JP2008184610A5 - - Google Patents
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驚くべきことに、2,4’−MDIと脂肪族ジイソシアネートの両者によって製造された特定のプレポリマーは、3,5−ジアミノ−4−クロロベンゾ酸イソブチルエステルなどの連鎖延長剤と共に用いることができ、はるかに長いキャスティング時間をエラストマーに与え、そのためより長い時間および/またはより大きな物品および/または低減されたクラック傾向を付与することが判明した。この現象は、TDIと脂肪族ジイソシアネートの両者によって製造されたTDI系プレポリマー(米国特許第6,046,297号参照)についてのみ知られていた。本発明のプレポリマーはまた、長時間の注入寿命、およびそれらは有毒なTDIを含有しないためこの分野で知られるTDI系プレポリマーと比較して、はるかに良好な安全衛生態様を与える。MDIは、TDIよりもはるかに低い蒸気圧を有することが知られ、そのため、作業がより容易かつ安全である。本発明のための適当な脂肪族ジイソシアネートの例としては、1,1’−メチレン−ビス−(4−イソシアナト−シクロヘキサン)の3つの幾何異性体の混合物(まとめて「H12MDI」と略記される)であろう。そのような異性体の混合物は、市販されており、通常ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネートと称される。これらの結果は驚くべきものである。
以上に説明目的で本発明を詳細に述べたが、その詳細は単にその目的のためだけであって、クレームによって限定され得ること以外は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当該分野における熟練者によって変更が成され得るものと解されるべきである。
本発明の好ましい態様は、以下を包含する。
〔1〕 (a)(1)80重量%より多い2,4’−MDI異性体含量を有するジフェニルメタンジイソシアネートと、
(2)250〜10,000の数平均分子量を有するポリアルキレンエーテルポリオール、250〜10,000の数平均分子量を有するポリエステルポリオールおよびそれらの混合物からなる群から選択される高分子量ポリオールと、
を30℃〜150℃の間の温度で、NCO末端化プレポリマーを形成するのに十分な時間反応させ、ここで、該ポリオールのOH基を該ジフェニルメタンジイソシアネートのNCO基と、1.5:1〜20:1の範囲のNCO基とOH基の化学量論比で反応させる、ことによって製造されたNCO末端化プレポリマー;
(b)1,1’−メチレン−ビス−(4−イソシアナトシクロヘキサン)の異性体、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート1,3−キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)の異性体、それらの混合物およびそれらのプレポリマーからなる群から選択される脂肪族ジイソシアネート;
および
(c)脂肪族および/または芳香族ジアミンまたはポリアミン;
の、NCO基と得られるエラストマーのNCO−反応性基の合計の当量比が0.8:1〜1.2:1の範囲内となるような量で反応物質を存在させた、反応生成物を含んでなるポリウレタンエラストマー。
〔2〕 (c)前記ジアミンまたはポリアミンは、4,4’−メチレン−ビス−(2−クロロアニリン)、3,5−ジアミノ−4−クロロ安息香酸イソブチルエステルおよび4,4’−メチレン−ビス−(3−クロロ−2,6−ジエチルアニリン)からなる群から選択される、前記〔1〕に記載のポリウレタンエラストマー。
〔3〕 (A)(a1)80重量%より多い2,4’−異性体含量を有するジフェニルメタンジイソシアネートと、
(a2)250〜10,000の数平均分子量を有するポリアルキレンエーテルポリオール、250〜10,000の数平均分子量を有するポリエステルポリオールおよびそれらの混合物からなる群から選択される高分子量ポリオールと、
を、30℃〜150℃の間の温度で、NCO末端化プレポリマーを形成するのに十分な時間反応させ、ここで、該ポリオールのOH基を該ジフェニルメタンジイソシアネートのNCO基と、1.5:1〜20:1の範囲のNCO基とOH基の当量比で反応させる工程、
(B)(b)l,l’−メチレン−ビス−(4−イソシアナトシクロヘキサン)の異性体、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,1,4,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネートの異性体、それらの混合物およびそれらのプレポリマーからなる群から選択される脂肪族ジイソシアネート、
を工程(A)で形成されたNCO末端化プレポリマーへ添加する工程;
および
(C)工程(B)による混合物と、
(c)脂肪族および/または芳香族ジアミンまたはポリアミンを、ポリウレタンを効果的に硬化させるのに十分な量で反応させる工程;
を含み、ここで、NCO基と得られるエラストマーのNCO−反応性基の合計の当量比が0.8:1〜1.2:1の範囲内となるような量で反応物質を存在させる、ポリウレタンエラストマーの製造方法。
〔4〕 (c)前記ジアミンまたはポリアミンは、4,4’−メチレン−ビス−(2−クロロアニリン)、3,5−ジアミノ−4−クロロ安息香酸イソブチルエステルおよび4,4’−メチレン−ビス−(3−クロロ−2,6−ジエチルアニリン)からなる群から選択される、前記〔3〕に記載の方法。
本発明の好ましい態様は、以下を包含する。
〔1〕 (a)(1)80重量%より多い2,4’−MDI異性体含量を有するジフェニルメタンジイソシアネートと、
(2)250〜10,000の数平均分子量を有するポリアルキレンエーテルポリオール、250〜10,000の数平均分子量を有するポリエステルポリオールおよびそれらの混合物からなる群から選択される高分子量ポリオールと、
