JP2008160314A - アンテナ装置及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多周波共振が可能なアンテナ装置に関し、コンパクト化とともに多周波共振を実現することにある。
【解決手段】多周波共振が可能なアンテナ装置(2)又はそのアンテナ装置を備えた無線通信装置(例えば、携帯電話機70)に関し、回路基板(プリント回路基板10)の給電部(12)に接続されて給電される給電素子(4)に対し、無給電素子(6)を前記回路基板上又はその回路基板外に設置し、給電素子の給電側又は開放側と無給電素子とを電磁結合させることにより、給電素子の周波数帯域での共振に加え、無給電素子の周波数帯域での共振を可能にしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、多周波共振アンテナに関し、特に、複数のエレメントを備えるアンテナ装置及び無線通信装置に関する。
近年、携帯端末装置等の無線通信装置ではGPS(Global Positioning System )通信、電話通信等、複数の周波数帯を用いた通信の多様化が進んでいる。複数の周波数帯を使用する場合、周波数帯毎に独立したアンテナを設置すれば、無線通信装置におけるアンテナの占める割合が大きくなる。そこで、単一のアンテナ装置を複数の周波数帯域で使用することが要請されている。
複数の周波数帯域に対応させるアンテナ装置に関し、特許文献1には、2つの分岐放射電極に分けた給電放射電極の夫々の分岐放射電極に無給電放射電極が設けられ、一方の分岐放射電極と無給電放射電極、他方の分岐放射電極と無給電放射電極とを夫々異なる周波数帯域で複共振させたアンテナ装置が開示されている。
特許文献2には、折返しダイポール素子によって囲い込まれる面内に無給電素子を備えることにより、複数の周波数帯域の帯域共用特性を実現したダイポールアンテナが開示されている。
また、特許文献3には、励振コイル部の巻線間に2つの無給電コイル部を備え、各無給電コイル部が励振コイル部に電磁的に結合し、励振コイル部から給電させることにより、複数の周波数帯域で動作可能なヘリカルアンテナが開示されている。
特開2002−330025号公報(要約、図3等) 特開平5−283926号公報(要約、図1等) 特開2003−37426号公報(要約、図5等)
特許文献1に開示されたアンテナ装置では、無給電素子をグランドに接続するため、グランド端子部が必要となり、特許文献2に開示されたダイポールアンテナは占有面積が大きくなり、また、特許文献3に開示されたヘリカルアンテナは狭帯域アンテナである。
ところで、アンテナエレメントを分岐させれば、多周波共振が可能になるが、アンテナエレメントを分岐させても、そのエレメントを設置するスペースが十分に確保できない通信装置では多周波共振が得られないか、必要なアンテナ特性が得られないといった不都合がある。
斯かる要求や課題について、特許文献1、2、3にはその開示や示唆はなく、それを解決する構成等についての開示や示唆はない。
そこで、本発明の目的は、多周波共振が可能なアンテナ装置に関し、コンパクト化とともに多周波共振を実現することにある。
また、本発明の目的は、多周波共振が可能なアンテナ装置に関し、平面的な設置スペース等、狭い設置スペースで多周波共振を実現することにある。
また、本発明の他の目的は、多周波共振が可能なアンテナ装置を備える無線通信装置に関し、無線通信装置に対するアンテナ装置の占有比率を低減させることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、多周波共振が可能なアンテナ装置又はそのアンテナ装置を備えた無線通信装置に関し、回路基板の給電部(給電点)に接続されて給電される給電素子に対し、無給電素子を前記回路基板上又はその回路基板外に設置し、給電素子の給電側又は開放側と無給電素子とを電磁結合させることにより、給電素子の周波数帯域での共振に加え、無給電素子の周波数帯域での共振を可能にし、上記目的を達成している。
そこで、上記目的を達成するため、本発明の第1の側面は、多周波共振が可能なアンテナ装置であって、給電される給電素子と、前記給電素子に給電する給電部が設定された回路基板上又はその回路基板外に設置された単一又は複数の無給電素子と、前記給電素子と前記無給電素子とを電磁結合させる単一又は複数の結合部とを備え、前記給電素子が持つ周波数帯域で共振し、前記無給電素子が持つ周波数帯域で共振する構成である。斯かる構成により、上記目的が達成される。
上記目的を達成するためには、上記アンテナ装置において、好ましくは、前記結合部は、前記給電素子の給電側と前記無給電素子とを電磁結合させる給電側結合部、前記給電素子の開放側と前記無給電素子とを電磁結合させる開放側結合部の何れか一方又は双方である構成としてもよいし、また、前記結合部は、前記給電素子と前記無給電素子との距離に応じて結合強度が変化する構成としてもよいし、また、前記給電素子は、前記給電部に接続される給電接続部と、この給電接続部から分岐した複数のアンテナ素子部とを備え、各アンテナ素子部毎に異なる共振周波数に設定された構成としてもよいし、また、前記給電素子は、前記回路基板が持つ幅に対応した幅内にエレメント部を屈曲させて配置し、設定すべき周波数帯域の共振に必要なアンテナ長を設定した構成としてもよい。このような構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するため、本発明の第2の側面は、多周波共振が可能なアンテナ装置を用いた無線通信装置であって、給電される給電素子と、前記給電素子に給電する給電部が設定された回路基板上又はその回路基板外に設置された単一又は複数の無給電素子と、前記給電素子と前記無給電素子とを電磁結合させる単一又は複数の結合部とを備え、前記給電素子が持つ周波数帯域での共振とともに、前記無給電素子が持つ周波数帯域で共振する構成である。斯かる構成により、上記目的が達成される。
上記目的を達成するためには、上記無線通信装置において、好ましくは、前記結合部は、前記給電素子の給電側と前記無給電素子とを電磁結合させる給電側結合部、前記給電素子の開放側と前記無給電素子とを電磁結合させる開放側結合部の何れか一方又は双方である構成としてもよいし、また、前記給電素子は、前記給電部に接続される給電接続部と、この給電接続部から分岐した複数のエレメント部とを備え、各エレメント部はエレメント部毎に異なる共振周波数に設定された構成としてもよいし、また、前記給電素子は、前記回路基板が持つ幅に対応した幅内にエレメント部を屈曲させて配置し、設定すべき周波数帯域の共振に必要なアンテナ長を設定した構成としてもよいし、また、前記給電素子は、前記回路基板の給電部に給電接続部を接続し、前記回路基板の外側にエレメント部を配置した構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1) 多周波共振が可能なアンテナ装置のコンパクト化を図ることができるとともに、多周波共振が実現される。
