JP5078090B2 - アンテナ素子及び携帯無線機 - Google Patents

アンテナ素子及び携帯無線機 Download PDF

Info

Publication number
JP5078090B2
JP5078090B2 JP2008061306A JP2008061306A JP5078090B2 JP 5078090 B2 JP5078090 B2 JP 5078090B2 JP 2008061306 A JP2008061306 A JP 2008061306A JP 2008061306 A JP2008061306 A JP 2008061306A JP 5078090 B2 JP5078090 B2 JP 5078090B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor plate
antenna element
plate
conductor
element according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008061306A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009231852A (ja
Inventor
和也 谷
友昭 西木戸
弘准 菊地
芳雄 小柳
健一 佐藤
洋明 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2009527975A external-priority patent/JPWO2009022385A1/ja
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008061306A priority Critical patent/JP5078090B2/ja
Priority to PCT/JP2008/003937 priority patent/WO2009113142A1/ja
Priority to US12/922,142 priority patent/US20110012797A1/en
Publication of JP2009231852A publication Critical patent/JP2009231852A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5078090B2 publication Critical patent/JP5078090B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/242Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
    • H01Q1/243Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with built-in antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q5/00Arrangements for simultaneous operation of antennas on two or more different wavebands, e.g. dual-band or multi-band arrangements
    • H01Q5/30Arrangements for providing operation on different wavebands
    • H01Q5/307Individual or coupled radiating elements, each element being fed in an unspecified way
    • H01Q5/342Individual or coupled radiating elements, each element being fed in an unspecified way for different propagation modes
    • H01Q5/357Individual or coupled radiating elements, each element being fed in an unspecified way for different propagation modes using a single feed point
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q5/00Arrangements for simultaneous operation of antennas on two or more different wavebands, e.g. dual-band or multi-band arrangements
    • H01Q5/50Feeding or matching arrangements for broad-band or multi-band operation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
    • H01Q9/40Element having extended radiating surface
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
    • H01Q9/42Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole with folded element, the folded parts being spaced apart a small fraction of the operating wavelength

Description

本発明は、アンテナ素子及びこのアンテナ素子を搭載した携帯無線機に関する。
近時、携帯無線機(例えば携帯電話機)にあっては、複数の無線システム、例えばGPSやBluetooth(登録商標)などの機能を付加したいという要求が強まっている。この複数の無線システムを携帯電話機に設置しようとすると、使用周波数帯の幅が広くなり、例えば携帯電話機での通信用として使用している、800MHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯の3バンドに加え、GPSの1.5G帯、Bluetoothの2.4GHz帯に対応させる必要がある。従って、携帯電話機にこのような複数の無線システムを設置しようとすると、内蔵するアンテナは複数の周波数帯に対して所定のアンテナ性能を確保する必要がある。
従来、図40に示すように、直方体状のアンテナ素子200も提案されている(例えば、特許文献1参照)。即ち、このアンテナ200は、最小辺がλ/8(但し、λ;波長)よりも小さい直方体状アンテナ素子201が、同軸ケーブル202に接続されているとともに、グランド板202の近くに配置されているものである。ところで、前述した直方体状のアンテナ素子202を用いれば、広帯域化が実現できることが示されている。
また、このような直方体状のアンテナ素子として、図41に示す特許文献2に記載のものも知られている。例えば、特許文献2に記載のアンテナ素子300では、図41(A)に示すように、導体板301が、金属線302を介して導体地板303と接続されており、金属線304を介して給電点305から給電される。一方、一端が導体板301と電気的に接続される導体壁306は、他端が電磁界結合調整板307に電気的に接続される。この電磁界結合調整板307は、図41(B)に示すように、導体地板303と所定の空隙をあけて配置されており、導体地板303との間でコンデンサを形成する。
ところで、このアンテナ素子300では、例えば、金属線302が導体板301に接続される短絡部から電磁界結合調整板307の開放端部までの経路長が長くなるように、導体壁306及び電磁界結合調整板307を配置させることで、低周波化を図っている。特に、金属線304が導体板301に接続される給電部から短絡部までの電流経路が、所望の共振周波数の1/2波長となるように配置させることにより、アンテナ共振周波数の低周波化と周波数特性の広帯域化とを両立させている。
特開2006−279159号公報 特開2002−223114号公報
ところが、この特許文献2に記載のような小型アンテナであっても、低い周波数帯をカバーするためには、アンテナ素子の大型化が必要となる。また、このアンテナ素子では、板状逆Fアンテナであるので、素子の下には地板が必要である。また、広帯域化を実現するには、地板との距離が7mm程度必要であり、携帯無線機などのように薄型の機器には不向きである。
ところが、その一方、この特許文献1に記載のようにアンテナ素子202の半分が近接するグランド板202に囲まれている場合、グランド板がない場合と比較して、帯域幅が狭まる傾向があり、放射効率も劣化する傾向にある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、小型化、高利得であって、広帯域化が可能であり、マルチバンドに対応することができるアンテナ素子及び携帯無線機を提供することを目的とする。
本発明のアンテナ素子は、地板の幅方向に対して平行に所定の間隔を隔てて配置された長辺を有する略長方形の第1導体板と、前記第1導体板の幅方向の前記長辺を共有し前記第1導体板に対して略90度に配置される略長方形の第2導体板と、前記第2導体板の前記第1導体板と共有する前記辺に対向する幅方向の他の一辺を共有し、前記第1導体板と対向するように略90度に配置される略長方形の第3導体板とを備え、前記第1導体板へは、前記地板の略コーナから給電しているものである。
