JP2008164700A - 駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動部材の移動方向に直交する方向の位置が変動せず、その移動動作がリードスクリューの回転動作に対して遅れない駆動装置(50)を提供する。
【解決手段】リードスクリュー(8)の回転動作をそのリード(8a)に螺合するラック(6)を介して直線動作に変換し移動部材(2)を直線移動させ、リードスクリューと平行に配設され移動部材と係合してそれを摺動自在に支持する第1及び第2のガイドシャフト(3,4)と、リードスクリューと平行に配設されラックを摺動自在に支持する第3のガイドシャフト(9)と、移動部材に設けられた移動部材側連結部(2S1)と、ラックに設けられたラック側連結部(6B3)と、各連結部間を連結し、移動部材とラックとが互いに押圧するよう付勢する付勢部材(20)と、を備え、移動部材側連決部とラック側連結部とを結ぶ直線が移動方向(Y)に対して非平行となるようにした。
【選択図】図2
【解決手段】リードスクリュー(8)の回転動作をそのリード(8a)に螺合するラック(6)を介して直線動作に変換し移動部材(2)を直線移動させ、リードスクリューと平行に配設され移動部材と係合してそれを摺動自在に支持する第1及び第2のガイドシャフト(3,4)と、リードスクリューと平行に配設されラックを摺動自在に支持する第3のガイドシャフト(9)と、移動部材に設けられた移動部材側連結部(2S1)と、ラックに設けられたラック側連結部(6B3)と、各連結部間を連結し、移動部材とラックとが互いに押圧するよう付勢する付勢部材(20)と、を備え、移動部材側連決部とラック側連結部とを結ぶ直線が移動方向(Y)に対して非平行となるようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、駆動装置に係り、リードスクリューとそのリードに螺合するナットとを用いて、ナットに結合した部材を一軸方向に移動させる技術に関する。
平行に配置された複数のガイドシャフトに摺動自在に支持された部材を、リードスクリューとこれに螺合するナットとを用いて、ガイドシャフトの軸方向に移動させる駆動装置が知られている。
この駆動装置は、特に、光ディスクの記録再生装置やビデオカメラのレンズ装置などに搭載されて合焦動作や変倍動作のためにレンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動装置として多用されている。その例が、特許文献1に開示されている。
特開2003−131109号公報
この駆動装置は、特に、光ディスクの記録再生装置やビデオカメラのレンズ装置などに搭載されて合焦動作や変倍動作のためにレンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動装置として多用されている。その例が、特許文献1に開示されている。
ところで、リードスクリューのリードへのナットの螺合において、そのスクリューの軸方向にはガタが少なからず存在する。
従って、ナットに結合した部材を軸方向に移動させた際の位置決めに高い精度が要求される場合には、このガタを少なくする、あるいは、無くす必要がある。
これは、駆動装置がレンズなどの光学部材の駆動に用いられた場合に特に必要である。
そのため、従来、ナットを軸方向に付勢する付勢部材を設け、そのナットを、リードに対して常に軸の一方向に押しつけるという構成が採用されていた。
上述した特許文献1にもこの構成は記載されている。
従って、ナットに結合した部材を軸方向に移動させた際の位置決めに高い精度が要求される場合には、このガタを少なくする、あるいは、無くす必要がある。
これは、駆動装置がレンズなどの光学部材の駆動に用いられた場合に特に必要である。
そのため、従来、ナットを軸方向に付勢する付勢部材を設け、そのナットを、リードに対して常に軸の一方向に押しつけるという構成が採用されていた。
上述した特許文献1にもこの構成は記載されている。
しかしながら、レンズ駆動装置を例に説明するならば、レンズを保持したレンズ保持枠と、これを摺動自在に支持する2本のガイドシャフトとの間の径方向のガタ、すなわち、摺動自在にするために必要な径方向ガタについては、無くすことができていなかった。
そのため、レンズ保持枠の移動動作においてレンズの中心が変動して高い光学特性が得られないという問題があった。
そのため、レンズ保持枠の移動動作においてレンズの中心が変動して高い光学特性が得られないという問題があった。