(2) アンテナ装置のコンパクト化により、平面的な設置スペース等、狭い設置スペースに設置して多周波共振を実現できる。
(3) 斯かるアンテナ装置を用いた無線通信装置によれば、その無線通信装置に対するアンテナ装置の占有比率を低減させることができるとともに、その小型化を図ることができる。
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態について、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7及び図8を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態に係るアンテナ装置及びそのアンテナ装置を用いた無線通信装置の概要を示す斜視図、図2は、アンテナ装置を示す分解斜視図、図3は、給電素子、無給電素子及びプリント回路基板の配置を示す図、図4は、給電素子及びプリント回路基板を示す斜視図、図5は、無給電素子及びプリント回路基板を示す斜視図、図6は、アンテナ装置の実装構造を示す正面図、図7は、給電素子側から見たアンテナ装置の実装構造を示す側面図、図8は、アンテナ装置の実装構造を示す底面図である。
このアンテナ装置2は、複数の周波数帯域に共振周波数を持つ単一給電アンテナであって、図1に示すように、単一給電アンテナである給電素子4と、この給電素子4と電磁的に結合させた無給電素子6とを備えている。この実施の形態では、アンテナ装置2は、携帯電話機等の無線通信装置の筐体8に内蔵されており、その筐体8内に設置された実装部材である例えば、長方形状のプリント回路基板10に実装されている。
給電素子4は、プリント回路基板10の短辺部側に近接してプリント回路基板10の外側に配置されるとともに、プリント回路基板10に設定された給電部12に接続され、単一給電のデュアルバンドアンテナを構成している。給電部12は、アンテナ装置2に対する給電点である。無給電素子6は、プリント回路基板10の上面部を覆って配置され、給電素子4に各開放端部14、16を僅かな間隔を設けて隣接させることにより、給電素子4との電磁的な結合が図られている。この場合、無給電素子6の開放端部14は給電素子4の給電側、その開放端部16は給電素子4の開放部側に電磁的に結合させている。
このアンテナ装置2を分解して示すと、図2に示すように、給電素子4には、給電接続部18が設けられ、この給電接続部18を基準にすると、エレメント長の異なる第1及び第2のアンテナ素子部20、22が形成されている。アンテナ素子部20は第1の周波数帯F1、アンテナ素子部22は第2の周波数帯F2に共振する。また、この給電素子4の給電接続部18が接続される給電部12がプリント回路基板10に備えられ、このプリント回路基板10の上面部を覆って無給電素子6が設置されている。
このアンテナ装置2を概略的に示すと、図3に示すように、プリント回路基板10の給電部12に給電接続部18が接続され、この給電接続部18を通してプリント回路基板10の側面部に給電素子4が引き出されている。周波数帯F1に共振するアンテナ素子部20、周波数帯域F2に共振するアンテナ素子部22はプリント回路基板10の側部に配置されている。プリント回路基板10の上面部を覆って設置された無給電素子6の開放端部14、16が給電素子4に電磁結合され、給電素子4の給電側では給電側結合部24により、給電素子4の開放側では開放側結合部26により電磁的な結合が図られている。
このアンテナ装置2において、給電素子4は、プリント回路基板10の近傍に配置されるとともに、折り畳まれてコンパクト化されており、この実施の形態では、図4に示すように、プリント回路基板10の厚さ方向の高さW11、プリント回路基板10の幅W0に対応する幅W12(この場合、W12≦W0)、プリント回路基板10の長手方向に対応する長さW13に設定されている。高さW11は、筐体8に設定された収納空間に収納可能な大きさであるとともに、プリント回路基板10の実装回路部品等の高さ以下に設定されている。また、幅W12は、筐体8に設定された収納空間に収納可能な大きさであるとともに、プリント回路基板10の幅W0以下に設定されている。即ち、アンテナ装置2の給電素子4は、高さW11、幅W12及び長さW13からなる直方体の空間内に設置可能な大きさ及び形状である。
このような高さW11及び幅W12の規制を受け、かつ、周波数帯F1、F2における共振を実現するために、給電素子4には折り畳み構造により必要なアンテナ長L1、L2が設定されている。そこで、給電接続部18はアンテナ素子部20、22と一体の導体材料で形成された帯状の屈曲体であって、エレメント部181、182、183、184を備えている。エレメント部181は給電部12に接続される接続部である。エレメント部183は、エレメント部181からエレメント部182を介して折り返され、エレメント部184をプリント回路基板10の内側方向に設置させるためにL字形である。エレメント部182の高さをH1、エレメント部184の高さをH2、アンテナ素子部20、22の幅をH3とすれば、これらの合算により、H1+H2+H3=W11となっている。
アンテナ素子部20は、給電接続部18のエレメント部184からプリント回路基板10の幅方向に平行に延長されており、エレメント部201、202、203、204、205、206、207を備え、幅W0より狭い幅内で周波数帯F1での共振に必要なエレメント長L1が確保されている。エレメント部201は、プリント回路基板10の幅方向に延びる最も長い直線部であって、エレメント部202はプリント回路基板10から離れる方向にエレメント部201から屈曲され、エレメント部203はエレメント部202からエレメント部201に平行に折り返された部分である。エレメント部204はエレメント部203からL字形に屈曲され、その長さは給電接続部18のエレメント部184の高さH2とアンテナ素子部20の幅H3とを加算した高さと同等に設定されている。エレメント部205はエレメント部204からL字形にエレメント部202の方向に屈曲されて延長され、エレメント部201と平行に配置されるとともに、エレメント部202の近傍でエレメント部206が形成されている。エレメント部206は、エレメント部202と同等の長さの範囲にエレメント部207を設置するための間隔部を構成するL字形の屈曲部である。エレメント部207は、エレメント部206からL字形に折り返され、エレメント部201、203、205と平行に配置されている。
アンテナ素子部22は、給電接続部18のエレメント部184からエレメント部201と反対方向に形成され、エレメント部221、222、223、224、225を備え、幅W0の幅内で周波数帯F2での共振に必要なエレメント長L2が設定されている。エレメント部221はエレメント部184からエレメント部201と同一直線上に形成され、このエレメント部221からエレメント部202と平行に同一幅でエレメント部222が形成され、エレメント部223は、エレメント部222からエレメント部201、221側に折り返されてエレメント部201、221と平行に配置され、エレメント部224は、エレメント部223からエレメント部204と平行になるようにL字形に形成され、エレメント部225は、エレメント部224からエレメント部184側に折り返され、エレメント部223と平行に配置されている。