また、本発明の携帯無線機は、携帯無線機の地板を収容する第1筐体と、第1アンテナ素子を備えた第2筐体と、前記第1筐体と第2筐体を接続するとともに前記第1筐体に対して前記第2筐体を回動可能に保持するヒンジ部とを有する携帯無線機において、請求項1に記載のアンテナ素子は、前記ヒンジ部の近傍に設けられているものである。
第1アンテナ素子は、前記第2筐体に設けられる第1アンテナ素子は、請求項1に記載の前記アンテナ素子に備えた、第1導体板、第2導体板、及び第3導体板のいずれかと容量結合し、合成アンテナとして動作することが好ましい。
前記第1アンテナ素子は、請求項1に記載の前記アンテナ素子は、これを構成する前記第1導体板、前記第2導体板、及び前記第3導体板の他に、前記第1導体板、前記第2導体板、及び前記第3導体板の一辺を共有する第4導体板を備えることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板の一辺を共有する第4導体板を備えることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板を挟んで前記第4導体板と対向する位置に設けられた、前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板の一辺を共有する第5導体板を備え、前記第5導体板は、前記第1導体板の前記地板からの給電点に近接する側面側に配置されることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第4導体板は、前記第1導体板の前記地板からの給電点から離れた側面側に配置され、当該アンテナ素子は、前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板と一辺を共有しない前記第4導体板の一辺から延伸し、前記第4導体板に対して略90度に配置される第6導体板と、前記第6導体板と前記第1導体板及び第3導体板の各々との間に設けられたスリットと、を備えることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第6導体板の前記第4導体板から延伸される辺の一部には欠損部が設けられることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板を挟んで前記第4導体板と対向する位置に設けられた、前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板の一辺を共有する第5導体板を備えることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第6導体板は、細長い線路によってメアンダ状に形成されていることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板によって形成された空間は、誘電体又は磁性体材料で満たされていることが好ましい。
本発明のアンテナ素子は、地板の幅方向に対して平行に所定の間隔を隔てて配置された長辺を有する略長方形の第1導体板と、前記第1導体板の幅方向の前記長辺を共有し前記第1導体板に対して略90度に配置される略長方形の第2導体板と、前記第1導体板の前記地板からの給電点から離れた側面側に設けられた、前記第1導体板及び前記第2導体板の一辺を共有する第4導体板と、前記第1導体板及び前記第2導体板の一辺を共有しない前記第4導体板の隣接する二辺の各々から延伸し、前記第4導体板に対して略90度に配置される第6導体板及び第7導体板と、を備える。
上記アンテナ素子では、前記第2導体板の前記第1導体板と共有する前記辺と対向する幅方向の他の一辺を共有し、前記第1導体板と対向するように略90度に配置される第3導体板を備えることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第6導体板及び前記7導体板は、一辺をそれぞれ共有してL字形の折り返し部を形成することが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第6導体板及び前記第7導体板の少なくとも一方の前記第4導体板から延伸される辺の一部には欠損部が設けられることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第1導体板及び前記第2導体板を挟んで前記第4導体板と対向する位置に設けられた、前記第1導体板及び前記第2導体板の一辺を共有する第5導体板を備えることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第6導体板又は前記第7導体板は、細長い線路によってメアンダ状に形成されていることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第4導体板によって形成された空間は、誘電体又は磁性体材料で満たされていることが好ましい。
本発明のアンテナ素子は、地板の幅方向に対して平行に所定の間隔を隔てて配置された長辺を有する略長方形の第1導体板と、前記第1導体板の前記地板からの給電点から離れた前記第1導体板の高さ方向の一辺を共有し、前記第1導体板に対して略90度に配置される第4導体板と、前記第4導体板の前記第1導体板と共有する前記一辺に対向する他の一辺を共有し、前記第1導体板と対向するように略90度に配置される略長方形の第3導体板と、前記第1導体板及び前記第3導体板の一辺を共有しない前記第4導体板の対向する二辺の各々から延伸し、前記第4導体板に対して略90度に配置される第6導体板及び第7導体板と、を備える。
上記アンテナ素子では、前記第1導体板及び前記第3導体板の幅方向の一辺の一部を共有し、前記第1導体板及び前記第3導体板に対して略90度に配置される第2導体板を備えることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第6導体板及び前記第7導体板の少なくとも一方の前記第4導体板から延伸される辺の一部には欠損部が設けられることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第1導体板及び前記第3導体板を挟んで前記第4導体板と対向する位置に設けられた、前記第1導体板及び前記第3導体板の一辺を共有する第5導体板を備えることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第6導体板又は前記第7導体板は、細長い線路によってメアンダ状に形成されていることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第1導体板、前記第3導体板及び前記第4導体板によって形成された空間は、誘電体又は磁性体材料で満たされていることが好ましい。
本発明のアンテナ素子は、地板の幅方向に対して平行に所定の間隔を隔てて配置された長辺を有する略長方形の第2導体板と、前記第導体板の前記地板からの給電点から離れた一辺を共有し、前記第導体板に対して略90度に配置される第4導体板と、前記第導体板の一辺を共有しない前記第4導体板の三辺の各々から延伸し、前記第4導体板に対して略90度に配置される第6導体板、第7導体板及び第8導体板と、を備え、前記第6導体板、前記第7導体板及び前記第8導体板は、隣接する辺をそれぞれ共有してコの字形の折り返し部を形成する
上記アンテナ素子では、前記給電点に近接する前記第2導体板の幅方向の辺を共有し、前記第2導体板に対して略90度に配置される第1導体板と、前記第2導体板の前記第1導体板と共有する前記辺に対向する幅方向の他の一辺を共有し、前記第1導体板と対向するように略90度に配置される第3導体板と、を備えることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第6導体板、前記第7導体板及び前記第8導体板の少なくとも一方の前記第4導体板から延伸される辺の一部には欠損部が設けられることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第1導体板を挟んで前記第4導体板と対向する位置に設けられた、前記第1導体板の一辺を共有する第5導体板を備えることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第6導体板、前記第7導体板又は前記第8導体板は、細長い線路によってメアンダ状に形成されていることが好ましい。
上記アンテナ素子では、前記第2導体板、前記第4導体板、前記第6導体板、前記第7導体板及び前記第8導体板によって形成された空間は、誘電体又は磁性体材料で満たされていることが好ましい。
本発明によれば、地板に対して所定の間隔を隔てて配置された第1導体板と、第1導体板の幅方向の一辺を共有する第2導体板と、第2導体板の第1導体板と共有する前記一辺に対向する幅方向の他の一辺を共有する第3導体板とを備え、板状モノポール素子を2面以上折り返すことで直方体形状のアンテナ素子を構成しており、同一体積の立方体状のアンテナ素子に比べて広帯域化が可能であり、小型で広帯域であるアンテナが実現できる。しかも、地板の略コーナから直方体形状のアンテナ素子の略コーナへ給電することから、様々の周波数帯で共振することからマルチバンドアンテナが実現できる。
さらに、本発明によれば、ヒンジ部を有する折畳式の携帯無線機においてヒンジ部の近傍にこのアンテナ素子を設置することで、閉鎖時及び開放時のいずれであっても広帯域にわたり高いアンテナ利得が得られるので、小型でマルチバンドが実現可能な携帯無線機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1および図2は、本発明の第1の実施形態に係る折畳式の携帯無線機10を示すものであり、この携帯無線機10は、第1筐体である下筐体2と、第2筐体である上筐体3と、下筐体2および上筐体3を回動可能に連結するヒンジ部4と、モノポールアンテナを構成するアンテナ素子5とを有している。
