JP2008183362A - ゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合される2つの部材の隙間を減じることにより高い耐久性を具えたゴルフクラブヘッドを製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも2つの部材を固着することによりゴルフクラブヘッドを製造する方法であって、金属材料からなりかつ凹部9を有する第1の部材P1を製造する工程と、前記第1の部材P1とは異なる金属材料からなりかつ前記凹部9に嵌め込み可能な第2の部材P2を製造する工程と、該第2の部材P2を前記第1の部材P1の前記凹部9に嵌め込んだ仮組体15を形成する工程と、前記仮組体15をプレスによって押圧することにより、前記凹部9の内周面及び/又はこの内周面9と向き合う第2の部材P2の外周面のなくとも一部を塑性変形させて前記内周面と前記外周面とを密着させる接合面矯正工程と、前記接合面矯正工程を経た仮組体の外面に表れる第1の部材と第2の部材との境界部を溶接する溶接工程とを含む。
【選択図】図8

Description

本発明は、高い耐久性を具えたゴルフクラブヘッドを製造しうるゴルフクラブヘッドの製造方法に関する。
近年、異なる金属材料からなる2種以上の部材を固着することによりゴルフクラブヘッドを製造することが提案されている。例えば下記特許文献1では、鋼製のヘッド本体と、タングステン合金からなるウエイト部材とを溶接により固着することによりゴルフクラブヘッドを製造することが記載されている。
特開2004−135991号公報
しかしながら、別個に製造される2つの部材は、それぞれ不可避的な製造誤差が生じ得る。このため、溶接に先立って2つの部材を嵌め合わせた際、両部材の位置がずれたり、互いの接合面が密着できない場合があり、ひいては両部材の位置が安定しない場合がある。このような状態のまま溶接を行うと、両部材の間に隙間が残り、使用中にこの隙間を起点とした損傷が生じやすくなる。つまり、クラブヘッドの耐久性が悪化するおそれがある。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、溶接に先立ち、プレスによって2つの部材を嵌め合わせた仮組体に圧力を加えることにより、それらの部材の接合面を密着させる接合面矯正工程を行うことを基本として、2つの部材間の隙間を減じることにより、耐久性の高いゴルフクラブヘッドを製造しうるゴルフクラブヘッドの製造方法を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、少なくとも2つの部材を固着することによりゴルフクラブヘッドを製造する方法であって、金属材料からなりかつ凹部を有する第1の部材を製造する工程と、前記第1の部材とは異なる金属材料からなりかつ前記凹部に嵌め込み可能な第2の部材を製造する工程と、該第2の部材を前記第1の部材の前記凹部に嵌め込んだ仮組体を形成する工程と、プレスによって前記仮組体に圧力を加えることにより、前記凹部の内周面及び/又はこの内周面と向き合う第2の部材の外周面のなくとも一部を塑性変形させて前記内周面と前記外周面とを密着させる接合面矯正工程と、前記接合面矯正工程を経た仮組体の外面に表れる第1の部材と第2の部材との境界部を溶接する溶接工程とを含むことを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記接合面矯正工程は、キャビティを有する雌型に前記仮組体を保持させるとともに、該仮組体を雄型によりキャビティに向けて押圧することにより行われる請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
