JP7275992B2 - 放送管理装置および放送システム - Google Patents

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Description

本発明は、放送管理装置および放送システムに関するものである。
近年、緊急に伝えるべき内容を瞬時に放送するシステムとして全国瞬時警報システムが知られている。全国瞬時警報システムにおいては、受信機によって受信された通報番号に対応した音声データが放送装置に出力されると、放送装置からは音声データに基づく放送が1回実行される。
防災放送システムに関しては、拡声放送を行う際に、地域区分により隣接設置された屋外拡声装置間の音響干渉を避けるために、自動的に時差を持たせて放送させることにより操作回数を低減させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、全国瞬時警報システムにおいて通報信号を受信すると自治体の防災無線を使用して住民に通報内容を報知する技術が開示されている(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。
特開2004-56646号公報 特開2014-164418号公報 特開2016-212919号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、システム運用者が操作卓で操作を行って(具体的には、グループスイッチを押して)、送受話器をあげて拡声内容をマイク等で入力してシステム運用者自ら拡声放送を行う場合に適用されるシステムである。一方で、全国瞬時警報システムでは、放送に必要な音声データを外部から取得して、システム運用者の操作を必要とせずに、自動的に放送装置に出力して瞬時に放送を行う場合がある。この場合、外部から取得した音声データをそのまま用いるため、複数の放送装置から一斉に1回だけ放送されるが、隣接設置された放送装置間の音響干渉により、放送内容が聞き取りにくいといった問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、外部から取得した音声データの放送において時差放送により音響干渉を回避することが可能な技術を提供する。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、音声バッファと、受信機によって受信された通報番号に対応する音声データおよび前記通報番号に対応する識別信号を受信する受信部と、前記識別信号に対応するプログラムを起動し、前記受信部によって受信した前記音声データを、前記プログラムの機能によって放送装置に出力するよう制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記プログラムに時差放送を行う旨が定義されている場合、前記受信部によって受信した前記音声データを前記音声バッファに記憶し、前記音声データを、1以上の前記放送装置から成る時差グループごとに順次出力されるように制御する、放送管理装置が提供される。
前記制御部は、前記時差グループごとの前記音声データの出力を、予め設定された所定の順番で行うよう制御してもよい。
前記放送管理装置は、前記放送装置の識別情報と、時差放送の順番を示す番号とが対応付けられた時差テーブルを記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記時差テーブルに規定された前記時差放送の順番が同じ1以上の前記放送装置を前記時差グループとみなし、前記順番にしたがって、前記時差グループごとに順次前記音声データを出力するよう制御してもよい。
前記制御部は、前記時差テーブルで1回目と規定された1以上の前記放送装置から、前記受信部によって受信した前記音声データを出力するよう制御する際に、前記音声データを前記音声バッファに記憶する制御を行ってもよい。
前記制御部は、前記時差テーブルで2回目以降の順番が規定されている1以上の前記放送装置については、前記音声バッファに記憶した前記音声データを出力するよう制御してもよい。
前記制御部は、前記プログラムに時差放送を行わない旨が定義されている場合、前記受信部によって受信した前記音声データを、前記プログラムに定義された1以上の所定の前記放送装置から一斉に出力されるように制御してもよい。
