JP2008303765A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Akiyuki Yonekawa
明之 米川
Kazuhiro Yamamoto
和裕 山本
Tomohide Nakanishi
智英 中西
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Abstract

【課題】 内燃機関の可変動弁装置のサブカムを揺動自在に備えたコントロールアームをシリンダヘッドに組み付ける際に、サブカムの妄動を規制してコントロールアームの組付性を高める。
【解決手段】 動弁カムの駆動力をロッカーアームに伝達すべく、シリンダヘッドに移動自在に支持されるコントロールアーム20の一対の側壁部20a間に支軸17で揺動自在に支持されたサブカム18に、コントロールアーム20のストッパ部20fに当接して該サブカム18の揺動限界を規制する揺動規制部18cを設けたので、揺動規制部18cおよびストッパ部20fの当接によりコントロールアーム20に対してサブカム18が妄動するのを規制し、コントロールアーム20をシリンダヘッドに組み付ける際の作業性を高めることができる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、動弁カムの駆動力をロッカーアームに伝達するサブカムと、一対の側壁部を有してシリンダヘッドに移動自在に支持され、前記一対の側壁部間に前記サブカムおよび前記ロッカーアームを揺動自在に支持するコントロールアームと、前記シリンダヘッドに対して前記コントロールアームを移動させて前記サブカムの支軸の位置を変化させることで機関弁のリフト量を変更するアクチュエータとを備えた内燃機関の可変動弁装置に関する。
かかる内燃機関の可変動弁装置は、例えば下記特許文献1により公知である。
特開2006−307765号公報
ところで上記従来の可変動弁装置は、サブカムを予め一体に組み付けたコントロールアームをサブアセンブリとしてシリンダヘッドに組み付ける際に、コントロールアームに対してサブカムが固定されておらず、そのサブカムが支軸まわりに勝手に揺動して他部材と干渉するため、コントロールアームのシリンダヘッドへの組み付けが困難になる問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、内燃機関の可変動弁装置のサブカムを揺動自在に備えたコントロールアームをシリンダヘッドに組み付ける際に、サブカムの妄動を規制してコントロールアームの組付性を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、動弁カムの駆動力をロッカーアームに伝達するサブカムと、一対の側壁部を有してシリンダヘッドに移動自在に支持され、前記一対の側壁部間に前記サブカムおよび前記ロッカーアームを揺動自在に支持するコントロールアームと、前記シリンダヘッドに対して前記コントロールアームを移動させて前記サブカムの支軸の位置を変化させることで機関弁のリフト量を変更するアクチュエータとを備えた内燃機関の動弁装置において、前記サブカムは、前記コントロールアームのストッパ部に当接して該サブカムの揺動限界を規制する揺動規制部を備えることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記揺動規制部は、前記サブカムを前記コントロールアームに揺動自在に支持する揺動支持部に一体的に設けられることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記コントロールアームは前記一対の側壁部を相互に連結する連結壁部を備え、前記揺動規制部は前記連結壁部に設けた前記ストッパ部に当接することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記サブカムの揺動規制部は、前記動弁カムによる機関弁の駆動時における前記サブカムの揺動範囲外で前記コントロールアームのストッパ部に当接して該サブカムの揺動限界を規制することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1の〜請求項4の何れか1項構成に加えて、前記コントロールアームは、前記サブカムを前記動弁カムに向けて付勢する付勢手段を備え、前記付勢手段は、前記コントロールアームに設けられた収容筒と、前記収納筒に収納された弾発部材と、前記弾発部材により前記収容筒から突出する方向に付勢され、前記揺動規制部が前記ストッパ部に当接する方向に前記サブカムを押圧する押圧部材と、前記押圧部材に螺合することで前記押圧部材を前記弾発部材の弾発力に抗して前記収納筒内に引き込むねじ部材とを備えることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置が提案される。
