JP2008174255A - 梱包構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的大重量の部品を複数収容する梱包構造において、緩衝シートによる個別包装やペレット状緩衝材といった手法によることなく内容物を効果的に保護する。
【解決手段】パレット10の上に、底11と胴部12を置き、胴部12の中に下部緩衝材14と格子状間仕切り15を挿入する。格子状間仕切り15により区画される物品収納空間17に物品30を挿入し、その上に上部緩衝材16と蓋13を置く。パレット10、底11、胴部12、及び蓋13を一くくりにして結束バンド18で結束すると、物品30は、下部緩衝材14と上部緩衝材16の間に、両緩衝材の弾力で挟持される。底11、胴部12、蓋13、及び格子状間仕切り15は段ボール紙からなり、下部緩衝材14と上部緩衝材16は発泡ウレタンの肉厚シートで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の物品を収納する梱包構造に関する。
同一形状の部品を多数輸送する場合、国内での輸送であれば通い箱を用いることができる。しかしながら海外の工場に部品を送る場合は、通い箱方式であると用済みの通い箱を日本に戻すのに費用がかさむので、ワンウェイの梱包を用いるのが一般的である。また国内間の輸送であっても、大量に使用される部品であって、何度か輸送の機会が訪れるものでなければ、ワンウェイの梱包で送ることが多い。
ワンウェイの梱包を設計するにあたり、梱包対象が比較的大型で重い部品、例えばガスタービンや蒸気タービンの流路内部品(動翼、静翼、遮熱環など)の場合には、木箱梱包とするのが通例であった。しかしながら木箱は基本的に製作コストが高い。箱の中に間仕切りを入れる場合、これも木製にするが、板にスリットを入れて格子状に組み合わせる手間は大変なものであり、コスト高である。そして何よりも、木材資源を大量に消費するという問題がある。
木箱や木製間仕切りに部品が直接当たると、部品が破損するおそれが生じる。部品に表面処理、例えばチタンコーティングが施してある場合、それが剥がれる可能性も高い。そのような事態を防ごうと思えば、部品を緩衝シートで個別包装したり、部品と木箱あるいは間仕切りとの間の隙間にペレット状の緩衝材を詰め込んだりする必要がある。しかしながら緩衝シートの個別包装は手間がかかる上、破れる可能性もある。ペレット状の緩衝材の場合は廃棄処理が厄介である。それが発泡スチロールのようなものからなる場合、細かく砕けて部品に形成された穴を詰まらせる可能性もある。部品がタービンの動翼や静翼である場合、組立前に穴詰まりを完全に解消しておかねばならず、一旦穴詰まりが生じると後始末が大変である。
さらに、仕向地によっては木材の中に有害昆虫が潜んで侵入するのを防ぐため、燻蒸処理をしなければならないことがある。部品そのものは虫によってダメージを受けることはないのに、梱包材料が木材であるということで燻蒸のコストをかけるのは不経済である。
そこで木材に代替し得る梱包材料が求められることになる。そのような梱包材料として代表的なものは段ボール紙である。段ボール紙を用いた梱包構造には特許文献1に見られるようなものがある。特許文献1に記載の梱包構造は被梱包物に伝わる振動や衝撃を緩和する緩衝構造に特徴を有している。
また最近では、梱包箱に非接触ICタグを装着して物流管理を行うことも多くなっている。特許文献2、3に非接触ICタグを装着した梱包箱の例を見ることができる。
特開2003−118774号公報 特開2005−41485号公報 特開2006−143259号公報
特許文献1記載の梱包構造は、段ボール紙、板紙、またはプラスチックからなる上下の緩衝部材の押さえ板部の間に被梱包物を挟むので、ペレット状緩衝材のような廃棄の面倒さがなく、また細かく砕けた緩衝材による部品の穴詰まりを懸念する必要もない。しかしながらこの構造は、比較的大重量の部品を複数収容する梱包構造に応用することはできなかった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、木箱以外の梱包構造で、比較的大重量の部品を複数収容する用途に用いられるものにおいて、緩衝シートによる個別包装やペレット状緩衝材といった手法によることなく内容物を効果的に保護し、長距離輸送にも耐え得るようにすることを目的とする。
