JP2008160789A - 緊急警報受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】緊急警報放送が放送された際に、緊急警報放送を受信可能な状態にする緊急警報受信機を提供する。
【解決手段】緊急警報放送を受信可能な緊急警報受信回路132と緊急警報信号を検知する緊急警報信号検出回路15を有する。緊急警報放送が行われる際には、AM/FM放送が選局されていても、緊急警報信号検出回路15が緊急警報信号を検知し、切り替えスイッチ14が緊急警報信号に切り変え、緊急警報放送が聴取できる状態にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、緊急警報放送や防災無線放送などが受信可能な緊急警報受信機に関するものである。
緊急警報放送とは、地震や津波等の災害発生時にラジオなどの受信機やテレビジョン等に搭載された特定の機能を持つ受信機を自動的に動作させ、災害に関する情報を伝える放送である。
このような緊急警報放送は、日本放送協会等の各放送局が放送法施行規則に基づいて行っており、大規模な地震の警戒宣言が発せられた場合、津波警報が発せられた場合、あるいは地方自治体の長から避難命令などの放送の要請があった場合に放送される。
また、防災無線放送とは、市町村等の行政機関等が、地震、火災、水害等の災害時の緊急通報、避難情報や、一般行政事務に関する情報等を市町村内に居住する住民に報知する無線である。
緊急時には、親局から各種情報が送信され、屋外拡声受信装置は受信した情報をスピーカを通じて拡声し、屋外拡声受信装置の設置された一帯の住民に報知する。
また、親局から送信された各種情報は、受信機等によっても受信可能で、受信機を通じて各世帯の住民に緊急情報を報知する。
上記のように、防災行政無線システムは主として緊急時の情報を速やかに住民に知らせるためのものであるとともに、所定の時間毎に一般行政事務に関する情報や、正時等を報知するのにも使用される。
ところで、上記した緊急警報放送は、警報音を兼ねた音声信号が送出される。この音声信号には待機状態にあるAM/FM受信機等の受信機を作動させるための開始信号などが含まれる。そのため、緊急警報放送を受信するためには緊急警報信号を受信し、開始信号等を識別する回路が必要である。同様に防災無線放送を受信するためには防災無線を識別する回路が必要である。
このような識別回路を搭載したAM/FM受信機等は多くあるが、緊急警報放送や防災無線放送時に、それらの放送を放送している放送局以外が選局されている場合は緊急警報放送を聴取できない。
あるいは、緊急警報放送や防災無線放送が受信可能な受信機であっても、これらの放送を行う放送局以外を選局できない。
本発明の目的は、緊急警報あるいは防災無線が放送された際に、これら緊急警報放送や防災無線放送を受信可能な状態にする緊急警報受信機を提供することにある。
本発明の第1の観点の緊急警報受信機は、緊急警報信号を受信する緊急警報受信回路と、
放送信号を受信する放送受信回路と、上記緊急警報信号と上記放送信号とを含む信号が入力され、当該信号を選択して出力する切り替えスイッチと、を有し、上記切り替えスイッチは、上記緊急警報受信回路が上記緊急警報信号を受信した場合は、上記放送信号から上記緊急警報信号に切り替える。
好適には、上記切り替えスイッチの出力信号を増幅する出力アンプと、上記出力アンプの状態を制御する出力アンプ制御回路と、を含む出力系と、通電状態に保持される上記緊急警報受信回路と、上記緊急警報信号を検出する緊急警報信号検出回路と、を有し、上記緊急警報信号検出回路は、通電状態に保持され、上記緊急警報信号を検出した場合に、上記出力系が非通電状態であれば、上記出力系を通電状態に切り替えるように指示する。
好適には、上記出力アンプ制御回路は、上記緊急警報信号検出回路にて上記緊急警報信号が検出された場合に、上記出力アンプの出力信号を所定の出力レベル以上であるように制御する。