また、無給電素子6は、プリント回路基板10の上面部にプリント回路基板10との間に間隔Dを設けて配置され、この実施の形態では、図5に示すように、エレメント部601、602、603を備える。エレメント部601は幅W0に対応する幅W21(この場合、W21≦W0)、エレメント部602は長さW22、エレメント部603は長さW23に設定される。エレメント部601、602、603は給電素子4と同様の導体材料で構成され、エレメント部601はフラットな直線状部材であって、給電素子4のエレメント部201、221及びプリント回路基板10と平行に配置され、また、エレメント部602、603は、エレメント部601からそれぞれ直角に折り曲げられてC字形に構成されており、平行に配置されている。エレメント部602、603には既述の通り、開放端部14、16が形成され、開放端部14はエレメント部184、221(図4)側に近接して配置され、エレメント部603はエレメント部201側に配置され、給電素子4と開放端部14、16との電磁的な結合が図られる。
このアンテナ装置2では、図6、図7及び図8に示すように、プリント回路基板10の面外に給電素子4が配置されるとともに、プリント回路基板10の面内に無給電素子6が配置され、プリント回路基板10の給電部12から給電される給電素子4と無給電素子6とが給電側結合部24、開放側結合部26で電磁結合が図られている。
このような構成によれば、給電素子4のアンテナ素子部20、22により複共振が得られ、アンテナ素子部20では周波数帯域F1での共振周波数f1、アンテナ素子部22では周波数帯域F2での共振周波数f2が得られるとともに、無給電素子6が加わることによって周波数帯域F3での共振周波数f3が得られる。この場合、共振周波数f1、f2、f3は、アンテナ長の大小関係により、f1<f3<f2となっている。
次に、アンテナ装置2の整合回路について、図9を参照して説明する。図9は、整合回路の一例を示す回路図である。
この整合回路28では、アンテナ装置2の給電接続部18と接地点30との間に信号源32が接続されているとともに、インダクタ34及びキャパシタ36が接続されている。この整合回路28によれば、電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio )が最も小さくなるように整合が取られ、アンテナ装置2の持つ共振周波数f1、f2、f3において最適なVSWRが得られる。
次に、アンテナ装置2のVSWR特性について、図10、図11、図12及び図13を参照して説明する。図10は、無給電素子を付加しないアンテナ装置を示す斜視図、図11は、そのVSWR特性を示す図、図12は、アンテナ装置の構成例を示す図、図13は、そのVSWR特性を示す図である。図10及び図12において、図1、図2、図3と同一部分には同一符号を付してある。
アンテナ装置2との比較のため、アンテナ装置2’は、図10に示すように、アンテナ装置2(図1)から無給電素子6を除いた構成である。無給電素子6が付加されないアンテナ装置2’は、既述の通り、単一給電のデュアルバンドアンテナを構成する。このようなアンテナ装置2’では、図11に示すように、2つの周波数帯域F1、F2に共振特性が得られる。この場合、整合回路28が用いられる。
これに対し、アンテナ装置2には、図12に示すように、周波数帯域F3として例えば、1.7〔GHz〕に共振を得る無給電素子6が設定され、1.7〔GHz〕の波長λの波長に対し、無給電素子6の長さL3をL3=2/λに設定する。無給電素子6は、開放端部14を給電素子4の給電側に近接させ、開放端部16を無給電素子6の開放側に近接させて配置し、その大きさは、W21=44〔mm〕、W22=22〔mm〕、W23=24〔mm〕に設定され、無給電素子6の各エレメント部601、602、603の各幅Wd=4〔mm〕に設定されている。
このようなアンテナ装置2では、図13に示すように、アンテナ装置2’のVSWR特性に無給電素子6の周波数帯域F3の特性が加わり、周波数帯域F1に共振周波数f1、周波数帯域F2に共振周波数f2、周波数帯域F3に共振周波数f3が得られる。
このように、多周波共振が可能なアンテナ装置2のコンパクト化とともに、多周波共振を実現でき、しかも、このアンテナ装置2では、平面的な設置スペース等、狭い設置スペースに設置することができる。
次に、アンテナ装置2の特性調整について、図14ないし図26を参照して説明する。図14は、無給電素子の給電側結合部の結合調整を示す図、図15は、その結合調整に対応する断面図、図16及び図17は、VSWR特性を示す図、図18は、無給電素子の開放側結合部の結合調整を示す図、図19及び図20は、VSWR特性を示す図、図21は、無給電素子の給電側結合部の他の結合調整を示す図、図22及び図23は、VSWR特性を示す図、図24は、無給電素子の開放側結合部の他の結合調整を示す図、図25及び図26は、VSWR特性を示す図である。
(1) 給電側結合部24の結合調整(主として距離Δdの調整)
アンテナ装置2において、図14のA及び図15のAに示すように、給電素子4の給電接続部18にエレメント部602が重ねられ、エレメント部603が給電素子4に近接する位置に無給電素子6を配置した場合を無給電素子6のデフォルト形状及びデフォルト位置とし、この場合の給電側結合部24及び開放側結合部26の各結合強度を基準値とする。図15のAは、図14のAのXVA −XVA 断面図である。
これに対し、図14のB及び図15のBに示すように、エレメント部602をその長さを変えることなく、デフォルト位置から距離Δdだけ離し、この距離Δdを例えば、4〔mm〕とする。図15のBは、図14のBのXVB −XVB 断面図である。この場合、開放側結合部26の結合を変化させないため、エレメント部602側の距離Δdの移動に対応し、エレメント部603をその分だけ長くし、開放側結合部26の結合を図14のA及び図15のAと同様に設定している。
このように、給電側結合部24にあるエレメント部602を給電素子4から離すと、その分だけ結合が弱くなり、アンテナ装置2のVSWR特性が変化する。図16は、距離Δd=4〔mm〕の変化前後のアンテナ装置2のVSWR特性を示す図である。図16において、破線は変化前のVSWR特性であり、実線は変化後のVSWR特性を示している。各特性を比較すると、周波数帯域F2側のVSWRが若干劣化し、周波数帯域F3側の特性が高域側に移動している。
また、図14のC及び図15のCに示すように、エレメント部602のデフォルト位置からの距離Δdを例えば、8〔mm〕に設定する。図15のCは、図14のCのXVC −XVC 断面図である。この場合、開放側結合部26の結合を変化させないため、エレメント部602側の距離Δdの移動に対応し、エレメント部603をその分だけ長くし、さらに、共振周波数の調整のため、エレメント部601とエレメント部602の屈曲部38、エレメント部601とエレメント部603の屈曲部40でエレメント長を延長させている。