また、本発明の他の観点によれば、自動起動装置と放送管理装置と放送装置とを有する、放送システムであって、前記自動起動装置は、受信機によって受信された通報番号に対応する音声データと前記通報番号に対応する識別信号とを送信する送信部を備え、前記放送管理装置は、音声バッファと、受信機によって受信された通報番号に対応する音声データおよび前記通報番号に対応する識別信号を受信する受信部と、前記識別信号に対応するプログラムを起動し、前記受信部によって受信した前記音声データを、前記プログラムの機能によって放送装置に出力するよう制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記プログラムに時差放送を行う旨が定義されている場合、前記受信部によって受信した前記音声データを前記音声バッファに記憶し、前記音声データを、1以上の前記放送装置から成る時差グループごとに順次出力されるように制御する、放送システムが提供される。
前記放送装置は、スピーカおよびアンテナを含む子局であって、前記放送システムは、1以上の前記子局に前記音声データを送信する親局をさらに備え、前記制御部は、前記音声データが、前記親局を介して前記子局に出力されるように制御してもよい。
以上説明したように本発明によれば、外部から取得した音声データの放送において時差放送により音響干渉を回避することが可能な技術が提供される。
本発明の実施形態に係る放送システムの構成例を示した説明図である。 本発明の実施形態に係る同報無線自動起動装置の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る操作卓の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る放送システムの機能詳細について説明するための図である。 本発明の実施形態に係る同報無線自動起動装置に記憶される内部設定情報と、操作卓に記憶されるプログラムテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る時差テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る時差放送について説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットまたは数字を付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
<1.放送システムの構成>
まず、図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る放送システムの構成例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る放送システムの構成例を示した説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態に係る放送システム1は、受信機50と、同報無線自動起動装置60と、操作卓10と、親局装置(以下、単に「親局」とも言う。)20と、子局装置(以下、単に「子局」とも言う。)30と、を有する。放送システム1は、全国瞬時警報システムに相当し得る。また、受信機50、同報無線自動起動装置60、操作卓10、および親局20は、市庁舎などに設置されていてもよい。
受信機50は、ネットワーク40と接続されており、ネットワーク40を介して有線によって通報番号を受信する。また、受信機50は、アンテナ530を有しており、アンテナ530を介して無線によって通報番号を受信する。例えば、受信機50は、ネットワーク40またはアンテナ530を介して、通報番号を受信する。そして、受信機50は、通報番号を有線によって同報無線自動起動装置60に送信する。なお、受信機50は、通報番号を無線によって同報無線自動起動装置60に送信してもよい。ここで、通報番号は、放送すべき1または複数の音声データに対応する情報(1または複数の音声データを識別するための情報)である。
以下では、1つの通報番号に最大15個の音声データが対応する場合を想定する。しかし、1つの通報番号に対応する音声データの数は限定されない。また、通報番号に対応する音声データの種類も限定されない。例えば、音声データは、津波警報、噴火警報、地震警報、震度情報、気象情報、国民保護警報、特別警報などであってよい。通報番号は、全国瞬時警報システムを管理している消防庁などの省庁の端末から受信機50に送信される。例えば、通報番号は、消防庁の端末から送信されるが、情報の発信源は内閣官房または気象庁から発信され、消防庁の端末を経由して受信機50に送信される。また、音声データの長さ(再生時間)も限定されない。例えば、音声データの長さは、2分程度の短い時間であってよい。
同報無線自動起動装置60は、受信機50から有線によって通報番号を受信する。なお、受信機50と同報無線自動起動装置60の間に、スイッチングハブ(不図示)を設けてもよい。スイッチングハブは、通報番号に応じて、放送が必要なものであれば、同報無線自動起動装置60に当該通報番号を送信する制御を行う。また、スイッチングハブには、回転灯や表示用PCが接続され、スイッチングハブは、通報番号に応じて、市庁舎内の所定の部屋に設置された回転灯を鳴動させたり、PCの表示部に、受信機50が受信した情報を表示して職員が確認できるようにさせたりしてもよい。
