JP2004136755A - ドアウェザーストリップ - Google Patents

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Takeshi Uchida
内田 健
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】ドアの建て付けの悪化に伴うドア閉時のシールリップ先端部のまくれを防止できると共に、ドア閉時に手がシールリップに触れても取付基部のリテーナから外れを防止できるドアウェザーストリップを提供する。
【解決手段】ドアウェザーストリップ22は、車体開口部を開閉するドアの周縁部に取り付けられる取付基部23と、該取付基部の端部に肉厚な支持部25を介して設けられて、ドア閉時にルーフパネル27の段差面27bに弾接して車体開口部をシールするシールリップ26とを備えている。前記支持部の内部に中空部28を形成して、支持部の剛性を低くし、ドア閉時におけるシールリップの撓み変形を、剛性が低くなった支持部によって吸収すると共に、支持部の車外側前面にサッシュ部20とルーフパネル27との間の隙間を現象させる膨出部29を形成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の車体開口部を開閉するドアの周縁部に取り付けられたドアウェザーストリップの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来のドアウェザーストリップとしては、以下のような中空シール部を備えたものが提供されている。
【0003】
概略を説明すれば、図7及び図8に示すように自動車のフロントドア1やリアドア2の各ドア本体1a、2aの上端部には、サッシュ部3,4が一体に設けられ、この各サッシュ部3,4の外周側にドアウェザーストリップ5、6がそれぞれ取り付けられている(図8中斜線部)。
【0004】
便宜上、フロント側のものについて説明すれば、このドアウェザーストリップ5は、図7に示すように、サッシュ部4の外周部に横断面ほぼコ字形状に形成されたリテーナ7に取り付けられた取付基部8と、該取付基部8の車内側端部に一体に設けられた中空シール部9と、取付基部8の車外側端部に肉厚な支持部10を介して設けられたシールリップ11とから構成されている。
【0005】
前記シールリップ11は、ほぼく字形状に折曲形成されて、支持部10側の比較的肉厚で剛性の高い基端部11aと、該基端部11aの先端側に折曲形成された先端部11bと、該先端部11bの外側面に設けられた突起部11cとからなり、ドア2の閉時に、前記先端部11bと突起部11cが車体パネルであるルーフパネル12の段差面12aに当接して車体開口部をシールするようになっている。
【0006】
そして、前記突起部11cが前記段差面12aに接触することにより、く字形状の屈曲部11dを中心として先端部11bを屈曲変形させて、ドア1の閉状態でのシールリップ11のドア開方向に対するリップ角度θを小さくするようになっている。
【0007】
これによって、ドア1の開時におけるシールリップ11の反転力が小さくなって、シリコンなどを塗布せずとも反転現象が防止されて、ドアの開閉を円滑にできるようになっている。
【0008】
【特許文献1】特開2000−255267号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のドアウェザーストリップ5にあっては、ドア2の建て付けのばらつきなどに起因してドア1全体がルーフパネル12側へ持ち上がってしまった場合に、ドア2の閉時にシールリップ11の先端部11bが段差面12aにさらに強く圧接して、基端部11a側へさらに大きく変形しまう。この結果、シールリップ先端部11bの内方へのいわゆるまくれ現象が発生して、シール性能の低下を招くおそれがある。
【0010】
また、支持部10やシールリップ11の基端部11aの剛性が比較的大きいことから、ドア2の開状態から閉作動を行う際に、手がシールリップ11等に触れると取付基部8がサッシュ部4のリテーナ7から容易に外れてしまうおそれもある。
【0011】
本発明は、ドア閉時に、シールリップに強い圧接力が掛かってもまくれを防止してシール性能の低下を防止できると共に、ドア閉時に手がシールリップに触れても取付基部がリテーナから外れることのないドアウェザーストリップを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来のドアウェザーストリップの実状に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、車体開口部を開閉するドアの周縁部に取り付けられる取付基部と、該取付基部の端部に支持部を介して設けられて、ドア閉時に車体パネルに弾接して車体開口部をシールするシールリップとを備えたドアウェザーストリップにおいて、前記支持部の内部に中空部を形成したことを特徴としている。
【0013】
この発明によれば、支持部が中空部によって周囲の剛性が低くなっていることから、ドアの建て付けにばらつきが生じてルーフ側へ位置がずれている場合においては、ドアを閉じた際に、シールリップの先端部が、例えば車体パネルであるルーフパネルの当接面に当接して支持部側の基端部から車内側へ変形しようとすると、剛性の低い支持部からシールリップ全体が撓み変形してシールリップの基端部に掛かる力がここで吸収された形になる。このため、シールリップの先端部が前記ルーフパネルの当接面に強く圧接することがなくなることから、該先端部のまくれ現象の発生が防止される。
