JP2008179281A - ドアウエザストリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドアの上辺に取付けるドアウエザストリップ10は、取付基部20と、シール部を有し、シール部は、車体開口部周縁に当接する中空シール部30を有する。中空シール部は、中空円弧部31と、中空円弧部を保持する中空車外側保持部32と、中空車内側保持部34とから形成される。中空車外側保持部32は、取付基部20の上辺部から鈍角に車外方向斜めに延設され、中空車外側保持部32と中空円弧部31とは、中空車外側屈曲部33で略直角に屈曲して連結される。中空車内側保持部34は、取付基部20の上辺部から上辺部の延長方向に延設され、中空車内側保持部の先端は、リテーナー4の車内側側端まで、又はその車内側側端から若干延長して形成された。
【選択図】図1
Description
このため、このドアウエザストリップ110をドアフレーム2のコーナー部に取付ける場合には、中空形状が変形して、中空シール部130がドアフレーム2側に撓んで、車体開口部周縁6との間のシール性が低下する場合があった。
この場合には、中空シール部230をドアフレーム2に当接させるため、ドア閉時の中空シール部230のシール壁が車体開口部周縁6に対して直交する方向に当接し、撓み荷重が大きくなり、ドア閉力が増加してしまうこととなる。
ドアの上辺に取付けるドアウエザストリップは、ドアの外周部に設けられたリテーナーに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に形成され車体開口部周縁に当接してドアと車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、
シール部は、車体開口部周縁に当接する中空シール部を有し、中空シール部は、車体開口部周縁に当接する円弧状の中空円弧部と、中空円弧部の車外側先端と取付基部を連結する中空車外側保持部と、中空円弧部の車内側先端と取付基部を連結する中空車内側保持部とから形成され、
中空車外側保持部は、取付基部の上辺部から鈍角に車外方向斜めに延設され、中空車外側保持部と中空円弧部とは、中空車外側屈曲部で屈曲して連結され、中空車外側屈曲部は略直角に屈曲し、中空車内側保持部は、取付基部の上辺部から上辺部の延長方向に延設され、中空車内側保持部の先端は、リテーナーの車内側側端まで、又はその車内側側端から若干延長して形成されたドアウエザストリップである。
中空車外側保持部と中空円弧部とは、中空車外側屈曲部で屈曲して連結され、中空車外側屈曲部は略直角に屈曲しているため、中空車外側屈曲部が屈曲して、中空円弧部が撓んだときに中空円弧部の他の部分が盛り上がりを防止して、盛り上がり部分が車体開口部周縁に当接することを防止する。さらに、ドア閉力を下げることができるとともに中空車外側保持部が取付基部に接触することを防止できる。
ドアウエザストリップのその他の部分はスポンジ材で形成されたため、柔軟に変形してシール性を確保することができるとともに、ドアウエザストリップ全体の重量を軽くすることができる。
ドアウエザストリップの縦辺と底辺が同一の断面形状で押出成形され、ドアのコーナー部に取付けられるコーナー部は型成形されるとともに上辺と縦片の先端が型成形により接続された。このため、2本の押出直線部と型成形部で環状に形成することができ、上辺と、縦辺と底辺ではドアの閉まり具合に合わせてドアウエザストリップの断面形状を変更することができる。
図7は自動車の側面図である。図7に示すように、自動車のドア1において、ドア本体の上部の外周部にはドアフレーム2が設けられ、ドア1内にドアガラス5が昇降自在に取付けられる。また、ドア1とドアフレーム2の外周部にはドアウエザストリップ10が取付けられ、ドア1と車体開口部周縁6の間をシールしている。
上記のドアフレーム2の内周には、チャンネルが設けられ、このチャンネル内にガラスランが取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
ドアウエザストリップ10は、図3に示すように、直線部11は押出成形により長尺に成形され、ドアフレーム2のコーナー部に対応するコーナー部12は、型成型により形成されている。コーナー部12については後述する。
ドアウエザストリップ10の上辺は、図3に示すように押出成形された直線部11により構成され、その断面形状は、ドアフレーム2の外周に設けられたリテーナー4等に取付けられる取付基部20と、取付基部20の上面に一体に形成されるシール部から形成される。シール部は、取付基部20の上面の車外側に形成されるドアフレーム2の外周部の先端と、車体開口部周縁6の車外側の側端との間をシールするサブシール部40と、同じく取付基部20の車内側の上面に形成され、サブシール部40が当接する部分よりも若干車内側の車体開口部周縁6に当接する、中空状の形状をなす中空シール部30とから形成される。
中空シール部30は、車体開口部周縁6にその先端である頂部が当接する円弧状の中空円弧部31と、中空円弧部31の車外側先端と取付基部20を連結する中空車外側保持部32と、中空円弧部31の車内側先端と取付基部20を連結する中空車内側保持部34とから形成されている。
また、中空円弧部31の頂部と車体開口部周縁6とは、当接時に所定の寸法で重なり合わせることができ、ドア1と車体開口部周縁6との組付けバラツキがあっても、シール性を確保することができる。
縦辺と底辺を形成する直線部13の断面形状を図6に示す。縦辺と底辺の断面形状は同じである。図6は、図3におけるB−B線に沿った断面形状である。
このコーナー部12において、中空シール部30の中空車内側保持部34の長さが短いため、コーナー部12の中空部分を形成する中子を車内方向に張り出さす必要がなく、中子の取出しが容易であるため生産性に優れている。