そして、同報無線自動起動装置60は、受信機50から有線によって受信した通報番号に対応する音声データを、有線によって操作卓10に送信する。さらに、同報無線自動起動装置60は、通報番号に対応するグループ番号を有線によって操作卓10に送信する。グループ番号は、プログラムの識別信号に相当し得る。なお、プログラムは、操作卓10によって記憶されており、当該プログラムには、音声データの放送に関する詳細情報(例えば、音声自動応答サービス、庁内放送、音量など)があらかじめ設定可能である。
操作卓10は、同報無線自動起動装置60から通報番号に対応する音声データおよびグループ番号を受信する。ここでは、操作卓10が親局20と有線によって接続されている場合を想定するが、操作卓10は無線によって親局20と接続されていてもよい。操作卓10は、受信したグループ番号によって識別されるプログラムを起動し、同報無線自動起動装置60から受信した音声データを、当該プログラムを用いて親局20に送信する。
親局20は、操作卓10によって送信された音声データを受信する。そして、親局20は、操作卓10から受信した音声データを子局30に送信する。本発明の実施形態では、親局20が、アンテナ230を有し、操作卓10から受信したデータを、アンテナ230を介して無線によって子局30に送信する場合を主に想定する。なお、音声データは、あらかじめ指定された子局IDに対応する子局30に送信されてもよいし、あらかじめ指定されたグループに属する1または複数の子局30に送信されてもよいし、全部の子局30に対して一括で送信されてもよい。例えば、音声データの送信先は、各プログラムにおいて、「放送先」としてあらかじめ設定されてもよい。
子局30は、親局20から送信された音声データを受信する。本発明の実施形態では、子局30が自局に固有のアンテナ330を有し、親局20から送信された音声データを、自局に固有のアンテナ330を介して無線によって受信する場合を想定する。また、子局30は、自局に固有のスピーカ340を有し、親局20から受信した音声データが、自局に固有のスピーカ340から出力されるようにスピーカ340を制御する。なお、子局30は、放送を行う放送装置として機能し得る。また、スピーカ340は、子局30の外部に存在していてもよい。本実施形態では、子局30として屋外スピーカを想定し、隣接設置された子局30の音響干渉を時差放送により回避するが、子局30には屋内スピーカが含まれていてもよい。すなわち、プログラムに設定される「放送先」は、屋外スピーカに限定されず、屋内スピーカが含まれていてもよい。また、本システムによる音声データの出力方式は、子局30が親局20から音声データを受信すると、受信した音声データをリアルタイムにスピーカから出力するリアルタイム方式を用いる場合を主に想定する。
(課題の整理)
一般的に全国瞬時警報システムにおいては、受信機50によって受信された通報番号に対応した音声データが子局30に出力されると、子局30からは音声データに基づく放送が1回実行される。しかし、複数の放送装置から一斉に1回だけ放送されると、隣接設置された放送装置間の音響干渉により、放送内容が聞き取りにくいといった問題があった。
そこで、本発明の実施形態では、外部から取得した音声データの放送において時差放送により音響干渉を回避することが可能な技術について主に説明する。より具体的には、操作卓10において、同報無線自動起動装置60から受信されたグループ番号によって識別されるプログラムにおいて、時差放送を行う旨が定義されている場合、操作卓10は、子局30の時差グループのうち時差放送の順番が「1回目」のグループに属する子局30に音声データを送信して放送する一方で、当該音声バッファに音声データを記録する。次いで、操作卓10は、子局30の時差グループのうち時差放送の順番が「2回目」のグループに属する子局30に、音声バッファに記録した音声データを送信して放送する。以降、操作卓10は、「3回目」、「4回目」と、時差グループに設定されている順番に従って時差放送を順次行う。
時差グループの情報は、予め生成され、操作卓10により記憶されている。各時差グループは、予め音響干渉を回避する程度に離隔した1以上の子局30から成る。これにより、時差グループに含まれる1以上の子局30から一斉に放送しても、音響干渉による聞き取りにくさが解消される。すなわち、多数の子局30を、音響干渉を起こさない2以上の時差グループに予め分けて、時差グループごとに順次放送することで、音響干渉による聞き取りにくさを回避することができる。なお、時差グループの数は特に限定しないが、例えば5つまたは6つまで設定できるようにしてもよい。また、このような時差放送を行うか否かは、プログラムに定義することが可能である。プログラムには、所定の1以上の子局30から一斉に放送を行う一括放送を定義することも可能である。警報内容によっては、音響干渉による聞き取りにくさの解消よりも、緊急性が高く、たとえ内容が聞き取りにくくても何らかの警告が発生したことをいち早く周知させる方が重要な場合もあるためである。
