾向にある。このために、動弁装置の小型化を図るうえで弊害となるとともに、既存の動弁装置にラッシュアジャスタを新たに採用する場合に、バルブステム等の動弁装置やシリンダヘッド等の寸法変更が要求されることがあり、更なる改善が求められていた。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、ネジかみ合い部における接触面圧、つまりネジ接触面積の確保と、コンパクト化,特に軸方向寸法の縮小化と、を高いレベルで両立し得る新規な動弁装置のラッシュアジャスタを提供することを主たる目的としている。
本発明のラッシュアジャスタは、動弁装置のカムとバルブステムとの間に介装されるカム側のリフタ本体及びバルブステム側のアジャストスクリュに、互いにかみ合う雄ネジと雌ネジからなるネジかみ合い部を設け、上記リフタ本体とアジャストスクリュとの間に介装される弾性体の付勢力により、上記リフタ本体とアジャストスクリュとが互いに相対回転しつつバルブステムの軸方向へ移動可能である。そして、上記ネジかみ合い部を同心状に複数設けた多重ネジ構造としたことを特徴としている。
このように本発明のラッシュアジャスタは、ネジかみ合い部を同心状に複数設けた多重ネジ構造としたために、ネジかみ合い部が一つしかない既存のラッシュアジャスタに比して、同等のネジ接触面積を確保しつつ軸方向寸法を大幅に低減することができる。従って、ラッシュアジャスタにおける接触面圧の確保とコンパクト化とを高いレベルで両立することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書では基本的に「上下方向」をカム3側を上側とするバルブステム2の軸方向に沿う方向として用いている。図1は本発明の一実施例に係るラッシュアジャスタ10が適用された動弁装置を示す断面図であり、図2は、その要部を拡大した断面図である。
吸気バルブ(あるいは排気バルブ)1は、内燃機関のシリンダヘッド(図示省略)に形成された吸気口(あるいは排気口)を開閉するもので、シリンダヘッドのステムガイド(図示省略)に軸方向にスライド可能に支持されるバルブステム2を有している。バルブステム2の上方には、内燃機関の機関出力によって回転駆動される動弁用のカム3が設けられている。バルブステム2とカム3との間には、本実施例のラッシュアジャスタ10が適用されたバルブリフタ4が組込まれている。バルブリフタ4は、シリンダヘッドに形成されたガイド孔内にスライド可能に嵌合するリフタ円筒部5の上端に、カム3が摺接するカム摺接壁部6が形成された略有底筒状をなしている。
ラッシュアジャスタ10は、カム3とバルブステム2との間に介装されるカム側のリフタ本体11及びバルブステム2側のアジャストスクリュ12と、両者11,12間に介装されて両者11,12を軸方向に離間する方向へ付勢するスプリングや板バネ等の弾性体13と、を有している。なお、この実施例では、バルブリフタ4にリフタ本体11を一体的に形成しており、つまりバルブリフタ4をリフタ本体11として用いているが、両者4,11を別体としても良い。
リフタ本体11とアジャストスクリュ12とは、互いにかみ合う雄ネジと雌ネジからなるネジかみ合い部14,15により、互いに相対回転しつつバルブステム2の軸方向へ移動可能である。そして本実施例では、ネジかみ合い部として、第1ネジかみ合い部14と第2ネジかみ合い部15の2つを設けた二重ネジ構造としている。
具体的には、図2に示すように、アジャストスクリュ12は、円筒部16の下端に円盤状の底壁部17が設けられた略有底円筒状をなしている。この底壁部17は、バルブステム2の上端を受けるものであり、この実施例ではバルブステム2の上端が直接的に突き当てられるようになっている。一方、リフタ本体11には、上記のカム摺接壁部6の裏面側より下方へ一体的に張り出した略円柱状のボス部18と、このボス部18の外周を囲うようにカム摺接壁部6の裏面に固定された略円筒状のナット部19と、の間に、上記の円筒部16が嵌合する略円筒状のネジ溝20が形成されている。弾性体13は、この実施例では円筒部16の軸方向端面(上面)とこれに対向するネジ溝20の端面との隙間に介装されている。
上記の第1ネジかみ合い部14は、円筒部16の外周面に形成される雄ネジとネジ溝20(ナット部19)の内周面に形成される雌ネジとにより構成され、上記の第2ネジかみ合い部15は、円筒部16の内周面に形成される雌ネジとネジ溝20(ボス部18)の外周面に形成される雄ネジとにより構成されている。リフタ本体11とアジャストスクリュ12とが円滑に回転しつつ軸方向へ移動するように、両ネジかみ合い部14,15は、同一ピッチの同一形状に設定されている。
各ネジかみ合い部14,15は、バルブステム2からアジャストスクリュ12へ作用する軸方向の押し込み力を受ける圧力側フランク21のフランク角が遊び側フランク22のフランク角より大きい鋸歯状とされている。このようなフランク角とリード角の関係から、バルブリフト量が0(ゼロ)となるカム3のベースサークル区間との間にバルブクリアランスが存在する場合には、アジャストスクリュ12は弾性体13の付勢力によって速やかに回転しつつ下方向つまりリフタ本体11から離間する方向へ移動して、バルブクリアランスを詰める(吸収する)一方、内燃機関の作動中に回転するカム3によりアジャストスクリュ12を介してバルブステム2が押し下げられるリフト時には、その押し込み力が圧力側フランク21で受けられて軸方向に移動せず、アジャストスクリュ12とリフタ本体11とが適正位置を保持するようになっている。従って、部品の製作誤差や組立て誤差、あるいは温度変化によるバルブクリアランスのばらつきを良好に吸収し、バルブ1を精度よく開閉させることができる。
図3は、ラッシュアジャスタ10の軸方向におけるリフタ厚さ(カム摺動壁部6の上面から底壁部17の下面までの最短距離)とネジかみ合い部14,15における接触面圧(ネジ面面圧)と、の関係を示す特性図である。図中の符号H0は、ネジかみ合い部が一つしかない比較例に係る一重構造の特性を示しており、符号H1は、ネジかみ合い部14,15を同心状に二つ設けた上記実施例の二重ネジ構造の特性を示している。
同図に示すように、ネジ二重構造の本実施例H1では、ネジかみ合い部が一つしかないネジ一重構造の比較例H0に比して、所定のネジ面面圧αを確保しつつ、そのリフタ厚さを大幅に低減できることが確認された(符号Δβ参照)。このように本実施例によれば、ラッシュアジャスタ10における接触面圧の確保とコンパクト化とを高いレベルで両立することができる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例の構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更の態様を含むものである。例えば図4に示す他の実施例のように、ボス部18Aを円筒形状とし、弾性体としてのコイルスプリング13Aを、上記円筒部16やボス部18Aの内側に同心状に配設しても良い。このコイルスプリング13Aは、リフタ本体11のカム摺接壁部6の裏面とアジャストスクリュ12の底壁部17との間に介装され、両者11,12を離間方向へ付勢するようになっている。このように弾性体13Aをボス部18Aや円筒部16の内側に同心状に配置することにより、図2に示すように弾性体13を円筒部16と同軸上に配置する場合に比して、ラッシュアジャスタの軸方向寸法を更に低減することが可能となる。一方、図2の実施例では、図3の実施例にに比して、ボス部18の形状が簡素化され、製造コストを抑制することができる。
あるいは、より大きなバネ力が必要とされるような場合には、図2に示す弾性体13と図4の示す弾性体13Aとを併用しても良い。また、例えばボス部18をカム摺接壁部6と別体としてもよく、上記のナット部19をカム摺接壁部6と一体に形成しても良い。更に、ネジかみ合い部を3箇所以上設けた多重ネジ構造としても良い。
本発明の一実施例に係るラッシュアジャスタを適用した動弁装置を示す断面図。 図1の要部を拡大して示す断面図。 ネジ二重構造の本実施例とネジ一重構造の比較例とのリフタ厚さとネジ面面圧との関係を示す特性図。 本発明の他の実施例に係るラッシュアジャスタを示す図2と同じ部位の断面図。
符号の説明
2…バルブステム
3…カム
4…バルブリフタ
10…ラッシュアジャスタ
11…リフタ本体
12…アジャストスクリュ
13,13A…弾性体
14,15…ネジかみ合い部
16…円筒部
17…底壁部
20…ネジ溝

