JP3160537B2 - 乾燥剤を備えた吸湿体 - Google Patents

乾燥剤を備えた吸湿体

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JP3160537B2
JP3160537B2 JP22397196A JP22397196A JP3160537B2 JP 3160537 B2 JP3160537 B2 JP 3160537B2 JP 22397196 A JP22397196 A JP 22397196A JP 22397196 A JP22397196 A JP 22397196A JP 3160537 B2 JP3160537 B2 JP 3160537B2
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惠 長屋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、壁材、床材、又
は天井材に付設したり、布団の下に敷いたりして使用さ
れる乾燥剤を備えた吸湿体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乾燥剤を備えた吸湿体と
しては、例えば特開平6−280317号公報に示すよ
うな構成のものが知られている。この従来構成において
は、発泡材の厚さ方向に貫通する孔が複数設けられてい
て、その孔内に乾燥剤が充填されている。そして、発泡
材に貫設された孔を被覆するように、発泡材の表面と裏
面とにシートが接着剤により貼着されている。また、寝
具類として使用する場合、寝具としての布団の下に位置
された発泡材の上部側に乾燥剤が装填されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この乾燥剤
を備えた吸湿体においては、発泡材を壁材、床材、天井
材に付設して使用する場合、所定位置からずれたり、抜
け落ちたりし易いとともに、所定位置に備え付けるのが
困難であるという問題があった。
【0004】また、寝具類として使用した場合、寝具の
下に位置された発泡材の上部側に乾燥剤が装填されてい
ることから、弾力性に欠けるとともに、寝心地が悪くな
るという問題があった。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、発泡材を壁材、床材、天井材等に付設し
て使用する場合、所定位置からずれたり、抜け落ちない
ようにすることができるとともに、所定位置に容易に備
え付けることができる乾燥剤を備えた吸湿体を提供する
ことにある。また、他の目的とするところは、発泡材を
寝具類として使用した場合、発泡材の弾力性を低下させ
ることなく、寝心地を快適にすることができる乾燥剤を
備えた吸湿体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の乾燥剤を備えた吸湿体の発明で
は、所定形状をなす発泡材に複数の穴を設け、各穴内に
乾燥剤を外部との通気性を保持した状態で収容するとと
もに、側部に支持用の係合部を設けたものである。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1の乾
燥剤を備えた吸湿体において、前記発泡材を通気性のな
い材料で構成し、その内部に穴を設けるとともに、その
穴と外部とを連通する複数の細孔を設けたものである。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項2の乾
燥剤を備えた吸湿体において、互いに対向する端面に嵌
合凸部と嵌合凹部を形成した一対の成形体を発泡材によ
り成形し、嵌合凸部と嵌合凹部を嵌合した状態で収容空
間を形成し、その収容空間に乾燥剤を収容したものであ
る。
【0009】請求項4に記載の乾燥剤を備えた吸湿体の
発明では、発泡材を通気性のある材料にて所定の大きさ
の板状に形成し、その厚さ方向のほぼ中央部に、長さ方
向又は幅方向に延びる穴を設けるとともに、その穴内に
乾燥剤を装填し、穴の開口部を塞いだものである。
【0010】従って、請求項1に記載の乾燥剤を備えた
吸湿体においては、所定形状をなす発泡材に複数の穴が
設けられ、各穴内に乾燥剤が外部との通気性を保持した
状態で収容されるとともに、側部に支持用の係合部が設
けられている。