以上、本発明の実施形態に係る放送システム1の構成例について説明した。続いて、放送システム1に含まれる同報無線自動起動装置60および操作卓10の構成例について具体的に説明する。
<2-1.同報無線自動起動装置の機能構成>
続いて、本発明の実施形態に係る同報無線自動起動装置60の機能構成例について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る同報無線自動起動装置60の機能構成例を示すブロック図である。図2に示したように、本発明の実施形態に係る同報無線自動起動装置60は、制御部610、記憶部620、受信部630および通信部640を備える。
制御部610は、同報無線自動起動装置60の動作全体を制御する機能を有し、専用のハードウェアによって構成されてもよいし、同報無線自動起動装置60に内蔵されたCPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに展開して実行することにより実現されてもよい。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。例えば、制御部610は、受信機50から通報番号が受信部630によって受信されると、通報番号に対応するグループ番号および音声データが通信部640によって操作卓10に送信されるように通信部640を制御する。
記憶部620は、制御部610を動作させるためのプログラムやデータを記憶することができる。また、記憶部620は、制御部610の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。
受信部630は、受信機50から通報番号を受信する通信インタフェースである。受信部630によって受信された通報番号は、制御部610に出力される。
通信部640は、制御部610による制御に従って、通報番号に対応するグループ番号を操作卓10に送信する通信インタフェースである。また、通信部640は、制御部610による制御に従って、音声データを操作卓10に送信する通信インタフェースである。また、通信部640は、制御部610による制御に従って、放送起動信号および放送終了信号を送信する。また、通信部640は、操作卓10から起動完了信号を受信する。
以上、本発明の実施形態に係る同報無線自動起動装置60の機能構成例について説明した。
<2-2.操作卓の機能構成>
続いて、本発明の実施形態に係る操作卓10の機能構成例について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る操作卓10の機能構成例を示すブロック図である。図3に示したように、本発明の実施形態に係る操作卓10は、制御部110、記憶部120、通信部130および送信部140を備える。なお、操作卓10は、放送を管理する放送管理装置として機能し得る。
制御部110は、操作卓10の動作全体を制御する機能を有し、専用のハードウェアによって構成されてもよいし、操作卓10に内蔵されたCPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに展開して実行することにより実現されてもよい。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。例えば、制御部110は、同報無線自動起動装置60からグループ番号が通信部130によって受信されると、グループ番号に対応するプログラムを起動する。
制御部110は、通信部130によって受信された音声データが、起動したプログラムの機能によって親局20を介して子局30に出力されるように送信部140を制御する。そして、制御部110は、グループ番号に対応するプログラムに、時差放送が定義されている場合、音声バッファに音声データを記憶し、また、音声データを、当該プログラムの機能によって順次、時差グループごとに親局20を介して所定の子局30に出力されるように制御する。
記憶部120は、制御部110を動作させるためのプログラムやデータを記憶することができる。また、記憶部120は、制御部110の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。記憶部120は、音声データが記録される音声バッファを有している。
