JP2008174082A - 後突用乗員頭部保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の後突時又は後突予知時における、最後席に着座した乗員の頭部保護性能を向上させることを目的とする。
【解決手段】最後席14に着座する乗員32の頭部32Hに対応して設けられた固定側ヘッドレスト16と、通常使用時には該固定側ヘッドレスト16と組み合わされ、後突時又は後突予知時には可動側ステー44に支持された状態で上昇し、車両12のリヤヘッダパネル28と頭部32Hとの間へ入り込む可動側ヘッドレスト18と、を有している。ヘッドレストが、固定側ヘッドレスト16と可動側ヘッドレスト18とに分割されており、後突時又は後突予知時に可動側ヘッドレスト18が上昇し、車両12のリヤヘッダパネル28と乗員32の頭部32Hとの間へ入り込むことで、該頭部32Hを拘束することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、後突用乗員頭部保護装置に関する。
シートバックに設けた受圧プレートが、車両が追突を受けて車体後方に移動したとき、ボーデンワイヤが該受圧プレートの移動を引張り荷重としてヘッドレスト上昇機構に伝達することで、ヘッドレストを速やかに上昇させて乗員の頭部を拘束するヘッドレスト装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2006−15886号公報
上記した従来例では、車両が追突(後突)を受けて車体が前方に押し出されたときに、慣性によりシートバックに沈み込む乗員の背部により受圧プレートを押圧して後方に移動させることで、ベルクランクを介してボーデンワイヤを引き、ヘッドレストを上昇させている。
しかしながら、該従来例では、ヘッドレストの上昇量が、シートバックへの乗員の背部の沈み込み量に依存するため、ヘッドレストを十分な高さ位置まで上昇させるためには、乗員の背部の沈み込み量をより増大させる必要があった。
本発明は、上記事実を考慮して、車両の後突時又は後突予知時における、最後席に着座した乗員の頭部保護性能を向上させることを目的とする。
請求項1の発明は、最後席に着座する乗員の頭部に対応して設けられた固定側ヘッドレストと、通常使用時には前記固定側ヘッドレストと組み合わされ、後突時又は後突予知時には可動側ステーに支持された状態で上昇し、車両のリヤヘッダパネルと前記頭部との間へ入り込む可動側ヘッドレストと、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の後突用乗員頭部保護装置では、最後席に着座する乗員の頭部に対応するヘッドレストが、固定側ヘッドレストと可動側ヘッドレストとに分割されており、後突時又は後突予知時に可動側ヘッドレストが可動側ステーに支持された状態で上昇し、車両のリヤヘッダパネルと乗員の頭部との間へ入り込むことで、該頭部を拘束することが可能である。これにより、後突時又は後突予知時における、最後席に着座した乗員の頭部保護性能を向上させることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の後突用乗員頭部保護装置において、前記可動側ヘッドレストは、上昇した際に前記リヤヘッダパネル又はルーフに当接することを特徴としている。
請求項2に記載の後突用乗員頭部保護装置では、可動側ヘッドレストが、上昇した際にリヤヘッダパネル又はルーフに当接するので、乗員の頭部の拘束時に、可動側ヘッドレストが、リヤヘッダパネル又はルーフと、可動側ステーの支持部とによる両持ち状態となる。これにより、頭部の拘束性が高まるので、乗員の頭部保護性能をより向上させることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の後突用乗員頭部保護装置において、前記可動側ステーは、前記固定側ヘッドレストを貫通していることを特徴としている。