好適には、防災無線信号を受信する防災無線受信回路と、上記防災無線信号を検出する防災無線信号検出回路と、をさらに有し、上記切り替えスイッチは、上記防災無線信号検出回路が上記防災無線信号を検出した場合に、上記防災無線信号もしくは上記緊急警報信号に切り替える。
好適には、上記防災無線信号検出回路は、上記防災無線信号に含まれる雑音の大きさが予め設定された値より大きいか小さいかを比較し、雑音の方が大きい場合には防災無線信号が検知されていないと認識し、雑音の方が小さい場合には防災無線信号が検知されたと認識する。
好適には、上記出力アンプ制御回路は、上記緊急警報信号検出回路にて上記緊急警報信号が検出された場合に、事前に設定されている上記出力アンプの音量レベルに関わらず、当該音量レベルを制御する。
好適には、上記出力アンプ制御回路は、上記防災無線信号検出回路にて上記防災無線信号が検出された場合に、事前に設定されている上記出力アンプの音量レベルに関わらず、当該音量レベルを制御する。
好適には、上記出力アンプ制御回路は、上記音量レベルが無音状態にあっても、上記出力アンプが上記緊急警報信号もしくは上記防災無線信号を所定の音量レベルで出力するように制御する。
好適には、上記出力アンプ制御回路は、上記出力アンプが上記緊急警報信号もしくは上記防災無線信号を最大でない音量レベルで出力するように制御する。
本発明の第2の観点の緊急警報受信機は、緊急警報信号を受信する緊急警報受信回路と、AMおよびFM放送信号を受信するAM/FM受信回路と、上記緊急警報信号、上記AMおよびFM放送信号とを含む信号が入力され、当該信号を選択して出力する切り替えスイッチと、を有し、上記切り替えスイッチは、上記緊急警報受信回路が上記緊急警報信号を受信した場合は、上記AMまたはFM放送信号から上記緊急警報信号に切り替える。
本発明は、緊急警報放送や防災無線放送などが放送された際に、緊急警報放送や防災無線放送を受信可能な状態にすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に関連づけて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る緊急警報受信機の一実施形態を示すブロック図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る緊急警報受信機の動作について説明する。
図1に示すように、緊急警報受信機10は、受信部11と受信アンテナ12を有する。受信部11はその内部に、信号受信回路13、切り替えスイッチ14、緊急警報信号検出回路15、出力系16、およびスピーカ17を有する。さらに、信号受信回路13は内部に、AM/FM受信回路(放送受信回路)131、および緊急警報受信回路132を有する。また、出力系16は、出力アンプ制御回路161と出力アンプ162で構成される。
受信アンテナ12は、緊急警報放送や一般に放送されているAM/FM放送、あるいは防災無線などを受信するアンテナである。この受信アンテナ12で受信した信号は、信号受信回路13に入力される。
受信アンテナ12が受信した信号は、信号受信回路13のAM/FM受信回路131あるいは緊急警報受信回路132に入力される。
AM/FM受信回路131は、図1に図示しないAMラジオ回路とFMラジオ回路とを含む。AM/FM受信回路131にAM/FM信号(放送信号)が入力されると、AM/FM受信回路131はAM/FM信号の復調などの処理を施し、音声信号であるAM/FM信号を切り替えスイッチ14に出力する。
緊急警報受信回路132は、オン(通電状態)に保持されている。したがって、緊急警報放送が行われた場合には、緊急警報受信回路132は緊急警報信号を受信可能である。緊急警報受信回路132が緊急警報信号を受信した場合、緊急警報信号を検波し、音声信号である緊急警報信号を切り替えスイッチ14と緊急警報信号検出回路15と、にそれぞれ出力する。
緊急警報信号検出回路15は、オンに保持され、緊急警報信号を検出する。よって、緊急警報放送が行われた場合には、緊急警報信号検出回路15は、緊急警報受信回路132から緊急警報信号が入力され、緊急警報信号の検出を行なう。
