図面、より詳細には図1を参照して、本発明を実現するのに適した例示的な環境100が示されている。図1では、環境100は、信号送信源10のような信号送信手段、住宅ユニット15(すなわち1,2,3...N,Nは正の整数)のような住宅手段、及びテレビジョン信号受信機20のような信号受信手段を有している。
図1では、住宅ユニット15は、特定の地理的なエリアに位置される邸宅、事業所及び/又は他の住宅の場所を表す場合があり、特定の地理的なエリアは、限定されるものではないが、特定の大陸、国、領域、州、エリアコード、ジップコード、市、郡、自治体、一区画、及び/又は他の定義可能な地理的なエリアである。例示的な実施の形態では、住宅ユニット15のそれぞれには、緊急警報機能を有する少なくとも1つのテレビジョン信号受信機20が設けられている。本発明によれば、緊急警報機能により、テレビジョン信号受信機20は、緊急警報信号を受信可能であり、緊急事態を個人に通知するために1以上の警報出力を提供可能である。
本実施の形態で後に説明されるように、テレビジョン信号受信機20は、とりわけ、オーディオ出力装置を介して警報出力を提供する前に、内部スピーカのような、ディスエーブルにされたオーディオ出力装置をイネーブルにすることが可能でもある。また、テレビジョン信号受信機20は、緊急事態がユーザに通知される確率を更に高めるため、電話、コンピュータ及び/又は他の装置のような1以上の二次装置を介して警報出力を提供することも可能である。例示のため、本発明は、テレビジョン信号受信機20を参照して本実施の形態で記載される。しかし、本発明の原理は、ラジオのような他の装置により使用される場合もある。
例示的な実施の形態によれば、信号送信源10は、それぞれのテレビジョン信号受信機20により受信される場合があるオーディオ、ビデオ及び/又は緊急警報信号を含む信号を送信する。例示的な実施の形態によれば、緊急警報信号は、NWSのような当局、又は政府のエンティティ等のような他の当局から供給される場合がある。信号送信源10は、当局により供給されたときのオリジナルのフォームで緊急警報信号を送信するか、緊急警報信号を表すデジタルデータを他のデータに添付するか、又はその特定の送信フォーマットの必要に適したやり方で緊急警報信号を変更する場合がある。緊急警報信号に応じて、それぞれのテレビジョン信号受信機20は、1以上の警報出力を提供し、これにより緊急事態を個人に通知することができる。信号送信源10は、限定されるものではないが地上波、ケーブル,衛星、光ファイバ、デジタル加入者回線(DSL)、並びに他のタイプのブロードキャスト及び/又はマルチキャスト手段のような有線又は無線リンクを介して、信号をテレビジョン信号受信機20に送信する場合がある。
図2を参照して、図1のテレビジョン信号受信機20の例示的な実施の形態のブロック図が示されている。図2では、テレビジョン信号受信機20は、信号受信エレメント21のような信号受信手段、チューナ22のような同調手段、復調器23のような復調手段、オーディオ増幅器24のようなオーディオ増幅手段、スピーカ25のようなオーディオ出力手段、デコーダ26のようなデコード手段、プロセッサ及びメモリ27のような処理手段及び記憶手段、ビデオプロセッサ28のようなビデオ処理手段、及びディスプレイ29のようなビジュアル出力手段を有している。上述されたエレメントのうちの幾つかは、たとえば、集積回路(IC)を使用して実施される場合がある。説明の明確さのため、図2には、制御信号を含むテレビジョン信号受信機20の所定の従来のエレメントが示されていない場合がある。
信号受信エレメント21は、図1における信号送信源10のような信号源からのオーディオ、ビデオ及び/又は緊急警報信号を含む信号を受信するために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、受信されたオーディオ信号は、デジタル形式で符号化された緊急警報信号を含んでいる場合がある。別の例示的な実施の形態によれば、緊急警報信号は、デジタル伝送システムにおける個別のデータパケットとして受信される場合がある。信号受信エレメント21は、アンテナ、入力端子又は他のエレメントのような信号受信エレメントとして実施される場合がある。
