JP2008173292A - ボトムボード、ベッド装置および着座シート装置 - Google Patents

ボトムボード、ベッド装置および着座シート装置 Download PDF

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Hidenobu Kida
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Abstract

【課題】除湿性を更に高め得るボトムボード、ベッド装置および着座シート装置を提供する。
【解決手段】ベッド装置1は、ベッド本体2と、弾性体Mを載置するボトムボード3とを備える。ボトムボード3は、弾性体Mの湿分を通過させる通気性をもつ表層部材4と、空気を保持する複数の細孔をもつ空気層保持部材5と、湿分を吸着可能な湿度安定部材6と、湿度安定部材6に吸着された湿分をボトムボード3から退避する方向に逃がす湿分逃がし開口75を備える強度部材7とを備える。ボトムボード3の厚み方向において、表層部材4、空気層保持部材5、湿度安定部材6、強度部材7が、弾性体Mに近い側から遠ざかるように積層されている。
【選択図】図1

Description

本発明はボトムボード、ベッド装置および着座シート装置に関する。
一般的には、ベッド装置は、ベッド本体と、ベッド本体に設置されたボトムボードとを備えている。ボトムボードは、就寝する人に接触して人を支持する弾性体としてのマットレスを載置して支持する。就寝者が就寝しているとき、マットレスにおける湿度、マットレスとボトムボードとの間における湿度が高くなり易い。就寝開始からの時間が経過するにつれて、前記した部分における湿度が次第に増加する。条件によっては、カビ等の要因となり得る。そこでマットレスとボトムボードとの間等において、除湿対策を施すことが好ましい。特に、就寝者が汗をかき易い体質の場合には、なおさらである。そこでボトムボードにセピオライトを担持させる技術が開発されている(特許文献1)。
特開平10−327983号公報
上記したセピオライトは微小な多孔質体であり、高い吸湿性を有するため、良好な除湿対策といえる。しかしながらベッド業界では、除湿性を更に高め得るベッド装置の開発が要望されている。着座シート装置についても同様であり、着座者が汗をかきやすい体質である場合には、着座シート装置における除湿性を高めることが好ましい。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、除湿性を更に高めるのに有利なボトムボード、ベッド装置および着座シート装置を提供することを課題とする。
様相1に係るボトムボードは、人に接触して人を支持する弾性体を設置するボトムボードにおいて、弾性体の湿分を通過させる通気性をもつ表層部材と、空気を保持する複数の細孔をもつ空気層保持部材と、湿分を吸着可能な湿度安定部材と、湿度安定部材に吸着された湿分をボトムボードから退避する方向に逃がす湿分逃がし開口を備える強度部材とを具備しており、ボトムボードの厚み方向において、表層部材、空気層保持部材、湿度安定部材、強度部材が、弾性体に近い側から遠ざかるように積層されていることを特徴とする。
様相2に係るボトムボードは、人に接触して人を支持する弾性体を設置するボトムボードにおいて、空気を保持する複数の細孔をもつ空気層保持部材と、湿分を吸着可能な湿度安定部材と、湿度安定部材に吸着された湿分をボトムボードから退避する方向に逃がす湿分逃がし開口を備える強度部材とを具備しており、ボトムボードの厚み方向において、空気層保持部材、湿度安定部材、強度部材が、弾性体に近い側から遠ざかるように積層されていることを特徴とするボトムボード。
様相3に係るベッド装置は、ベッド本体と、ベッド本体に設置され就寝する人に接触して人を支持する弾性体を載置するボードとを具備するベッド装置において、ボードは、弾性体の湿分を通過させる通気性をもつ表層部材と、空気を保持する複数の細孔をもつ空気層保持部材と、湿分を吸着可能な湿度安定部材と、湿度安定部材に吸着された湿分をボードから退避する方向に逃がす湿分逃がし開口を備える強度部材とを具備しており、ボードの厚み方向において、表層部材、空気層保持部材、湿度安定部材、強度部材が、弾性体に近い側から遠ざかるように積層されていることを特徴とする。
様相4に係る着座シート装置は、シート本体と、シート本体に設置され着座する人に接触して人を支持する弾性体を載置するボードとを具備する着座シート装置において、ボードは、弾性体の湿分を通過させる通気性をもつ表層部材と、空気を保持する複数の細孔をもつ空気層保持部材と、湿分を吸着可能な湿度安定部材と、湿度安定部材に吸着された湿分をボードから退避する方向に逃がす湿分逃がし開口を備える強度部材とを具備しており、ボードの厚み方向において、表層部材、空気層保持部材、湿度安定部材、強度部材が、弾性体に近い側から遠ざかるように積層されていることを特徴とする。