請求項3に記載の後突用乗員頭部保護装置では、可動側ステーが、固定側ヘッドレストを貫通しているので、可動側ヘッドレストが上昇した際に、可動側ステーの中間部を固定側ヘッドレストにより支えることができる。このため、可動側ヘッドレストにより乗員の頭部を拘束する際に、可動側ステーの変形を抑制して、該頭部の拘束性を向上させることができる。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の後突用乗員頭部保護装置において、前記可動側ステーには、変形起点となる脆弱部が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の後突用乗員頭部保護装置では、可動側ステーに、変形起点となる脆弱部が設けられているので、後突時に入力される荷重が大きい場合に、可動側ステーが脆弱部を起点として折れ曲がるように塑性変形することで、衝突エネルギーの吸収が行われる。これにより、乗員保護性能を向上させることが可能である。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の後突用乗員頭部保護装置によれば、車両の後突時又は後突予知時における、最後席に着座した乗員の頭部保護性能を向上させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の後突用乗員頭部保護装置によれば、乗員の頭部保護性能をより向上させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の後突用乗員頭部保護装置によれば、可動側ヘッドレストにより乗員の頭部を拘束する際に、可動側ステーの変形を抑制して、該頭部の拘束性を向上させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載の後突用乗員頭部保護装置によれば、後突時に入力される荷重が大きい場合の乗員保護性能を向上させることができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係る後突用乗員頭部保護装置10は、車両12の例えば最後席14に設けられるヘッドレスト装置であって、固定側ヘッドレスト16と、可動側ヘッドレスト18とを有している。
最後席14は、車両12における車室20内の最後部、例えばバックドアパネル22に近い位置に設けられる車両用シートである。バックドアパネル22の上部には、リヤウインドウガラス24が設けられ、該リヤウインドウガラス24の上方に、ルーフ26の後端部が位置している。このルーフ26の後端部の車室20側には、例えば車幅方向に延びるリヤヘッダパネル28が設けられ、該リヤヘッダパネル28とルーフ26とにより閉断面30が構成されている。
固定側ヘッドレスト16は、最後席14に着座する乗員32の頭部32Hに対応して設けられている。具体的には、固定側ヘッドレスト16は、骨格部材である例えばヘッドレストフレーム38と、該ヘッドレストフレーム38に固定されたヘッドレストプレート40とを内部に有している。ヘッドレストプレート40には、固定側ヘッドレスト16の下方に突出する固定側ステー36が固定されている。この固定側ステー36は、例えば2本設けられており、夫々固定側ヘッドレスト16の幅方向に離間している。
またヘッドレストプレート40には、固定側ヘッドレスト16の上下方向に延び可動側ヘッドレスト18の可動側ステー44を摺動可能に支持するガイド部材46が固定されている。これらヘッドレストフレーム38、ヘッドレストプレート40、固定側ステー36及びガイド部材46は、所定形状に成形されたクッション材48で覆われ、該クッション材48は更にシート表皮50で覆われている。なお、ガイド部材46に差し込まれた可動側ステー44は、固定側ヘッドレスト16を上下方向に貫通している。なお可動側ステー44は、1本でもよいし、また複数本であってもよい。またその車幅方向位置は任意である。
図示は省略するが、固定側ステー36の下部は、シートバック34の上部に差し込まれて支持されており、該固定側ステー36をシートバック34から出し入れすることで、所定範囲内で固定側ヘッドレスト16の高さ調節を行うことができるようになっている。
可動側ヘッドレスト18は、通常使用時には固定側ヘッドレスト16と組み合わされ、後突時又は後突予知時には可動側ステー44に支持された状態で上昇し、車両12のリヤヘッダパネル28と頭部32Hとの間へ入り込むように構成されている。また可動側ヘッドレスト18は、上昇した際にリヤヘッダパネル28又はルーフ26に当接するように構成されている。