下筐体2は、携帯無線機10の地板(グランド)を構成する下回路基板21を収容しており、地板の角(コーナ)からアンテナ素子5へ給電するように構成されている。なお、本実施形態の下筐体2は、樹脂フレームで形成されている。
下回路基板21には、第1無線回路22、第2無線回路23、第3無線回路24、第4無線回路25、共用器26、整合回路27を実装しており、例えば本実施形態では45×85mmの大きさに形成されている。
本実施形態の第1無線回路22〜第4無線回路25は、それぞれ、周波数帯1.5GHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯、2.4GHz帯に対応するものである。
共用器(デュープレクサ)26は、アンテナを複数の無線周波数帯で共用するためのものであり、例えば本実施形態では、それぞれの周波数帯に対応してバンドパスフィルタがそれぞれ設けられている。
整合回路27は、アンテナ素子5と回路インピーダンス(一般に、50Ω)との整合を図る機能を果たすものである。
上筐体3は、上回路基板31を収容しており、上下の筐体を開いたときに、上回路基板31とアンテナ素子5とが容量結合して筐体アンテナとして動作する(合成アンテナとして動作する)ようになっている。なお、本実施形態の上筐体3も下筐体2と同様、樹脂フレームで形成されている。なお、本実施形態の場合、上回路基板31の大きさは、例えば45×75mmに形成されている。
アンテナ素子5は、ヒンジ部の近傍に設けられている。このアンテナ素子5は、第1導体板51と、第2導体板52と、第3導体板53と、給電導体61とを備えており、地板の角隅(コーナ)側から給電導体61を介して第1導体板51へ給電するように構成している。特に、本実施形態の給電については、下回路基板21の略コーナ(角)から、給電導体61を介して第1導体板51の同じく略コーナ(角)に給電するようになっている。なお、本実施形態の各導体板51〜53の厚さは、例えば0.1mmである。また、本実施形態の第1〜第3導体板51〜53の具体的な大きさとしては、例えば第1導体板51が22×6mm、第2導体板52が22×5mm、第3導体板53が22×6mmとなっている。
なお、本実施形態では、アンテナ素子5を固定するために、例えば、誘電率の低い絶縁性のホルダーにより固定させてある。
第1導体板51は、地板に対して所定の間隔を隔ててヒンジ部4近傍に配置された略長方形状のものから構成されており、給電導体61を介して地板側の整合回路27に接続されている。なお、この第1導体板51と第2導体板52の長辺は共有しており、略90°の角度に折り曲げられた状態で配置されている。
第1導体板51は、略長方形を有する薄い導体であって、整合回路27を介して共用器(デュープレクサ)26と接続されている。また、共用器26は、各通信システムの無線部である第1無線回路22〜第4無線回路25とそれぞれ接続されている。
第2導体板52は、同じく、略長方形状を有する薄い導体であって、第1導体板51の幅方向の一辺を共有し第1導体板51(の面方向)に対して略90度に折曲して配置された略長方形のもので構成されている。また、この第2導体板52と第3導体板53とは、幅方向の一辺(長辺)を共有しており、略90°の角度に折り曲げられた状態で配置されているので、第1導体板51と第3導体板53とは互いに対向している。
第3導体板53は、同じく、略長方形状を有する薄い導体であって、第2導体板52の幅方向の2辺(長辺)のうち第1導体板51と共有していない方の一辺を共有している。また、この第3導体板53は、第1導体板51と対向するように、第2導体板52に対して略90度に折曲されて配置された略長方形のものから構成されている。また、本実施形態の場合、第1導体板51および第3導体板53と下回路基板21との間隔Sが、例えば5mm程度である。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図3、図4は、上下筐体23の閉鎖時、開放時におけるVSWR特性を示すグラフである。本発明では、VSWR≦3を満足することができる周波数の範囲を、帯域幅(使用周波数帯)として定義するものとする。なお、横軸には周波数、縦軸には電圧定在波比(以降、VSWRとする)を示す。
筐体の閉鎖時及び開放時において、比帯域(中心周波数に対する帯域幅の比率)をそれぞれ調べて見ると、以下のような結果が得られた。
即ち、本実施形態において、筐体が閉じた状態のときには、VSWR≦3の条件を満たす周波数帯は、1.43GHz〜2.68GHz(中心周波数:2.055GHZ、帯域幅:1.25GHz)であり、比帯域は60.8%であった。
一方、本実施形態において、筐体が開いた状態のときには、VSWR≦3の条件を満たす周波数帯は、1.43GHz〜2.73GHz(中心周波数:2.08GHz、帯域幅:1.3GHz)であり、比帯域は62.5%であった。
次に、本実施形態に係るアンテナ素子5の原理について説明する。
(i)広帯域の原理:
a)第1導体板51(長方形の板状の導体板)のコーナ(角)へ給電することによって、様々な周波数帯での共振が起こり、マルチバンド化が実現する。つまり、これは、第1導体板51(板状の導体板)の、中心に給電するのではなくコーナ(角)に給電することで、低い周波数帯からカバーできるようになるからである。
b)地板である下回路基板21からの給電においても同様に、素子長は半波長以下なので地板にもアンテナ電流が分布するため、下回路基板21(地板)において、中央から給電するよりコーナ(角)から給電したほうが、低い周波数帯からのマルチバンドに適している。これにより、小形なアンテナでマルチバンドが可能である。
c)アンテナ素子5の立体形状は、本実施形態のように、直方体(各導体板が長方形)のほうが、立方体(各導体板が正方形)よりも同一体積で広帯域が実現する。つまり、これは、形状が対称でないために、共振周波数帯が増加するためである。
(ii)広帯域を実現する導体板の縦横比率(アスペクト比):
a)第1導体板51(板状の導体板)は、矩形状(長方形)が好ましいが、縦横の辺の比率(アスペクト比)は20%以上異なればよい(特に、下回路基板21(回路基板)の幅方向と対向する方の辺が、これと直交する方の辺より長いほうが良い)。
b)上下の筐体が開いた時の動作:上筐体3の上回路基板31と、下筐体2の第2導体板(板状の導体板)52もしくは第3導体板(板状の導体板)53とが容量結合することで、上回路基板31が励振され、上回路基板31がアンテナとして動作(第1アンテナ)する。その結果、アンテナとしての体積が大きくなるため、上下の筐体を閉じた状態と比較して広帯域化が実現可能となり、特に低い周波数帯では、閉じた状態と比較して高いアンテナ利得が得られる。
従って、本実施形態によれば、地板である下回路基板21のコーナ(角)から第1導体板51(板状の導体板)のコーナ(角)に給電することで、小型でありながら低い周波数帯から良好なアンテナ特性が得られるようになり、広帯域特性を実現できる。
また、本実施形態によれば、箱形アンテナであるアンテナ素子5を折畳式の携帯無線機10のヒンジ部4近傍に配置することで、携帯無線機10の構成を小型に構成できると共に、高い通信利得と複数の通信システムの周波数帯を獲得できる。また、第1筐体である下筐体2と第2筐体である上筐体3について、閉じた状態と開けた状態のいずれでも、高い通信利得を得ることができる
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図5、図6を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図5は、本実施形態に係る携帯無線機20を示すものであり、この携帯無線機20が第1の実施形態の携帯無線機10と異なるのは、第1アンテナを構成するアンテナ素子6が、第1導体板51から第3導体53のほかに第4導体板54を備えている点である。
この第4導体板54は、他の導体板と同様に略長方形状を有する薄い導体であって、第1導体板51、第2導体板52、及び第3導体板53のそれぞれの一辺と各辺(3辺)を共有しており、本実施形態では給電導体61と同じ側の端面に設けられている。本実施形態の第4導体板54は、縦横の長さが5×6mmである。なお、本実施形態でも、第1の実施形態と同様、アンテナ素子6については、例えば、誘電率の低い絶縁性のホルダーにより固定させてある。
次に、図6は、筐体が閉じた状態のときのVSWR特性を示すグラフである。この図6でも、VSWR≦3を満足することができる周波数の範囲を、帯域幅(使用周波数帯)として定義するものとする。
この図6のグラフによれば、筐体が閉じた状態のときにVSWR≦3の周波数帯が1.46GHz〜2.75GHz(中心周波数:2.105GHz、帯域幅:1.29GHz)であり、比帯域は61.3%となる。
従って、本実施形態によれば、筐体が閉じた状態のときに、第1実施形態のアンテナ素子5の比帯域は60.8%であったのに比べて、本実施形態のアンテナ素子6の比帯域は61.3%であり、第1実施形態のアンテナ素子5に比べて若干であるが広帯域化を図ることができる。このように、広帯域化が実現できるために、所望周波数帯に応じて、アンテナをより小型化することができる。
(第3の実施形態)
厚みが0.5mmの板状モノポールアンテナである図7に示すアンテナ素子と、上面に導体板がない5面体を形成する、外形の厚みが2.0mmの箱型形状モノポールアンテナである図8に示すアンテナ素子とを比較する。図9は、板状モノポールアンテナのアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフであり、図10は、箱型形状モノポールアンテナのアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフである。
