JP2008165056A - キャリアおよび二成分現像剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 キャリアの組成を変化させることで、耐久性および環境安定性に優れたキャリアおよび二成分現像剤を提供する。さらには、耐トナー汚染性および流動性に優れたキャリアおよび二成分現像剤を提供する。
【解決手段】 コア材を被覆するコート樹脂層がアナターゼ型結晶とルチル型結晶とを含む酸化チタン微粒子を含有し、コート樹脂層のキャリアコート量が5重量%以上20重量%以下であるようにする。また、ルチル型結晶の含有率が全結晶に対して5%〜20%であり、酸化チタン微粒子の重量がコア材の重量に対して5重量%〜50重量%であるようにする。さらに、酸化チタン微粒子の1次粒径が40nm〜80nmであるようにする。
【選択図】 なし
Description
コア材にコート樹脂層が被覆されており、
前記コート樹脂層の重量は、コア材の重量に対して5重量%以上20重量%以下であり、
前記コート樹脂層は、アナターゼ型結晶とルチル型結晶とを含む酸化チタン微粒子を含有することを特徴とするキャリアである。
本発明のキャリアは、コート樹脂、酸化チタン微粒子およびカーボンブラックなどを含むコート樹脂層がコア材に被覆されて構成される。
(コート樹脂)
コート樹脂層は、コート樹脂を含んで構成される。コート樹脂としては、特に限定されるものではなく公知のものを用いることができ、たとえば、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂およびシリコーン系樹脂などを挙げることができる。コート樹脂の添加量としては、コア材の重量に対して2重量%〜18重量%であることが好ましい。
コート樹脂層は、アナターゼ型結晶とルチル型結晶とを含む酸化チタン微粒子を含んで構成される。すなわち、上記酸化チタン微粒子中には、前記2つの結晶型が混在している。これにより、コート樹脂層の重量がコア材の重量に対して5重量%以上であっても、高温高湿下における帯電性の向上および安定化を図ることができ、環境安定性に優れたキャリアを得ることができる。酸化チタン微粒子におけるルチル型結晶の含有率が0%、すなわち酸化チタン微粒子が完全なアナターゼ型結晶である場合は、酸化チタン微粒子同士の凝集が起こり、キャリアのコート樹脂層中への分散状態が悪くなり、環境安定性、耐トナー汚染性および流動性の悪化を招いてしまう。
コート樹脂層は、カーボンブラックを含んで構成されていてもよい。カーボンブラックが添加されることにより帯電量の上昇を抑制し、安定した画像濃度を維持することができる。カーボンブラックの添加量としては、コア材の重量に対して1重量%〜20重量%であることが好ましい。
コア材としては、特に限定されるものではなく公知のものを用いることができ、たとえば、鉄粉およびフェライトなどを挙げることができる。鉄粉としては、たとえば、還元鉄粉、アトマイズ鉄粉およびチッ化鉄粉などを挙げることができる。還元鉄粉およびチッ化鉄粉は、不定形であるので、球形化処理を行ってもよい。フェライトとしては、たとえば、銅、ニッケル、亜鉛、コバルト、マンガンおよびカルシウムなどのフェライト粉末を挙げることができる。フェライトキャリアは、球形で、流動性が良く、化学的にも安定であるので、高画質化、長寿命化に好ましく用いられる。
本発明の二成分現像剤を構成するトナーは、結着樹脂、着色剤、離型剤および帯電制御剤などを含むトナー母体粒子に外添剤が添加されて構成される。
(結着樹脂)
トナー母体粒子は、結着樹脂を含んで構成される。結着樹脂としては、特に限定されるものではなく公知の樹脂を用いることができ、たとえば、ポリスチレン、スチレンーアクリル共重合体、スチレンーアクリロニトリル共重合体、スチレンー無水マレイン酸共重合体、スチレンーアクリルー無水マレイン酸共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ウレタン変性ポリエステル樹脂およびアクリル樹脂などを挙げることができる。上記の共重合体としては、ブロック共重合体であってもよいし、グラフト共重合体であってもよい。また結着樹脂は、上記の樹脂1種を単独で用いてもよいし、または2種以上の混合物として用いてもよい。これらの樹脂の分子量分布は、特に限定されるものではないが、1つのピークを有するものが好ましい。