(1)上記目的を達成するために本発明の梱包構造は、上面が開口部となった直方体形状の胴部と、前記胴部内に下から順次挿入される下部緩衝材及び格子状間仕切りと、前記胴部に被せられる蓋と、前記胴部と蓋を結束する結束バンドとを備え、前記格子状間仕切りにより区画される物品収納空間に挿入された物品は、前記下部緩衝材により支持されることを特徴としている。
この構成によると、格子状間仕切りにより構成される物品収納空間に挿入された物品は、蓋を被せて結束バンドで胴部と蓋を結束したとき、下部緩衝材により支持されるものであるから、物品を緩衝シートで個別包装したり、あるいは一つ一つの物品収納空間にペレット状緩衝材を詰め込むといった手間が省け、梱包作業の生産性が高い。また開梱時には蓋を取り除けば物品をそのまま取り出して使用でき、個別包装を解いたり、ペレット状緩衝材を払い落としたりする手間をかける必要がない。
(2)また本発明は、上記構成の梱包構造において、前記物品は、下端が前記下部緩衝材に沈む形で支持されることを特徴としている。
この構成によると、下部緩衝材が物品の水平方向への移動を阻止し、物品のがたつきが少なくなる。
(3)また本発明は、上記構成の梱包構造において、前記下部緩衝材が前記胴部の水平断面と相似の平面形状を有する肉厚シートとして構成されていることを特徴としている。
この構成によると、下部緩衝材の構造が単純であり、加工に手間をかける必要がないので、製造コストが安くて済む。梱包時あるいは開梱時の緩衝材のハンドリングも楽である。
(4)また本発明は、上記構成の梱包構造において、前記下部緩衝材が発泡ウレタンからなることを特徴としている。
この構成によると、物品で下部緩衝材がこすられても発泡スチロールのように破砕して細片となることがない。従って下部緩衝材の細片が部品の穴に詰まることを懸念する必要がない。また発泡率を調整することにより必要な弾力を得ることができる。
(5)また本発明は、上記構成の梱包構造において、前記格子状間仕切りの上に挿入される上部緩衝材を備え、前記格子状間仕切りにより区画される物品収納空間に挿入された物品は、その上に前記上部緩衝材を置き、前記蓋を被せて前記結束バンドによる結束が行われたとき、前記下部緩衝材と上部緩衝材の間に、両緩衝材の弾力で挟持されることを特徴としている。
この構成によると、格子状間仕切りにより構成される物品収納空間に挿入された物品は、その上に上部緩衝材を置き、蓋を被せて結束バンドで胴部と蓋を結束したとき、下部緩衝材と上部緩衝材の間に、両緩衝材の弾力で挟持されるものであるから、物品を緩衝シートで個別包装したり、あるいは一つ一つの物品収納空間にペレット状緩衝材を詰め込むといった手間が省け、梱包作業の生産性が高い。また開梱時には蓋と上部緩衝材を取り除けば物品をそのまま取り出して使用でき、個別包装を解いたり、ペレット状緩衝材を払い落としたりする手間をかける必要がない。
(6)また本発明は、上記構成の梱包構造において、前記上部緩衝材が前記胴部の水平断面と相似の平面形状を有する肉厚シートとして構成されていることを特徴としている。
この構成によると、上部緩衝材の構造が単純であり、加工に手間をかける必要がないので、製造コストが安くて済む。梱包時あるいは開梱時の緩衝材のハンドリングも楽である。
(7)また本発明は、上記構成の梱包構造において、前記上部緩衝材が発泡ウレタンからなることを特徴としている。
この構成によると、物品で上部緩衝材がこすられても発泡スチロールのように破砕して細片となることがない。従って上部緩衝材の細片が部品の穴に詰まることを懸念する必要がない。また発泡率を調整することにより必要な弾力を得ることができる。
(8)また本発明は、上記構成の梱包構造において、前記胴部は平面形状矩形のパレットに載置されるものであり、前記胴部、蓋、及びパレットを一くくりにして前記結束バンドによる結束が行われることを特徴としている。
