JP2008163166A - 緩衝器用油圧作動油組成物 - Google Patents

緩衝器用油圧作動油組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】直進安定性や、振動制御にかかる運転性の大幅な改善と、スティックスリップ防止性とを高いレベルで両立でき、特に二輪車のフロントフォークの緩衝器に適用した場合に上記性能に特に優れる緩衝器用油圧作動油組成物を提供すること。
【解決手段】本発明の緩衝器用油圧作動油組成物は、パラフィン系鉱油及び/又はナフテン系鉱油を含有する潤滑油基油を含み、該潤滑油基油の%CNが28以上、%CP/%CNが1.0〜2.4であることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、緩衝器用油圧作動油組成物に関し、詳しくは二輪車の緩衝器、特にフロントフォークに好適に使用される緩衝器用油圧作動油組成物に関する。
緩衝器にはさまざまな形式があるが、基本的に弁のついたピストンとシリンダー(外筒若しくはチューブともいう)とからなる。ピストンはロッドに固定されており、ピストンはシリンダー内面を摺動し、ロッドはロッドガイド部のシールを摺動する。緩衝器は作動油と必要によりガスを封入し弁を通過する作動油の抵抗により緩衝作用を行う。
従来、緩衝器用油圧作動油としては、要求される様々な性能を改善するために、例えば、特許文献1〜7において、リン酸エステル、アミン化合物、粘度指数向上剤等の各種添加剤を用いることが、また、例えば、特許文献8〜16において、ポリα−オレフィン、エステル、シリコンオイル、あるいは深脱ろう基油等の各種高性能基油を用いることが提案されている。
しかし、基油組成の最適化については十分に検討されておらず、乗り心地性の向上には未だ強い要望がある。また、緩衝器のシールとロッド間にスティックスリップが発生すると滑らかな緩衝作用を発揮できないため、スティックスリップ防止性が求められている。
ところで、二輪車のフロントフォークには緩衝器が用いられるが、四輪車に比べ、乗り心地の良し悪しによる運転者にかかる負担(疲労感、安全性等)が大きいため、発進時、加速時、制動時、カーブ時、高速走行時の安定性、沈み込み・浮き上がりの制御、振動防止性等の乗り心地のさらなる向上が強く要望されている。
しかしながら、直進安定性、振動の制御(減衰感及びストローク感)をより向上させるとともに、スティックスリップ防止性を高いレベルで改善することは困難であり、また、その検討は十分になされていないのが現状である。
特開平5−255683号公報 特開平7−224293号公報 特開平7−258678号公報 特開平6−128581号公報 特開2000−192067号公報 特開2002−194376号公報 特開平3−285988号公報 特開平3−285989号公報 特開平5−86390号公報 特開平5−247482号公報 特開平6−220480号公報 特開2000−119672号公報 特開2000−044971号公報 特開2000−109876号公報 特開2000−119672号公報 特開2005−314609号公報
本発明の課題は、直進安定性や、振動制御にかかる運転性の大幅な改善と、スティックスリップ防止性とを高いレベルで両立でき、特に二輪車のフロントフォークの緩衝器に適用した場合に上記性能に特に優れる緩衝器用油圧作動油組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定性状を有する潤滑油基油を含有する場合に、上記課題を改善できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、パラフィン系鉱油及び/又はナフテン系鉱油を含有する潤滑油基油を含み、該潤滑油基油の%CNが28以上、%CP/%CNが1.0〜2.4であることを特徴とする緩衝器用油圧作動油組成物が提供される。
本発明の緩衝器用油圧作動油組成物は、上記構成を採用するので、直進安定性や、振動制御にかかる運転性の大幅な改善と、スティックスリップ防止性とを高いレベルで両立できる。
従って、本発明の緩衝器用油圧作動油組成物は、ショックアブソーバ−、アクティブサスペンション、ステーダンパー、エンジンダンパー等の自動車の懸架装置に使用でき、特に二輪車のフロントフォークの緩衝器用に好適である。また、本発明の緩衝器用油圧作動油組成物は、スティックスリップ防止性に優れ、酸化安定性や低温粘度特性にも優れることから、自動車用、産業機械・装置用の油圧作動油としても好適である。
以下、本発明について詳述する。
本発明の組成物は、パラフィン系鉱油及び/又はナフテン系鉱油を含有する特定性状の潤滑油基油を含み、該潤滑油基油は必要により合成系基油を含有する。
