JP2008172958A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主母線を含めて全体をガス絶縁構成とした1・1/2CB方式において、機器の段積みを避けて基礎荷重の分散化させることにより経済性・耐震性を高めると共に、段積み構成の不採用による据付面積の増大を克服してコンパクト性の維持を図り、さらには点検時や復旧時の作業性向上に寄与したガス絶縁開閉装置を提供する。
【解決手段】第1〜第3の遮断器において同一相である遮断器3台が同一軸線上に配置されて3本の遮断器列CB−A、CB−B、CB−Cが構成される。また、各遮断器CBと対をなす相分離された6台の断路器DSにて断路器列DS−A、DS−B、DS−Cが構成される。これら遮断器列及び断路器列は交互に、且つ互いに平行に、同一平面である第1層F1に独立して配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、高電圧系統(UHVクラス)に使用される、全ての機器をガス絶縁構成とした1・1/2CB方式のガス絶縁開閉装置に係り、特に、遮断器及び断路器を同一平面に配置したガス絶縁開閉装置のレイアウトに改良を加えたものである。
一般に、ガス絶縁開閉装置は、SFガス等の絶縁ガスを充填した遮断器、断路器、母線等から構成されており、いずれも大地電位の金属容器内に高電圧充電部が収納されている。これらのガス絶縁開閉装置は、安全で信頼性が高く、立体的な配置が可能であることから、据付面積の縮小が容易である。このため、近年では様々な場所でガス絶縁開閉装置が頻繁に利用されている。
例えば、特許文献1記載の技術のように、主母線部分を気中絶縁で構成したガス絶縁開閉装置が提案されている。ただし、気中絶縁部分を含むガス絶縁開閉装置では、気中絶縁離隔距離の範囲内に作業員が立ち入ることができず、機器へのアクセスが制限される。また、架空線がある分、クレーン等の重機が近寄ることもままならず、点検時や事故発生時の復旧作業時の作業効率が低い。
そこで、事故発生時に系統への影響度が大きいUHVクラスでは、主母線もガス絶縁構成としたガス絶縁開閉装置が主流となっている(例えば特許文献2)。以下、主母線もガス絶縁構成とした1・1/2CB方式のガス絶縁開閉装置の従来例について、図8の回路図を参照して説明する。1・1/2CB方式とは2つの主母線間に3台の遮断器が電気的に直列に接続されてなるものである。
1回線の構成は、主母線BUS1、BUS2の間に三相分離形の遮断器CBが3台、電気的に直列に接続されている。また、各遮断器CBの両側にはそれぞれ2台の断路器DSが付設されている。すなわち、第1の遮断器CB1の両側には断路器DS11、DS12が、第2の遮断器CB2の両側には断路器DS21、DS22が、第3の遮断器CB3の両側には断路器DS31、DS32がそれぞれ接続されている。また、断路器DS12,DS21の間及び断路器DS22、DS31の間からは分岐母線14,24がそれぞれ導出されている。それぞれの分岐母線14、24の先端にはこの例ではブッシングBg1、Bg2が付設されている。
続いて、図8の回路図に基づいたガス絶縁開閉装置のレイアウト例を図9〜図11に示す。以下の例は電圧階級の高いクラスで主流となっている三相分離形であって、図9は平面図、図10は図9の回線断面図、図11は図10の矢印Y方向から見た側面図である。
2つの主母線BUS1、BUS2は、ほぼ平行に配置され、この両主母線BUS1、BUS2の間に横置形の遮断器CB1、CB2、CB3が3台、直列配置されている。遮断器CB1の上には変流器CT1、CT2が搭載され、その上に断路器DS11、DS12がそれぞれ段積みされて配置されている。なお、断路器DS11、DS12には、この図には表示していないが通常、接地開閉器が内蔵されている。
断路器DS11は主母線BUS1に接続され、断路器DS12は接続母線13を経由して遮断器CB2に付設の断路器DS21に接続されている。また、接続母線13からは分岐母線14が導出され、その先端にブッシングBg1が接続されている。なお、遮断器CB2、CB3においても同様の構成になっており、3台の遮断器をもって1回線が構成されることになる。