図9に示すように、アンテナ素子が板状モノポールアンテナのとき、VSWR≦3.5の周波数帯は2.06GHz〜3.46GHzであり、比帯域は約50.7%である。一方、図10に示すように、アンテナ素子が箱型形状モノポールアンテナのとき、VSWR≦3.5の周波数帯は1.92GHz〜3.45GHzであり、比帯域は約54.5%である。このように、アンテナ素子を5面体の箱型形状とすることによって、帯域拡大の効果が見込める。しかし、箱型形状のアンテナ素子は、実装面積の点では特段の効果は得られない。
以下、上記説明した板状や5面体の箱型形状のアンテナ素子とは異なる、第3の実施形態のアンテナ素子について説明する。図11は、第3の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図である。図11に示すように、第3の実施形態のアンテナ素子は、第1導体板51と、第2導体板52と、第3導体板53と、第4導体板54と、第5導体板55と、第6導体板56と、給電導体61とを備える。このアンテナ素子も、第1又は第2の実施形態と同様に、地板の角隅(コーナ)側から給電導体61を介して第1導体板51へ給電するように構成されている。
第1導体板51は、地板に対して所定の間隔を隔てて配置された略長方形状の薄い導体であり、その長辺は例えば24mm、短辺は例えば5mmである。第1導体板51と第2導体板52は幅方向の一辺(長辺)を共有しており、略90°の角度に折り曲げられた状態で配置されている。第2導体板52は、略長方形状の薄い導体であり、第1導体板51の幅方向の一辺を共有し、第1導体板51(の面方向)に対して略90度に折曲して配置されている。
第3導体板53は、略長方形状の薄い導体であり、第2導体板52の幅方向の2辺(長辺)のうち第1導体板51と共有していない方の一辺を共有しており、略90°の角度に折り曲げられた状態で配置されている。第3導体板53は、第1導体板51と対向するように、第2導体板52に対して略90度に折り曲げられた状態で配置されている。
第4導体板54は、略長方形状の薄い導体であり、第1導体板51、第2導体板52及び第3導体板53のそれぞれの一辺(短辺)と各辺(3辺)を共有している。第4導体板54は、給電導体61から離れた端面に設けられている。
第5導体板55は、略長方形状の薄い導体であり、第1導体板51、第2導体板52及び第3導体板53のそれぞれの一辺(短辺)と各辺(3辺)を共有している。第5導体板55は、給電導体61に近接する端面に設けられている。
第6導体板56は、略長方形状の薄い導体であり、第1導体板51、第2導体板52及び第3導体板53の一辺を共有しない第4の導体板54の一辺から延伸し、第4の導体板54に対して略90度に折り曲げられた状態で配置されている。なお、第6導体板56の両側端は第1導体板51及び第3導体板53に連結されておらず、第6導体板56と第1導体板51及び第3導体板53との間にはスリット状の隙間(以下「スリット」という。)が設けられている。また、第6導体板56の第4導体板54とは反対側の端部も第5導体板55とは連結していない。
第1〜第5導体板51〜55によって構成される5面体を第1のアンテナ素子とし、第6導体板56を第2のアンテナ素子とすると、第1のアンテナ素子が多様な電流分布を有する広帯域特性を有する一方、第2のアンテナ素子は、特定の帯域で共振する。図12は、第3の実施形態のアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフである。図12に示すように、第2のアンテナ素子は、第1のアンテナ素子の共振周波数とは異なる3.4GHz付近の帯域で共振する。但し、第2のアンテナ素子の共振周波数は、第4導体板54から延伸する第6導体板56の長さによって変わる。
図12に示すように、第3の実施形態のアンテナ素子のVSWR≦3.5の周波数帯は若干の反共振部による特性劣化帯域を若干含むものの、概ね1.9GHz〜3.61GHzであり、比帯域は約62%である。また、16.1mmの長さの第6導体板56は、約4.5GHzでλ/4の寸法である。しかし、上述したように、第6導体板56と第1導体板51及び第3導体板53との間にスリットが設けられているため、第2のアンテナ素子と第1アンテナ素子との間に容量成分が得られた結果、第2のアンテナ素子による共振周波数は1GHz程度低くなり、3.4GHz付近で0.38GHz程度の帯域が得られる。なお、スリットの幅は、第2のアンテナ素子の共振周波数λに対して0.02λ以下の程度であって、例えば0.5mmである。
図13は、本実施形態とは別の単純な折り返し素子を設けた同一の突起量で構成した類似形状を示しており、第1のアンテナ素子を第1導体板51のみから構成し、第2のアンテナ素子を構成する第6導体板56と第1導体板51の間にスリットを設けた構成である。図14は、図13に示したアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフである。図14に示すように、第2のアンテナ素子は僅かに4.3GHzで共振する程度であるため、第1のアンテナ素子は板状よりも箱型形状である方が望ましい。
ここで、第1のアンテナ素子が箱型形状であっても、図15(a)に示すように、第2のアンテナ素子が第1のアンテナ素子と面で対向していると、各対向面で電流が逆相に流れるため、第2のアンテナ素子による放射が妨げられる。これに対し、本実施形態では、図15(b)に示すように、第2のアンテナ素子が第1のアンテナ素子と面で接しておらず、第2のアンテナ素子と第1のアンテナ素子との間はスリットが設けられている。スリットには適度な容量成分が設けられるため、第2のアンテナ素子の電気長を長くでき、逆相電流による放射への悪影響を低減できる2重の効果が見込める。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1のアンテナ素子及び第2のアンテナ素子がそれぞれ異なる共振周波数帯域を有し、第2のアンテナ素子を構成する第6導体板56の長さを調整することによって共振周波数の調整を行うことができる。このため、広帯域化かつマルチバンドに対応したアンテナ素子を提供することができる。
なお、第1のアンテナ素子は、上面が開いた5面体の箱型形状に限らず、図16に示すように、下面が開いた形状や側面が開いた形状であっても良い。この場合、第6導体板56は、第4導体板54から開いた面側に延伸する。また、図17に示すように、第5導体板55は必ずしも設ける必要はない。
(第4の実施形態)
第4の実施形態のアンテナ素子について説明する。なお、第4の実施形態のアンテナ素子を構成する各構成要素の内、第3の実施形態で説明したアンテナ素子が有する構成要素と同一の部分には、同一符号を付して重複説明を行わない。
図18は、第4の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図である。図18に示すように、第4の実施形態のアンテナ素子は、第1導体板51と、第2導体板52と、第4導体板54と、第5導体板55と、第6導体板56と、第7導体板57と、給電導体61とを備える。
第7導体板57は、略長方形の薄い導体であり、第1導体板51及び第2導体板52の一辺を共有しない第4の導体板54の隣接する二辺の内の一辺から延伸し、第4の導体板54に対して略90度に折り曲げられた状態で配置されている。なお、第7導体板57の両側端は第2導体板52及び第6導体板56に連結されておらず、第6導体板56と第1導体板51の間、第6導体板56と第7導体板57の間、及び第7導体板57と第2導体板52の間には、スリット状の隙間(以下「スリット」という。)が設けられている。また、第7導体板57の第4導体板54とは反対側の端部も第5導体板55とは連結していない。
本実施形態では、第1のアンテナ素子が第1導体板51、第2導体板52、第4導体板54及び第5導体板55によって構成され、第2のアンテナ素子が第6導体板56によって構成され、第3のアンテナ素子が第7導体板57によって構成される。本実施形態のアンテナ素子では、第1のアンテナ素子が多様な電流分布を有する広帯域特性を有する一方、第2のアンテナ素子及び第3のアンテナ素子は、それぞれ異なる特定の帯域で共振する。
図19は、第4の実施形態のアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフである。図19に示すように、第2のアンテナ素子は、第1のアンテナ素子や第3のアンテナ素子の共振周波数とは異なる3.0GHz付近の帯域で共振し、第3のアンテナ素子は、第1のアンテナ素子や第2のアンテナ素子の共振周波数とは異なる3.6GHz付近の帯域で共振する。但し、第2のアンテナ素子及び第3のアンテナ素子の各共振周波数は、第4導体板54から延伸する第6導体板56及び第7導体板57の長さによって変わる。また、VSWR≦3.5の周波数帯は反共振部による特性劣化帯域を若干含むものの、概ね1.86GHz〜3.73GHzであり、比帯域は約67%と広帯域な特性を示す。
本実施形態によれば、第1のアンテナ素子、第2のアンテナ素子及び第3のアンテナ素子がそれぞれ異なる共振周波数帯域を有し、第2のアンテナ素子を構成する第6導体板56及び第3アンテナ素子を構成する第7導体板57の各長さを調整することによって共振周波数の調整を行うことができる。このため、広帯域化かつマルチバンドに対応したアンテナ素子を提供することができる。
なお、第7導体板57と第2導体板52及び第5導体板55との間には、図20に示すように、第7導体板57との間にはスリットを介し、第2導体板52及び第5導体板55に接続されたL字状の導体板53’を設けても良い。また、図21に示すように、第5導体板55は必ずしも設ける必要はない。
(第5の実施形態)
第5の実施形態のアンテナ素子について説明する。なお、第5の実施形態のアンテナ素子を構成する各構成要素の内、第3の実施形態で説明したアンテナ素子が有する構成要素と同一の部分には、同一符号を付して重複説明を行わない。