チューナ22は、オーディオ、ビデオ及び/又は緊急警報信号を含む信号を同調させるために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、チューナ22は、少なくとも以下の指定されたNWS周波数でオーディオ信号を同調可能である場合がある。162.400MHz,162.425MHz,162.450MHz,162.475MHz,162.500MHz,162.525MHz及び162.550MHz。本実施の形態で先に示されたように、かかるオーディオ信号は、デジタル形式で符号化された緊急警報信号を含んでいる場合がある。また、チューナ22は、地上波、ケーブル、衛星、及び/又は他の送信で使用されるチャネルを含んだ他の周波数チャネルを同調する場合がある。
復調器23は、チューナ22から供給された信号を復調するために動作可能であり、アナログ及び/又はデジタル送信のフォーマットで信号を復調する場合がある。例示的な実施の形態によれば、復調器23は、オーディオ信号を復調し、これによりNWSオーディオメッセージ、警告するアラートトーン及び/又は他のオーディオコンテンツのようなオーディオコンテンツを表している復調されたオーディオ信号を生成する。
オーディオ増幅器24は、プロセッサ27から供給された1以上の制御信号に応じて、復調器23からのオーディオ信号出力を増幅するために動作可能である。図2に示されるように、オーディオ信号は、オーディオ出力端子(たとえば、オーディオ出力プラグ)を介してテレビジョン信号受信機20に動作的に接続されるオーディオレシーバ及び/又はアンプ(図示せず)のようなオーディオ出力装置に提供される場合がある。スピーカ25は、オーディオ増幅器24から提供された増幅されたオーディオ信号を音声出力するために動作し、テレビジョン信号受信機20の内部スピーカとして実施されるか、又はテレビジョン信号受信機20に関連される他のオーディオ出力装置として実施される場合がある。
デコーダ26は、オーディオ、ビデオ、及び/又は緊急警報信号を含む信号をデコードするために動作する。例示的な実施の形態によれば、デコーダ26は、オーディオ信号をデコードし、これによりデジタル形式で符号化された周波数シフトキーイング(FSK)信号を抽出し、このFSK信号は、緊急事態を示す緊急警報信号を表している。別の例示的な実施の形態によれば、デコーダ27は、緊急事態を示す緊急警報信号を表すデジタルデータをデコードする。また、デコーダ27は、アナログテレビジョン信号の垂直帰線消去期間(VBI)に含まれる緊急警報信号を表すデータを復号化するような、他の復号化機能を実行する場合もある。
例示的な実施の形態によれば、緊急警報信号は、緊急事態に関連するSAMEデータを備えるデータを含んでいる。SAMEデータは、緊急事態により影響される特定の地理的なエリア、緊急事態のタイプ(たとえば、竜巻、毒性のある化学物質の漏れ、放射線の漏れ、都市の非常事態等)、及び事態の警報の期限切れの時間のような情報を表すデジタルコードを備えている。SAMEデータは、緊急警報の特異性を高めて誤った警報の頻度を減少するため、NWS及び他の当局により使用される。本発明に従い緊急警報信号には他のデータ及び情報もまた含まれる場合がある。
プロセッサ及びメモリ27は、テレビジョン信号受信機20の各種処理及びデータ記憶機能を実行するために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、プロセッサ27は、デコーダ26からの緊急警報信号を受信し、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能が緊急警報信号に含まれるデータに基づいてアクチベートされたかを判定する。この例示的な実施の形態によれば、プロセッサ27は、緊急警報信号におけるデータをメモリ27に記憶されるユーザセットアップデータと比較し、緊急警報機能がアクチベートされたかを判定する。本実施の形態で後に記載されるように、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能のためのセットアッププロセスにより、ユーザは、緊急警報機能をアクチベートする、適用可能な地理的なエリア及び緊急事態のタイプ(たとえば、竜巻の注視、放射線ハザードの警告、都市の非常事態)のようなアイテムを選択することができる。
テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能がアクチベートされたとき、プロセッサ27は、各種動作を可能にする1以上の制御信号を出力する。例示的な実施の形態によれば、かかる制御信号は、テレビジョン信号受信機20と関連されるディスエーブルにされたオーディオ出力装置をイネーブルにする場合がある。ひとたびディスエーブルにされたオーディオ出力装置がイネーブルにされると、かかる制御信号は、オーディオ出力装置を介して警報出力をイネーブルにし、テレビジョン信号受信機20を介してビジュアル出力のような他の警報出力及び/又は二次装置を介して警報出力をさらにイネーブルにし、これにより緊急事態を個人に通知する。また、かかる制御信号は、オフ/スタンバイモードからオンモードに切換えさせるような、テレビジョン信号受信機20の他の動作をイネーブルにする場合がある。本発明のこれらの態様に関する更なる詳細は、本実施の形態で後に提供される。
ビデオプロセッサ28は、ビデオ信号を含む信号を処理するために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、かかるビデオ信号は、NWSテキストメッセージ及び/又は緊急事態に関する詳細を提供する他のメッセージのような埋め込まれたメッセージを含んでいる場合がある。ビデオプロセッサ28は、クローズド・キャプション・ディスプレイを可能にするクローズドキャプション回路を含む場合がある。ディスプレイ29は、ビデオプロセッサ28から供給された処理された信号に対応する視覚的な表示を提供するために動作可能である。例示的な実施の形態によれば、ディスプレイ29は、緊急事態に関する詳細を提供する上述されたメッセージを含む視覚的な表示を提供する場合がある。
ここで図3に戻り、本発明に係る例示的なステップを説明するフローチャート30が示されている。例示及び説明のため、図3のステップは、図2のテレビジョン信号受信機20を参照して説明される。図3のステップは単なる例示であって、本発明を限定することが意図されていない。
ステップ301で、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能のためのセットアップ処理が実行される。例示的な実施の形態によれば、ユーザは、ディスプレイ29を介して表示されたオンスクリーンメニューに応答して(たとえば、図示されないリモート制御装置を使用して)テレビジョン信号受信機20に入力を供給することで、このセットアップ処理を実行する。かかるオンスクリーンメニューは、たとえば、テレビジョン信号受信機20の電子番組ガイド(EPG)機能の一部である場合がある。例示的な実施の形態によれば、ユーザは、ステップ301でのセットアッププロセスの間に少なくとも以下のアイテムを選択する場合がある。
A.イネーブル/ディスエーブル−ユーザは、緊急警報機能をイネーブル又はディスエーブルにするかを選択する場合がある。
B.周波数選択−ユーザは、緊急警報信号を受信するため、監視されるべき周波数チャネルを選択する場合がある。たとえば、ユーザは、地上波、ケーブル、衛星、又は緊急警報信号について監視される他のチャネル(たとえば、NWSチャネル)を選択する場合がある。監視チャネルの選択は、たとえば、様々な周波数チャネルを走査し、これにより最も高い信号強度を与えるチャネル識別する周波数走査動作を通して容易にされる場合がある。
C.地理的エリア−ユーザは、1以上の関心のある地理的なエリアを選択する場合がある。たとえば、ユーザは、特定の大陸、国、地域、州、エリアコード、ジップコード、市、郡、自治体、一区画、及び/又は他の定義可能な地理的領域を選択する場合がある。例示的な実施の形態によれば、かかる地理的なエリアは、1以上のFIPS(Federal Information Processing Standard)ロケーションコードのような、ロケーションデータによりメモリ27に表されている場合がある。
D.事態のタイプ−ユーザは、緊急警報機能をアクチベートする1以上の緊急事態のタイプを選択する場合がある。たとえば、ユーザは、都会の非常事態、放射線ハザードの警告、及び/又は竜巻の警告のような事象は緊急警告機能をアクチベートしたが、雷雨の注視のような事象はアクチベートしない等を示す場合がある。また、ユーザは、NWS及び/又は他の警告メカニズムにより供給される従来の警告のオーディオトーンが緊急警告の機能をアクチベートしたかを選択する場合がある。本発明によれば、異なる深刻さ又は警告レベル(たとえば、声明、注視、警告等)は、異なる「事象」を表している場合がある。たとえば、雷雨の注視は、雷雨の警告とは異なる事象であると考えられる場合がある。