尚、実施の形態の吸気弁13は本発明の機関弁に対応し、実施の形態のコイルスプリング35は本発明の弾発部材に対応し、実施の形態のボルト37は本発明のねじ部材に対応する。
請求項1の構成によれば、シリンダヘッドに移動自在に支持されるコントロールアームの一対の側壁部間に揺動自在に支持され、動弁カムの駆動力をロッカーアームに伝達するたサブカムに、コントロールアームのストッパ部に当接して該サブカムの揺動限界を規制する揺動規制部を設けたので、揺動規制部およびストッパ部の当接によりコントロールアームに対してサブカムが妄動するのを規制し、コントロールアームをシリンダヘッドに組み付ける際の作業性を高めることができる。
また請求項2の構成によれば、サブカムの揺動規制部をサブカムをコントロールアームに揺動自在に支持する揺動支持部に一体的に設けたので、サブカムの揺動中心に近い位置に揺動規制部を配置することが可能になって該揺動規制部を小型化することができる。
また請求項3の構成によれば、コントロールアームの一対の側壁部を相互に連結する連結壁部を利用してサブカムの揺動規制部が当接するストッパ部を設けたの、ストッパ部を設けるための特別の部材が不要になって部品点数の削減および構造の簡素化が可能になる。
また請求項4の構成によれば、サブカムの揺動規制部は動弁カムによる機関弁の駆動時におけるサブカムの揺動範囲外でコントロールアームのストッパ部に当接するので、前記揺動規制部が前記ストッパ部に当接して機関弁の正常な作動が妨げられることがない。
また請求項5の構成によれば、コントロールアームに設けられてサブカムを動弁カムに向けて付勢する付勢手段が、収容筒と弾発部材と押圧部材とねじ部材とを備えており、ねじ部材を回転させることで押圧部材を弾発部材の弾発力に抗して収納筒内に引き込むことができる。これにより、サブカムの揺動規制部がコントロールアームのストッパ部に押し付けられるのを防止し、サブカムがある程度の揺動することを可能にしてコントロールアームのシリンダヘッドへの組み付けを一層容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1は内燃機関の要部縦断側面図(高リフト時)、図2は図1に対応する低リフト時の図、図3は図1の3−3線断面図、図4は動弁装置の要部分解斜視図、図5は図3の5−5線断面図(高リフト時)、図6は図5に対応する低リフト時の図、図7はコントロールアームのサブアセンブリの平面図、図8は図7の8−8線断面図である。
図1〜図6に示すように、機関本体11の一部を構成するシリンダヘッド12には、1気筒に対して一対の機関弁である吸気弁13,13が開閉作動可能に配設されており、両吸気弁13,13を開閉駆動する動弁装置14は、両吸気弁13,13を駆動する動弁カム15が設けられるカムシャフト16と、前記動弁カム15,15の回転軸線すなわちカムシャフト16の軸線に直交する平面内で変位可能な支軸17で揺動可能に支承されるとともに動弁カム15に従動して揺動するサブカム18と、一対の吸気弁13,13にそれぞれ個別に連動、連結されるとともに前記サブカム18にそれぞれ従動する一対のロッカーアーム19,19と、支軸17に連結されるとともに前記動弁カム15すなわち前記カムシャフト16の軸線と平行な軸線まわりの揺動を可能とするとともにその揺動軸線からオフセットした位置で前記支軸17を保持するコントロールアーム20と、該コントロールアーム20を揺動させる駆動手段21とを備えるものであり、コントロールアーム20の揺動に伴って前記支軸17の位置を変位させることで、吸気弁13,13のリフト量を含む作動特性を変化させることができる。