図22は、第5の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図である。図22に示すように、第5の実施形態のアンテナ素子は、第1導体板51と、第3導体板53と、第4導体板54と、第5導体板55と、第6導体板56と、第7導体板57と、給電導体61とを備える。
第7導体板57は、略長方形の薄い導体であり、第1導体板51及び第2導体板52の一辺を共有しない第4の導体板54の向かい合う二辺の内の一辺から延伸し、第4の導体板54に対して略90度に折り曲げられた状態で配置されている。なお、第7導体板57の両側端は第1導体板51及び第3導体板53に連結されておらず、第7導体板57と第1導体板51及び第3導体板53の間には、スリット状の隙間(以下「スリット」という。)が設けられている。また、第7導体板57の第4導体板54とは反対側の端部も第5導体板55とは連結していない。
本実施形態では、第1のアンテナ素子が第1導体板51、第3導体板53、第4導体板54及び第5導体板55によって構成され、第2のアンテナ素子が第6導体板56によって構成され、第3のアンテナ素子が第7導体板57によって構成される。本実施形態のアンテナ素子では、第1のアンテナ素子が多様な電流分布を有する広帯域特性を有する一方、第2のアンテナ素子及び第3のアンテナ素子は、それぞれ異なる特定の帯域で共振する。
図23は、第5の実施形態のアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフである。図23に示すように、第2のアンテナ素子は、第1のアンテナ素子や第3のアンテナ素子の共振周波数とは異なる3.0GHz付近の帯域で共振し、第3のアンテナ素子は、第1のアンテナ素子や第2のアンテナ素子の共振周波数とは異なる3.6GHz付近の帯域で共振する。但し、第2のアンテナ素子及び第3のアンテナ素子の各共振周波数は、第4導体板54から延伸する第6導体板56及び第7導体板57の長さによって変わる。また、VSWR≦3.5の周波数帯は反共振部による特性劣化帯域を若干含むものの、概ね1.89GHz〜3.72GHzであり、比帯域は約65%と広帯域な特性を示す。
本実施形態によれば、第1のアンテナ素子、第2のアンテナ素子及び第3のアンテナ素子がそれぞれ異なる共振周波数帯域を有し、第2のアンテナ素子を構成する第6導体板56及び第3アンテナ素子を構成する第7導体板57の各長さを調整することによって共振周波数の調整を行うことができる。このため、広帯域化かつマルチバンドに対応したアンテナ素子を提供することができる。
なお、第7導体板57と第5導体板55との間には、図24に示すように、第7導体板57との間にはスリットを介し、第5導体板55に接続された矩形状の導体板52’を設けても良い。また、図25に示すように、第5導体板55は必ずしも設ける必要はない。
(第6の実施形態)
第6の実施形態のアンテナ素子について説明する。なお、第6の実施形態のアンテナ素子を構成する各構成要素の内、第3の実施形態で説明したアンテナ素子が有する構成要素と同一の部分には、同一符号を付して重複説明を行わない。
図26は、第6の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図である。図26に示すように、第6の実施形態のアンテナ素子は、第1導体板51と、第2導体板52と、第4導体板54と、第5導体板55と、第6導体板56’と、第7導体板57’と、給電導体61とを備える。
第6導体板56’及び第7導体板57’は、それぞれ略長方形の薄い導体であり、各長辺を共有した断面がL字状の第2のアンテナ素子を構成する。第6導体板56’及び第7導体板57’は、第1導体板51及び第2導体板52の一辺を共有しない第4の導体板54の隣接する二辺から延伸し、第4の導体板54に対して略90度に折り曲げられた状態で配置されている。なお、第6導体板56’の第1導体板51側の端は第1導体板51に連結されておらず、第6導体板56’と第1導体板51の間には、スリット状の隙間(以下「スリット」という。)が設けられている。また、第7導体板57’の第2導体板52側の端は第2導体板52に連結されておらず、第7導体板57’と第2導体板52の間には、スリットが設けられている。また、第6導体板56’及び第7導体板57’の第4導体板54とは反対側の端部も第5導体板55とは連結していない。
本実施形態では、第1のアンテナ素子が第1導体板51、第2導体板52、第4導体板54及び第5導体板55によって構成され、第2のアンテナ素子が第6導体板56’及び第7導体板57’によって構成される。本実施形態のアンテナ素子では、第1のアンテナ素子が多様な電流分布を有する広帯域特性を有する一方、第2のアンテナ素子は特定の帯域で共振する。
図27は、第6の実施形態のアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフである。図27に示すように、第2のアンテナ素子は、第1のアンテナ素子の共振周波数とは異なる3.4GHz付近で0.5GHz程度の帯域が得られ、第3の実施形態(図12)と比較して広い帯域で共振する。但し、第2のアンテナ素子の共振周波数は、第4導体板54から延伸する第6導体板56’及び第7導体板57’の長さによって変わる。また、VSWR≦3.5の周波数帯は反共振部による特性劣化帯域を若干含むものの、概ね1.86GHz〜3.63GHzであり、比帯域は約64.4%と広帯域な特性を示す。
本実施形態によれば、第1のアンテナ素子及び第2のアンテナ素子がそれぞれ異なる共振周波数帯域を有し、第2のアンテナ素子を構成する第6導体板56’及び第7導体板57’の長さを調整することによって共振周波数の調整を行うことができる。また、第3の実施形態と比較して、第2のアンテナ素子の面積が広いため、第2のアンテナ素子による共振周波数帯域が拡がる。このため、広帯域化かつマルチバンドに対応したアンテナ素子を提供することができる。
なお、第7導体板57’と第2導体板52及び第5導体板55との間には、図28に示すように、第7導体板57’との間にはスリットを介し、第2導体板52及び第5導体板55に接続されたL字状の導体板53’を設けても良い。また、図29に示すように、第5導体板55は必ずしも設ける必要はない。
(第7の実施形態)
第7の実施形態のアンテナ素子について説明する。なお、第7の実施形態のアンテナ素子を構成する各構成要素の内、第6の実施形態で説明したアンテナ素子が有する構成要素と同一の部分には、同一符号を付して重複説明を行わない。
図30は、第7の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図である。図30に示すように、第7の実施形態のアンテナ素子は、第1導体板51’と、第2導体板52と、第3導体板53’と、第4導体板54と、第5導体板55と、第6導体板56’と、第7導体板57’と、第8導体板58と、給電導体61とを備える。
第1導体板51’は、地板に対して所定の間隔を隔てて配置されたL字状の薄い導体である。第1導体板51’の外周の長辺と第2導体板52の幅方向の一辺(長辺)は共有されており、略90°の角度に折り曲げられた状態で配置されている。第2導体板52は、略長方形状の薄い導体であり、第1導体板51’の外周の長辺と共有し、第1導体板51’(の面方向)に対して略90度に折曲して配置されている。
第3導体板53’は、L字状の薄い導体である。第3導体板53’の外周の長辺と、第2導体板52の幅方向の2辺(長辺)のうち第1導体板51と共有していない方の一辺は共有されており、略90°の角度に折り曲げられた状態で配置されている。第3導体板53’は、第1導体板51’と対向するように、第2導体板52に対して略90度に折り曲げられた状態で配置されている。
第4導体板54は、略長方形状の薄い導体であり、第1導体板51’、第2導体板52及び第3導体板53’のそれぞれの一辺(短辺)と各辺(3辺)を共有している。第4導体板54は、給電導体61から離れた端面に設けられている。
第5導体板55は、略長方形状の薄い導体であり、第1導体板51’、第2導体板52及び第3導体板53’のそれぞれの一辺(短辺)と各辺(3辺)を共有している。第5導体板55は、給電導体61に近接する端面に設けられている。
第6導体板56’は、略長方形状の薄い導体であり、第1導体板51’、第2導体板52及び第3導体板53’の一辺を共有しない第4の導体板54の一辺から延伸し、第4の導体板54に対して略90度に折り曲げられた状態で配置されている。第7導体板57’は、略長方形状の薄い導体であり、第4の導体板54の第1導体板51’の一辺を共有する辺から延伸し、第4の導体板54に対して略90度に折り曲げられた状態で配置されている。第8導体板58は、略長方形状の薄い導体であり、第4の導体板54の第3導体板53’の一辺を共有する辺から延伸し、第4の導体板54に対して略90度に折り曲げられた状態で配置されている。
第6導体板56’、第7導体板57’及び第8導体板58は、隣接する長辺を共有した断面がコの字状の第2のアンテナ素子を構成する。なお、第8導体板58の第1導体板51’側の端は第1導体板51に連結されておらず、第8導体板58と第1導体板51’の間には、スリット状の隙間(以下「スリット」という。)が設けられている。また、第7導体板57’の第3導体板53’側の端は第3導体板53に連結されておらず、第7導体板57’と第3導体板53’の間には、スリットが設けられている。また、第6導体板56’、第7導体板57’及び第8導体板58の第4導体板54とは反対側の端部も第5導体板55とは連結していない。
本実施形態では、第1のアンテナ素子が第1導体板51’、第2導体板52、第3導体板53’、第4導体板54及び第5導体板55によって構成され、第2のアンテナ素子が第6導体板56’、第7導体板57’及び第8導体板58によって構成される。本実施形態のアンテナ素子では、第1のアンテナ素子が多様な電流分布を有する広帯域特性を有する一方、第2のアンテナ素子は特定の帯域で共振する。