また請求項3記載の発明は、前記第1の部材は、シャフトが差し込まれるホーゼル部と、該ホーゼル部にネック部を介して連なりかつ前面に別体のフェース部材が取り付けられるフェース取付部が設けられたフェース基部とを有するヘッド本体からなり、かつ前記第2の部材は、前記ヘッド本体よりも比重が大きいタングステン合金からなる錘部材であるとともに、前記溶接工程の後に、フェース部材を前記第1の部材のフェース取付部に非溶接接合するフェース取付工程をさらに含む請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッドである。
また請求項4記載の発明は、前記フェース基部は、開口部を有しかつその周りに前記フェース取付部が設けられるとともに、該開口部の下方をのびるソール部枠に前記凹部が設けられ、かつ前記凹部は、前記開口部に沿ってトウからヒールまでのびる弓形状をなすとともに、該凹部は、ヘッド外面から凹む底面と、この底面の上縁側に連なりかつクラブフェースと交差する向きでヘッド後方にのびる上側壁面とを少なくとも有する請求項3記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
また請求項5記載の発明は、前記凹部は、前記底面と前記上壁面とからなることにより後方及び下方が開放された中央部と、該中央部のトウ側に連なりかつ前記底面、前記上側壁面及び前記底面の下縁側に連なりかつ前記クラブフェースと交差する向きでヘッド後方にのびるトウ側の下側壁面を有することにより後方のみが開放されたトウ側部と、前記中央部のヒール側に連なりかつ前記底面、前記上側壁面及び前記底面の下縁側に連なりかつクラブフェースと交差する向きでヘッド後方にのびるヒール側の下側壁面を有することにより後方のみが開放されたヒール側部とを有するヒール側部とを有する請求項4記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法では、金属材料からなりかつ凹部を有する第1の部材と、この第1の部材とは異なる金属材料からなりかつ前記凹部に嵌め込み可能な第2の部材とがそれぞれ製造される。そして、第2の部材を第1の部材の凹部に嵌め込んだ仮組体を形成し、プレスによりこの仮組体に圧力を加えることにより、凹部の内周面及び/又はこの内周面と向き合う第2の部材の外周面の少なくとも一部を塑性変形させて前記内周面と前記外周面とを密着させる接合面矯正工程が行われる。従って、第1の部材と第2の部材とが密着して嵌め込まれ、両者の間に大きな隙間が生じるのを効果的に抑制しうる。そして、接合面矯正工程の後、仮組体の外面に表れる第1の部材と第2の部材との境界部を溶接することにより、耐久性の高いゴルフクラブヘッドが製造される。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法により作られたゴルフクラブヘッド1の基準状態の正面図、図2はその背面図、図3は図2のA−A端面図、図4は図2のB−B端面図及び図5はクラブヘッドの組立前の分解図である。なお、ゴルフクラブヘッド1の基準状態とは、クラブをそのライ角α及びロフト角βに保持して水平面HPに接地させた状態とし、特に言及されていない場合、クラブヘッド1は、この基準状態に置かれているものとして説明される。
本発明では、少なくとも第1の部材P1と第2の部材P2とを固着することによりゴルフクラブヘッドを製造する方法である。この実施形態では、ゴルフクラブヘッド1が、さらに第3の部材P3を含む3つの部材を固着して製造されるアイアン型である場合を例に挙げて説明される。
図において、ゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)1は、ボールを打撃するクラブフェースFの主要部を構成するフェース部材2と、このフェース部材2を前面に配するヘッド本体3と、該ヘッド本体3のソール側に設けられかつヘッド本体3よりも比重が大きい材料からなる錘部材4とで構成される。ここで、前記ヘッド本体3は第1の部材P1に、前記錘部材4は第2の部材P2に、フェース部材2は第3の部材P3にそれぞれ相当している。