可動側ヘッドレスト18と可動側ステー44の上端とは、例えば固定側ヘッドレスト16の上部におけるガイド部材46の出口から前方側の部分を跨ぐ架渡し部材52により連結されている。また架渡し部材52は、可動側ヘッドレスト18の図示しないフレームに連結されている。これにより、可動側ヘッドレスト18は、通常使用時において、例えば固定側ヘッドレスト16の前面に重なった状態となっている。
なお架渡し部材52は、棒状部材であってもよいし、また板状部材であってもよい。また図示の例では、架渡し部材52が露出しているが、クッション材や表皮で覆うように構成してもよい。更に通常使用時においては、架渡し部材52が固定側ヘッドレスト16の上部に埋没していてもよい。固定側ヘッドレスト16と可動側ヘッドレスト18とがより一体化して見えることで、通常使用時の見栄えが向上するからである。
可動側ステー44は、固定側ヘッドレスト16内のガイド部材46に差し込まれて、該固定側ヘッドレスト16を上下方向に貫通しており、更にシートバック34に設けられた例えば有底の筒状体54に差し込まれて保持されている。シートバック34は、内部に骨格部材であるシートバックフレーム56を有しており、シートバックフレーム56の上部には筒状体54が固定される例えば筒状の支持部58が固定されている。シートバックフレーム56は、所定形状に成形されたクッション材60で被覆され、該クッション材60は更にシート表皮62により覆われている。
筒状体54は、例えばシートバック34の上部から下部へ向けて差し込まれており、かつシートバック34内の支持部58に固定されている。この筒状体54には、後突又は後突予知時に可動側ステー44を上昇させるアクチュエータ64が設けられている。このアクチュエータ64には、制御装置が接続され、該制御装置には後突センサ又は後突プリクラッシュセンサが接続されている(何れも図示せず)。後突プリクラッシュセンサは、後突の前に該後突の可能性が高くなったことを予知するミリ波レーダ等であり、例えば車両12の後部に設けられる。制御装置は、後突センサ又は後突プリクラッシュセンサからの信号に応じて、後突を検知又は予知し、アクチュエータ64を作動させる例えばECUである。
アクチュエータ64としては、種々の構成を用いることが可能である。例えば図2(A)に示されるように、アクチュエータ64として、圧縮コイルばね66と、ストッパ機構68とを設けてもよい。この例では、圧縮コイルばね66は、筒状体54の底部54Aと可動側ステー44の下端44Aとの間に縮められた状態で設けられ、可動側ステー44を上方に付勢する付勢手段の一種である。ストッパ機構68は、通常使用時に圧縮コイルばね66が圧縮状態に維持されるように可動側ステー44を係止しておき、制御装置からの作動信号を受けて該係止状態を解除する機構である。
また図3(A)に示されるように、アクチュエータ64として、筒状体54の下端にガス発生手段の一例たるインフレータ70を設けてもよい。このインフレータ70は、例えば導線74を用いて制御装置と電気的に接続されており、該制御装置からの作動信号を受けた際に、筒状体54内へ所定量のガスを瞬間的に供給可能に構成されている。このガスは、可動側ステー44を上昇させるための駆動源であり、該ガスを効率的に受けるために、該可動側ステー44の下端には、ガス圧により筒状体54内を摺動可能なピストン72が設けられている。
更に図4(A)に示されるように、アクチュエータ64として、筒状体54の所定位置に巻上げ装置76を設けてもよい。この巻上げ装置76は、ワイヤ78を巻取り可能なリール80と、制御装置からの作動信号を受けた際に、該リール80を矢印C方向に回転させてワイヤ78を瞬間的に所定量巻き取る駆動機構82とを有している。ワイヤ78の端部は、例えば可動側ステー44の下端に固定された連結部材84に連結されている。通常使用時のワイヤ78には、適度な張力が付与されている。これによりワイヤ78は、連結部材84とリール80との間を、例えば可動側ステー44の軸方向と平行に延びている。
駆動機構82は、制御装置からの作動信号を受けた際に、ワイヤ78をできるだけ迅速に巻取り可能であることが望ましい。このため、駆動機構82は、例えばガス圧によりリール80を瞬間的に回転駆動するものであってもよい。また駆動機構82は、例えば予め付勢しておいたうずまきばね(図示せず)の付勢力により、リール80を瞬間的に回転駆動するものであってもよい。駆動機構82としては、これら以外にも種々の構成を採用することが可能である。
なお、上記した3通りのアクチュエータ64のより具体的な構成については、図示及び説明を省略する。