E.警告の結果−ユーザは、緊急警告機能がアクチベートされたときに供給されるべき1以上の警告出力を選択する場合がある。例示的な実施の形態によれば、緊急警告機能をアクチベートする緊急事態のそれぞれのタイプについて供給されるべきビジュアル及び/又はオーラル出力を選択する場合がある。たとえば、ユーザは、ビジュアルメッセージ(たとえば、クローズド・キャプション・ディスプレイとしてのNWSテキストメッセージ)を表示し、及び/又はテレビジョン信号受信機20を特定のチャネルに同調することを選択する場合がある。ユーザは、警告のトーン(たとえば、チャイム、サイレン等)、及び/又はオーディオメッセージ(たとえば、NWSオーディオメッセージ)、及びそれぞれの所望のボリュームを音声出力することを選択する場合もある。別の例示的な実施の形態によれば、ユーザは、電話、コンピュータ、又は他の装置のような二次装置を介して1以上の警報出力を提供するのを選択する場合がある。さらに、警告の出力は、事象毎に選択される場合がある。本発明に従って他のタイプの警告出力が提供される場合もある。
本発明によれば、ステップ301で他のメニュー選択もまた提供され、及び/又は先に説明されたメニュー選択のうちのいくつかが省略される場合もある。ステップ301のセットアッププロセスの間のユーザ選択に対応するデータは、メモリ28に記憶される。
ステップ302で、テレビジョン信号受信機20は、緊急警報信号についてステップ301のセットアップ処理の間にユーザにより選択された周波数チャネル(すなわち、アイテムB)を監視する。例示的な実施の形態によれば、チューナ22は、選択された周波数チャネルをモニタし、これにより到来する緊急警報信号を受信する。本発明によれば、テレビジョン信号受信機20は、周波数チャネルを監視すること、及びたとえばテレビジョン信号受信機20がオン、オフであるとき、及び/又は記録されたオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生の間を含めて、全ての動作モードの間の緊急警報信号を受信することが可能である。
ステップ303で、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能がアクチベートされたかに関する判定が行われる。例示的な実施の形態では、プロセッサ27は、到来する緊急系譜信号に含まれるデータをメモリ27に記憶されているデータと比較することで、この判定を行う。本実施の形態で先に示されたように、緊急警報信号は、緊急事態のタイプ(たとえば、竜巻の注視、放射性ハザードの警告、都会の緊急事態等)、及び緊急事態により影響される特定の地理的エリアを含む情報を表すSAMEデータのようなデータを含んでいる場合がある。例示的な実施の形態によれば、プロセッサ27は、このSAMEデータをメモリ27に記憶されているユーザセットアップデータ(すなわち、ステップ301のアイテムC及びD)と比較し、これにより緊急警報機能がアクチベートされたかを判定する。このようにして、緊急警報信号により示される緊急事態が(1)ステップ301のアイテムCについてユーザにより選択された地理的なエリア、及び(2)ステップ301のアイテムDについてユーザにより選択されたイベントタイプ、に対応するとき、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能がアクチベートされる。
ステップ303での判定が否定的である場合、プロセスフローは、ステップ302に戻り、ここでチューナ22は、選択された周波数チャネルを監視し続ける。代替的に、ステップ303での判定が肯定的である場合、プロセスフローはステップ304に進み、ここで、プロセッサ27は、テレビジョン信号受信機20がオンモードにあるか(すなわちオンされているか)を判定する。ステップ304での判定が否定的である場合、プロセスフローは、ステップ305に進み、ここで、プロセッサ27は、1以上の制御信号を出力し、オフ/スタンバイモードからオンモードにテレビジョン信号受信機20を切り替える。