本発明によれば、弾性体は、人に接触して人を弾性的に支持する。このため弾性体は人の汗等の湿分を吸収し、湿分をもつことがあり、使用期間が長くなると、カビ等の要因となり得る。弾性体としてはマットレス、クッションが例示される。本発明に係るボトムボード(ボード)は、人に接触して人を弾性的に支持する弾性体を設置する。ボトムボード(ボード)を構成する湿度安定部材は、弾性体の湿分を空気層保持部材を介して吸収するため、弾性体における湿分は良好に除去される。湿度安定部材に吸着された湿分は、強度部材の湿分逃がし開口を介してボトムボード(ボード)から退避する方向に逃がされる。弾性体と湿度安定部材との間に空気層保持部材が介在している。このため、湿度安定部材に吸湿されている湿分量が多くなった場合であっても、湿度安定部材に吸湿されている湿分が弾性体側に逆流することが抑制される。このためボトムボード(ボード)と弾性体との間における除湿効果が高められる。
本発明によれば、弾性体と湿度安定部材との間に空気層保持部材が介在している。このため、湿度安定部材に吸湿されている湿分量が多くなった場合であっても、湿度安定部材に吸湿されている湿分が弾性体側に逆流することが抑制される。このためボトムボード(ボード)と弾性体との間における除湿効果が高められる。このため本発明によれば、除湿性を更に高め得るボトムボード(ボード)、ベッド装置および着座シート装置を提供することができる。
本発明を実施した各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1〜図3は本発明の実施形態1を示す。ベッド装置1は、ベッド本体2と、床板(とこいた)とも呼ばれるボトムボード3とを備えている。ボトムボード3は、ベッド本体2に設置されており、就寝する人に接触して人を支持する弾性体としてのマットレスMを載置する。マットレスMの厚みはtaとして図示されている(図1)。ボトムボード3は、マットレスMにおける湿分を通過させる通気性をもつシート状をなす表層部材4と、空気を保持する複数の細孔をもつ板状またはシート状をなす空気層保持部材5と、湿分を吸着可能な板状またはシート状をなす湿度安定部材6と、湿度安定部材6に吸着された湿分をボトムボード3から遠ざかる方向に、即ち、ボトムボード3の下側に逃がすための湿分逃がし開口75を備える板状をなす強度部材7とを備えている。湿分逃がし開口75は、開口幅が大きな開口75Aと、開口幅が大きな開口75Bとで形成されている。
図1および図2に示すように、ボトムボード3の厚み方向(矢印tc方向)において、表層部材4、空気層保持部材5、湿度安定部材6、強度部材7が、マットレスMに近い側から遠ざかるように順に積層されている。
表層部材4は、マットレスMに対するずれ防止性を図るように所要の摩擦係数をもつものが好ましい。表層部材4は、意匠性を有することが好ましい。空気層保持部材5は、マットレスMから放散される湿分を有する空気を保持する機能を果たす。このため、マットレスMに含まれている湿分(気相としての水分、液相としての水分)が効果的に除去される。これによりマットレスMとボトムボード3との間における湿度環境が良好に保たれる。更にマットレスMの湿度環境が良好に保たれる。故に、マットレスMとボトムボード3との間におけるカビの発生、マットレスMにおけるカビの発生が抑制される。更に、空気層保持部材5は空気層を形成するため、剛性やよび弾性度を調整することができ、ボトムボード3における剛性(クッション度)を調整する機能も果たす。
空気層保持部材5としては、図3(A)に示すように三次元的な空気層500を形成するように複数の繊維501を集積させた状態で固めた繊維集積体502を有する構造、または、図3(B)に示すように空気層を形成する網目510をもつ複数の網体512を厚み方向に積層させた構造、または、図3(C)に示すように空気層を形成するように厚み方向に貫通する複数の細孔520を有する板状体522で形成した構造、または、図3(D)に示すように空気層540を形成するように粒状体542を結合させた板状体544で形成した構造が例示される。このように空気層保持部材5の空気層が空気層保持部材5の厚み方向に連通するため、マットレスM側の湿分を湿度安定部材6側に容易に透過させることができる。空気層保持部材5における空気層は、厚み方向に2次元的に連通しているものでも良いし、あるいは、3次元的に連通しているものでも良い。空気層保持部材5の空気層が三次元的に形成されているときには、空気層保持部材5の面方向において湿分を分散させ易い利点が得られ、湿分が空気層保持部材5において局部的に高くなる不具合が解消される。ひいては湿度安定部材6において吸湿量が局部的に高くなる不具合が解消される。
空気層保持部材5は、空気層の容積を確保するため、ある程度の剛性をもつものが好ましい。これにより空気層保持部材5における空気層の潰れが抑えられ、空気層保持部材5の厚み方向の空気通過性が確保される。例えば、人体の荷重が空気層保持部材5に負荷される前の厚みを100として相対表示するとき、人体の荷重が空気層保持部材5に負荷されている状態での厚みが相対表示で40〜100、50〜95、70〜95となるような剛性を有することが好ましい。
また空気層保持部材5がある程度の剛性をもつものであれば、マットレスMを介して重力方向に作用する人体の荷重による負荷を空気層保持部材5が負担することができる。故に、湿度安定部材6が厚み方向に過剰圧縮されることが抑えられる。この場合、湿度安定部材6に吸湿されていた湿分がマットレスM側に逆流することを抑えるのに有利である。