該潤滑油基油は、緩衝器のスティックスリップ防止性及び自動車、特に二輪車の乗り心地改善のために、あるいは更に緩衝器用油圧作動油、特に二輪車のフロントフォークに使用される緩衝器用油圧作動油に要求される諸性能を満足するために、以下の諸性状を示すように調整してなることが望ましい。
潤滑油基油の%CNは、28以上である必要があり、好ましくは28〜50、より好ましくは30〜45、更に好ましくは32〜40である。%CNが28未満では、本発明の所望の効果が得られない恐れがある。
潤滑油基油の%CP/%CNは、1.0〜2.4である必要があり、好ましくは1.2〜2.2、更に好ましくは1.4〜1.9である。%CP/%CNが1.0未満又は2.4を超える場合には、本発明の所望の効果が得られない恐れがある。
潤滑油基油の%CPは特に制限はないが、好ましくは35以上、より好ましくは35〜70、更に好ましくは40〜65、特に好ましくは45〜60である。
潤滑油基油の%CAは特に制限はないが、好ましくは0〜25、より好ましくは1〜20、更に好ましくは5〜15、特に好ましくは11〜15である。
潤滑油基油の動粘度は、100℃において、通常1〜20mm2/s、好ましくは2〜10mm2/s、更に好ましくは3〜5mm2/sであり、40℃において、通常3〜60mm2/s、好ましくは5〜40mm2/s、更に好ましくは10〜28mm2/s、特に好ましくは15〜25mm2/sである。
潤滑油基油の粘度指数は特に制限はないが、好ましくは0以上、より好ましくは10以上、更に好ましくは20以上であり、好ましくは120以下、より好ましくは95以下、更に好ましくは80以下、特に好ましく60以下、更に好ましくは40以下である。
潤滑油基油の流動点は、通常0℃以下、好ましくは−10℃以下、より好ましくは−20℃以下、更に好ましくは−30℃以下である。
潤滑油基油のアニリン点は特に制限はなく、通常120℃以下、好ましくは95℃以下、より好ましくは50〜95℃、更に好ましくは60〜90℃、特に好ましくは65〜85℃である。
潤滑油基油に用いるパラフィン系鉱油としては、具体的には、原油を常圧蒸留して得られる常圧残油を減圧蒸留して得られた潤滑油留分を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理の1種もしくは2種以上の精製手段を適宜組み合わせて適用して得られる鉱油、あるいはワックス異性化鉱油、GTL WAX(ガストゥリキッドワックスあるいはフィッシャートロプシュワックス)を異性化する手法で製造される基油が例示できる。
潤滑油基油に用いるパラフィン系鉱油は、緩衝器のスティックスリップ防止性及び自動車、特に二輪車の乗り心地改善のために、更に緩衝器用油圧作動油、特に二輪車のフロントフォークに使用される緩衝器用油圧作動油に要求される諸性能を満足するために、以下の諸性状を示す好適なパラフィン系鉱油の使用が望ましい。
パラフィン系鉱油の%CP/%CNの値は、通常1以上、好ましくは1〜20、より好ましくは1.5〜10、更に好ましくは2〜3である。
パラフィン系鉱油の%CPは特に制限はないが、通常50以上、より好ましくは55〜85、更に好ましくは60〜70である。
パラフィン系鉱油の%CNは特に制限はないが、好ましくは40以下、より好ましくは10〜35、更に好ましくは20〜30である。本発明においては、%CNが28以上のパラフィン系鉱油も好適に使用することができる。
パラフィン系鉱油の%CAは特に制限はないが、好ましくは0〜10、より好ましくは1〜9、更に好ましくは3〜7である。
なお、本発明において%CP、%CN及び%CAは、ASTM D 3238−85に準拠した方法(n−d−M環分析)により求められる、パラフィン炭素数の全炭素数に対する百分率、ナフテン炭素数の全炭素数に対する百分率及び芳香族炭素数の全炭素数に対する百分率をそれぞれ意味する。
本発明においては、上記潤滑油基油の規定に合致したパラフィン系鉱油も好適に使用することができる。
パラフィン系鉱油の動粘度は、100℃において、通常1〜20mm2/s、好ましくは1.5〜10mm2/s、更に好ましくは2〜5mm2/sであり、40℃において、通常3〜60mm2/s、好ましくは4〜40mm2/s、更に好ましくは5〜20mm2/s、特に好ましくは6〜10mm2/sである。
パラフィン系鉱油の粘度指数は、通常80以上、好ましくは80〜120、より好ましくは85〜110、更に好ましくは85〜95である。
パラフィン系鉱油の流動点は、通常0℃以下、好ましくは−10℃以下、より好ましくは−20℃以下である。