通信部130は、同報無線自動起動装置60から音声データおよびグループ番号を受信する通信インタフェースである。通信部130によって受信された音声データおよびグループ番号は、制御部110に出力される。また、通信部130は、同報無線自動起動装置60から放送起動信号および放送終了信号を受信する。また、通信部640は、操作卓10から起動完了信号を受信する。また、通信部130は、制御部110による制御に従って、起動完了信号を同報無線自動起動装置60に送信する通信インタフェースである。
送信部140は、制御部110による制御に従って、音声データおよびグループ番号を、親局20を介して子局30に送信する通信インタフェースである。
以上、本発明の実施形態に係る操作卓10の機能構成例について説明した。
<3.放送システムの機能詳細>
続いて、図4を参照しながら、本発明の実施形態に係る放送システム1の機能詳細について説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る放送システム1の機能詳細について説明するための図である。図4に示したように、受信機50は、ネットワーク40またはアンテナ530を介して、通報番号を受信する(ステップS10)。
次に、受信機50によって受信された通報番号(例えば、01H~FFHまでのいずれかを示す番号として)は、同報無線自動起動装置60に送信される(ステップS11)。同報無線自動起動装置60において、記憶部620は、通報番号と音声データ(最大15個の音声データ)とグループ番号とを対応付けた内部設定情報621を記憶している。同報無線自動起動装置60は、受信部630によって通報番号を受信すると、制御部610により、記憶部620に記憶された内部設定情報621から、受信した当該通報番号に対応する音声データおよびグループ番号を取得する。
ここで、図5に、内部設定情報621の一例を示す。図5上段に示すように、内部設定情報621は、通報番号と、音源ファイル(音声データの一例)と、グループ番号とが対応付けられている。図5に示す例では、例えば1つの通報番号に最大15個の音源ファイルが対応する場合を想定する。
図5に示す例では、グループ番号が、例えば7つの接点信号(例えば、図4に示したグループ接点1~7の少なくともいずれかを介したON信号)に対応する2進数により表現されており、2=127のプログラムを選択可能となっている。グループ番号とプログラム番号は1対1で対応し、その数は特に限定しないが、例えばプログラムが127まで設定できるようにしてもよい。
続いて、制御部610は、内部設定情報621から取得したグループ番号を、通信部640によって操作卓10に出力されるように通信部640を制御する。すなわち、例えば制御部610は、グループ接点1~7の少なくともいずれかを介したON信号を操作卓10に出力する(ステップS12)。さらに、制御部610は、放送起動信号(例えば、図4に示した放送起動接点を介したON信号)を、通信部640によって操作卓10に出力するように通信部640を制御する(ステップS13)。なお、放送起動信号とグループ番号の出力は、略同時に行ってもよいし、放送起動信号を先に出力してもよい。
次いで、操作卓10は、通信部130によってグループ番号を受信すると、制御部110により、受信したグループ番号に対応するプログラムを起動する。プログラムは、プログラムテーブル121として操作卓10の記憶部120に記憶されている。ここで、プログラムテーブル121の一例を図5の下段に示す。図5の下段に示すように、プログラムテーブル121は、プログラム番号に対応するプログラム内容(例えば、放送先、音量、音声自動応答サービスの有無、および時差放送の有無)が、予め設定(定義)されている。ここでは、制御部110が、同報無線自動起動装置60から受信したグループ番号(グループ接点1~7の少なくともいずれかを介したON信号)を、2進数から10進数に変換する場合を想定する。
次に、制御部110は、通信部130によって放送起動信号を受信すると、親局20を介して子局30に放送起動信号を送信する(ステップS14)。具体的には、制御部110は、プログラムの「放送先」に定義されている子局30に放送起動信号を送信する。図5に示す例では、例えば放送先が「グループA」の場合、制御部110は、グループAに属する1以上の子局30に、放送起動信号を送信する。このような放送先グループは予め設定され、放送先グループ情報として操作卓10の記憶部120に記憶されている。また、放送先を「一括」としてすべての子局30を対象としてもよい。
さらに、プログラムにおいて、「時差放送」が「あり」に定義(設定)されている場合、制御部110は、記憶部120に記憶された時差テーブル122を参照して、時差放送の順番が「1回目」となっている(すなわち、1回目に時差放送が行われる時差放送グループに含まれる)1以上の子局30に対して、放送起動信号を送信する。ここで、図6に、本実施形態による時差テーブル122の一例を示す。図6に示すように、時差テーブル122では、子局30のID(子局番号)と、時差放送の順番とが対応付けられている。図6に示す時差テーブル122によれば、ID:001、ID:004、ID:007、・・・の子局30は、1回目の時差放送グループに所属するものとみなすことができる。また、図6に示す時差テーブル122によれば、ID:002、ID:005、ID:008、・・・の子局30は、2回目の時差放送グループに所属するものとみなすことができる。