Claims (5)

  1. 動弁装置のカムとバルブステムとの間に介装されるカム側のリフタ本体及びバルブステム側のアジャストスクリュに、互いにかみ合う雄ネジと雌ネジからなるネジかみ合い部を設け、上記リフタ本体とアジャストスクリュとの間に介装される弾性体の付勢力により、上記リフタ本体とアジャストスクリュとが互いに相対回転しつつバルブステムの軸方向へ移動可能な動弁装置のラッシュアジャスタにおいて、
    上記ネジかみ合い部を同心状に複数設けた多重ネジ構造としたことを特徴とする動弁装置のラッシュアジャスタ。
  2. 上記アジャストスクリュが、円筒部の一端に上記バルブステムの上端を受ける底壁部が設けられた略有底円筒状をなし、
    上記リフタ本体には、上記円筒部が嵌合するネジ溝が形成され、
    上記ネジかみ合い部が、上記円筒部の外周面とネジ溝の内周面とに形成される第1ネジかみ合い部と、上記円筒部の内周面とネジ溝の外周面とに形成される第2ネジかみ合い部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の動弁装置のラッシュアジャスタ。
  3. 上記弾性体の少なくとも一つが、上記円筒部の軸方向端面と上記ネジ溝の底面との間に介装されることを特徴とする請求項2に記載の動弁装置のラッシュアジャスタ。
  4. 上記弾性体の少なくとも一つが、上記円筒部の内側に同心状に配設され、上記リフタ本体の裏面と底壁部との間に介装されることを特徴とする請求項2に記載の動弁装置のラッシュアジャスタ。
  5. 上記ネジかみ合い部は、上記バルブステムからアジャストスクリュへ作用する軸方向の押し込み力を受ける圧力側フランクのフランク角が他方の遊び側フランクのフランク角より大きい鋸歯状をなしていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の動弁装置のラッシュアジャスタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012041917A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Hyundai Motor Co Ltd 電気−油圧可変バルブリフト装置

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