JP2010035094A - 戸別受信機 - Google Patents

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英一 吉澤
Hideaki Nakaoka
秀明 中岡
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Abstract

【課題】全国瞬時警報システムを導入していない場合には、緊急地震速報や津波警報の情報を聞くことができず、戸別受信機では、親局設備からの通報信号であるか、全国瞬時警報の通報信号であるかの区別ができない。このため、戸別受信機では、全国瞬時警報の時のみ特別な制御(他の機器の遠隔操作など)を行うことができない。本発明は、どのような市町村防災行線無線システムであっても、全国瞬時警報の通報信号を識別でき、受信及び出力することができる戸別受信機を提供する。
【解決手段】戸別受信機にラジオ機能と緊急警報放送復調部を付加し、親局設備から子局設備に送信される信号に、全国瞬時警報であるという情報を付加し、戸別受信機の受信者が認識できるようにし、親局設備からの通報信号であるか、全国瞬時警報の通報信号であるかの区別ができるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、市町村防災無線システムにおける戸別受信機に関する。
図5は、従来の町村防災無線で使用する戸別受信機の構成の一例を示すブロック図である。34は戸別受信機、35は受信部、1はアンテナ、2は受信部35の受信回路部、3は受信部35の復調部、4は受信部35のマイコン、5は受信部35のスケルチ回路部、6は受信部35のオーディオアンプ部、7はスピーカを示す。
戸別受信機34が、親局から出力される通報信号を受信し、音声を出力する場合の動作を、図5によって説明する。戸別受信機34において、アンテナ1は、親局から放送された信号を受信し、受信回路部2に出力する。受信回路部2は、入力された信号を復調し、復調部3とスケルチ回路部5に出力する。復調部3は、復調された信号をデジタルセレコール信号へ変換し、マイコン4に出力する。マイコン4は、入力されたデジタルセレコール信号に基づいてスケルチ回路部5を制御し、スケルチ回路部5は、スケルチ動作を行って、マイコン4からの制御によって復調された信号から不要な音を除去した音声信号に変換してオーディオアンプ部6に出力する。オーディオアンプ部6は、入力された音声信号を増幅し、スピーカ7に出力する。スピーカ7は、入力された音声信号を音声として出力する。
図6は、従来の市町村防災無線システムの構成の一例を説明するためのブロック図である。21は親局設備、22は受信部、23は復調部、24は防災情報信号生成部、25は操作卓、26は無線機、34は戸別受信機、35は戸別受信機の受信部、7はスピーカを示す。
図6の市町村防災無線システムにおいて、全国瞬時警報の通報信号を送信する場合について説明する。まず衛星経由で、全国瞬時警報信号が放送されると、親局設備21の受信部22は、この全国瞬時警報信号を受信し、復調部23に出力する。復調部23は、入力された信号を復号した後、防災情報信号生成部24に出力する。防災情報信号生成部24は、防災情報を生成し、全国瞬時警報の通報信号を放送信号として操作卓25に出力する。操作卓25は入力された全国瞬時警報の通報信号を無線機26を通して戸別受信機34に送信する。
戸別受信機34では、防災情報は、戸別受信機34のアンテナ1を介して受信部35において受信され、これを音声に変換しスピーカ7により通報する。この戸別受信機34は施設や各家庭に配置され、利用者は通報を受けることにより全国瞬時警報の情報を取得することができる。
なお、上述の方式は、大規模災害や武力攻撃等の緊急事態の発生に備えるために、全国瞬時警報システム( J-ALERT )を用いて、総務省消防庁から通信衛星を利用して、市町村等の地方公共団体の市町村防災行政無線システムを自動的に起動させ、それらの緊急情報を瞬時に関連する住民に伝達するシステムである。
また総務省消防庁からの、緊急情報をデジタル放送によって、視聴者である住民に伝達する技術が、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2006−245652号公報
上述の従来の方式では、全国瞬時警報システム( J-ALERT )を導入していない地方公共団体では、総務省消防庁より送信される緊急地震速報や津波警報等の全国瞬時警報の情報を聞くことができないという問題があった。
また、戸別受信機では、親局設備からの通報信号であるか、全国瞬時警報の通報信号であるかの区別ができない。この区別ができないため、戸別受信機においては、全国瞬時警報の時のみ特別な制御(他の機器の遠隔操作など)を行うことができないという問題があった。