ドアウエザストリップ10のその他の部分はスポンジ材で形成されたため、柔軟に変形してシール性を確保することができるとともに、ドアウエザストリップ10全体の重量を軽くすることができる。
ドアウエザストリップ10の直線状の部分の成形においては、成形材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、例えば、合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系エラストマー、軟質合成樹脂では、軟質塩化ビニル等が使用される。柔軟性を向上させるためにこれらの材料を発泡させてスポンジ材として使用することが好ましい。押出成形後にゴムの場合は加硫され、所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
次に、上記により製造された押出成形部材を所定寸法に切断して、金型に挟持して、コーナー部12を型成形する。型成形部分の断面形状は、押出成形部分の断面形状が異なる場合は、異なる断面を接続できるように一方の断面から他方の断面形状に徐々に変化させる。
6 車体開口部周縁
10 ドアウエザストリップ
20 取付基部
21 取付基部底辺部
28 取付基部上辺部
30 中空シール部
31 中空円弧部
32 中空車外側保持部
33 中空車外側屈曲部
34 中空車内側保持部
35 中空車内側屈曲部
40 サブシール部
Claims (10)
- 自動車のドアと車体開口部周縁との間をシールし、上記ドアの外周部上辺に取付けられるドアウエザストリップにおいて、
上記ドアの上辺に取付けられる上記ドアウエザストリップは、上記ドアの外周部に設けられたリテーナーに取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に形成され上記車体開口部周縁に当接して上記ドアと上記車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、
上記シール部は、上記車体開口部周縁に当接する中空シール部を有し、該中空シール部は、上記車体開口部周縁に当接する円弧状の中空円弧部と、該中空円弧部の車外側先端と上記取付基部を連結する中空車外側保持部と、上記中空円弧部の車内側先端と上記取付基部を連結する中空車内側保持部とから形成され、
上記中空車外側保持部は、上記取付基部の上辺部から鈍角に車外方向斜めに延設され、上記中空車外側保持部と上記中空円弧部とは、中空車外側屈曲部で屈曲して連結され、該中空車外側屈曲部は略直角に屈曲し、上記中空車内側保持部は、上記取付基部の上辺部から上記上辺部の延長方向に延設され、上記中空車内側保持部の先端は、上記リテーナーの車内側側端まで、又はその車内側側端から若干延長して形成されたことを特徴とするドアウエザストリップ。 - 上記中空車内側保持部は、上記リテーナーの車内側側端よりも車内側に延長されている部分が上記中空車内側保持部の全長の三分の一以下である請求項1に記載のドアウエザストリップ。
- 上記シール部は、上記ドアの外周部の先端と上記車体開口部周縁の車外側側端との間をシールするサブシール部と、該サブシール部が当接する部分よりも車内側の上記車体開口部周縁に当接する上記中空シール部とから形成される請求項1又は請求項2に記載のドアウエザストリップ。
- 上記サブシール部はリップ状に形成された請求項3に記載のドアウエザストリップ。
- 上記中空シール部の肉厚は略一定である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のドアウエザストリップ。
- 上記中空車内側保持部は、ドア閉時には上記リテーナーの車内側側端に当接する請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のドアウエザストリップ。
- 上記中空シール部の中空円弧部は、ドア閉時にはその頂部が車体開口部周縁に当接する請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のドアウエザストリップ。
- 上記取付基部の底辺部は、両側端が張り出した側端張出部を形成し、両方の該側端張出部がリテーナーにはめ込まれた請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のドアウエザストリップ。
- 上記取付基部の一部はソリッド材で形成され、その他の部分はスポンジ材で形成された請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のドアウエザストリップ。
- 上記ドアウエザストリップは、上記ドアの外周の全周に取付けられ、上記ドアウエザストリップの縦辺と底辺が同一の断面形状で押出成形され、上記ドアのコーナー部に取付けられるコーナー部は型成形されるとともに上記上辺と縦片の先端が型成形により接続された請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のドアウエザストリップ。
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0721413U (ja) * | 1993-09-29 | 1995-04-18 | 西川ゴム工業株式会社 | ウエザーストリップ |
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-
2007
- 2007-01-25 JP JP2007015111A patent/JP2008179281A/ja active Pending
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