このように、距離ΔdをΔd=8〔mm〕程度に大きくすると、アンテナ装置2のVSWR特性が更に変化する。図17は、距離Δd=8〔mm〕の変化前後のアンテナ装置2のVSWR特性を示す図である。図17において、破線は変化前のVSWR特性であり、実線は変化後のVSWR特性を示している。各特性を比較すると、周波数帯域F2側の共振の先鋭度が若干劣化しているが、周波数帯域F3側の特性が高域側に移動するとともに、大幅にVSWRが劣化している。X1はその劣化部分を示している。
このように、アンテナ装置2では給電素子4の給電側と無給電素子6との結合は給電素子4と無給電素子6のエレメント部602との距離Δdに依存するので、距離Δdによって所望のVSWR特性等、アンテナ特性を制御することができるが、VSWR特性を改善するには、給電側と無給電素子6とを強く結合させる必要がある。
(2) 開放側結合部26の結合調整(主として距離Δdの調整)
アンテナ装置2において、図18のAは、図14のAと同様に、無給電素子6のデフォルト形状及びデフォルト位置を示している。無給電素子6において、W22aはエレメント部602の長さ(デフォルト長)、W23aはエレメント部603の長さ(デフォルト長)である。
これに対し、図18のBに示すように、エレメント部603をその長さを変え、エレメント部603の開放端部16の位置をデフォルト位置(図18のA)から距離Δdだけ移動させて離し、この距離Δdを例えば、4〔mm〕とする。この場合、給電側結合部24の結合を変化させないため、エレメント部603側の距離Δdの移動に対応し、エレメント部602側を距離Δdの分だけ長くし、さらに、共振周波数の調整のため、エレメント部601とエレメント部602の屈曲部38、エレメント部601とエレメント部603の屈曲部40でエレメント長を延長させている。この場合、W22bはエレメント部602の長さ、W23bはエレメント部603の長さとすると、デフォルト長W22a、W23aとの大小関係は、W22b>W22a、W23b=W23aである。
このように、開放側結合部26にあるエレメント部603を給電素子4から離すと、その分だけ結合が弱くなり、アンテナ装置2のVSWR特性が変化する。図19は、距離Δd=4〔mm〕の変化前後のアンテナ装置2のVSWR特性を示す図である。図19において、破線は変化前のVSWR特性であり、実線は変化後のVSWR特性を示している。各特性を比較すると、周波数帯域F1の高域側、周波数帯域F3に若干の変化が見られる程度である。
また、図18のCに示すように、エレメント部603の開放端部16の位置をデフォルト位置(図18のA)から距離Δdだけ移動させて離し、この距離Δdを例えば、Δd=8〔mm〕に設定する。この場合、給電側結合部24の結合を変化させないため、エレメント部603側の距離Δdの移動に対応し、エレメント部602をその分だけ長くし、さらに、共振周波数の調整のため、エレメント部601とエレメント部602の屈曲部38、エレメント部601とエレメント部603の屈曲部40でエレメント長を延長させている。
このように、距離ΔdをΔd=8〔mm〕程度に大きくすると、アンテナ装置2のVSWR特性が更に変化する。図20は、距離Δd=8〔mm〕の変化前後のアンテナ装置2のVSWR特性を示す図である。図20において、破線は変化前のVSWR特性であり、実線は変化後のVSWR特性を示している。各特性を比較すると、周波数帯域F1側の特性の高域側に変化があり、周波数帯域F3側の特性がやや劣化している。X2は劣化部分を示している。この場合、W22cはエレメント部602の長さ、W23cはエレメント部603の長さとすると、デフォルト長W22a、W23a、図18のBの場合の長さW22b、W23bとの大小関係は、W22c>W22b>W22a、W23c=W23b=W23aである。
このように、アンテナ装置2のVSWR特性は、開放側結合部26の結合強度によっても変化することから、開放側結合部26の結合が必要であり、その結合強度を高めることが有益である。
(3) 給電側結合部24の他の結合調整(無給電素子6の形状及び距離Δdの調整)
アンテナ装置2において、図21のAは、図14のAと同様に、無給電素子6のデフォルト形状及びデフォルト位置を示している。
これに対し、図21のBに示すように、エレメント部602を折り返すことにより、エレメント部602に折返し部42を設定し、この折返し部42の縁部をデフォルト位置より距離Δdだけ移動させ、この距離Δdを例えば、Δd=4〔mm〕とする。この場合、折返し部42を含むエレメント部602の長さは図21のAに示すエレメント部602(デフォルト長)より長く設定され、開放側結合部26の結合を変化させないため、エレメント部603側の長さを変化させることなく、給電側結合部24の結合を図21のA(図14のA)と同様に設定している。
このように、給電側結合部24にあるエレメント部602に折返し部42を設定して給電素子4から離すと、アンテナ装置2のVSWR特性が変化する。図22は、距離Δd=4〔mm〕の変化前後のアンテナ装置2のVSWR特性を示す図である。図22において、破線は変化前のVSWR特性であり、実線は変化後のVSWR特性を示している。各特性を比較すると、周波数帯域F1側の特性には変化がないのに対し、周波数帯域F3に若干の変化が見られる程度である。エレメント部603を給電素子4から離すと、その分だけ結合が弱くなるが、折返し部42と給電素子4との対向面積が拡大することから、電磁結合が補完されることとなり、VSWRの大幅な劣化が回避されたものと解される。
また、図21のCに示すように、エレメント部602の折返し部42を延長するとともに、デフォルト位置からの距離Δdを例えば、Δd=8〔mm〕に設定する。この場合、開放側結合部26の結合を変化させないため、エレメント部603の長さを図21のAと同一にしている。
このように、距離ΔdをΔd=8〔mm〕程度に大きくすると、アンテナ装置2のVSWR特性が更に変化する。図23は、距離Δd=8〔mm〕の変化前後のアンテナ装置2のVSWR特性を示す図である。図23において、破線は変化前のVSWR特性であり、実線は変化後のVSWR特性を示している。各特性を比較すると、周波数帯域F1側の特性変化には変化がないのに対し、周波数帯域F2、F3側のVSWRが劣化している。X3は劣化部分を示している。エレメント部602を給電素子4から離す距離が長くなっているため、その分だけ結合が弱くなるが、折返し部42が長くなっており、給電素子4との対向面積が拡大して結合がその分だけ強化され、VSWRの大幅な劣化が回避されたものと解される。
このように、アンテナ装置2では給電素子4の給電側と無給電素子6との結合は給電素子4と無給電素子6のエレメント部602との距離Δdに依存し、所望のVSWR特性に調整することができるが、VSWR特性を改善するには、給電側と無給電素子6とを強く結合させる必要があり、また、VSWRを改善する上で、給電側の折返し部42を延長することは結合を強化する上で有益である。
(4) 開放側結合部26の他の結合調整(無給電素子6の形状及び距離Δdの調整)