なお、本発明において流動点は、JIS K 2269「原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法」に準拠して規定される流動点を意味する。
パラフィン系鉱油は、例えば、(P1)アニリン点が96℃以上、好ましくは120以下、より好ましくは100℃以下のパラフィン系鉱油及び/又は(P2)アニリン点が95℃以下、好ましくは66〜95℃、より好ましくは80〜90℃のパラフィン系鉱油の使用が望ましい。これらのうち、本発明においては特に上記(P2)成分の使用が望ましい。
なお、本発明においてアニリン点は、JIS K 2256「石油製品アニリン点及び混合アニリン点試験方法」に準拠して規定されるアニリン点を意味する。
潤滑油基油に用いるナフテン系鉱油としては、ナフテン分の多いナフテン基原油を常圧蒸留及び減圧蒸留して得られた潤滑油留分に対して、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理の1種もしくは2種以上の精製手段を適宜組み合わせて適用して得られる鉱油が例示できる。
潤滑油基油に用いるナフテン系鉱油は、緩衝器のスティックスリップ防止性及び自動車、特に二輪車の乗り心地改善のために、あるいは更に緩衝器用油圧作動油、特に二輪車のフロントフォークに使用される緩衝器用油圧作動油に要求される諸性能を満足するために、以下の諸性状を示す好適なナフテン系鉱油の使用が望ましい。
ナフテン系鉱油の%CP/%CNの値は、通常1未満、好ましくは0.2〜1未満、より好ましくは0.5〜0.95、更に好ましくは0.7〜0.95である。
ナフテン系鉱油の%CPは特に制限はないが、通常50未満、より好ましくは30〜48、更に好ましくは35〜45である。
ナフテン系鉱油の%CNは特に制限はないが、好ましくは30〜80、より好ましくは35〜70、更に好ましくは40〜60である。
ナフテン系鉱油の%CAは特に制限はないが、好ましくは0〜25、より好ましくは5〜20、更に好ましくは10〜15である。
ナフテン系鉱油の動粘度は、100℃において、通常1〜20mm2/s、好ましくは2〜15mm2/s、更に好ましくは3〜15mm2/sであり、40℃において、通常3〜500mm2/s、好ましくは10〜300mm2/s、更に好ましくは15〜250mm2/sである。
ナフテン系鉱油の粘度指数は、通常120以下、好ましくは50以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは5以下であり、好ましくは−50以上、より好ましくは−30以上である。
ナフテン系鉱油の流動点は、通常0℃以下、好ましくは−10℃以下、より好ましくは−20℃以下、更に好ましくは−30℃以下である。
ナフテン系鉱油は、例えば、アニリン点20℃以上のナフテン系鉱油が使用でき、具体的には、(N1)アニリン点96℃以上のナフテン系鉱油及び/又は(N2)アニリン点95℃以下のナフテン系鉱油が挙げられる。
前記(N2)成分としては、例えば、(N2-1)アニリン点66〜95℃、好ましくは70〜85℃のナフテン系鉱油及び/又は(N2-2)アニリン点65℃以下、20℃以上、より好ましくは50℃以上のナフテン系鉱油が挙げられる。これらのうち、(N2)成分を含有させることがより好ましい。また、(N2)成分のうち、組成物の粘度指数をより高めることができる点で(N2-1)成分を含有させることが好ましい。
潤滑油基油に用いることができる合成系基油としては、ポリブテン又はその水素化物;1−オクテンオリゴマー、1−デセンオリゴマー等のポリ−α−オレフィン又はその水素化物;ジトリデシルグルタレート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート等のジエステル;ネオペンチルグリコールエステル、トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール−2−エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネート等のポリオールエステル;アルキルナフタレン、アルキルベンゼン、芳香族エステル等の芳香族系合成油;これら2種以上の混合物が例示できる。これらの中でも、40℃における動粘度が20〜50mm2/sのアルキルナフタレン(以下、(A)成分と略すことがある)の使用が好ましい。
本発明において使用可能な合成系基油は、緩衝器のスティックスリップ防止性及び自動車、特に二輪車の乗り心地改善のために、あるいは更に緩衝器用油圧作動油、特に二輪車のフロントフォークに使用される緩衝器用油圧作動油に要求される諸性能を満足するために、以下の諸性状を示す好適な合成系基油の使用が望ましい。