また、この径方向のガタにより、ナットとリードとの螺合においても径方向のガタが生じ、リードスクリューの正転,逆転の各回転動作に対してレンズの軸方向の移動動作が遅れるという問題があった。
これらの問題は、駆動装置においては、移動部材の径方向位置、換言するならば、移動方向に直交する方向の位置、が変動するという問題と、移動部材の移動動作が遅れるという問題として捉えられるものである。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、移動部材の移動方向に直交する方向の位置が変動することがなく、移動部材の移動動作がリードスクリューの回転動作に対して遅れることがない駆動装置を提供することにある。
また、移動部材がレンズを保持したレンズ保持枠であるときに、レンズ中心の径方向の位置が変動することがなく、レンズ保持枠の移動動作がリードスクリューの動作に対して遅れることがない駆動装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は次の1)〜4)の手段を有する。
1) リードスクリュー(8)の回転動作を該リードスクリュー(8)のリード(8a)に螺合するラック(6)を介して直線動作に変換し移動部材(2)を直線移動させる駆動装置であって、
前記リードスクリュー(8)と平行に配設され前記移動部材(2)と係合して該移動部材(2)を摺動自在に支持する第1及び第2のガイドシャフト(3,4)と、
前記リードスクリュー(8)と平行に配設され前記ラック(6)を摺動自在に支持する第3のガイドシャフト(9)と、
前記移動部材(2)に設けられた移動部材側連結部(2S1)と、
前記ラック(6)に設けられたラック側連結部(6B3)と、
各連結部間(2S1,6B3)を連結し、前記移動部材(2)と前記ラック(6)とが互いに押圧するよう付勢する付勢部材(20)と、を備え、
前記移動部材側連決部(2S1)と前記ラック側連結部(6B3)とを結ぶ直線が前記移動方向(Y)に対して非平行であることを特徴とする駆動装置(50)である。
2) 前記付勢部材(20)による付勢力(F)の前記第3のガイドシャフト(9)回りのモーメント(M2)により、前記ラック(6)が前記リード(8a)に押圧されることを特徴とする1)に記載の駆動装置(50)である。
3) 前記付勢部材(20)による付勢力(F)の前記第1のガイドシャフト(3)回りのモーメント(M1)により、前記移動部材(2)が前記第2のガイドシャフト(4)に押圧されることを特徴とする1)または2)に記載の駆動装置(50)である。
4) 前記移動部材(2)は、レンズ(1)を保持したレンズ保持枠(2)であることを特徴とする1)乃至4)のいずれかに記載の駆動装置(50)である。
1) リードスクリュー(8)の回転動作を該リードスクリュー(8)のリード(8a)に螺合するラック(6)を介して直線動作に変換し移動部材(2)を直線移動させる駆動装置であって、
前記リードスクリュー(8)と平行に配設され前記移動部材(2)と係合して該移動部材(2)を摺動自在に支持する第1及び第2のガイドシャフト(3,4)と、
前記リードスクリュー(8)と平行に配設され前記ラック(6)を摺動自在に支持する第3のガイドシャフト(9)と、
前記移動部材(2)に設けられた移動部材側連結部(2S1)と、
前記ラック(6)に設けられたラック側連結部(6B3)と、
各連結部間(2S1,6B3)を連結し、前記移動部材(2)と前記ラック(6)とが互いに押圧するよう付勢する付勢部材(20)と、を備え、
前記移動部材側連決部(2S1)と前記ラック側連結部(6B3)とを結ぶ直線が前記移動方向(Y)に対して非平行であることを特徴とする駆動装置(50)である。
2) 前記付勢部材(20)による付勢力(F)の前記第3のガイドシャフト(9)回りのモーメント(M2)により、前記ラック(6)が前記リード(8a)に押圧されることを特徴とする1)に記載の駆動装置(50)である。
3) 前記付勢部材(20)による付勢力(F)の前記第1のガイドシャフト(3)回りのモーメント(M1)により、前記移動部材(2)が前記第2のガイドシャフト(4)に押圧されることを特徴とする1)または2)に記載の駆動装置(50)である。
4) 前記移動部材(2)は、レンズ(1)を保持したレンズ保持枠(2)であることを特徴とする1)乃至4)のいずれかに記載の駆動装置(50)である。
本発明によれば、移動部材の移動方向に直交する方向の位置が変動することがなく、移動部材の移動動作がリードスクリューの回転動作に対して遅れることがない。
また、レンズ中心の径方向の位置が変動することがなく、レンズ保持枠の移動動作がリードスクリューの動作に対して遅れることがない、という効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図10を用いて説明する。
図1は、本発明の駆動装置の実施例を示す斜視図であり、具体的には、レンズを保持したレンズ保持枠を直線移動させる駆動装置50の例である。
この駆動装置50は、レンズ1と、レンズ1を保持したレンズ保持枠2と、ベース30に突出して設けられたV溝を有するシャフト支持部30aにレンズ1の光軸CLに対して平行に配置され、レンズ保持枠2を摺動自在に支持する2本のガイドシャフト3,4と、ブラケット12とリードスクリュー8とを有するモータ10と、ブラケット12に支持されたナットシャフト9と、このナットシャフト9に摺動自在に支持されリードスクリュー8のリード8aに螺合するナット6と、を有して概略構成されている。
さらに具体的に説明する。
レンズ1は、例えば、フォーカス用、変倍用などとしてその光軸CL方向に移動される移動レンズである。
レンズ保持枠2は、レンズ1を保持する基部2aと、この基部2aに連接して光軸CL方向に延出する側壁部2Sとを有しており、基部2aには、レンズ1を挟んで外方向に突出する一対の腕部2b,2cが設けられている。
レンズ1は、例えば、フォーカス用、変倍用などとしてその光軸CL方向に移動される移動レンズである。
レンズ保持枠2は、レンズ1を保持する基部2aと、この基部2aに連接して光軸CL方向に延出する側壁部2Sとを有しており、基部2aには、レンズ1を挟んで外方向に突出する一対の腕部2b,2cが設けられている。
一方の腕部2bには、外側に向けて開口したU字の切り欠き部2b1が形成されている。また、他方の腕部2cには、貫通孔2c1が形成されている。
そして、切り欠き部2b1にはガイドシャフト4が嵌合し、貫通孔2c1にはガイドシャフト3が挿通されている。
そして、切り欠き部2b1にはガイドシャフト4が嵌合し、貫通孔2c1にはガイドシャフト3が挿通されている。
ガイドシャフト3,4は、ベース30に設けられたシャフト支持部30aに板ばね40により付勢され互いに平行になるように支持されている。板バネ40は、雄ねじ11Aのベース30の雌ねじ30Aへの螺合によりベース30にねじ止めされている。
また、各ガイドシャフト3,4は、光軸CLと平行になっている。
また、各ガイドシャフト3,4は、光軸CLと平行になっている。
リードスクリュー8を回転軸として備えた駆動源であるモータ10には、ブラケット12が一体的に取り付けられており、このブラケット12が、雄ねじ11Bのベース30の雌ねじ30Bへの螺合によりベース30にねじ止めされてモータ10はベース30に取り付けられている。
また、このモータ10は、そのリードスクリュー8がガイドシャフト3と平行となっている(図1,図2参照)。
また、このモータ10は、そのリードスクリュー8がガイドシャフト3と平行となっている(図1,図2参照)。
モータブラケット12には、ナットシャフト9がリードスクリュー8と平行となるように取り付けられている。
このナットシャフト9は、ナット6に設けられた貫通孔6A1,6B1(図2参照)に挿通されており、ナット6は、ナットシャフト9により光軸CL方向に摺動自在に支持されている。
このナットシャフト9は、ナット6に設けられた貫通孔6A1,6B1(図2参照)に挿通されており、ナット6は、ナットシャフト9により光軸CL方向に摺動自在に支持されている。
ここで、ナット6を具体的に説明すると、ナット6は、リードスクリュー8に対して直交する方向に延在し所定の間隔で離隔する第1の基部6A及び第2の基部6Bと、これらを連結する連結部6Cとを有している。
第1及び第2の基部6A,6Bは、上述したようにそれぞれ貫通孔6A1,6B1を有し、これらの貫通孔6A1,6B1にナットシャフト9は挿通されている
第1及び第2の基部6A,6Bは、上述したようにそれぞれ貫通孔6A1,6B1を有し、これらの貫通孔6A1,6B1にナットシャフト9は挿通されている
第1基部6Aは、図2におけるA−A断面である図5に示すように、その図5の下向きに開口するU字状の切り欠き部6A2を有しており、その切り欠き部6A2の内面には、リードスクリュー8のリード8aと係合するラック部6A3が形成されている。
一方、図2に示すように、第2基部6Bの第1基部6A側の面である対向面6B2の一部は、レンズ保持枠2の腕部2cにおけるモータ10から遠い側の面である対向面2c2(図2における下側の面)と対向している。
さらに、図1に示すように、レンズ保持枠2の側壁部2Sに設けられた係止孔2S1と、ナット6の第2基部6Bに設けられた係止孔6B3とに、コイルスプリング20のフック20aそれぞれが掛けられており、このコイルスプリング20によってレンズ保持枠2とナット6とを互いに接近する方向に付勢している。各図ではコイルスプリング20を簡略化して記載している。
従って、ナット6の対向面6B2とレンズ保持枠2の対向面2c2とは所定の力で互いに光軸CL方向に押圧する構成とされている。
さらに、図1に示すように、レンズ保持枠2の側壁部2Sに設けられた係止孔2S1と、ナット6の第2基部6Bに設けられた係止孔6B3とに、コイルスプリング20のフック20aそれぞれが掛けられており、このコイルスプリング20によってレンズ保持枠2とナット6とを互いに接近する方向に付勢している。各図ではコイルスプリング20を簡略化して記載している。
従って、ナット6の対向面6B2とレンズ保持枠2の対向面2c2とは所定の力で互いに光軸CL方向に押圧する構成とされている。
次に、コイルスプリング20による付勢力の詳細について、図6〜図10を用いて詳述する。これらの図の内、図6〜図9は、それぞれ図1,図2,図4,図5に対して、レンズ保持枠2に付加される力のベクトルを追記した図であり、ベース30は省略又は一点鎖線により示してある。
また、図10は、理解を容易にするために、その力のベクトルのみを表したベクトル線図であり、図6に対応した斜視図である。
また、図10は、理解を容易にするために、その力のベクトルのみを表したベクトル線図であり、図6に対応した斜視図である。
まず図6,図10において、レンズ保持枠2は、コイルスプリング20により側壁部2Sの係止孔2S1において力Fが付与される。
この力Fは、図8などからもわかるように、光軸CLに対して非平行であり、係止孔2S1から係止孔6B3に向かうに従って光軸CLから離れるベクトルとして示される。
この力Fは、図8などからもわかるように、光軸CLに対して非平行であり、係止孔2S1から係止孔6B3に向かうに従って光軸CLから離れるベクトルとして示される。
この力Fを、理解容易のため、平面図である図7の紙面に直交する方向の力と光軸CLと平行な平面PL1に含まれる力とに分解すると(図10参照)、図6,図10に示す力F1と力F2とに分解される。
この力F1は、図7にも示している。
この力F1は、図7にも示している。
この力F1は、光軸CLと平行な分力f3とこれに直交する分力f1とに分解される(図7,図10参照)。
そして、この分力f3が、ナット6の対向面6B2とレンズ保持枠の対向面2c2とを互いに押圧する力となる。
そして、この分力f3が、ナット6の対向面6B2とレンズ保持枠の対向面2c2とを互いに押圧する力となる。
また、図9において、レンズ保持枠2の側壁部2Sにおける係止孔2S1に付与される分力f1の作用線とガイドシャフト3との距離L1と、その分力f1とにより生じる回転モーメントM1(図9における時計回り方向)により、レンズ保持枠2の腕部2bにおける切り欠き部2b1はガイドシャフト4をその径方向に常に押圧する(図6参照)。
従って、レンズ保持枠2とガイドシャフト4との径方向のガタは無くなる。
従って、レンズ保持枠2とガイドシャフト4との径方向のガタは無くなる。
また、図6,図10に示す分力F2により、レンズ保持枠2はガイドシャフト3が挿通した貫通孔2c1においてそのガイドシャフト3を径方向に常に押圧する。
従って、レンズ保持枠2とガイドシャフト3との径方向のガタは無くなる。
すなわち、レンズ保持枠2は、各ガイドシャフト3,4に対してガタが無い状態で光軸CL方向に摺動することができ、レンズ1の移動に伴い、その光軸CLが径方向に変動することがない。
従って、レンズ保持枠2とガイドシャフト3との径方向のガタは無くなる。
すなわち、レンズ保持枠2は、各ガイドシャフト3,4に対してガタが無い状態で光軸CL方向に摺動することができ、レンズ1の移動に伴い、その光軸CLが径方向に変動することがない。
一方、図9において、ナット6については、その第2基部6Bの係止孔6B3に付与される力F3(図6における分力F2の反力,図10も参照)と、その作用線とナットシャフト9との距離であるL3との回転モーメント、及び、
係止孔6B3に付与される分力f2(図7,図10参照)と、その作用線とナットシャフト9との距離であるL2との回転モーメントが合算された回転モーメントM2が作用する。この回転モーメントは、図9における反時計回り方向である。
係止孔6B3に付与される分力f2(図7,図10参照)と、その作用線とナットシャフト9との距離であるL2との回転モーメントが合算された回転モーメントM2が作用する。この回転モーメントは、図9における反時計回り方向である。
従って、ナット6のラック部6A3は、常にリード8aに付勢されるので、ナット6とリードスクリュー8との径方向のガタは無くなる。
これにより、リードスクリュー8の回転動作はラック部6A3を介してレンズ保持枠2に迅速に伝達されるので、レンズ保持枠2の光軸CL方向の移動動作がリードスクリュー8の回転動作に対して遅延することがない。
また、レンズ保持枠2の移動位置も極めて高精度に決めることができる。
これにより、リードスクリュー8の回転動作はラック部6A3を介してレンズ保持枠2に迅速に伝達されるので、レンズ保持枠2の光軸CL方向の移動動作がリードスクリュー8の回転動作に対して遅延することがない。
また、レンズ保持枠2の移動位置も極めて高精度に決めることができる。
上述した実施例においては、リードスクリュー8のリード8aに螺合するラック部6A3を有するナット6をナットシャフト9でその軸方向に摺動可能に支持し、このナットと、ナットシャフト9と平行なガイドシャフト3,4で支持された移動部材2とを、弾性部材20により、移動部材2の移動方向である光軸CLに対して非平行なる力Fで移動方向において互いに近接する方向に付勢するよう設定された接続位置2S1,6B3で接続している。
この接続位置(上述した実施例における係止孔2S1,6B3)は、軸CL方向から見たときに(図4,図5,図9に相当)、両位置を通る直線が、ナットシャフト9を挟んでナット6とリード8との螺合部位とは反対側に位置すると共に、ナット6側の接続位置(係止孔6B3)と移動部材2側の接続位置(係止孔2S1)とが、両者を接近させる力により、ナットシャフト9を軸としてラック部6A3がリード8aに付勢するモーメントを生じるように設定されているものである。
この接続位置(上述した実施例における係止孔2S1,6B3)は、軸CL方向から見たときに(図4,図5,図9に相当)、両位置を通る直線が、ナットシャフト9を挟んでナット6とリード8との螺合部位とは反対側に位置すると共に、ナット6側の接続位置(係止孔6B3)と移動部材2側の接続位置(係止孔2S1)とが、両者を接近させる力により、ナットシャフト9を軸としてラック部6A3がリード8aに付勢するモーメントを生じるように設定されているものである。
上述した実施例は、レンズ駆動装置であるが、もちろんこれに限るものではなく、レンズやレンズ保持枠を他の部材に置換した駆動装置にも適用できることは言うまでもない。
その場合、光軸CLは移動方向Y(図2参照)として、また、レンズ保持枠(レンズ)は、移動部材として置き換えることができる。
その場合、光軸CLは移動方向Y(図2参照)として、また、レンズ保持枠(レンズ)は、移動部材として置き換えることができる。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
コイルスプリング20は、コイルばねでなく他の弾性材を適用することができる。いずれにおいても、レンズ保持枠2(移動部材)とナット6とを互いに接近させる方向に付勢する弾性部材であればよい。
コイルスプリング20は、コイルばねでなく他の弾性材を適用することができる。いずれにおいても、レンズ保持枠2(移動部材)とナット6とを互いに接近させる方向に付勢する弾性部材であればよい。
図9における分力f1,f2のベクトル表記は、理解容易のため便宜的に方向だけを示すものとして記載している。
1 レンズ
2 レンズ保持枠(移動部材)
2a 基部
2b,2c 腕部
2b1 切り欠き部
2c1 貫通孔
2c2 対向面
2S 側壁部
2S1 係止孔
3,4 ガイドシャフト
6 ナット
6A 第1基部
6A1 貫通孔
6A2 切り欠き部
6A3 ラック部
6B 第2基部
6B1 貫通孔
6B2 対向面
6B3 係止孔
6C 連結部
8 リードスクリュー
9 ナットシャフト
10 モータ
11A,11B 雄ねじ
12 ブラケット
20 コイルスプリング
20a フック
30 ベース
30a シャフト支持部
30A,30B 雌ねじ
40 板ばね