トナー母体粒子は、着色剤を含んで構成される。着色剤としては、特に限定されるものではなく公知のものを用いることができ、たとえば、カーボンブラック、鉄黒、合金アゾ染料、油溶性染料および顔料などを挙げることができる。着色剤の添加量は、結着樹脂100重量部に対して1重量部以上10重量部以下であることが好ましい。1重量部より少ないと、充分な画像濃度を確保できなくなり、10重量部より多いと、着色剤が樹脂中に均一に分散できなくなるので高品質な画像を得られなくなる。
トナー母体粒子は、離型剤およびオフセット防止剤としてワックスを含んで構成される。ワックスとしては、特に限定されるものではなく公知のものを用いることができ、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体およびポリオレフィンなどから選ばれる少なくとも1種から構成されるワックスを挙げることができる。ワックスの添加量は、結着樹脂100重量部に対して1重量部以上10重量部以下であることが好ましい。1重量部より少ないと、オフセットが発生しやすくなり、10重量部より多いと、フィルミングが発生しやすくなる。
トナー母体粒子は、帯電制御剤を含んで構成される。帯電制御剤は、正帯電制御用帯電制御剤と負帯電制御用帯電制御剤との2種類があり、アゾ系染料、カルボン酸金属錯体、四級アンモニウム化合物およびニグロシン系染料などを挙げることができる。帯電制御剤の添加量は、結着樹脂100重量部に対して0.1重量部以上5重量部以下であることが好ましい。0.1重量部より少ないと、充分な帯電性を付与することができない。5重量部より多いと、帯電制御剤が結着樹脂中に均一に混合されない。
トナーは、トナー母体粒子に外添剤を添加して構成される。外添剤としては、特に限定されるものではなく公知のものを用いることができ、たとえば、シリカ、チタン、アルミナ、マグネタイトおよびフェライトなどの金属酸化物粒子ならびにチッ化ケイ素およびチッ化ホウ素などの金属チッ化物微粒子などの微粉末を挙げることができる。さらに、これらの微粉末の表面を疎水化処理したものが好ましい。疎水化処理としては、たとえば、ジメチルジクロルシランおよびアミロシランなどのシランカップリング剤による処理、シリコーンオイルによる処理ならびにフッ素含有成分による処理などを挙げることができる。外添剤は、上記の外添剤1種を単独で用いてもよいし、または2種以上を併用して用いてもよい。また、外添剤としては、シリカがより好ましい。シリカ以外の微粒子のみを外添しても、トナーとキャリアとの接触において帯電付与が充分でないことがあり、さらに、シリカはトナーの流動化剤としても働くので、トナーの供給量を安定化させることができる。
次いで、トナーの製造方法を示す。
トナーは従来の公知の方法で製造できる。
たとえば、結着樹脂、着色剤、離型剤および帯電制御剤などをヘンシェルミキサ、スーパーミキサなどの混合機により充分混合し、得られた混合物を二軸混練機によって溶融混練する。この混練物をジェット式粉砕機にて粉砕後、分級し、体積平均粒径で5μm〜15μm程度のトナー母体粒子を得ることができる。さらに、このトナー母体粒子に外添剤として無機微粒子などを添加し、ヘンシェルミキサ、スーパーミキサなどの混合機により付着、均一分散させることによってトナーを製造することができる。
本発明の二成分現像剤は、上記のようなトナーとキャリアとを規定のトナー濃度となるように混合機で混合させることによって、二成分現像剤を製造できる。混合機としては、公知のものを用いることができ、ナウターミキサー、V型混合機などを挙げることができる。
実施例Aでは、二成分現像剤を構成しているキャリアのキャリアコート量(コア材の重量に対するコート樹脂層の重量%)の影響について検討した。
〈トナーの製造例〉