図31は、第7の実施形態のアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフである。図31に示すように、第2のアンテナ素子は、第1のアンテナ素子の共振周波数とは異なる3.4GHz付近で0.63GHz程度の帯域が得られ、第6の実施形態(図12)と比較して広い帯域で共振する。但し、第2のアンテナ素子の共振周波数は、第4導体板54から延伸する第6導体板56’、第7導体板57’及び第8導体板58の長さによって変わる。また、VSWR≦3.5の周波数帯は反共振部による特性劣化帯域を若干含むものの、概ね1.85GHz〜3.68GHzであり、比帯域は約66.1%と広帯域な特性を示す。
本実施形態によれば、第1のアンテナ素子及び第2のアンテナ素子がそれぞれ異なる共振周波数帯域を有し、第2のアンテナ素子を構成する第6導体板56’、第7導体板57’及び第8導体板58の長さを調整することによって共振周波数の調整を行うことができる。また、第3の実施形態や第6の実施形態と比較して、第2のアンテナ素子の面積が広いため、第2のアンテナ素子による共振周波数帯域が拡がる。このため、広帯域化かつマルチバンドに対応したアンテナ素子を提供することができる。
なお、図32に示すように、第1導体板51’及び第3導体板53’は必ずしも設ける必要はない。また、図33に示すように、第5導体板55は必ずしも設ける必要はない。
上記説明した第3〜第6の実施形態の第2のアンテナ素子又は第3のアンテナ素子を形成する導体板には、図34に一例を示すように、第4導体板54から延伸される辺の一部に欠損部59が設けられても良い。欠損部59が設けられると第2のアンテナ素子の面積が小さくなるため、第2のアンテナ素子の共振周波数が変わる。
また、第3〜第6の実施形態の第2のアンテナ素子又は第3のアンテナ素子を形成する導体板を、薄板状に限らず、細長い線路によって電気的に素子長をより長く得られるメアンダ構造に置き換えても良い。図35は、図18に示した第3の実施形態のアンテナ素子が有する第2のアンテナ素子をメアンダ構造とした図を示す。図35に示すように、第1導体板51及び第3導体板53とメアンダ素子との間にスリットを設けることにより、導体板で構成した場合よりも低い共振周波数を得ることが可能となる。このため、アンテナ素子の設計の柔軟性が増す。
また、少なくとも3つの導体板によって形成された空間は、誘電体又は磁性体材料で満たされていても良い。
(第8の実施形態)
第8の実施形態のアンテナ素子は、第1〜第6の実施形態のアンテナ素子のいずれか1つと、別のアンテナ素子と、これらのアンテナ素子の中間に直列に接続された並列共振回路とを備える。図36は、第8の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図である。図36に示すアンテナ素子では、図11に示した第3の実施形態のアンテナ素子50の第4導体板54側に、並列共振回路65を介して、第4のアンテナ素子70が設けられている。
第4のアンテナ素子70は、3枚の略長方形状の薄い導体から構成され、断面がコの字状に形成されたている。また、並列共振回路65は、並列接続されたチップコンデンサとチップインダクタンスによって構成され、所定の周波数帯付近でのみ第4のアンテナ素子70に電流を流すフィルタ機能を有する。図37は、第8の実施形態のアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフである。図37に示す800MHz帯域は第4のアンテナ素子によるものであり、1.5GHz〜2.0GHzの帯域はアンテナ素子50が有する第1のアンテナ素子によるものであり、2.3GHz帯域はアンテナ素子50が有する第2のアンテナ素子によるものである。
本実施形態によれば、並列共振回路を介して複数のアンテナ素子を直列接続することによって、広帯域化かつマルチバンドに対応したアンテナ素子を提供することができる。なお、第4のアンテナ素子の一部には、図38及び図39に示すように、並列共振回路65との接続部から延長した素子方向にスリットを設けても良い。スリットを設けることによって第4のアンテナ素子が低周波帯に対応することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
即ち、本発明のアンテナ素子は、第1、第2の実施形態のような折畳式の携帯無線機以外に、ストレート式やスライド式の携帯無線機の上端部に配置してもよく、スライド式の場合には閉じ状態とほぼ同じ効果が得られる。また、アンテナ素子を構成する導体素子は、板状の導体板の替わりに、フレキシブルな基板でもよい。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。例えば、第1、第2の実施形態では、アンテナ素子5、6を固定するために、例えば、誘電率の低い絶縁性のホルダーにより固定されるように構成したが、同様の効果を奏するものであれば特にこのような構成には限らない。
以上のように、本発明によれば、長方形状を呈する板状モノポール素子を2面以上折り返すことで直方体形状のアンテナ素子を構成しており、立法体状のアンテナ素子に比べてアンテナ特性が有利であるため、小型で、高利得であって、広帯域化が可能となるので、例えばGPSやBluetoothなどの機能を付加することが可能な複数の無線システムに好適であり、延いては携帯電話機、PDAなどのような携帯無線機などのアンテナに適用するのに好都合である。
本発明の第1の実施形態にかかる閉状態の携帯無線機を示す斜視図 第1の実施形態にかかる開状態の携帯無線端末を示す斜視図 第1の実施形態に係る携帯無線機が閉状態のときのVSWR特性を示すグラフ 第1の実施形態に係る携帯無線機が開状態のときのVSWR特性を示すグラフ 本発明の第2の実施形態にかかる閉状態の携帯無線機を示す斜視図 第2の実施形態に係る携帯無線機が閉状態のときのVSWR特性を示すグラフ 板状モノポールアンテナのアンテナ素子を示す斜視図 箱型形状モノポールアンテナのアンテナ素子を示す斜視図 板状モノポールアンテナのアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフ 箱型形状モノポールアンテナのアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフ 第3の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図 第3の実施形態のアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフ 他の形態のアンテナ素子を示す斜視図 図13に示すアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフ 第1のアンテナ素子が箱型形状のアンテナ素子の断面を示す図 第3の実施形態のアンテナ素子の変形例を示す斜視図 第3の実施形態のアンテナ素子の変形例を示す斜視図 第4の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図 第4の実施形態のアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフ 第4の実施形態のアンテナ素子の変形例を示す斜視図 第4の実施形態のアンテナ素子の変形例を示す斜視図 第5の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図 第5の実施形態のアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフ 第5の実施形態のアンテナ素子の変形例を示す斜視図 第5の実施形態のアンテナ素子の変形例を示す斜視図 第6の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図 第6の実施形態のアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフ 第6の実施形態のアンテナ素子の変形例を示す斜視図 第6の実施形態のアンテナ素子の変形例を示す斜視図 第7の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図 第7の実施形態のアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフ 第7の実施形態のアンテナ素子の変形例を示す斜視図 第7の実施形態のアンテナ素子の変形例を示す斜視図 欠損部を有する第7の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図 図18に示した第3の実施形態のアンテナ素子が有する第2のアンテナ素子をメアンダ構造とした図 第8の実施形態のアンテナ素子を示す斜視図 第8の実施形態のアンテナ素子のVSWR特性を示すグラフ 第8の実施形態のアンテナ素子の変形例を示す斜視図 第8の実施形態のアンテナ素子の変形例を示す斜視図 従来の他のアンテナ素子を示す要部斜視図 (A)は従来のさらに他のアンテナ素子を示す斜視図、(B)はその側面図
符号の説明
10、20 携帯無線機
2 下筐体(第1筐体)
21 下回路基板(地板)
22 第1無線回路
23 第2無線回路
24 第3無線回路
25 第4無線回路
26 共用器
27 整合回路
3 上筐体(第2筐体)
31 上回路基板
4 ヒンジ部
5 アンテナ素子
51 第1導体板
52 第2導体板
53 第3導体板
54 第4導体板
55 第5導体板
56,56’ 第6導体板
57,57’ 第7導体板
58 第8導体板
61 給電導体
65 並列共振回路
70,71,72 第4のアンテナ素子

Claims (30)

  1. 地板の幅方向に対して平行に所定の間隔を隔てて配置された長辺を有する略長方形の第1導体板と、