を30℃〜150℃の間の温度で、NCO末端化プレポリマーを形成するのに十分な時間反応させ、ここで、該ポリオールのOH基を該ジフェニルメタンジイソシアネートのNCO基と、1.5:1〜20:1の範囲のNCO基とOH基の化学量論比で反応させる、ことによって製造されたNCO末端化プレポリマー;
(b)1,1’−メチレン−ビス−(4−イソシアナトシクロヘキサン)の異性体、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート1,3−キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)の異性体、それらの混合物およびそれらのプレポリマーからなる群から選択される脂肪族ジイソシアネート;
および
(c)脂肪族および/または芳香族ジアミンまたはポリアミン;
の、NCO基と得られるエラストマーのNCO−反応性基の合計の当量比が0.8:1〜1.2:1の範囲内となるような量で反応物質を存在させた、反応生成物を含んでなるポリウレタンエラストマー。
〔2〕 (c)前記ジアミンまたはポリアミンは、4,4’−メチレン−ビス−(2−クロロアニリン)、3,5−ジアミノ−4−クロロ安息香酸イソブチルエステルおよび4,4’−メチレン−ビス−(3−クロロ−2,6−ジエチルアニリン)からなる群から選択される、前記〔1〕に記載のポリウレタンエラストマー。
〔3〕 (A)(a1)80重量%より多い2,4’−異性体含量を有するジフェニルメタンジイソシアネートと、
(a2)250〜10,000の数平均分子量を有するポリアルキレンエーテルポリオール、250〜10,000の数平均分子量を有するポリエステルポリオールおよびそれらの混合物からなる群から選択される高分子量ポリオールと、
を、30℃〜150℃の間の温度で、NCO末端化プレポリマーを形成するのに十分な時間反応させ、ここで、該ポリオールのOH基を該ジフェニルメタンジイソシアネートのNCO基と、1.5:1〜20:1の範囲のNCO基とOH基の当量比で反応させる工程、
(B)(b)l,l’−メチレン−ビス−(4−イソシアナトシクロヘキサン)の異性体、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,1,4,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネートの異性体、それらの混合物およびそれらのプレポリマーからなる群から選択される脂肪族ジイソシアネート、
を工程(A)で形成されたNCO末端化プレポリマーへ添加する工程;
および
(C)工程(B)による混合物と、
(c)脂肪族および/または芳香族ジアミンまたはポリアミンを、ポリウレタンを効果的に硬化させるのに十分な量で反応させる工程;
を含み、ここで、NCO基と得られるエラストマーのNCO−反応性基の合計の当量比が0.8:1〜1.2:1の範囲内となるような量で反応物質を存在させる、ポリウレタンエラストマーの製造方法。
〔4〕 (c)前記ジアミンまたはポリアミンは、4,4’−メチレン−ビス−(2−クロロアニリン)、3,5−ジアミノ−4−クロロ安息香酸イソブチルエステルおよび4,4’−メチレン−ビス−(3−クロロ−2,6−ジエチルアニリン)からなる群から選択される、前記〔3〕に記載の方法。
Claims (2)
- (a)(1)80重量%より多い2,4’−MDI異性体含量を有するジフェニルメタンジイソシアネートと、
(2)250〜10,000の数平均分子量を有するポリアルキレンエーテルポリオール、250〜10,000の数平均分子量を有するポリエステルポリオールおよびそれらの混合物からなる群から選択される高分子量ポリオールと、
を30℃〜150℃の間の温度で、NCO末端化プレポリマーを形成するのに十分な時間反応させ、ここで、該ポリオールのOH基を該ジフェニルメタンジイソシアネートのNCO基と、1.5:1〜20:1の範囲のNCO基とOH基の化学量論比で反応させる、ことによって製造されたNCO末端化プレポリマー;
(b)1,1’−メチレン−ビス−(4−イソシアナトシクロヘキサン)の異性体、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)の異性体、それらの混合物およびそれらのプレポリマーからなる群から選択される脂肪族ジイソシアネート;
および
(c)脂肪族および/または芳香族ジアミンまたはポリアミン;
の、NCO基と得られるエラストマーのNCO−反応性基の合計の当量比が0.8:1〜1.2:1の範囲内となるような量で反応物質を存在させた、反応生成物を含んでなるポリウレタンエラストマー。 - (A)(a1)80重量%より多い2,4’−異性体含量を有するジフェニルメタンジイソシアネートと、
(a2)250〜10,000の数平均分子量を有するポリアルキレンエーテルポリオール、250〜10,000の数平均分子量を有するポリエステルポリオールおよびそれらの混合物からなる群から選択される高分子量ポリオールと、
を、30℃〜150℃の間の温度で、NCO末端化プレポリマーを形成するのに十分な時間反応させ、ここで、該ポリオールのOH基を該ジフェニルメタンジイソシアネートのNCO基と、1.5:1〜20:1の範囲のNCO基とOH基の当量比で反応させる工程;
(B)(b)l,l’−メチレン−ビス−(4−イソシアナトシクロヘキサン)の異性体、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,1,4,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネートの異性体、それらの混合物およびそれらのプレポリマーからなる群から選択される脂肪族ジイソシアネート、
を工程(A)で形成されたNCO末端化プレポリマーへ添加する工程;
および
(C)工程(B)による混合物と、
(c)脂肪族および/または芳香族ジアミンまたはポリアミンを、ポリウレタンを効果的に硬化させるのに十分な量で反応させる工程;
を含み、ここで、NCO基と得られるエラストマーのNCO−反応性基の合計の当量比が0.8:1〜1.2:1の範囲内となるような量で反応物質を存在させる、ポリウレタンエラストマーの製造方法。
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