ところで、緊急警報信号は、待機状態にある受信部11を作動させる開始信号を含む音声信号である。
この開始信号は、先頭に前値符号を付加し、固定符号1語と可変符号1語とを交互に6語連結して構成される1ブロックを4以上連結したものである。また、緊急警報信号の信号形式は、1024Hzと640Hzとの周波数を有するFSK(Frequency Shift Keying)信号形式である。緊急警報信号検出回路15は、緊急警報信号にFSK復調等の処理を行って元のディジタル符号列に変換し、固定符号や可変符号の符号パターンから開始信号等を検出する。
緊急警報信号検出回路15が開始信号等を含む緊急警報信号を検出したならば、切り替えスイッチ14がAM/FM信号を選択していても、緊急警報信号に切り替えるように切り替えスイッチ14に指示する。
逆に、緊急警報信号検出回路15が緊急警報信号を検出しない場合は、切り替えスイッチ14に対して何も信号を出力しない。
また、緊急警報信号検出回路15は、出力系16がオフ(非通電状態)である場合、出力系16をオンに切り替えるように出力アンプ制御回路161に指示する。
切り替えスイッチ14は、通常時にはAM/FM受信回路131からAM/FM信号が、緊急警報放送時には、緊急警報受信回路132から緊急警報信号が、それぞれ入力される。そして、切り替えスイッチ14は、通常時には、出力アンプ162にAM/FM信号を出力し、緊急警報放送時には、緊急警報信号を選択する。
なお、緊急警報放送時に切り替えスイッチ14がオフであった場合は、切り替えスイッチ14は、緊急警報信号検出回路15によってオンに切り替えられる。
出力アンプ制御回路161は、緊急警報放送時に、緊急警報信号検出回路15から所定の指示を受け、出力アンプ162を制御する。
緊急警報放送時に出力アンプ制御回路161がオフである場合、緊急警報信号検出回路15の指示により、出力アンプ制御回路161はオンに切り替えられる。
また、出力アンプ162がオフにある場合、出力アンプ制御回路161は、出力アンプ162をオンに切り替える。
緊急警報信号検出回路15にて緊急警報信号が検出された場合、出力アンプ制御回路161は、事前に設定されている出力アンプ162の出力信号(出力音量)レベルの状態に関わらず、出力アンプ162の出力信号レベルを最大でない所定の出力信号レベルにまで増幅するように制御する。
より詳細には、たとえば、出力アンプ162の出力信号レベルが無音状態や最大出力信号レベルの半分程度以下に設定されている場合でも、出力アンプ制御回路161は、出力アンプ162の出力信号レベルを最大出力信号レベルの半分程度にまで増幅するように制御する。
出力アンプ162は、切り替えスイッチ14から音声信号であるAM/FM信号あるいは緊急警報信号が入力され、これらの音声信号を増幅してスピーカ17に出力する。
なお、出力アンプ162には、通常時にはAM/FM信号が入力され、緊急警報放送時には緊急警報信号が入力される。
緊急警報放送時に出力アンプ162がオフに設定されている場合には、出力アンプ162は、出力アンプ制御回路161の制御信号によって、オフからオンに切り替えられる。
緊急警報信号検出回路15にて緊急警報信号が検出された場合、出力アンプ162は、出力アンプ制御回路161の制御に基づいて、事前に設定されている出力信号レベルの状態に関わらず、出力信号レベルを最大でない所定の出力信号レベルにまで増幅して、スピーカ17に出力する。
より詳細には、たとえば、出力アンプ162は、出力信号レベルが無音状態や最大出力信号レベルの半分程度以下に設定されている場合でも、出力信号レベルを最大出力信号レベルの半分程度にまで増幅する。
スピーカ17は、出力アンプ162によって調整された音圧で、音声信号を出力する。
次に、緊急警報受信機10の動作について説明する。
図2は、本実施形態に係る緊急警報受信機の動作を説明するための図である。