この構成によると、フォークリフトによる荷役作業に便利な荷姿の形成と、物品を緩衝支持できる梱包の形成を一挙に実現できる。
(9)また本発明は、上記構成の梱包構造において、前記胴部及び格子状間仕切りが段ボール紙からなることを特徴としている。
この構成によると、梱包構造の材料コスト及び成形加工のコストを引き下げることができる。木材資源を過度に消費することにもならない。そして、物品が当たったとしても物品に傷がつかないので、個別包装を考慮する必要がない。
(10)また本発明は、上記構成の梱包構造において、前記胴部が前記パレットにステープル止めされることを特徴としている。
この構成によると、荷役作業中に胴部とパレットの位置がずれたりすることがない。
(11)また本発明は、上記構成の梱包構造において、前記物品がタービンの流路内部品であることを特徴としている。
この構成によると、高価格であり、表面の傷つきが忌避されるタービンの流路内部品を効率的に梱包した上、効果的に保護しつつ輸送することができる。
本発明によると、格子状間仕切りにより構成される物品収納空間に挿入された物品は、蓋を被せて結束バンドで胴部と蓋を結束したとき、下部緩衝材により支持されるものであるから、物品を緩衝シートで個別包装したり、あるいは一つ一つの物品収納空間にペレット状緩衝材を詰め込むといった手間が省け、梱包作業の生産性が高い。また開梱時には蓋を取り除けば物品をそのまま取り出して使用でき、個別包装を解いたり、ペレット状緩衝材を払い落としたりする手間をかける必要がない。
また本発明によると、胴部の中に下部緩衝材と格子状間仕切りを挿入し、格子状間仕切りにより区画される物品収納空間に物品を挿入し、その上に上部緩衝材を置き、蓋を被せて結束バンドで胴部と蓋を結束したとき、下部緩衝材と上部緩衝材の間に、両緩衝材の弾力で物品が挟持されるものであるから、緩衝シートで個別包装したり、あるいは一つ一つの物品収納空間にペレット状緩衝材を詰め込むといった手間が不要である。開梱時には蓋と上部緩衝材を取り除けば物品をそのまま取り出して使用でき、個別包装を解いたり、ペレット状緩衝材を払い落としたりする必要がない。
また本発明によると、胴部と格子状間仕切りを段ボール紙製とすることにより、梱包構造の材料コスト及び成形加工のコストを引き下げることができる上、物品が当たったとしても物品に傷がつかないので、個別包装を考慮する必要がない。
以下本発明の第1実施形態を図1−4に基づき説明する。図1は梱包構造を構成する要素の分解斜視図、図2は物品梱包作業の途中経過を示す斜視図、図3は完成状態の梱包構造の斜視図、図4は完成状態の梱包構造の垂直断面図である。
図3、4の状態を完成状態とする梱包構造1は、図1に示す要素により構成される。床面や地面に置かれ、全体を支える役目をするのが平面形状矩形のパレット10である。パレット10は、フォークリフトによる荷役作業を可能とする、一般的な構造のものであればよく、木製でもプラスチック製でも構わない。図では木製として描かれている。
パレット10の上に置かれるのはそれと同一あるいは相似の平面形状を備えたトレイ状の底11である。底11の上には、その中にすっぽりとはまり込む形の胴部12が置かれる。胴部12は直方体形状であり、上面と下面は開口部となっている。胴部12の上部に蓋13が被せられる。底11と蓋13は対称構造となっている。
底11、胴部12、及び蓋13は、複層段ボール紙により形成される。胴部12については、特に強度の高い3層段ボール紙を使用するのがよい。段ボール紙には、雨や、海上輸送の場合には波しぶきがかかることなども考慮して、長繊維のバージンパルプを主体とする、耐水性の高いものを採用するのが望ましい。
底11にはめ込まれた胴部12の中には、下から順に、下部緩衝材14、格子状間仕切り15、及び上部緩衝材16が挿入される。下部緩衝材14と上部緩衝材16は、胴部12の水平断面と相似の平面形状を有する、発泡ウレタンの肉厚シートからなり、その肉厚は、後述する物品を十分沈み込ませることができる程度に設定する。発泡ウレタンとしては、例えば、発泡倍率45倍、比重0.022程度のものを選択することができる。