本発明は、上記のような問題に鑑み、どのような市町村防災行線無線システムであっても、全国瞬時警報の通報信号を識別でき、受信及び出力することができる。そしてまた、全国瞬時警報の時のみ特別な制御を行うことができる戸別受信機を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の戸別受信機は、防災無線システムの戸別受信機において、ラジオチューナと緊急警報復調手段を備え、ラジオチューナが緊急警報信号を受信した場合に緊急警報内容を音声出力するものである。
また、親局設備から子局設備に送信される信号に、全国瞬時警報であるという情報を付加し、戸別受信機の受信者が認識できるようにし、親局設備からの通報信号であるか、全国瞬時警報の通報信号であるかの区別ができるようにしたものである。そして更に、戸別受信機に遠隔操作部を付加したものである。
本発明によれば、全ての戸別受信機で気象庁より送信される緊急地震速報や津波警報等の全国瞬時警報の情報を受信することができる。
また、戸別受信機の受信者は、各種ある通報の中から、全国瞬時警報を特定することができる。
更に、全国瞬時警報である場合に、受信者は、戸別受信機等を介して住宅及び施設の、照明、家電製品、及びバスユニット等の電気的に制御される機器を制御することができる。
本発明は、親局設備と戸別受信機から構成される市町村防災無線システムの戸別受信機において、戸別受信機にラジオ部と緊急警報放送復調部を付加し、消防庁から放送される全国瞬時警報信号を親局設備が受信して、戸別受信機に同報通信した場合には、ラジオ部が自動的に起動し、例えば、緊急地震速報、地震津波警報の詳細状況や避難行動等の情報を得ることができる市町村防災無線システムの戸別受信機である。
また、上記本発明の市町村防災無線システムの戸別受信機において、戸別受信機が全国瞬時警報信号を受信した場合には、当該戸別受信機を介して、住宅又は施設の、照明、エアコン、及び監視システム、等の電気製品、並びに、温水器、バスユニット、等の電気的に制御される機器を遠隔操作によって制御することが可能な戸別受信機である。
更に、上記本発明の市町村防災無線システムの戸別受信機において、子局設備である戸別受信機が、通常通報に使用される信号と全国瞬時警報システム( J-ALERT )に使用される信号の分別ができる戸別受信機である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、各図の説明において、共通な機能を有する構成要素には同一の参照番号を付し、できるだけ説明の重複を避ける。
以下に本発明の一実施例を図1によって説明する。図1は、本発明の戸別受信機の一実施例の構成を示すブロック図である。図5と同一部分は同一の符号を用いている。また、2′は受信回路部、8は切替部、9はラジオチューナ、10は緊急警報放送復調部、31は戸別受信機、32は受信部を示す。
図1の戸別受信機31において、アンテナ1は、親局から放送された信号を受信し、切替部8に出力する。切替部8は、通常の場合は、受信設定無しとして、アンテナ1が受信した信号を受信回路部2′に出力する。受信回路部2′は入力された信号を復調し、緊急警報フラグがあるか否かを判定し、緊急警報フラグが検出された時には、切替部8の制御端子に制御信号を出力してアンテナ1が受信した信号をラジオチューナ9に出力するように制御する。また、受信回路部2′は入力された信号を復調した場合に、緊急警報フラグが検出されなかった時には、復調した信号を復調部3とスケルチ回路部5に出力する。以下の動作は、図5で説明した通りである。
さて、アンテナ1が受信した全国瞬時警報の通報信号が切替部8を介してラジオチューナ9に入力される場合には、まず、受信した緊急警報信号(全国瞬時警報の通報信号)は、ラジオチューナ9から緊急警報放送復調部10に出力される。緊急警報放送復調部10は、緊急警報信号を復調し、ラジオチューナ9で予め選局している番組が自動的に起動する。
これによって、ラジオチューナ9は、緊急地地震速報や津波警報等の緊急警報の情報を音声信号に変換して、オーディオアンプ部6とスピーカ7を通して音声出力するので、戸別受信機31の受信者は、緊急警報を聞くことができる。
また、切替スイッチ8で強制的に防災受信専用と緊急警報速報専用に切り分けでき放送を聞くことができる。
図2のフローチャートを参照して、本発明の戸別受信機の動作の一実施例について説明する。
次に示す、スイッチ設定により受信する種別を予め設定できる。
受信設定無ステップ101、防災無線もしくは緊急警報の信号の何れか受信した場合に音声出力する。
防災無線受信設定ステップ102、防災無線のみ音声出力する。
