JP2011162207A - タービン用静翼の梱包用具およびタービン用静翼の梱包方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タービンの構成部であるタービン用静翼25の梱包用具であって、底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる外箱13と、底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈し、かつ、内部に前記タービン用静翼25を収容するとともに、前記外箱13の中に収容される、強化段ボールからなる少なくとも一つの内箱と、前記外箱13の開口部を塞ぐ、強化段ボールからなる蓋体とを備えている。
【選択図】図10
Description
また、蓋体に打ち付けられていた釘を抜いて開梱する際に、木屑が木箱の中(内側)に落ち、その木屑がガスタービン用タービン4段静翼の冷却孔に入り込み、冷却孔を塞いでしまうといったおそれもあった。
さらに、ガスタービン用タービン4段静翼を木箱に収容したり、木箱から取り出したりするとき、あるいは運搬中に、ガスタービン用タービン4段静翼が木箱に接触して、ガスタービン用タービン4段静翼の表面に擦過傷が付いてしまうといったおそれもあった。
さらにまた、木箱の組立・解体作業に多大な時間と労力を要し、作業効率が悪いといった問題点もあった。
このような問題点は、梱包対象がガスタービン用タービン静翼の他にも、ガスタービン用コンプレッサー静翼や蒸気タービン用静翼である場合についてもあてはまる。
本発明に係るタービン用静翼の梱包用具は、タービンを構成するタービン用静翼の梱包用具であって、底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる外箱と、底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈し、かつ、内部にタービン用静翼を収容するとともに、前記外箱の中に収容される、強化段ボールからなる少なくとも一つの内箱と、前記外箱の開口部を塞ぐ、強化段ボールからなる蓋体とを備えている。
また、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、従来使用されていた木箱のように、蓋体に打ち付けられていた釘を抜く必要がなく、開梱する際の木屑が梱包用具の中(内側)に落ち、その木屑がタービン用静翼の冷却孔に入り込み、冷却孔を塞いでしまうといったことも回避することができる。
さらに、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、タービン用静翼を梱包用具に収容したり、梱包用具から取り出したりするとき、あるいは運搬中に、タービン用静翼が梱包用具に接触したとしても、梱包用具だけが凹むようになっており、タービン用静翼の表面への擦過傷を防止することができる。
さらにまた、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、従来使用されていた木箱に比べて、容易に組立・解体することができ、組立・解体作業に要する時間と労力を低減させることができて、作業効率を向上させることができる。
また、タービン用静翼の底面と、内箱の底板との間に隙間が形成されるようになっているので、タービン用静翼の底面と、内箱の底板との接触を防止することができ、タービン用静翼の表面への擦過傷をさらに防止することができる。
また、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、従来使用されていた木箱のように、蓋体に打ち付けられていた釘を抜く必要がなく、開梱する際の木屑が梱包用具の中(内側)に落ち、その木屑がタービン用静翼の冷却孔に入り込み、冷却孔を塞いでしまうといったことも回避することができる。
さらに、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、タービン用静翼を梱包用具に収容したり、梱包用具から取り出したりするとき、あるいは運搬中に、タービン用静翼が梱包用具に接触したとしても、梱包用具だけが凹むようになっており、タービン用静翼の表面への擦過傷を防止することができる。
さらにまた、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、従来使用されていた木箱に比べて、容易に組立・解体することができ、組立・解体作業に要する時間と労力を低減させることができて、作業効率を向上させることができる。
また、タービン用静翼の底面と、内箱の底板との間に隙間が形成されるようになっているので、タービン用静翼の底面と、内箱の底板との接触を防止することができ、タービン用静翼の表面への擦過傷をさらに防止することができる。
まず、図1に示すように、フォークリフト(図示せず)で貨物を格納・運搬するためのパレット(荷台)10を用意する。
つぎに、図2に示すように、底面を形成する底板11と、側面を形成する4枚の側板12とを備え、その外観形状が直方体または立方体を呈する外箱(外装ケース:アウターケース)13をパレット10の上に載置し、外箱13の中から底板11の四隅に鋲材(図示せず)を打ち付けて、外箱13をパレット10に対して固定する。
つぎに、断面視矩形状を呈する棒状のウレタン18、断面視矩形状を呈する棒状の隙間充填材19、直角三角柱状を呈する隙間充填材20を内箱17の中に入れ、対応する両面テープ21,22,23を介して底板15の上面15aに取り付けて、図4から図7に示す状態とする。
なお、静翼受け台24は、図12および図13に示すように、ガスタービン用タービン4段静翼25の底面25aがウレタン18および隙間充填材19により支持され、ガスタービン用タービン4段静翼25の側面25bにおける下端が隙間充填材20により支持された状態で、ガスタービン用タービン4段静翼25の底面25aと、内箱17の底板15(より詳しくは、底板15の上面15a)との間に65mm〜70mm程度の隙間ができるように構成されている。
つづいて、図14に示すように、外箱13の開口部を覆い隠す平面視矩形状を呈する板状のウレタンシート(シート状の緩衝材)28を、静翼受け台24およびガスタービン用タービン4段静翼25の上に敷く。
つづいて、図16に示すように、外箱13の開口部を覆い隠すようにして天キャップ(蓋)32を被せる。
最後に、図17に示すように、ガスタービン用タービン4段静翼25を収容した(納めた)外箱13の開口部が天キャップ32によって覆われたガスタービン用タービン4段静翼の梱包用具34と、パレット10とを、例えば、ポリプロピレン(polypropylene)製の結束バンド35によって結束(固縛)する。