本実施形態において、前記フェース部材2及びヘッド本体3は、異なる金属材料で構成される。好ましい態様として、フェース部材2には、ヘッド本体3よりも比重が小さい金属材料が用いられる。例えば、フェース部材2には、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、マグネシウム合金が好適に用いられる一方、ヘッド本体3にはステンレスやマレージング鋼といった鋼材料が好適に用いられる。これにより、フェース部材2の周辺により多くの重量が配分され、ひいては慣性モーメントやスイートエリアの大きい打球の方向性に優れたヘッド1が提供される。
前記フェース部材2は板状体からなり、この実施形態ではフェースラインFL等の細溝を除いてほぼ一定の厚さtを有する。ただし、フェース部材2は、その中央部に向かって段階的に或いは連続的に厚さを減少させても良いし、逆に増加させることもできる。また、フェース部材2の輪郭形状は、例えばヘッド本体3の輪郭に合わせてヒール側からトウ側に向かって高さが徐々に大となるのが好ましい。これにより、クラブフェースFのより広い範囲をフェース部材2で構成できる。
前記フェース部材2の厚さtは、特に限定されないが、小さすぎると耐久性の悪化傾向があり、逆に大きすぎるとヘッド1の反発性能の低下傾向がある。このため、前記厚さtは、好ましくは1.5mm以上、より好ましくは1.8mm以上、さらに好ましくは2.0mm以上とするのが望ましく、上限については、好ましくは4.0mm以下、より好ましくは3.5mm以下、さらに好ましくは3.0mm以下が望ましい。
前記ヘッド本体3は、シャフト(図示しない)が差し込まれるホーゼル部5と、該ホーゼル部5にネック部6を介して連なりかつ前面に前記フェース部材2が取り付けられるフェース取付部8が設けられたフェース基部7とを有する。なお、ヘッド1のライ角αは、ホーゼル部5のシャフト差込孔5aの軸中心線を基準として設定することができる。
前記フェース基部7は、図5に示されるように、ヘッド上部をトウ、ヒール方向にのびるトップ部枠7aと、ヘッド下部をトウ、ヒール方向にのびるソール部枠7bと、ヘッドのトウ側でこれらの間を継ぐトウ部枠7cと、前記トップ部枠7a、トウ部枠7c、ソール部枠7b及びネック部6で囲まれかつヘッド前後方向に貫通する一つの開口部Oとを有する。
前記開口部Oの周りには、フェース部材2を取り付けるためのフェース取付部8が設けられる。該フェース取付部8は、フェース部材2の裏面周縁部を支える環状の受け面8Aと、この受け面8Aの外周縁からフェース中心側にのびかつフェース部材2の外周面を保持しうる内周面8Bとを含む略ステップ状で形成される。
また、フェース基部7のソール部枠7bには、錘部材4を取り付けるための凹部9が設けられる。本実施形態の凹部9は、開口部Oに沿ってトウからヒールまでのびる略弓形状で形成される。
前記凹部9は、ヘッド外面から凹むとともに本実施形態ではクラブフェースFと略平行にのびる底面10と、この底面10の上縁10aに連なりかつ該上縁10aからクラブフェースFと交差する向きでヘッド後方にのびてヘッド外面に至る上側壁面11と、前記底面10の下縁10bに連なりかつ該下縁10bからクラブフェースFと交差する向きでヘッド後方にのびる下側壁面12とを含む内周面で区画される。
さらに、本実施形態の凹部9は、その断面形状に基づいて、トウ・ヒール方向のほぼ中間領域をのびる中央部9cと、この中央部9cのトウ側に連なるトウ側部9tと、前記中央部9cのヒール側に連なるヒール側部9hとに区分できる。
前記凹部9の中央部9cは、ソール部枠7bをのびるとともに、その内周面が前記底面10と上側壁面11とから構成され、下側壁面12が設けられていない。これにより、図3に示されるように、凹部9の中央部9cは、ヘッド後方及び下方が開放されている。
他方、凹部9のトウ側部9tは、トウ部枠7cへとのびるとともに、その内周面が底面10、前記上側壁面11及び前記トウ側の下側壁面12tで構成される。これにより、前記トウ側部9tは、ヘッド後方のみが開放されている。また、トウ側部9tは、端に向かって小さくなるように先細状で形成される。
同様に、凹部9のヒール側部9hは、ネック部6へとのびるとともに、その内周面が前記底面10、前記上側壁面11及びヒール側の下側壁面12hからなる。これにより、凹部9のヒール側部9hは、ヘッド後方のみが開放される。また、ヒール側部9hも、端に向かって小さくなるように先細状で形成される。