以上のようなガス絶縁開閉装置では、遮断器CB1上に変流器CT1,CT2や断路器DS11、DS12を配置するといった、いわゆる段積み構成によって、コンパクト化を実現することができ、据付面積の縮小化が容易である。具体的には500kV系統において3相分の一回線幅を5m未満に抑えることができ、変電所全体の縮小効果は大きい(比較例として、主母線部分を気中絶縁としたガス絶縁開閉装置を500kV系統に採用した場合、相間距離は8m程度必要で、3相分の一回線幅は16m以上となる)。
しかも、気中絶縁部分を含まない分、離隔距離を確保する必要がないので、機器へアクセスする際の制約がなく、クレーン等の重機の搬入も容易である。したがって、優れた点検性及び復旧作業性を発揮することが可能である。
特開平11−69532号公報 特開平11−355923号公報
しかしながら、機器の高電圧化、大型化が進む近年、それぞれの機器の重量は増大する傾向にある。このため、遮断器の上部に断路器等を段積みする方式では、下部に配置される遮断器の剛性を強化しなくてはならない。しかも、基礎への荷重集中も起きるので、基礎自体の強化も不可欠となり、結果として建設コストの高騰を招いた。
また、複数の機器を段積みとした場合、点検作業や復旧作業に際して、重量物である機器を上部側から順次取り外す必要が生じるので、作業効率が低かった。さらに段積み構成は据付面積の縮小化に寄与する反面、機器の高層化を伴うことになり、耐震性が低いという問題点があった。
特に、1000kV級クラスのガス絶縁開閉装置ともなると、一つの変電所の電力流通量は飛躍的に増大するので、万一の停電事故時には系統への影響が従来以上に深刻化する。すなわち、高電圧系統に使用されるガス絶縁開閉装置では、装置の基本的な長所であるコンパクト性及び経済性を高いレベルで維持しつつ、迅速な点検作業や復旧作業を可能とする作業効率の向上と、高い耐震性の確保が強く求められていた。
本発明は、上記の課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、主母線を含めて全体をガス絶縁構成とした1・1/2CB方式において、機器の段積みを避けて基礎荷重の分散化させることにより経済性・耐震性を高めると共に、段積み構成の不採用に伴う据付面積の増大を克服してコンパクト性の維持を図り、さらには点検時や復旧時の作業効率向上に寄与するガス絶縁開閉装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、電気的に直列接続された三相分離形の第1,第2及び第3の遮断器と、各遮断器の両側に付設された断路器及び接続母線と、前記第1の遮断器の一端に接続された第1の主母線と、前記第3の遮断器の一端に接続された第2の主母線と、前記第1の遮断器と前記第2の遮断器の間に電気的に接続された第1の分岐母線と、前記第2の遮断器と前記第3の遮断器の間に電気的に接続された第2の分岐母線と、前記各分岐母線の先端に設けられたブッシングあるいはケーブル接続端子とから1つの回線ユニットを構成してなる1・1/2CB方式のガス絶縁開閉装置において、前記第1〜第3の遮断器は、各遮断器における同一相の3台を同一軸線上に配置して3本の遮断器列を構成し、前記断路器は、前記遮断器と対をなす同一相の6台を同一軸線上に配置して3本の断路器列を構成し、前記3本の遮断器列及び前記3本の断路器列を交互且つ平行にして同一の平面上に配置し、前記第1及び第2の主母線は、互いの同一相がそれぞれ隣り合わせとなり、且つ水平であって、さらに前記遮断器列及び前記断路器列と平行で、少なくとも一方を前記遮断器列と前記断路器列との間に位置するように配置したことを特徴とするものである。
これらの点に鑑みて、以上のような構成を有する本発明では、重要機器である遮断器と断路器を段積み構成にせず、同一の平面上に独立して配置している。したがって、段積み方式では要求されていた下部機器の剛性強化や基礎の強化が不要となり、建設コストを抑えることができる。また、機器の段積みを止めたことで装置全体は低層化するので、耐震性の向上を図ることができる。
しかも、段積み方式では必要であった機器の取り外し作業を省略でき、下部側に位置した遮断器に関する点検及び復旧作業は、迅速且つ容易となる。遮断器は、大電流を短時間で開閉する保護機器の中枢であるため、確実なメンテナンスによりその安定度が高くなることは変電所全体の品質を高めることにほかならない。