前記両吸気弁13,13のステム13a,13aはシリンダヘッド12に配設されたガイド筒22,22に摺動自在に嵌合されており、ステム13a,13aの上端に設けられるリテーナ24,24と、シリンダヘッド12に当接するリテーナ25,25との間に介設される弁ばね26,26により、吸気弁13,13は閉弁方向に付勢される。
シリンダヘッド12には、一対の吸気弁13,13の両側に配置されるようにしてカムホルダ27,27が設けられ、それらのカムホルダ27,27と協働して前記カムシャフト16を回転自在に支承するキャップ28,28がカムホルダ27,27の上面に締結される。
両ロッカーアーム19,19の一端の半球状の油圧タペット当接部19a,19aは、油圧タペット29,29の球状頭部29a,29aを介してコントロールアーム20に揺動可能に支承される。また両ロッカーアーム19,19の他端部には、前記吸気弁13,13のステム13a,13aの上端に当接する弁当接部19b,19bが設けられる。さらに両ロッカーアーム19,19の中間部にはニードルベアリング30,30を介して第1ローラ31,31が軸支されており、これらの第1ローラ31,31が各ロッカーアーム19,19に個別に対応したサブカム18の一対のカム面18a,18aにそれぞれ転がり接触する。
コントロールアーム20は、その揺動軸線に沿って間隔をあけて前記両吸気弁13,13の両側に配置される一対の側壁部20a,20aと、カムシャフト16と平行な軸線を揺動軸線とするようにして両側壁部20a,20aの外面に直角に連なる一対の軸部20b,20bと、前記両側壁部20a,20aの一端部間を結んで前記一対の油圧タペット29,29を支持する第1の連結壁部20cと、前記両側壁部20a,20aの他端間を結ぶ第2の連結壁部20dとを一体に有するように構成され、前記軸部20b,20bは、前記カムホルダ27,27に設けられた支持孔27a,27aに揺動可能に嵌合される。すなわちコントロールアーム20はカムホルダ27,27で揺動可能に支承される。
コントロールアーム20は一対の側壁部20a,20aと第1の連結壁部20cと第2の連結壁部20dとにより四角枠状に形成されており、第1の連結壁部20cおよび第2の連結壁部20dの補強効果でコントロールアーム20の剛性が高められる。特に、第2の連結壁部20dがコントロールアーム20の剛性向上に効果的に寄与するように、その第2の連結壁部20dが設けられる位置はコントロールアーム20に最も大きな荷重が加わる軸部20b,20bの近傍とされる。
前記カムシャフト16と平行な軸線を有する支軸17は、コントロールアーム20における両側壁部20a,20aの内側に配置されるサブカム18を貫通するものであり、該支軸17の両端が前記両側壁部20a,20a間を架橋するように固定される。サブカム18の前記一対のカム面18a,18a間に後述する揺動規制部18cが突設されるとともに、動弁カム15に当接する第2ローラ32がニードルベアリング33を介して回転自在に支持される。よってサブカム18はカムシャフト15の動弁カム15に第2ローラ32,32が接触することで支軸17の軸線まわりに揺動する。
図7および図8から明らかなように、コントロールアーム20の第1の連結壁部20cに設けられた一対の油圧タペット29,29の間に、サブカム18をその第2ローラ32が動弁カム15に当接する方向に付勢する付勢手段34が設けられる。付勢手段34は、第1の連結壁部20cに形成された円筒状の収容筒20eと、収容筒20eに収納されたコイルスプリング35と、コイルスプリング35により収容筒20eから突出する方向に付勢され、サブカム18の一対のカム面18a,18aの間に形成された前記被押圧部18bに当接する押圧部材36と、第1の連結壁部20cの外部からコイルスプリング35を貫通して押圧部材35に螺合するボルト37とを備える。
図1および図2に示すように、前記駆動手段21は、支軸17と平行な軸線を有してコントロールアーム20と一体に形成されたセクタギヤよりなる従動ギヤ38と、支軸17と平行なコントロールシャフト39に設けられて従動ギヤ38に噛合する駆動ギヤ40と、駆動ギヤ40を正逆両方向に回転駆動するアクチュエータ41とで構成される。従ってアクチュエータ41を駆動すると駆動ギヤ40および従動ギヤ38を介してコントロールアーム20が軸部20a,20a回りに揺動し、サブカム18をコントロールアーム20に支持する支軸17の位置が変化する。