まず、以下に示すようにトナーを製造した。結着樹脂100重量部に対し、着色剤としてカーボンブラック(キャボット社製、商品名:330R)7.5重量部、ワックスとしてポリエチレン(クラリアントジャパン社製、商品名:PE130)2.0重量部、帯電制御剤(保土ヶ谷化学工業社製、商品名:S−34)1.0重量部を加え、スーパーミキサ(川田社製、商品名:V−20)で充分混合し、得られた混合物を二軸混練機(池貝鉄工社製、商品名:PCM−30)によって溶融混練した。この混練物をジェット式粉砕機(日本ニューマチック工業社製、商品名:IDS−2)にて粉砕後、分級し、体積平均粒径が7.0μmのトナー母体粒子を得た。このトナー母体粒子100重量部に対して、外添剤としてシリカ微粒子(日本アエロジル社製、商品名:R972)を1.2重量部外添することによってトナーを得た。
まず、酸化チタン微粒子中のアナターゼ型結晶とルチル型結晶との含有比を調整した後、疎水化処理を行い、酸化チタン微粒子を製造した。
A(%)=100/(1+1.265×Ir/Ia) …(1)
B(%)=100−A …(2)
コート樹脂として、コア材の重量に対してシリコーン樹脂(信越化学工業社製、商品名:KR−255)を2重量%、1次粒径が60nmで、ルチル型結晶の含有率が全結晶に対して10%である酸化チタン微粒子をコア材の重量に対して10重量%、カーボンブラック(ライオン社製、商品名:ケッチェンブラックEC)をコア材の重量に対して5.0重量%となるように加え、それらをトルエンに分散させた。平均粒子径が60μmであるフェライトのコア材に流動床型コーティング装置を用いて浸漬法によって得られた分散液を塗布し、250℃で2時間加熱して、塗布したコート樹脂を硬化させることによってキャリアを得た。
キャリアコート量を5.0重量%とした以外は、実施例1と同様にして二成分現像剤を製造した。
キャリアコート量を15.0重量%とした以外は、実施例1と同様にして二成分現像剤を製造した。
キャリアコート量を20.0重量%とした以外は、実施例1と同様にして二成分現像剤を製造した。
キャリアコート量を4.0重量%とした以外は、実施例1と同様にして二成分現像剤を製造した。
キャリアコート量を3.0重量%とした以外は、実施例1と同様にして二成分現像剤を製造した。
キャリアコート量を25.0重量%とした以外は、実施例1と同様にして二成分現像剤を製造した。
実施例1,2および比較例1,2の二成分現像剤について、以下のようにして画像濃度の変化を評価した。その結果を表1に示す。また実施例3,4および比較例3の二成分現像剤について、以下のようにして環境安定性を評価した。その結果を表2に示す。なお、評価項目の説明に記載されている「◎」、「○」、および「×」の記号は、表1,2で用いる評価結果を示す記号である。「◎」は非常に優れていることを示し、「○」は優れていることを示し、「×」は実用が困難であることを示す。
実施例1,2および比較例1,2の二成分現像剤を使用し、モノクロ複写機(シャープ株式会社製、商品名:AR−455)によって、印字率5%の原稿を印刷した。
○:画像濃度が1.30以上である。
×:画像濃度が1.30未満である。
実施例3,4および比較例3の二成分現像剤をモノクロ複写機(シャープ社製、商品名:AR−455)に設定した後、高温高湿(温度35℃、相対湿度85%)下において17時間放置した後に、印字率5%の原稿を印刷した。印刷した画像の白地カブリをハンター白度計(日本電色工業社製)を用いて測定し、その測定結果を下記の基準に基づいて評価した。
◎:白地カブリの値が0.5未満である。
○:白地カブリの値が0.5以上1.0未満である。
×:白地カブリの値が1.0以上である。
実施例Bでは、酸化チタン微粒子中の全結晶におけるルチル型結晶の含有率の影響について検討した。
〈トナーの製造例〉
ワックスとしてポリエチレン(クラリアントジャパン社製、商品名:PE130)4.3重量部を加え、二軸混練機(池貝鉄工社製、商品名:PCM−30)による混練温度などの混練条件およびジェット式粉砕機(日本ニューマチック工業社製、商品名:IDS−2)による混練物を粉砕する際のエアーの圧力などの粉砕条件を変化させた以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造した。
1次粒径が50nmで、ルチル型結晶を全結晶に対して5%含有する酸化チタン微粒子をコア材の重量に対して10重量%加えた以外は実施例1と同様にしてキャリアを製造した。