また、本発明では、3台の同一相からなる遮断器列と、遮断器と対をなす6台の同一相からなる断路器列を、交互且つ互いに平行となるように配置したことで、遮断器の幅寸法が収まる列3本分のスペースと、断路器の幅寸法が収まる列3本分のスペースに、合計9台の遮断器と18台の断路器を配置することができる。つまり、遮断器列と断路器列とを交互且つ平行に配置したことで、同一平面でのスペース使用効率を高めることができる。
さらに本発明では、2本の主母線のうち少なくとも一方を遮断器列と断路器列の間の空間に配置することで、遮断器近傍に一定の作業スペースを確保しつつ、僅かでも空いているスペースがあれば、これを有効利用している。このため、作業性を低下させることなく、据付面積の増大を最小限に抑えることができ、装置全体としては従来の段積み方式と比べても遜色のない優れたコンパクト性を維持することができる。
本発明のガス絶縁開閉装置によれば、機器の段積みを止め基礎荷重を分散化することにより建設コストを低減させて経済性・耐震性を高め、3台の同一相からなる遮断器列と6台の同一相からなる断路器列を交互且つ平行に配置することでコンパクト性の維持を図ると同時に、点検時や復旧時の作業効率向上に寄与することができる。
以下、本発明に係る代表的な実施形態について、図1〜図4を参照して具体的に説明する。図1は本実施形態の平面図、図2は同じく側面図、図3は図2の一部拡大側面図、図4は図1に対応する回線断面図である。本実施形態は、図8〜図11に示した従来技術と同じく1・1/2CB方式のガス絶縁開閉装置であって、図中の符号は図8〜図11と一致している。
(1)代表的な実施形態の構成
図1に示すように、電気的に直列接続された3台の三相分離された遮断器CB1、CB2、CB3は、各相(A相、B相、C相)それぞれが同一軸線上に等間隔で配置されている。すなわち、第1〜第3の遮断器CB1〜CB3において同一相の3台が同一軸線上に配置されて3本の遮断器列CB−A、CB−B、CB−Cが構成される。
遮断器列CB−A〜CB−Cの軸方向はブッシングBg1、Bg2の並びあるいは引き留め鉄塔Tと平行に設けられている。また、遮断器列CB−A〜CB−Cにおける各遮断器CBの間隔(図1中のP)は遮断器CBのタンク主胴長さの約1.5倍に設定されている。
前記遮断器列CB−A、CB−B、CB−Cに含まれる同一相の各遮断器CBと対をなす相分離された6台の断路器DSは、同一軸線上に配置されており、併せて3本の断路器列DS−A、DS−B、DS−Cが構成される。
以上の6本の機器の列は次のように配置される。すなわち、A相の遮断器列CB−A及び断路器列DS−A、B相の遮断器列CB−B及び断路器列DS−B、C相の遮断器列CB−C及び断路器列DS−Cというように、同一相ごとに隣接して、遮断器列及び断路器列が交互に、且つ互いに平行に、同一平面であるフロアーレベル(図2、図3に示す第1層F1)に独立して配置される。
ところで、遮断器CBのタンクには断路器DS側に開口した口出し部が2箇所形成されており、それぞれに水平管台が設けられている。同じく断路器DSのタンクにも2箇所の口出し部が形成され、水平管台方式の上部管台と下部管台が設けられている。
このうちの下部管台は遮断器CB側に開口されており、垂直配置の絶縁スペーサSP(図2、図3参照)を介して遮断器CBと直接接続されている。また、遮断器CBと断路器DSとの接続部近傍には変流器CTが設置されている。
断路器DSのもう一方の上部管台は断路器列DS−A〜DS−Cの方向に開口されており、断路器DS11は接続母線12を介して主母線BUS1に接続され、断路器DS32は接続母線25を介して主母線BUS2に接続される(図8)。
また、主母線BUS1、BUS2に接続されない4台の断路器DS12、DS21、DS22、DS31も、それぞれ隣り合う相と結線されている。すなわち、図4に示す如く、断路器DS12と断路器DS21が接続母線13を介して連結され、断路器DS22と断路器DS31が接続母線23を介して連結されている。
主母線BUS1は断路器列DS−A〜DS−Cの上方に配置され、主母線BUS2は垂直軸を斜めにした接続母線25で接続され、遮断器列CB−A〜CB−Cと断路器列DS−A〜DS−Cの間の上方に配置されている。これら主母線BUS1、BUS2が配置される面は、フロアーレベルである第1層F1よりも高い位置に設けられた第2層F2となっている。