図8から明らかなように、サブカム18における支軸17の上方に揺動規制部18cが突設され、この揺動規制部18cが当接可能なストッパ部20fがコントロールアーム20と一体の従動ギヤ38の端面に設けられる。従って、サブカム18の揺動規制部18cがコントロールアーム20のストッパ部20fに当接することで、図8においてコントロールアーム20に対するサブカム18の反時計方向の揺動端を規制することができる。
また付勢手段34はコイルスプリング35の弾発力で押圧部材36をサブカム18の被押圧部18bに押し付け、図8においてサブカム18を反時計方向に付勢するが、ボルト37を回転させてコイルスプリング35を圧縮しながら押圧部材36を収容筒20e内に引き込むことで、押圧部材36をサブカム18の被押圧部18bから離間させることができる。これにより、サブカム18の揺動規制部18cとコントロールアーム20のストッパ部20fとの間に僅かな隙間αを形成し、かつ付勢手段34の押圧部材36とサブカム18の被押圧部18bとの間に僅かな隙間βを形成することができる。
次に、上記構成を備えた本発明の第1の実施の形態の作用について説明する。
カムシャフト16に設けた動弁カム15で吸気弁13,13を開閉駆動しているとき、サブカム18は付勢手段34の押圧部材36で被押圧部18bを押圧されて支軸17まわりに付勢されることで、その第2ローラ32が動弁カム15に圧接される。またロッカーアーム19,19は、その油圧タペット当接部19a,19aを油圧タペット29,29の球状頭部29a,29aで押圧されることで、その第1ローラ31がサブカム18のカム面18a,18aに当接し、かつ弁当接部19b,19bが吸気弁13,13のステム13a,13aに当接する方向に付勢される。
アクチュエータ41、駆動ギヤ40および従動ギヤ38よりなる駆動手段21によってコントロールアーム20が図1および図5で示す位置に駆動されるときには、支軸17まわりに揺動するサブカム18のカム面18a,18aは支軸17から遠い部分でロッカーアーム19,19を大きく揺動させるため、吸気弁13,13におけるステム13a,13aの上端の開弁方向への駆動量が大きくなって吸気弁13,13のリフト量が最大となる。
また駆動手段21によってコントロールアーム20が図2および図6で示す位置に駆動されるときには、支軸17まわりに揺動するサブカム18のカム面18a,18aは支軸17から近い部分でロッカーアーム19,19を小さく揺動させるため、吸気弁13,13におけるステム13a,13aの上端を開弁方向への駆動量が小さくなって吸気弁13,13のリフト量が最小となる。
このとき、コントロールアーム20を駆動手段21で軸部20b,20bまわりに揺動させることにより、吸気弁13,13のリフト量が変化するのであるが、コントロールアーム20の揺動によって動弁カム15が第2ローラ32に接触するタイミングも変化するため、吸気弁13,13の開閉タイミングも変化することになる。
ところで、コントロールアーム20には、サブカム18、ロッカーアーム19,19、油圧タペット29,29、付勢手段34等を予め組み付けて、図7および図8に示すようにサブアセンブリ化しておき、それをシリンダヘッド12に組み付けることになる。
このとき、コントロールアーム20に支軸17で枢支されたサブカム18がぶらぶらの状態にあると仮定すると、サブカム18が図5および図6に示す本来の組付位置から反時計方向に大きく揺動してしまい、そのサブカム18が他部材と干渉したりしてコントロールアーム20のシリンダヘッド12への組付作業性が低下する問題がある。
しかしながら本実施の形態では、付勢手段34のコイルスプリング35の弾発力で付勢されたサブカム18が、それに設けた揺動規制部18cがコントロールアーム20のストッパ部20fに当接することで、図8におけるサブカム18の反時計方向の揺動端が規制されるため、コントロールアーム20に対してサブカム18が勝手に揺動するのが防止される。よって、コントロールアーム20をシリンダヘッド12に組み付けるとき、サブカム18の妄動を規制してコントロールアーム20の組付性を高めることができる。
