JP6637314B2 - 同報無線システム - Google Patents
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Description
また、前記同報無線システムに付随して備え付けられる選択呼出機能は、報知情報を特定の子局のみ送信する機能であり、特定地区へのみ報知情報を伝達させる場合や、特定行政関連機関へのみ報知情報を伝達させる場合などの情報伝達手段として利用する。親局では扱者が通報を行う際に、報知情報を送信する子局を、当該子局を識別するために付与された個別番号もしくはグループ番号を指定入力し、扱者が呼出操作を実行すると、親局から子局へ同報無線回線を介し、選択呼出信号が送信される。当該選択呼出信号を受信した子局は、当該選択呼出信号に含まれる情報が、自局宛の通報であるか判断し、自局宛であった場合は着信処理を行い、報知情報の出力処理を行う。
また、前記同報無線システムに付随して備え付けられる音声サイレン送出機能は、全子局もしくは特定の子局にてサイレンを吹鳴する機能であり、火災や地震等の有事の際や緊急時に、全域もしくは特定地区に対し、サイレン音を伝達させ、地域住民に対して緊急や注意を促す場合に利用する。親局では扱者が前記選択呼出操作を実行し、当該子局が着信処理後にサイレン送出操作を実行することで、親局から子局へ同報無線回線を介し、報知情報としてサイレン信号が送信される。サイレン信号を受信した子局は、報知情報の出力処理を行うことで、サイレン音が吹鳴される。
図1は同報無線システムの構成例を示す図である。図6は従来の制御サイレン通報のシーケンス図である。図7は従来の音声サイレン通報のシーケンス図である。
なお、屋外子局121はサイレン音源を有し、屋外子局122はサイレン音源を有した上にモータサイレン123とも併設されている。戸別受信機124はサイレン音源を有しない場合である。
また、親局操作卓101では自装置に有したサイレン音源を使用して、指定したサイレンパターンのサイレン音をモニタ出力(804)させることで、扱者100は子局がサイレン吹鳴していることを認識させている。
扱者100は音声放送終了後、親局操作卓111で終話操作(827)を行うと、同報無線回線の制御チャネルを介し、終話信号(828)を送信する(829)。音声放送した屋外子局121、屋外子局122及び戸別受信機124は終話信号を受信し、待受状態となる(830)(831)(832)。
扱者100は音声放送終了後、親局操作卓111で終話操作(922)を行うと、無線送受信装置112に終話信号を送り(923)、同報無線回線の制御チャネルを介し、終話信号(Cch)を送信する(924)。音声放送した屋外子局121、屋外子局122及び戸別受信機124は終話信号を受信し、スピーカを閉じて待受状態となる(925)(926)(927)。
図8の同報無線システムは、親局装置410と屋外拡声装置1020とモータサイレン装置1030で構成されている。
親局装置410は、屋外拡声装置1020と送受信1041,1042を行う。
モータサイレン、鳴動の方式では、屋外拡声装置の拡声用自局アンプを使用しないで外部のサイレン音源を鳴動させるため、屋外拡声装置の従来からの吹鳴監視方式である自局アンプの入力音の有無による監視ができない。そのためモータサイレン432を吹鳴時には、吹鳴起動用の接点(モータサイレン起動信号)出力451の制御有無による判定のみを監視機能として使用していた。判定結果は、送信機能付きの子局1020については子局監視機能の項目として親局装置410へ返送1042するが、送信機能なしの子局については自局のログデータとして蓄積するのみで、障害検出時のリカバリー動作は行っていない現状である。
一方、音声サイレン通報ではサイレン音も親局から送出するため、1つの通信でサイレンと音声を放送することが可能であり、役所・役場から地域住民に対してサイレンと音声との間を切れ目なく報知することができる特徴を有している。しかし、モータサイレンを駆動してサイレンを吹鳴させることができない欠点がある。
本発明の目的は、制御サイレン通報と音声サイレン通報を併用した放送機能を有することである。
また、本発明のもう一つの目的は、モータサイレンからの動作状態、障害状況の情報を使用して、モータサイレンの故障監視、吹鳴状態監視を行い、障害検出時のリカバリー動作によりサイレン吹鳴の信頼性の向上を図ることである。
また、本発明によれば、モータサイレンの故障および吹鳴状態を監視することができる。
(実施例1)
図1は同報無線システムの構成例を示す図である。
図1において、同報無線システムは、親局装置110と、群エリア120に属する子局と、群エリア130に属する子局で構成されている。
親局装置110は、扱者100の操作を受け付ける親局操作卓111と、子局との送受信を行う無線送受信装置112で構成されている。親局操作卓111は、扱者100から制御サイレン呼出操作が行われると、無線送受信装置112を介して子局へ制御サイレン通報を行うための制御サイレン通報制御信号を制御チャネル(Cch)にのせて送信し、音声サイレン通報を行うための音声信号(サイレン音)を通話チャネル(Sch)にのせて送信する。
群エリア130内に設置された子局は、屋外子局131と屋外子局132と戸別受信機134である。屋外子局132にはモータサイレン133を有している。