    前記第1導体板の幅方向の前記長辺を共有し、前記第1導体板に対して略90度に配置される略長方形の第2導体板と、
    前記第2導体板の前記第1導体板と共有する前記辺に対向する幅方向の他の一辺を共有し、前記第1導体板と対向するように略90度に配置される略長方形の第3導体板と、を備え、
    前記第1導体板へは、前記地板の略コーナから給電していることを特徴とするアンテナ素子。
  2. 携帯無線機の地板を収容する第1筐体と、第1アンテナ素子を備えた第2筐体と、前記第1筐体と第2筐体を接続するとともに前記第1筐体に対して前記第2筐体を回動可能に保持するヒンジ部とを有する携帯無線機において、
    請求項1に記載のアンテナ素子は、前記ヒンジ部の近傍に設けられていることを特徴とする携帯無線機。
  3. 前記第2筐体に設けられる第1アンテナ素子は、請求項1に記載の前記アンテナ素子に備えた、第1導体板、第2導体板、及び第3導体板のいずれかと容量結合し、合成アンテナとして動作することを特徴とする請求項2に記載の携帯無線機。
  4. 請求項1に記載の前記アンテナ素子は、これを構成する前記第1導体板、前記第2導体板、及び前記第3導体板の他に、前記第1導体板、前記第2導体板、及び前記第3導体板の一辺を共有する第4導体板を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯無線機。
  5. 請求項1に記載のアンテナ素子であって、
    前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板の一辺を共有する第4導体板を備えたことを特徴とするアンテナ素子。
  6. 請求項5に記載のアンテナ素子であって、
    前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板を挟んで前記第4導体板と対向する位置に設けられた、前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板の一辺を共有する第5導体板を備え、
    前記第5導体板は、前記第1導体板の前記地板からの給電点に近接する側面側に配置されたことを特徴とするアンテナ素子。
  7. 請求項5に記載のアンテナ素子であって、
    前記第4導体板は、前記第1導体板の前記地板からの給電点から離れた側面側に配置され、
    当該アンテナ素子は、
    前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板と一辺を共有しない前記第4導体板の一辺から延伸し、前記第4導体板に対して略90度に配置される第6導体板と、
    前記第6導体板と前記第1導体板及び第3導体板の各々との間に設けられたスリットと、を備えたことを特徴とするアンテナ素子。
  8. 請求項7に記載のアンテナ素子であって、
    前記第6導体板の前記第4導体板から延伸される辺の一部には欠損部が設けられたことを特徴とするアンテナ素子。
  9. 請求項7又は8に記載のアンテナ素子であって、
    前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板を挟んで前記第4導体板と対向する位置に設けられた、前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板の一辺を共有する第5導体板を備えたことを特徴とするアンテナ素子。
  10. 請求項7、8又は9に記載のアンテナ素子であって、
    前記第6導体板は、細長い線路によってメアンダ状に形成されていることを特徴とするアンテナ素子。
  11. 請求項1及び5〜10のいずれか一項に記載のアンテナ素子であって、
    前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第3導体板によって形成された空間は、誘電体又は磁性体材料で満たされていることを特徴とするアンテナ素子。
  12. 地板の幅方向に対して平行に所定の間隔を隔てて配置された長辺を有する略長方形の第1導体板と、
    前記第1導体板の幅方向の前記長辺を共有し前記第1導体板に対して略90度に配置される略長方形の第2導体板と、
    前記第1導体板の前記地板からの給電点から離れた側面側に設けられた、前記第1導体板及び前記第2導体板の一辺を共有する第4導体板と、
    前記第1導体板及び前記第2導体板の一辺を共有しない前記第4導体板の隣接する二辺の各々から延伸し、前記第4導体板に対して略90度に配置される第6導体板及び第7導体板と、
    を備えたことを特徴とするアンテナ素子。
  13. 請求項12に記載のアンテナ素子であって、
    前記第2導体板の前記第1導体板と共有する前記辺と対向する幅方向の他の一辺を共有し、前記第1導体板と対向するように略90度に配置される第3導体板を備えたことを特徴とするアンテナ素子。
  14. 請求項12又は13に記載のアンテナ素子であって、
    前記第6導体板及び前記第7導体板は、一辺をそれぞれ共有してL字形の折り返し部を形成することを特徴とするアンテナ素子。
  15. 請求項12〜14のいずれか一項に記載のアンテナ素子であって、
    前記第6導体板及び前記第7導体板の少なくとも一方の前記第4導体板から延伸される辺の一部には欠損部が設けられたことを特徴とするアンテナ素子。
  16. 請求項12〜15のいずれか一項に記載のアンテナ素子であって、
    前記第1導体板及び前記第2導体板を挟んで前記第4導体板と対向する位置に設けられた、前記第1導体板及び前記第2導体板の一辺を共有する第5導体板を備えたことを特徴とするアンテナ素子。
  17. 請求項12〜16のいずれか一項に記載のアンテナ素子であって、
    前記第6導体板又は前記第7導体板は、細長い線路によってメアンダ状に形成されていることを特徴とするアンテナ素子。
  18. 請求項12〜17のいずれか一項に記載のアンテナ素子であって、
    前記第1導体板、前記第2導体板及び前記第4導体板によって形成された空間は、誘電体又は磁性体材料で満たされていることを特徴とするアンテナ素子。
  19. 地板の幅方向に対して平行に所定の間隔を隔てて配置された長辺を有する略長方形の第1導体板と、
    前記第1導体板の前記地板からの給電点から離れた前記第1導体板の高さ方向の一辺を共有し、前記第1導体板に対して略90度に配置される第4導体板と、
    前記第4導体板の前記第1導体板と共有する前記一辺に対向する他の一辺を共有し、前記第1導体板と対向するように略90度に配置される略長方形の第3導体板と、
    前記第1導体板及び前記第3導体板の一辺を共有しない前記第4導体板の対向する二辺の各々から延伸し、前記第4導体板に対して略90度に配置される第6導体板及び第7導体板と、
    を備えたことを特徴とするアンテナ素子。
  20. 請求項19に記載のアンテナ素子であって、
    前記第1導体板及び前記第3導体板の幅方向の一辺の一部を共有し、前記第1導体板及び前記第3導体板に対して略90度に配置される第2導体板を備えたことを特徴とするアンテナ素子。
  21. 請求項19又は20に記載のアンテナ素子であって、
    前記第6導体板及び前記第7導体板の少なくとも一方の前記第4導体板から延伸される辺の一部には欠損部が設けられたことを特徴とするアンテナ素子。
  22. 請求項19〜21のいずれか一項に記載のアンテナ素子であって、
    前記第1導体板及び前記第3導体板を挟んで前記第4導体板と対向する位置に設けられた、前記第1導体板及び前記第3導体板の一辺を共有する第5導体板を備えたことを特徴とするアンテナ素子。
  23. 請求項19〜22のいずれか一項に記載のアンテナ素子であって、
    前記第6導体板又は前記第7導体板は、細長い線路によってメアンダ状に形成されていることを特徴とするアンテナ素子。
  24. 請求項19〜23のいずれか一項に記載のアンテナ素子であって、
    前記第1導体板、前記第3導体板及び前記第4導体板によって形成された空間は、誘電体又は磁性体材料で満たされていることを特徴とするアンテナ素子。
  25. 地板の幅方向に対して平行に所定の間隔を隔てて配置された長辺を有する略長方形の第2導体板と、
    前記第導体板の前記地板からの給電点から離れた一辺を共有し、前記第導体板に対して略90度に配置される第4導体板と、
    前記第導体板の一辺を共有しない前記第4導体板の三辺の各々から延伸し、前記第4導体板に対して略90度に配置される第6導体板、第7導体板及び第8導体板と、を備え、
    前記第6導体板、前記第7導体板及び前記第8導体板は、隣接する辺をそれぞれ共有してコの字形の折り返し部を形成することを特徴とするアンテナ素子。
  26. 請求項25に記載のアンテナ素子であって、
    前記給電点に近接する前記第2導体板の幅方向の辺を共有し、前記第2導体板に対して略90度に配置される第1導体板と、
    前記第2導体板の前記第1導体板と共有する前記辺に対向する幅方向の他の一辺を共有し、前記第1導体板と対向するように略90度に配置される第3導体板と、
    を備えたことを特徴とするアンテナ素子。
  27. 請求項25又は26に記載のアンテナ素子であって、
    前記第6導体板、前記第7導体板及び前記第8導体板の少なくとも一方の前記第4導体板から延伸される辺の一部には欠損部が設けられたことを特徴とするアンテナ素子。
  28. 請求項25〜27のいずれか一項に記載のアンテナ素子であって、
    前記第1導体板を挟んで前記第4導体板と対向する位置に設けられた、前記第1導体板の一辺を共有する第5導体板を備えたことを特徴とするアンテナ素子。
  29. 請求項25〜28のいずれか一項に記載のアンテナ素子であって、