アンテナ装置2において、図24のAは、図14のAと同様に、無給電素子6のデフォルト形状及びデフォルト位置を示している。
これに対し、図24のBに示すように、エレメント部603を折り返してエレメント部603に折返し部44を設定するとともにエレメント部603を長くし、折返し部44の縁部をデフォルト位置(図24のA)から距離Δdだけ離し、この距離Δdを例えば、Δd=4〔mm〕とする。この場合、給電側結合部24の結合を変化させないため、エレメント部602側の長さを変化させることなく、給電側結合部24の結合を図24のA(図14のA)と同様に設定している。
このように、開放側結合部26にあるエレメント部603の折返し部44を給電素子4からから離すと、その分だけ結合が弱くなり、アンテナ装置2のVSWR特性が変化する。図25は、距離Δd=4〔mm〕の変化前後のアンテナ装置2のVSWR特性を示す図である。図25において、破線は変化前のVSWR特性であり、実線は変化後のVSWR特性を示している。各特性を比較すると、周波数帯域F1の高域側、周波数帯域F3に若干の変化が見られる程度である。エレメント部603を給電素子4から離すと、その分だけ結合が弱くなるが、折返し部44と給電素子4との対向面積が拡大することから、電磁結合が補完されることとなり、VSWRの大幅な劣化が回避されたものと解される。
また、図24のCに示すように、エレメント部603の折返し部44をより長くし、デフォルト位置からの距離Δdを例えば、Δd=8〔mm〕に設定する。この場合、給電側結合部24の結合を変化させないため、エレメント部602は同一の長さとする。
このように、距離ΔdをΔd=8〔mm〕程度に大きくすると、アンテナ装置2のVSWR特性が更に変化する。図26は、距離Δd=8〔mm〕の変化前後のアンテナ装置2のVSWR特性を示す図である。図26において、破線は変化前のVSWR特性であり、実線は変化後のVSWR特性を示している。各特性を比較すると、周波数帯域F1側の特性の高域側に変化があり、周波数帯域F3側の特性がやや劣化している。X4は劣化部分を示している。エレメント部603を給電素子4から離す距離が長くなると、その分だけ結合が弱くなるが、折返し部44が長くなったことにより、給電素子4との対向面積が拡大して結合がその分だけ強化され、VSWRの大幅な劣化が回避されたものと解される。
このように、アンテナ装置2のVSWR特性は、開放側結合部26の結合強度によっても変化することから、開放側結合部26における十分な結合が必要であり、その結合強度を高めることがVSWRの改善に繋がる。また、折返し部44の延長は電磁結合を図る上で有益である。
〔第2の実施の形態〕
本発明の第2の実施の形態について、図27、図28、図29及び図30を参照して説明する。図27は、第2の実施の形態に係るアンテナ装置を示す斜視図、図28は、無給電素子を示す斜視図、図29は、給電素子、無給電素子及びプリント回路基板の配置を示す図、図30は、VSWR特性を示す図である。図27及び図29において、図1ないし図3と同一部分には同一符号を付してある。
第1の実施の形態では、単一の無給電素子6を備えたアンテナ装置2を説明したが、無給電素子6は複数で構成し、無給電素子6によって異なる周波数帯域での共振周波数を実現する構成としてもよい。
この第2の実施の形態に係るアンテナ装置2では、図27に示すように、単一の給電素子4に対し、第1及び第2の無給電素子61、62が設置され、各無給電素子61、62と給電素子4との電磁結合により、複数帯域での共振周波数を実現している。
無給電素子61は第1の実施の形態における無給電素子6と同形状であって、図28及び図29に示すように、エレメント部611、612、613からなるC字形状である。エレメント部611の開放端部141には給電素子4の給電側と結合させるための給電側結合部241、エレメント部613の開放端部161には給電素子4の開放側と結合させるための開放側結合部261が設定され、無給電素子61と給電素子4との電磁結合が図られている。
無給電素子62は無給電素子61の内側に設置されるとともに、無給電素子61と同一平面上に設置される。即ち、無給電素子62もプリント回路基板10の面内にプリント回路基板10の上面との間に間隔Dを設けて配置される。
この無給電素子62は、無給電素子61内の空間部46で長いエレメント長を確保するため、無給電素子61より多数の屈曲部を形成している。各屈曲部分で区分された複数のエレメント部621、622、623、624、625、626、627が形成されている。エレメント部621、623、625、627は、エレメント部612、613と平行に配置され、エレメント部622、624、626はエレメント部611と平行に配置されている。即ち、無給電素子6は数字の「3」の字形を成している。
そして、エレメント部621の開放端部142には給電素子4の給電側と結合させるための給電側結合部242、エレメント部627の開放端部162には給電素子4の開放側と結合させるための開放側結合部262が設定され、無給電素子62と給電素子4との電磁結合が図られている。
このように単一の給電素子4に対して無給電素子61、62を併設することにより、給電素子4と無給電素子61、給電素子4と無給電素子62をそれぞれ電磁結合させると、第1の実施の形態のアンテナ装置より多くの共振周波数を持つアンテナ特性が得られる。図30は、そのVSWR特性を示している。図30において、破線は第1の実施の形態のアンテナ装置のVSWR特性、実線は第2の実施の形態のアンテナ装置のVSWR特性である。各特性の比較から明らかなように、このアンテナ装置2では、周波数帯域F1、F2、F3、F4の各帯域に共振周波数が得られ、f4は、無給電素子62の設置により得られたものである。
このように、無給電素子6の設置数を増加させ、給電素子4との結合を図ることにより、給電素子4側の複共振数に加え、アンテナ装置2のコンパクト化と相俟って、無給電素子6の設置数に応じた共振数を得ることができ、多数の通信帯域での通信に対応することができる。
〔第3の実施の形態〕
本発明の第3の実施の形態について、図31及び図32を参照して説明する。図31は、第3の実施の形態に係るアンテナ装置を示す図、図32は、その変形例を示す図である。図31及び図32において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
第1及び第2の実施の形態では、無給電素子6(図1)又は無給電素子61、62(図27がプリント回路基板10の上面部に設置され、プリント回路基板10の面内に配置されているが、これら無給電素子6又は無給電素子61、62はプリント回路基板10の面外に設置されてもよい。このような構成とすれば、無給電素子側の放射効率を高めることができる。
そこで、第3の実施の形態では、図31に示すように、無給電素子6が給電素子4側に設置され、プリント回路基板10の面外に給電側結合部24、開放側結合部26が設定され、給電素子4と無給電素子6との電磁的結合がプリント回路基板10の面外で実現されている。このような構成としても、同様に多周波共振が得られるとともに、無給電素子側の放射効率を高めることができる。