前記錘部材4は、前記ヘッド本体3よりも比重が大きい金属材料で構成される。このような高比重材料からなる錘部材4をヘッド本体3に固着することにより、ヘッド1の重心を最適な位置に調整することができる。本実施形態において、錘部材4は、前述のヘッドの後方かつ下方に設けられた凹部9に固着されることにより、ヘッド1の重心をより後方かつ低所に設定することができる。
該錘部材4は、ヘッド本体3よりも比重が大きくかつヘッド本体3と溶接可能な金属材料である必要がある。このような金属材料は、ヘッド本体3との組み合わせによって決まるため特に限定されるものではない。一例として、ヘッド本体3がステンレス鋼や軟鉄といった鋼材料からなる場合、錘部材4は、タングステンに鉄及び/又はニッケルを含むW−Fe−Ni合金が好ましい。
前記タングステン合金としては、好ましくはWを15〜50wt%、Feを12〜30%、Niを30〜69%含むことが望ましい。Wが15wt%未満の場合、比重を大きくすることができず、逆に50wt%を超えると湯流れが悪くなるので、鋳造によって精度良く成形することが困難になるおそれがある。またFeが12wt%未満の場合、鋼製のヘッド本体3に対する溶接できなくなるおそれがあり、逆に30wt%を超える場合、防錆性が低下するおそれがある。さらに、Niが30wt%未満の場合、耐食性が低下するおそれがあり、逆に60wt%を超える場合、強度が低下するほか、比重が小さくなるおそれがある。
また、錘部材4の比重は、ヘッド1の重心を効果的に調節するために、好ましくは8.5以上、より好ましくは9.0以上が望ましい。他方、錘部材4の比重が大きすぎると、材料コストが上昇するおそれがあるので、好ましくは13.0以下、より好ましくは12.5以下が望ましい。なお、錘部材4は、鋳造、鍛造、切削又は焼結等種々の方法で製造でき、とりわけ精密成形が可能な鋳造が望ましい。
また、錘部材4の重量は、特に限定されるものではないが、小さすぎると重心調整効果が十分に得られないおそれがあるし、逆に錘部材4の重量が大きすぎると、ヘッド本体3に使用可能な重量が制限され、クラブヘッド1の小型化を余儀なくされるおそれがある。このような観点より、錘部材4の重量は、好ましくは40g以上、より好ましくは50g以上、さらに好ましくは55g以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは100g以下、より好ましくは90g以下、さらに好ましくは80g以下が望ましい。
本実施形態の錘部材4は、凹部9の形状に対応するものとして、トウ、ヒール方向にのびるとともに両端部がそれぞれ上に向かって滑らかに湾曲してのびる略弓形状で形成される。具体的に述べると、錘部材4は、凹部9の底面10に向き合う奥面4aと、凹部9の上側壁面11に向き合う上面4bと、凹部9のトウ側及びヒール側の下側壁面12t、12hに向き合うか又はヘッド外面に露出しうる下面4cとを含む。そして、手指の軽微な力によって錘部材4を凹部9に挿入できるように、錘部材4は、凹部9の内面寸法よりも僅かに小さく形成される。
以上のようなヘッド1の製造方法について説明する。先ず、フェース部材2(第3の部材P3)、ヘッド本体3(第1の部材P1)及び錘部材4(第2の部材P2)がそれぞれ別個に製造される。これらは、例えば鋳造、鍛造又はプレスによる塑性変形加工等の一種又は2種以上の方法を用いて製造される。本実施形態では、フェース部材2がプレス成形により、また前記凹部9を有するヘッド本体3や、この凹部9に嵌め込まれる錘部材4は、いずれも鋳造により製造される。
次に、錘部材4をヘッド本体3の前記凹部9に嵌め込むことによりクラブヘッドの仮組体を形成する工程が行われる。図3に示されるように、凹部9の中央部9cには下側壁面12が設けられていないので、錘部材4は、ヘッド後方から凹部9へと容易に挿入することができる。従って、錘部材4の挿入作業が容易に行える点で好ましい。