ルチル型結晶の含有率を10%にした以外は、実施例5と同様にして二成分現像剤を製造した。
ルチル型結晶の含有率を20%にした以外は、実施例5と同様にして二成分現像剤を製造した。
ルチル型結晶の含有率を3%にした以外は、実施例5と同様にして二成分現像剤を製造した。
ルチル型結晶の含有率を25%にした以外は、実施例5と同様にして二成分現像剤を製造した。
ルチル型結晶の含有率を0%にした以外は、実施例5と同様にして二成分現像剤を製造した。
実施例5〜9および比較例4の二成分現像剤について、以下のようにして高温高湿下での画像濃度の変化、環境安定性、耐トナー汚染性および流動性を評価した。その結果を表3に示す。なお、評価項目の説明に記載されている「◎」、「○」、「△」および「×」の記号は、表3で用いる評価結果を示す記号である。「◎」は非常に優れていることを示し、「○」は優れていることを示し、「△」は実用可能であることを示し、「×」は実用が困難であることを示す。
高温高湿(温度35℃、相対湿度85%)下において、実施例Aと同様の方法によって
初期の画像濃度および100000枚印刷後の画像濃度を測定した。高温高湿下での画像濃度の変化は、100000枚印刷後の画像濃度によって下記の基準に基づいて評価した。
○:画像濃度が1.30以上である。
△:画像濃度が1.30未満である。
実施例Aと同様の方法によって白地カブリを測定した。また、二成分現像剤を17時間放置した後のトナー補給時間を計測した。トナー補給時間とは、二成分現像剤が攪拌され始める時刻から二成分現像剤中のトナーが感光体に付着される時刻までの時間、いわゆるトナーの供給時間を示す。このトナー補給時間の変化は、二成分現像剤を長期間、高温高湿下で放置することによって流動性および帯電性が変化することによる。環境安定性は、測定した白地カブリの値およびトナー補給時間によって下記の基準に基づいて評価した。
◎:白地カブリの値が0.5未満である。
○:白地カブリの値が0.5以上1.0未満である。
△:白地カブリの値が1.0以上であり、トナー補給時間が25秒以下である。
×:白地カブリの値が1.0以上であり、トナー補給時間が25秒より長い。
高温高湿(温度35℃、相対湿度85%)下において、上記の画像濃度の評価において使用した100000枚印刷後の二成分現像剤を用いてキャリアへの耐トナー汚染性を評価した。評価方法としては、上記の二成分現像剤を試験用ふるい(635mesh、目開き20μm)上に載せて、下側からトナー用掃除機にて吸引することによってトナーとキャリアとに分離し、得られたキャリア1gをテトラヒドロフラン10ml中に入れ攪拌する。このテトラヒドロフラン溶液の吸光度を分光光度計U−1800(日立製作所製)にて測定する。キャリアへの耐トナー汚染性は、たとえば、本実施例の黒トナーの場合は、黒トナーの吸収波長である600nmにおける吸光度を測定し、事前に作成しておいたテトラヒドロフラン溶液の濃度(mg/ml)と吸光度との関係を示す検量線に基づいてキャリアの重量に対する汚染度(重量%)に換算し、下記の基準に基づいて評価した。
◎:単位重量当りの汚染度が0.05未満である。
○:単位重量当りの汚染度が0.05以上0.15未満である。
△:単位重量当りの汚染度が0.15以上0.45未満である。
×:単位重量当りの汚染度が0.45以上である。
二成分現像剤を高温高湿(温度35℃、相対湿度85%)下において17時間放置した後、パウダーテスター(ホソカワミクロン製)を用い、見掛け密度を測定した。測定方法としては、振動台に60メッシュふるいをセットし、その真下にあらかじめ重量を測定した見掛け密度測定用カップを置く。次いでレオスタット目盛りを2.0に合わせ振動を開始し、振動中の60メッシュふるい上部から静かに測定試料を見掛け密度測定用カップに入るように流出させ、見掛け密度測定用カップに山盛りになるまで試料が充填されたら振動を停止する。そして見掛け密度測定用カップの上面に山盛りになっている試料をブレードによりすり切り、天秤により正確に秤量する。見掛け密度測定用カップの内容量は100cm3であり、見掛け密度(g/cm3)を求めることができる。流動性は下記の基準に基づいて評価した。
◎:見掛け密度が1.95g/cm3以上である。