図2に示すように、緊急警報放送が行われると、緊急警報受信回路132が緊急警報信号を受信し、緊急警報信号検出回路15が検波した緊急警報信号を切り替えスイッチ14に出力する。
切り替えスイッチ14は、緊急警報受信機10を使用しているユーザがAMもしくはFM放送を選局していても、選局されているAMもしくはFM放送信号を緊急警報信号に切り替え、切り替えた信号を出力アンプに出力する。
この時、出力アンプ162は、オフであっても、出力アンプ制御回路161によってオンに切り替えられ、事前に設定されている出力信号レベルの状態に関わらず、出力信号レベルを最大でない所定の出力信号レベルにまで増幅して、スピーカ17に出力する。
以上に説明したように、本実施形態に係る緊急警報受信機10は、AM/FM受信回路131以外に緊急警報放送を受信可能な緊急警報受信回路132と緊急警報信号を検知する緊急警報信号検出回路15を有する。
そのため、緊急警報放送が行われた際に、ユーザがAM/FM放送を選局していても、緊急警報信号検出回路15が緊急警報信号を検知し、切り替えスイッチ14が緊急警報放送を行っている放送局に切り変え、ユーザが緊急警報放送を聴取できる状態にする。
また、緊急警報受信回路132と緊急警報信号検出回路15は、オンに保持されている。そのため、緊急警報放送が行われた際には、緊急警報受信回路132と緊急警報信号検出回路15以外の要素がオフにあっても、緊急警報受信回路132は緊急警報信号を受信し、緊急警報信号検出回路15にて緊急警報信号を検出できる。
また、緊急警報信号が検出されると、出力系16がオフに設定されていても、緊急警報信号検出回路15が出力系16をオンに切り替え、ユーザが緊急警報放送を所定の音圧以上で聴取できるように出力アンプ162が出力信号レベルを調整する。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。
(第2実施形態)
本実施形態は、AM/FM放送、緊急警報放送の他に防災無線を聴取できるようにしたものである。
図3は、本実施形態に係る緊急警報受信機が受信する防災無線放送を説明するための図である。
図3に示す防災行政無線システム20は、親局21と、親局21が有する送信アンテナ24、各家庭22に設けられた戸別受信機である緊急警報受信機10aと、たとえば、市町村の地域別に設置される屋外拡声受信装置23とを有する。
親局21は、たとえば、市町村の役場に設置され、災害等の緊急時に緊急放送を無線信号で出力する。
親局21は、行政事務に関する情報を、所定の時間毎、たとえば、朝と夕方の決められた時間に無線信号で出力する。
親局21から出力される防災無線信号は、たとえば、非常に狭い周波数帯域のFM波で送信される。その周波数帯は、68MHz〜70MHzであり、FM放送の一部の放送周波数帯の近傍の周波数帯である。
図4は、第2実施形態に係る緊急警報受信機の一実施形態を示すブロック図である。図4を参照しながら、本実施形態に係る緊急警報受信機の動作について説明する。
図4に示すように、緊急警報受信機10aは、受信部11a、受信アンテナ12を有する。受信部11aはその内部に、信号受信回路13a、切り替えスイッチ14a、緊急警報信号検出回路15a、出力系16a、スピーカ17、本発明の防災無線信号検出回路に対応するスケルチ回路18、および優先順位選択回路19を有する。さらに、信号受信回路13aは内部に、AM/FM受信回路131、緊急警報受信回路132、および防災無線受信回路133を有する。また、出力系16aは、出力アンプ制御回路161aと出力アンプ162で構成される。
本実施形態に係る緊急警報受信機10aは、防災無線受信回路133、スケルチ回路18、および優先順位選択回路19を有し、AM/FM放送、緊急警報放送の他に防災無線も聴取できるようにしたものである。
本緊急警報受信機10aは、受信部11a内部の防災無線受信回路133、スケルチ回路18、および優先順位選択回路19を有する以外は第1実施形態に係る緊急警報受信機10と同様の各要素を有する。