また、パレット10、ウレタン18、ウレタンシート28および結束バンド35を除く梱包用具34全体が、強化段ボールで作られているので、従来使用されていた木箱のように、蓋体に打ち付けられていた釘を抜く必要がなく、開梱する際の木屑が梱包用具の中(内側)に落ち、その木屑がガスタービン用タービン4段静翼の冷却孔に入り込み、冷却孔を塞いでしまうといったことも回避することができる。
さらに、パレット10、ウレタン18、ウレタンシート28および結束バンド35を除く梱包用具34全体が、強化段ボールで作られているので、ガスタービン用タービン4段静翼25を梱包用具34に収容したり、梱包用具34から取り出したりするとき、あるいは運搬中に、ガスタービン用タービン4段静翼25が梱包用具34に接触したとしても、梱包用具34だけが凹むようになっており、ガスタービン用タービン4段静翼25の表面への擦過傷を防止することができる。
さらにまた、パレット10、ウレタン18、ウレタンシート28および結束バンド35を除く梱包用具34全体が、強化段ボールで作られているので、従来使用されていた木箱に比べて、容易に組立・解体することができ、組立・解体作業に要する時間と労力を低減させることができて、作業効率を向上させることができる。
さらに、ガスタービン用タービン4段静翼25がウレタン18および隙間充填材19,20を介して支持されるようになっているので、運搬中のガスタービン用タービン4段静翼25の移動を防止することができ、ガスタービン用タービン4段静翼25の表面への擦過傷をさらに防止することができる。
さらにまた、ガスタービン用タービン4段静翼25の底面25aと、内箱17の底板15との間に隙間が形成されるようになっているので、ガスタービン用タービン4段静翼25の底面25aと、内箱17の底板15との接触を防止することができ、ガスタービン用タービン4段静翼25の表面への擦過傷をさらに防止することができる。
12 側板
13 外箱
15 底板
15a 上面
16 側板
17 内箱
18 ウレタン(支持部材)
19 隙間充填材(支持部材)
20 隙間充填材(支持部材)
25 ガスタービン用タービン4段静翼(タービン用静翼)
25a 底面
25b 側面
26 長穴(穴)
27 抜き型(頂部固定具)
28 ウレタンシート(シート状の緩衝材)
32 天キャップ(蓋体)
33 天押さえ積層品ブロック
34 梱包用具
Claims (12)
- タービンの構成部であるタービン用静翼の梱包用具であって、
底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる外箱と、
底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈し、かつ、内部に前記タービン用静翼を収容するとともに、前記外箱の中に収容される、強化段ボールからなる少なくとも一つの内箱と、
前記外箱の開口部を塞ぐ、強化段ボールからなる蓋体とを備えていることを特徴とするタービン用静翼の梱包用具。 - 前記内箱の底板の上面に、前記タービン用静翼の底面、および前記タービン用静翼の側面における先端を支持する支持部材が取り付けられており、前記タービン用静翼が前記内箱内に収容された際、前記タービン用静翼の底面と、前記内箱の底板との間に隙間ができるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のタービン用静翼の梱包用具。
- 前記内箱内に収容された前記タービン用静翼の頂部を受け入れる穴が中央部に形成されているとともに、前記内箱内に収容された前記タービン用静翼の頂部の揺動を阻止する、強化段ボールからなる頂部固定具が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のタービン用静翼の梱包用具。
- 前記蓋体を被せた際に、前記タービン用静翼の天面と、前記蓋体の下面との間に形成される空間内に、前記タービン用静翼の主に上下方向の移動を阻止する、強化段ボールからなる天押さえ積層品ブロックが設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のタービン用静翼の梱包用具。
- 前記タービン用静翼の天面と、前記天押さえ積層品ブロックの下面との間に、シート状の緩衝材が配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のタービン用静翼の梱包用具。
- 前記タービン用静翼が、ガスタービン用タービン4段静翼であることを特徴とする請求項2に記載のタービン用静翼の梱包用具。
- ガスタービンのタービン部を構成するタービン用静翼の梱包方法であって、
底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる外箱を組み立てる段階と、
底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈し、かつ、内部に前記タービン用静翼を収容するとともに、前記外箱の中に収容される、強化段ボールからなる少なくとも一つの内箱を組み立てる段階と、
前記外箱の中に前記内箱を収容する段階と、
前記内箱の中に前記タービン用静翼を収容する段階と、
前記外箱の開口部を、強化段ボールからなる蓋体で覆う段階とを備えていることを特徴とするタービン用静翼の梱包方法。 - 前記内箱の底板の上面に、前記タービン用静翼の底面、および前記タービン用静翼の側面における先端を支持する支持部材を取り付ける段階を備え、前記タービン用静翼が前記内箱内に収容された際、前記タービン用静翼の底面と、前記内箱の底板との間に隙間ができるようにしたことを特徴とする請求項7に記載のタービン用静翼の梱包方法。
- 前記内箱内に収容された前記タービン用静翼の頂部を受け入れる穴が中央部に形成されているとともに、前記内箱内に収容された前記タービン用静翼の頂部の揺動を阻止する、強化段ボールからなる頂部固定具を配置する段階を備えていることを特徴とする請求項7または8に記載のタービン用静翼の梱包方法。
- 前記蓋体を被せた際に、前記タービン用静翼の天面と、前記蓋体の下面との間に形成される空間内に、前記タービン用静翼の主に上下方向の移動を阻止する、強化段ボールからなる天押さえ積層品ブロックを配置する段階を備えていることを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載のタービン用静翼の梱包方法。
- 前記タービン用静翼の天面と、前記天押さえ積層品ブロックの下面との間に、シート状の緩衝材を配置する段階を備えていることを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載のタービン用静翼の梱包方法。
- 前記タービン用静翼が、ガスタービン用タービン4段静翼であることを特徴とする請求項8に記載のタービン用静翼の梱包方法。
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