固定側ヘッドレスト16、可動側ヘッドレスト18及びシートバック34については、上記記載及び図示される構成には限られない。また通常使用時における固定側ヘッドレスト16の高さ調節範囲を考慮すると、可動側ステー44については、該高さ調節範囲に対応した遊びを設けておくことが望ましい。図2(A)に示される例の場合、圧縮コイルばね66の付勢力が可動側ステー44の下端44Aに作用していると、該可動側ステー44に遊びを設け難い。従ってこのような場合には、ストッパ機構68を圧縮コイルばね66に対して設定することで、可動側ステー44を自由状態としてもよい。これにより、可動側ステー44が、固定側ヘッドレスト16の高さ調節に伴って上下動可能となる。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、可動側ヘッドレスト18は、通常使用時において、固定側ヘッドレスト16と組み合わされ、該固定側ヘッドレスト16の前面に重なった状態となっている。固定側ヘッドレスト16は、所定範囲で高さ調節が可能であり、可動側ヘッドレスト18を支持する可動側ステー44に遊びが設けられている場合には、固定側ヘッドレスト16の上下動に伴って、可動側ヘッドレスト18も上下動する。このため、通常使用時の使用感は、一般のヘッドレストと同様である。また可動側ステー44は、ガイド部材46に差し込まれて固定側ヘッドレスト16の上下方向に貫通しているので、通常使用時における見栄えが良好である。
次に、車両12の後突時又は後突予知時の作用について説明する。後突用乗員頭部保護装置10では、後突センサ又は後突プリクラッシュセンサからの信号により、制御装置が後突を検知又は予知して、アクチュエータ64に対して作動信号を出力する。すると図5に示されるように、可動側ヘッドレスト18が、アクチュエータ64により駆動されて、可動側ステー44に支持された状態で上昇し、リヤヘッダパネル28と乗員32の頭部32Hとの間に入り込む。後突に伴って乗員32の頭部32Hが車両上方及び車両後方に移動しようとしても、可動側ヘッドレスト18が頭部32Hとリヤヘッダパネル28との間に入り込んでいるので、該頭部32Hの移動を抑制して拘束することが可能である。
また可動側ヘッドレスト18は、上昇した際にルーフ26又はリヤヘッダパネル28に当接するので、乗員32の頭部32Hの拘束時に、該可動側ヘッドレスト18がリヤヘッダパネル28又はルーフ26と、可動側ステー44の支持部(筒状体54)とによる両持ち状態となる。補足すると、頭部32Hの拘束時には、可動側ヘッドレスト18に対して略車両後方へ慣性力が作用するが、可動側ステー44の上端がリヤヘッダパネル28又はルーフ26により支持され、可動側ステー44の下部が筒状体54により支持されることで、可動側ステー44が両持ち状態となる。図示の例では、可動側ステー44の上端が、リヤヘッダパネル28の前方に入り込むため、可動側ヘッドレスト18の後方移動がより一層抑制される。これにより、可動側ヘッドレスト18による頭部32Hの拘束性が高まるので、乗員32の頭部保護性能をより向上させることができる。
ここで、図2から図4において、可動側ヘッドレスト18を上昇させる各アクチュエータ64の作用について説明する。図2(B)に示されるように、アクチュエータ64に圧縮コイルばね66を用いた例では、制御装置からの作動信号がストッパ機構68に入力されると、該ストッパ機構68による可動側ステー44の係止状態が解除される。すると、圧縮コイルばね66の付勢力が直ちに可動側ステー44の下端44Aに作用し、圧縮コイルばね66の伸長に伴って可動側ステー44が筒状体54から押し出されて行く。これにより、可動側ヘッドレスト18を矢印A方向へ迅速に上昇させることが可能である。
次に、図3(B)に示されるように、アクチュエータ64にインフレータ70を用いた例では、制御装置からの作動信号が導線74を通じてインフレータ70に入力されると、該インフレータ70が作動して、筒状体54内に所定量のガスが瞬間的に供給される。可動側ステー44の下端のピストン72が、このガス圧により押し上げられるので、それに伴って可動側ステー44が筒状体54から押し出されて行く。これにより、可動側ヘッドレスト18を矢印A方向へ迅速に上昇させることが可能である。