そのため、本実施形態では、防災無線受信回路133、スケルチ回路18、優先順位選択回路19、および緊急警報信号検出回路15a、切り替えスイッチ14aと出力アンプ162について説明する。
防災無線受信回路133は、たとえば親局21から受信アンテナ12を介して防災無線(防災電波)を受信し、検波等の所定の処理を行った後、音声信号である防災無線信号を切り替えスイッチ14aとスケルチ回路18にそれぞれ出力する。
スケルチ回路18は、FM波の受信を行い、防災無線信号を受信したことを検知したならば、検知信号等を含む防災無線信号を優先順位選択回路19へ出力する。
また、スケルチ回路18は、防災無線受信回路133の出力信号に含まれる雑音の大きさが予め設定された値より大きいか小さいかを比較し、雑音の方が大きい場合には防災無線信号が検知されていないと認識し、雑音の方が小さい場合には防災無線信号が検知されたと認識する。
ここで、スケルチとは、FM受信機において、選局時に局間に発生するノイズを低減もしくは削減するために、同調時と非同調時のSN比の差を検知して、SN比が規定値より小さいとき、ノイズが多いものとして出力をオフ、SN比が規定値より大きいときは、ノイズが少ないものとして出力をオンさせる機能である。
また、本実施形態では、このスケルチ機能を使って、防災無線放送がない場合は防災無線受信回路133の出力をオフに、防災無線放送がある場合は防災無線受信回路133の出力をオンさせてもよい。この時のスイッチング信号で、たとえば、バンド切り替えや、AM/FM受信回路131のオン、オフを制御してもよい。
図5は、スケルチ出力による切り替えスイッチの制御状態を示す図である。
図5に示すように、たとえばスケルチがオンの場合、防災無線受信回路133の出力をオフ、AM/FM受信回路131の出力をオンに、スケルチがオフの場合、防災無線受信回路133の出力をオン、AM/FM受信回路131の出力をオフするように制御する。
緊急警報信号検出回路15aは、第1実施形態に係る緊急警報信号検出回路15と同様の要素である。緊急警報信号検出回路15aは、オンに保持され、緊急警報信号が緊急警報受信回路132から入力され、所定の手続きにしたがって、この緊急警報信号から開始信号等を検知し、開始信号等を含む緊急警報信号を優先順位選択回路19へ出力する。
優先順位選択回路19は、緊急警報信号検出回路15aと防災無線受信回路133とから、緊急警報信号あるいは防災無線信号が入力される。たとえば同時刻に、緊急警報信号検出回路15aと防災無線受信回路133からの信号が優先順位選択回路19に入力された場合、どの音声信号を優先的にスピーカ17を介して出力するかを選択する。
優先順位選択回路19による優先順位にしたがって、切り替えスイッチ14aは緊急警報信号あるいは防災無線信号に切り替える。
また、出力系16aがオフであるとき、出力系16aをオンに切り替えるように出力アンプ制御回路161aに指示する。
なお、緊急警報信号あるいは防災無線信号のどちらか一方の信号のみが入力された場合、優先順位選択回路19は、受信した音声信号を切り替えスイッチ14aと出力アンプ制御回路161aにそれぞれ出力する。
切り替えスイッチ14aは、第1実施形態に係る切り替えスイッチ14と同様の機能を有する。
通常時にはAM/FM受信回路131からAM/FM信号が、緊急警報放送時には緊急警報受信回路132から緊急警報信号が、防災無線放送時には防災無線受信回路133から防災無線信号がそれぞれ入力される。
通常時に、切り替えスイッチ14aは、AM/FM信号を出力アンプ162に出力する。緊急警報放送時あるいは防災無線放送時に、切り替えスイッチ14aは、AM/FM信号から緊急警報信号もしくは防災無線信号に切り替え、出力アンプ162に切り替えられた信号を出力する。
入力信号の選択、あるいは出力アンプ162への出力順は、優先順位選択回路19によって指示される。
出力アンプ制御回路161aは、緊急警報または防災無線放送時に、優先順位選択回路19によって選択された緊急警報信号または防災無線信号が入力され、優先順位選択回路19から所定の指示を受け、出力アンプ162を制御する。