また、図32に示すように、給電素子4側に設置され、プリント回路基板10の面外に配置された無給電素子6を給電素子4側と接触させることなく、給電素子4に重ねることにより、給電側結合部24、開放側結合部26を構成してもよい。このような構成としても、同様に多周波共振が得られるとともに、給電側結合部24、開放側結合部26の各結合強度が高められ、アンテナ装置2のVSWR特性がより高められる。
〔第4の実施の形態〕
本発明の第4の実施の形態について、図33、図34、図35及び図36を参照して説明する。図33は、携帯電話機を示す分解斜視図、図34は、給電素子を示す斜視図、図35は、他の携帯電話機の固定側リアケース部を示す図、図36は、図35の固定側リアケース部に対応する固定側フロントケース部を示す図である。図33、図34、図35、図36において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この携帯電話機70は、アンテナ装置2を用いる無線通信装置の一例であって、固定側フロントケース部72及び固定側リアケース部74を備えている。これら固定側フロントケース部72及び固定側リアケース部74は合成樹脂等の絶縁材料で構成され、既述の筐体8を構成する。固定側フロントケース部72には入力操作部76やヒンジ部78等が形成されており、ヒンジ部78には図示しない可動側ケース部が折り畳み可能に取り付けられ、可動側ケース部には表示部等が取り付けられる。
これら固定側フロントケース部72及び固定側リアケース部74からなる筐体8の内部には、給電素子4及び無給電素子6からなるアンテナ装置2とともに、プリント回路基板10が設置される。
給電素子4には、図34に示すように、合成樹脂等の誘電体で構成された素子筐体部80が備えられ、この素子筐体部80には給電接続部18が形成されているとともに、導体で形成されたアンテナ素子部20、22が取り付けられている。アンテナ素子部20、22を誘電体からなる素子筐体部80に設置すれば、給電素子4の形状を素子筐体部80に応じた一定形状に規制することができるとともに、樹脂成形等で素子筐体部80とともにアンテナ素子部20、22を一体成形することができ、また、アンテナ素子部20、22が取り付けられる誘電体によってエレメント長を短くすることができる。
この給電素子4は固定側リアケース部74に内蔵されるとともに、給電接続部18とプリント回路基板10の給電部12との間にスプリング材からなる接続導体82が設置される。給電接続部18及び接続導体82には固定孔84が形成されており、固定側リアケース部74に形成されている接続固定部86に図示しない固定手段としてビス等で強固に給電素子4が固定される。即ち、給電素子4の固定側リアケース部74に対する固定と、給電接続部18及び接続導体82の電気的な接続が同時に維持される。
給電素子4の給電接続部18に固定された接続導体82はプリント回路基板10の給電部12に接触させ、接続導体82が持つ弾性により、給電部12と給電接続部18とが接続導体82を介して電気的に接続される。
そして、プリント回路基板10の上面部には、既述の通り、無給電素子6が設置され、無給電素子6の開放端部14が給電部12に近接し、給電側結合部24(図3)が構成される。また、開放端部16は給電素子4に近接し、開放側結合部26(図3)が構成される。
斯かる構成によれば、単一給電のアンテナ装置2により、多周波共振を得ることができ、複数帯域での通信が行える。また、アンテナ装置2は、筐体8の内部にコンパクトに収納され、筐体8に占める割合は小さく、携帯電話機70等の無線通信装置の小型化を図ることができる。特に、素子筐体部80を用いて構成される給電素子4は、形状の画一化を図ることができるとともに、特性の安定化を図ることができ、誘電体を用いているので、給電素子4のアンテナ長の短縮化により、アンテナ装置2の小型化に寄与している。そして、このアンテナ装置2を用いた携帯電話機70のように、各種無線通信装置にアンテナ装置2を用いれば、その無線通信装置に対するアンテナ装置の占有比率を低減させることができ、その小型化を図ることができる。
この実施の形態では、素子筐体部80を用いて給電素子4を構成したが、他の構成例として、図35に示すように、固定側リアケース部74のケース縁部88の近傍に固定部90、92を形成するとともに、これら固定部90、92とケース縁部88との間に形成された空間部94に給電素子4を設置するとともに、この給電素子4の給電接続部18を固定部90に配置する。給電素子4は、帯状の導体材料で屈曲配置し、その内部に図示しない誘電体を設置する。このような構成としてもよい。
この固定側リアケース部74側の構成に対し、固定側フロントケース部72には図36に示すように、プリント回路基板10が設置されているとともに、固定部90、92に対応する固定部96、98が形成されている。プリント回路基板10には、給電部12が設置されているとともに、整合回路28が実装され、この実施の形態では、この整合回路28に隣接してアンテナスイッチ100及び無線回路102等が実装されている。既述の通り、給電部12と給電素子4側の給電接続部18との間には図示しない接続導体が設置され、給電部12に給電素子4の給電接続部18が接続される。斯かる構成としてもよい。
〔第5の実施の形態〕
本発明の第5の実施の形態について、図37、図38及び図39を参照して説明する。図37は、第5の実施の形態に係るアンテナ装置を示す図、図38は、無給電素子を設置しない場合のVSWR特性を示す図、図39は、無給電素子を設置した場合のVSWR特性を示す図である。図37において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この実施の形態のアンテナ装置2では、図37のAに示すように、給電素子4が、プリント回路基板10の一面側の縁部に設置され、給電部12に接続されている。無給電素子6はプリント回路基板10の他面側の面内に配置され、その一部がプリント回路基板10を介して給電部12に重ねられ、給電側結合部24が構成されている。
このようなアンテナ装置2の実験結果によれば、無給電素子6を設置しない場合、図38に示すVSWR特性が得られたのに対し、無給電素子6を設置した場合には、図39に示すVSWR特性が得られた。図38及び図39において、周波数帯域F1、F2には、給電素子4の共振周波数f1、f2が得られており、無給電素子6を設置した場合には、図39に示すように、無給電素子6に対応する周波数帯域F3で共振周波数f3に共振が得られている。