【0011】このため、所定形状をなした発泡材を壁
材、床材、天井材に付設して使用する場合、発泡材の側
部に設けられた支持用の係合部により、所定位置からず
れたり、抜け落ちないようにすることができるととも
に、所定位置に容易に備え付けることができる。
【0012】請求項2に記載の乾燥剤を備えた吸湿体に
おいては、前記発泡材が通気性のない材料で構成され、
その内部に穴が設けられるとともに、その穴と外部とを
連通する複数の細孔が設けられている。
【0013】このため、通気性のない発泡材に設けられ
た複数の細孔を通して水分を吸着したり、脱着したりす
るのを繰り返し行うことができる。請求項3に記載の乾
燥剤を備えた吸湿体においては、互いに対向する端面に
嵌合凸部と嵌合凹部を形成した一対の成形体が発泡材に
より成形され、嵌合凸部と嵌合凹部を嵌合した状態で収
容空間が形成され、その収容空間に乾燥剤が収容されて
いる。
【0014】このため、一対に成形された発泡材の嵌合
凸部と嵌合凹部とにより、両発泡材を嵌合固定し、収容
空間から乾燥剤を漏れ出さないようにすることができ
る。請求項4に記載の乾燥剤を備えた吸湿体において
は、発泡材が通気性のある材料にて所定の大きさの板状
に形成され、その厚さ方向のほぼ中央部に、長さ方向又
は幅方向に延びる穴が設けられている。その穴内には乾
燥剤が装填され、穴の開口部が塞がれている。穴は発泡
材の表面側に偏ることなく、厚さ方向のほぼ中央部に設
けられ、その穴内に異質の乾燥剤が装填されているた
め、発泡材の弾力性は阻害されない。
【0015】従って、吸湿体を寝具類として使用する場
合、発泡材の弾力性を低下させることなく有効に使用す
ることができるとともに、寝心地を快適にすることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下に、この発明の第1実施形態を、
図1〜図4に基づいて説明する。
【0017】さて、図1及び図2に示すように、この実
施形態の吸湿体を構成する発泡材11は、発泡ポリスチ
レンからなるほぼ四角板状に形成され、その両側面の上
端に上方ほど拡幅されたテーパ状をなす支持用の係合部
12が設けられている。5つの円柱状をなす穴13は、
一側面から互いに平行に延びるように設けられ、乾燥剤
14が各穴13に装填されている。
【0018】乾燥剤14としては、相対湿度20%での
吸湿率が5%、相対湿度50%での吸湿率が11%、相
対湿度90%での吸湿率が70%、含水率2.0%以
下、5%のスラリー状態でのpH値が7.0、抵抗率1
00Ω・m、充填密度0.50g/ml、表面積450
2/g 、細孔容積0.80ml/g、細孔径70Å、
比熱0.22kcal/kg℃、熱伝導率0.04kc
al/m・hr・℃、粒度40メッシュの球状シリカゲ
ル(フジシリカゲルB形:富士シリシア化学株式会社
製)が使用されている。また、フジシリカゲルB形は、
シリカの一次粒子径が大きく粗い網目構造になっている
ので、細孔容積は大きく、内部表面積は小さいという特
性を備えている。
【0019】従って、乾燥剤14として使用する球状シ
リカゲルは、吸湿性能が高く、吸着又は脱着を繰り返す
ことができる性質があるので、耐久性があり、長期使用
が可能である。
【0020】また、熱伝導率の低いことから断熱性があ
るとともに、抵抗率の値から半導体とほぼ同等の電気絶
縁性がある。切欠き15は発泡材11の上面の両側に楔
状に設けられている。蓋体16は前記穴13が設けられ
た発泡材11の一側面に接着剤により貼着されて、乾燥
剤14が発泡材11の各穴13から漏れ出さないように
なっている。
【0021】複数の細孔17は、発泡材11に設けられ
た穴13と外部とを連通するように発泡材11の下面に
針を突き刺すことにより形成され、その細孔17を通し
て水分を流通させ、穴13内の乾燥剤14に水分を吸着
したり、脱着したりするようになっている。
【0022】次に、上記のような乾燥剤14を備えた吸
湿体の建物の床、壁及び天井への組付けについて説明す
る。図3に示すように、支柱18は土台19上に支持さ
れ、支持枠20はその支柱18上に縦横に延びるように
支持されている。係合用切欠き21は、各支持枠20の
上部に上部ほど縮幅するようにテーパ状に形成されてい
る。床板22は各支持枠20上に支持されている。前記
吸湿体は、床板22の下方において、その係合部12が