本実施形態では、このような複数の時差放送グループが、予め設定されている。なお、各グループ内の1以上の子局30は、同時に放送を行っても音響干渉が生じない程度にそれぞれ離隔した位置に設置されている。また、制御部110は、時差放送「あり」であって、放送先が「一括」の場合には、時差テーブル122に登録されているすべての子局30を対象として、時差グループを判断してもよい。一方、時差放送「あり」であって、放送先が「グループA」など放送先グループが特定されている場合には、制御部110は、時差テーブル122に登録されているグループAの子局30を対象として、時差グループを判断してもよい。
次いで、制御部110は、放送起動信号の送信から所定時間(例えば10秒など、子局30の起動にかかる時間)が経過した場合に、子局30が起動したとして起動完了信号(例えば、図4に示した起動完了接点を介したON信号)を、同報無線自動起動装置60に送信するように通信部130を制御する(ステップS15)。
次に、同報無線自動起動装置60において、通信部640によって起動完了信号が受信されると、制御部610は、記憶部620から取得した音声データを、通信部640によって操作卓10に出力されるように通信部640を制御する(ステップS16)。
次いで、操作卓10において、通信部130によって音声データが受信されると、制御部110は、通信部130によって受信された音声データが、起動したプログラムの機能によって、親局20を介して子局30(上記ステップS14により放送起動信号を送信して起動した子局30)に送信されるように送信部140を制御する(ステップS17)。親局20において、アンテナ230によって音声データが受信されると、アンテナ230によって子局30に音声データが転送される。そして、子局30において、アンテナ330によって音声データが受信されると、スピーカ340によって音声データが出力される。これによって、子局30による1回目の放送が行われる。
この際、制御部110は、プログラムに定義された「音量」で子局30により音声データが出力されるよう制御することもできる。例えば「音量」が「通常」と定義されている場合、制御部110は、子局30側で既に設定されている音量で出力されるよう制御する。一方、「音量」が「強制」と定義されている場合、制御部110は、子局30側で既に設定されている音量に関わらず、最大音量で出力されるよう制御する。
さらに、制御部110は、起動したプログラムに「時差放送有り」と定義されている場合、通信部130によって受信された音声データを、音声バッファ121に記録する。音声バッファ121に記憶された音声データは、2回目以降の時差放送に用いられる。なお、プログラムに「時差放送有り」と定義されていない場合(例えば「時差放送無し」と定義されている場合)、制御部110は、通信部130によって受信された音声データを、音声バッファ121に記録せず、1回のみ放送するよう制御する。
そして、同報無線自動起動装置60は、制御部610により、通報番号に対応する音声データの出力が終わると(再生が終わると)、放送終了信号(例えば、図4に示した放送終了接点を介したON信号)を、操作卓10に送信するように通信部640を制御する(S18)。
放送終了信号を受信した操作卓10は、1回目の時差放送を終了するが、続いて、2回目の時差放送を行うよう制御する。具体的には、制御部110は、時差テーブル122を参照し、2回目の時差放送グループに含まれる子局30に対して、親局20を介して、送信部140から、放送起動信号を送信する制御を行う。次いで、制御部110は、放送起動信号の送信から所定時間(例えば10秒など、子局30の起動にかかる時間)が経過した場合に、子局30が起動したとして、音声バッファ123に記憶した音声データを、親局20を介して子局30に送信するように送信部140を制御する。親局20において、アンテナ230によって音声データが受信されると、アンテナ230によって子局30に音声データが転送される。そして、子局30において、アンテナ330によって音声データが受信されると、スピーカ340によって音声データが出力される。これによって、次の時差グループ(2回目の時差放送のグループ)に属する1以上の子局30から放送を行うことができる。このような時差放送は、設定された時差放送グループごとに、順次行われ得る。