【0014】
また、例えばドアの開状態から閉方向へ移動させようとした際に、手がシールリップに触れて外側に力が加わると、剛性の低い支持部が撓み変形して取付基部への入力が抑制され、リテーナからの外れを防止できる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、前記支持部の車内側背面に、前記中空部を介して支持部を屈曲変形可能とする屈曲手段を設けたことを特徴としている。
【0016】
この発明によれば、支持部に例えばノッチなどの屈曲手段を設けたことから、該支持部が中空部の作用と相俟って撓み変形し易くなり、前述のような、まくれ現象や不用意な外れなどを効果的に防止することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、前記支持部の車外側前面の前記シールリップ側寄りに膨出部を形成したことを特徴としている。
【0018】
この発明によれば、ドアの閉状態時にシールリップの中央部位が車内方向へ移動したとしても、膨出部の存在によって、例えばルーフパネルとサッシュ部との間の隙間を減少させることができるので、外観上の見映えの悪化を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるドアウェザーストリップの実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、ドアウェザーストリップとして、本実施形態も、前記従来の技術と同様に自動車のサッシュ型ドアに取り付けられたものに適用したものを示している。
【0020】
すなわち、図1及び図2に示すように、自動車のフロントドアやリアドアの各ドア本体の上端部には、ロールフォーミングによって成形されたサッシュ部20が設けられており、このサッシュ部20の外周側に有する横断面ほぼコ字形状のリテーナ21に、長尺なドアウェザーストリップ22が取り付けられている。
【0021】
このドアウェザーストリップ22は、スポンジゴムによって押出成形によって連続一体に形成され、図1に示すように、内周側の板状の基端部23aが前記リテーナ21の内部に嵌合保持され、かつ内部に中空部23bが形成された取付基部23と、該取付基部23の車内側端部である車内側片23cに一体に設けられた中空シール部24と、取付基部23の車外側端部である車外側片23dに支持部25を介して一体に設けられたシールリップ26とから主として構成されている。
【0022】
前記取付基部23の中空部23bは、ドアの閉時に前記中空シール部24が車体パネルであるルーフパネル27の車内側端面27aに当接して圧縮変形した際に、中空シール部24の内方への撓み変形を許容して入力荷重を吸収するようになっている。また、前記車外側片23dの外面には、前記サッシュ部20の外周側内面に突出形成された突起部20aに嵌合する嵌合凹部23eが形成されている。
【0023】
前記支持部25は、図1に示すように、比較的肉厚に形成され、内部に中空部28が形成されていると共に、図中下部外面に前記車外側片23dと連続する突部25aが設けられている。また、支持部25は、車外側前面の前記シールリップ26側に膨出部29が一体に設けられている。この膨出部29は、シールリップ26側へほぼ上り傾斜状に形成されて、サッシュ部20の外周縁から外方へ露出した状態に形成されている。
【0024】
前記シールリップ26は、支持部25の端部から連続して形成された基端部26aが比較的薄肉に形成されて、ここから先端部26b側が折曲可能になっている。またシールリップ26の先端部26bは、比較的肉厚に形成されて、ドア閉時には、図3に示すように、先端縁外面26cがルーフパネル27の車内側端面27aよりも車外側に位置する段差に折曲された段差面27bに当接するようになっている。
【0025】
したがって、この実施形態によれば、サッシュ部20にドアウェザーストリップ22が取り付けられた後に、ドアを閉じると、図3に示すように中空シール部24がルーフパネル27の車内側端面27aに当接し、その反力によって中空部23b方向へ潰れ変形してシール性能を発揮する。と同時にシールリップ26の先端部26bの外面26cが段差面27bに当接して基端部26aを中心に内方へ折曲変形して段差面27bに弾接し、これによってシール性能を発揮する。
【0026】
そして、例えば、ドアの建て付けにばらつきが生じて、ドア全体が上方へ位置ずれしてルーフパネル27側へ僅かに偏っている場合には、ドアを閉じた際に、前述のように、シールリップ26の先端部26bが、ルーフパネル27の段差面27bに当接して基端部26aから車内側へ変形しようとするが、このとき、サッシュ部20とルーフパネル27との距離が短いため、図4に示すように、中空部28によって剛性が低くなっている支持部25からシールリップ26全体が撓み変形してシールリップ26の基端部26aに掛かる力がここで吸収された形になる。このため、シールリップ先端部26bが前記ルーフパネル7の段差面27bに強く圧接することがなくなることから、該先端部26bのまくれ現象の発生を効果的に防止することが可能になる。
【0027】