合成系基油の動粘度は、100℃において、通常1〜500mm2/s、好ましくは2〜100mm2/s、更に好ましくは3〜50mm2/sであり、40℃において、通常3〜2000mm2/s、好ましくは10〜500mm2/s、更に好ましくは20〜50mm2/s、特に好ましくは25〜40mm2/sである。
合成系基油の粘度指数は、通常−50〜300、好ましくは0〜150、より好ましくは50〜120、更に好ましくは70〜95である。
合成系鉱油の流動点は、通常0℃以下、好ましくは−10℃以下、より好ましくは−20℃以下である。
合成系基油としては、例えば、(S1)アニリン点96℃以上の合成系基油及び/又は(S2)アニリン点95℃以下の合成系基油が挙げられる。
(S2)成分としては、例えば、(S2-1)アニリン点66〜95℃、好ましくは70〜90℃の合成系基油及び/又は(S2-2)アニリン点20℃以上、65℃以下、好ましくは50℃以下の合成系基油が挙げられる。
(S2-2)成分としては、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン等の芳香族系合成基油を例示することができ、特に、上記(A)成分の使用が好ましい。
前記(A)成分は、40℃における動粘度が20〜50mm2/sアルキルナフタレンであり、本発明の所望の効果を更に改善するために以下の諸性状を有するアルキルナフタレンが好ましい。
(A)成分の40℃における好ましい動粘度は、25〜45mm2/s、更に好ましくは30〜40mm2/sである。
(A)成分の100℃における動粘度は、通常1〜10mm2/s、好ましくは3〜8mm2/s、更に好ましくは4〜6mm2/sである。
(A)成分のアニリン点は特に制限はないが、通常65℃以下、好ましくは20〜50℃、より好ましくは30〜40℃である。
(A)成分の粘度指数は特に制限はないが、通常0以上、より好ましくは40〜100、更に好ましくは60〜90、特に好ましくは70〜90である。
(A)成分の流動点は特に制限はないが、通常0℃以下、好ましくは−10℃以下、より好ましくは−20℃以下である。
(A)成分としては、より具体的には式(1)で表される化合物が好ましく用いられる。
Figure 2008163166
式(1)中、R1、R2、R3及びR4は同一でも異なっていても良く、それぞれ水素原子又は炭素数1〜40の炭化水素基を示し、R1、R2、R3又はR4の少なくとも1つはアルキル基を示す。
式(1)においてR1、R2、R3及びR4の炭化水素基としては、例えば、アルキル基の他に、アルケニル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基等が含まれるが、R1、R2、R3及びR4は全てアルキル基であることが好ましい。
アルキル基の炭素数は、通常1〜40、好ましくは8〜30、より好ましくは10〜20である。
1、R2、R3及びR4の合計炭素数は、好ましくは8〜50、より好ましくは10〜40である。
1、R2、R3及びR4のうち2つ以上が炭化水素基である場合、そのうち少なくとも1つがアルキル基であればその組み合わせは任意であるが、全てアルキル基であることが好ましい。また、R1及びR2が炭化水素基であるような、同一のベンゼン環に2つの炭化水素基が結合しているものでもよく、更に、R1及びR3が炭化水素基であるような、異なるベンゼン環にそれぞれ1つずつの炭化水素基が結合しているものでもよい。
式(1)で表されるアルキルナフタレンとしては、例えば、デシルナフタレン、ウンデシルナフタレン、ドデシルナフタレン、トリデシルナフタレン、テトラデシルナフタレン、ペンタデシルナフタレン、ヘキサデシルナフタレン、ヘプタデシルナフタレン、オクタデシルナフタレン、ノナデシルナフタレン、イコシルナフタレン、ジ(デシル)ナフタレン、ジ(ウンデシル)ナフタレン、ジ(ドデシル)ナフタレン、ジ(トリデシル)ナフタレン、ジ(テトラデシル)ナフタレン、ジ(ペンタデシル)ナフタレン、ジ(ヘキサデシル)ナフタレン、ジ(ヘプタデシル)ナフタレン、ジ(オクタデシル)ナフタレン、ジ(ノナデシル)ナフタレン、ジ(イコシル)ナフタレンが挙げられ、これらの全ての異性体も挙げられる。
これらの中でも、炭素数8〜30、より好ましくは10〜20のアルキル基を1〜4個、より好ましくは1〜2個有するアルキルナフタレンが好ましく、更に、アルキルナフタレンが有するアルキル基の合計炭素数が8〜50、より好ましくは10〜40であるアルキルナフタレンが好ましい。
上記アルキルナフタレンは、1種を単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。2種以上のアルキルナフタレンの混合物を用いる場合、当該混合物の平均分子量は200〜500であることが好ましい。