また、図6(a)及び(b)には、図2のX−X及びY−Y断面略図がそれぞれ示される。図から明らかなように、凹部9のトウ側部9t及びヒール側部9hにおいては、底面10、上側壁面11及び下側壁面12を具えているので、凹部9に仮挿入された錘部材4は、その上、下を含む三方が保持される。従って、ヘッド本体3と錘部材4との接合状態が安定し、ひいてはその位置ずれや容易な離脱が防止しうる。例えば、治具等で支えることなしに、錘部材4がヘッド本体3から脱落することを防止でき、ひいては生産性を高めうる点でも好ましい。さらに、このような嵌め合いは、例えば溶接による本接合後においても高い接合強度を発揮させるのに役立つ。
ただし、錘部材4(及び凹部9)の形状は、上述の態様に限定されるものではなく、種々の形状に変形して実施することができる。例えば図7(a)に示されるように、ソール部枠7bだけをのびるものでも良いし、同図(b)に示されるように、フェース基部の周りを環状にのびるものでも良い。さらに、図7(c)に示されるように、錘部材4は、2以上に分けて設けられても良い。この実施形態の錘部材4は、トウ側の錘部材4tと、ヒール側の錘部材4hとを含むものが示される。
次に、本発明の製造方法では、図8に示されるように、プレスによって仮組体15に圧力を加えることにより、凹部9の内周面及び/又はこの内周面と向き合う錘部材4の外周面の少なくとも一部を塑性変形させてこれらの接合面を密着させる接合面矯正工程が行われる。
本実施形態の接合面矯正工程は、仮組体15をキャビティ20を有する金属製の雌型M1に載置される。例えば、仮組体15は、そのバックフェース側が下側をかつそのフェース側が上側をそれぞれ向くようにキャビティ20に載置される。また、クラブフェースF又は後にクラブフェースFとなるフェース仮想面VFは、実質的に水平に保持される。さらに、キャビティ20は、仕上がりヘッドのバックフェース側の外面とほぼ等しい内面20aを有する。これにより、雌型M1は、垂直力を受ける仮組体15を実質的に移動不能に支持することができる。
次に、フェース取付部の受け面8Aの全周に例えば雄型M2を押し当てる。雄型M2には、例えば図示しない流体圧アクチュエータなどが連係しており、仮組体15に垂直下方の力を与える。これにより、仮組体15が雄型M2及び雌型M1の間で圧縮されて圧力を受けることにより、ヘッド本体3の凹部9と錘部材4とを互いに強く密着させることができる。この際、ヘッド本体3及び錘部材4の強度の低い方あるいは両方の少なくとも一部が塑性変形する。これは、接合面における隙間やガタツキを減らし、両部材をより密に嵌合させる。なお、「プレス」には、仮組体15に圧力を加えることができるものであれば、油圧式、空気圧式、水圧式又は機械式など種々のものを包含する。
次に、前記接合面矯正工程を経た仮組体15を金型から取り外し、図9に示されるように、その外面に表れるヘッド本体3と錘部材4との境界部Eを溶接する溶接工程が行われる。溶接工程には、種々の方法を用いることができ、例えばTIG溶接、プラズマ溶接、レーザー溶接又はロウ付け等が望ましい。とりわけ、金属溶融部Bの幅が小さくかつ周囲への熱影響が少ないレーザー溶接が望ましい。
溶接工程の後、フェース部材2をヘッド本体3のフェース取付部8に接合するフェース取付工程が行われる。該フェース取付工程は、図10に示されるように、接合面矯正工程で用いられた雌型M1と同様のものが用いられる。即ち、雌型M1のキャビティ20に溶接された仮組体15が載置されるとともに、そのフェース取付部8にフェース部材2が載置される。
前記フェース取付部8の周りには、予め圧搾用の凸部17が設けられる一方、フェース部材2の前面の縁部には押し潰された凸部17が入り込むための溝状の切欠き部19が予め設けられている。従って、ポンチM3により前記凸部17を押し潰し、その塑性変形した部分を前記切欠き部19の中に押し込むいわゆるかしめによってフェース部材2をヘッド本体3に取付しうる。