空気層保持部材5を構成する繊維集積体502としては、複数の繊維501同士を機械的に絡ませたものでも良いし、複数の繊維501同士をバインダで結着させつつ絡ませたものでも良いし、バインダを用いることなく、複数の繊維501同士を溶着または融着させつつ結着させて絡ませたものでも良い。繊維501としては有機繊維、無機繊維が例示される。有機繊維としては、天然繊維、合成繊維が例示される。無機繊維としては、ガラス繊維、セラミックス繊維、金属繊維が例示される。なお、人体の荷重が負荷される前において、空気層保持部材5の厚みとしては2〜40ミリメトール、3〜20ミリメトール、3〜15ミリメトールが例示されるが、これらに限定されるものではない。
湿度安定部材6は、高い吸湿性(吸湿能力)をもつ吸湿部材61を備えていることが好ましい。これにより湿度安定部材6の単位面積あたりの吸湿量が飛躍的に増加する。よって、マットレスMに含まれている湿分を、空気層保持部材5を介して良好に除去することができる。従って湿度安定部材6は、マットレスMに含まれている湿分を空気層保持部材5を介して吸収するポンプとしての機能を果たすといえる。このような機能を果たす湿度安定部材6は、吸湿性をもつ吸湿部材61を担持するペーパ基材62で形成することができる。ペーパ基材62は、繊維を絡ませた撓み性をもつシートである。ペーパ基材62自体も吸湿性を有する。湿度安定部材6に保持されている上記した吸湿部材61としては、比表面積が大きな多孔質体が例示される。多孔質体としては顆粒状、粉末粒子状とすることができる。多孔質体としては、複数の細孔をもつ粘土鉱物または活性炭が好ましい。粘土鉱物としては、セピオライト、アタパルジャイト、ゼオライト、パリゴルスカイトのうちの少なくとも1種を主要成分とすることができる。このような粘土鉱物または活性炭は微細な多数の細孔を有するため、高い吸湿性をもつ。
本実施形態によれば、湿度安定部材6の上方に空気層保持部材5が設けられている。即ち、湿度安定部材6とマットレスMとの間には空気層保持部材5が設けられている。このため、吸湿性をもつ湿度安定部材6は、空気層保持部材5の厚み相当ぶん、マットレスMの下面(裏面)から離間していることになる。このため湿度安定部材6に吸湿されている湿分が過剰となったとしても、その湿分がマットレスM側に戻ることが抑えられている。強度部材7は、人が就寝する寝具としてのマットレスMを支持する強度および剛性をもつ。強度部材7の材質としては木材、硬質樹脂、金属が挙げられる。マットレスMを載置しやすいように、強度部材7の上面70は平坦面状であることが好ましい。強度部材7は、四角形状をなす枠体72で形成できる。枠体72は、互いに対向する複数の長柱73と、長柱73を結合させる複数の短柱74と、長柱73および短柱74に接合され複数の湿分逃がし開口75を備える。前述したように、湿分逃がし開口75は、隣設する短柱74により形成された開口幅が大きな開口75Aと、短柱74に形成された開口幅が大きな開口75Bとで形成されている。湿分逃がし開口75の下方は空間とされている。従って湿分逃がし開口75は、湿度安定部材6に吸着された湿分をボトムボード3から退避するようにボトムボード3の下側(ボトムボード3の裏側)に逃がす開口である。これにより湿度安定部材6に吸湿されていた湿分がボトムボード3の裏側に蒸散する。よって、湿度安定部材6に吸着された湿分がマットレスM側に戻ることが抑えられている。なお図2(B)に示すタイプの強度部材7Bを採用しても良い。強度部材7Bは、四角形状をなしており、複数の長柱73と、長柱73に接合され厚み方向に貫通する複数の湿分逃がし開口75を備える平坦状をなす上面板76とをもつ。
以上説明したように本実施形態によれば、吸湿性をもつ湿度安定部材6が空気層保持部材5の裏側に設けられているため、除湿性を更に高めたボトムボード3を提供することができる。更に除湿性を更に高めたボトムボード3を備えるベッド装置を提供することができる。本実施形態によれば、吸湿性をもつ湿度安定部材6は空気層保持部材5の厚み相当ぶん、マットレスMの下面(裏面)から離間している。このため湿度安定部材6に保持されている湿分がマットレスM側に戻ることが抑えられている。従ってマットレスMの湿度環境を良好に保持するのに有利である。なお、湿度安定部材6に担持されている吸湿性をもつ吸湿部材61が顆粒状である場合であっても、湿度安定部材6の上方(マットレスM側)には空気層保持部材5が設けられており、しかも空気層保持部材5がある程度の剛性を有する。このため、マットレスM上の就寝者が、顆粒状の吸湿部材61に起因する凹凸の違和感を感じるおそれが低減されている。
本実施形態によれば、湿度安定部材6に吸着された湿分を、ボトムボード3の湿分逃がし開口75(開口75A、開口75B)からボトムボード3から退避するように下側に逃がす。このような構造であれば、湿分の伝搬距離をできるだけ短くでき、湿分を効率よく放出させるのに有利となる。更に湿度安定部材6は交換可能とされているため、湿度安定部材6の吸湿能力が低下したら、新しい湿度安定部材6と交換することができる。