ところで、付勢手段34の弾発力でサブカム18の揺動規制部18cがコントロールアーム20のストッパ部20fに当接する位置に固定されてしまうと、その後にカムシャフト16をシリンダヘッド12に組み付ける際に、付勢手段34のコイルスプリング35を外力で押し縮めないと動弁カム15をサブカム18の第2ローラ32に係合させることができなくなる。従って、サブカム18はコントロールアーム20に対してある程度揺動できるように支持されることが望ましい。
そこで本実施の形態では、付勢手段34のボルト37をねじ込んでコイルスプリング35を圧縮しながら押圧部材36を収容筒20e内に引き込むことで、サブカム18に対する付勢力を消滅させることができる。この状態では、サブカム18の揺動規制部18cとコントロールアーム20のストッパ部20fとの間に僅かな隙間αが形成され、かつ付勢手段34の押圧部材36とサブカム18の被押圧部18bとの間に僅かな隙間βが形成されるため、サブカム18の若干の揺動を可能にしてコントロールアーム20のシリンダヘッド12への組付を一層容易に行うことができる(図8参照)。
尚、可変動弁機構の通常の作動時にサブカム18の揺動規制部18cがコントロールアーム20のストッパ部20fに当接して作動が妨げられることがないように、揺動規制部18cおよびストッパ部20fの位置が設定されているのは勿論である。
またサブカム18の揺動規制部18cは、そのサブカム18を支軸17でコントロールアーム20に枢支する部分、つまり揺動支持部の近傍に設けられているため、それを支軸17から遠い部分に設ける場合に比べて揺動規制部18cを小型化することができる。
しかも揺動規制部18cが当接する相手方であるストッパ部20fを、コントロールアーム20の左右の側壁部20a,20aを連結する第1の連結壁部20c(厳密には、連結壁部20cに設けた従動ギヤ38)を利用して設けたので、ストッパ部20fを設けるための特別の部材が不要になって部品点数の削減および構造の簡素化が可能になる。
図9〜図12は本発明の第2の実施の形態を示すもので、図9は内燃機関の要部縦断側面図(高リフト時)、図10は図9の10−10線断面図。図11はコントロールアーム単品の斜視図、図12はコントロールアームのサブアセンブリの縦断面図である。尚、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
第1の実施の形態では2個の吸気弁13,13に対し、一つの動弁カム15および一つのサブカム18を備えているが、第2の実施の形態では2個の吸気弁13,13に対し、二つの動弁カム15,15および二つのサブカム18,18を備えている。
コントロールアーム20は、一対の側壁部20a,20aと、一対の軸部20b,20bと、第1の実施の形態の第1の連結壁部20cに対応する1個の連結壁部20cとで構成されており、第1の実施の形態の第2の連結壁部20dに対応する部分を欠如している。連結壁部20cには、一対のサブカム18,18に対応する一対の付勢手段34,34の一対の収容筒20e,20eと、それらの間に配置される従動ギヤ38とが一体に形成される。
各付勢手段34の構造は第1の実施の形態と同じであり、収容筒20eと、コイルスプリング35と、押圧部材36と、ボルト37とで構成されており、押圧部材36,36の先端がサブカム18,18の被押圧部18b,18bを押圧して第2ローラ32,32を動弁カム15,15に向けて付勢する。
一対のサブカム18,18はコントロールアーム20の一対の側壁部20a,20a間にボルト51,51で固定された支軸17の外周にニードルベアリング52,52を介して支持されており、一対のサブカム18,18の間には支軸17の外周に嵌合するスペーサ53が配置される。各サブカム18の揺動支持部の近傍には揺動規制部18cが一体に突設され、この揺動規制部18cはコントロールアーム20の連結壁部20cに設けた従動ギヤ38のストッパ部20fに当接可能である。
一対の付勢手段34,34との干渉を避けるために、一対のロッカーアーム19,19はコントロールアーム20の側壁部20a,20aに下部にニードルベアリング54,54を介して揺動自在に支持されており、それらの一端が油圧タペット29,29に支持されるとともに、他端が吸気弁13,13のステム13a,13aに当接する。