更に、図4(B)に示されるように、アクチュエータ64に巻上げ装置76を用いた例では、制御装置からの作動信号が駆動機構82に入力されると、該駆動機構82が作動して、リール80を矢印C方向へ瞬間的に回転駆動してワイヤ78を巻き上げる。このワイヤ78の先端は、可動側ステー44の下端44Aに設けられた連結部材84に連結されているので、該ワイヤ78が巻き上げられることで、可動側ステー44が引き上げられて行く。これにより、可動側ヘッドレスト18を矢印A方向へ迅速に上昇させることが可能である。
後突用乗員頭部保護装置10では、図6(A)に示されるように、可動側ステー44の例えば中間部に、変形起点となる脆弱部の一例たるノッチ44Kを設けるようにしてもよい。図示の例では、ノッチ44Kは、可動側ヘッドレスト18がルーフ26に当接するまで上昇したときに、筒状体54の上端と固定側ヘッドレスト16との間に露出位置に設定されている。図6(B)に示されるように、後突時に入力される荷重が大きい場合には、可動側ステー44がノッチ44Kを変形起点として、例えばくの字状に折れ曲がるように塑性変形することで、衝突エネルギーの吸収が行われる。これにより、乗員32の例えば胴体32Bに入力される荷重を低減することで、乗員保護性能を向上させることが可能である。
なお最後席14に着座センサ(図示せず)を設けておくことで、該最後席14に乗員が不在のときにおける、後突用乗員頭部保護装置10の作動を制限することが可能である。
なお、ノッチ44Kの位置は、図示の位置には限られない。また可動側ステー44に設けられる脆弱部は、ノッチ44Kに限られるものではない。
通常使用時における後突用乗員頭部保護装置を示す部分断面図である。 (A)可動側ヘッドレストを上昇させるためのアクチュエータとして、圧縮コイルばね及びストッパ機構を用いた例を示す拡大部分断面図である。(B)ストッパ機構による可動側ステーの係止が解除され、圧縮コイルばねの付勢力により可動側ステーが筒状体から押し上げられた状態を示す拡大部分断面図である。 (A)可動側ヘッドレストを上昇させるためのアクチュエータとして、インフレータを用いた例を示す拡大部分断面図である。(B)インフレータの作動により筒状体内に供給されたガスの圧力により、可動側ステーが筒状体から押し上げられた状態を示す拡大部分断面図である。 (A)可動側ヘッドレストを上昇させるためのアクチュエータとして、巻上げ装置を用いた例を示す拡大部分断面図である。(B)巻上げ装置の作動によりワイヤがリールに巻き上げられることで、可動側ステーが引き上げられた状態を示す拡大部分断面図である。 図1において、後突又は後突予知時に可動側ヘッドレストが上昇し、該可動側ヘッドレストにより乗員の頭部が拘束された状態を示す部分断面図である。 (A)可動側ステーに変形起点となるノッチが設けられた後突用乗員頭部保護装置において、上昇した可動側ヘッドレストにより乗員の頭部が拘束された状態を示す部分断面図である。(B)可動側ステーがノッチを変形起点して折れ曲がるように塑性変形することで、衝突エネルギーが吸収された状態を示す部分断面図である。
符号の説明
10 後突用乗員頭部保護装置
12 車両
14 最後席
16 固定側ヘッドレスト
18 可動側ヘッドレスト
26 ルーフ
28 リヤヘッダパネル
32 乗員
32H 頭部
44 可動側ステー
44K ノッチ(脆弱部)

Claims (4)

  1. 最後席に着座する乗員の頭部に対応して設けられた固定側ヘッドレストと、
    通常使用時には前記固定側ヘッドレストと組み合わされ、後突時又は後突予知時には可動側ステーに支持された状態で上昇し、車両のリヤヘッダパネルと前記頭部との間へ入り込む可動側ヘッドレストと、
    を有することを特徴とする後突用乗員頭部保護装置。
  2. 前記可動側ヘッドレストは、上昇した際に前記リヤヘッダパネル又はルーフに当接することを特徴とする請求項1に記載の後突用乗員頭部保護装置。
  3. 前記可動側ステーは、前記固定側ヘッドレストを貫通していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の後突用乗員頭部保護装置。
  4. 前記可動側ステーには、変形起点となる脆弱部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の後突用乗員頭部保護装置。
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