本実施形態によれば、図2(A)に示すように、強度部材7および湿度安定部材6のうち互いに対向する面には、マジックテープとも呼ばれる面ファスナー700、701(第1取付部)が取り付けられている。面ファスナー700、701は互いに剥離可能および接合可能とされている。従って強度部材7および湿度安定部材6は互いに剥離可能および接合可能とされている。更に、表層部材4、空気層保持部材5のうち互いに対向する面には、マジックテープとも呼ばれる面ファスナー750、751(第2取付部)が取り付けられている。面ファスナー750、751は互いに剥離可能および接合可能とされている。従って表層部材4および空気層保持部材5は互いに剥離可能および接合可能とされている。更に、空気層保持部材5および湿度安定部材6のうち互いに対向する面には、マジックテープとも呼ばれる面ファスナー770、771(第3取付部)が取り付けられている。面ファスナー770、771は互いに剥離可能および接合可能とされている。従って空気層保持部材5および湿度安定部材6は互いに剥離可能および接合可能とされている。これにより表層部材4、空気層保持部材5、湿度安定部材6、強度部材7はそれぞれ分離可能とされている。従って表層部材4、空気層保持部材5、湿度安定部材6、強度部材7はそれぞれ交換可能とされている。故に本実施形態によれば、表層部材4、空気層保持部材5、湿度安定部材6、強度部材7が劣化したり、損傷したりしたときには、それぞれ交換することができる。なおボトムボード3はベッド本体2から取り外し可能とされているため、表層部材4、空気層保持部材5、湿度安定部材6、強度部材7の交換作業が更に容易となる。
(実施形態2)
本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有するため、図1〜図3を準用する。以下、実施形態1と異なる部分を中心として説明する。湿度安定部材6はペーパ基材62(基材)と吸湿部材61(一般的には顆粒状または粉末粒子状)とを備えている。ペーパ基材62および/または吸湿部材61は、臭い物質(例えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどのVOC)を吸着または除去する物質を有する。VOCは揮発性化学物質を意味する。この場合、ベッド装置1を構成する材料、当該材料を接着する接着剤等から発生する臭い物質を除去するのに有利となり、臭い物質に対する脱臭性を良好に発揮することができ、ベッド装置1周辺の空気の質の改善を図るのに有利である。
上記した臭い物質(例えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどのVOC)を効率よく吸着または除去する物質として、アミノ酸系物質が例示される。アミノ酸系物質としては、グリシン、アラニン、リシン、システィン、フェニルアラニン、セリン、ヒドロキシリシン、アミノ安息香酸のうちの少なくとも1種を主要成分とすることが好ましい。特に、ペーパ基材62および/または吸湿部材61(粘土鉱物または活性炭)にアミノ酸系物質を担持させておくことが好ましい。この場合、アミノ酸系物質を含む液状物と、ペーパ基材62および/または吸湿部材61とを接触させる工程と、その後、ペーパ基材62および/または吸湿部材61を乾燥させることにより、ペーパ基材62および/または吸湿部材61にアミノ酸系物質を担持させる工程とを実施できる。他の実施形態に係るボトムボード3についても、アミノ酸系物質を担持させても良い。
(実施形態3)
本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有するため、図1〜図3を準用する。以下、実施形態1と異なる部分を中心として説明する。空気層保持部材5も、空気層の容積を確保するためある程度の剛性をもつ。湿度安定部材6の他に、多孔質性をもつ空気層保持部材5の内部においても、吸湿性をもつ吸湿部材61が設けられている。上記した吸湿部材61としては、比表面積が大きな多孔質体が例示される。多孔質体としては顆粒状、粉末粒子状とすることができる。多孔質体としては、複数の細孔をもつ粘土鉱物、活性炭が好ましい。粘土鉱物としては、セピオライト、アタパルジャイト、ゼオライト、パリゴルスカイトのうちの少なくとも1種を主要成分とすることができる。吸湿部材61は、アミノ酸系物質を担持していても良い。
(実施形態4)
図4は実施形態4を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、実施形態1と異なる部分を中心として説明する。図4に示すように、湿度安定部材6を直接的または間接的に暖める加熱部9がボトムボード3の内部に設けられている。即ち、加熱部9が湿度安定部材6と強度部材7との間に設けられている。この場合、湿度安定部材6に含まれている湿分を蒸発させ、その蒸発させた湿分を強度部材7の湿分逃がし開口75(75A,75B)から透過させ、ボトムボード3から遠ざかる方向につまり下方に放出させるのに有利である。このため湿度安定部材6の吸湿能力を再生することができ、湿度安定部材6による吸湿作用が長期にわたり良好に得られる。加熱部9は厚みが薄い面状発熱体であり、通電により発熱するタイプが例示される。発熱温度としては30〜100℃程度、40〜80℃程度が例示される。加熱部9は、湿度安定部材6の表面積の全域を被覆しないように、湿度安定部材6の表面の一部のみを被覆するように蛇行状に曲成されつつ配置されている。湿度安定部材6における吸湿作用を阻害しないためである。なお、加熱部9を強度部材7の下面79側に配置しても良い。