なお、屋外子局121,131はサイレン音源を有し、屋外子局122,132はサイレン音源を有した上にモータサイレン123,133とも併設されている。戸別受信機124,134はサイレン音源を有していないものとする。
図2は本発明の一実施例である戸別受信機の動作を示すフローである。
戸別受信機124,134は、親局装置110から送信された制御サイレン通報制御信号を制御チャネル(Cch)で受信する(S21)と、通話チャネル(Sch)による音声放送を行うために通話チャネルへの移行を行い、音声信号を待受ける状態となる(S22)。また、受信した音声信号を報知するために、スピーカを開く制御を行う(S23)。その後、親局装置110から送信された音声信号(サイレン音)を通話チャネル(Sch)で受信する(S24)と、その音声信号をアンプで増幅し、S23で開いたスピーカから音声信号(サイレン音)を報知することにより、音声サイレン通報を実施する(S25)。
図3は本発明の一実施例であるサイレン通報のシーケンス図である。
図3は、親局装置110から群エリア120に設置された子局(屋外子局121,屋外子局122,戸別受信機124)に対しサイレン通報後に音声通報するケース1の場合である。
なお、子局(屋外子局121,屋外子局122,戸別受信機124)は、スピーカの出力を閉じておく。また、モータサイレン123を有する屋外子局122は、モータサイレン123を吹鳴時にはスピーカの出力を閉じておく。
屋外子局121は、自局に有するサイレン音源を使用し、当該サイレン起動制御情報より指定のサイレンパターンをスピーカの出力を開いて吹鳴する(207)。
屋外子局122は、自局に併設されたモータサイレンを当該サイレン起動制御情報より指定のサイレンパターンで駆動させてモータサイレンを吹鳴する(208)。
戸別受信機124は、自局にサイレン音源を有していないため通話チャネルへ移行し、スピーカの出力を開く。
親局操作卓111は、扱者100によって音声切替操作(210)が行われると、音源先をサイレン音源からマイクへと切替えると共に、通信を継続した状態で、音声切替信号を無線送受信装置112に送る(211)。無線送受信装置112は、同報無線回線の制御チャネル(Cch)を介して、屋外子局121、屋外子局122、戸別受信機124に制御サイレン終了制御信号を送信する(212)。当該制御サイレン終了制御を受信した屋外子局121は自局に有するサイレン音源から通話チャネルからの音声放送へ切替え、屋外子局122は自局に併設されたモータサイレン駆動制御から通話チャネルからの音声放送へ切替えてスピーカを開く(214)。戸別受信機124は自局にサイレン音源を有していないため音声通報状態を継続する。
親局操作卓111は、扱者100がマイクで音声放送(215)すると、音声信号(215)を無線送受信装置112に送り(216)、無線送受信装置112が同報無線回線の通話チャネルから音声信号(Sch)を送出する(217)。子局(屋外子局121、屋外子局122、戸別受信機124)は受信した音声信号をスピーカより出力する(218)(219)(220)。
図4は本発明の一実施例であるサイレン通報のシーケンス図である。
図4は、親局装置110から群エリア120に設置された子局(屋外子局121,屋外子局122,戸別受信機124)に対し音声通報後にサイレン通報するケース2の場合である。
なお、子局(屋外子局121,屋外子局122,戸別受信機124)は、スピーカの出力を閉じておく。また、モータサイレン123を有する屋外子局122は、モータサイレン123を吹鳴時にはスピーカの出力を閉じておく。
親局操作卓111は子局(屋外子局121、屋外子局122、戸別受信機124)がスピーカの出力を開くタイミングで、音声通報可能の表示(304)を行うことで、扱者100が音声放送するタイミングを認識することができる。
親局操作卓111は、扱者100によってサイレンにて吹鳴をさせる。サイレンパターン選択操作(314)が行われると、音源先をマイクからサイレン音源へと切替えると共に無線送受信装置112に制御サイレン呼出信号を送る(315)。無線送受信装置112は通信を継続した状態で、同報無線回線の制御チャネル(Cch)を介し、制御サイレン通報制御信号を屋外子局121、屋外子局122、戸別受信機124に送信する(316)。
前記制御サイレン通報制御信号を受信した子局(屋外子局121、屋外子局122、戸別受信機124)は、サイレン起動制御情報により処理を行う。
屋外子局122は、スピーカを閉じて(318)、自局に併設されたモータサイレン123を当該サイレン起動制御情報より指定のサイレンパターンで駆動させてモータサイレン123より吹鳴する(319)。
戸別受信機124は自局にサイレン音源を有していないため通話チャネルへ移行し、スピーカの出力を開く(320)。
戸別受信機124は、スピーカから音声サイレンを放送(出力)する(324)。
なお、屋外子局121、屋外子局122、戸別受信機124は、サイレンを略同時に出力できるようにしてもよい。
屋外子局121は、スピーカの出力を閉じ、待受状態にする(328)。
屋外子局122は、待受状態にする(329)。
戸別受信機124は、スピーカの出力を閉じ、待受状態にする(330)。
図5は本発明の他の一実施例である同報無線システムのモータサイレン接続系統図である。