なお、主母線BUS1、BUS2はいずれも水平に配置されている。主母線BUS1、BUS2の母線軸は遮断器列CB−A〜CB−C及び断路器列DS−A〜DS−Cと平行であって、同一相は互いに近接させている。また、主母線BUS1、BUS2における他相同士の間は図3に示す母線間隔(L)となっている。このL寸法は遮断器CBのタンク主胴径よりやや広めの値に設定されている。
分岐母線14,24は、フロアーレベルである第1層F1よりも低い地下室(第3層B1)に、各相が上下方向に重ね合わせて配置されており、且つ第1と第2の遮断器CB1、CB2及び第2と第3の遮断器CB2、CB3のほぼ中間位置から遮断器列と直交して立体交差させ、導出されている。さらに、分岐母線14,24は端部機器近傍で前記第1層F1側に立ち上げられており、ブッシングBg1、Bg2と第1層F1の低床部分で接続されている。
(2)本実施形態の作用効果
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。すなわち、本実施形態では、遮断器CB及び断路器DSを同一平面である第1層F1に独立して配置としたことで、機器を全体として低層化することができる。しかも、分岐母線14,24が第1層F1の低床部分でブッシングBg1、Bg2と接続可能なので、良好な耐震性を得ることができる。
具体的には、UHVクラスの気中ブッシングでは碍管長が10mを超える場合もあるので、極力低位置の設置が耐震上から有利であり、また経済的にも有利である。ただし、変電所の地形、建物の状況に応じて、分岐母線14,24は地下室である第3層B1からではなく、上部の第2層F2側から導出することも可能である。
また、遮断器CBの上部に断路器DSを段積みとしていないので、下部に配置される遮断器CBタンクの剛性強化は不要となり、基礎への荷重集中も回避できるので基礎自体の強化も必要なくなる。このため、建設コストを大幅に低減でき、優れた経済性を得ることができる。
しかも、本実施形態では、遮断器列CB−A〜CB−C及び断路器列DS−A〜DS−Cと、ブッシングBg1、Bg2の列を互いに平行としているので、分岐母線14,24の長さ寸法を最短とすることができ、この点からも優れた経済性を獲得できる。
さらに、遮断器CBの間隔(図1中のP)は遮断器CBのタンク主胴長さの約1.5倍としたので、各遮断器CBの両側にタンク主胴長さの約1/2のスペースを確保することができる。したがって、2点切り構成とした遮断器CBの最小単位である1接点分を、いずれの側からも取り出すことが可能となる。さらに、遮断器CBタンクの両側で点検作業等を同時進行することができ、作業時間の大幅な短縮化が実現する。
しかも、遮断器CB全体を取り外す場合においても、他の機器を外すことなく、取り外すことができ、機器停止範囲の最小化、分解時間の短縮が可能である。このように本実施形態では、点検及び復旧作業に際して、上部側の機器を取り外す必要が無いため、作業の容易化・迅速化が可能となる。これにより、作業効率が大幅に向上し、優れた信頼性・安全性を確保することができる。特に、保護機器の中枢である遮断器CBに関して、優れた作業性を得たことでその安定度を高めることが可能となり、ひいては変電所全体の品質向上に貢献できる。
また、本実施形態では、遮断器CB及び断路器DSにおける口出し部を水平管台方式としており、絶縁スペーサSPの垂直配置を実現している。これにより、絶縁スペーサSPにおける異物滞留を確実に防止することができ、さらに信頼性を高めることが可能である。
ところで、本実施形態では遮断器CB及び断路器DSを段積みとせずに同一平面に配置したので、これらの機器の設置スペースが全て据付面積に反映されることになる。そこで、据付面積の増大が予想されるが、本実施形態では遮断器列CB−A〜CB−Cと断路器列DS−A〜DS−Cを、交互且つ互いに平行となるように配置したことにより、平面スペースの使用効率を高めて、据付面積の増大を克服している。
すなわち、遮断器列CB−A〜CB−Cと断路器列DS−A〜DS−Cをそれぞれ3本分、合計6本分の機器の列のスペースに、9台の遮断器と18台の断路器を配置しており、極めて高い占積率を確保している。しかも、UHV等の高電圧クラスでは、遮断点数が2点構成の遮断器CBと、断路器接点が1点構成の断路器DSを多用するので、1台の遮断器CBの軸方向の列長さと2台分の断路器DSの軸方向の列長さは概略等しい。このため、本実施形態を高電圧クラスに採用した場合、無駄なスペースは全く無いと言っても過言ではない。