本実施形態によれば、加熱部9は、マットレスM上の人が就寝しているときに発熱することにしても良い。熱がマットレスM側にも伝搬されるので、冬季、寒冷地などに都合が良い。あるいは、加熱部9は、マットレスM上の人が就寝する直前に発熱することにしても良い。就寝前にマットレスMを暖める作用も期待できる。あるいは、加熱部9は、人がマットレスM上に人が存在していないとき、即ち、マットレスMの不使用時(就寝時でないとき)において発熱することにしても良い。この場合、人が就寝するときにマットレスMが暖められないため、夏季に適する。従って図4に示すように、マットレスMの内部または下面に人体検知センサ100Mを装備し、人体検知センサ100Mからの人体検知信号をベッド装置1の制御部103Mに入力させる。そして、人体検知センサ100Mによる人体検知の有無に応じて制御部103Mが加熱部9のオンオフを制御することができる。即ち、マットレスMに人体が存在することが人体検知センサ100Mにより検知されるとき、制御部103Mは使用者の就寝開始と推定し、制御部103Mが加熱部9をオンさせることにしても良い。この場合、湿度安定部材6に吸湿されていた湿分が加熱部9により積極的に除去され、湿度安定部材6の吸湿能力の再生が促進される。このため、就寝中に発生しマットレスMに吸収された汗等の湿分は、マットレスMを介して湿度安定部材6に良好に吸収される。
また、人体検知センサ100Mにより人体が検知されないとき、即ち、ベッド装置で就寝していないとき、制御部103Mが加熱部9をオンさせることにしても良い。この場合、湿度安定部材6に吸湿されていた湿分が加熱部9の加熱により積極的に除去され、湿度安定部材6の吸湿能力の再生が促進される。このため、次回の就寝時には、湿度安定部材6の吸湿能力が高められている。なお、人体検知センサ100MはマットレスMに限らず、ベッド本体2に装備しても良い。人体検知センサ100Mとしては荷重センサおよび光センサ等が例示される。
ベッド装置には、操作スイッチ108Mが設けられている。使用者が操作スイッチ108Mを非就寝時自動再生モードに設定すれば、ベッド装置で就寝していないときに加熱部9がオンとなり、湿度安定部材6の吸湿能力の再生処理が実行される。また使用者が操作スイッチ108Mを就寝時自動再生モードに設定すれば、ベッド装置で使用者が就寝しているときに加熱部9がオンとなり、湿度安定部材6の吸湿能力の再生処理が実行される。
図5は、湿度安定部材6の吸湿能力を再生処理させるため制御部103Mが実行するフローチャートの一例を示す。フローチャートはこれに限定されるものではない。まず、現在の季節信号を読み込む(ステップS102)。これは制御部103MのCPUに内蔵されているタイマー機能の現在時間、現在期日を読み込むことにより実行できる。現在の季節が冬季であれば、人体検知センサ100Mの信号を読み込み、マットレスM上に人体が存在しているか否か判定する(ステップS106,S108)。マットレスM上に人体が存在していれば(ステップS108のYES)、制御部103Mは人が就寝していると推定し、加熱部9を所定時間オンさせる(ステップS110)。所定時間の長さは、マットレスMの種類、湿度安定部材6の種類などに応じて適宜設定される。これにより湿度安定部材6が暖められるため、湿度安定部材6に吸湿されていた湿分が蒸散し、湿度安定部材6の吸湿能力が再生される。長時間にわたり少しずつ湿分を蒸散させることが好ましい。この場合、加熱部9で発生した熱がマットレスM側にも伝搬されるので、冬季、寒冷地などにおいて就寝するのに都合が良い。
ステップS104における判定の結果、現在の季節が冬季でなければ(ステップS104のNO)、現在の季節が夏季であるか否か判定する(ステップS200)。現在の季節が夏季であれば、人体検知センサ100Mの信号を読み込み(ステップS202)、マットレスM上に人体が存在しているか否か判定する(ステップS202)。マットレスM上に人体が存在していなければ(ステップS204のNO)、ベッド装置で就寝していないため、加熱部9を所定時間オンさせる(ステップS206)。これによりマットレスM上で人が就寝していないとき、湿度安定部材6が加熱部9により暖められ、湿度安定部材6に含まれていた湿分が蒸散するため、湿度安定部材6の吸湿能力が再生される。この場合、加熱部9で発生した熱がマットレスM側にも伝搬されるが、マットレスM上で人が就寝していないため、夏季、暑い地域などに都合が良い。なお、操作スイッチ108は冬季モード、夏季モードに切り替えることができるようにされている。