しかして、この第2の実施の形態によっても、上述した第1の実施の形態と同様の作用効果を達成することができる。
図13〜図18は本発明の第3の実施の形態を示すもので、図13は内燃機関の要部縦断側面図(高リフト時)、図14は図13に対応する低リフト時の図、図15は図13の15方向矢視図、図16は動弁装置の斜視図、図17はコントロールアーム単品の斜視図、図18はコントロールアームのサブアセンブリの縦断面図である。尚、上記第1、第2の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
第1、第2の実施の形態では、コントロールアーム20を揺動させる駆動手段21が駆動ギヤ40および従動ギヤ38で構成されているが、第3の実施の形態では駆動手段21をアクチュエータ41により回転するコントロールシャフト61に設けたコントロールカム62で構成している。
即ち、コントロールアーム20の一対の側壁部20a,20aの中間に平行に形成された中間壁20gに形成されたローラ収容凹部20hには、ローラ軸63にニードルベアリング64を介して第3ローラ65が回転自在に支持される。第3ローラ65を押圧してコントロールアーム20を軸部20b,20bまわりに揺動させるべくアクチュエータ41で往復回動するコントロールシャフト61に、インボリュート曲線よりなるカム面を有するコントロールカム62が設けられる。図13に示すように、コントロールシャフト61が時計方向に回動すると、コントロールアーム20が軸部20b,20bまわりに反時計方向に揺動して高リフト状態となり、図14に示すように、コントロールシャフト61が反時計方向に回動すると、コントロールアーム20が軸部20b,20bまわりに時計方向に揺動して低リフト状態となる。
コントロールアーム20を時計方向に付勢して第3ローラ65をコントロールカム62に当接させるべく、シリンダヘッドに付勢手段66が設けられる。付勢手段66はシリンダヘッドに圧入されたガイド筒67の内部に押圧部材68を摺動自在に嵌合させ、コイルスプリング69の弾発力で押圧部材68をガイド筒67から突出する方向に付勢したもので、押圧部材68の上端の球状部68aがコントロールアーム20の第1の連結壁部20cの中央下面に当接する。
このように、付勢手段66でコントロールアーム20を付勢して第3ローラ65をコントロールカム62に当接させるので、第3ローラ65がコントロールカム62から浮き上がるのを防止してコントロールアーム20の挙動を安定させ、吸気弁13,13のバルブリフトの制御精度を高めることができる。
一部材で構成されたサブカム18を付勢して第2ローラ32を動弁カム15に当接させる付勢手段34は、コントロールアーム20の第2の連結壁20dに設けられており、コントロールアーム20とは別部材で構成された収容筒20eと、収容筒20eの内部に摺動自在に嵌合する押圧部材36と、収容筒20eの外部に配置されて押圧部材36を突出方向に付勢するコイルスプリング35と、押圧部材36に螺合してコイルスプリング35を圧縮するボルト37とで構成されており、押圧部材36の先端はサブカム18の第2ローラ32の下方の被押圧部18bを上向きに押圧する。
一対のロッカーアーム19,19の各々は、一端が油圧タペット29により支持され、他端には吸気弁13のステム13aの上端に当接する当接部材70が摺動自在に支持され、その当接部材70の位置をアジャストスクリュー71およびロックナット72で調整することで、吸気弁13の着座状態を調整可能である。ロッカーアーム19の中間部には第1ローラ31が回転自在に支持される。
コントロールアーム18,18の支軸17に対する揺動支持部の近傍には揺動規制部18c,18cが突設されており、これらの揺動規制部18c,18cはコントロールアーム20の中間壁20gに設けた2個のストッパ部20f,20fにそれぞれ当接可能である。また付勢手段34,34は、そのボルト37,37をねじ込むことにより、押圧部材36,36を収容筒20e,20eの内部に引き込み可能である。