このように、給電素子4が給電された際に、給電素子4と無給電素子6とが電磁的に結合し、1つのアンテナとして機能するとともに、給電素子4の持つ複数の共振周波数に無給電素子6の持つ共振周波数が加わることにより、複共振による共振周波数が実現される。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、給電素子4と無給電素子6との間に設定された給電側結合部24及び開放側給電部26の双方で給電素子4と無給電素子6とを電磁的に結合させているが、給電側結合部24又は開放側給電部26の何れか一方のみで結合する構成としてもよい。例えば、図40に示すように、無給電素子6をL字形に形成し、その開放端部14を給電素子4の給電側に近接して結合させることにより、給電側結合部24のみで電磁結合させたアンテナ装置2を構成してもよい。図40において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
(2) 上記実施の形態のアンテナ装置2において、給電側結合部24側の結合を強くし、開放側給電部26側の結合を弱く設定してもよい。また、開放側給電部26側の結合を強くし、給電側結合部24側の結合を弱く設定してもよい。
(3) 上記実施の形態では、給電素子4とプリント回路基板10上に配置した無給電素子6とを平面的な構造を以て電磁結合させ、多周波共振を実現することを例示したが、本発明は、平面的な構造だけではなく、立体的な構造を以て電磁結合を図る構成としてもよい。また、給電素子4と無給電素子6との対向距離によって電磁結合の強度を加減することについて説明したが、給電素子4と無給電素子6との対向面積や対向形状によっても、電磁結合の強度を加減することができることは言うまでもない。
次に、以上述べた本発明の実施の形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1) 多周波共振が可能なアンテナ装置であって、
給電される給電素子と、
前記給電素子に給電する給電部が設定された回路基板上又はその回路基板外に設置された単一又は複数の無給電素子と、
前記給電素子と前記無給電素子とを電磁結合させる単一又は複数の結合部と、
を備え、前記給電素子が持つ周波数帯域で共振し、前記無給電素子が持つ周波数帯域で共振することを特徴とするアンテナ装置。
(付記2) 付記1のアンテナ装置において、
前記結合部は、前記給電素子の給電側と前記無給電素子とを電磁結合させる給電側結合部、前記給電素子の開放側と前記無給電素子とを電磁結合させる開放側結合部の何れか一方又は双方であることを特徴とするアンテナ装置。
(付記3) 付記1のアンテナ装置において、
前記結合部は、前記給電素子と前記無給電素子との距離に応じて結合強度が変化することを特徴とするアンテナ装置。
(付記4) 付記1のアンテナ装置において、
前記給電素子は、前記給電部に接続される給電接続部と、この給電接続部から分岐した複数のアンテナ素子部とを備え、各アンテナ素子部毎に異なる共振周波数に設定されたことを特徴とするアンテナ装置。
(付記5) 付記1のアンテナ装置において、
前記給電素子は、前記回路基板が持つ幅に対応した幅内にエレメント部を屈曲させて配置し、設定すべき周波数帯域の共振に必要なアンテナ長を設定したことを特徴とするアンテナ装置。
(付記6) 付記1のアンテナ装置において、
前記給電素子は、前記回路基板の給電部に給電接続部を接続し、前記回路基板の外側にエレメント部を配置したことを特徴とするアンテナ装置。
(付記7) 付記1のアンテナ装置において、
前記給電素子は、前記回路基板の縁部と平行に配置されるエレメント部を備えることを特徴とするアンテナ装置。
(付記8) 付記1のアンテナ装置において、
前記無給電素子は、前記回路基板の前記給電部側に接続された前記給電素子の近傍に設置するエレメント部を備えることを特徴とするアンテナ装置。
(付記9) 付記1のアンテナ装置において、
前記無給電素子は、前記給電素子の開放側に近傍に設置するエレメント部を備えることを特徴とするアンテナ装置。
(付記10) 付記1のアンテナ装置において、
前記無給電素子は、前記給電素子と平行に配置されるエレメント部を備えることを特徴とするアンテナ装置。
(付記11) 付記1のアンテナ装置において、
前記無給電素子は、前記給電素子の給電側で屈曲させた折返し部を持つエレメント部を備え、前記折返し部を給電側結合部に設定したことを特徴とするアンテナ装置。
(付記12) 付記1のアンテナ装置において、
前記無給電素子は、前記給電素子の開放側で屈曲させた折返し部を持つエレメント部を備え、前記折返し部を開放側結合部に設定したことを特徴とするアンテナ装置。
(付記13) 付記1のアンテナ装置において、
前記給電素子は、誘電体に配設されていることを特徴とするアンテナ装置。
(付記14) 付記1のアンテナ装置において、
前記無給電素子は、前記回路基板が内蔵される筐体に支持されていることを特徴とするアンテナ装置。
(付記15) 多周波共振が可能なアンテナ装置を用いた無線通信装置であって、
給電される給電素子と、
前記給電素子に給電する給電部が設定された回路基板上又はその回路基板外に設置された単一又は複数の無給電素子と、
前記給電素子と前記無給電素子とを電磁結合させる単一又は複数の結合部と、
を備え、前記給電素子が持つ周波数帯域での共振とともに、前記無給電素子が持つ周波数帯域で共振することを特徴とする無線通信装置。
(付記16) 付記15の無線通信装置において、
前記結合部は、前記給電素子の給電側と前記無給電素子とを電磁結合させる給電側結合部、前記給電素子の開放側と前記無給電素子とを電磁結合させる開放側結合部の何れか一方又は双方であることを特徴とする無線通信装置。
(付記17) 付記15の無線通信装置において、
前記給電素子は、前記給電部に接続される給電接続部と、この給電接続部から分岐した複数のエレメント部とを備え、各エレメント部はエレメント部毎に異なる共振周波数に設定されたことを特徴とする無線通信装置。
(付記18) 付記15の無線通信装置において、
前記給電素子は、前記回路基板が持つ幅に対応した幅内にエレメント部を屈曲させて配置し、設定すべき周波数帯域の共振に必要なアンテナ長を設定したことを特徴とする無線通信装置。
(付記19) 付記15の無線通信装置において、
前記給電素子は、前記回路基板の給電部に給電接続部を接続し、前記回路基板の外側にエレメント部を配置したことを特徴とする無線通信装置。
(付記20) 付記15の無線通信装置において、
前記給電素子は、前記回路基板の縁部と平行に配置されるエレメント部を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記21) 付記15の無線通信装置において、
前記無給電素子は、前記回路基板の前記給電点側に接続された前記給電素子の近傍に設置するエレメント部を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記22) 付記15の無線通信装置において、
前記無給電素子は、前記給電素子の開放側に近傍に設置するエレメント部を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記23) 付記15の無線通信装置において、
前記無給電素子は、前記給電素子と平行に配置されるエレメント部を備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記24) 付記15の無線通信装置において、