    前記第6導体板、前記第7導体板又は前記第8導体板は、細長い線路によってメアンダ状に形成されていることを特徴とするアンテナ素子。
  30. 請求項25〜29のいずれか一項に記載のアンテナ素子であって、
    前記第2導体板、前記第4導体板、前記第6導体板、前記第7導体板及び前記第8導体板によって形成された空間は、誘電体又は磁性体材料で満たされていることを特徴とするアンテナ素子。
JP2008061306A 2007-08-10 2008-03-11 アンテナ素子及び携帯無線機 Expired - Fee Related JP5078090B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008061306A JP5078090B2 (ja) 2007-08-10 2008-03-11 アンテナ素子及び携帯無線機
PCT/JP2008/003937 WO2009113142A1 (ja) 2008-03-11 2008-12-24 アンテナ素子及び携帯無線機
US12/922,142 US20110012797A1 (en) 2008-03-11 2008-12-24 Antenna element and portable radio

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009527975 2007-08-10
JP2009527975A JPWO2009022385A1 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 アンテナ素子及び携帯無線機
JP2008061306A JP5078090B2 (ja) 2007-08-10 2008-03-11 アンテナ素子及び携帯無線機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009231852A JP2009231852A (ja) 2009-10-08
JP5078090B2 true JP5078090B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=41064825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008061306A Expired - Fee Related JP5078090B2 (ja) 2007-08-10 2008-03-11 アンテナ素子及び携帯無線機

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20110012797A1 (ja)
JP (1) JP5078090B2 (ja)
WO (1) WO2009113142A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5471322B2 (ja) * 2009-11-09 2014-04-16 富士通株式会社 アンテナ装置
US20130057446A1 (en) * 2010-05-17 2013-03-07 Panasonic Corporation Antenna device and portable wireless terminal equipped with the same
JP5712361B2 (ja) 2010-05-17 2015-05-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 アンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末
US10554990B2 (en) 2013-10-14 2020-02-04 Nokia Technologies Oy Apparatus, a method and a computer program for video coding and decoding
US10051388B2 (en) * 2016-09-21 2018-08-14 Starkey Laboratories, Inc. Radio frequency antenna for an in-the-ear hearing device

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0884013A (ja) * 1994-07-15 1996-03-26 Toshihiro Watanabe 三次元形状の誘電体コアを用いた小型アンテナ
JP3216588B2 (ja) * 1996-11-21 2001-10-09 株式会社村田製作所 アンテナ装置
DE60120089T2 (de) * 2000-11-22 2007-01-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd., Kadoma Antenne und drahtloses Gerät mit einer solchen Antenne
EP1329985A3 (en) * 2002-01-18 2004-12-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Antenna apparatus; communication apparatus; and antenna apparatus designing method
JP3825400B2 (ja) * 2002-12-13 2006-09-27 京セラ株式会社 アンテナ装置
JP3655617B2 (ja) * 2003-03-26 2005-06-02 日本アンテナ株式会社 パッチアンテナ
JP4263961B2 (ja) * 2003-07-24 2009-05-13 パナソニック株式会社 携帯無線機用アンテナ装置
JP2005269301A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Nec Corp 内蔵アンテナおよびこれを有する電子機器
US7620436B2 (en) * 2004-12-28 2009-11-17 Motorola, Inc. Portable communication device with global positioning system antenna
JP2008109167A (ja) * 2005-02-03 2008-05-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd スライド式携帯無線機
TW200637073A (en) * 2005-03-28 2006-10-16 Sansei Electric Corp Broad band antenna
TWM276330U (en) * 2005-04-15 2005-09-21 Wistron Neweb Corp Antenna

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009113142A1 (ja) 2009-09-17
JP2009231852A (ja) 2009-10-08
US20110012797A1 (en) 2011-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8223084B2 (en) Antenna element
JP4384102B2 (ja) 携帯無線機およびアンテナ装置
US7629931B2 (en) Antenna having a plurality of resonant frequencies
CA2813829C (en) A loop antenna for mobile handset and other applications
JP3351363B2 (ja) 表面実装型アンテナおよびそれを用いた通信装置
JPWO2009022385A1 (ja) アンテナ素子及び携帯無線機
JP4830123B2 (ja) アンテナ
WO2011102143A1 (ja) アンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末
US7453402B2 (en) Miniature balanced antenna with differential feed
JP2002223114A (ja) アンテナ及びそれを用いた無線装置
JP2006504328A (ja) ミニチュアビルトイン多周波数帯域アンテナ
US8643549B2 (en) Multi-resonant antenna
JP2008160314A (ja) アンテナ装置及び無線通信装置
JP5078090B2 (ja) アンテナ素子及び携帯無線機
JP5057580B2 (ja) アンテナ素子
JP4948373B2 (ja) アンテナ
JP2009111959A (ja) 平行2線アンテナおよび無線通信機器
JP2013093660A (ja) デュアルバンドアンテナ
JP5078102B2 (ja) アンテナ素子及び携帯無線機
US7616161B2 (en) Portable wireless apparatus
JP5018628B2 (ja) デュアルバンドアンテナ装置
JP2006287986A (ja) アンテナ及びそれを用いた無線装置
KR20030007716A (ko) 협대역, 교차 요소, 오프셋-동조된 이중 대역, 이중 모드굽은 선 부하 안테나
JP5586933B2 (ja) アンテナ装置及びこれを備える無線通信装置
WO2010023832A1 (ja) アンテナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120824

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees