JP2007034108A - レンズ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベース10、ベース10に固定された駆動源40、駆動源40により回転駆動されるリードスクリュー50、レンズGを保持すると共にベース10に対して光軸方向Lに移動自在に支持されたレンズ枠30、リードスクリュー50に螺合すると共に光軸方向Lにおいてレンズ枠30に当接するナット60を備え、ナット60は、ベース10のスリット15に回転不能に係合させられている。したがって、ナット60が微小振動を生じても、その振動はベース10で受け止められてレンズ枠30に伝達されず、レンズ枠30(レンズG)は振動することなく光軸方向Lに安定して移動することができる。
【選択図】図2
Description
その結果、この装置を適用したCDやDVD用の光ピックアップユニット等においては、ディスク上のデータの読み出しや書き込み中に、レンズ枠を光軸方向に移動させるとき、レンズの光軸が変動して、ディスク上の焦点を一定に保つことが困難であった。
この構成によれば、駆動源の回転駆動力によりリードスクリューが回転すると、ナットがベースにより回転を規制されつつ光軸方向にネジ送りされ、このナットに追従してレンズ枠が光軸方向に移動する。
ここで、ナットは、ベースに対して回転不能に係合させられているため、仮にナットが微小振動を生じても、その振動はベースで受け止められてレンズ枠には伝達されず、レンズ枠(レンズ)は振動することなく光軸方向に安定して移動する。これにより、このレンズ駆動装置が光ピックアップユニット等に搭載された場合に、レンズの駆動中においても光軸が変動せず、焦点を一定に保つことができる。
この構成によれば、ナットの突起を光軸方向の一方向からベースのスリットに挿入するだけで、ナットを回転不能にベースに係合させることができ、構造の簡略化、組付けの容易化等を達成できる。
この構成によれば、ベースに対して一体的に設けられた壁面部にスリットが形成されているため、ベースをケース状に成型すると共にスリットを成型することができ、ベースに対してスリットを形成する別部材を結合する場合に比べて、構造の簡略化、部品点数の削減、低コスト化等を達成できる。
この構成によれば、ベースに対して、ナット、レンズ枠、バネを、容易にかつ確実に組付けることができ、レンズ枠の振動を防止する構造を採用しつつも、装置の生産性を向上させることができる。
図1ないし図4は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の正面、側面、背面を示す図、図2は装置の分解斜視図、図3は装置の側面図、図4は装置の内部を示す一部断面図である。
ナット60は、図2に示すように、金属材料により形成されており、リードスクリュー50の雄ネジ51に螺合する雌ネジ61、その外周面から径方向に突出すると共にスリット15に挿入し得る幅をなす突起62、レンズ枠30の当接部34と当接する端面63等を備えている。
突起62は、ナット60がリードスクリュー50の回りに回転してガタツキを生じないような幅寸法で、かつ、スリット15の長手方向(光軸方向L)に摺動自在となるように形成されている。
尚、ナット60の組付けに際しては、ナット60をリードスクリュー50に予め螺合した後に、ナット60の突起62をスリット15に挿入するようにしてモータ40をベース10に固定してもよい。
続いて、レンズ枠30のバネ受け部35とカバー80の内壁面との間にバネ70を挟み込むようにして、カバー80をベース10の端面12に接合し、ネジBで締結する。これにより、装置の組付けが完了する。
先ず、レンズ枠30が光軸方向Lの後方(初期位置)に位置するとき、検出センサ90は被検出片35を検出する。
そして、モータ40が正回転すると、リードスクリュー50が回転し、突起62がベース10のスリット15に回転不能に規制されつつ光軸方向Lにのみ案内されて、ナット60はネジ送り作用により光軸方向Lの前方に向けて移動する。
すると、ナット60と当接部34の当接により、レンズ枠30は、バネ70の付勢力に抗しつつナット60と一緒になって光軸方向Lの前方に向けて移動する。
そして、モータ40の起動からのステップ数をカウントして、レンズ枠30の駆動量を適宜制御して、レンズ枠30を所望の位置に位置決めする。
すると、バネ70の付勢力によりナット60は当接部34に常時当接させられるため、レンズ枠30は、ナット60に追従して(ナット60と一緒になって)光軸方向Lの後方に向けて移動し、駆動量を適宜制御することで所望の位置に位置決めされ、さらに後方に移動して初期位置に戻る。
すなわち、このレンズ駆動装置によれば、構造の簡略化、小型化等を達成しつつ、リードスクリュー50に螺合するナット60が微小振動を生じたとしても、レンズ枠30(レンズG)を、振動させることなく光軸方向Lに高精度に安定して駆動することができる。
したがって、このレンズ駆動装置が光ピックアップユニット等に適用された場合に、レンズ枠30の駆動中においても光軸が変動せず、焦点を一定に保つことができる。
上記実施形態においては、ナット60をベース10に回転不能に係合させる構成として、ベース10の壁面部11に設けたスリット15とこのスリット15に挿入されるナット60の突起62を採用したが、これに限定されるものではなく、ベース10に後付けされた別部材に設けたスリット、又は、スリットではなく単にナット60の回転を阻止するように突起62と係合する長溝形状、あるいは、突起62の代わりに凹部を形成し、ベース10側にこの凹部に係合するガイドレール等を採用することができる。
上記実施形態においては、ナット60にレンズ枠30の当接部34を当接させるべくバネ70を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、ナット60を光軸方向Lの両側から挟み込むような構造をレンズ枠30に設けて、バネ70を廃止する構成においても、本発明を適用することができる。
10 ベース
11 壁面部
12 端面
15 スリット
20 ガイドシャフト
30 レンズ枠
31 環状部
32 延出部
33 連結部
34 当接部
35 バネ受け部
36 被検出片
37 連結部
40 モータ(駆動源)
50 リードスクリュー
51 雄ネジ
60 ナット
61 雌ネジ
62 突起
63 端面
70 バネ
80 カバー
90 検出センサ
Claims (4)
- ベース、前記ベースに固定された駆動源、前記駆動源により回転駆動されるリードスクリュー、レンズを保持すると共に前記ベースに対して光軸方向に移動自在に支持されたレンズ枠、前記リードスクリューに螺合すると共に光軸方向において前記レンズ枠に当接するナット、を備えたレンズ駆動装置であって、
前記ナットは、前記ベースに対して回転不能に係合させられている、
ことを特徴とするレンズ駆動装置。 - 前記ベースは、光軸方向の一方向に向けて開口する長尺なスリットを有し、
前記ナットは、前記ベースに対して回転不能になるように、前記スリットに挿入される突起を有する、
ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。 - 前記ベースは、光軸方向に延出する壁面部を有し、
前記スリットは、前記壁面部に形成されている、
ことを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。 - 前記レンズ枠は、光軸方向の一方向から前記ナットに当接する当接部を有し、
前記当接部を前記ナットに押圧するべく付勢力を及ぼすバネを有する、
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のレンズ駆動装置。
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