支持枠20の係合用切欠き21に係合するように取付け
られている。
【0023】壁を形成するための壁枠23は、土台19
に支持された図示しない柱に対し、縦横に固定されてい
る。吸湿体はそれら壁枠23に設けられた係合用切欠き
21に係合するように、壁板24と接触した状態で取付
けられている。壁板24は床板22上に固定され、壁枠
23に接するように取付けられている。
【0024】天井枠25は柱に対し、水平方向におい
て、縦横に固定されている。支持柱26はその天井枠2
5に対して垂下支持され、天井板27は各支持柱26に
支持されている。係合用切欠き21は各支持柱26の上
部に上方ほど縮幅されるようなテーパ状に形成されてい
る。吸湿体は天井板27の上方において、その係合部1
2が支持柱26の係合用切欠き21に係合するように取
付けられている。
【0025】図4に示すように、端部に配置される吸湿
体は支持枠20と壁枠23との間に一列に配置されてい
る。また、中間部の吸湿体は支持枠20と支持枠20と
の間に二列に配置されている。この中間部の吸湿体は支
持枠20と係合する一側に係合用切欠き21が設けら
れ、両吸湿体間の接触部には係合用切欠き21は設けら
れておらず、互いに圧接されている。
【0026】次に、この実施形態の乾燥剤14を備えた
吸湿体について作用を説明する。さて、この乾燥剤14
を備えた吸湿体を床材に付設して使用する場合、吸湿体
の下面に設けられた複数の細孔17を通して、床下の水
分を吸着したり、脱着したりするようになっている。
【0027】この乾燥剤14を備えた吸湿体を床材に付
設する場合、支持枠20又は壁枠23に設けられた係合
用切欠き21と吸湿体の係合部12とが係合するように
吸湿体を順に配置する。これにより、吸湿体が所定位置
からずれたり、抜け落ちないようにできるとともに、所
定位置に備え付けるのを容易にできる。また、吸湿体は
床下の水分を吸着したり、脱着したり、床板22を介し
て室内の水分を吸着したり、脱着したりすることができ
る。しかも、床板22などの床を構成する部材の耐久性
を向上させることができる。
【0028】この乾燥剤14を備えた吸湿体を壁材に付
設して使用する場合、吸湿体に設けられた細孔17を通
し、壁板24を介して室内の水分を吸着したり、脱着し
たりすることができる。
【0029】また、この乾燥剤14を備えた吸湿体を壁
材に付設する場合、壁枠23に設けられた係合用切欠き
21と吸湿体の係合部12とが係合するように、吸湿体
を壁板24と接触した状態で配置する。これにより、吸
湿体が所定位置からずれたり、抜け落ちたりしないよう
にできるとともに、所定位置に備え付けるのを容易にで
きる。また、壁枠23などの壁を構成する部材の水分を
吸着したり、脱着したりして壁の部材の耐久性を向上で
きる。
【0030】さらに、この乾燥剤14を備えた吸湿体を
天井材に付設して使用する場合、吸湿体の下面に設けら
れた細孔17を通し、天井板27を介して室内の水分を
吸着したり、脱着したりすることができる。
【0031】この乾燥剤14を備えた吸湿体を天井材に
付設する場合、支持柱26に設けられた係合用切欠き2
1と吸湿体の係合部12とが係合するように、吸湿体を
天井板27と天井枠25との間に配置する。これによ
り、吸湿体が所定位置からずれたり、抜け落ちたりしな
いようにできるとともに、所定位置に備え付けるのを容
易にできる。また、天井板27などの天井を構成する部
材の水分を吸着したり、脱着したりして天井の部材の耐
久性を向上できる。
【0032】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 (1) 係合部12及び切欠き15を有する乾燥剤14
を備えた吸湿体を壁材、床材、天井材に付設して使用す
る場合、係合部12、切欠き15及び係合用切欠き21
により、所定位置からずれたり、抜け落ちないようにす
ることができるとともに、所定位置に容易に備え付ける
ことができる。 (2) 通気性のない発泡ポリスチレンに設けられた複
数の細孔17を通して水分を吸着したり、脱着したりす
るのを繰り返し行うことができる。 (3) 乾燥剤14を備えた吸湿体の側部に穴13を被
覆するために設けられた蓋体16により、発泡材11の
複数の穴13から乾燥剤14が漏れ出さないようにする
ことができる。 (4) 乾燥剤14を備えた吸湿体により、床、壁、天