底11、胴部12、及び蓋13と同様、格子状間仕切り15も複層段ボール紙により形成される。格子状間仕切り15は、上向きのスリットを打ち抜き加工した段ボール紙と下向きのスリットを打ち抜き加工した段ボール紙を組み合わせるという、一般的な手法で製作される。
図2及び図4に示す物品30は、ガスタービンの動翼であるものとして描かれているが、これは単なる例示であり、それに限定される訳ではない。物品30を梱包するにあたっては、底11に胴部12をはめ込んだ状態で、胴部12の中に下部緩衝材14と格子状間仕切り15を挿入し、格子状間仕切り15により区画される物品収納空間17に、物品30を1個ずつ、その長手方向を縦軸にする形で落とし込む。すると物品30が下部緩衝材14により支持されることになる。格子状間仕切り15の高さは物品30の高さより少し低く設定し、物品収納空間17から物品30が少しはみ出すようにしておく。
物品30を支持する下部緩衝材14は、物品30の下部が下部緩衝材14に所定の深さ沈む形になるように肉厚と弾性を設定する。このようにしておけば下部緩衝材14が物品30の水平方向への移動を阻止し、物品30のがたつきが少なくなる。
物品収納空間17に物品30を入れ終わった後、胴部12に上部緩衝材16を挿入する。この時、下部緩衝材14に支持された物品30の上端に下面が当たった上部緩衝材16の上面が、胴部12の上縁より上にはみ出すことになるよう、胴部12の高さを設定しておく。
胴部12からはみ出した上部緩衝材16の上に蓋13を被せる。そしてパレット10の上面板の下から結束バンド18を回し、パレット10、底11、胴部12、蓋13を一くくりにする形で結束バンド18による結束を行う。すると上部緩衝材16は蓋13によって胴部12に押し込められ、下部緩衝材14との間に、互いの弾力で物品30を挟持することになる。
結束バンド18としてはスチールバンドを選択するのがよい。なお図3には結束バンド18が2本描かれているが、その数に制限はない。
梱包完成状態では、図4に見られるように、物品30は下端を下部緩衝材14に食い込ませ、上端を上部緩衝材16に食い込ませる形で、しっかりと保持され、その位置から移動しない。これにより梱包構造1は荷役作業時の振動、急激な移動や姿勢変更などに耐えて物品30を保持することができる。仮に物品30が物品収納空間17の中で移動し、胴部12の内面や格子状間仕切り15に当たったとしても、それらは段ボール紙製なので物品30に傷がつかない。従って梱包構造1は物品30の保護の役割を十分に果たすことができる。
図4には、底11と胴部12の合わせ目を取り巻くように貼り付けられた防水帯19が描かれている。防水帯19はプラスチック製のストレッチフィルムからなり、底11と胴部12の合わせ目から水が侵入するのを防止する。
本発明の第2実施形態を図5−8に基づき説明する。図5は梱包構造を構成する要素の分解斜視図、図6は物品梱包作業の途中経過を示す斜視図、図7は完成状態の梱包構造の斜視図、図8は完成状態の梱包構造の垂直断面図である。
第2実施形態の梱包構造1には底11がない。その代わりとして、胴部12の下面開口部の縁に、通常のカートンボックスと同様のフラップ20が形成されている。フラップ20を内側に折り曲げて胴部12の底部とする。
図8に示すように、フラップ20はパレット10に対し、ステープル21で固定される。このため、荷役作業中に胴部12とパレット10の位置がずれるといったことがない。なおステープル21は図に示すコ字形状のものに限定されない。段ボール紙をしっかり固定できるものであれば、どのような構造・形状のものであっても使用可能である。
パレット10にステープル21で固定した胴部12の中に下部緩衝材14と格子状間仕切り15を挿入する。そして図6に示すように、格子状間仕切り15により区画される物品収納空間17に物品30を1個ずつ、その長手方向を縦軸にする形で落とし込む。物品収納空間17に物品30を入れ終わった後、胴部12に上部緩衝材16を挿入し、蓋13を被せる。そしてパレット10の上面板の下から結束バンド18を回し、パレット10、底11、胴部12、蓋13を一くくりにする形で結束バンド18による結束を行う。すると上部緩衝材16は蓋13によって胴部12に押し込められ、下部緩衝材14との間に、互いの弾力で物品30を挟持することになる。