ステップ304での判定が肯定的であるか又はステップ305に続く場合、プロセスフローは、ステップ306に進み、ここで、プロセッサ27は、テレビジョン信号受信機20に関連されるオーディオ出力装置がディスエーブルにされたかを判定する。例示的な実施の形態によれば、ステップ306でテレビジョン信号受信機20に関連されるオーディオ出力装置は、スピーカ25のような内部スピーカを含んでいる。別の例示的な実施の形態によれば、ステップ306でテレビジョン信号受信機20に関連されるオーディオ出力装置は、テレビジョン信号受信機20に動作的に接続されるオーディオレシーバ及び/又はアンプのようなオーディオ出力装置を含んでいる。本実施の形態で先に示されたように、上述されたオーディオ出力装置は、所定の瞬間で警報出力を提供することからディスエーブルにされる。たとえば、オーディオレシーバ及び/又はアンプのような別のオーディオ出力装置がテレビジョン信号受信機20のオーディオ出力端子(たとえば、オーディオ出力プラグ)に動作的に接続されたときに、スピーカ25のようなテレビジョン信号受信機20の内部スピーカがディスエーブルにされる場合がある。さらに、接続されるオーディオ出力装置は、オンにされないか、又はオンにされるが、VCR、DVDプレーヤ又は他の装置のようなテレビジョン信号受信機20以外の入力ソースからのオーディオデータを処理している場合がある。かかる例では、これらのオーディオ出力装置は、警報出力を提供することからディスエーブルにされる場合がある。
ステップ306での判定が否定的である場合、プロセスフローは、ステップ308に進み、このステップ308は本実施の形態で後に記載される。代替的に、ステップ306での判定が肯定的である場合、プロセスフローはステップ307に進み、ここで、ディスエーブルにされたオーディオ出力装置がイネーブルにされる。例示的な実施の形態によれば、プロセッサ27は、ステップ307で1以上の制御信号をオーディオ増幅器24に出力し、これによりスピーカ25のようなテレビジョン信号受信機20の内部スピーカをイネーブルにする。この例示的な実施の形態によれば、プロセッサ27は、1以上の制御信号を出力し、オーディオ出力端子に接続されたオーディオ出力装置からのオーディオ、チューナ22からのオーディオ、統合された装置(たとえば、DVDプレーヤ、VCR等)及び/又は他のオーディオソースからのオーディオのような、テレビジョン信号受信機20に関連される他のオーディオソースをディスエーブル、したがってミュートする。かかるオーディオソースをディスエーブルにすることで、ノイズのためにテレビジョン信号受信機20の内部スピーカ(たとえばスピーカ25)を介して提供されるオーラルアラート出力を個人に失わせる場合がある1を超えるオーディオフィードの結合が回避される。
別の例示的な実施の形態では、プロセッサ27は、テレビジョン信号受信機20のオーディオ出力端子に動作的に接続されるオーディオレシーバ又はアンプのようなオーディオ出力装置をイネーブルにするため、ステップ307で1以上の制御信号を出力する。たとえば、プロセッサ27は、テレビジョン信号受信機20に関連される赤外線(IR)又は他の送信機(図示せず)に接続されたオーディオ出力装置をオンにする制御信号を送信させ、及び/又は接続されたオーディオ出力装置にその入力ソースをテレビジョン信号受信機20に切り替えさせる1以上の制御信号を出力する場合がある。このようにして、テレビジョン信号受信機20に動作的に接続されるオーディオ出力装置を介して、音声の警報出力が提供される場合がある。
ステップ308で、テレビジョン信号受信機20は、1以上の警報出力を提供し、これにより緊急警報機能をアクチベートした緊急事態を個人に通知する。例示的な実施の形態によれば、プロセッサ27は、ステップ301のセットアッププロセスの間のユーザの選択(すなわち、アイテムE)に従って、ステップ308で1以上の警報出力をイネーブルにし、かかる警報出力は、本質的にオーラル及び/又はビジュアルである場合がある。たとえば、警報するトーン、NWSオーディオメッセージ、及び/又は他のオーディオコンテンツのような音声出力は、スピーカ25のようなテレビジョン信号受信機20の内部スピーカを介して、又はテレビジョン信号受信機20のオーディオ出力端子に動作的に接続されるオーディオ出力装置を介して、ステップ308で供給される場合がある。かかるオーラル出力のボリュームは、ステップ301のセットアッププロセスの間にユーザにより設定されたボリュームレベルに従って制御される場合がある。視覚に基づいた出力は、緊急事態を個人に通知するため、ディスプレイ29を介してステップ29で供給される場合もある。