ステップS200における判定の結果、現在の季節が夏季でなければ(ステップS200のNO)、冬季でも夏季でもない。そこで操作スイッチ108Mの操作状況を読み込む(ステップS250)。操作スイッチ108Mの操作状況が使用者により冬季モードに設定されていたら、ステップS106に進み、人体検知センサ100Mの信号を読み込み(ステップS106)、マットレスM上に人体が存在していれば(ステップS108のYES)、加熱部9を所定時間オンさせる(ステップS110)。これにより湿度安定部材6が暖められ、湿度安定部材6に含まれていた湿分が蒸散するため、湿度安定部材6の吸湿能力が再生される。この場合、加熱部9で発生した熱がマットレスM側にも伝搬されるため、寒がりの使用者に好適する。また操作スイッチ108Mの操作状況が使用者により夏季モードに設定されていたら、ステップS202に進み、人体検知センサ100Mの信号を読み込み(ステップS202)、マットレスM上に人体が不存在であれば(ステップS204のNO)、加熱部9を所定時間オンさせる(ステップS206)。これにより湿度安定部材6が暖められ、湿度安定部材6に含まれていた湿分が蒸散するため、湿度安定部材6の吸湿能力が再生される。この場合、加熱部9で発生した熱がマットレスM側にも伝搬されるが、マットレスM上で人が就寝していないため、暑がりの使用者に好適する。
(実施形態5)
図6は実施形態5を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、実施形態1と異なる部分を中心として説明する。本実施形態においても、ボトムボード3の厚み方向(矢印tc方向)において、表層部材4B、空気層保持部材5、湿度安定部材6、強度部材7が、マットレスMに近い側から遠ざかるように順に積層されている。通気性をもつ表層部材4Bは袋状とされており、空気層保持部材5、湿度安定部材6、強度部材7を収容している。
(実施形態6)
図7は実施形態6を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、実施形態1と異なる部分を中心として説明する。本実施形態においても、ボトムボード3の厚み方向(矢印tc方向)において、空気層保持部材5、湿度安定部材6、強度部材7が、マットレスMに近い側から遠ざかるように順に積層されている。但し表層部材は設けられていない。空気層保持部材5は剛性が高めのものであり、且つ、空気層保持部材5に載置されるマットレスMのずれを抑制するため、空気層保持部材5の表面5sはマットレスMに対して所要の摩擦抵抗を発生させる。
(実施形態7)
図8は実施形態7を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、実施形態1と異なる部分を中心として説明する。
湿度安定部材6Cは、高い吸湿性をもつ吸湿部材61を備えている。これによりマットレスMに含まれている湿分が空気層保持部材5を介して良好に除去される。湿度安定部材6Cの単位面積あたりの吸湿能力については、ベッド装置1の長さ方向(矢印L方向)において、つまり、ベッド装置1に就寝する就寝者の身長方向において、就寝者の脚側の領域61Cにおける単位面積あたりの吸湿能力を相対的に低く設定している。そして、就寝者の腰部付近の領域64Cにおける単位面積あたりの吸湿能力、または、腰部よりも上半身側の領域63Cにおける単位面積あたりの吸湿能力を相対的に高く設定している。これは、就寝者の腰部付近、就寝者の腰部よりも上半身側において発生する湿分(汗)が多いことに着目したものである。従って湿度安定部材6Cの単位面積あたりにおける吸湿部材61の担持量としては、就寝者の脚側の領域61Cにおける単位面積あたりの吸湿部材61の担持量を相対的に低く設定している。そして、就寝者の腰部付近の領域64Cにおける単位面積あたりにおける吸湿部材61の担持量、就寝者の腰部よりも上半身側の領域63Cにおける単位面積あたりの吸湿部材61の担持量を、脚側の領域61Cよりも相対的に高く設定している。この場合、就寝者から発生する湿分を効果的に除去することができる。湿度安定部材6Cにおける吸湿部材61の担持量を節約しつつ、湿度安定部材6Cにおける必要な吸湿能力を確保するのに有利である。
(実施形態8)
図9は実施形態8を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、実施形態1と異なる部分を中心として説明する。湿度安定部材6Dは、高い吸湿性をもつ吸湿部材61を備えている。これによりマットレスMに含まれている湿分が空気層保持部材5を介して良好に除去される。湿度安定部材6Dは、これの平面視において、高荷重領域65Dと低荷重領域66Dとに区分けされている。高荷重領域65Dは、湿度安定部材6Dの垂直方向に就寝者の身体がほぼ投影され且つ就寝者の荷重が負荷される頻度が相対的に高い領域を意味する。低荷重領域66Dは、湿度安定部材6Dの垂直方向に就寝者の身体が投影されず且つ就寝者の荷重が負荷される頻度が高荷重領域65Dよりも相対的に低い領域を意味する。
湿度安定部材6の単位面積あたりの吸湿能力については次のように設定している。即ち、高荷重領域65Dにおける単位面積あたりの吸湿能力を相対的に高く設定している。そして、低荷重領域66Dにおける単位面積あたりの吸湿能力を相対的に低く設定している。この場合、就寝者から発生する湿分を効果的に除去することができる。従って湿度安定部材6の単位面積あたりにおける吸湿部材61の担持量としては、高荷重領域65Dにおける単位面積あたりの吸湿部材61の担持量を相対的に高く設定している。そして、低荷重領域66Dにおける単位面積あたりの吸湿部材61の担持量を相対的に低く設定している。この場合、湿度安定部材6Dにおける吸湿部材61の担持量を節約しつつ、湿度安定部材6Dにおける必要な吸湿能力を確保するのに有利である。