第1実施形態では、底11と胴部12の合わせ目から水が浸入しないよう、合わせ目を防水帯19で巻いていたが、第2実施形態は底11に胴部12をはめ込むという構成ではないので、水の浸入を気に掛ける必要がなく、防水帯19も不要である。また、内側に折り込まれるフラップ20を備えることにより、内側からの圧力に対する強度が増して胴膨れの度合いが減少した。天地方向の圧縮強度も向上した。
本発明の第3実施形態を図9に基づき説明する。図9は完成状態の梱包構造の垂直断面図である。
第3実施形態は、第1実施形態から上部緩衝材16を省き、下部緩衝材14だけで物品30を支持するようにしたものである。物品30の上端と蓋13の下面との隙間を小さく、望ましくはゼロにして物品30が躍り上がるのを防げば、下部緩衝材14だけでも物品30の水平方向への移動を十分に阻止できる。あるいはもっと積極的に、蓋13によって物品30を圧迫し、下部緩衝材14の中に押し込むようにしてもよい。下部緩衝材14について言えば、第1実施形態の場合よりもさらに肉厚にし、蓋13で押し込まれた物品30が十分にクッションのきいた状態で受け止められるようにするのもよい。
本発明の第4実施形態を図10に基づき説明する。図10は完成状態の梱包構造の垂直断面図である。
第4実施形態は、第2実施形態から上部緩衝材16を省き、下部緩衝材14だけで物品30を支持するようにしたものである。第3実施形態と同様、物品30の上端と蓋13の下面との隙間を小さく、望ましくはゼロにして物品30が躍り上がるのを防げば、下部緩衝材14だけでも物品30の水平方向への移動を十分に阻止できる。あるいはもっと積極的に、蓋13によって物品30を圧迫し、下部緩衝材14の中に押し込むようにしてもよい。下部緩衝材14について言えば、第1実施形態の場合よりもさらに肉厚にし、蓋13で押し込まれた物品30が十分にクッションのきいた状態で受け止められるようにするのもよい。
本発明の第5実施形態を図11に示す。図11は胴部の水平断面図である。
第5実施形態は、第1実施形態から第4実施形態までのいずれかの実施形態と組み合わせて実施される。図11に示す物品30はガスタービンの静翼である。静翼は端部方向から見ると平行四辺形の形状を有しており、物品収納空間17の水平断面も同様の形状であると物品30の納まりが良い。そこで、格子状間仕切り15を上から見て斜めにずらし、物品収納空間17の水平断面が静翼形状と相似形の平行四辺形を呈するようにしたものである。このようにすると胴部12の両端に平面形状三角形の隙間が生じるので、段ボール紙を折って水平断面三角形のスペーサー22を形成し、それを入れて隙間を塞ぐ。
上記各実施形態の胴部12には、物品30に関する情報を記録した非接触ICタグを装着することができる。以下これを図12以下の図に基づき説明する。
図12は胴部12の一部を拡大して示す斜視図である。胴部12の表面には、非接触ICタグの所在を示すマーク23が、印刷、シール貼り、スタンプ押し、型押し、あるいはこれらの組み合わせによって形成されている。マーク23自体は図形、文字、バーコード、二次元バーコード、あるいはこれらの組み合わせにより構成される。そしてマーク23に対応する胴部12の内面には、図13に見られるように凹部24が形成され、その底部に非接触ICタグ25が装着されている。凹部24は型押しにより形成することができる。非接触ICタグ25は接着、テープによる貼り付けなどの手段で脱落しないようにしっかりと装着する。
このように、外部から手の届かない、胴部12の内側に非接触ICタグ25を配置したので、非接触ICタグ25が取り去られたり、記録内容が改竄されたりするおそれが少ない。また非接触ICタグ25は凹部24の中に収まっているので、下部緩衝材14、格子状間仕切り15、物品30などを挿入するとき、それらが当たって脱落することが防がれる。