井などの表面に結露しないようにすることができるとと
もに、湿度を調整して壁、床、天井の部材の耐久性を向
上させることができる。
【0033】(第2実施形態)次に、この発明の第2実
施形態を、図5〜図7に基づいて説明する。図5及び図
6に示すように、発泡ポリスチレンよりなる一対の成形
体28は、互いに対向する端面に嵌合凸部29と嵌合凹
部30とを有している。両成形体28の嵌合凸部29と
嵌合凹部30はそれぞれ四角枠状をなすように形成され
ている。収容空間31は各成形体28の嵌合凸部29と
嵌合凹部30を嵌合した状態で形成されるとともに、乾
燥剤14がその収容空間31に収容されている。
【0034】また、図5及び図7に示すように、円柱状
をなす細孔17は、各成形体28の嵌合凸部29と嵌合
凹部30とにより形成される収容空間31と外部とを連
通するように成形体28に針を突き刺すことにより縦横
に等間隔をおいて設けられている。そして、それらの細
孔17を通して乾燥剤14が水分を吸着したり、脱着し
たりするようになっている。
【0035】この第2実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 (1) 一対に成形された発泡ポリスチレン製の成形体
28の嵌合凸部29と嵌合凹部30とにより、両発泡ポ
リスチレンを嵌合固定し、収容空間31から乾燥剤14
を漏れ出さないようにすることができる。 (2) 通気性のない発泡ポリスチレン製の成形体28
に設けられた複数の細孔17を通して水分を吸着した
り、脱着したりするのを繰り返し行うことができる。 (3) 吸湿体の取付現場において、両成形体28を所
望の大きさに切断し、嵌合凹部30に乾燥剤14を装填
した後、嵌合凹部30に嵌合凸部29を嵌合させること
により、所望の大きさの吸湿体を無駄なく組立てること
ができる。 (4) 成形体28の側部に穴13を被覆するための蓋
体16を備える必要がないので、乾燥剤14を備えた吸
湿体の製造の手間を省くことができるとともに、製造コ
ストの低減を図ることができる。
【0036】(第3実施形態)この発明の第3実施形態
を、図8及び図9に基づいて説明する。図8及び図9に
示すように、発泡材11は発泡ポリスチレンよりなる四
角板状に形成され、複数の貫通孔32がその厚さ方向に
貫通するように円柱状に設けられている。乾燥剤14は
その貫通孔32に装填され、不織布33は発泡ポリスチ
レンの両端面に全ての貫通孔32を被覆するように、接
着剤により貼着されている。
【0037】さて、この実施形態の乾燥剤14を備えた
吸湿体においては、発泡材11は発泡ポリスチレンより
なる四角板状に形成され、貫通孔32はその厚さ方向に
貫通するように円柱状に設けられるとともに、乾燥剤1
4がその貫通孔32に装填される。
【0038】そして、通気性のある不織布33が発泡材
11の上下面の貫通孔32を被覆するように、接着剤に
より貼着される。これにより、乾燥剤14は不織布33
を通して水分を吸着したり、脱着したりする。
【0039】この第3実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 (1) 発泡ポリスチレン製の発泡材11の上下面が通
気性のある不織布33により被覆されているので、乾燥
剤14は不織布33を通して水分を吸着したり、脱着し
たりするのを繰り返し行うことができる。 (2) 発泡ポリスチレン製の発泡材11は上下対称で
あることから、上面と下面のいずれの面でも同等に使用
することができ、施工が容易になる。
【0040】(第4実施形態)また、この発明の第4実
施形態を、図10に基づいて説明する。なお、この第4
実施形態では、第3実施形態と異なる部分について主に
説明する。
【0041】図10に示すように、不織布33に代えて
発泡ポリスチレン製の蓋体16は、貫通孔32を被覆す
るように一端面に接着剤により貼着されている。この第
4実施形態によれば、発泡材11の他端面が通気性のあ
る不織布33により被覆されているので、乾燥剤14が
不織布33の面のみから水分を吸着したり、脱着したり
するのを繰り返し行うことができる。
【0042】(第5実施形態)さらに、この発明の第5
実施形態を、図11及び図12に基づいて説明する。図
11及び図12に示すように、この実施形態の吸湿体を