(実施形態9)
図10は実施形態9を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、実施形態1と異なる部分を中心として説明する。
着座シート装置は、シート本体200と、シート本体200に設置され着座する人に接触して人を支持する弾性体として機能するクッションMXを載置するボード3Wとを備えている。更に、図10に示すように、着座シート装置は、着座する人の背中に接触して人の背中を支持する弾性体として機能するクッションMYを備えている。クッションMYの裏側にもボード3Wが装備されている。ボード3Wはシート用ボードであり、実施形態1に係るボトムボードに相当することができる。図10に示すように、ボード3Wは、実施形態1の場合と基本的には同様の構成および作用効果を有しており、クッションMX,MYの湿分を通過させる通気性をもつ表層部材4と、空気を保持する複数の細孔をもつ空気層保持部材5と、湿分を吸着可能な湿度安定部材6と、湿度安定部材6に吸着された湿分をボトムボード3から退避する方向に逃がす湿分逃がし開口75(75A,75B)を備える強度部材7とを備えている。ボード3Wの厚み方向(矢印tc方向)において、表層部材4、空気層保持部材5、湿度安定部材6、強度部材7が、クッションMX,MYに近い側から遠ざかるように順に積層されている。
本実施形態によれば、図10に示すように、高い吸湿性をもつ湿度安定部材6が空気層保持部材5の裏側に設けられているため、除湿性を高めたボード3Wを備える着座シート装置を提供することができる。
本実施形態によれば、吸湿性をもつ湿度安定部材6は、空気層保持部材5の厚み相当ぶん、クッションMA,MYの裏面から離間している。このため湿度安定部材6に過剰な荷重負荷が作用するときであっても、湿度安定部材6に保持されている湿分がクッションMA,MY側に戻ることが抑えられている。従ってクッションMA,MYの湿度環境を良好に保持するのに有利である。湿度安定部材6に担持されている吸湿性をもつ吸湿部材61が顆粒状である場合であっても、湿度安定部材6の上方には空気層保持部材5が設けられているため、顆粒状の吸湿部材61による凹凸の違和感を着座者が感じるおそれが低減されている。本実施形態によれば、着座者の腰部を弾性支持するクッションMA,着座者の背中を弾性支持するクッションMYの双方の裏面にボード3Wが設けられているが、クッションMA,MYのうちのいずれか一方のみの裏面にボトムボード3を設けることにしても良い。必要に応じて、ボード3Wの内部に加熱部を設けても良い。なお、着座シート装置においては表層部材4を廃止し、空気層保持部材5とクッションMA,MYとを対面させても良い。
(その他)
本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。湿度安定部材6は吸湿可能なペーパ基材62のみで形成されていても良い。一の実施形態に特有の機能および構造が採用されているとき、その特有の機能および構造を他の実施形態にも適用することができる。例えば、加熱部が設けられていない実施形態においても、加熱部を設けることにしても良い。高荷重領域65Dおよび低荷重領域66Dが設けられていない実施形態においても、高荷重領域65Dおよび低荷重領域66Dを設けることにしても良い。ボトムボード3の厚み方向において、表層部材4、空気層保持部材5、湿度安定部材6、強度部材7が、弾性体Mに近い側から遠ざかるように順に積層されているが、必要に応じて、各部材の間に他の部材を介在させても良い。
(付記項)シート本体と、前記シート本体に設置され着座する人に接触して人を支持する弾性体を載置するボードとを具備する着座シート装置において、前記ボードは、空気を保持する複数の細孔をもつ空気層保持部材と、湿分を吸着可能な湿度安定部材と、前記湿度安定部材に吸着された湿分を前記ボードから退避する方向に逃がす湿分逃がし開口を備える強度部材とを具備しており、前記ボードの厚み方向において、前記空気層保持部材、前記湿度安定部材、前記強度部材が、前記弾性体に近い側から遠ざかるように積層されていることを特徴とする着座シート装置。
本発明は例えば一般家庭、ホテル、旅館、寮、病院、介護施設、船舶、車両などで使用されるベッド装置、着座シート装置に利用できる。
実施形態1に係り、マットレスを載置するボトムボードを搭載するベッド装置を示すと共に、ボトムボードを分解して示す図である。 実施形態1に係り、ボトムボードを分解して示す斜視図である。 実施形態1に係り、空気層保持部材の各構造を示す斜視図である。 実施形態4に係り、マットレスを載置するボトムボードを搭載するベッド装置を示すと共に、ボトムボードを分解して示す図である。 実施形態4に係り、制御部が実行する湿度安定部材の再生処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態5に係り、マットレスを載置するボトムボードを搭載するベッド装置を示すと共に、ボトムボードを分解して示す図である。 実施形態6に係り、マットレスを載置するボトムボードを搭載するベッド装置を示すと共に、ボトムボードを分解して示す図である。 実施形態7に係り、湿度安定部材の平面図である。 実施形態8に係り、湿度安定部材の平面図である。 実施形態9に係り、マットレスを載置するボトムボードを搭載するベッド装置を示すと共に、ボトムボードを分解して示す図である。