フェース部材2とヘッド本体3とを先に固着した後、ヘッド本体3に錘部材4を溶接することもできる。しかしながら、この場合、溶接時の熱影響によってフェース部材2の金属組織の変成が生じ、耐久性や反発性が損なわれるおそれがある。本実施形態ではこのような不具合を防止できる。また、フェース部材2をかしめといった非溶接接合によってヘッド本体3に固着することにより、先に固着された錘部材4と凹部9との溶接部の接合強度が溶接時の熱によって低下するのも防止できる。なお、非溶接接合としては、上述のカシメの他、圧入などが好ましく、いずれについても接着剤を併用しうるのは言うまでもない。そして、しかる後、研磨や塗装といった必要な工程を経て本発明のクラブヘッド1が製造される。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は種々の態様で実施することができる。例えば、上記実施形態では、3つの部材(フェース部材2、ヘッド本体3及び錘部材4)で構成されるものを示したが、4以上の部材からなるものでも良い。逆に、フェース部材とヘッド本体とを同一材料で一体に成形することもできる。
表1の製造方法に基づいてアイアン型のゴルフクラブヘッドがそれぞれ3個ずつ製造された。各例の概略は次の通りである。
<比較例1>
別々にフェース部材、ヘッド本体及び錘部材が下記の仕様にて準備された。そして、ヘッド本体と錘部材とをレーザ溶接にて接合した後、フェース部材がかしめによってヘッド本体に固着された。接合面矯正工程は行われていない。
<比較例2>
ヘッド本体に嵌め合わせる前に、錘部材単体を金型を用いてプレスによって圧縮し形状の寸法精度を向上させた(矯正プレス)。他は、比較例1と同じである。
<比較例3>
嵌め合わせる前に、ヘッド本体及び錘部材それぞれ単体を金型を用いてプレスによって圧縮し形状の寸法精度を向上させた(矯正プレス)。他は、比較例1と同じである。
<実施例1>
ヘッド本体と錘部材とを嵌め合わせて仮組体を得、これをプレスにより圧縮して接合面矯正工程が行われた。しかる後、レーザ溶接にてヘッド本体と錘部材とを接合した後、フェース部材がかしめによってヘッド本体に固着された。
<実施例2>
先ず、フェース部材がかしめによってヘッド本体に固着された。次に、このヘッド本体に錘部材を嵌め合わせて仮組体を得、これをプレスにより圧縮して接合面矯正工程が行われた。しかる後、レーザ溶接にてヘッド本体と錘部材とが接合された。つまり、実施例2では、フェース取り付け工程が、接合面矯正工程よりも先に行われた。
表1に記載の部分以外の工程やヘッドの共通仕様等は、以下の通りである。
番手:ロフト角20度、ライ角59.5度の3番アイアン
ヘッド全重量:235g
ヘッド本体の材料:SUS630の鋳造品
ヘッド本体の比重:7.8
ヘッド本体の重量:140g
フェース部材の材料:Ti−6Al−4Vのプレス成形品
フェース部材の比重:4.5
フェース部材の重量:35g
錘部材の材料:タングステン合金の鋳造品
なお、タングステン合金の組成は、次の通りである。
W:20wt%、Fe:15wt%、Ni:60wt%、Cr:3wt%及び残部(C、Si、Mn、N等)
錘部材の比重:9.5
錘部材の重量:60g
次に、各クラブヘッドにSRIスポーツ社製のカーボンシャフト(MP400、フレックスR)を固着してアイアン型ゴルフクラブが製造され、これらについて耐久性がテストされた。耐久性テストは、各テストクラブをスイングロボットに取り付け、ヘッドスピード40m/sで市販のゴルフボール(SRIスポーツ社製の「XXIO DC(XXIOは同社の登録商標))を3000発打撃することにより行われた。そして、100球毎に、肉眼でクラブヘッドの損傷の有無を確認し、損傷が発生した時点でテストを終えた。
テストの結果を表1に示すが、実施例1及び2のクラブヘッドは、優れた耐久性を有することが確認できた。特に、フェース取付工程を接合面矯正工程の後に行った実施例1では、溶接時の熱によるフェース部材の変成等を防止しうる結果、フェース取付工程を接合面矯正工程よりも先に行った実施例2に比べて、より高い強度を有することが確認できた。
Figure 2008183362