しかして、この第3の実施の形態は、コントロールアーム20を揺動させる構造が前記第1、第2の実施の形態と異なるが、コントロールアーム20の組み付けに関して、前記第1、第2の実施の形態と同様の作用効果を達成することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、上記各実施の形態では吸気弁13,13の動弁装置について説明したが、本発明は、機関弁である排気弁の動弁装置にも適用可能である。
第1の実施の形態に係る内燃機関の要部縦断側面図(高リフト時) 図1に対応する低リフト時の図 図1の3−3線断面図 動弁装置の要部分解斜視図 図3の5−5線断面図(高リフト時) 図5に対応する低リフト時の図 コントロールアームのサブアセンブリの平面図 図7の8−8線断面図 第2の実施の形態に係る内燃機関の要部縦断側面図(高リフト時) 図9の10−10線断面図 コントロールアーム単品の斜視図 コントロールアームのサブアセンブリの縦断面図 第3の実施の形態に係る内燃機関の要部縦断側面図(高リフト時) 図13に対応する低リフト時の図 図13の15方向矢視図 動弁装置の斜視図 コントロールアーム単品の斜視図 コントロールアームのサブアセンブリの縦断面図
符号の説明
12 シリンダヘッド
13 吸気弁(機関弁)
15 動弁カム
17 支軸
18 サブカム
18c 揺動規制部
19 ロッカーアーム
20 コントロールアーム
20a 側壁部
20c 連結壁部
20e 収容筒
20f ストッパ部
34 付勢手段
35 コイルスプリング(弾発部材)
36 押圧部材
37 ボルト(ねじ部材)
41 アクチュエータ

Claims (5)

  1. 動弁カム(15)の駆動力をロッカーアーム(19)に伝達するサブカム(18)と、一対の側壁部(20a)を有してシリンダヘッド(12)に移動自在に支持され、前記一対の側壁部(20a)間に前記サブカム(18)および前記ロッカーアーム(19)を揺動自在に支持するコントロールアーム(20)と、前記シリンダヘッド(12)に対して前記コントロールアーム(20)を移動させて前記サブカム(18)の支軸(17)の位置を変化させることで機関弁(13)のリフト量を変更するアクチュエータ(41)とを備えた内燃機関の動弁装置において、
    前記サブカム(18)は、前記コントロールアーム(20)のストッパ部(20f)に当接して該サブカム(18)の揺動限界を規制する揺動規制部(18c)を備えることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記揺動規制部(18c)は、前記サブカム(18)を前記コントロールアーム(20)に揺動自在に支持する揺動支持部に一体的に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記コントロールアーム(20)は前記一対の側壁部(20a)を相互に連結する連結壁部(20c)を備え、前記揺動規制部(18c)は前記連結壁部(20c)に設けた前記ストッパ部(20f)に当接することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 前記サブカム(18)の揺動規制部(18c)は、前記動弁カム(15)による機関弁(13)の駆動時における前記サブカム(18)の揺動範囲外で前記コントロールアーム(20)のストッパ部(20f)に当接して該サブカム(18)の揺動限界を規制することを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 前記コントロールアーム(20)は、前記サブカム(18)を前記動弁カム(15)に向けて付勢する付勢手段(34)を備え、前記付勢手段(34)は、前記コントロールアーム(20)に設けられた収容筒(20e)と、前記収納筒(20e)に収納された弾発部材(35)と、前記弾発部材(35)により前記収容筒(20e)から突出する方向に付勢され、前記揺動規制部(18c)が前記ストッパ部(20f)に当接する方向に前記サブカム(18)を押圧する押圧部材(36)と、前記押圧部材(36)に螺合することで前記押圧部材(36)を前記弾発部材(35)の弾発力に抗して前記収納筒(20e)内に引き込むねじ部材(37)とを備えることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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