図14には非接触ICタグ25の配置場所に関する変形実施態様を示す。この実施態様では、胴部12の段ボール紙を構成する3層のコルゲート層のうち、中央の層に空洞26を形成し、その中に非接触ICタグ25を配置した。これにより、非接触ICタグ25の保護はさらに完全なものになる。
以上本発明の各実施形態につき説明したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、比較的大重量の物品を複数まとめて傷つけないように梱包する梱包構造に広く利用可能である。
本発明の第1実施形態に係る、梱包構造を構成する要素の分解斜視図 第1実施形態における物品梱包作業の途中経過を示す斜視図 第1実施形態における完成状態の梱包構造の斜視図 第1実施形態における完成状態の梱包構造の垂直断面図 本発明の第2実施形態に係る、梱包構造を構成する要素の分解斜視図 第2実施形態における物品梱包作業の途中経過を示す斜視図 第2実施形態における完成状態の梱包構造の斜視図 第2実施形態における完成状態の梱包構造の垂直断面図 本発明の第3実施形態に係る、完成状態の梱包構造の垂直断面図 本発明の第4実施形態に係る、完成状態の梱包構造の垂直断面図 本発明の第5実施形態に係る、胴部の水平断面図 胴部の部分拡大斜視図 胴部の部分拡大断面図 変形実施態様に係る、胴部の拡大部分断面図
符号の説明
1 梱包構造
10 パレット
11 底
12 胴部
13 蓋
14 下部緩衝材
15 格子状間仕切り
16 上部緩衝材
17 物品収納空間
18 結束バンド
30 物品

Claims (11)

  1. 上面が開口部となった直方体形状の胴部と、前記胴部内に下から順次挿入される下部緩衝材及び格子状間仕切りと、前記胴部に被せられる蓋と、前記胴部と蓋を結束する結束バンドとを備え、前記格子状間仕切りにより区画される物品収納空間に挿入された物品は、前記下部緩衝材により支持されることを特徴とする梱包構造。
  2. 前記物品は、下端が前記下部緩衝材に沈む形で支持されることを特徴とする請求項1に記載の梱包構造。
  3. 前記下部緩衝材が前記胴部の水平断面と相似の平面形状を有する肉厚シートとして構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の梱包構造。
  4. 前記下部緩衝材が発泡ウレタンからなることを特徴とする請求項3に記載の梱包構造。
  5. 前記格子状間仕切りの上に挿入される上部緩衝材を備え、前記格子状間仕切りにより区画される物品収納空間に挿入された物品は、その上に前記上部緩衝材を置き、前記蓋を被せて前記結束バンドによる結束が行われたとき、前記下部緩衝材と上部緩衝材の間に、両緩衝材の弾力で挟持されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の梱包構造。
  6. 前記上部緩衝材が前記胴部の水平断面と相似の平面形状を有する肉厚シートとして構成されていることを特徴とする請求項5に記載の梱包構造。
  7. 前記上部緩衝材が発泡ウレタンからなることを特徴とする請求項6に記載の梱包構造。
  8. 前記胴部は平面形状矩形のパレットに載置されるものであり、前記胴部、蓋、及びパレットを一くくりにして前記結束バンドによる結束が行われることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の梱包構造。
  9. 前記胴部及び格子状間仕切りが段ボール紙からなることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の梱包構造。
  10. 前記胴部が前記パレットにステープル止めされることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の梱包構造。
  11. 前記物品がタービンの流路内部品であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の梱包構造。
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