例示的な実施の形態によれば、(たとえば、クローズド・キャプション・ディスプレイとしての)NWSテキストメッセージのような補助的な情報表示、及び/又は特定のチャネルからのビデオ出力は、プロセッサ27の制御下でディスプレイ29を介してステップ308で供給される場合もある。かかる音声及び/又は視覚に基づいた出力は、ハンドヘルドリモート制御装置のような、テレビジョン信号受信機20に関連される制御装置を介してユーザにより制御される場合もある。たとえば、ユーザは、テレビジョン信号受信機20の内部スピーカをその前のディスエーブルにされた状態に復帰させるため、リモート制御装置のキーを押し、テレビジョン信号受信機20に接続されたオーディオ出力装置をイネーブルにする場合がある。ユーザは、警報出力をオン及びオフにするような他の制御機能を実行する場合がある。
例示的な実施の形態によれば、ステップ308で提供された警報出力は、1以上の二次装置を介して提供される場合もある。図4〜図7は、本発明の例示的な実施の形態に係る、警報出力がどのように二次装置を介して提供されるかを例示している。限定されないが、二次装置が警報出力を提供すること、緊急事態(もしあれば)が特定の二次装置をトリガすること、及び警報出力が特定の二次装置により提供される方式のような詳細は、ステップ301のセットアッププロセスの間にユーザにより指定される場合がある。
図4の例示的な実施の形態によれば、テレビジョン信号受信機20は、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能が所定の緊急事態についてアクチベートされたときに電話40のダイアリング機能をアクチベートするためにプログラムされる場合がある。電話40は、図4に示されるようにテレビジョン信号受信機20とは個別のスタンドアロン装置であるか、又はテレビジョン信号受信機20のシャシ内で実施される場合がある。図4の実施の形態では、テレビジョン信号受信機20は、緊急警報機能が所定の緊急事態についてアクチベートされたときに有線及び/又は無線接続を使用して制御信号を電話40に送信する場合がある。かかる制御信号は、電話40のダイアリング機能をアクチベートし、これにより1以上の予め決定された電話番号を電話40にダイアルさせる。緊急警報機能のアクチベーションに応じて電話40によりダイアルされるべき1以上の番号は、(たとえば、ステップ301の間に)テレビジョン信号受信機20及び/又は電話40を介してプログラムされる場合がある。電話40のダイアリング機能がアクチベートされた後、テレビジョン信号受信機20は、たとえばオーディオ及び/又はテクスチャメッセージを表す警報出力信号を電話40に送信し、電話40は、呼び出しの受信機にメッセージを提供する。また、電話40は、テレビジョン信号受信機20の受信に応じて、呼び出しの受信機に予め決定されたメッセージを提供するためにプログラムされる場合がある。
図5の例示的な実施の形態では、テレビジョン信号受信機20は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、及び/又はインターネットのような有線ネットワーク及び/又は無線ネットワークを介してテレビジョン信号受信機に接続される二次装置を介して警報出力を提供するためにプログラムされる場合がある。図5に示されるように、テレビジョン信号受信機20は、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能がアクチベートされたとき、警報出力信号をサーバ/コンピュータ50に送信する場合がある。サーバ/コンピュータ50は、次いで、警報出力信号をルータ51に提供し、ルータ51は、コンピュータとして実施される場合があるネットワーク装置52〜55に警報出力信号を提供する。ルータ51は、別のLAN,WAN及び/又はインターネットのような別のネットワーク56に警報出力信号を提供する場合がある。図5の例示的な実施の形態によれば、警報出力が提供される方式は、ステップ301のセットアッププロセスの間にユーザにより指定される場合がある。たとえば、ユーザは、ネットワーク上のどの装置が警報出力信号を受信するか、全ての装置が警報出力信号を、同時に、又はたとえば緊急事態の深刻さ、及び/又は他のアイテムに依存した所定のシーケンスで受信したか、のようなアイテムを指定する場合がある。