緊急警報または防災無線放送時に出力アンプ制御回路161aがオフである場合、優先順位選択回路19の指示により、出力アンプ制御回路161aはオンに切り替えられる。
また、出力アンプ162がオフにある場合、出力アンプ制御回路161aは、出力アンプ162をオンに切り替える。
緊急警報信号検出回路15aにて緊急警報信号、またはスケルチ回路18にて防災無線信号が検出された場合は、出力アンプ制御回路161は、事前に設定されている出力アンプ162の出力信号レベルの状態に関わらず、出力アンプ162の出力信号レベルを最大でない所定の出力信号レベルにまで増幅するように制御する。
より詳細には、たとえば、出力アンプ162の出力信号レベルが無音状態や最大出力信号レベルの半分程度以下に設定されている場合でも、出力アンプ制御回路161aは、出力アンプ162の出力信号レベルを最大出力信号レベルの半分程度にまで増幅するように制御する。
次に、緊急警報受信機10aの動作について説明する。
図6は、本実施形態に係る緊急警報受信機の動作を説明するための図である。
図6に示すように、緊急警報放送が行われると、緊急警報受信回路132が緊急警報信号を受信し、緊急警報信号検出回路15aが検波した緊急警報信号を優先順位選択回路19に出力する。
また、防災無線放送が行われると、防災無線受信回路133が防災無線信号を受信し、スケルチ回路18が検波した防災無線信号を優先順位選択回路19に出力する。
緊急警報受信回路132および防災無線受信回路133が、たとえば同時刻に緊急警報信号および防災無線信号をそれぞれ検出した場合は、優先順位選択回路19は所定の手続きにより、どちらか一方の信号を選択し、選択した信号を切り替えスイッチ14aに出力する。
どちらか一方の信号のみが検出された場合は、優先順位選択回路19は、検出された信号を切り替えスイッチ14aに出力する。
切り替えスイッチ14aは、緊急警報受信機10aを使用しているユーザがAMもしくはFM放送を選局していても、選局されているAMもしくはFM放送信号を緊急警報信号に切り替え、出力アンプ162に緊急警報信号を出力する。
この時、出力アンプ162は、オフであっても、出力アンプ制御回路161aによってオンに切り替えられ、事前に設定されている出力信号レベルの状態に関わらず、出力信号レベルを最大でない所定の出力信号レベルにまで増幅して、スピーカ17に出力する。
以上に説明したように、本実施形態によれば、防災無線受信回路133、スケルチ回路18、および優先順位選択回路19をさらに有し、AM/FM放送、緊急警報放送および防災無線を聴取できる。
そのため、緊急警報あるいは防災無線放送時に、ユーザがAM/FM放送を選局していても、緊急警報信号検出回路15aが緊急警報信号を、スケルチ回路18が防災無線信号をそれぞれ検知する。そして、優先順位選択回路19が、緊急警報信号もしくは防災無線信号を優先順位に基づいて選択し、切り替えスイッチ14aが緊急警報放送あるいは防災無線放送を行っている放送局に切り変え、ユーザが緊急警報放送あるいは防災無線放送を聴取できる状態にする。
また、第1実施形態と同様に、出力系16aがオフに設定されていても、緊急警報信号検出回路15aは優先順位選択回路19を介して出力アンプ162をオンに切り替え、ユーザが緊急警報放送を所定の音圧以上で聴取できるように、出力アンプ制御回路161aが出力信号レベルを調整する。
第1実施形態に係る緊急警報受信機の一実施形態を示すブロック図である。 本実施形態に係る緊急警報受信機の動作を説明するための図である。 本実施形態に係る緊急警報受信機が受信する防災無線放送を説明するための図である。 第2実施形態に係る緊急警報受信機の一実施形態を示すブロック図である。 スケルチ出力による切り替えスイッチの制御状態を示す図である。 本実施形態に係る緊急警報受信機の動作を説明するための図である。
符号の説明