50 駆動装置
CL 光軸
2 レンズ保持枠(移動部材)
2a 基部
2b,2c 腕部
2b1 切り欠き部
2c1 貫通孔
2c2 対向面
2S 側壁部
2S1 係止孔
3,4 ガイドシャフト
6 ナット
6A 第1基部
6A1 貫通孔
6A2 切り欠き部
6A3 ラック部
6B 第2基部
6B1 貫通孔
6B2 対向面
6B3 係止孔
6C 連結部
8 リードスクリュー
9 ナットシャフト
10 モータ
11A,11B 雄ねじ
12 ブラケット
20 コイルスプリング
20a フック
30 ベース
30a シャフト支持部
30A,30B 雌ねじ
40 板ばね
50 駆動装置
CL 光軸
Claims (4)
- リードスクリューの回転動作を該リードスクリューのリードに螺合するラックを介して直線動作に変換し移動部材を直線移動させる駆動装置であって、
前記リードスクリューと平行に配設され前記移動部材と係合して該移動部材を摺動自在に支持する第1及び第2のガイドシャフトと、
前記リードスクリューと平行に配設され前記ラックを摺動自在に支持する第3のガイドシャフトと、
前記移動部材に設けられた移動部材側連結部と、
前記ラックに設けられたラック側連結部と、
各連結部間を連結し、前記移動部材と前記ラックとが互いに押圧するよう付勢する付勢部材と、を備え、
前記移動部材側連決部と前記ラック側連結部とを結ぶ直線が前記移動方向に対して非平行であることを特徴とする駆動装置。 - 前記付勢部材による付勢力の前記第3のガイドシャフト回りのモーメントにより、前記ラックが前記リードに押圧されることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
- 前記付勢部材による付勢力の前記第1のガイドシャフト回りのモーメントにより、前記移動部材が前記第2のガイドシャフトに押圧されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の駆動装置。
- 前記移動部材は、レンズを保持したレンズ保持枠であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の駆動装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006351362A JP2008164700A (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 駆動装置 |
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Publications (1)
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JP2008164700A true JP2008164700A (ja) | 2008-07-17 |
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JP2006351362A Withdrawn JP2008164700A (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 駆動装置 |
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JP (1) | JP2008164700A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012163688A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Canon Inc | 鏡筒、およびデジタルカメラ |
-
2006
- 2006-12-27 JP JP2006351362A patent/JP2008164700A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012163688A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Canon Inc | 鏡筒、およびデジタルカメラ |
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Legal Events
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