本発明の一実施形態を示す基準状態のヘッドの正面図である。 その背面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 クラブヘッドの組立前の分解図である。 (a)及び(b)は、図2のX−X及びY−Y断面図である。 (a)〜(c)は錘部材の他の実施形態を示すヘッドの背面図である。 接合面矯正工程の一例を示す断面図である。 溶接工程後の仮組体の背面図である。 フェース部材取り付け工程を示す断面図である。
符号の説明
1 ゴルフクラブヘッド
2 フェース部材
3 ヘッド本体
4 錘部材
7 フェース基部
9 凹部
9c 凹部の中央部
9t 凹部のトウ側部
9h 凹部のヒール側部
P1 第1の部材
P2 第2の部材
P3 第3の部材
F クラブフェース

Claims (5)

  1. 少なくとも2つの部材を固着することによりゴルフクラブヘッドを製造する方法であって、
    金属材料からなりかつ凹部を有する第1の部材を製造する工程と、
    前記第1の部材とは異なる金属材料からなりかつ前記凹部に嵌め込み可能な第2の部材を製造する工程と、
    該第2の部材を前記第1の部材の前記凹部に嵌め込んだ仮組体を形成する工程と、
    プレスによって前記仮組体に圧力を加えることにより、前記凹部の内周面及び/又はこの内周面と向き合う第2の部材の外周面のなくとも一部を塑性変形させて前記内周面と前記外周面とを密着させる接合面矯正工程と、
    前記接合面矯正工程を経た仮組体の外面に表れる第1の部材と第2の部材との境界部を溶接する溶接工程とを含むことを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。
  2. 前記接合面矯正工程は、キャビティを有する雌型に前記仮組体を保持させるとともに、該仮組体を雄型によりキャビティに向けて押圧することにより行われる請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  3. 前記第1の部材は、シャフトが差し込まれるホーゼル部と、該ホーゼル部にネック部を介して連なりかつ前面に別体のフェース部材が取り付けられるフェース取付部が設けられたフェース基部とを有するヘッド本体からなり、かつ
    前記第2の部材は、前記ヘッド本体よりも比重が大きいタングステン合金からなる錘部材であるとともに、
    前記溶接工程の後に、フェース部材を前記第1の部材のフェース取付部に非溶接接合するフェース取付工程をさらに含む請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記フェース基部は、開口部を有しかつその周りに前記フェース取付部が設けられるとともに、該開口部の下方をのびるソール部枠に前記凹部が設けられ、かつ
    前記凹部は、前記開口部に沿ってトウからヒールまでのびる弓形状をなすとともに、
    該凹部は、ヘッド外面から凹む底面と、この底面の上縁側に連なりかつクラブフェースと交差する向きでヘッド後方にのびる上側壁面とを少なくとも有する請求項3記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  5. 前記凹部は、前記底面と前記上壁面とからなることにより後方及び下方が開放された中央部と、
    該中央部のトウ側に連なりかつ前記底面、前記上側壁面及び前記底面の下縁側に連なりかつ前記クラブフェースと交差する向きでヘッド後方にのびるトウ側の下側壁面を有することにより後方のみが開放されたトウ側部と、
    前記中央部のヒール側に連なりかつ前記底面、前記上側壁面及び前記底面の下縁側に連なりかつクラブフェースと交差する向きでヘッド後方にのびるヒール側の下側壁面を有することにより後方のみが開放されたヒール側部とを有するヒール側部とを有する請求項4記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
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