符号の説明
1はベッド装置、2はベッド本体、3はボトムボード、4は表層部材、5は空気層保持部材、6は湿度安定部材、7は強度部材、75は湿分逃がし開口、9は加熱部、100Mは人体検知センサ、103Mは制御部を示す。

Claims (12)

  1. 人に接触して人を支持する弾性体を設置するボトムボードにおいて、
    前記弾性体の湿分を通過させる通気性をもつ表層部材と、空気を保持する複数の細孔をもつ空気層保持部材と、湿分を吸着可能な湿度安定部材と、前記湿度安定部材に吸着された湿分を前記ボトムボードから退避する方向に逃がす湿分逃がし開口を備える強度部材とを具備しており、
    前記ボトムボードの厚み方向において、前記表層部材、前記空気層保持部材、前記湿度安定部材、前記強度部材が、前記弾性体に近い側から遠ざかるように積層されていることを特徴とするボトムボード。
  2. 人に接触して人を支持する弾性体を設置するボトムボードにおいて、
    空気を保持する複数の細孔をもつ空気層保持部材と、湿分を吸着可能な湿度安定部材と、前記湿度安定部材に吸着された湿分を前記ボトムボードから退避する方向に逃がす湿分逃がし開口を備える強度部材とを具備しており、
    前記ボトムボードの厚み方向において、前記空気層保持部材、前記湿度安定部材、前記強度部材が、前記弾性体に近い側から遠ざかるように積層されていることを特徴とするボトムボード。
  3. 請求項1または2において、前記湿度安定部材は、吸湿性をもつ吸湿部材を備えていることを特徴とするボトムボード。
  4. 請求項1〜3のうちの一項において、前記湿度安定部材は、臭い物質を吸着または除去する物質を備えていることを特徴とするボトムボード。
  5. 請求項1〜4のうちの一項において、前記空気層保持部材は、空気層を形成するように複数の繊維を集積させた繊維集積体を有する構造、空気層を形成する厚み方向に連通する複数の細孔を有する構造、空気層を形成する網目をもつ複数の網体を厚み方向に積層させた構造、または、空気層を形成するように粒状体を結合させた板状体で形成した構造であることを特徴とするボトムボード。
  6. 請求項1〜5のうちの一項において、前記湿度安定部材を直接的または間接的に暖めて前記湿度安定部材における吸湿量を低減させる加熱部が設けられていることを特徴とするボトムボード。
  7. ベッド本体と、前記ベッド本体に設置され就寝する人に接触して人を支持する弾性体を載置するボトムボードとを具備するベッド装置において、
    前記ボトムボードは、
    前記弾性体の湿分を通過させる通気性をもつ表層部材と、空気を保持する複数の細孔をもつ空気層保持部材と、湿分を吸着可能な湿度安定部材と、前記湿度安定部材に吸着された湿分を前記ボトムボードから退避する方向に逃がす湿分逃がし開口を備える強度部材とを具備しており、
    前記ボトムボードの厚み方向において、前記表層部材、前記空気層保持部材、前記湿度安定部材、前記強度部材が、前記弾性体に近い側から遠ざかるように積層されていることを特徴とするベッド装置。
  8. 請求項7において、前記湿度安定部材を直接的または間接的に暖める加熱部が設けられていることを特徴とするベッド装置。
  9. 請求項7または8において、前記弾性体上の人を検知する人体検知センサを装備し、前記人体検知センサによる人体検知の有無に基づいて前記加熱部のオンオフを制御する制御部が設けられていることを特徴とするベッド装置。
  10. 請求項7〜9のうちの一項において、前記湿度安定部材の単位面積あたりの吸湿能力について、ベッド装置の長さ方向において、就寝者の脚側の領域における単位面積あたりの吸湿能力よりも、就寝者の腰部付近の領域における単位面積あたりの吸湿能力、または、就寝者の腰部よりも上半身側の領域における単位面積あたりの吸湿能力を相対的に高く設定していることを特徴とするベッド装置。
  11. 請求項7〜9のうちの一項において、前記湿度安定部材の平面視において、就寝者の荷重が負荷される頻度が相対的に高い高荷重領域と、就寝者の荷重が負荷される頻度が高荷重領域よりも相対的に低い低荷重領域とに区分けされており、前記高荷重領域における単位面積あたりの吸湿能力を、前記低荷重領域における単位面積あたりの吸湿能力よりも相対的に高く設定していることを特徴とするベッド装置。
  12. シート本体と、前記シート本体に設置され着座する人に接触して人を支持する弾性体を載置するボードとを具備する着座シート装置において、
    前記ボードは、
    前記弾性体の湿分を通過させる通気性をもつ表層部材と、空気を保持する複数の細孔をもつ空気層保持部材と、湿分を吸着可能な湿度安定部材と、前記湿度安定部材に吸着された湿分を前記ボードから退避する方向に逃がす湿分逃がし開口を備える強度部材とを具備しており、
    前記ボードの厚み方向において、前記表層部材、前記空気層保持部材、前記湿度安定部材、前記強度部材が、前記弾性体に近い側から遠ざかるように積層されていることを特徴とする着座シート装置。
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