図5の同報無線システムは、親局装置410と屋外拡声装置420とモータサイレン装置430で構成されている。
親局装置410は、屋外拡声装置420と送受信441,442を行う。
モータサイレン起動制御部426はサイレン起動制御内部監視部427を有している。
モータサイレン装置430は、モータサイレン制御部431、モータサイレン432、集音マイク434で構成されている。
モータサイレン制御部431は、モータサイレン起動制御部426にモータサイレン機器異常信号452、モータサイレン起動中信号453、モータサイレン吹鳴中信号454を送る。
図5において、親局装置410は、サイレンを吹鳴させる場合には屋外拡声装置420に制御サイレン通報制御信号と音声信号を送信(441)する。
屋外拡声装置420の送受信部421は、親局装置410から制御サイレン通報制御信号と音声信号を受信すると、モータサイレン起動制御部426にモータサイレン起動指示を出す。
親局装置410は、サイレン監視で異常を屋外拡声装置420から受信した場合には、図示していない表示部にモータサイレン起動制御に異常がある旨を表示する。
図5において、モータサイレン起動制御部426は、モータサイレン432からモータサイレン音を吹鳴させる場合には、モータサイレン制御部431にモータサイレン起動信号451を出力すると共にサイレン起動制御内部監視部427をモータサイレンの監視状態にする。
親局装置410は、サイレン監視で異常を屋外拡声装置420から受信した場合には、図示していない表示部にモータサイレン起動制御に異常がある旨を表示する、または図示していないスピーカから異常を伝える音を出力する。
なお、疑似サイレン音とは、モータサイレンから吹鳴するサイレン音ではなく、スピーカから出力する電子サイレン音のことである。
図5において、モータサイレン起動制御部426は、親局装置410からアンテナ422、送受信部421を介して電子サイレン音鳴動の指示を受信すると、電子サイレン音発生部425に対して電子サイレン音発生の指示を出力すると共にモータサイレン装置430に集音の指示を出す。
また、モータサイレン起動制御部426は、サイレン起動制御内部監視部427を監視状態にする。
モータサイレン装置430は、モータサイレン制御部431が集音マイク434でスピーカ424から出力された内蔵電子サイレン音428を集音させる。
集音マイク434は、集音した吹鳴音声検出信号735をモータサイレン制御部431に送る。
モータサイレン制御部431は、吹鳴音声検出信号735を屋外拡声装置420のモータサイレン起動制御部426に送る。
モータサイレン起動制御部426は、サイレン起動制御内部監視部427の異常判定を送受信部421からアンテナ422を介して親局装置410に内蔵電子サイレン監視で異常が生じている旨を通報(442)する。
なお、親局装置410は、電子サイレン監視で異常を屋外拡声装置420から受信した場合には、モータサイレン432からモータサイレン音を吹鳴するため、屋外拡声装置420にモータサイレン音の吹鳴する指示を出してもよい。
また、本発明の実施形態である同報無線システムは、モータサイレンからの動作状態、障害状況の情報からモータサイレンの故障監視、吹鳴状態監視することができる。
Claims (3)
- 親局装置と複数の子局とを備えた同報無線システムであって、
前記親局装置は、サイレン通報を行うための信号を制御チャネルと通話チャネルで子局へ送信し、
前記複数の子局は、
前記親局装置から前記制御チャネルの信号を受信すると、通話チャネルへ移行し、さらに前記親局装置から前記通話チャネルの信号を受信すると、前記通話チャネルの信号に基づいたサイレン通報を行う第1の子局と、
モータサイレンを有しており、前記親局装置から前記制御チャネルの信号を受信すると、前記モータサイレンを駆動制御してサイレン通報を行う第2の子局と、を有し、
前記親局装置は、サイレン吹鳴終了後に音声通報を行うための音声切替操作が行われると、前記複数の子局へサイレン終了制御信号を送信し、
前記第2の子局は、サイレン終了制御信号を受信すると、モータサイレンの駆動制御から通話チャネルからの音声放送へ切替えることを特徴とする同報無線システム。 - 請求項1に記載の同報無線システムであって、
前記第2の子局は、モータサイレンの動作監視を行うサイレン起動制御内部監視部、電子サイレン音を発生させる電子サイレン音発生部、サイレンを吹鳴するスピーカを有しており、前記サイレン起動制御内部監視部がモータサイレンを鳴動できないと判定した場合、前記親局装置から前記制御チャネルの信号を受信すると、前記電子サイレン音発生部が電子サイレン音を発生させ、前記スピーカから前記電子サイレン音を吹鳴することを特徴とする同報無線システム。 - 請求項1に記載の同報無線システムであって、
前記第2の子局は、モータサイレンの動作監視を行うサイレン起動制御内部監視部、サイレンを吹鳴するスピーカを有しており、前記サイレン起動制御内部監視部がモータサイレンを鳴動できないと判定した場合、前記親局装置から前記制御チャネルの信号を受信すると、通話チャネルへ移行し、さらに前記親局装置から前記通話チャネルの信号を受信すると、前記通話チャネルの信号に基づいたサイレン通報を行うことを特徴とする同報無線システム。
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