10…緊急警報受信機、11…受信部、12…受信アンテナ、13…信号受信回路、131…AM/FM受信回路、132…緊急警報受信回路、133…防災無線受信回路、14…切り替えスイッチ、15…緊急警報信号検出回路、16…出力系、161…出力アンプ制御回路、162…出力アンプ、17…スピーカ、18…スケルチ回路、19…優先順位選択回路、20…防災行政無線システム、21…親局、22…各家庭、23…屋外拡声受信装置、24…送信アンテナ。

Claims (10)

  1. 緊急警報信号を受信する緊急警報受信回路と、
    放送信号を受信する放送受信回路と、
    上記緊急警報信号と上記放送信号とを含む信号が入力され、当該信号を選択して出力する切り替えスイッチと、
    を有し、
    上記切り替えスイッチは、
    上記緊急警報受信回路が上記緊急警報信号を受信した場合は、上記放送信号から上記緊急警報信号に切り替える
    緊急警報受信機。
  2. 上記切り替えスイッチの出力信号を増幅する出力アンプと、
    上記出力アンプの状態を制御する出力アンプ制御回路と、を含む出力系と、
    通電状態に保持される上記緊急警報受信回路と、
    上記緊急警報信号を検出する緊急警報信号検出回路と、
    を有し、
    上記緊急警報信号検出回路は、
    通電状態に保持され、上記緊急警報信号を検出した場合に、上記出力系が非通電状態であれば、上記出力系を通電状態に切り替えるように指示する
    請求項1記載の緊急警報受信機。
  3. 上記出力アンプ制御回路は、
    上記緊急警報信号検出回路にて上記緊急警報信号が検出された場合に、上記出力アンプの出力信号を所定の出力レベル以上であるように制御する
    請求項2記載の緊急警報受信機。
  4. 防災無線信号を受信する防災無線受信回路と、
    上記防災無線信号を検出する防災無線信号検出回路と、
    をさらに有し、
    上記切り替えスイッチは、
    上記防災無線信号検出回路が上記防災無線信号を検出した場合に、上記防災無線信号もしくは上記緊急警報信号に切り替える
    請求項3記載の緊急警報受信機。
  5. 上記防災無線信号検出回路は、
    上記防災無線信号に含まれる雑音の大きさが予め設定された値より大きいか小さいかを比較し、雑音の方が大きい場合には防災無線信号が検知されていないと認識し、雑音の方が小さい場合には防災無線信号が検知されたと認識する
    請求項4記載の緊急警報受信機。
  6. 上記出力アンプ制御回路は、
    上記緊急警報信号検出回路にて上記緊急警報信号が検出された場合に、事前に設定されている上記出力アンプの音量レベルに関わらず、当該音量レベルを制御する
    請求項2または3に記載の緊急警報受信機。
  7. 上記出力アンプ制御回路は、
    上記防災無線信号検出回路にて上記防災無線信号が検出された場合に、事前に設定されている上記出力アンプの音量レベルに関わらず、当該音量レベルを制御する
    請求項2から5のいずれか一つに記載の緊急警報受信機。
  8. 上記出力アンプ制御回路は、
    上記音量レベルが無音状態にあっても、上記出力アンプが上記緊急警報信号もしくは上記防災無線信号を所定の音量レベルで出力するように制御する
    請求項6または7記載の緊急警報受信機。
  9. 上記出力アンプ制御回路は、
    上記出力アンプが上記緊急警報信号もしくは上記防災無線信号を最大でない音量レベルで出力するように制御する
    請求項8記載の緊急警報受信機。
  10. 緊急警報信号を受信する緊急警報受信回路と、
    AMおよびFM放送信号を受信するAM/FM受信回路と、
    上記緊急警報信号、上記AMおよびFM放送信号とを含む信号が入力され、当該信号を選択して出力する切り替えスイッチと、
    を有し、
    上記切り替えスイッチは、
    上記緊急警報受信回路が上記緊急警報信号を受信した場合は、上記AMまたはFM放送信号から上記緊急警報信号に切り替える
    緊急警報受信機。
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