上記アルキルナフタレンの製造方法は任意であり、種々の公知の方法で製造できる。例えば、炭化水素のハロゲン化物、オレフィン類、スチレン類等を、硫酸、リン酸、ケイタングステン酸、フッ化水素酸等の鉱酸、酸性白土、活性白土等の固体酸性物質、塩化アルミニウム、塩化亜鉛等のハロゲン化金属であるフリーデルクラフツ触媒等の酸触媒の存在下、ナフタレンへ付加反応させる方法が挙げられる。
本発明における潤滑油基油は、上記のとおり、%CNが28以上、%CP/%CNが1.0〜2.4である限り、上記パラフィン系鉱油及び/又はナフテン系鉱油、更に必要により合成系基油を含有させることができる。
該潤滑油基油は、例えば、%CNが28以上、%CP/%CNが1.0〜2.4の基油を単独で使用しても良いし、この規定を満たさない基油を混合してこの規定を満たすように調整しても良い。具体的には例えば、%CNが28以上、%CP/%CNが1.0〜2.4のパラフィン系鉱油を単独で使用したり、%CNが28以上、%CP/%CNが1.0〜2.4のパラフィン系鉱油、%CNが28以上、%CP/%CNが2.5以上のパラフィン系鉱油、%CNが28未満、%CP/%CNが2.5以上のパラフィン系鉱油、%CNが28以上、%CP/%CNが1.0未満のナフテン系鉱油、%CNが28未満、%CP/%CNが1.0未満のナフテン系鉱油、更には合成系基油を2種以上任意に混合して、上記規定を充足する潤滑油基油を調製して使用することができる。
本発明に用いる潤滑油基油は、上記のとおり、%CNが28以上、%CP/%CNが1.0〜2.4である限り、パラフィン系鉱油の含有は特に制限はないが、スティックスリップ防止性を改善し易く、組成物の粘度指数を高めることができる点で含有させることが好ましい。この場合、パラフィン系鉱油の含有割合は特に制限はなく、潤滑油基油全量基準で、100質量%であっても良く、好ましくは5〜99質量%、更に好ましくは10〜70質量%、特に好ましくは25〜40質量%である。
本発明に用いる潤滑油基油は、上記のとおり、%CNが28以上、%CP/%CNが1.0〜2.4である限り、上記ナフテン系鉱油の含有は特に制限はないが、特に二輪車の乗り心地が改善でき、上述の潤滑油基油の好ましい諸性状に調整し易い点で、ナフテン系鉱油を含有させることが望ましい。この場合、ナフテン系鉱油の含有割合は特に制限はないが、潤滑油基油全量基準で、好ましくは5〜99質量%、更に好ましくは30〜90質量%、特に好ましくは50〜75質量%である。
本発明に用いる潤滑油基油において、合成系基油の配合は任意であるが、スティックスリップ防止性や乗り心地、その他緩衝器用油圧作動油組成物に要求される諸性能を改善するために、あるいは、これらの性能が大幅に悪化しない限りにおいて、その含有割合は、潤滑油基油全量基準で、好ましくは70質量%以下、より好ましくは55質量%以下、特に好ましくは40質量%以下である。
合成系基油の中でも、上記(A)成分を含有させる場合の含有割合は、潤滑油基油全量基準で、好ましくは1〜70質量%、より好ましくは3〜40質量%、特に好ましくは5〜30質量%、特に好ましくは6〜15質量%、更に好ましくは6〜10未満である。(A)成分の含有量が70質量%を超えると、緩衝器のシール材又はブッシュ材へ影響し、スティックスリップ防止性や乗り心地改善効果を長期間維持し難くなる傾向にある。
本発明に用いる潤滑油基油は、%CNが28以上、%CP/%CNが1.0〜2.4である限り、アニリン点が96℃以上の基油から選ばれる1種又は2種以上を含有していても良いが、乗り心地をより改善できる点で、アニリン点が95℃以下の基油から選ばれる1種又は2種以上を含有することが好ましい。この場合、アニリン点が95℃以下の基油の含有量は特に制限はないが、潤滑油基油全量基準で、好ましくは1質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、特に好ましくは100質量%である。
ここで、アニリン点が96℃以上の基油としては、上述の(P1)成分、(N1)成分及び(S1)成分が挙げられ、アニリン点が95℃以下の基油としては上述の(P2)成分、(N2)成分及び(S2)成分が挙げられる。
また、アニリン点が95℃以下の基油は、アニリン点が66〜95℃の基油及びアニリン点が65℃以下の基油が挙げられ、いずれか一方又は双方の混合物を好ましく使用することができる。