構成する発泡材11は、通気性を有する発泡ポリウレタ
ンからなる四角板状に形成され、発泡材11の厚さ方向
のほぼ中央部において、平行に延びる円柱状の穴13が
設けられている。乾燥剤14はその穴13内に装填さ
れ、穴13の開口部34が発泡ポリウレタンからなる蓋
体16により完全に塞がれるようになっている。この乾
燥剤14を備えた吸湿体は寝具としての布団35の下に
配置されて使用される。
【0043】さて、この実施形態の乾燥剤14を備えた
吸湿体においては、発泡材11を発泡ポリウレタンから
なる四角板状に形成し、発泡材11の厚さ方向のほぼ中
央部に、平行に延びるように円柱状の穴13を設ける。
そして、乾燥剤14をその穴13内に装填し、穴13の
開口部34を発泡ポリウレタンからなる蓋体16により
完全に塞ぐ。
【0044】この乾燥剤14を備えた吸湿体を布団35
の下に配置して使用することにより、乾燥剤14が通気
性のある発泡材11を通して布団35の水分を吸着す
る。この第5実施形態によって発揮される効果につい
て、以下に記載する。 (1) 通気性のある発泡ポリウレタン製の発泡材11
の厚さ方向のほぼ中央部に設けられた円柱状の穴13内
に乾燥剤14が装填されていることから、発泡材11の
弾力性を低下させることなく使用することができる。 (2) 発泡材11は乾燥剤14を中心にして両側が対
称に構成されて両端面のいずれも、引っ繰り返して使用
することができる。 (3) 乾燥剤14を備えた吸湿体により、布団35の
下面に結露しないようにすることができるとともに、か
びやダニが発生するのを抑制し身体の健康を損なわない
ようにすることができる。 (4) 布団35の下面の水分を吸着することにより、
布団35の状態を良好に保つことができるとともに、寝
心地を快適にすることができる。
【0045】なお、この発明は、前記実施形態を次のよ
うに変更して具体化してもよい。 (a) 図13に示すように、第3実施形態の場合と違
い、穴13を発泡材11の両端面から穿設し、貫通しな
いように構成すること。
【0046】このように構成すれば、第3実施形態の効
果に加え、両端面の穴13にそれぞれ別種の乾燥剤14
を装填することができ、さらに乾燥剤14の量を減らす
ことができるので、製造コストの低減を図ることができ
る。 (b) 図14及び図15に示すように、一方の発泡材
11には貫通孔32を設け、その一端面に嵌合凸部29
を突設すること。また、他方の発泡材11の一端面に嵌
合凹部30を設けること。そして、両発泡材11の嵌合
凸部29と嵌合凹部30を嵌合し、貫通孔32に乾燥剤
14を装填した後、発泡材11の端面を不織布33で被
覆する。
【0047】このように構成すれば、発泡材11の不織
布33を通して乾燥剤14が水分を吸着したり、脱着し
たりするのを繰り返し行うことができるとともに、両発
泡材11に形成された嵌合凸部29と嵌合凹部30とに
より、嵌合固定して乾燥剤14を漏れ出さないようにす
ることができる。しかも、貫通孔32が設けられていな
い発泡材11により、吸湿体の剛性を高めることができ
る。 (c) 図16に示すように、乾燥剤14を通気性のあ
る袋36に詰め、その口をひもで結んだものを発泡材1
1の穴13に装填すること。
【0048】このように構成すれば、乾燥剤14が穴1
3及び細孔17から漏れ出すことなく使用することがで
きる。 (d) 前記第1実施形態において、発泡材11に切欠
き15を一つ又は三つ以上設けること。
【0049】このように構成すれば、支持枠20の係合
用切欠き21などに対する係合部12の係合力を調整す
ることができる。 (e) 前記発泡材11に設ける穴13及び細孔17を
多角柱状などにし、形状及び大きさを適宜に変更するこ
と。
【0050】このように構成すれば、発泡材11に設け
られた穴13内で乾燥剤14の形状、大きさ、装填量な
どに対応させることができる。 (f) 前記乾燥剤14をシリカゲルに代えて五酸化二
リン、無水塩化カルシウムなどに変更すること。
【0051】このように構成すれば、シリカゲルと同等
の効果を得ることができる。さらに、前記実施形態より
把握される技術的思想について以下に記載する。 (1) 前記係合部は両側部にテーパ状をなすように形
成したものである請求項1に記載の乾燥剤を備えた吸湿
体。
【0052】このように構成すれば、床の部材などに対