また、例えばドアの開状態から閉方向へ移動させようとした際に、図2に示すように、手がシールリップ26に触れて、車内方向(図中矢印方向)に力が加わると、剛性の低い支持部25が撓み変形して取付基部23側への入力伝達が防止される。このため、取付基部23がリテーナ21から不用意に外れることがなくなる。
【0028】
また、前述のように、ドアの閉状態時にシールリップ26の基端部26aが屈曲変形して車内方向へ移動したとしても、膨出部29の存在によって、ルーフパネル27とサッシュ部20との間の大きな隙間の発生を抑制することができる。
【0029】
すなわち、前記ドアの閉時には、シールリップ26の先端部26bが段差面27bに当接して、基端部26a付近が車内側に変形移動して、前記ルーフパネル27とサッシュ部20との間に大きな隙間が形成されて、この隙間Cによってドア2付近の外観上の見映えが悪化するおそれがあるが、前記膨出部29によって前記隙間が埋められる形になることから、外観上の見映えの悪化を防止することができる。
【0030】
図5は本発明の第2の実施形態を示し、支持部25の車内側背面に、屈曲手段である屈曲部30を形成したものである。この屈曲部30は、ほぼV字形状に形成され、支持部25が中空部28を介して車内方向へ屈曲する際の補助的な機能を発揮するようになっている。
【0031】
したがって、この実施形態によれば、前述のように、ドアの閉時にシールリップ26が段差面27bに当接することにより支持部25が中空部28を介して車内方向へ撓み変形しようとすると、該支持部25は中空部28の作用と相俟って屈曲部30から屈曲変形し易くなる。これによって、前述のような、まくれ現象や不用意な外れをさらに効果的に防止することができる。
【0032】
図6は第3の実施形態を示し、屈曲手段の構造を変更したものであって、前記屈曲部に代えて、支持部25の車内側背面に凹溝が切欠形成された、いわゆるノッチ部31としたものである。
【0033】
したがって、この実施形態も第2の実施形態と同様な作用効果が得られると共に、凹溝に形成されていることから、屈曲性がさらに良好になる。
【0034】
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、ドアウェザーストリップ22は、必ずしもサッシュ部20に取り付けられるものに限定されずに、ドア本体に取り付けられるものに適用することが可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の発明によれば、支持部の中空部によって、シールリップの先端部が車体パネルの当接面に強く圧接することがなくなることから、該先端部のまくれ現象の発生が防止される。
【0036】
また、例えばドアを閉方向へ移動させようとした際に、手がシールリップに触れて外側に力が加わると、剛性の低い支持部が撓み変形して取付基部への入力が抑制されることから、該取付基部が不用意にリテーナから外れるのを防止できる。
【0037】
請求項2に記載の発明によれば、支持部に屈曲手段を設けたことから、該支持部が中空部の作用と相俟って撓み変形し易くなり、前述のような、まくれ現象や外れなどを効果的に防止することができる。
【0038】
請求項3に記載の発明によれば、膨出部の存在によって、例えばルーフパネルとサッシュ部との間の隙間を減少させることができるので、外観上の見映えの悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるドアウェザーストリップをサッシュ型ドアに適用した第1実施形態を示す横断面図である。
【図2】本実施形態の作用を示すドアウェザーストリップの横断面図である。
【図3】本実施形態の作用を示すドアウェザーストリップの横断面図である。
【図4】本実施形態の作用を示すドアウェザーストリップの横断面図である。
【図5】第2の実施形態を示すドアウェザーストリップの横断面図である。
【図6】第3の実施形態を示すドアウェザーストリップの横断面図である。
【図7】図8のA−A線断面図である。
【図8】従来及び本発明が適用された自動車の側面図である。
【符号の説明】
20…サッシュ部
21…リテーナ
22…ドアウェザーストリップ
23…取付基部
25…支持部
26…シールリップ
27…ルーフパネル(車体パネル)
28…中空部
29…膨出部
30…屈曲部(屈曲手段)
31…ノッチ部(屈曲手段)

Claims (3)

  1. 車体開口部を開閉するドアの周縁部に取り付けられる取付基部と、該取付基部の端部に支持部を介して設けられて、ドア閉時に車体パネルに弾接して車体開口部をシールするシールリップとを備えたドアウェザーストリップにおいて、
    前記支持部の内部に中空部を形成したことを特徴とするドアウェザーストリップ構造。
  2. 前記支持部の車内側背面に、前記中空部を介して支持部を屈曲変形可能とする屈曲手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のドアウェザーストリップ。
  3. 前記支持部の車外側前面の前記シールリップ側寄りに膨出部を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のドアウェザーストリップ。
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