本発明においては、アニリン点が65℃以下の基油を含有することが特に好ましい。ここで、アニリン点が66〜95℃の基油としては、上述の(P2)成分、(N2-1)成分及び(S2-1)成分が挙げられ、アニリン点が65℃以下の基油としては上述の(N2-2)成分及び(S2-2)成分が挙げられる。なお、アニリン点が65℃以下の基油としては、(N2-2)成分、(S2-2)成分のいずれか一方又は双方の混合物を好ましく使用することができるが、本発明においては、組成物の粘度指数をより高めることができ、含有量に対する効果が高いことから、(S2-2)成分、中でも、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン等の芳香族系基油がより好ましく、上記(A)成分の40℃における動粘度が20〜50mm2のアルキルナフタレンが特に好ましい。
潤滑油基油において、アニリン点が65℃以下の基油の含有割合は、%CNが28以上、%CP/%CNが1.0〜2.4である限り特に限定されないが、潤滑油基油全量基準で、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、更に好ましくは15質量%以上であり、好ましくは70質量%以下、より好ましくは55質量%以下、特に好ましくは40質量%以下である。
潤滑油基油において、アニリン点が66℃以上の基油の含有割合は、%CNが28以上、%CP/%CNが1.0〜2.4である限り特に限定されないが、潤滑油基油全量基準で、好ましくは30〜100質量%、より好ましくは45質量%以上、更に好ましくは60質量%、好ましくは95質量%以下、より好ましくは85質量%以下である。ここで、アニリン点が66℃以上の基油としては、上述の(P1)成分、(P2)成分、(N1)成分、(N2-1)成分(S1)成分及び(S2-1)成分が挙げられる。
本発明の組成物は、上述した潤滑油基油を含むことで、緩衝器のスティックスリップ防止性及び自動車、特に二輪車の乗り心地改善を達成することができ、更に緩衝器用油圧作動油、特に二輪車のフロントフォークに使用される緩衝器用油圧作動油に要求される諸性能を満足するために、例えば、摩耗防止剤、無灰分散剤及び摩擦調整剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の添加剤を含むことが好ましい。
摩耗防止剤としては、潤滑油の摩耗防止剤として通常用いられる任意の化合物が使用可能であり、例えば、リン及び/又は硫黄含有摩耗防止剤が挙げられる。具体的には、例えば、リン酸エステル類、亜リン酸エステル類、チオリン酸エステル類、チオ亜リン酸エステル類、これらの誘導体、これらの金属塩又はこれらのアミン塩等のリン含有摩耗防止剤;ジスルフィド類、硫化オレフィン類、硫化油脂類、ジチオカーバメート、ジチオカルバミン酸亜鉛等の硫黄含有化合物、及びこれら磨耗防止剤からなる群より選ばれる1種又は2種以上の混合物が挙げられるがこれらに限定されない。
これらの中でも、ジアルキルジチオリン酸亜鉛、炭素数1〜30、好ましくは炭素数4〜24、より好ましくは炭素数12〜20のアルキル基又はアルケニル基を有する亜リン酸エステル及び/又はリン酸エステルが望ましく、オレイルハイドロジェンホスファイト等の炭素数12〜20のアルキル基又はアルケニル基を有する亜リン酸エステル類の使用が特に望ましい。
摩耗防止剤を含有させる場合の割合は、組成物全量基準で、通常0.01〜5質量%の範囲である。なお、これらのうち、リン含有摩耗防止剤を含有する場合の割合は、組成物全量基準で、リン量として通常0.005〜0.1質量%、好ましくは0.01〜0.08質量%、更に好ましくは0.01〜0.04質量%である。
無灰分散剤としては、潤滑油の無灰分散剤として通常用いられる任意の化合物が使用可能であり、例えば、炭素数40〜400のアルキル基又はアルケニル基を有するコハク酸イミド、ベンジルアミン、ポリアミン又はそれらのホウ素化合物、リン化合物、硫黄化合物、含酸素有機化合物等により変性された誘導体が挙げられるがこれらに限定されない。これらのうち、数平均分子量が通常700〜2500、好ましくは900〜1500のアルキル基又はアルケニル基を少なくとも1つ有するコハク酸イミド、中でもビスタイプの該コハク酸イミドの使用が望ましい。
無灰分散剤を含有させる場合の割合は、組成物全量基準で、通常0.01〜20質量%、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは1質量%以下、特に好ましくは0.5質量%以下である。なお、無灰分散剤の窒素量としての含有割合は、組成物全量基準で、通常0.0001〜0.2質量%、好ましくは0.05質量%以下、より好ましくは0.01質量%以下、更に好ましくは0.005質量%以下である。