前記無給電素子は、前記給電素子の給電側で屈曲させた折返し部を持つエレメント部を備え、前記折返し部を給電側結合部に設定したことを特徴とする無線通信装置。
(付記25) 付記15の無線通信装置において、
前記無給電素子は、前記給電素子の開放側で屈曲させた折返し部を持つエレメント部を備え、前記折返し部を開放側結合部に設定したことを特徴とする無線通信装置。
(付記26) 付記15の無線通信装置において、
前記給電素子は、誘電体に配設されていることを特徴とする無線通信装置。
(付記27) 付記15の無線通信装置において、
前記無給電素子は、前記回路基板が内蔵される筐体に支持されていることを特徴とする無線通信装置。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、多周波共振が可能なアンテナ装置に関し、コンパクト化を図ることができるとともに、多周波共振を実現でき、平面的な設置スペース等、狭い設置スペースに設置することができ、また、斯かるアンテナ装置を用いた無線通信装置によれば、その無線通信装置に対するアンテナ装置の占有比率を低減させることができるとともに、その小型化を図ることができる等、有用である。
第1の実施の形態に係るアンテナ装置及びそのアンテナ装置を用いた無線通信装置の概要を示す斜視図である。 アンテナ装置を示す分解斜視図である。 給電素子、無給電素子及びプリント回路基板の配置を示す図である。 給電素子及びプリント回路基板を示す斜視図である。 無給電素子及びプリント回路基板を示す斜視図である。 アンテナ装置の実装構造を示す正面図である。 給電素子側から見たアンテナ装置の実装構造を示す側面図である。 アンテナ装置の実装構造を示す底面図である。 整合回路の一例を示す回路図である。 無給電素子を付加しないアンテナ装置を示す斜視図である。 VSWR特性を示す図である。 アンテナ装置の構成例を示す図である。 VSWR特性を示す図である。 無給電素子の給電側結合部の結合調整を示す図である。 結合調整に対応する断面図である。 VSWR特性を示す図である。 VSWR特性を示す図である。 無給電素子の開放側結合部の結合調整を示す図である。 VSWR特性を示す図である。 VSWR特性を示す図である。 無給電素子の給電側結合部の他の結合調整を示す図である。 VSWR特性を示す図である。 VSWR特性を示す図である。 無給電素子の開放側結合部の他の結合調整を示す図である。 VSWR特性を示す図である。 VSWR特性を示す図である。 第2の実施の形態に係るアンテナ装置を示す斜視図である。 無給電素子を示す斜視図である。 給電素子、無給電素子及びプリント回路基板の配置を示す図である。 VSWR特性を示す図である。 第3の実施の形態に係るアンテナ装置を示す図である。 アンテナ装置の変形例を示す図である。 第4の実施の形態に係る携帯電話機を示す分解斜視図である。 給電素子を示す斜視図である。 他の携帯電話機の固定側リアケース部を示す図である。 図35の固定側リアケース部に対応する固定側フロントケース部を示す図である。 第5の実施の形態に係るアンテナ装置を示す図である。 無給電素子を設置しない場合のVSWR特性を示す図である。 無給電素子を設置した場合のVSWR特性を示す図である。 他の実施の形態に係るアンテナ装置を示す図である。
符号の説明
2 アンテナ装置
4 給電素子
6 無給電素子
10 プリント回路基板
12 給電部
18 給電接続部
20 第1のアンテナ素子部
22 第2のアンテナ素子部
24 給電側結合部
26 開放側結合部
201、202、203、204、205、206、207 エレメント部
221、222、223、224、225 エレメント部

Claims (10)

  1. 多周波共振が可能なアンテナ装置であって、
    給電される給電素子と、
    前記給電素子に給電する給電部が設定された回路基板上又はその回路基板外に設置された単一又は複数の無給電素子と、
    前記給電素子と前記無給電素子とを電磁結合させる単一又は複数の結合部と、
    を備え、前記給電素子が持つ周波数帯域で共振し、前記無給電素子が持つ周波数帯域で共振することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1のアンテナ装置において、
    前記結合部は、前記給電素子の給電側と前記無給電素子とを電磁結合させる給電側結合部、前記給電素子の開放側と前記無給電素子とを電磁結合させる開放側結合部の何れか一方又は双方であることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1のアンテナ装置において、
    前記結合部は、前記給電素子と前記無給電素子との距離に応じて結合強度が変化することを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項1のアンテナ装置において、
    前記給電素子は、前記給電部に接続される給電接続部と、この給電接続部から分岐した複数のアンテナ素子部とを備え、各アンテナ素子部毎に異なる共振周波数に設定されたことを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項1のアンテナ装置において、
    前記給電素子は、前記回路基板が持つ幅に対応した幅内にエレメント部を屈曲させて配置し、設定すべき周波数帯域の共振に必要なアンテナ長を設定したことを特徴とするアンテナ装置。
  6. 多周波共振が可能なアンテナ装置を用いた無線通信装置であって、
    給電される給電素子と、
    前記給電素子に給電する給電部が設定された回路基板上又はその回路基板外に設置された単一又は複数の無給電素子と、
    前記給電素子と前記無給電素子とを電磁結合させる単一又は複数の結合部と、
    を備え、前記給電素子が持つ周波数帯域での共振とともに、前記無給電素子が持つ周波数帯域で共振することを特徴とする無線通信装置。
  7. 請求項6の無線通信装置において、
    前記結合部は、前記給電素子の給電側と前記無給電素子とを電磁結合させる給電側結合部、前記給電素子の開放側と前記無給電素子とを電磁結合させる開放側結合部の何れか一方又は双方であることを特徴とする無線通信装置。
  8. 請求項6の無線通信装置において、
    前記給電素子は、前記給電部に接続される給電接続部と、この給電接続部から分岐した複数のエレメント部とを備え、各エレメント部はエレメント部毎に異なる共振周波数に設定されたことを特徴とする無線通信装置。
  9. 請求項6の無線通信装置において、
    前記給電素子は、前記回路基板が持つ幅に対応した幅内にエレメント部を屈曲させて配置し、設定すべき周波数帯域の共振に必要なアンテナ長を設定したことを特徴とする無線通信装置。
  10. 請求項6の無線通信装置において、
    前記給電素子は、前記回路基板の給電部に給電接続部を接続し、前記回路基板の外側にエレメント部を配置したことを特徴とする無線通信装置。
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