○:見掛け密度が1.85g/cm3以上1.95g/cm3未満である。
△:見掛け密度が1.70g/cm3以上1.85g/cm3未満である。
×:見掛け密度が1.70g/cm3未満である。
実施例Cでは、コート樹脂中の酸化チタン微粒子の含有量の影響について検討した。
〈トナーの製造例〉
実施例5と同様にしてトナーを製造した。
1次粒径が50nmで、ルチル型結晶の含有率が全結晶に対して10%である酸化チタン微粒子をコア材の重量に対して5重量%加えた以外は実施例1と同様にしてキャリアを製造した。
分現像剤を製造した。
酸化チタン微粒子を25重量%加えた以外は、実施例10と同様にして二成分現像剤を製造した。
酸化チタン微粒子を50重量%加えた以外は、実施例10と同様にして二成分現像剤を製造した。
酸化チタン微粒子を1重量%加えた以外は、実施例10と同様にして二成分現像剤を製造した。
酸化チタン微粒子を60重量%加えた以外は、実施例10と同様にして二成分現像剤を製造した。
実施例10〜14の二成分現像剤について、以下のようにして高温高湿下での画像濃度および環境安定性を評価した。その結果を表4に示す。なお、評価項目の説明に記載されている「◎」、「○」および「△」の記号は、表4で用いる評価結果を示す記号である。「◎」は非常に優れていることを示し、「○」は優れていることを示し、「△」は実用可能であることを示す。
実施例Aと同様の方法で初期の画像濃度を測定し、測定された画像濃度を下記の基準に基づいて評価した。
○:初期の画像濃度が1.30以上である。
△:初期の画像濃度が1.30未満である。
実施例Bと同様の方法および評価基準によって環境安定性の評価を行った。
実施例Dでは、酸化チタン微粒子の1次粒径の影響について検討した。
〈トナーの製造例〉
実施例5と同様にしてトナーを製造した。
1次粒径が40nmで、ルチル型結晶の含有率が全結晶に対して10%である酸化チタン微粒子をコア材に対して20重量%加えた以外は実施例1と同様にしてキャリアを製造した。
酸化チタン微粒子の1次粒径を60nmとした以外は、実施例15と同様にして二成分現像剤を製造した。
酸化チタン微粒子の1次粒径を80nmとした以外は、実施例15と同様にして二成分現像剤を製造した。
酸化チタン微粒子の1次粒径を20nmとした以外は、実施例15と同様にして二成分現像剤を製造した。
酸化チタン微粒子の1次粒径を100nmとした以外は、実施例15と同様にして二成分現像剤を製造した。
実施例15〜19の二成分現像剤について、以下のようにして耐トナー汚染性および流動性を評価した。その結果を表5に示す。なお、評価項目の説明に記載されている「◎」、「○」および「△」の記号は、表5で用いる評価結果を示す記号である。「◎」は非常に優れていることを示し、「○」は優れていることを示し、「△」は実用可能であることを示す。
実施例Bと同様の方法および評価基準によって耐トナー汚染性の評価を行った。
実施例Bと同様の方法および評価基準によって流動性の評価を行った。
Claims (5)
- 二成分現像剤を構成するキャリアであって、
コア材にコート樹脂層が被覆されており、
前記コート樹脂層の重量は、コア材の重量に対して5重量%以上20重量%以下であり、
前記コート樹脂層は、アナターゼ型結晶とルチル型結晶とを含む酸化チタン微粒子を含有することを特徴とするキャリア。 - 前記ルチル型結晶の含有率は、全結晶に対して5%〜20%であることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
- 前記酸化チタン微粒子はコア材の重量に対して5重量%以上50重量%以下含有されることを特徴とする請求項1または2に記載のキャリア。
- 前記酸化チタン微粒子の1次粒径は40nm〜80nmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のキャリア。
- トナーとキャリアとから構成される二成分現像剤であって、前記キャリアが請求項1〜4のいずれか1つに記載のキャリアであることを特徴とする二成分現像剤。
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