摩擦調整剤としては、潤滑油の摩擦調整剤として通常用いられる任意の化合物が使用可能であり、例えば、炭素数6〜30のアルキル基又はアルケニル基、特に炭素数6〜30の直鎖アルキル基又は直鎖アルケニル基を分子中に少なくとも1個有する、脂肪族アルコール、脂肪族エーテル、脂肪族アミン、脂肪酸、脂肪酸エステル、サルコシン類等の窒素を含む脂肪酸又はこれらの誘導体が挙げられるがこれらに限定されない。これらのうち、炭素数12〜20のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸又はその誘導体が好ましく、該脂肪酸と多価アルコールとのエステル、例えば、グリセリンモノオレエート、グリセリンジオレエート、グリセリントリオレエートの少なくとも1種の使用が特に望ましい。
摩擦調整剤を含有させる場合の割合は、組成物全量基準で通常0.01〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%の範囲である。
本発明の組成物は、上記特定の潤滑油基油、特定の添加剤の他に、本発明の所望の効果を損なうことなく、他の効果を向上させるために、潤滑油に一般的に使用されている他の添加剤の少なくとも1種を配合することができる。
このような添加剤としては、例えば、粘度指数向上剤、酸化防止剤、流動性向上剤、金属不活性化剤、消泡剤、金属系清浄剤、腐食防止剤、防錆剤、抗乳化剤、着色剤等の各種添加剤が挙げられる。
粘度指数向上剤としては、潤滑油の粘度指数向上剤として通常用いられる任意の化合物が使用可能であり、例えば、各種メタクリル酸エステルから選ばれる1種又は2種以上のモノマーの重合体又は共重合体若しくはその水添物等のいわゆる非分散型粘度指数向上剤、更に窒素化合物を含む各種メタクリル酸エステルを共重合させたいわゆる分散型粘度指数向上剤、非分散型又は分散型エチレン−α−オレフィン共重合体が挙げられる。ここで、α−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテンが例示できる。
その他にもポリイソブチレン若しくはその水添物、スチレン−ジエン共重合体の水素化物、スチレン−無水マレイン酸エステル共重合体又はポリアルキルスチレン等の粘度指数向上剤も使用可能である。
粘度指数向上剤の数平均分子量は、例えば、分散型及び非分散型ポリメタクリレートの場合、通常5000〜1000000、好ましくは100000〜900000、ポリイソブチレン又はその水素化物の場合、通常800〜5000、好ましくは1000〜4000、エチレン−α−オレフィン共重合体又はその水素化物の場合、通常800〜500000、好ましくは3000〜200000である。
これらの粘度指数向上剤は、任意に選ばれた1種類あるいは2種類以上の化合物を任意の量で含有させることができ、その際の含有割合は、組成物全量基準で通常0.1〜20質量%である。
酸化防止剤としては、潤滑油の酸化防止剤として通常用いられる任意の化合物が使用可能であり、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、4,4'−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、オクチル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3−メチル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル置換脂肪酸エステル類等のフェノール系酸化防止剤、フェニル−α−ナフチルアミン、アルキルフェニル−α−ナフチルアミン、ジアルキルジフェニルアミン等のアミン系酸化防止剤が挙げられる。
酸化防止剤を含有させる場合の割合は、組成物全量基準で、通常0.01〜5質量%である。
流動性向上剤としては、潤滑油の流動性向上剤として通常用いられる任意の化合物が使用可能であり、例えば、ポリメタクリレート系流動性向上剤が挙げられる。
金属不活性化剤としては、例えば、イミダゾリン、ピリミジン誘導体、アルキルチアジアゾール、メルカプトベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール又はその誘導体、1,3,4−チアジアゾールポリスルフィド、1,3,4−チアジアゾリル−2,5−ビスジアルキルジチオカーバメート、2−(アルキルジチオ)ベンゾイミダゾール、β−(o−カルボキシベンジルチオ)プロピオンニトリルが挙げられる。
消泡剤としては、例えば、シリコーン、フルオロシリコーン、フルオロアルキルエーテルが挙げられる。
金属系清浄剤としては、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のスルホネート、フィネート、サリシレート、ホスホネートが挙げられる。