緊急警報受信設定ステップ103、緊急讐報のみ音声出力する。
受信設定無ステップ101の場合、ステップ104にて緊急警戒信号( EWS:Emergency Warning System )か判定し、緊急警戒信号であれば、ステップ105にて緊急警戒信号を解析し、
ステップ106でラジオチューナ9を起動する。
ラジオチューナ9の起動後、ステップ107で緊急警戒信号を受信し、ステップ108でスピーカ7から出力する。
また、ステップ104で、緊急警戒信号ではなく防災無線信号であれば、防災無線受信後、ステップ109で着信処理し、ステップ110でMSK( Minimum Shift Keying )信号を受信する。
その後、ステップ111でMSKデータ処理を行い、ステップ112で放送準備処理し、ステップ108でスピーカ出力する。
受信設定無の場合は、随時、防災無線信号及ぴ緊急警報信号を受け付けることができる。
また、ステップ102で防災無線受信設定または、ステップ103で緊急警報受信設定と固定にした場合は各々の信号のみ受信することができる。
以下に本発明の一実施例を図3により説明する。図3は、本発明の戸別受信機を使った市町村防災無線システムの一実施例の構成を示すブロック図である。図6と同一部分は同記号を用いている。31は戸別受信機、33は遠隔操作部を示す。
図3において、衛星経由で全国瞬時警報信号が放送されると、親局設備21の受信部22は、この全国瞬時警報信号を受信し、復調部23に出力する。復調部23は、入力された信号を復号した後、防災情報信号生成部24に出力する。防災情報信号生成部24は、全国瞬時警報の情報を付加した防災情報を生成し、放送信号として操作卓25に出力する。操作卓25は入力された全国瞬時警報の情報を付加した放送信号を無線機26を通して戸別受信機34に送信する。
戸別受信機31は、この防災情報をアンテナ1を介して受信部32から受信し、これを音声に変換しスピーカ7により通報する。全国瞬時警報と特定できる信号を受信した戸別受信機31は、遠隔操作部33を動作させ、施設や各家庭に配置された住宅及び施設の、照明、家電製品、及びバスユニット等の電気的に制御される機器を制御する。
次に、どのようなフォーマットでどのデータに情報を付加するかを図4で説明する。
フォーマットは市町村デジタル回報通信システムにおける標準規格( ARIB STANDARD )で決められたフォーマットを使用する。市町村デジタル同報通信システムでは通報開始時に親局から子局に向けて通報開始指示となるデータが送られる。このフォーマットを図4に示す。( ARIB STANDARD 抜粋)そしてこのデータフォーマットを使用し、子局識別番号2の部分に全国瞬時警報であるという情報を付与する。この子局識別番号2の部分は、全国瞬時警報時は使用されていない余りとなっている情報領域のため、この部分を使用する。
上記実施例によれば、全国瞬時警報システム( J-ALERT )を導入していない市町村でも、気象庁より送信される情報を聞くことができる。
更に、市町村防災無線システムにおける全国瞬時警報に対して、戸別受信機から特別な処置を行うことができるようになる。
本発明の市町村防災無線で使用する戸別受信機の構成の一実施例を示すブロック図。 本発明の戸別受信機の処理の一実施例のフローチャート。 本発明の戸別受信機を使った市町村防災無線システムの一実施例の構成を示すブロック図。 通報開始指示フォーマットを示す図。 従来の市町村防災無線で使用する戸別受信機の構成の一例を示すブロック図。 従来の市町村防災無線システムの構成の一例を説明するためのブロック図。
符号の説明
1:アンテナ、 2、2′:受信回路部、 3:復調部、 4:マイコン、 5:スケルチ回路部、 6:オーディオアンプ部、 7:スピーカ、 8:切替部、 9:ラジオチューナ、 10:緊急警報放送復調部、 12:戸別受信機、 21:親局設備、 22:受信部、 23:復調部、 24:防災情報信号生成部、 25:操作卓、 26:無線機、32:受信部、 33:遠隔操作部、 34:戸別受信機、 35:受信部。

Claims (1)

  1. 防災無線システムの戸別受信機において、ラジオチューナと緊急警報復調手段を備え、ラジオチューナが緊急警報信号を受信した場合に緊急警報内容を音声出力することを特徴とする戸別受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011182238A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線通信システム

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