また、遮断器CBの配置間隔(P)は点検に必要な最小距離としており、分岐母線14、24をこのピッチPを変えないで導出しているので、据付面積を最小に抑えることが可能である。さらに本実施形態では、接続母線25で斜め上向に支持して、遮断器列CB−A〜CB−Cと断路器列DS−A〜DS−Cの間の上方に主母線BUS2を配置しているので、遮断器CBの近傍に作業スペースをとることができる。以上のように、本実施形態においては作業性を維持しつつ、立体的にもスペースの利用度を高めることにより、従来の段積み方式に劣ることのないコンパクト化を維持することができる。
また、遮断器CBを同一間隔で配置しているので、機器の標準化、設計、施工のパターン化が容易であって、しかも省力化が可能で、経済性が高い。さらには、遮断器CB同士の中間部分から分岐母線14,24を引き出しているため、遮断器CB及び断路器DSの脚部の距離を十分に離すことができる。したがって、基礎設計がしやすいといった利点もある。
(3)他の実施の形態
本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、次のような実施形態も包含している。例えば図5に示す実施形態では、図1〜図4に示した実施形態と同様のレイアウトを持つ回線I、回線IIに加えて、回線IIIが設置された点に特徴がある。
回線IIIは、回線Iと平行かつ隣り合わせに配置されている。回線Iにおける第1の遮断器CB1に付設された断路器DS11と主母線BUS1が接続母線12にて接続されており、この接続母線12が回線III側に延長されて、回線IIIにおける第1の遮断器CB1に付設された断路器DS11と接続されている。また、回線Iにおける第3の遮断器CB3に付設された断路器DS32と主母線BUS2が接続母線25にて接続されており、この接続母線25が回線III側に延長されて、回線IIIにおける第3の遮断器CB3に付設された断路器DS32と接続されている。
なお、図5に示した実施形態では3回線分を表示しているが、4回線の場合は回線IIIの延長線上、でかつ回線IIの隣に配置すればよい。このような実施形態によれば回線の直列及び並列を適当に組み合わせることにより、多様な変電所設置スペースに対応でき、レイアウトに関して優れたフレキシビリティを発揮摺ることが可能である。
また、厳密な意味では1・1/2CB方式ではないが、図6の回路図及び図7の平面図に示す如く、第1〜第3の遮断器CB1、CB2、CB3の並びにもう1組、第4の遮断器CB4を電気的に直列接続し、4台の遮断器、8台の断路器および3組の分岐母線14,24,34を導出して1ユニットを構成してもよい。なお、遮断器CB、断路器DS、主母線BUSの基本的な配置構成は図1〜図4に示した実施形態と同様である。
このような実施形態では、図1〜図4に示した2つの回線ユニットから成る1・1/2CB方式のガス絶縁開閉装置において、基本構成をそのまま延長して、1ユニットあたり4台の遮断器、8台の断路器および3組の分岐母線を導出したものであり、引き出し回線数を多く必要とする系統構成となっている。すなわち、3台の遮断器で2フィーダの引き出す実施形態に比べて、本実施形態は4台の遮断器で3フィーダとなっており、1フィーダあたりの経済性を高めることができる。
しかも、構成機器の標準化、設計、施工のパターン化が容易なので、省力化を進めることができ、この点からも経済的に有利である。また、1・1/2CB方式の基本構成は変更することなく、変電所の様々な設置スペースに臨機応変に対応でき、将来の増設に対しても既設機器の延長線方向となるので、既設への工事影響を最小限とすることができる。
また、上記実施形態は直列配置構成を示したが、その変形例として図5に示したように、据付場所の長さ制限等でユニットをそっくり並列配置としたり、もしくは直列と並列の組み合わせとしたりするといった構成も可能である。
本発明の代表的な実施形態の平面図。 図1の側面図。 図2の要部拡大図。 図1の回線断面図。 本発明の他の実施形態の平面図。 本発明の他の実施形態の回線図。 図6の実施形態の平面図。 従来の1・1/2CB方式のガス絶縁開閉装置の回線図。 図8のガス絶縁開閉装置の平面図。 図9の回線断面図。 図10の矢印Y方向から見た側面図。
符号の説明
CB1〜CB4…遮断器
DS11〜DS42…断路器
BUS1、BUS2…主母線
Bg1、Bg2…ブッシング
CT…変流器
SP…絶縁スペーサ
F1…第1層
F2…第2層
B1…第3層
12、13、23、33、35…接続母線
14、24、34…分岐母線

Claims (9)

  1. 電気的に直列接続された三相分離形の第1,第2及び第3の遮断器と、各遮断器の両側に付設された断路器及び接続母線と、前記第1の遮断器の一端に接続された第1の主母線と、前記第3の遮断器の一端に接続された第2の主母線と、前記第1の遮断器と前記第2の遮断器の間に電気的に接続された第1の分岐母線と、前記第2の遮断器と前記第3の遮断器の間に電気的に接続された第2の分岐母線と、前記各分岐母線の先端に設けられたブッシングあるいはケーブル接続端子とから1つの回線ユニットを構成してなる1・1/2CB方式のガス絶縁開閉装置において、
    前記第1〜第3の遮断器は、各遮断器における同一相の3台を同一軸線上に配置して3本の遮断器列を構成し、
    前記断路器は、前記遮断器と対をなす同一相の6台を同一軸線上に配置して3本の断路器列を構成し、
    前記3本の遮断器列及び前記3本の断路器列を交互且つ平行にして同一の平面上に配置し、
    前記第1及び第2の主母線は、互いの同一相がそれぞれ隣り合わせとなり、且つ水平であって、さらに前記遮断器列及び前記断路器列と平行で、少なくとも一方を前記遮断器列と前記断路器列との間に位置するように配置したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 前記遮断器及び前記断路器が配置される平面を第1層とし、
    前記主母線が配置される面を第2層とし、
    前記分岐母線が設置される面を第3層として、階層構造としたことを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
  3. 前記第1層をフロアーレベルとして、前記第2層を前記第1層よりも高所に設け、前記第3層を前記第1層よりも低所に設けたことを特徴とする請求項2に記載のガス絶縁開閉装置。
  4. 前記第3層に設置される前記分岐母線は、各相を上下方向に重ね合わせて配置し、且つ前記第1と第2の遮断器及び前記第2と第3の遮断器のほぼ中間位置から前記遮断器列と立体交差させて導出し、さらに端部近傍で前記第1層側に立ち上げ、前記第1層と前記第3層との間でブッシング、避雷器及び電圧変成器の少なくとも1つの機器と接続したことを特徴とする請求項3に記載のガス絶縁開閉装置。
  5. 前記遮断器列は、列に含まれる同一相の3台を前記遮断器主胴長さの約1.5倍のピッチでほぼ等間隔に配置して構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
  6. 隣り合わせにした同一相の前記主母線は、異なる隣の相までの母線間隔を前記遮断器主胴径よりも広くとり、且つ遮断器重心軸上を回避して配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
  7. 前記遮断器には該遮断器主胴から前記断路器側に開口部を有する水平の口出し管台部を設け、
    当該断路器と絶縁スペーサを介して直結し、両者の結合部近傍に貫通型電流変成器を配置したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
  8. 前記回線ユニットを複数有しており、各回線ユニットにおける前記遮断器列及び前記断路器列がそれぞれ略同一軸をなすように直列又は並列に配置したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
  9. 前記第1,第2及び第3の遮断器に対して、両側に断路器及び接続母線を付設した相分離形の第4の遮断器を電気的に直列接続し、
    前記第3と第4の遮断器の間に第3の分岐母線を電気的に接続することにより、合せて4台の遮断器、8台の断路器及び3組の分岐母線から構成してなる拡大回線ユニットを設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
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