腐食防止剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系、トリルトリアゾール系、チアジアゾール系、イミダゾール系化合物が挙げられる。
防錆剤としては、例えば、石油スルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、ジノニルナフタレンスルホネート、アルケニルコハク酸エステル、多価アルコールエステルが挙げられる。
抗乳化剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルナフチルエーテル等のポリアルキレングリコール系非イオン系界面活性剤が挙げられる。
これらの添加剤を含有させる場合の割合は、組成物全量基準で、流動性向上剤、金属系清浄剤、腐食防止剤、防錆剤、抗乳化剤ではそれぞれ通常0.005〜5質量%、金属不活性化剤では通常0.005〜1質量%、消泡剤では通常0.0005〜1質量%である。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによりなんら限定されない。
実施例1〜3及び比較例1〜3
表1に示す各種潤滑油基油を用い、表2に示す実施例1〜3の組成により本発明の緩衝器用油圧作動油組成物を調製した。
この組成物に対して、以下に示す摩擦試験及び二輪自動車を用いた実車乗り心地評価試験を実施した。結果を表2に示す。また、比較のための比較例1〜3の組成物を調製し、同様の試験を行った。結果を表2に示す。
(摩擦試験)
バウデン試験機を用い、厚さ約2mmのニトリル系シール材を直径10mmの穴の開いたホルダーに敷き、その上から1/2インチの鋼球を押し付けた状態で固定(潤滑部は半球状となる)し、試験油を数滴滴下したクロムメッキ鋼板の上に設置した。これに9.8Nの荷重をかけ、室温、滑り速度4mm/s、10mmのストロークで往復動させ、滑り始めの摩擦係数μi、ストローク中間の摩擦係数μdをそれぞれ測定した。
なお、μdが高いほどシール材−鋼材間の摩擦係数を高くコントロールし易く、スティックスリップ特性の指標であるμi/μd値が1.05〜1.10の範囲であれば、従来のスティックスリップ防止性を備える一般的な緩衝器用油圧作動油組成物に相当し、1.10を超える場合はスティックスリップが特に発生し易い傾向にあり、1.05未満の場合、特に1.00以下の場合には、スティックスリップ防止性に特に優れる。
(実車乗り心地評価)
緩衝器用油圧作動油を封入した緩衝器を、二輪車(タイプ)のフロントフォークに装着し、以下の運転条件で運転した場合の乗り心地を評価した。
乗り心地の評価は、運転者2名以上により、以下の項目について個別に評価され、各運転者の平均評点を比較した。
直進安定性:評点0〜5(最良:5)、減衰感及びストローク感:評点0〜5(最良:5)
なお、上記直線安定性は、直進安定性に関する乗り心地感を、減衰感及びストローク感は、緩衝方向の沈み込み・浮き上がりによる振動の吸収特性に関する乗り心地感を示す。
Figure 2008163166
Figure 2008163166
表2から明らかなとおり、本発明にかかる緩衝器用油圧作動油組成物(実施例1〜3)は、乗り心地評価結果が大幅に改善され、また、スティックスリップ防止性にも優れ、両者の性能を両立できることがわかる。一方、本発明の規定を満たさない潤滑油基油を用いた組成物 (比較例1〜3)は、これらの性能のいずれかが劣ることがわかる。

Claims (6)

  1. パラフィン系鉱油及び/又はナフテン系鉱油を含有する潤滑油基油を含み、該潤滑油基油の%CNが28以上、%CP/%CNが1.0〜2.4であることを特徴とする緩衝器用油圧作動油組成物。
  2. 前記潤滑油基油が、合成系基油を含有する請求項1に記載の組成物。
  3. 前記潤滑油基油が、アニリン点95℃以下の基油からなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有する請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記潤滑油基油が、アニリン点65℃以下の基油からなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有する請求項1〜3のいずれかの項に記載の組成物。
  5. 組成物全量基準で、リン含有摩耗防止剤をリン量換算で0.005〜0.1質量%、無灰分散剤を窒素量換算で0.0001〜0.1質量%及び摩擦調整剤を0.01〜5質量%含有する請求項1〜4のいずれかの項に記載の組成物。
  6. 二輪車の緩衝器用である請求項1〜5のいずれかの項に記載の組成物。
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