図6の例示的な実施の形態では、テレビジョン信号受信機20は、有線接続及び/又は無線接続を介してテレビジョン信号受信機60のような二次装置に警報出力を提供するためにプログラムされる場合がある。たとえば、テレビジョン信号受信機20は、テレビジョン信号受信機20の緊急警報機能がアクチベートされたときに、IR制御信号をテレビジョン信号受信機60に送信する場合がある。かかるIR制御信号は、オンモードへの切り替え、チャネルチューニング、オーディオボリューム制御、予め決定された時間期間の後のオフ/スタンバイモードへの切り替え、及び/又は他の機能のような、テレビジョン信号受信機60の機能を制御する場合がある。図6の例示的な実施の形態によれば、ラジオのような緊急警報機能を有する別の装置は、主要な警報装置としてテレビジョン信号受信機20の置き換えで使用される場合がある。
図7の例示的な実施の形態では、テレビジョン信号受信機20は、有線コネクション及び/又は無線コネクションを介して、ビジュアル出力装置70のような二次装置に警報出力を提供するためにプログラムされている場合がある。ビジュアル出力装置70は、光をフラッシュするような視覚に基づいた警報出力を提供可能な装置、及び/又は他の装置として実施される場合がある。図7の実施の形態は、障害のあるユーザのヒアリング、高い周辺の雑音を有する環境のヒアリング、及び/又はユーザがテレビジョン信号受信機20から遠く離れているときに有効な場合がある。ページャのような、図4〜図7に明示的に示されるもの以外のタイプの二次装置は、本発明に従って使用される場合もある。
本実施の形態で記載される本発明の原理は、テレビジョン信号受信機20の目覚ましタイマー又はスケージュール/ウォッチタイマー機能に適用される場合もある。たとえば、ユーザを目覚ましするための予め決定された時間で、テレビジョン信号受信機20がオンモードに切り替えるためにプログラムされる場合、(たとえば、内部スピーカといった)テレビジョン信号受信機20に関連されるオーディオ出力装置は、オーディオレシーバ及び/又はアンプのような別のオーディオ出力装置がテレビジョン信号受信機20のオーディオ出力端子に接続される場合にディスエーブルにされる場合がある。さらに、接続されたオーディオ出力装置はオンにされず、若しくはオンにされるが、テレビジョン信号受信機20以外の入力ソースからのオーディオデータを処理している場合がある。かかる例では、(たとえば、内部スピーカ等の)テレビジョン信号受信機20に関連されるオーディオ出力装置は、リモート制御装置上の予め決定されたキーをユーザが押したときにディスエーブルにされる場合がある。また、オンスクリーンメッセージは、ユーザが既に接続されたオーディオ出力装置をオンしていない場合にオンにすることをユーザに思い出させる。
本実施の形態に記載されるように、本発明は、特に、緊急事態がユーザに即座に通知される確率を高める警報出力を供給するための装置を提供する。本発明は、ディスプレイ装置をもつか又はディスプレイ装置をもたない様々な装置に適用される場合がある。これに応じて、本明細書で使用されるフレーズ「テレビジョン信号受信機」は、限定されるものではないが、テレビジョンセット、ディスプレイ装置を含むコンピュータ又はモニタ、並びに、セットップボックス、VCR、DVDプレーヤ、ビデオゲームボックス、パーソナルビデオレコーダ(PVR)、ディスプレイ装置を含まない場合があるコンピュータ又は他の装置のようなシステム又は装置を含めて、テレビジョン信号を受信して処理することが可能なシステム又は装置を言及する場合がある。本発明は、ラジオにも適用される場合がある。さらに、本発明は、固定されたボリューム出力と可変のボリューム出力との間で切換えされる1つのオーディオ出力端子を有するテレビジョン信号受信機に適用することができ、固定されたボリュームオーディオ出力端子と可変のボリュームオーディオ出力端子の両者を有するテレビジョン信号受信機にも適用することができる。
本発明は、好適な設計を有するとして記載されたが、この開示の精神及び範囲でさらに本発明を変更することができる。本出願は、その一般的な原理を使用して本発明のバリエーション、使用、又は適合をカバーすることが意図される。さらに、本出願は、本発明が属する技術分野であって、特許請求の範囲の制約に含まれる技術分野で公知又は公用として本開示からの逸脱をカバーすることが意図されている。