する取付けが容易かつ確実に行うことができる。 (2) 前記係合部を設けた側の端面に切欠きを備えた
請求項1に記載の乾燥剤を備えた吸湿体。
【0053】このように構成すれば、係合力と取付けの
容易性のバランスをとることができる。 (3) 前記乾燥剤を通気性のあるシートで被覆した請
求項1〜請求項4のいずれかに記載の乾燥剤を備えた吸
湿体。
【0054】このように構成すれば、穴及び細孔から乾
燥剤を漏れ出さないようにすることができるとともに、
通気性のあるシートを通して水分を吸着したり、脱着し
たりするのを繰り返し行うことができる。
【0055】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の乾
燥剤を備えた吸湿体の発明によれば、所定形状をなした
発泡材を壁材、床材、天井材に付設して使用する場合、
側部に設けられた支持用の係合部により、所定位置から
ずれたり、抜け落ちないようにすることができるととも
に、所定位置に容易に備え付けることができる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、通気性のない発泡材に設け
られた複数の細孔を通して水分を吸着したり、脱着した
りするのを繰り返し行うことができる。
【0057】請求項3に記載の発明によれば、一対をな
す発泡材の嵌合凸部と嵌合凹部とにより両発泡材を嵌合
固定することから、使用現場において、吸湿体を効率よ
く組立てることができる。
【0058】請求項4に記載の発明によれば、通気性の
ある発泡材の厚さ方向のほぼ中央部に設けられた穴内に
乾燥剤を装填したことから、寝具類として使用する場
合、発泡材の弾力性を低下させることなく使用すること
ができるとともに、寝心地を快適にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の乾燥剤を備えた吸湿体を示
す断面図。
【図2】 図1の2−2線における断面図。
【図3】 吸湿体を床材等に付設した状態を示す断面
図。
【図4】 図3の4−4線における断面図。
【図5】 第2実施形態の吸湿体を示す断面図。
【図6】 図5のA矢視図。
【図7】 図5のB矢視図。
【図8】 第3実施形態の吸湿体を示す断面図。
【図9】 図8の不織布を取り除いた状態を示す平面
図。
【図10】 第4実施形態の吸湿体を示す断面図。
【図11】 第5実施形態の吸湿体を示す断面図。
【図12】 図11の12−12線における断面図。
【図13】 乾燥剤を備えた吸湿体の別例を示す断面
図。
【図14】 同じく乾燥剤を備えた吸湿体の別例を示す
断面図。
【図15】 図14の不織布を取り除いた状態を示す平
面図。
【図16】 袋内に乾燥剤を詰めた状態を示す部分切欠
き正面図。
【符号の説明】
11…発泡材、12…係合部、13…穴、14…乾燥
剤、17…細孔、28…成形体、29…嵌合凸部、30
…嵌合凹部、31…収容空間、34…開口部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/64 A47C 21/06 B01J 20/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状をなす発泡材に複数の穴を設
    け、各穴内に乾燥剤を外部との通気性を保持した状態で
    収容するとともに、側部に支持用の係合部を設けた乾燥
    剤を備えた吸湿体。
  2. 【請求項2】 前記発泡材を通気性のない材料で構成
    し、その内部に穴を設けるとともに、その穴と外部とを
    連通する複数の細孔を設けた請求項1に記載の乾燥剤を
    備えた吸湿体。
  3. 【請求項3】 互いに対向する端面に嵌合凸部と嵌合凹
    部を形成した一対の成形体を発泡材により成形し、嵌合
    凸部と嵌合凹部を嵌合した状態で収容空間を形成し、そ
    の収容空間に乾燥剤を収容した請求項2に記載の乾燥剤
    を備えた吸湿体。
  4. 【請求項4】 発泡材を通気性のある材料にて所定の大
    きさの板状に形成し、その厚さ方向のほぼ中央部に、長
    さ方向又は幅方向に延びる穴を設けるとともに、その穴
    内に乾燥剤を装填し、穴の開口部を塞いだ乾燥剤を備え
    た吸湿体。
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