ここで、図7を参照して、本実施形態による時差放送について説明する。図7に示すように、例えば子局30a~30eがある場合に、1回目の時差放送では、離隔して設置されている子局30aおよび子局30dから放送を行い、2回目の時差放送では、同じく離隔して設置されている子局30eおよび子局30bから放送を行い、3回目の時差放送では、子局30cから放送を行うことで、音響干渉を回避することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、操作卓10または同報無線自動起動装置60に内蔵されるCPU、ROM、およびRAM等のハードウェアに、操作卓10または同報無線自動起動装置60の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も提供される。
1 放送システム
10 操作卓
110 制御部
120 記憶部
121 プログラムテーブル
122 時差テーブル
123 音声バッファ
130 通信部
140 送信部
20 親局
230 アンテナ
30 子局
330 アンテナ
340 スピーカ
40 ネットワーク
50 受信機
60 同報無線自動起動装置

Claims (8)

  1. 音声バッファと、
    受信機によって受信された通報番号に対応する音声データおよび前記通報番号に対応する識別信号を受信する受信部と、
    前記識別信号に対応するプログラムを起動し、前記受信部によって受信した前記音声データを、前記プログラムの機能によって放送装置に出力するよう制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記プログラムに時差放送を行う旨が定義されている場合、前記受信部によって受信した前記音声データを前記音声バッファに記憶し、前記音声データを、1以上の前記放送装置から成る時差グループごとに順次出力されるように制御する、放送管理装置。
  2. 前記制御部は、前記時差グループごとの前記音声データの出力を、予め設定された所定の順番で行うよう制御する、請求項1に記載の放送管理装置。
  3. 前記放送管理装置は、
    前記放送装置の識別情報と、時差放送の順番を示す番号とが対応付けられた時差テーブルを記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記時差テーブルに規定された前記時差放送の順番が同じ1以上の前記放送装置を前記時差グループとみなし、前記順番にしたがって、前記時差グループごとに順次前記音声データを出力するよう制御する、請求項2に記載の放送管理装置。
  4. 前記制御部は、前記時差テーブルで1回目と規定された1以上の前記放送装置から、前記受信部によって受信した前記音声データを出力するよう制御する際に、前記音声データを前記音声バッファに記憶する制御を行う、請求項3に記載の放送管理装置。
  5. 前記制御部は、前記時差テーブルで2回目以降の順番が規定されている1以上の前記放送装置については、前記音声バッファに記憶した前記音声データを出力するよう制御する、請求項4に記載の放送管理装置。
  6. 前記制御部は、前記プログラムに時差放送を行わない旨が定義されている場合、前記受信部によって受信した前記音声データを、前記プログラムに定義された1以上の所定の前記放送装置から一斉に出力されるように制御する、請求項1~5のいずれか1項に記載の放送管理装置。
  7. 自動起動装置と放送管理装置と放送装置とを有する、放送システムであって、
    前記自動起動装置は、
    受信機によって受信された通報番号に対応する音声データと前記通報番号に対応する識別信号とを送信する送信部を備え、
    前記放送管理装置は、
    音声バッファと、
    受信機によって受信された通報番号に対応する音声データおよび前記通報番号に対応する識別信号を受信する受信部と、
    前記識別信号に対応するプログラムを起動し、前記受信部によって受信した前記音声データを、前記プログラムの機能によって放送装置に出力するよう制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記プログラムに時差放送を行う旨が定義されている場合、前記受信部によって受信した前記音声データを前記音声バッファに記憶し、前記音声データを、1以上の前記放送装置から成る時差グループごとに順次出力されるように制御する、放送システム。
  8. 前記放送装置は、スピーカおよびアンテナを含む子局であって、
    前記放送システムは、1以上の前記子局に前記音声データを送信する親局をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記音声データが、前記親局を介して前記子局に出力されるように制御する、請求項7に記載の放送システム。
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